二次なりきり掲示板

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

【文豪ストレイドッグス】異能力者の奇妙な日常2
日時: 2017/08/08 09:28
名前: 掃除機 (ID: jxbxTUdV)

前のスレが1000いって消えたので新しく作りましたっ!
履歴に残っている方は其方をご確認してください!


【文豪ストレイドッグス】異能力者の奇妙な日常を見たい方は此方をどうぞ!>>27



ー異能力者の奇妙な日常ー

この世には、超常的な能力ーー

《異能》を持った人間が

少数ながら存在する。


‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾
‾‾‾‾‾‾
‾‾‾‾

どうも、掃除機です!文豪ストレイドッグスのスレを立ててみました!
文豪ストレイドッグスを全く知らない方でもオリキャラとして参加していただければ誠に幸いです!
注意:成りすまし、喧嘩、激しすぎるキャラ崩壊などはご遠慮願います。
キツイ、又は強い言葉でのアドバイス、意見、荒らしもご遠慮願います。
ご意見をされたい場合は不快にならない文面でよろしくお願いします。
オリキャラありとさせていただきます故、オリキャラを作る場合はキャラシについてを参考にしてお作りくださいませ。
通常キャラにつきましては外伝の方々もOKとします。
キャラはお一人様なん役でもどうぞ!
スレ主は江戸川乱歩と外伝の綾辻行人とオリキャラを1人しようと思います!

キャラ一覧
武装探偵社
江戸川乱歩→掃除機
谷崎潤一郎→しゃち様
泉鏡花→バラバラ様
太宰治→掃除機
国木田独歩→掃除機
中島敦→掃除機

ポートマフィア
中原中也→血染めの紅林檎様
梶井基次郎→宇宙探偵様
芥川龍之介→ひまわり様

ギルド
ルーシー・モード・モンゴメリ→バラバラ様

外伝
綾辻行人→掃除機

オリキャラ
お菊→お菊様
江國香織→蓮様
宮部みゆき→掃除機
永井隆→宇宙探偵様
忠敬→宇宙探偵様


探偵社員設定>>86


オリキャラのキャラシについて
オリキャラにつきましてはオリキャラという言葉を使うのも恐縮ですが文豪ストレイドッグスで使われている以外の文豪の名を使ってオリキャラ(?)を作っていただけるとありがたいです。
文豪の名は現役活躍中の文豪から時代に名を残している有名な文豪、マイナーな文豪の名。文豪の名前でしたらどのジャンルからでも構いませんのでそちらをしっかり踏まえ、本編と同じように異能力はその文豪の作品から引用したものでお願いします。
尚、キャラシートは下記のとおりにお願いします。

名前【】(文豪の名前でお願いします)
性格【】
容姿【】
職業【】
異能力【】(文豪の作品からお願いします。尚、能力詳細は詳しくお願いします)
好きなもの【】
嫌いなもの【】
詳細【】
サンボ【】


この作品はフィクションであり、実際の人物への関わりは一切ありません。




Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97



Re: 【文豪ストレイドッグス】異能力者の奇妙な日常2 ( No.931 )
日時: 2017/08/27 14:30
名前: 扶郎花 (ID: jxbxTUdV)

超能力欲しいなぁーなんか指パッチン一回で地球滅ぼせる様な超能力っ!←指パッチン出来ない人
いやもう此の際異能が欲しいなぁー中也みたいに重力操りたいし与謝野さんみたいに誰かを解体してみたいっ!でもやっぱ一番は国木田君の異能で金を大量生産っ!


敦「ふっ、ふふふ、そんなに睨まないで下さいよ。すみませんって」
中原さんの反応に再度笑いが込み上げてくる。でも流石に悪いことをしたかな、と思ったので笑い声混じりに謝罪をする。其の時、未だに笑っている僕の横を何かが通り過ぎた。目で追ってみると、視界に入ってくる赤と緑。僕は目を見開いた。

敦/ハンス「………………あ……」
声が綺麗にハモった。相手も僕達に驚いているのか目を見開き此方を見ている。

ヴィルヘルム「あっれぇ?御免兄さん、矢っ張り会っちゃったね」
ヤーコプ「会っちゃったね、じゃ無ェよっ!お前がこっちの道で善いって云うから…っ!」
敦「お前等…先刻の奴等だな…。…太宰さんは何処だ」
先刻の笑っている僕は何処へ行ったのやら、自分でも殺気が出ていることに気付いた。赤ローブが太宰さんを連れて行った筈だ。然し太宰さんが姿は何処にも無い…。依頼人とやらに引き渡したのか…?

