雑談掲示板
- 【完結】〜V計画〜【夢をありがとう】
- 日時: 2019/03/25 17:31
- 名前: 名無しのアキラ◆gAG34vIFP2 (ID: PtJBEP/Y)
皆さま初めまして。今はこの名前で失礼いたします。
こちらは某スレ閉鎖につき、臨時で建てた避難所スレになります。
主に某合作の創作物の保管庫として使う予定ですが、私以外の関係者の方のリクエストや、全く関係のない新参の方からのご質問や問い合わせ等も受け付けておりますので、よろしくお願い申し上げます。
荒らしスレではございませんので、皆さまのご理解を頂ければなと思います。
※2019/03/24 完結しました。また同日を持ってこちらのスレは閉鎖となります。短い間でしたがお世話になりました。
〜書いてる小説リスト〜
●「合作!!三千世界のヴァルキュリア!!」(完結)(リク依頼板・複雑ファジー板)
~創作イラスト紹介~
●「オリキャラ“ヴァルキュリア部隊”設定画」(>>2)
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Re: 【暫定】〜ヴァルキュリア開発計画〜 ( No.29 )
- 日時: 2018/09/21 23:51
- 名前: 名無しのアキラ (ID: q6yLQhn.)
創作メモ
「おいアイギス、そこで何をしてるのかな? こっちへ戻るんだ......」
インデックスは、ラヴォンの後ろにいたアイギスを手招きした。その表情、手の動き、まるで妖怪のような気味の悪さだ。
味方とも思えない彼女の眼差しに、アイギスは唾を飲みながらも、ラヴォンの傍から離れていく。
緊迫の瞬間だった。今ここでアイギスの背中を突けば、この後戦闘になるかもしれないインデックスの戦力を削げる。
しかし、もしもインデックス以外のヴァルキュリア......ソルやイクリプスが彼女を説得してくれれば、もしかしたら戦闘を回避できるかもしれない。もしもそうなるのなら、今ここでアイギスを倒してしまうと、逆にソルやイクリプスまでもを敵に回しかねなくなる......
そして途中で立ち止まり、
「インデックス殿、自分が戻る代わりに、彼らを撃たないと約束して下さりますか?」
「約束?ああ、いいとも......“私たちは”撃たないよ」
インデックスが返事をすると、アイギスは再び歩き出す。インデックスとラヴォン達の距離はせいぜい20メートル。歩いて行ってもあっという間の筈だが、その僅かな間は、ラヴォンにはとても長い時間に感じられた。
20メートルの距離があるとはいえ、油断は出来ない。素早い上に多彩な火器を有するヴァルキュリア同士にとって、そんな距離など無いに等しい。ユキカゼはアイギスの背中を見送りながらも、腰に下げたブレードに既に手をかけていた。
隣のヴェルゼも同様だ。異世界からやってきた彼にとっても、ヴァルキュリアは最も強力な敵だと認識していた。背中の大鎌と、その黒衣の内側に仕込んだ短剣はいつでも抜けるようにしてあった。
アイギスがインデックスの前まで来た。
「ただ今、戻りましたーーあの、約束は......」
「ああ、守とも。ほら」
そしてインデックスは、アイギスへ“それ”を手渡した。冷たく堅い手触り、黒くて重い......ハンドガンだった。インデックスは唖然とするアイギスの耳元まで近づくと......
「我々は撃たない。だから“お前が奴らを撃て”」
アイギスが口を開く前に、彼女の問いを潰すようにインデックスが命令する。その言葉を聞いたラヴォン達は一斉に身構えた。
「おいおい、随分物騒な連中じゃないか。ヴァルキュリアってのは」
ラヴォンの後ろにいた異界人、フィアも表情を変える事なく驚いていた。
アイギスは拳銃を手渡され、驚いてインデックスから離れようとするも、すぐに彼女に腕を掴まれて連れ戻された。
「あの!これは!?」
「インデックス様!あいつらを殺すメリットなんか、今更なにもありません!敵を増やすだけです!」
「黙れ、従わなければお前らも殺すぞ」
自身へ忠告した仲間のヴァルキュリア、ソルへ対しても、インデックスは殺気を向ける。
そしてアイギスの肩に手を添えながら、再び耳元で囁いた。
「ほら、アイギス......お前は悪い人間達を倒す“無敵の戦士”だ」
そして彼女の持つ拳銃に手を添え、無理やり銃口をラヴォン達へ向けさせた。ラヴォンやユキカゼ達は、それを制止するよう言い放ちながら、武器を構える。
ヴァルキュリアは命令された任務を忠実に、それも正確に遂行する戦闘マシーンだ。手前の人間を拳銃で撃ち抜く事など、造作もない。
しかし......
「ーー自分は!」
アイギスはインデックスの腕を振りほどき、そして銃口を地面に向ける。
「......自分には......ひぐっ......撃てないでありますぅ......」
彼女の頰を涙が伝う。泣きながら拳銃を額に当て、銃の上部に顔をうずめる、そして震えながら動かなくなるアイギス。
その姿を見たラヴォン達は確信した。「ヴァルキュリアは化け物なんかじゃない」と.......
「そうか」
インデックスが呟いた途端、アイギスの背中を見えない何かが貫いた。彼女の腹の風穴が開く。
その場の全員が驚愕する事態だった。
『じゃあ、お前が死ね』
インデックスの瞳は怒りを通り過ぎ、殺意に満ちていた。
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