雑談掲示板
- 【完結】〜V計画〜【夢をありがとう】
- 日時: 2019/03/25 17:31
- 名前: 名無しのアキラ◆gAG34vIFP2 (ID: PtJBEP/Y)
皆さま初めまして。今はこの名前で失礼いたします。
こちらは某スレ閉鎖につき、臨時で建てた避難所スレになります。
主に某合作の創作物の保管庫として使う予定ですが、私以外の関係者の方のリクエストや、全く関係のない新参の方からのご質問や問い合わせ等も受け付けておりますので、よろしくお願い申し上げます。
荒らしスレではございませんので、皆さまのご理解を頂ければなと思います。
※2019/03/24 完結しました。また同日を持ってこちらのスレは閉鎖となります。短い間でしたがお世話になりました。
〜書いてる小説リスト〜
●「合作!!三千世界のヴァルキュリア!!」(完結)(リク依頼板・複雑ファジー板)
~創作イラスト紹介~
●「オリキャラ“ヴァルキュリア部隊”設定画」(>>2)
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Re: 【暫定】〜ヴァルキュリア開発計画〜 ( No.43 )
- 日時: 2018/10/17 00:54
- 名前: 名無しのアキラ (ID: W5a5Rx4o)
〜創作メモ〜
レジスタンスの車団が、炭の塊のようになった旧市街の街並みを通過していく。見渡す限りの黒いシルエットの不気味な世界を進むのは、非常に恐ろしくなる。
その向かう先、街の中心部付近の噴水広場で、彼らが対峙していた。
一方はレジスタンスのリーダー「ラヴォン」が率いるチームだ。黒い艶のある長髪を後ろで結んだヴァルキュリア「ユキカゼ」と、黒衣に身を包み身の丈程の大鎌を軽々と手にする異界人の少年「ヴェルゼ」。その後ろには黒いローブに身を包み、広範囲の見方を回復できるカンテラを手にする異界の銀髪のホムンクルス「フィア」。
無表情のままのフィアに対し、残りのメンバーは額に汗を浮かべ、緊張した面持ちを浮かべていた。
そしてーー白を基調とし、四肢に蛇が巻きついたような帯模様の衣装に身を包み、胸元に青白い光を放つダイヤのような宝石をぶら下げた少年「デスタムーア」。彼だけはラヴォン達よりも更に前方に出てきて、凍りついたような冷たい表情のまま“それ”と向かい合っていた。
対するは蒼いドレスの上から白い装甲を纏った一機のヴァルキュリア「イクリプス」だ。長い茶髪を左右縦ロールで纏め、頭部には王冠型の装甲を施された特徴的なシルエット。そして既にボロボロになった蒼いマントをはためかせている。
彼女は既に手負いで、左腕には包帯を巻いており、全身の装甲も削れてボロボロになっている。しかしその表情には未だに余裕のある、鉄壁の笑みを浮かべていた。
「......お前が、最後のヴァルキュリアということか。そして、お前がこの戦争、この“ループ世界”の黒幕だな」
「違います」
デスタムーアの問いを、イクリプスは即否定する。レジスタンスの副長アミラや、異界人のビジネスマン、ミヤギ達の活躍によって、この世界に異常な時間軸が発生しているのは明らかになっていた。そしてそんな事が出来る可能性のある人物は......彼の目の前に立っているイクリプス以外には考えられなかった。
「フン、この期に及んで言い逃れとは、哀れな女だ。まあお前が死のうが俺の知ったことじゃない、この宇宙の異物を取り除き、この世界が正常に回ればそれでいい。
せめてもの情けだ、楽に一瞬で死なせてやるーー」
デスタムーアが言い終えるや否や、彼は消えるように一瞬でイクリプスの手前に移動し、手にした黒い片手剣を勢いよく抜刀した。
「“闇斬り”ーー」
一閃が走り、イクリプスの胴体に深く刀身が食い込んだように見えた。しかし刹那ーーなんと2人は鍔迫り合いの状態になっていたのだ。
デスタムーアは黒い片手剣を、そしてイクリプスは手にした青龍刀をお互いに片手で構えている。
一瞬の出来事に思考が追いつかないヴェルゼは、思わず声を漏らした。
「っ!? 今、あいつ“斬った”ように見えたが......ていうかイクリプスの奴、どこから剣を抜いたんだ......!?」
「いや、イクリプスは物凄い速さであの斬撃を受け流し、回避しつつ空間を操る能力であの青龍刀を出現させたんだ!」
ユキカゼの言う通り、イクリプスはデスタムーアの斬撃を紙一重でその場で宙に浮いて前にローリングして躱し、回転しながら能力によって内部が宇宙空間と化した袖の中から剣を抜いて反撃したのだ。
完璧で流れるような攻防、しかしイクリプスの鉄壁の笑みに、少し曇りが現れていた。
「ーー“斬ったな”」
フィアが呟く。彼女の視線の先には、イクリプスの左手があった。それは自身の右空部を押さえるように添えてあり、そこからは微かに出血しているのが見えた。完璧には回避できなかったのだろう。
しかしお互いに引く様子もなく、鍔迫り合いによる力比べをしている姿を見たフィアが前に出てくる。
「おいおいおい、もう斬ったじゃないか。勝負ありだろ」
「フィア!下がれ!」
ラヴォンがフィアを庇うように更に前に出て静止する。
「浅かったか......おい、失せろ三下ども。ここから巻き込まれても知らんぞ」
「あらぁ、あの子はもう勝負ありだって言ってるけど?」
イクリプスの言葉を無視し、デスタムーアは右手の片手剣で彼女の青龍刀を抑えつつ、空いた左手を詠唱と共に突き出した。その掌には闇の魔力を圧縮して作られた漆黒の球が激しく渦巻いていた。
それを迎撃すべく、イクリプスも左手で詠唱を開始する。戦いは剣対剣から、魔法対魔法へと移ろうとしていた......
「黙れ......“波動弾”!」
「“開け、星界の扉”!」
両者の詠唱と共にエネルギーの奔流がぶつかり合い、激流の如き激しい光に渦が辺りを飲み込む。
それは正に、銀河のような輝きだったーー
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