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【中文・お知らせあり】不思議なサーカス団【募集中】
日時: 2016/08/18 23:58
名前: 咲来 ◆hjAE94JkIU (ID: EkFUTbCM)

【prologue】

ある街に一つの大きなサーカス団がやってきました。
見た目はごく普通のどこにでも居そうなサーカス団の団員。そしてどこにでもありそうなサーカス団。その外見から人はたくさん集まり毎日街は賑わっておりました。
しかし、サーカス団がこの街に訪れてから半年たった頃に事件が起こりました。不思議なことに子どもたちが次々と姿を消すようになったのです。いつの間にかその事件は街の所々で起こるようになりました。

不思議に思った警察官は犯人の捜索を行いましたが、情報も何もない中では犯人の足取りすら掴むことが出来ませんでした。

それもそのはず、

だってその犯人はサーカス団だったんですから。


***

初めましてこんにちは、咲来です。久しぶりに中文スレを建てさせていただきました。内容の説明は上記の通りになりますが、のちにもう少し説明させていただきます。開始まで暫くお待ちください。


>>1 注意事項
>>2 役職、説明
>>3 キャラシート


〜お知らせ〜


(特に重要なお知らせ)
【申し訳ありませんが、キャラの移行期間に制限を付けたいと思います。勝手ながら期限は8月31日までとさせていただきます。それまでに移行されなかった場合は申し訳ないのですが解除させていただきます。近く成り次第もう一度お知らせいたします。其処のところよろしくお願いいたします。】(8月18日)

役職を追加させて頂きました。(7月29日)
注意事項追加させて頂きました。(7月30日)


(8月14日)
今現在予約してくださっている方にお知らせ致します。もし、予約してから1か月以内にキャラシートが上がらなければ申し訳ないのですが解除させていただきます。其処のところどうぞ宜しくお願い致します。

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Re: 【中文】不思議なサーカス団【募集中】 ( No.137 )
日時: 2016/08/15 22:29
名前: 咲来 ◆hjAE94JkIU (ID: EkFUTbCM)

>>135

【アネル=ハーバルト】

「人間は自分が思っている以上に脆いのに、よくもまあそんな事を思うことが出来ますね。此処から消えてしまうなんて一瞬なのに。」

人間は弱い、そういう概念はいつになっても外れないものである。脆くて、儚くていつの間にか姿を消してしまう。目の前に立っている主だって例外ではない。いつかは必ず自分の前から居なくなってしまう。そう何時までもいき長らえれる悪魔である自分とは異なるのだ。彼女の言葉に何か突き動かされた様な感じはしたものの其が何かは分からない。彼女に視線を合わせ一瞬悲しそうな笑みを仄かに浮かべれば空に悠々と浮かぶ月をを仰いだ。

「嗚呼、そうでしたね。ついついうっかり忘れていました。そうですか、なら仕方が無いですね。私が彼女の元に行きますか。まあ、面倒ごとは避けたいところですが致し方ありません」

何時もの調子を戻したのか、そうボソリと呟けばニコッと笑った。はて、どうするべきか。再び思考を巡らせよいアイディアがないか考え始める。今何処にいるか彼女に聞いて直ぐに探してもいいのだが、今更其はめんどくさい。かといって此のまま放置しておくわけにもいかない。成るべく早く対処したい所であった。でも、今は主といるしこの数少ない時間を大切にしたいのもまた事実。


「(また、あいつは時間がある時に俺が自分で見つければいいか。多分簡単に見つかるだろうし、主に手間をかけさせるわけにもいかない)」

そう自己簡潔させれば自ら思考をたちきった。

「必ず、守りますよ。主なら自分でやるというと思っていましたがこの回答は予想外です。子供扱いしたつもりは無いですがね。まあ、主は子供ですよ。自分から見れば。良いじゃないですか、撫でられるのお嫌いですか?」

確かに、人間の年では大人であろうが100年以上生きている自分にとっては充分子供であった。これ以上この話題で彼女をからかうつもりはないが、一つ一つの行動が面白くてついついからかってしまうのもアネルの悪い癖である。相変わらず頭を撫でる手は止まることを知らずなで続ける。そして「あ、もしかして拗ねましたか」なんてお調子よくいえば相手の顔を覗き見た。

Re: 【中文】不思議なサーカス団【募集中】 ( No.138 )
日時: 2016/08/15 23:47
名前: 咲来 ◆hjAE94JkIU (ID: EkFUTbCM)

