オリジナルなりきり掲示板

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『 龍桜戦記 』〈 長文以上中文未満 〉
日時: 2016/09/29 01:45
名前: 林銭 (ID: qbtrVkiA)

………

オリなり掲示板新設による建て直しを致しましたので、物語の進行内容は以前のスレから引き継ぐ形となります。

… … …


・はじめに

このスレッドでは『長文以上中文未満』という新ルールを設けさせていただきます。『書く気になれば難なく長文を書くことが出来る方』を対象とした文字数制限無しのスレッドです。重要な局面では長文でのやり取りをお願いすることも御座います。キャラシートも長文スレのように作り込める方のみの募集とさせていただきますので、特に細かいルールは設けません。長文スレでの最低限の規約を心得ている方のみ参加申請をお願い致します。


… … …




遥か昔 ーー……

その大陸には人々を正しい方向に導き繁栄を齎す存在である『聖龍』と、人々を脅かす存在である『鬼神』が存在した。聖龍は人々に自らの力を宿した神器を与えて共に戦うことで鬼神を封印することに成功したが、それと同時に力を使い果たし、聖龍も命を落とした。

人々は聖龍の死を嘆き大陸の東側に【龍ノ国】を築き上げ平穏に暮らしていたが、鬼神の存在が忘れ去られた頃、大陸の西側に【鬼ノ国】が出現した。

鬼ノ国を築いた人物は、鬼神が封印される直前に遺した鬼神の神器を手にしてしまった者達だった。鬼ノ国の皇族は代々城の地下に眠る鬼神の言葉に従い国を繁栄させ、国の民の生気を少しずつ吸い上げ蓄えていた鬼神は着実に力を取り戻していった。

やがて鬼ノ国では力を取り戻した鬼神によって生み出された魔物達が人々を虐げるようになり、その事実を隠す為に国境は封鎖された。
しかし復活目前となっていた鬼神の前に一人の男が現れる。彼は鬼神を再び封じに来た訳でもなければ鬼神の言葉に耳を傾けようともせず、一つ不気味な笑みを浮かべれば鬼神の心臓部にその鬼の力を宿している刀を突き刺した。


   『お前の意志は俺が継いでやるよ、鬼神』


鬼神が完全に命を落とす直前にその瞳に映した人物は、数日前までは鬼神に忠実に従っていたはずの鬼ノ国の第一皇子であった。

そして再び戦乱の世が幕を開ける ーー……




… … …


『 世界観 / 説明 』 >>1

『 役柄 / 参加者 』 >>2

『 キャラシート 』 >>3


… … …

Page:1 2 3



Re: 『 龍桜戦記 』〈 長文以上中文未満 / イベント中 〉 ( No.13 )
日時: 2016/08/24 21:14
名前: あまちゃづる (ID: lDEsvGbw)
参照: 住む分け嬉しいな

 再度の投下失礼します。性格欄と備考欄に若干の補足があるので、目を通して頂ければ嬉しいです(^^)

・龍ノ宮 丹(りゅうのみや あかし)

「はは、名のりが遅れたね、申し訳ない。私は龍ノ宮丹だよ――ありゃ、名前を聞いたあとに畏まる何ざむしろ体裁が悪いと思うのだけれどなあ? 尊い尊い血筋のご子息なのだからね私、見抜けないとは言わせないよ? ……ああ、流石に冗談だからね。顔を真っ青にしてどうしたの、不敬で罰する何てつまらないことはしないよ? ふふ」
「上があんな調子だもの、私は奔放も程々にしているつもりなのだけれどなあ。妹はとても可愛いし、弟はすごく可愛いからねぇ。面倒を見るのも世話を焼くのも好きだよ? うえの兄妹? ……………………うん、尊敬しているよ。本当だよ?」
「さ、治してあげようか。傷だらけで痛そうに……おいで、はやく済ませようね。恥じることはないよ。傷は恥ではないんだよ? 何なら私、傷の数だけお礼を言おうか。恐縮しないでよ、そんなに拒まれると、私も意地になって習慣化したくなるでしょう?」