ハンス「そんなに殺気を洩らさなくても、我々はもう仕事を済ませたので貴方方の邪魔はする心算はありません。まぁ…彼の人が今居る場所は云えませんが…」
敦「………善いから教えろ。僕は今お前達に手加減出来る程の余裕は持ち合わせて居ない」
ハンス「怖いことを云いますね。そうだとしても云えません。依頼人の秘密事項は仕事が終わった後も護らなければなりませんので」
敦「………っお前…」
どれほど仕事が大事なんだ此の女は…っ!
自分の中で殺意が膨れ上がっていくのを感じる。中原さんにチラリと目を向けた。


________________


太宰「………ん………此処は…。…っ、中也っ!敦君はっ!?」
意識を覚醒させると其処は何処かの建物の中だった。あちこちに蜘蛛の糸が張られており鼠も住んで居そうだ。相当老朽化して居るのだろう。灯りはついておらず月明かりだけが窓から差し込んで居る。何者かが近づいて来る足音。薄暗い室内では顔を伺えない。

???「太宰君。やっと僕のものになってくれましたね。あの日から随分と時が経って仕舞いましたが…」
太宰「…………其の声は…。何故お前が此処に居る。あの時、私はお前にもう二度と私の視界に姿を晒すなと云った筈だが…?」
???「僕はあの時、何時か君を手に入れると予告したと思いましたが…?」
太宰「五月蝿い。私は君のものになんかなる気は無い。反吐が出る」
???「酷いですよ太宰君。然しそんな強気で居ても、今実際にこうして君は手も足も出ない状況に置かれているでは無いですか」
太宰「五月蝿いと云っているだろう。私に喋り掛けるな。嬲り殺したくなる」
???「其の態度、僕だけにしてくれてるんですか?善い目をしてますねぇ。………あの時と同んなじだ」
奴の言葉に私の中の何かが音を立てて弾け飛んだ。

太宰「______っ、五月蝿いっ!其れ以上口を滑らせてみろっ!私がお前を殺すっ!早く私の前から消えろっ!」
私に繋がれた鎖がジャラリと音を立てて突っ張る。奴を殺したいと云う衝動を抑えられない。そんな私を滑稽だと云う様に奴は私を嘲笑する。

???「ふふ、君にしては随分と感情的ですね。光の世界に触れ過ぎて、情が湧きまし「黙れっ!」………太宰君…君は、光の世界に少しばかり触れ過ぎた様ですね。僕と君は同種だと云うのに…何故君は今更になって闇を拒絶するんですか?」
太宰「私はお前とは違うっ!……昔、古い友人が云ってくれたんだっ、人を救う側になれとっ!佳い人間になれとっ!私は光の世界でも生きていけるっ、最早闇の中でしか呼吸が出来ない様なお前とは違うっ!」
???「………………そう、ですか…。……処で、其の古き友人とは…織田作之助の事ですか?四年前、自らミミックの長と戦いに行き、共に死んでいったと云う哀れな男…」
太宰「_っ織田作を莫迦にするなっ!」
今にも殺して仕舞いそうな殺気を奴に向けて放つ。

???「ふふ、其れは其れは、大変申し訳ありませんでした。……然し、矢張り素晴らしいですね。君を此処迄怒らせて、尚且つ壊せるきっかけになるとは…織田作之助と云う男は、実に素晴らしい」
太宰「……壊す…?……何を、云って…………え…?」
奴の言葉に反論をしようとした其の時、頬を何かが伝うのを感じた。頬を濡らしては落ちて床に染みを作る。

太宰「何さ、此れ…。何で、こんなものが…」
???「未だ気付いてないんですか?まぁ、無理も無いと思いますが…。其れはですね、君の心が壊れ始めたんですよ。僕に会った事が其処迄ショッキングだったのかは分かりませんが…。君は自分の心に嘘を吐き過ぎたんですよ。其れも、沢山の嘘をね。………其の様子だと、君の心も、あとどの位持つでしょうかね?」
太宰「ふざっ、けるな…っ!殺すっ…絶対殺してやるっ…。お前だけは、私がっ…絶対っ」
???「其れは楽しそうですね。…君が壊れたら、もっと楽しくなりそうです」
奴が私の頬に触れる。

???「又此処迄堕ちて来て下さい。太宰君」
奴がふ、と笑い瞳を細めた。



御名答っ!流石猫姐さんっ!
自分の中では太宰さんとドスさんとQちゃんは似た者同士って気がするw特にドスさんとQちゃんが似てるっ!気に入ったものを壊したくなる処とかっ!

