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>>13／紫月様
(／応募ありがとうございます。不備など見当たらないので、そのまま絡む感じで始めますね！　よろしくおねがいします！)
　
　
「は、え……！？　何処だ此処……すっっげぇ……」
　
　そう呆然と言う声が聞こえて、ハッと実鈴は身を強ばらせた。大丈夫、と小さく呟いて、やるしかないんだし、と心の中で決める。緊張を鎮めるようにゆっくり深呼吸、膝の上に置いた手で袖をぐっと握って。
　
「……あの！　私は実鈴、です。いきなり呼び出してしまって、ごめんなさい………ッ」
　
　そこまで用意した文言を一息に述べて、息を浅く吸う。未だ緊張は解けていないが、それでも口を閉ざすことはなく。
　
「ここは『あわいの川』です。あ、三途の川とは違うので……ええと、えっと、ッ」
　
　まだ続きの言わなくてはならないことはあったはずなのに、頭が真っ白になる。これでは相手に不審がられてしまう、と必死に続きを言おうとするが、全く思い出せない。「あっ……えっと、私は『船頭』で……」と、ひどく動揺した様子で途切れ途切れにそう言って。

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>>14／シャード・ナイト☪︎*｡꙳ 様
　
　
「…榑音」

ぶっきらぼうな彼女の口調に、再び苦笑を滲ませる。
　
「榑音さん、ですか｣
　
一瞬考え込むような素振りを見せて。

｢……ご家族がいらっしゃいませんか？　私が会ったことのある方かもしれない」