>>136

【おお、凄いですね。寝起きでこんなに書けるなんて。俺には到底無理です。いえいえ、大丈夫ですよ。正直自分自身の練習にもなりますし、描写が多い方が書きやすいですしね。ついつい楽しくなってグダグダと文を繋げましたが、読みにくい所があるかもしれません。此方こそ長文失礼致しました】

【羽根晴】

「さあ、って今私が言ったらどうしますか?此の場で貴方は私を罵りますか?其とも何も言わず斬り倒しますか、まあ、そうするので有れば多少お相手致しますけど。退屈はさせませんよ」

相変わらず相手を睨み付けるように見つめた後そっぽを向き刺々しい言い方で返答を返した。痛いほど、優しい言葉を投げ掛けられて諭されるように言われているのは自分自身でも感じていた。だか、其は晴にとっては苦痛でもあった。優しくされればされるほどイライラするし余計に屁理屈になっていく。相手が敵なら尚更のこと。素直でないのは前々から分かってはいたもののどうも抑えが効かないらしい。面倒ごとを避けていたつもりが逆に自分自身から種を蒔いてしまったようだ。なんとも言えぬ悪循環に目を瞑り息を吐く。兎も角この態度をどう相手が受けとるかは分からないが、多生なりともイライラしていることは間違いないだろう。

場合によっては斬り合いになることも。その時は腹をくくり警察官として全うしよう。全てを受け入れる覚悟は出来ている。どんな結果になろうとも。静寂に息をのむ、晴は無意識のうちに剣の塚に手を掛けられていた。

「本当に悪いと思っているんですか。私にはそうは見えませんけど。所で貴方、馬鹿なんですか?相手に手の内を明かすなど。今貴方は自分がサーカス団で有ることをはっきりと認めたんですよ。もし、相手が敵だったらどうするおつもり何ですか?この事を流されでもしたら貴方が警察官に追われる身となるのですよ。仲間にも勿論迷惑をかけますし、サーカス団がより一層疑われることになったら、貴女としては不本意でしょう?だから、其処のところ考えた上で物事を言わないと——」

其所まで相手に捲し立てるように言った後、はっとした表情を浮かべればバツが悪そうに下を向いて口を閉じる。自分は何を言っているのだろうか。ついつい勢い任せで言ってしまったものの此処までいう必要はなかった。少し、言い返すつもりがなぜ相手を心配する様な発言を述べてしまったのであろうか。此は不覚である。相手に同情などしている暇はないのだ。言いたいのであれば言わせておけばいい。そしてこの情報を皆に流して、それからこいつを捕まえて——ふと、其所まで考えて考えるのを止めた。

「(え、何だろう。この感じ。まさか、相手に同情でもしたか。まさかな。)」

はっ、と自嘲気味に笑みを溢せば再び顔を上げる。
途端に相手の顔が視界にはいり、またしても顔を逸らした。そして、相手からの質問の途中であった事を思い出し仕方なくといった感じに口をゆっくりと開いた。

「ギリギリ未成年ですよ。お酒は飲めなくもないですが見知らぬ人を誘おうなんてよっぽどのことがない限りしないと思いますけどね。何が目的なんですか?正体を見破ることですか、其とも口封じすることが目的なんですかね?そりゃあ、お腹すいてますよ。ずっと昼夜問わず動き回っていたんですから。紹介してもいいですけど、何かこの展開私的には不本意なんですけどね」

威嚇しないで座ってはなそうとは言われたものの、未だ相手を信用することができず突っ立ったままだった。警戒を解きはしないものの慣れたのか相手の返答にスラスラと言葉を返す。この光景を仲間が見たら驚くであろう。なにせ、一人でいることが日常茶飯事な晴にとっては余りにも珍しく奇妙な光景なのだから。

Re: 【中文】不思議なサーカス団【募集中】 ( No.139 )
日時: 2016/08/15 22:29
名前: 月無 (ID: nLPrrFyW)

>>137

【逢沢 李緒】


「はは、あまりそう言うな。人間だって一生懸命なんだよ...うん、多分そうなんだと思うぞ。おかげでこっちは迷惑かけられまくって、ちょっーとイラついてるけどな。まぁ、それを踏まえて副団長には俺から言っとくよ。お前が無闇に接触すると疑われる可能性も高いし、そのへんは任せときな。」