Re: 【文豪ストレイドッグス】異能力者の奇妙な日常2 ( No.932 )
日時: 2017/08/27 20:46
名前: 血染めの紅林檎 (ID: HDoKOx/N)

指ぱっちんで世界滅亡してたら世話ねぇよw←一応出来る人
俺はルーシーちゃんの異能が欲しいなぁ……

中也「おい。大人しく話しておいた方が身の為だぜ?女なのに、身体に傷を作るのは嫌だろう。何なら傷一つ無い不審死体にしてやっても良いがなぁ」
不意に目の前に現れた赤と緑のローブを着た三人組。此処は是非とも情報を聞き出したい所だが、時間を食う様なら関わらなくても良いと思っている。敦の異能があれば太宰の元へ辿り着く筈だからだ。

矢っ張りドフトエフスキーだったか。にしても、彼奴も中々外道だよな。太宰を壊そうとしたり探偵社とポートマフィアに潰し合いを引き起こさせたり。嫌いじゃねぇけどな。

Re: 【文豪ストレイドッグス】異能力者の奇妙な日常2 ( No.933 )
日時: 2017/08/27 22:56
名前: 扶郎花 (ID: jxbxTUdV)

林檎姐さん指パッチン出来るんすかっ?!(◎_◎;)矢っ張り流石ですっ!(((o(*゜▽゜*)o)))←口笛すら吹けない人
あーギルドの異能も中々善いですよねぇっ!ポオ君の異能使ってみたいっ!


ハンス「何方も御断りします。何度云っても我々は意見を変えませんよ」
赤ローブは中原さんに向き直り云った。歯の奥がぎりりと軋む。

敦「……………っ、なら善い。お前達に此れ以上聞いても無駄みたいだからな。如何せ僕の異能で太宰さんの居場所には辿り着ける」
ハンス「そうでしたか。ならば矢張り云う必要性はありませんね」
敦「命拾いをしたな。急ぎでは無ければお前達を倒して居る処だった…」
僕はそう赤ローブ達に言い捨て先へ行く。と、其の時赤ローブが僕達を呼び止めた。

ハンス「一寸待って下さい。確かに場所は御教え出来ませんが…助言位なら致しましょう」
ニコニコし乍悪びれも無く僕達にそう云う。心底腹が煮え滾る。

ハンス「此れはあくまでも私の推測に過ぎませんが…。多分貴方方があの場所へ着く頃にはもう貴方方の知っている彼の人は居ないと考えます。依頼人は魔人、と呼ばれる程の裏社会での凶悪異能力者です。何が、どんな形で待ち受けて居るかは分かりませんが…行くとあらば、お気を付けて行って下さい」
ニヤニヤと嘲笑って居るかの様に、僕は思えた。まるで本当は全て分かって居るかの様に、僕を見据える其の双眸。思わず怒鳴りそうになった。

敦「………分かった。云っておくが、仮に太宰さんを取り返せたとしても、次お前達に会ったら…。僕はお前達に容赦をしない…。分かったな…?」
殺意を十分に込めた瞳で赤ローブ達を睨みつけ、又前に向き直り、今度は本当に赤ローブ達の目の前から去って行った。
待って居て下さい…。太宰さん…。必ず貴方を取り返しますので…。
敦達が去った後、未だニコニコ笑みを浮かべて居る赤ローブは口を開いた。

ハンス「………ええ、十分に分かりました。然し、貴方方が依頼人から彼の人を取り返すのは……一寸難しい仕事かもしれませんね…。…………あら、マッチが切れました…。……私が彼の人に掛けた異能は…効いて居るでしょうか?」
ヤーコプ「ハンスの異能が通じない奴なんて居ないだろ。此のマッチ売りが。幾ら異能無効化を持っていようともハンスに直接触れなきゃ異能は無効化されないんだから、本当にハンスの異能は厄介だよ」
ハンス「私の異能が精神操作だからって、其の云われ様はあんまりです。よいしょっと………却説、今度は何にしましょうか?手っ取り早く彼の人の精神を壊すには……。うーん…悩みますねぇ…」
赤ローブはローブのポケットから新たなマッチ箱を取り出して其の中からマッチ棒を一本取り出し云った。

ヤーコプ「…………此のディアボロが…。お前なんか、醜い家鴨にもなれねぇよ」
ハンス「其れは善かったです。私、醜い家鴨って云われるの好きじゃ無いので…。でもヤーコプに悪魔とは云われたく無いです。……あ、決めました。次はこう云うのでいきましょう…」
赤ローブはそう云うと、静かにマッチを擦った。

ハンス「……異能力《マッチ売りの少女》」
小さい炎が、其の中に小さい幻覚を写し乍揺らめいた。


私もドスさんは嫌いじゃ無いっ!寧ろ結構未だ色々と謎に包まれて居て好きっ!異能の詳細が早く知りたいっ!

