雑談掲示板
- 【完結】〜V計画〜【夢をありがとう】
- 日時: 2019/03/25 17:31
- 名前: 名無しのアキラ◆gAG34vIFP2 (ID: PtJBEP/Y)
皆さま初めまして。今はこの名前で失礼いたします。
こちらは某スレ閉鎖につき、臨時で建てた避難所スレになります。
主に某合作の創作物の保管庫として使う予定ですが、私以外の関係者の方のリクエストや、全く関係のない新参の方からのご質問や問い合わせ等も受け付けておりますので、よろしくお願い申し上げます。
荒らしスレではございませんので、皆さまのご理解を頂ければなと思います。
※2019/03/24 完結しました。また同日を持ってこちらのスレは閉鎖となります。短い間でしたがお世話になりました。
〜書いてる小説リスト〜
●「合作!!三千世界のヴァルキュリア!!」(完結)(リク依頼板・複雑ファジー板)
~創作イラスト紹介~
●「オリキャラ“ヴァルキュリア部隊”設定画」(>>2)
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Re: 【暫定】V計画【X章完結→エピローグへ】 ( No.176 )
- 日時: 2019/03/16 20:40
- 名前: 名無しのアキラ (ID: tcjbQJAs)
テラ過疎ってんな
とりあえず合作のX章完結→次回からエピローグです
石ころがソルに告げた言葉は、いわば“自己犠牲”だ。
ーー時空の狭間にあるこの空間“最初の古工房”に一度入った者は永遠に老いることはなく、そこから様々な次元へ干渉できる、正に“神”になるようなもの。そしてそこから生まれた新種族“ヴァルキュリア”は正に天使のような存在だった。
その中でも彼女、ヴァルキュリア・ソルは特別な存在であった。上位者たちが作り上げたループ世界の中でも、彼女だけは全てのループの“記憶”を引き継げた。それは彼女を中心に世界のループが回っていたからである。
故に彼女はこの最初の古工房との繋がりは最も強い。それを断ち切ればどうなるかを想像するのは容易いだろう・・・
「またデタラメかい! いい加減にしな!」
『私の答えに間違いはない。それはヴァルキュリア・ソル、君自身が一番理解している事だ』
ブチギレる嘉元に淡々と返事をする石ころ。だがソルは何かを悟ったように沈黙していた。
「ーー別の道を探しましょう。もう、この石ころの言うことは当てにならない」
「全くその通りですわ! 今後この石ころは喋れないよう、私の闇の鎖で縛っておきますわ」
ーー最初の古工房がある限り、世界のループは続き、どこもかしこも戦争が繰り返される。その庭園の中心にある神槍“グングニル”を抜けば、工房は破壊され、もう二度と世界の悲劇は繰り返されない。
しかしそれには、掛け替えのない仲間であるヴァルキュリア、ソルの犠牲が必要だ。
「ーーもう、いいです」
そう言い残し、スタスタとグングニルに歩み寄るソル。
一瞬唖然とした空気に飲まれるが、すぐに一同は行動に移す。
「どうせ私は“悪役”です、皆さんだって私の事が本当は好きじゃないんでしょう? 戦争で多くの人を殺めた私に、戻った所で居場所はないです」
「なんだと!? ふざけるな! そんな勝手は俺が許さん!」
そして真っ先に駆け出した不動がソルの肩を掴むが、彼女はそれをするりと抜けるとーー
一同に向けて拳銃を構えたーー
しかしそれ以上に驚いた事が一同にはあった。
ソルは、涙を流していたのだ。
「これは、ヴァルキュリアの使命......こうなる事は、私が一番良く理解していました。全ては、私達が始めてしまった事ーー」
ソルの手は震えていた。
「ーーそうですか、分かりました」
「ちょっと、エリアス!?」
エリアスの返事に、グラエキアが驚きを隠せない。
しかし彼は何かを悟ったように語り続ける。
「それが貴方の使命ならば、私は止めません。けれどもーー」
エリアスはその青い瞳でソルを捉えながらーー
「ソルさんは“悪役”なんかじゃない。貴方は多くの人を導き、そして救った『英雄』だった。その行いに、決して間違いはない」
彼もまた、拳を固めていた。
「勝手にわたくし達を呼んで、勝手に一緒に戦わせて、そして最後は勝手にいなくなっちゃうなんて......ヴァルキュリア・ソル! わたくしは、貴方のことを一生許しませんことよ!」
ビシッと指差すグラエキアも、少し涙を浮かべていた。
「アンタ、本当にそれが終わりでいいのかい!? アンタにだって、もっと幸せになる権利だってあってもいいじゃないさ......」
嘉元の言葉にソルはーー
「ーーいいえ、嘉元。私は“世界で一番幸せなヴァルキュリア”でしたよ。みんな......ここまで一緒に戦ってくれて、ありがとう......」
こんなに心から感謝の言葉を言うのはいつ以来だっただろう。ソルは少し胸に詰まる物がありながらも嘉元の言葉へ答えた。
「......いい旅をな、ソル。俺は、お前が戻って来るまで、悪と戦い続けるぞ」
「ふっ、ええ......」
不動の言葉に、いつもなら「馬鹿ですか」と返事をする所なのだが、今回だけは彼女は笑みを返した。
そして一歩槍に近づいた時だった。ソルはふと何を思ったのか、彼女は制服の首元にあるマゼンダのリボンをしゅるりと解くと、それをエリアス達へフワリと投げた。そしてそのリボンは、丁度グラエキアの腕の中へ落ちる。
「ーーそんな物しか残せないけど、それを皆んなへ渡して下さい。“いつでも、そばにいる”って......」
そしてソルは手前の“グングニルに手をかけーー
「ーーさよなら」
そう言い残し、そっと引き抜くーー
そこから辺りを白い閃光が全てを包み込み、何もかもが消えていったーー
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