雑談掲示板
- 永遠なる夢路の旅人【物置き・日記】
- 日時: 2017/12/22 05:42
- 名前: 坊の付き人 (ID: KNG84HAM)
多分、ここは部屋です。
天井と壁一面が金銀の歯車に囲われていて、それらはぎしぎしと軋みながら、せわしなく動いています。床はつるつるとした、木目の綺麗なものです。埃一つ落ちていません。扉のような、外界とこの部屋とを繋ぐようなものは一切ありません。
その不思議な空間のちょうど真ん中。ぽつんと一つ、机が置いてあります。椅子も、美しい飴色です。机上の古びた羊皮紙の上で羽ペンが踊っています。羊皮紙は黒く繊細な文字で埋まっていきますが、永遠に埋まり終わることはありません。蝋燭もあります。これもまた、こうこうと火は灯っていますが、永遠に蝋が熔けきる事はありません。橙色の光に照らされ、羽ペンは文字を綴り続けます。何度も何度も、同じ文章を。
『ここは何処?』
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
はじめまして、壱之紡です。
何時もは小説書いたりしてます。書き始めたばかりですが。
独り言だったり、自創作の色々な設定だったり、近況報告だったり、ちょっとした文章だったりとか。ほぼ誰得情報です。
色々書きますが、のんびり付き合って下さると幸いです。
↓お暇な時にどうぞ
『隘路を往く者』
www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode=view&no=19413
連レスもどる
Re: ミラクルワイフ☆まりんちゃん ( No.5 )
- 日時: 2017/11/28 19:08
- 名前: 壱之紡 (ID: y4RcbMUc)
「おかえり、ダーリン! ご飯にする? お風呂にする? それとも……」
「いや誰」
目の前でポーズを取る女。ここは勿論俺の自宅の玄関先ではない。学校の廊下だ。それにしてもいやマジで誰。こんなどギツいショッキングピンクの髪をしてたら一発で覚えられるはずなのだが、入学式でもこんな奴見覚えがない。しかもこいつ制服の上からエプロン着てやがる。入学式以降に見かけたって全然おかしくないはずだ。隣の友人が俺の肩をつつく。見ると、若干ひきつった顔であの女の方を指差していた。良かった、俺だけにあいつが見えてるんじゃないみたいだ。
「え、お前の知り合いなの?」
「いやいやいや知らんて。マジで知らん」
「ちょっとダーリン! よそ見しないでよー!」
ぷく、と頬を膨らませた顔が近づく。思わず友人と一緒に3m位後ろに跳びすざった。女のでかい目が少しうるんでいるように感じられる。こんな一連のコンボも、隣のクラスの横山がやったら可愛いだろうけど。今は心に可愛いと感じている余裕がない。何だかこの女が別のイキモノに見えてくる。助けを求め廊下を見渡すも、俺達以外誰も居ない。嗚呼、手詰まりか。俺が頭を抱えている間に、友人が勇気ある質問を繰り出した。
「そ、そもそもお前、オレとこいつ、どっちのワイフなんだ!?」
そこじゃねぇだろ、と俺は盛大な音を立て、友人の頭をひっぱたいた。咳払いをし、成●堂ばりに指先に力を込めて女を指差す。お前、誰なんだよと。
「うっふふふ、よくぞ訊いてくれました! 私はスーパージャッジメントミラクルスーパージャンキーワイフ☆まりんちゃんだよ!」
「何をジャッジメントするの!? 夫!? あとスーパー2回言ってるよね!!」
「なぁ、ジャンキーってどういう意味?」
「え、ヤク中」
俺達(というかほぼ俺)の怒号に少しも怯まずにくるりと一回転し、にっこり笑う。ああ、申し訳無いが汚らわしいものにしか見えない。
「ちなみに、私は君達二人のお嫁さんよ?」
「一妻多夫制かよちきしょう!!」
「いやちきしょうじゃねぇだろ」
悔しがる友人を横目に、このカオスを脱出する方法を考える。すると、思考が追い付くより先に、俺の後ろから高らかな笑い声が響きわたった。
「ハーッハッハッハ!! お困りのようだな!」
「今度は何だよもぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
叫びながら振り返ると、そこには非常にダンディな青年が立っていた。すらっとした体型。顔も美形。髪は何故か金髪。そして満面のドヤ顔。言うまでもないがこんな奴ウチの学校には居ない。襲いかかる絶望感に耐えていると、友人が何かを閃いたような顔をして俺を見てきた。
「分かった。こいつきっとスーパージャッジメントミラクルスーパーダーリンなんだよ!」
「またヤク中かよ……って違う、だから何だってんだ?」
友人はニヤリと笑い、さも嬉しそうに囁いた。
「いいか……セー●ームーンは、タキ●ード仮面と事実上結ばれた……つまり……分かるな?」
「ごめん全然分からない」
「つまりだ!! 立場が同じで、しかも対になる感じの奴等はそいつら同士で結婚する!! 俺達はこいつとあの女が結婚してる間にずらかればいいんだよっ!!」
「大体分かったぞ! その血の運命ってヤツだな!!」
俺達は期待して男を見た。友人の目にも太陽の様な明るい光が満ちている。まるでキリスト様を前にしたようだ。男が、聖母の如く微笑んで口を開いた____
「____神は死んだのよ、ダーリン!」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
こんばんは、壱之紡です。
胃腸炎にかかり学校を休みました。このSSは腹痛をまぎらわせようと死ぬ気で書いたのですが、あまり効果がありませんでした。痛いです。
今の私にはごく普通のSSに見えるのですが、何かおかしい点がありそうで怖いです。明日も頑張って耐えようと思います。
連レスもどる
総合掲示板
小説投稿掲示板
イラスト投稿掲示板
過去ログ倉庫
その他掲示板
スポンサード リンク