Re: 【文豪ストレイドッグス】異能力者の奇妙な日常2 ( No.934 )
日時: 2017/08/28 03:36
名前: 血染めの紅林檎 (ID: HDoKOx/N)

くぐもった音しか出ないけどな……
フランシスの異能は一番使えねぇな。何故なら金が無いからだ!!←中也の口調で云う事じゃないw彼なら有り余ってるもんな……


中也「………………………………」
敦が憤然とし乍ら俺の横を通り過ぎて行った。直ぐには後を追わず赤ローブを見る。前々から此奴の異能が気になっていたが………どうせまともに答えねぇか……
疑問を口に出す前に無駄だなと諦めて、ローブ達に背を向けて敦を追った。
魔人……確か一度だけ、太宰が首領と話しているのを聞いたな……改めて魔人について太宰に尋ねたら心底嫌そうな顔をされたから止めちまったんだよなぁ……こんな事になるって分かっていたなら、あの時、無理にでも吐かせたのに………


良いよなぁ…………何が良いって声が良いんだよ!石田最高!!


Re: 【文豪ストレイドッグス】異能力者の奇妙な日常2 ( No.935 )
日時: 2017/08/29 06:52
名前: 扶郎花 (ID: jxbxTUdV)

私なんて音すらでやしませんっ!もう小学生の頃から練習してるのに…!
ポートマフィアは絶対収入が善いw探偵社でも其れ相応の報酬は貰えると思うけど……太宰さんは一体何処でお金を使って居るのか…?


敦「……………先刻、彼奴の云って居た事…中原さんは………信じますか…?」
小瓶からする匂いを辿り乍の最中、そう前触れも無く口に出してみた。
先刻からずっと気に掛かって居た。助言、と云うか忠告の様な赤ローブの云い分。自分には未だ赤ローブの意図を上手く掴むことが出来ていない…。あの言葉の裏には何か、未だ隠されて居る様な気がしてならないのだ…。
一体彼奴は何を隠そうとして居た…?
話の最中…奴はやけに自身のローブのポケットを気にして居る様だった…。其れに奴の躰を覆って居た少量の光…。……真逆彼奴……異能を使って居たのか…?否然し……使って居たとしても…一体どんな異能を…。


ヴィルヘルム「ハーンスッ!何してるのっ!」
ヤーコプ「お前今の話聞いてたか?」
ヴィルヘルム「全くっ!」
ヤーコプ「聞いとけよ……で?異能の調子は如何だよハンス」
ハンス「貴方って人は…。余程皮肉がお好きなのですね。……順調です。前持って彼の人の資料には目を通しておきました。今頃相当精神に衝撃が云って居るのではないでしょうかね?」
ヤーコプ「お前は手加減無しかよ…。此れだから仕事莫迦は嫌いだ」
ハンス「一寸其れ如何云うことですか。貴方にも異能を掛けますよ」
ヤーコプ「ほぅ、やってみろよディアボロ。生憎俺の精神はそんなにヤワじゃ無い」
ハンス「知って居ます。……壊れ難い人を壊す、と云うのも密かな私の楽しみなのです。例えば、今の様に…」
ヤーコプ「趣味の悪い…。まぁでも、共感が出来ないって訳じゃ無い」
ハンス「壊れた彼を見たら、あの二人は一体どんな反応をするでしょうか?」
ヤーコプ「ほんっと趣味の悪い…。矢っ張りお前はディアボロだよ。ハンス」
ハンス「お褒め頂き、光栄です」



_____________


太宰「______ッ!なんだっ、これ、頭の中に、何かっ…私っに、何をっ、っ、したっ」
前置きをせず突如私は地に手をついた。目の奥底が熱い。右手で力強く目を押さえ込んだ。
急に大量の映像が雪崩の様に頭の中へ入ってくる。頭が破裂して仕舞いそうだ…。

