雑談掲示板
- 【完結】〜V計画〜【夢をありがとう】
- 日時: 2019/03/25 17:31
- 名前: 名無しのアキラ◆gAG34vIFP2 (ID: PtJBEP/Y)
皆さま初めまして。今はこの名前で失礼いたします。
こちらは某スレ閉鎖につき、臨時で建てた避難所スレになります。
主に某合作の創作物の保管庫として使う予定ですが、私以外の関係者の方のリクエストや、全く関係のない新参の方からのご質問や問い合わせ等も受け付けておりますので、よろしくお願い申し上げます。
荒らしスレではございませんので、皆さまのご理解を頂ければなと思います。
※2019/03/24 完結しました。また同日を持ってこちらのスレは閉鎖となります。短い間でしたがお世話になりました。
〜書いてる小説リスト〜
●「合作!!三千世界のヴァルキュリア!!」(完結)(リク依頼板・複雑ファジー板)
~創作イラスト紹介~
●「オリキャラ“ヴァルキュリア部隊”設定画」(>>2)
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Re: 【暫定】〜ヴァルキュリア開発計画〜 ( No.41 )
- 日時: 2018/10/07 00:15
- 名前: 名無しのアキラ (ID: tTWVGB5U)
〜創作メモ〜
★
2人は声を合わせて言うと、イクリプスの方がインデックスの背中に手を突っ込んだ。否、インデックスの背中には魔法陣と虚空のような闇が出来ており、そこへ手を入れていたのだ。
そして、イクリプスが手を引き抜くと、そこには“星が煌めく空間”の様なものが握られていた。まるで小さな宇宙空間の様なそれは、スライムの様にインデックスの身体の中から伸びてきており、まるで外に出されるのに抵抗する様に縮もうとしていた。
その影響か、インデックスが泡を吹いて失神する。それに構わずソルとインデックスはその“星が煌めく空間”を引き剥がそうと手に力を入れた。
そしてあと少しで摘出が終わりそうな時、インデックスの胸が光り、その中から漆黒の槍先の様な物が突出した。正に“最期の一撃”の様な攻撃で、それはソル目掛けて至近距離で放たれた。
『っ!』
イクリプスは片手で詠唱し、ソルは自身の腕を盾に心臓部をガードするーー
ーーパキン・・・
が、その黒い槍の様な物体は、ソルの片腕を紙の如くいとも簡単に貫通しーー彼女の胸を貫いた。
「ソルちゃん!!」
力が抜け、インデックス側に倒れそうになるソルだが、自身に刺さった黒い槍を掴んで持ちこたえーー
「っつ......わたしに、構わないでっ......!」
そして顔を上げてイクリプスに訴える。
イクリプスは星が煌めく空間を完全に引っ張り出すと、そのまま凄まじい握力で握りつぶした。新生爆発のように眩い光と、まるで悲鳴のような音を上げて潰れた。彼女が手を開くと、そこから黒い煙のような物が、空へを登っていった・・・
★
ーーそして、時が動き出す。
インデックスの能力が停止したことにより、止まっていた時間が流れ出した。ヴェルゼとユキカゼの前で、突然音を立てて倒れるインデックス。そしてイクリプスの方へ倒れ、受け止められたソル。一瞬で周りの環境が変化し、その理解が追いつかない2人は動きを止めた。
ごく数分足らずの間に、ヴァルキュリア3機が倒れる・・・通常では考えられない事だ。背後からインデックスに斬られたアイギス。白目を剥き、泡を吹いて痙攣して気絶してるインデックス。
そして、イクリプスの腕の中で少しずつ呼吸と心拍が弱くなっていくソル・・・
「はっ......はっ......やっ、やっと“ここまで”来れたよ......イクリプス......初めて、来た......」
ソルはイクリプスの袖を掴みながら、か細い声で喋るソル。その瞳は輝きを失い、空を映していた。
「初めて......見たよ......こんな風景。空が......綺麗......」
意識が途切れていく中、視界の端にラヴォンの姿を捉えると、少し我に帰る。
「わたしの能力......“死ぬと過去に戻れる”んです......いや、あるいは今のわたしは死んじゃって、この記憶だけが“過去のわたし”へ飛んでくだけなんでしょうか......」
「っ!ソル、お前......てことは、やはりこの世界が“ループ世界”だってのも本当だったのか......」
ラヴォンの問いに、ソルは小さく頷いた。
「ーーソルちゃん、ごめんね。痛かった?今治してあげるから、ソルちゃんはゆっくり休んでて」
「ふっ......馬鹿ですか、あなた......イクリプスには、そんな能力はないでしょう......」
「......また、会えるんだよね?」
「ええ、もちろん......わたしと貴方の腐れ縁は、神様でも切れないでしょうね」
その時ソルは、とても幸せそうな表情をしていた。笑みを浮かべていた。今まで誰にも見せたことのない様な顔だった。
そしてイクリプスはーーなんとこれ以上にないほど落ち着いていた。
いや、もしかしたら......哀しみや怒りを通り越し、その先の境地に達しているのかも知れない。
「ラヴォン......せいぜい“世界を救う”為に頑張って下さいよ......まあ別に、期待はしてませんけどね」
置き土産と言わんばかりに毒舌を吐いたソルは、手でイクリプスの頰へ触れた。
「イクリプス......あなたは......わたしにとって、“ある日突然現れて、世界を救ってくれるヒーロー”その物でしたよ......いや、あなたは正に【みんなのヒーロー】だったよ......だからーー」
ソルは涙を浮かべながら、イクリプスへこう言った。
『だからーー【生きて】ねーー』
ーーそれが、ヴァルキュリア・ソルの、最後の命令だった。
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