雑談掲示板

美味しい水そうめん
日時: 2022/02/22 01:01
名前: ヨモツカミ (ID: CwCIVkM2)

人間どもめ。

***


>>24身長メモ
>>43>>71>>77創作メモ
>>80あざばファイルNo.01
>>96あざばファイルNo.02
>>98まあ座れあらすじ紹介
>>101あざばファイルNo.03

>>185つぎば・イメソンまとめ

>>200>>211>>213>>291落書き
>>215>>283創作メモ

>>269>>274>>289>>353枯れカフメモ

>>216自己紹介
>>272俺の推し
>>276嬉しかった
>>282ゲーム実況のすすめ
>>306>>319スレタイとポエ

連レスもどる



Re: 吐露しつつ世も掴み ( No.70 )
日時: 2018/02/22 23:15
名前: ヨモツカミ (ID: dkMEzhRw)

先日見た夢を小説風に書くのも面白いかと思って。

***

 私は、下に続く階段を黙々と下っていた。
 此処は非常用階段か何かだろう。暗色で統一された鉄の階段に足を踏み出すたびに、カツンカツンと無機質な靴音が響く。
 何故、何処へ、何のため。理由も目的もわからないのは、これが夢でしかないからか。夢にはいつも、理由が無いように思う。
 他にも数十人の他人が、只管に下を目指していた。彼らは何のために、何処へ向かっているのか、わかっているんだろうか。私は大勢の人がそうしているから、それに従って下を目指していたのだと思う。多数派にあわせておけば、とりあえず間違いはないから。

「緊急地震速報、緊急地震速報、強い揺れに注意して下さい」

 誰が言った言葉なのかはわからない。男性の声だった。私達は地下に向かっているのに、これから地震が来たら不味いんじゃ無いだろうか。生き埋めになるかも。不安になったけれど、周りの人達はやっぱり下り続ける。だから私も下り続けた。この先に何があるかも知らないまま。

 辿り着いたのは、大きな体育館だった。地下に何で体育館があるのか。謎ではある。見た目は多分、中学生の頃卓球の大会で訪れた場所に一番良く似ていた。記憶が曖昧だし、体育館なんてどこも似たような物だけど。とにかく広い体育館に、大勢の人が集められていた。
 そのときに、赤い髪をした、私の知り合いを名乗る青年に話しかけられた気がする。私にそんな奇抜な髪の知り合いはいない。どうせ夢なので、アニメか何かで見たキャラが話しかけてくることがあってもおかしくはないだろう。
 大勢の人がいる中、知り合いがいないのは不安だから、心の何処かで安心していたような気がした。
 彼には妹がいるらしく、この体育館内ではぐれてしまったと言っていた。そんなことを言われても、こんな人混みの中で顔も知らない彼の妹を探すなんて、無理な話だ。
 どうしよっか。無理だとは思いつつ、探すのは手伝おうと思っていたら、突然地面が激しく揺れた。
 さっき地震がどうとか言ってたもんな、そんなふうに考えていると、なにかそこそこ重たいものが背中にのしかかってきた。夢の中の悪い予感は何故か的中しやすい――というか、その予感がよぎることでフラグが立つものなのか、天井が崩れてきたらしい。周りにいる人たちが悲鳴を上げる。みんな、生き埋めになってしまう……。
 やばい怖い。ひい、死ぬ。そう思ってなんとか這い上がった私は、天井を見上げる。巨大な瓦礫が迫ってきていた。何故かスローモーションで。これならなんとか逃げられる。私は必死で体育館の外に走った。どうにか逃げ延びた人達と共に。ただ、瓦礫に潰されるのだけは嫌だった。

 地下に降りたはずなのに、体育館の外に出ると、普通に青空が見えた。そのかわり、空から瓦礫が降ってきていた。空に天井はないくせに、なんの破片だよこれ。わからないが、私は逃げなければならなかった。体育館にいた人たちも、どこかへ向かって逃げている。その流れに従っていれば多分大丈夫。そう思って、とにかく逃げた。
 そういえば赤毛の青年とその妹はどうなっただろう、と。一瞬不安になったけれど、ここに留まることのほうが不安で、他人の心配なんてしていられなかった。多分後で会える。勝手にそう信じた。