???「やっと始まりましたか…。異能無効化を持つ君にも効いてくれた様で善かったです。っと、太宰君。そんなに強く瞳を押さえて仕舞っては盲目になって仕舞いますよ。僕は君の目が好きなんですが…」
奴が私の目を押さえて居る手に触れる。ばちん、と渇いた音を鳴らし其の手を除けた。

太宰「私っ、っ、ぁ…私っ、にっ…ふれる、な…っ!」
次々と見知った者達が現れては私の目の前で血飛沫をあげ息絶えていく映像がエンドレスにループを繰り返し乍流れている。
敦君…国木田君…乱歩さん…探偵社の皆が死んだ後は芥川君が死ぬ。…そして最後に……中也が…其の顔にしかと笑みを浮かべ乍に絶命する。一瞬の間の内に何十年、何百年も其れを見て居たかの様な錯覚に陥る。何千回…何万回…何億回…。ぐるぐるぐるぐる頭の中を回っては其の映像だけが頭の中をを支配していく。私の創り上げた仮面達が音を立て乍次々と壊れていく。

太宰「ッ、ぅ"ぁ"あ"ッあ"あ"あ"あ"…ッ!イヤ、いや、だ…ッ!モウ…もうッ…ヤメテ…ッ……ッぅ"、ぁ"…ッあ"あ"あ"…ッッ…」
鎖を引っ張る力が強くなる。ガシャガシャと音を立ててはギギギ…と小さく不快音を出し乍軋んだ。奴は其れを見て不気味な程笑みを深くし、暴れる私の躰を引き寄せては其の腕の中に抱き留めた。

???「太宰君、何がそんなに厭に思うことがあるのです?元々君は空っぽ。仲間の死を其の様に嘆き悲しみ、更に其処迄苦しむ理由等…皆無の筈でしょう?」
こんな事をされて居る間にも、映像は止まる素振りと云うものを見せない。又誰かが死んだ。モウ、誰だったのか思い出せない…。口元を吊り上げ笑っている…。ダレ…此の人物は…名はなんとイッタだろうか…?其の口元が確かに何かを云って居るのが見て取れた。ナニ…?なんて、イッテ居るの…?私には、モウ…ワカラナイ、よ…。

太宰「ッあ"…ダレ…ッ、ワカラ、ナイ…?あ…ェ…ナニ……ダレ、なの…?……アノ人は…ダレだっけ……」
そうイッタ途端、ダレかに強く抱き締められる…。見上げてみると、其処には真紅の双眸がワタシをしかと捉えて居た。……此の人は…ダレ…。

???「ふふっ、やっと堕ちてくれましたね…。太宰君。……矢張り、君を壊すのは楽しい…。……此れから僕が、何度も何度も君を壊してあげます…。もう壊す部分等無くなる迄に…。…………嗚呼、君は実に美しい…」
目の前の人物はワタシの頬を撫で、そっと接吻を落とすとウットリした様にワラッタ。

フョードル「僕の名前は、フョードル・ドストエフスキーです。改めて、宜しくお願いしますね。太宰君」



_____________


ハンス「あら、マッチが切れました…」



石田彰さんの声は銀魂の桂もそうですが…。なんかこう…癖になるんですよねぇw素晴らしいヴォイスッ!

Re: 【文豪ストレイドッグス】異能力者の奇妙な日常2 ( No.936 )
日時: 2017/08/30 10:09
名前: 血染めの紅林檎 (ID: HDoKOx/N)