あぁ、悲しそうな笑みは見たくない。いつも通りに飄々と笑っていてくれれば、自分はそれでいいのだ。 大切に思っていた人は皆死んでしまったから、全員自分を置いて何処かへ消えてしまったから。側で笑っていてくれさえすれば、それ以上の事は望まない。 そんな身勝手なことを思いながらスラスラとそう言えば、安心させるように笑みを見せた。無闇な接触は仇となる、警戒心の薄い自分が近づくのが妥当であろう。


月を仰ぐアネルの姿を見れば胸がざわついて、やはり不安になるのだと1人で自嘲気味た笑みを浮かべた。いつかは死に別れる相手であるのに、自分の前に来たのも突然だったのに、何を今更怖がっているのだろうか。何となくで手を伸ばし、アネルの頬を撫でれば目を細める。「無理はするな」の一言が、女の子の自分では言えなくなってしまう。羞恥心が邪魔をするのはいつものこと、皆の求めた李緒に慣れすぎて本当の自分を出すのに酷く臆病になってしまっていた。


「別に良いじゃない。私だって女の子だもの、守られたいと思ったりもするわよ。
後、撫でられるのは別に嫌いじゃないわ。ただ単に、この歳にもなってコレは恥ずかしいと思うだけよ...っ!」


早口でまくし立てるようにそう言えば、久しぶりに出した女の子の部分が恥ずかしすぎて目尻に涙を浮かべる。ジッと、睨むようにアネルを見つめるがそれに怖さはなかった。 何時もならば怖いのだろうが、今の彼女がこんな顔をしたって子供でも恐がらないであろう。

「(あぁもうっ!アネルと居ると調子が狂うわ...!私は子供じゃないわよっ!)」

「別に拗ねてない!」というが、確実に拗ねているであろう。李緒は子供扱いや女の子扱いを極端に嫌う。いや、嫌うというよりはどうすればいいか分からなくなるのだ。甘やかされたりせずに育ってきた人生、今更されても反応に困ってしまう。何よりも恥ずかしいし、胸のあたりがポカポカして頭の中がグチャグチャになる。

Re: 【中文】不思議なサーカス団【募集中】 ( No.140 )
日時: 2016/08/15 23:40
名前: 咲来 ◆hjAE94JkIU (ID: EkFUTbCM)
参照: http://久しぶりにこんなに長く書いた気がする。自分自身書けるなんて思わなかったから少し嬉しかったりする。

>>139

【ついつい返答を考えるのが楽しくなって無駄にダラダラと書いてしまいましたが、もしかしたら読みにくい所があるかもしれません。長文失礼致しました】

【アネル=ハーバルト】

「けして人間を馬鹿にしているわけでは有りません。ですが、その余りにも短すぎる生涯を思うと少しは同情してしまうものなのですよ。いくら、相手が自分の敵であろうと、人間ならなおさらのことです」

人間になりたいとは思ったことはないが、でもやはり生涯が永遠に続くというのも中々退屈でもある。いつかは終わる人生か有るからこそ、人間は一生懸命頑張り輝き全うするものかもしれない。ならば、悪魔兼化物である自分は何を糧に頑張ればいいのだろうか。いつ終わるか分からない人生に身を委ね終わりを待つ。そうしている間にもいつの間にか周りは居なくなってしまう。そう思うと、いくら悪魔である自分でも悲しくなったり寂しくなったりするものなのだ。その点ではやはり主と同じように人間が良かった、と思ってしまう気持ちも勿論ある。でも、自分が悪魔であったから主と契約でき今共にいることが出来る時間があるのだ。この時間こそアネルにとっては大事な時間であり、なくなってほしくないものであった。

いつの間にか大きくなりつつある気持ちに蓋をしてアネルは気づかないふりをする。

「(嗚呼、でもいつか自分がもし離れるときが来たならばこの気持ち言わせてくださいね。)」

そう心のなかで彼女に問いかける様に呟けば目を瞑りゆっくりと息を吐く。目を開けたらいつも通りの彼女が目に移りほっとした。いきなり手を添えられて、何かの気まぐれかなどと思ってしまったものの嫌ではないらしく手を払うことはしなかった。逆に此方からも手を伸ばし相手の頬を横に軽く引っ張った。

「いいのですか?主の手を煩わせるほどの事は成るべくはしたくないのですが。まあ、そうですが。先程恐れ多くて出来やしないと仰有られていましたが本当に大丈夫なんですかね?心配ですね、やはり僕もついていった方が宜しいでしょうか?」

