雑談掲示板
- 【完結】〜V計画〜【夢をありがとう】
- 日時: 2019/03/25 17:31
- 名前: 名無しのアキラ◆gAG34vIFP2 (ID: PtJBEP/Y)
皆さま初めまして。今はこの名前で失礼いたします。
こちらは某スレ閉鎖につき、臨時で建てた避難所スレになります。
主に某合作の創作物の保管庫として使う予定ですが、私以外の関係者の方のリクエストや、全く関係のない新参の方からのご質問や問い合わせ等も受け付けておりますので、よろしくお願い申し上げます。
荒らしスレではございませんので、皆さまのご理解を頂ければなと思います。
※2019/03/24 完結しました。また同日を持ってこちらのスレは閉鎖となります。短い間でしたがお世話になりました。
〜書いてる小説リスト〜
●「合作!!三千世界のヴァルキュリア!!」(完結)(リク依頼板・複雑ファジー板)
~創作イラスト紹介~
●「オリキャラ“ヴァルキュリア部隊”設定画」(>>2)
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Re: 【暫定】〜V計画〜 ( No.170 )
- 日時: 2019/03/12 20:14
- 名前: 名無しのアキラ (ID: z4ONdzY2)
白く角張った大理石のような石ころから告げられた言葉に、一同は困惑した。
『ーーここでは君たちの世界の“歴史”を、君たちが望むように“修正”する事が出来る』
工房の方から、いくつかの魔道書が飛んで来て、石ころの周りで円を描くようにフワフワと舞い始める。そして開かれるページの数々には様々な世界の光景が描かれており、それらはまるで現実のように動いて形を変えていった。それらはどれもとても安定した、平和で、争いのない世界だったーー
『私は“戦争のない平和な世界”を実現すべく、様々な世界を構築してきた。しかしーー』
魔道書のページがめくれて行くにつれ......どの世界も滅びの一途を辿っていったーー
『それは不可能だった。人間から争いを取り上げると、人は“死滅”する』
「それは解せませんわね」
グラエキアが怪訝な表情を浮かべる。
『それは“戦う事”こそが【人間の本質】だったからだ。幼い子供のおもちゃの奪い合いから、国家同士の戦争まで、人間は戦いを取り上げられると生きていけない』
「石ころの分際で人間を語るな!このクソガキが!」
不動仁王が怒鳴り散らすが、そんな彼らの前に、いくつかの魔道書がピタリと止まる。それは不動仁王の故郷の光景、そして他の一同の故郷の光景であったーーどれも平和の影には、必ず争いが、そして戦争が絶えなかった......
エリアスの天空の故郷、エンジェリカは、最早その発端すら殆どの人が知らない戦争を数百年と続けてきた。
一方、グラエキアの故郷ウィンチェバルは、召喚されたとある存在によって消し飛び、某国と化す。今は人は減り、君の悪い魔物達が増えるばかりだ。
不動仁王の故郷も、暗黒星団の侵略者達と戦う日々が続く。
『現に“君たち”がそうだ』
その後また別の魔道書が一同の前に止まる。それは今まで自分たちが飛ばされてきた、ソルが居た異世界の光景だ。
ーー彼女の世界には人間とヴァルキュリアという二つの種族がおり、違いに住処を分けて暮らしていた。人間はその行動力で大地を開拓し、ヴァルキュリア達はその科学力で地中や海中、そして宇宙に1000mクラスの「アーコロジー」と呼ばれる巨大な建築物を建造して、お互いにあまり干渉しないように生きてきた。
しかし......人間はヴァルキュリア達から貰った技術で戦争を繰り返し、人を、そしてヴァルキュリア達をもその戦果に飲み込んでいく。
次第にヴァルキュリア達も反撃を始め、ソル達のような戦闘に特化した“ソルジャー”タイプによる「ヴァルキュリア部隊」が誕生してしまったのだ。
しかしこれは上位者達が意図的に生み出した、今までの戦争の発端である。
『そこで私は【計画された戦争】を永久に繰り返す世界を構築する事にした。その為には上位者の力と人の心を持ち、そして永遠に戦い続ける事が出来る“駒”が必要だった』
開かれたページには、空から落ちてくる、完全な防護と光の武器を持つ天使のような姿が描いてあったーー
「“ヴァルキュリア”......」
それは呟いた彼女、ヴァルキュリア・ソルが一番よく分かっていた事だった。
ソルが生まれる数千年前、ヴァルキュリアのご先祖様達と人類が遭遇した頃から、既にこうなる事は上位者達によって仕組まれていたのだ。まるで人間と戦う為に生み出されたような種族・・・しかしーー
「でも残念でしたね。ソルさんは貴方達の思い通りにはならなかった」
「そうさ、人類とヴァルキュリア、そしてあたし達“異界人”が手を組んだら怖いもの無しさ。観念しな!」
エリアスと嘉元が石ころの前に立ちはだかる。
『君達の力は計り知れない。君達は人に生れながらも人を超え、そして人を失っているーー君達は別の形の【上位者】であると認めざる得ない』
石ころは再びエリアス達の世界が描かれた魔道書を手前に持ってきた。
『ーーその“上位者”の力で、君達の世界の未来を書き換えてくれ』
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