うーん、人差し指か中指か何方でやってる?
マフィアを抜けて探偵社に入る迄の二年間で無くなったとか?でも普通に貯金有りそうw


中也「……そうだな………太宰が精神が駄目になった様は想像し難い。彼奴の精神力は並外れてるからな。抗争で部下が何人死のうが露程もきにしねぇような奴だ。…………でもな……彼奴だって人間だ。人間である限り、何か必ず支えになってるもんが有る。其れを叩けば………壊れねぇ奴はいないのかもな」
敦には曖昧に濁して言ったが、正直言って太宰は壊れ易いだろう。外見ばかり強固に固めて、中身は硝子玉の様なんだ。内に入り込めば壊すのは容易。とは云えそれなら内に入れなければ善い話だ。太宰の事だ。どうせしぶとく耐え凌いでんだろ。
不意に懐の端末が振動した。画面には『首領』の文字。
「って首領!?は、はい!中原です!」
大慌てで着信を引き受ける。端末の向こう側からは安堵したような声が聞こえた。
『あぁ……中也君………出てくれて良かったよ…………紅葉君がねぇ、中也君と連絡がつかないと酷く取り乱した様子で私の部屋に押し掛けて来てねぇ…………』
「す、すみません……連絡が入っていた事に気付いていませんでした………姐さんには無事だと伝えて頂けますか?」
『そうだね。紅葉君、中也君だが……あっ………中也!大事無いかえ!?』
「姐さん………問題無いです。連絡が遅れて…すみません」
『善い善い。中也が無事なら何だって善いのじゃ』
「姐さん、首領と話したい事が有るんです」
『そうか。分かった。…………代わったよ。話しって何だい?』
「首領、魔人についてお教え願いたいのですが」
『先ずは事情を説明して貰おうか』
俺は首領に此れ迄の経緯を話した。
「………………と云う訳です」
『成程ねぇ…相変わらず太宰君はトラブルメーカーだねぇ』
「まったく困った事に」
『………実はね、魔人については此方も分かっていない点ばかりなんだ』
「そうでしたか………」
『すまないねぇ………中也君。太宰君の事を頼まれてくれないかね』
「えっ……ですが、太宰は……」
『彼には難としても戻ってきて欲しいんだ』
「承知致しました」
電話を切り、小さく溜息を吐いた。

Re: 【文豪ストレイドッグス】異能力者の奇妙な日常2 ( No.937 )
日時: 2017/09/01 17:11
名前: 扶郎花 (ID: jxbxTUdV)

中指でやっておりますっ!
まず通帳無くしてそうw所持金は財布がよく流されるから無いのかな?


敦「………そう…ですか………」
中原さんの返事に内心びくりとした。太宰さんは、沢山の仮面を持っている。其の仮面を使い分けることによって、此の浮世を生きている。太宰さんの仮面は厚くて硬い。だから、今の今迄僕達の光に、此の光の世界に耐えて来られたのだろう。僕だって、多分国木田さんですら太宰さんの心中奥深く迄踏み込んだ事は無いだろう。だから、勝手に太宰さんの心は強いものだと思っていた。僕がQに操られた時、太宰さんは酷く冷静沈着として居た。そんな太宰さんが壊れる処なんて…想像したことも無かった。と、そんな事を考えていた丁度其の時、中原さんの方から端末の振動音が聞こえた。中原さんは端末を取り出し電話の相手を口に出した。ポートマフィアの首領だ。中原さんの云って居る姐さんとは…尾崎さんのことだろうか…?生憎他人の電話の最中を邪魔する趣味は無いので中原さんが電話を切る其の時迄唯息を殺してじっと待つ。暫くすると、如何やら終わった様で中原さんは電話を切ると溜息を吐いた。

敦「……何か、分かったんですか…?」


________



ヤーコプ「又切れたのか…?異能を使うにしても、もっと上等なやつを用意した方が善いぜ?」
ハンス「…そんな事、分かっています。……却説、次は何にしましょうか?」
ヴィルヘルム「はーいっ!彼の子の大切な者を今壊したんでしょ?だったら、今度は彼の子の自我を壊していけば善いと思うっ!」
ハンス「ナイスアイデアです。ヴィルヘルム。では、其れでいきましょうか…」
赤ローブは、そう云うとにこりと微笑みマッチを擦った。


_______


太宰「ッあ"、あ"、ッッ…ぁ"……」
又よく分からないモノが頭のナカに入ってくる。ドストエフスキー…?と云う人物に未だ抱き締められた儘口から嗚咽が洩れた。気付けば真っ白な空間に一人居て、向こう側からダレカが手を降っている。ダレカは徐々に私に近付いて来て、蹲り乍床に座り込んで居る私の前で、しゃがみ込みワタシと同じ目線になってくっれた。

『ねぇ、私。君は、自分には生きて居て善いと、人様に云われる程の価値があると思うかい…?』
私に限りなく似て居るが、其の右目には包帯が巻いてあり、左頬にはガーゼが貼ってある。青年の問いにヒュッと喉が鳴った。

