雑談掲示板
- 合作消すな
- 日時: 2024/02/04 23:12
- 名前: アンクルデス合作消すな (ID: V016OUVU)
特待生の集団の中心には2人の少女がいた。1人は華奢な体格で黒のロングヘアの少女。もう1人は......フリフリがてんこ盛りのメイド服を着込んだ銀髪少女だった。
「エリカさまー!」
「新型アンドロイドですか!?」
何という人気っぷり、まるでラノベの世界だー。ペコとホライゾンが呆気にとられてその様子を見ていると、松崎が彼らの隣にやってきた。
「あの子は特待生クラスのお嬢様、エリカっていうらしいぞ。成績優秀スポーツ万能、まさに絵に描いた優等生だよなー」
着崩した制服の松崎は、まるで遠くの物を見るような視線で彼女達を見ていた。
そんな中、静かにその様子を伺っていたホライゾンが、ペコへ顔を近づけ耳打ちする。
「オーナー、あのアンドロイド......“パルヴァライザー型”だと思われます」
「ホワイ!? マジで!?」
驚愕の表情で振り返るペコ。これは慣れないけど行くしかないか......ペコとホライゾンはそろそろとその輪の中に入っていく。
近くで見ると、エリカという生徒は結構気弱なのか、容姿端麗だけどその表情はちょっと困ったように苦笑いをしていた。
一方、彼女のものと思われるメイド型のアンドロイドは余裕の笑みを振りまいていた。
「あ、あのー」
丁度エリカの正面に出てきたペコ。周りから「なんだコイツ」という冷たい視線を浴びる。
「いやー、いいアンドロイドですねー。僕も“最近”アンドロイドをお迎えしたんですよー、良かったらLINEを交換しませんかー?」
「え、ええ......」
かなり棒読みなセリフになってしまったが、とりあえず目標達成だ。LINEを交換して、後はゆっくり色々聞いてみる......流石にこんな学園内じゃあ捜査もまともに進まない。
そして2人がスマホを取り出し、ふるふる機能を使って通信しようとした時だったーー
一陣の風が吹き、その強風に煽られてエリカのスカートがめくれそうになる。「きゃっ!」と慌ててそれを抑える彼女だったが、その拍子に足を躓き、ペコの方へ飛び込むように倒れてしまう。
「んなー!?」
ペコのところへ抱きつくように倒れたエリカ。ふんわりと香る彼女の匂いに、ペコは一瞬頭がくらくらした。
そして、その様子を見ていた後ろのメイド型アンドロイドの表情が豹変する......
「貴方! お嬢様に何をしやがるんですのおおお!」
メイドアンドロイドの頭から文字通り「カチン」という音がするのをペコは聞き逃さなかった。それは人間の“キレる”とは少し違う、ブレーカーのスイッチを入れるように、アンドロイド特有の何かしらのモードを切り替えた際に生じる音だった。
「ーー! “アリア”やめなさい!」
エリカが叫ぶが、メイドのアンドロイドは聞く耳を持たず。
「お嬢様への無礼......許しませんわ......“アリアンロッド”、戦闘モード!」
メイドのアンドロイドーーアリアンロッドは、身の丈ほどもある巨大な車輪型のデバイスを転送すると、それを片手にペコ達へ襲いかかってきた。
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