突然ニヤニヤとしだしからかっているのか、心配しているのか分からない状態へと変化する。彼女の事を気遣ってかはたまたからかうために言ったのかは定かでは無いものの、少しは前者が混ざっているで有ろうことは読み取れるほどだった。普段のアネルからは考えられないが少し暗くなってしまった雰囲気を戻そうとして起こした行動でもあった。

「あ、そうでした。主、女の子でしたね。俺とか男口調で話されるものですからついつい忘れがちになってしまうものなんですよね。そりゃあ、守られることに少しは憧れを抱きますよね。撫でられるのはお嫌いじゃないと、覚えておきますね。まあまあ、誰も見ていませんし大丈夫ですよ。主でも恥ずかしいと思うときがあるのですか。」

案外、ではなくかなり主である立場の彼女に失礼な事を連発するが、彼はどうやら悪気はないようだ。唯単に思っていることをズバズバと言ってのけているだけのようで相変わらずのお調子者である。だか、こんなに軽く口を叩ける人はアネルにとっても少ない。普段は全く逆と言って良いほど冷めたような態度をとるのだ。だからこそ主である彼女は自分にとっては拠り所となり気が休める相手でもあった。

「何か、泣きそうなことでもあるのですか?目尻に涙が浮かんでますけど。いやいや、拗ねてますよ。あははっ、これは楽しい、愉快だ」

ついに塞き止めていた感情が限界を突破したようでくの字を書くように腰を折り曲げながら笑う。彼女を心配するつもりがついついその行動が以外で予想だにしない行動だったこともありアネルにとっては可笑しくて仕方がなかった。くくく、と喉を鳴らせば彼女へと視線を向けた。

Re: 【中文】不思議なサーカス団【募集中】 ( No.141 )
日時: 2016/08/16 00:31
名前: 月無 (ID: nLPrrFyW)

>>140

【いえいえ、読むのはとても楽しいので絡ませてもらっている身からしたらすごく嬉しいです。私もなるべく長文が書けるよう、頑張りますね。】

【逢沢 李緒】

「悪魔が人間に同情ね...ま、いいとは思うけど?」

未だに手を頬に添えたまま、視線を下に向けてそう返答をする。誰が誰に同情しようがおかしくは無いし、別にいいとは思う。ただなんだろうか...アネルが他の人のことを考えるのが、無性に気に食わない。もちろんそんな気持ちを表に出すような事はしないけれど、モヤモヤは簡単に消えそうになかった。


「ちょっ、引っ張るのは止めなさいよっ!あと主を見くびるんじゃない!恐れ多いとか嘘に決まってるでしょ...別に今更何を思われようと構わないわよ。副団長と話すことなんてあんまりないから、向こうがどう思ってるのかは知らないけど。」

むすっと頬を膨らませれば、同じように頬を軽く引っ張って仕返しを。見くびられたのがよほど不満だったのか、そのまま顔を背けてしまった。 人間だし、女だし、下に見られるのは仕方がないことなのかもしれないけれど。主なのだからもう少し信頼してくれていいと思う、というかしてもらわないと困る。いざと言う時に頼られないのはショックだ。


「うぐっ...そりゃ、いつもは意識してやってるから女だと認識されないのは可笑しくないと思うけど...少しはオブラートに包めバカ。流石にそこまで言われると傷つくわよ...っ!」


男みたいな言動は意識してやっているから別にいいが、こうもストレートに言われると心にグサッとくるものがある。自分だって昔は嫌だったのだけれど、こうでもしないと見くびられてしまうのだ。「女だから」なんて理由で弱く見られるのは、心底腹が立って仕方がなかった。若気の至りというヤツである、全くもって幼い頃の自分が何を考えていたのかわからない。

楽しげに笑い、こちらに視線を向けてくるアネルが恨めしくて。何か仕返しをしてやろうと思えば咄嗟に浮かんだことを実行に移す。これで少しは思い知ればいい、自分の気持ちやらその他もろもろ大切なこと全部に。

「(やられっぱなしは、性に合わないのよね。)」

頬に添えていた手を離し、腕を掴めば耳元へと口を寄せる。そのまま耳朶にキスを一つ、「寒いわね?」なんて言葉を呟けばクスリと笑って一歩下がった。 長い年月を生きているアネルがこの意味を知っているかなんて、そんなことはわからないけれど。知らなかったらそれで良い、無知だと言って馬鹿にしてやろう。