太宰「………キミ…は、ダレ………」
『嗚呼、自己紹介が未だだったね。私は君さ。君の自我の一部だけど、君の自我からは独立して居る存在だ。……今の君の状態では、少し理解に苦しむかな?』
太宰「……キミが…………ワタシ………」
『そう、君は私で私は君。先刻迄厭な夢をずっと見て居たんだろう?次から次へと、皆死んでいく夢』
太宰「……ユメ……アレが………」
『そうだよ。あれは唯の夢さ。実際には、アンナコトは起こっていない。でも、此れは夢じゃア無い。私は今、こうして実際に君の中に存在して居る。いや、若しかして…君が私の中に存在して居るのかも知れないね?で、先刻の問いだけど…。君は如何思うの?君自身のコト。君の率直な意見を聞かせておくれよ』
太宰「…ワタシ…ワタシ…は………ワタシに、は………そんなカチ……………ナイ……」
『そうそう…其の通り。君には生きて善い資格も価値も権限も無い。勿論其れは私にも同じコトが云える。だけど私は生憎そんな薄っぺらい証明許可証に興味は無い。……でも、君は?君は如何なる?彼方の世界の奴等は皆生きる意味を探して闘って居る。君も其の一人だ。…だけど君には、はなから其の意味を探す権利すら与えられて居ない。却説、君は彼方の世界で如何やって生きていこう?死ぬと云うことは、生きて居るより遥かに難しいものなのだよ。死ぬコトさえ許されず、生きるコトすら許されない。そんな君の心は、躰は、一体……何処へ行くんだろうね?』
太宰「………ドコ……ワタシ、は………ドコへ……」
『そうだなぁ…。直球に真実を云って仕舞えば、君は何処へも行けない。探偵社にも、ポートマフィアにも、ましてや天国にも地獄にも、皆…皆が、君を否定する。君を拒絶して、君に居場所なんて無くなる』
太宰「みんな…も……だけど……みんなは…」
『……ふぅーん、此処迄云って未だ分からない?じゃあ聞く?皆の声をさ。……好きなだけ聞くと善いよ。此れが彼等の、君への本音だよ』
パチンと渇いた音が鳴った。途端に皆が目の前に現れる。

_____『僕は、貴方が生きて居ることが歯痒いです』
やめ、やめて……
_____『何時迄も難癖をつけて生て居ないで、早く死んだら如何だ?自殺嗜好』
私を………
_____『君みたいな奴が生きてるのっ!其れってさァ、限りある酸素の無駄使いだと思わない?ねぇ……そうでしょう?』
私を此れ以上………
『貴方が未だ生きて居るのかと思うと虫唾が走ります。早急に御逝去下さい』
光の世界でも、必死に生きて居る私を………此れ以上………

_____『俺は手前の事が嫌いで嫌いで仕方ねェ。手前に対する憎悪で如何にかなっちまいそうだ。なァ、如何せ、又俺に軽口叩いて死にたいとか云うんだろ?…だったらよォ、今こそ実際に証明して見せろよ。ほら、ほら、ほら………矢っ張り、口から出任せなんだろ?…ふっ、ほら、だって、出来ねェじゃ無ェか。彼方側でも此方側でも、もう何処にも手前が生きていける場所はこの世に無ェよ。………手前には、心底失望した』

否定しないで………

…………………………………

世界から、音と光が消えたのかと思った。其れ程だったのだ。………私はきっと其の時死んでいた。


太宰「ぅ"、ぁ"…ぁ"ぁ"あ"あ"ッ……ッ…やめ、てッ…いや、いやだ…ッ…生きる、意味が欲しい……ダレ、ダレか……ワタシにッ、ぅ"、ぁ"…あ"ぁ"ッ…ッッぅ"…」
ガシャリと鎖が暴れ出した。

『………善いよ。私が与えてあげる。私が、君の生きる意味になってあげる。君には私しか居なくて善い。君を否定する様な世界の戯言なんて…私が掻き消してしてあげる。君の瞳を此れ以上眩ませる光なんか…私が消してあげる。君は私だけの声を聞いて、私だけの事を見ていれば善い。私にしか頼らなくて善い…』
優しく抱き締められる感覚。モウ、此の人だけが……私の意味……。此の人だけが……私の……。

太宰「……アナタが、ワタシの……………生きる意味……」

フョードル「……僕が君の生きる意味になれるだなんて……光栄です。流石はアンデルセン君の異能ですね。君はもう、例え異能が切れたとしても、此の幻覚から抜け出せない…。だって僕と云う生きる意味を見つけて仕舞ったから…。僕なら、君を否定なんかしません。ずっと君を壊して…壊して…愛でてあげます。僕の予言は当たるんです。あの時、君を必ず手に入れると、云いましたから…」
真紅の瞳が妖しく光った。
アナタだけしか……モウ見れない……。