 逃げる途中、また階段を下っていた。今度は歩道橋に似た暗い赤茶色の、コンクリート製の階段。空からはもう瓦礫は降ってこなかったが、安全地帯に行かなければならないらしかった。目の前を早足で下る女性がいて、こんな焦りながらだと、足を踏み外してしまいそうだな――なんて、思ってしまったからまたフラグが立ったのか、女性が悲鳴を上げながら足を滑らせて、更にその前を下っていた人達を巻き込みながら落ちてゆく。
 ゾッとした。巻き込まれなくて良かった、なんて思いながら私は女性や巻き込まれた人たちを避けて何処かへと逃げ延びた。

 しばらくすると、高いフェンスの向こう側に、土手のようなものが見えて、フェンスの前に立つ警備員風の男性が「この先安全地帯です! 避難する方はこのフェンスを乗り越えて下さい!」と叫んでいた。
 登るのかよ。登れない人……例えば老人とか子供とかがいたら避難できないじゃんとは思いつつ、とにかく生き延びたかった私はフェンスにしがみついて、軽やかに登ってゆく。
 フェンスの一番高いとこに足をかけたまま、なんとなく振り返ると、少し離れたところにいた赤毛の青年と目があった。無事だったのか、と安心する。

「俺は妹を探しに行くから、お前はさっさと逃げろ!」

 青年が私にそう叫んだ。まだ探していたのか。さっさとも何も、私は最初からお前らにかまうことなく逃げるつもりだったけど。
 そうだったはずなのに、私は急に悲しくなって、何故かその妹は体育館から逃げそびれて、もう死んでしまったのだと思えた。多分私がそう思うということは、実際死んでいたのだろう。
 だから、探しに行ったって、彼の妹は見つかるはずがない。

「行くな! もう妹のことは諦めて○○も早く避難しろよ!」

 そんな風に、私は何故か叫んでいたし、何故か青年の名前も知っていた。ちょっと記憶が曖昧なので名前は伏せるが、シロウだかシドウと呼んでいた気がする。そんな名前の知り合いはいないけど。
 私の声を無視して、彼は笑う。なんだか、死にに行こうとしてるみたいに見えて、私は彼のことをよく知りもしないくせに、酷く寂しいと感じた。知らないくせに、死んでほしくないとか、一緒に生きてほしいなんて思った。

「妹を見つけたら戻るから!」

 彼が叫びながら駆けてゆく。死地へ飛び込もうとしている。きっと止めても、無駄なのだろう。
 だからせめて。

「……生きろ、○○ッ‼」

 泣きながら叫んでいた。フェンスの上に腰掛けたまま。彼の背中が見えなくなっていった。
 本当は行かないでほしかった。顔も知らないどうせ死んでる妹なんか、探さないでほしかった。これからどうすればいいのかわからない不安な状況で一人でいたくないから、一緒にいてほしかった。とか思うと、涙が止まらなかった。


という夢を見たんだ。最後だけなかなか熱い展開で面白い夢でした。なんか続きがあった気がしましたが、フェンスの上で泣いてたら、突然現れた人ならざる物(骨のような鎧を纏ってるのか、そういう見た目の人なのかわかんない)に「お前は魔女だ。この悲劇の現況だ。そして私も悲劇の現況。つまり、これは私達にしか解決できない問題なのです。彼を助けたいのなら立ち上がりなさい」とか言われて、よくわからないレースゲームが始まってしまったので、(マリオカートとかめっちゃ不得意だし好きじゃないのになんでそんな展開に……)割愛しました。

私、「生きろ」って台詞が本当に好きなので、夢の中で叫べてよかったです(笑)

他にもファンタジーな夢見る機会多いので、覚えてたらまた書いてみたいです。でも夢って大抵意味分かんないし、場面切り替え急だし、辻褄合わないから難しいですよね。

連レスもどる