Re: 【中文】不思議なサーカス団【募集中】 ( No.142 )
日時: 2016/08/16 13:05
名前: 二毛猫桜 (ID: G.M/JC7u)
参照: http://キャラクター使いまわし野郎

>>138

【帝狩筝鍵】

(やべぇもうこのお嬢ちゃんの沸点判んねぇ! つか怖い! なんでこんな真夜中に剣なんざ持ち歩いてんだよ!)
 こちらを警戒していることが態度からも言葉からもわかりきっているような様子で、しかも筝鍵からは詳しくは見えないがあの手つき構えはどう考えても剣帯に意識が行っている。一日の業務を終えて日課の一服に来ただけなのに、夜道でばったり会った顔を隠した女の子に切って捨てられそうとは何という名前の不幸だろうか。正直勘弁してほしい。こちとら丸腰である。
 最悪煙に巻いたうえで逃げてやろうかと考えていたら、続いてさらに糾弾されたので逃げの一手は後に追いやった。なんだこの子は。筝鍵としてはそんなにヘイトを稼いだつもりはないが、ここまで嫌われているようならもうこれは仕方がない。挑発されていても特に筝鍵から搾取できる情報など限られているので、余程のへまをしない限り団長に怒られることもあるまい。
「莫迦とは簡単に言うけどな、お嬢ちゃん。オレはサーカス団が開演している昼の間は着飾って手品師をやっている。大して大きな演目ってわけじゃあないが、特にマスクも被ってないからオレの顔を見てオレがサーカス団の一員って判断するのは難しい事じゃねぇだろ。ま、最初はお嬢ちゃんが不審過ぎて煽ったことは認めるがな」
 いやあ、妙な真似はするもんじゃねぇと苦笑して後ろ髪をがしがしとひっかく。ついでに携帯していた小さな灰入れに煙管の中身を落とし、きいんっと硬い音を立てた。
「それから、オレ=サーカス団員ってのは今認めたとおりだが、そんな情報を警察に流されたところで、オレは勿論だが若しサーカス団が人さらいをやっていたとしても痛くも痒くもねぇだろうな。オレが実行犯でお縄になったわけでもねぇし、オレがそうだと供述したわけでもねぇ。オレがサーカス団員だとわかったからと言って『だから何だ』。なぁんか心配してくれているようだが、先生はそんなに莫迦じゃねぇから心配すんな」
 かははと笑って空になった煙管をくるりと弄ぶ。伊達に君の数十倍は生きていないと、言いそうになって辞めた。どうもこの女の子とは話していて飽きない。彼女にいらない不信感や恐怖を与えるのも偲びないし、悪戯にそんなことをして彼女に剣を抜かれても困る。何より、
(そういう目で見られるのはもう御免だしなぁ)
 妙な生き方をしてきた自分とは違って、この町に生きているのは真っ当に人間なのだから、きっといつかに必然としてそうなるのだろうが。なってしまうのだろうが。——若し近い未来、人間ではないと露見した後に、彼女はどうするだろうか。このあからさまな警戒心に任せて剣を抜くだろうか。
 そうなる前にサーカス団がこの町を出発すればいいと今思った。そうしてまた苦笑し、思考の奥の寂しさに蓋をする。
「おいおい、未成年がこんな時間に一人で出歩くなよ。お仲間とかお友達とかいねぇの? 若しかして一人寂しい人?」
 よしよしと身を乗り出して手を伸ばし、いつも子供たちにそうするように頭を撫でる。しかし未成年か、と至極残念そうにため息を吐いた。
「うーん。先生別にお嬢ちゃんをどうこうしようとは思ってないんだけどな。ちょーっと仲良くなりてぇだけだよ? 下心はそんなにないかなぁ。あ、酌の仕方判る?」
 未だ信用はされていないがそんなことはすべて無視してまた質問を追加する。もうこの際一人酒でなければと、ハードルを著しく下げた。

Re: 【中文】不思議なサーカス団【募集中】 ( No.143 )
日時: 2016/08/18 01:23
名前: 咲来 ◆hjAE94JkIU (ID: EkFUTbCM)

>>141

【そう言って頂けるとすごく嬉しいです。自分自身長文書くの下手なのでおかしい部分とか絡みにくい部分もあるかと思います。そこを成るべく改善出来るように頑張りますので引き続き絡んで貰えたら嬉しいです。】


