雑談掲示板

【ご愛顧】幕引きはこの手で【ありがとうございました】
日時: 2014/03/28 13:10
名前: たろす@◆kAcZqygfUg

*阿呆空気読めw

*祝参照20000突破
これは、快挙だろー。
みんなありがとうねー

このスレに付けられているタグ
*「@さん仕事して」「安定の精神疾患者」「またあなたですか」「@を忘れないで」「そして参照数である」


*F5ぷしゅ

【表紙絵のキャララフ】

ものすげー久々にアナログで描いた。
下手すぎて全く笑えない、デジタルってすげー((
とりあえずあれかなー、全体の構図とあわせてみて、デジタルラフ出力したらもっかいアナログでトレスしようかなー。
ペン入れまでアナログでやろうかなー。
あーでもそしたらもうデジでやることなくなるか。

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【某企画】そらはケーキが食べられない【非公式アンソロ】 ( No.897 )
日時: 2014/01/06 07:25
名前: たろす@◆kAcZqygfUg (ID: 3zHTSu86)

SSP非公式アンソロジー。 テーマは『空』

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-散文-

【そらはケーキが食べられない】


そら、そら。
そう呼んで『そら』に微笑む。
何だか嬉しくて、もうすぐ『そら』に会いに行けるんだって。
後二週間、何をして過ごそう。
『そら』は何時でも、どんな事でも聞いてくれる。
新品の枕は寝にくいとか、売店に新商品が並んだとか、下らない話でも。
『そら』の言葉は難しくてよくわからないけど、ちゃんと話しかけてもくれる。 寂しくないのは、きみのお陰かな。
それから『そら』はいつも見ていてくれる。
傘をさして庭を歩く時も、小さなベンチで本を読む時も。 それから、サンダルのままこっそり抜け出した時も、見ていてくれたよね。 『そら』のお陰で、怖くなかったよ。
たまに一緒になって星を数えたり、雑誌のクロスワードを解いたり、何でも一緒に出来るけど、ただひとつだけ残念なのは、『そら』はケーキが食べられない。
お誕生日に貰ったケーキ、こんなに食べられないから『そら』にあげようと思ったのに、『そら』はケーキが食べられないなんて。
だから、会いに行く時はケーキは持って行かない。 先に知れて、良かったのかな。
じゃあ何を持って会いに行こうか、会った時に何を聞かせてあげようか。 悩む内にどんどん時間は過ぎて往って。
だけど毎日、とりとめも無い事ばかりで。
何かあると、我慢出来ずに『そら』に話してしまうし。
そんなこんなで、明日は『そら』に会いに行く日。 顔を合わせて、何て言えば良いんだろう? 初めまして?
ちゃんと、喋れるかな? 『そら』以外とは殆ど喋らないから、少し不安。
何だかすごくドキドキして、待ち遠しいのに、ちょっと不安で。
『そら』は時々、突然泣いたり怒ったりするから、面と向かって、慌てない様にしないと。
どんどん不安な事が浮かんで来る。
でも、何でだろう。 すごく、満ち足りている。
不思議な満足感が瞼を覆って、自然と体は白いベッドに横たわる。
嗚呼、『そら』、もうすぐ会えるね。

* * * *

「おはよう、待ってたよ」

いつも聞いてる『そら』の声が聞こえて、ぼんやりと目が覚める。
いつもと違うのは、ただ『そら』の言葉がすらすら理解できる事ぐらいかな。
だから、おはよう、って返して、またいつもみたいに『そら』に微笑む。
だけど今日は上を見上げず、真っ直ぐ、目の前の『そら』に。
待たせてごめんね、だけど、ずっと会いたかった。 『そら』に会えるなら、何も怖くないなって。
ゆっくりそう伝えて、『そら』にそっと手を触れる。 いつもみたいに、そら、そらって呼びながら。
眼下に広がる世界は、いつも窓から眺める景色よりずっと広くて鮮やかで、『そら』は毎日この景色を眺めていたのかな、なんて考えたら、『そら』はケーキが食べられない理由がわかった気がする。
寂しい顔が沢山見えて、悲しい事が沢山見えて、でも美しいものも沢山在って。
この景色を眺めた後じゃあ、もう何も必要ないよね。
こんな景色が『そら』と一緒に見れて、良かった。
きみもそう思う? ねぇ、空?
やっぱり、ケーキは持ってこなくて良かった。 空ではケーキが食べられない。


* * * *
Fin.


読者に丸投げは良くないと知りつつ、解釈はお任せします。
ま、難しくないだろうけど。
僕にしては恐ろしく純愛、と言うか恋愛チック。

今はもう居ないあの子に書いてあげたかったなぁ、なんて。
今のきみに今の僕が見えて居るのだとしたら、捧げたいと思います。
いつの日か愛し合った、Mさんに。
たろす@より、変わらぬ愛を込めて。

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王子が全裸待機だそうなので、 ちょいと急いで投下w
タイトルからFin.までで、約1300文字。
だからSSと言うには短いけれど、散文と言うには長い気がする、僕的には散文かな。
なんだろ、僕のSS(コワレモノとか)も散文も、それからある程度纏まった文字数の文章も、全部読んでくれてる人には伝わると思うけど、
僕の中でそれらって、全部まったく別のもの。
書き方から違うし、書きたいことも全然違う。
長編は、文章の動き、人の動き、目に見える動きが大事だと思ってるし、それが書きたい。
短編は、如何に読者を急速に引き込めるかが大事だと思ってるし、それをどうにか達成したい。
SSは、自分自身を映しこめたらなって。
散文は、局地的な、突発的な、一瞬の醜と美とそれから衝動と、形にならない思いが書けたらなって。
だから、これは散文。
暮れかかった、ひとひらの過去が生み出した衝動。
きっと寝て、醒めたら、色褪せてしまう、文字通りに霧散するような、感情。 散文。
僕の解釈や込めた思いはブログにて。
クリスマス短編と合わせて、今から書いてきます。

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