________『嗚呼美しい人…。私と心中してはくれまいか…?……或いは…私と手を取り、共に壊れないか…?』
アナタのコエしか……モウ聞こえない……。

太宰「えェ、私……………アナタの為なら死ねるわ………」
モウアナタのコトしか頭に無いの……。


________


ハンス「此れだからマッタク……人と云うものは、脆くていけない。直ぐに幻覚に囚われ、堕ちていく。でもだからこそ、私はそんな壊れ易い生き物が大好きなんですよ。………マッチの炎よ。もっともっと熱く燃え滾れ…脳髄迄焼き尽くせ…」

Re: 【文豪ストレイドッグス】異能力者の奇妙な日常2 ( No.938 )
日時: 2017/09/02 14:39
名前: 血染めの紅林檎 (ID: HDoKOx/N)

そうか。指先に力を込めた儘下に動かすと音が出ると思う。
あぁ……せめて入水する前に財布を家に置いて行けばいいのにな。


中也「否、何も。魔人…フョードル=ドフトエフスキーは謎多い人物だ。異能の詳細すら分かっていない。掴んだ情報は皆誤情報ばかりだしな。以前彼の男を仲間に引き入れようとしたウチの五大幹部の一人が殺された。まぁ単純にAが愚かだったのもあるだろうがな」
今の所何も分かっていない事を敦に伝える。敦は分かり易く肩を落とした。
何も分かっていない此の事実がもどかしくて仕方無い。こうしている間も太宰に何か起こっているかもしんねぇのに………
気持ちばかりが先を行き、思考が追いつかない。焦る気持ちを押し込めて敦に声を掛ける。
「敦。目的地は未だか?」
此奴だって彼奴が心配なんだ。今は俺が冷静で居ねぇと。


(°∆°)ポカン…
こんな事ならあの時ローブ達殺っとけば良かった………!次会ったらマジで容赦しねぇ。そしてドフトエフスキー絶対殺る。

Re: 【文豪ストレイドッグス】異能力者の奇妙な日常2 ( No.939 )
日時: 2017/09/02 23:50
名前: 扶郎花 (ID: jxbxTUdV)

凄いっ!少しだけど音がでたっ!嬉しいっ!
其処ら辺と恋愛については頭がよろしくない太宰さんw逆に中也はそう云う処に鼻が効くからお互い支え合ってるんだなぁって思うっ!国木田君は几帳面でしっかりしてるけど恋愛については太宰さんと同じくめっちゃ弱そうwと云うか弱いっ!敦君は弱いと云うより太宰さんよりの鈍いって方がしっくりくる。やつがれはもう自分から好意剥き出しっ!後は自分が好かれるだけって沢山其の人に尽くしそうw(例:太宰さん)乱歩さんは敦君とは又違うやつがれ+敦君って感じで自分の好意に気付くのに時間が掛かりそうw(話の趣旨が大きくズレて仕舞ったw)


敦「……そんな人に…。……………太宰さん……」
中原さんの話を聞く限り、其のドストエフスキーと云う人物、又は魔人は相当謎に包まれた危険な人物らしい。思っていたより闇に包まれた部分が多く先が読めない。僕は落胆をし乍小さく深呼吸をした。特に僕が注目したのはドストエフスキーはポートマフィアの五代幹部の一人を殺して居ると云う事だ。幾ら太宰さんが元ポートマフィアの最年少幹部であろうと其の様な人物と太宰さんを一緒にしておくのは正直血の気が引ける感覚だ。
一刻も早く太宰さんを助けねば、と思う気持ちから心が焦り始め冷たい汗が頬を伝う。と、其の時、中原さんが口を開いた。此の状況下に置かれて居るにしては、やけに冷静沈着とした様子だった。僕は慌てて意識を現実に戻す。
__其の時気付いた。

敦「………中原さん…。………此処です」
震える声で、指で其の建物を指し乍に云った。以下にももう何年も使われていないと云う様な老朽化した気味の悪い建物。僕は喉を鳴らした。
此処に………太宰さんが……。


アンデルセン達は兎も角ドスさんは今迄と比べて難しいかもしれないっ!又中也の殺戮タイムがやってくる……!

最近林檎姐さんをよくリク依頼・相談掲示板で見かける今日此の頃。

Re: 【文豪ストレイドッグス】異能力者の奇妙な日常2 ( No.940 )
日時: 2017/09/07 22:07
名前: 蓮 (ID: /1jhe2RQ)

>扶郎花神
久しぶり〜!
文化祭が近づいてきて焦る蓮だぁ…


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97



スレッドをトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 5000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。