【アネル=ハーバルト】

「まあ、ほんの少しですよ?ほんのちょびっとだけです。実際には哀れみからきていると解釈しますが。そうそう、人間を心配する輩などいないでしょうけど。やっぱり悪魔が人間に同情することは可笑しいですかね?」

前の自分なら人間に同情するなどあり得なかった。と言うか、まずその以前にその様な気持ちにすらならなかったであろう。悪魔と人間は余りにも違い過ぎるのだ。無論悪魔は仲間同士で同情何てしないのだ。其がいつしか自分の中では当たり前になっていてそう言うものだと思っていた。だが、どうやら人間は違うらしい。其をやっと知ったばかりである。

だから、前よりか幾分は人間を心配する気持ちだとか人間に同情する気持ちとかはあると思う。でも、此に慣れてはいけない。慣れてしまうといざというときに感覚が、感情が鈍ってしまうのだ。其が今の時代は命取り。でも、ほんの少しだけその感情に浸る事を許してほしい。人間がいつどんな事を思い、どんな気持ちになるのか其を知りたいのだ。


「やめませんよ、だってこんなにも面白い事なんてないじゃないですか。少し、我慢してください。いえいえ、けして主を見くびっている訳ではありませんよ唯楽しいからという理由でやっているだけです。へぇ、先ほどはそうは見えませんでしたけど。まあ主ですもんね、今更何を言われようとも何とも思いませんよね。副団長さんとあまり話されないんですか?大丈夫ですよきっと、其所まで頭の何とも思っていませんって。根拠はないですけどね。痛いですよ、主」

むすっと頬を膨らませる彼女が可愛くて、顔から手を離せばポンポンと癖で頭を撫でる。すると突然仕返しとばかりに先程の自分と同様に頬を軽く引っ張ってくる。その後どうやら拗ねてしまったのか顔を背けてしまった。此は、どうしたものかと頭を悩ませつつも言葉を掛けようにも中々かけられなかった。成るべくなら火に油を注ぐような事だけはしたくはない。喧嘩して別れるなんて一番嫌だったから。そのまま何かを言うこともなくアネルは口を閉じた。

「あはは、御免御免。ついうっかりですよ。口が滑ったと言うか思ったことが口に出たと言うか。———ってな、な何やってんですか主!!」

悪そうに有るのか悪ないのか分からないような態度を取ればいつも以上にヘラヘラと笑っていた。この言い合いがアネルにとっては楽しくて、嬉しくもあった。だから、いつも以上に笑みが溢れた。

さあ、次はどうやって彼女をからかおうかとそう思っているとき相手のまさかの行動にフリーズする。

そして、立ち直ったかと思えば一瞬にして白い肌が赤く染まった。其は林檎のようでいくら周りが暗くても赤く染まったのが見えるほどだった。ぎこちなく体を動かせば一瞬にして彼女との距離をとる。

「(な、何なんだ今の。てか、不意打ちは良くない。心臓に悪い)」

手で顔を覆い隠す様にして顔を上げれば手の隙間からまるで獲物を監察するがごとく彼女の様子を伺った。そして口を開き叫びにも似た声が響き渡った。

「主の、馬鹿。いきなり何て事をするんですか。いちいち心臓に悪いんですよ。此方の気持ちも考えて下さいよ。少し期待しちゃうじゃないですか」





Re: 【中文】不思議なサーカス団【募集中】 ( No.144 )
日時: 2016/08/18 01:39
名前: 咲来 ◆hjAE94JkIU (ID: EkFUTbCM)

>>142

【羽根晴】

「やっぱり、煽っているじゃないですか。そのせいで今もイライラしっぱなし何ですよ。さっきから聞いてれば、貴方の言動は私の癪にさわるんです。確かに見れば分かる、その通りですよ。でも間違ったら間違ったで面倒ですし念のための確認も兼ねているんですよ」

塚に掛ける力を抜くことはなくその姿勢のまま相手を見つめた。ガチガチと時折音が静かな街に響き渡るが、其処のところは自制心で何とか押さえているようで剣をいきなり抜くような動作は見受けられない。そもそも彼女は、嗚呼は言ったものの最初から彼の相手などするつもりはなかったのだ。所詮脅しというものである。流石に剣を持たない相手など斬る必要はない。其処のところは警察官の副団長として心構えているつもりでは有るのだが、先程から癪に触りまくりの彼になら思わず気が緩んだ瞬間に斬ってしまいそうだ。

