雑談掲示板

【完結】〜V計画〜【夢をありがとう】
日時: 2019/03/25 17:31
名前: 名無しのアキラ◆gAG34vIFP2 (ID: PtJBEP/Y)

皆さま初めまして。今はこの名前で失礼いたします。


こちらは某スレ閉鎖につき、臨時で建てた避難所スレになります。

主に某合作の創作物の保管庫として使う予定ですが、私以外の関係者の方のリクエストや、全く関係のない新参の方からのご質問や問い合わせ等も受け付けておりますので、よろしくお願い申し上げます。

荒らしスレではございませんので、皆さまのご理解を頂ければなと思います。


※2019/03/24 完結しました。また同日を持ってこちらのスレは閉鎖となります。短い間でしたがお世話になりました。


〜書いてる小説リスト〜

●「合作!!三千世界のヴァルキュリア!!」(完結)(リク依頼板・複雑ファジー板)


~創作イラスト紹介~

●「オリキャラ“ヴァルキュリア部隊”設定画」(>>2)

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Re: 【暫定】〜ヴァルキュリア開発計画〜 ( No.60 )
日時: 2018/12/28 20:40
名前: 名無しのアキラ (ID: H9KOaXfM)

ソルの言葉に一同は返事を失う。しかしそれに最初に答えたのは、異界のビジネスマン、ミヤギだ。

「......“酸素”“熱”そして“燃焼物”ですか?」

「なんだい、それは......“化学”ってやつ?それがどうしたのさ!?ここは学校じゃないんだよ!」

フィアが絶命するかしないかの瀬戸際だ、リクセスも焦っていた。

「......要は物が燃えるには“酸素”“熱”そして“燃えるもの”が必要です。そして彼女、フィアの場合は、その燃えるもの=自分の命だった。このカンテラの火が消えることは、即ち彼女の死」

ソルの解説を更に突き詰めようとリクセスが「だから、どうするのさ!」と檄を飛ばす。

「つまり......“命の代わりに燃えるもの”をこのカンテラに注入すれば、理論上はフィアちゃんを助けられますわ」

イクリプスの言葉に一同は顔を上げる。フィアのカンテラに、魂に変わるな何かを注入し、火継を行なって絶命を回避するという作戦だ。
しかしそれには当然問題がある。魂や命を手に入れるには、当然「生贄」が必要となってくる。

「......イクリプス、貴方の宇宙空間を操る能力で、なにか魂に代替できるものを召喚できませんか?」

「うーん......隕石とかブラックホールとかなら出せるけど、魂は難しいかな......」

ソルとイクリプスが相談する中、トコトコと瓦礫の陰からこちらに走ってくるものがいた。
子供ほどの大きさの小型ヴァルキュリア、“はぐれファランクス”だ。いくらでも量産でき、お馴染みのやられ役みたいになってる奴だ。
全滅したはずだが、なぜかここに一機だけぽつんといたのだ。
その姿を見るや、ソルの目つきが変わる。


「あ、“魂”あるじゃん」


ソルは傍まで来た、はぐれファランクスを捕まえる。ファランクスも抵抗するそぶりはなく、大人しくしていた。早速リクセスとミヤギが何か言いたそうだったが、ソルは「大丈夫、いっぱいおるし」の一言でぶった切る。

「よし......イクリプス、こいつから貴方の空間を操る能力で魂を抜いてください。私は......」

ソルはイクリプスに命令しながら、自身の網膜上で何かの設計図を作成していく。そして彼女は手にホログラムの設計図を投影した。
それはフィアのカンテラの底部に丁度はまるように設計された“ブースター”のような機会だった。これに、はぐれファランクスの魂を入れて燃焼させ、火継を行うつもりなのだが......

「......設計図は出来ました。でも、どうやってこれを作れば......」

「複雑な構造だね......こんな代物は流石の僕でも無理だ」

設計図を覗き込むソルとリクセス。
すると、そこに更に空から滑空してくる影があった。ソルにとっては聞き慣れたエンジン音、そして、その音はリクセスも、しかもこの異世界に来た初日に聞いた物だった。

『ソル隊長どのー!』

空から飛んできて着地した小柄な少女は、ソルの仲間、ヴァルキュリア・アイギスだ。銀髪を左右でまとめたアイギスは、小柄ながらも重装甲で身を包んでおり、なかなか打たれ強いヴァルキュリアだ。
小柄な体躯と、赤を基調とした重装甲と複数の武装がギャップになっており、とても印象的だ。
彼女も先の戦闘で死亡したはずだが......

「アイギス!どうしてここに......って、それどころじゃない!最高にいい所に来ました!ほら!早く貴方の能力で、この設計図のパーツを印刷してください!」

ソルはカンテラを指差しながら「これと同じ材質で!」と付け加える。戻ってくるや否や、状況を掴めないまま突拍子も無い隊長の命令に、アイギスは一瞬思考が停止する。
一同全員の目線が、全てアイギスに向けられているのだ。しかも中には今まで敵対してたミヤギとリクセスまでいる。

「あ、あの......これならすぐに作れるでありますが、一体これはなにをするーー」


『早くやれこのチビ!ぶっ殺すぞ!』


『急げ!僕の魔法を食らいたいのか!』


『早くして下さい!私のビジネスがかかってるんですよ!』


『いいから、やりなさいな♪(怖い笑顔)』


ソル、リクセス、ミヤギ、イクリプスの4人に詰め寄られる。そしてアイギスはソルの言葉を聞き、直ぐに状況を理解したのだ。ソルがここまで言う時は、いつもよっぽどの窮地!いつも真面目なアイギスにとって、自分を救ってくれた隊長であるソルを助ける事は生きる意味に等しい。
アイギスは考える暇もなく、両手を手前にかざして、ソルの設計図を空間へ投影したーー

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