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Re: あわいをうつろう小舟に揺られ [いちいち・指名制/募集開始] ( No.35 )
日時: 2021/01/11 17:41
名前: 心 ◆sjk4CWI3ws (ID: cl9811yw)

>>32/よもつかみさま
 (/よかった、のんびり進行でお願いします……)
 
「ホント、運命感じちゃうねー! 名前の字が一緒なのに、ウチら全然似てないんだから、めっちゃワロたンゴ! それ聞いたら、ウチも音羽……えーとあまね? どっちで呼べばいいんだろ、まあなんか、他人って感じしなくなっちゃったわ」
 
 そう言って、ふと真剣な顔になったそぷらの問いかけに、音羽は黙って耳を傾ける。
 
「ね、聞いてもいい? なんで名前、嫌いなん?」
 
 問われれば、す、と目を細め。答えるのを躊躇うように、幾度か口を開閉させた。覚悟というほど重大なものは必要ないけれども、なんとはなしに答えるのもきっと違う。

「音羽と呼んでくれると助かる。そう……わたしの名前は、産まれる前から決まっていたらしくてね」
 
 真剣な声の中に、どこか嘲笑うようなトーンが混ざる。
 
「天界という世界が、この空の上にある。俗に言う天国というやつだ」
 
 そう言いながらも、視線はそぷらの方へ固定したままで。手を下ろして、小舟の縁を握りしめる。するりと銀髪に指を絡めて、シニカルな語調を強めて言葉を続けた。
 
「わたしはそれなりに位の高い貴族の、ようやく産まれた一人娘でね……『天音しかいない』『天音は特別だ』とか散々言われてきたわけだよ。誰と友人であっても、どんな夢を持とうとも、わたしは親にとって特別だから許されるって信じていた……そんなことはなかったのにね。わたしと彼らでは、どうやら『特別』の意味が違ったらしい」
 
 つ、と口元を釣りあげた。それと同時に力を抜いて、灯篭をそぷらの向こうに透かし見る。
 
「長々と話してしまったな……つまりね、わたしは天界も親も、ひいてはそれを意味している名前も大嫌いというわけだ。……それに見合う、それを誇れない私が悪いのかもしれないけれど」

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>>33/シャード・ナイト☪︎*。꙳ 様

「…何で、アンタまで泣きそうになってんのさ」
 
静かに彼女の頬を伝う涙を見つめながら、自分も目頭へ手を触れる。
熱かった。
それで、自分が泣きそうになっていることを悟る。
 
「思い出してしまっただけです。私が彼らに執着していると言った方が正しいか」

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>>34/紫月様
(/わあい! よろしくお願いします!)
 
 自分の放った言葉で、またしても隆良が顔を赤くして俯いてしまい。申し訳なさが羞恥に勝り、またしても俯いた。
 
「……実鈴ちゃん、オレ、そんなに凄い人間じゃないし。実鈴ちゃんみたいな良い子、勿体無いくらいだよ、オレにとっては」
 そう言われて手を取られれば、彼の手から伝わってくる温度にどぎまぎしつつも、口を開閉させて。それでも手を離さないのはきっと嫌悪していない証拠である。僅かに彼の手を握り返しながら、慣れてきたのか小さく笑って言う。
 
「そう言っていただけると……嬉しい、です。その、隆良さんのこと、もっと知りたいかな……なんて。すごくお兄ちゃんっぽいから、お兄さんだったりするんですか?」