「は、わざわざ心配してあげたのに此の厚意も貴方にとっては無駄と言うわけですね。分かりました、もう心配などしませんよ。勝手にしてください。へえ、そうなんですかじゃあ遠慮なく情報を流させていただきます。痛くも痒くもないんですよね、なら問題ないですね。では、貴方ではなく実行犯が他に居るんですね。まあ、大体の予想はつきますけど。」

心配すんな、と軽く相手に言われただけなのに何故か晴はその返答を曲げて考えていた。まるで、お前に心配される筋合いはないと言われてるようで逆に胸がムカムカとした。それ故に今のは自分の勘違いであるにも関わらず相手に強く当たりイライラを吐き出すようにブツブツと喋る。

は、と馬鹿にしたように笑えばもうこの下らない話をする必要はないと告げるようにくるりと綺麗にその場で回れば相手に背を向けた。

「はあ?誰が寂しい人だ。もう一回言ってみろ。言った瞬間此の剣で刺してやる。此は、冗談じゃねぇーからな」

相手の言葉にピクリと肩を揺らした後一時停止するかのように動作が止まる。その数秒後意識が戻ったのか自分の頭を撫でる手を強く払いのければ、腰に下がっている剣を瞬時に抜き相手の喉元に剣を当てた。どうやら先程言われた内容は彼女にとっては地雷であったようで不機嫌なオーラを周りに撒き散らした。その動作を行った瞬間顔を隠していたフードが外れ今度こそはっきりと顔が垣間見れる。
ギラギラと輝く瞳には曇り一つなくて自分の言っている事は嘘じゃないと相手に主張しているようだった。

「仲良くなる、私が警察官と分かった今でも貴方はそう言えますか?仲良くなったとしても貴方にとっては良いことなど一つもないですよ。利益にならないのなら仲良くならない方がいい。それが、普通でしょ?相手が敵なら尚更のこと。それとついでに酌の仕方でしたら身に付いていますよ?」

はあ、と少し息を吐けば少し冷静になったのか何時もの口調に戻り話を進める。何のために目の前の男は仲良くなりたいと申し出るのか。情報を手に入れるためか、其とも本当に仲良くなりたいのか。その本心は彼にしか分からない。其所まで頭のなかで整理した所で晴はバッサリと考えることを止めた。

Re: 【中文】不思議なサーカス団【募集中】 ( No.145 )
日時: 2016/08/18 09:00
名前: 月無 (ID: nPUiXc5e)

【こちらこそ。駄文ですが、お付き合い願えると幸いでございます。】

>>143

【逢沢 李緒】



「別に、可笑しいとは思わないけどね。それでもこんな世界、同情した方が負けって所もあるし。無闇に情をかけるのはよした方がいいわ。いつ何処で、足元を掬われるか分かったものじゃない。」


少し真面目な顔をしてそう返答をすれば、「アンタに限って死ぬような事はないと思うけど」と、付け加えて小さく笑う。アネルの強さは十分に理解しているし、信頼もしているから無駄な心配なのかもしれない。けれどやはり死んで欲しくないと思うし、もし彼が死ぬ時は自分の手で逝かせてやりたいとも思う。主心...いや、単なるワガママだ。 ほかの誰かではなく、自分手で最後を迎えて欲しいなんて。サイコパスじみた考えを目の前の男に悟らせるわけにはいかなかった。


「ほんっと、アンタは性格曲がってるわ...」


またもや頭を撫でてくるけれど、言い返す気も失せてされるがままになる。先程も言ったように嫌いではないし、どちらかと言えば好きである。少し照れくさいけれど、アネルの手で頭を撫でられることなんてこれから先何度あるか分からない。そう思えば、今ここで振り払ってしまうのは酷く勿体ない気がした。撫でられる度に心地よくなって、もっとと強請るように少し頭を押し付ける。顔はそっぽを向けて、アネルが戸惑っているのを気配で悟れば内心で笑みを漏らす。こうやって戸惑わせるのも悪くは無い、こんな戯れは案外好きなのだ。


私のした行動に一瞬時が止まり、動いたかと思えば林檎のように顔を赤くさせる。期待以上の反応__というか、ここまで動揺を顕にするなんて。少し驚いたように目を丸くしたが、アネルの叫びにも近い声を聞いてすぐに表情を変えた。「可愛い」なんて言葉、言ったら殴られてしまうだろうか。けれどほんとに可愛い、そして愛おしいという気持ちまで溢れ出してしまいそうで。


