雑談掲示板
- 病気は最悪
- 日時: 2025/05/26 15:56
- 名前: 毛筒代 (ID: epsmrMQw)
「長男(3歳)のO157感染・溶血性尿毒症症候群発症から奇跡の生還およびダウン症の娘誕生までの56日間」とは、「ライブドアブログ」で作成されたブログの一つである。o157のことを知ってもらいたいという思いで、両親が書き上げた。ブログの内容からして、父が書いたものと思われる。
[登場人物]
ここでは、以下のように述べる。
主人公 3歳の息子
娘 当時生まれてきたダウン症の女の子
両親 父と母。
[焼き肉]
2007年7月19日(今から18年前)、母は妊娠中で具合が悪かったため、主人公と父の二人で夕食に家で焼き肉を食べた。BBQということで、タマネギやジャガイモなどの野菜も入れた。その日だけは、魚好きな息子が「おいしい」と言い、やたらと肉を欲しがっていたため、父は牛肉を確りと焼いてあげた。o157は1990年代に流行しただけあって、父は病気自体は知っており、十分に加熱しなけらばならないということは知っていたものの、箸を使い分けなかった為に今回の事故が起こってしまった。o157は非常に感染力が強く、空気感染はしないものの、生肉に触れた箸をそのまま使い続けると、僅かに病原体は口に入っていく(経口感染)。また、主人公は当時まだ3歳だったため、症状が重篤化しやすい状態にあった。
[異変]
7月26日は主人公はまったく食事(夕食)を受け付けず元気がなかった為、夜間に両親は近くの病院に連れていった。医師からは風邪であろうと診断され、薬で様子を見ることとなり、その日は帰宅した(その時、焼き肉の件は伝えていなかった)。
[血便]
7月27日、o157が潜伏してから8日経ったので、o157は感染に成立できる状態となった。通常、病気は潜伏期間を得てから発症し、それまでは何事もない。その為、[異変]はその前兆だと思われる。ちなみにo157の潜伏期間は3日から8日である。
朝、母が主人公のおむつを取り替えようとしたところ、おむつに大量の血便が筋状に付着していた。その為、母は再び急いで主人公を病院へ連れた。その病院でレントゲン検査したところ、大腸がかなり腫れていることが分かった。更に、腸重積(今回の場合は小腸が大腸に入り込む病気。0から3歳に多い)の疑いがあるということで小児外科がある大学病院へ救急車で搬送された。搬送中には痙攣を1回起こした。
[判明]
搬送された大学病院での検査結果により、医師から「溶血性尿毒症症候群」(o157の合併症みたいなもの)だと診断された。原因は、前述の病気からみて「O157」だと推測された(大腸菌自体は死滅しているので確定はできないが)。また、「10日間くらいの間(感染期間)に大きな事(生死にかかわること)があるかもしれない」とも告げられた。
[原因]
o157は生の牛肉などで感染する。当時は、o157の原因がBBQでの牛肉が原因である可能性も考えられていたが、他の食材の可能性であることも考えられていた。
[手術へ]
医師からは手術前、「希望を持って下さいね」と告げられた。当時、父は、うちの息子はそんなに悪いのかと思った。 また、医師は「合併症として腸穿孔(腸が破裂することで腸内の菌が体中に排出される)が起こることが最も怖い」とも告げた。これ(腸穿孔)が起きると手術で破裂した腸を取り除く必要がある。
母は、医師たちの説明を聞いた後、主人公の名前を言って泣いていた。母の両親は呆然と下の方を見つめていた。
そして、主人公は集中治療室(ICU)へと運ばれた。
[透析]
(急性)腎不全により尿が出なくなってきていた為、急遽、人工透析を行うこととなった。透析とは股のところからカテーテル(血管に通す管)を入れ、管から血液を機械に通し、血をきれいにしてまた別の管を通して体に戻すといったものである。主人公は子供であるため、暴れて管などをはずすことを防ぐため、筋弛緩剤の投入と眠らせる薬をなどで動けないようにしていた。 カテーテルを入れる前、両親は医師から「話し掛けてあげて下さい」と言われたため、息子に「もう少しの辛抱だらね」と声をかけ、しばらく見つめた後、医師に「やってください」と言った。医師はとても悲しそうな表情をしていた。看護婦の話では、医師達が集中治療室に入る前、「ママは?」と言っていたそうだ。
[状況]
7月31日、状況はあまり変わらなかった。
8月1日、医師の診断では、血便が少し減ってきている、尿も少し出てきているということだったが、腸穿孔の危機が去った訳ではなかったので、1週間単位で様子をみなければならないということだった。また、脳波検査の結果があまりよくないらしく、脳に障害が発生していないかどうか一同は心配であった。CTスキャンの結果では、特に血栓が詰まったなどの状況は、見られなかったということだった。
[少しずつ]
8月2日、両親は主人公のところ(大学病院の病室)に行った。両親は、その場に医師がいたので状況を聞いてみたが、息子はそれに目を開き少し反応していたものの、まだ覚醒しているとは言えず、脳に障害があるかどうかも、まだ分からないそうだ。声をかけても、言葉に反応しているというよりは、音に反応しているようで、まるで赤ちゃんに戻ってしまったかのようだ。また血便は減ってきてはいるが、尿はまだ出ていなく炎症もあるため、状況に変化はないといったところ。両親は今日は、主人公が好きなアンパンマンのCDを持っていき、看護婦に流してもらった。
O157は直接、治療する方法は確立されておらず、対症療法しかない。
[意識の回復]
8月3日、主人公の意識は少し回復した。話し掛けると、話し掛けた方向に目を少し向けたりするようになった。看護婦の話では、アンパンマンのテレビに目を向けて見ていたそうだ。脳波検査の結果からも意識が少し回復しているよう。気になる腎臓についてだが現状、尿が出ていないため、人工透析はしばらく必要になるよう。このまま尿がでなければ、今後ずっと腹膜透析を続ける生活になる。その場合、腎臓移植も考えなければいけなくなるらしい。両親は早く尿が出てくれることを祈るばかりだった。
[カテーテル]
今日は、カテーテルによる黄色ブドウ球菌により熱が上がった(39°)そうなので、頭を冷やしていた。脳波検査では、まだ覚醒しているレベルではないそう。痙攣による脳のダメージがあるのかどうかは、覚醒するまでは分からないそうだが、覚醒そのものには、時間がかかるよう。
しかし、息子の名前で呼び掛けると口を少し開き、返事をしようとする仕草をする。尿は今日も出ていないそう。血便は減ってきていますが、腸の中に残っている可能性があるとのことだった。また今日は、カテーテルの管の先がつまりかけているため、3時間かけて入れ替えをした。
[血小板回復]
今日は、血便が少なくなってきた以外に血液検査の結果、血小板などが回復しつつあるということだった。尿はあいかわらず出ていませんが少し希望が見えてきた。なお、股から入れているカテーテルの管は血圧が高くなってきたので、首のとこからカテーテルの管を3時間かけて入れ替えした。父は先週の金曜日から会社を休んでいましたが、明日から出社する予定である。(大学病院は)会社から歩いて15分のところなのでお昼休みにでも面会に行こうと思う。
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