「あら、ここまでしておいて「期待するなー」って言うほど、私は鬼じゃ無いわよ?」


木に背を預け、口元に手を当てればクスッと笑う。自分のした行為が今更ながらに恥ずかしくなり、顔に熱が集まっているのが分かる。けれどきっと気づかれない、気づかないでいて欲しい。アネルに主導権を取られれば今度はこっちがやられる番になってしまう。

耳へのキスは「誘惑」、寒いですねの意味は「抱きしめてください」。そんな意味をアネルが知っていないことを少し願いながらも、心の何処かでは気づいて欲しいと思っている。自分勝手であるがそれが自分だ、そうでないと契約なんてしたりしていない。


「(あーもう!気づきなさいよ、このバカ!)」


Re: 【中文】不思議なサーカス団【募集中】 ( No.146 )
日時: 2016/08/18 11:28
名前: 咲来 ◆hjAE94JkIU (ID: EkFUTbCM)

>>145


【アネル=ハーバルト】

「まあ、そうですよね。その気持ちがいつしか一瞬の命取りになるかもしれませんし、主の言うとおり無闇に情を掛けるのは止めますよ。唯、少し位は揺らぐのは許して下さいね。僕も其所まで冷酷で冷徹では無いですから。周りから見たら其は分かりませんけど」

彼女のいきなりの真面目な顔にポカンとすれば、クスッと吹き出した。久しぶりに真面目な表情を見た気がする。その表情からは、彼女の思いや、優しさが伝わってきてほっこりとした。真面目な顔から一転小さく笑顔を溢した彼女に「いやはや、今この時代僕より強い人なんて山ほどいますよ。絶対死なないとは約束は出来ませんが、最後まで主を守り通しますよ」と自嘲じみた笑みを溢す。彼女の手前嗚呼は言ったものの自分の強がりも少しは混じっていたかもしれない。契約した以上、この命が尽きるまでそして自分が此処から主の前から消えるまで守り通したいそう思った。

「よく言われますよ、その言葉。此は褒め言葉として受け取っておきますね」

振り払われるかと思った手は今も彼女の頭の上に乗っていて同じペースで優しく、壊れ物を扱うような手つきで撫でる。そろそろ手を離そうかそう迷っていると彼女の方から強請る様に頭を押し付けてきた。その行為が素直に嬉しくて同時に愛しくもあった。やはり珠に此のような行動をされると彼女から離れがたくなってしまう。側に居たい、でもずっと一緒に居られない。その酷い矛盾に頭を悩ませる。彼女の頭の中が自分のことで埋め尽くされればいいのにと思ったのは自分だけの秘密である。

「今日の主、可笑しいですよ何時もより。そんな事されると思わず気持ちを言ってしまいそうになるじゃないですか。それは、側にいて充分承知していますよ。でも、でも」

「伝えるわけにはいかないんですよ」という言葉を出す前に飲み込んだ。彼女に思いを伝えてはいけない、それは自分自身一番分かっている。でも時々側にいて苦しくなるのだ。思いを伝えて早く楽になりたいと。でも、其を安易に言えるほどの素直さを持ち合わせていないのも事実。余計意固地になり絶対自分から口を割らないという気持ちすら出てきてしまう。

昔、お偉いさんからは常に口酸っぱく契約をした人間とは関係を持つなと言われてきた。その当時は、自分がそうなることすら想像できなかったし、そうなったとしても大丈夫だと鷹を括っていた。でも、今どうだ。昔の自分が見たら鼻で嗤う展開であろう。それは思っていた以上に其は辛く胸が締め付けられる思いに悩ませる。我慢できるなんて保証は何処にもないのだ。手を伸ばせば届きそうな距離にいる彼女の元へと行き側に寄り添いこの思いを。

「(いやいや、駄目だ。そもそも彼女は主で自分は彼女に使える者。そして彼女は人間であり、自分は悪魔だ。何時居なくなるか分からない自分とではなく違う人と、同じ人間と幸せになってもらいたい。でも、幸せになってもらいたいけど離したくない。正に酷い矛盾だな。どうせなら、自分の手で彼女を幸せにしてあげたい。もしかしたら、此は自分の中にあるエゴなのかもしれないけれど。)」

其が彼の切実な願いではあったが、彼女を誰にも渡したくはないという独占欲も心の中に秘めていた。



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