役職【第二皇子】

性別【男性】
年齢【20歳】

性格【気質は穏やかで、品があると言おうか、無駄に自分を飾らないけれど粗雑さがない。人をからかうように冗談をよく言うが、悪意はなく雰囲気を和らげたり精神的な距離を縮めることを意識している。育ちが育ちなため、人の感情に配慮することが習慣化している部分もある。短所としては、自主性があまりないこと。何事にも相談をして、周りの状況を見て、誰かが結論を出してから従う。第二皇子として一応は上に立つ立場なのだけれど、その辺は兄と姉に甘えている状態。思いきった判断が苦手でここぞという場面の決断を逃してしまうことが多い。決断は苦手だが材料集めは得意なため、考察や観察は得意分野。自分の判断で大きな影響があるのが怖いがゆえの甘え。根は皇族らしく強か。日常的に口先を繕う事に気を付けているし、害悪は叩く切り替えもする。兄弟の中では丁度中間に位置するため、妹弟への可愛がりはとても徹底しているが、兄姉への対応には辛辣だったり呆れたりする場面も多い。のらりくらりと自分の素の表情や言葉を見せないように努めている節があり、「龍ノ宮の第三子にして次男」という立場にしっかり気を使っているつもり】
容姿【真っ直ぐな黒髪を、襟足を少し長めに残して切っている(揃えているつもりだけれど、自分で裁ち鋏とかで切るためよく見たら長さにはばらつきがある)。目の色は琥珀色。中性的(女性に見える訳ではなく、男性的なものを強く感じさせない)顔立ちで実年齢より下に見られる。身長は160程度。普段は深編み笠を被っているため顔が見えない(気まぐれに被ったり取ってみたり)。紺の袴に薄紫色の着物を合わせ、袖を通さず紅梅色の羽織を肩に掛けている。武器は太刀】
備考【龍ノ宮の第二皇子。神器は戦い向きでないため、前線を張ることは少ない。武器として扱う太刀の腕にはあまり自信がないけれど、運動神経は悪くないため、素早く軽やかな戦いを見せる。戦が始まる前は書庫に閉じこもることがそこそこあった。教養はしっかりしているし、知識もたくさんあるが、決断力がないのと前線を戦わないので軍師向きでも旗印向きでもなさそう。多分平和な国内で良王となるタイプの才能あり。字が綺麗。東雲さんの事は兄上様、撫子さんの事は姉上様、東子さんと三月さんの事は呼び捨て】
募集【保留ということで】

Re: 『 龍桜戦記 』〈 長文以上中文未満 / イベント中 〉 ( No.14 )
日時: 2016/08/24 22:47
名前: あまちゃづる (ID: lDEsvGbw)

前のスレッドの続きです!

【 龍ノ宮 丹 / 龍ノ国 】

「説教かあ……。でも気を付けないと、怒られないに越したことはないでしょう?」

 本当に気にしていなさそうな姉の言葉に軽く視線を向ければ、早速袖を濡らしている。
「ああ、もう遅いね」と笑い混じりに呟いて、自分は叱られる事は稀だなぁとぼんやり思う。
 諭される事はあるけれど、誰かが丹への説教に時間を使った事はあまり記憶にない。問題行動や自分の課題が無い訳ではないが、それはきっと見えないから。
 誰かが自分を心配して叱ってくれるというのは、案外悪くもなさそうだけれど――。
 金魚を一匹網のなかに捕らえて掬い上げる。

「あれ、そんなに近かったかなあ……」

 想定以上の歳の近さに驚いて、思わず姉をまじまじと眺めてしまう。この人と丹がひとつしか変わらないのかと意外に思うのは、歳上である姉であるという関係性ばかりを気にし過ぎているからなのだろうか。
 続けられた言葉に首を傾げる。視線を金魚の泳ぐ桶に戻しても、ぴちゃぴちゃと水面をかき混ぜるだけで掬い上げる事はしない。もう制限時間も残り少ないけれど、必死で数を多く掬い上げようとは思わない。

「そう? 姉さんは私の姉さんだよ。私、東子だとか三月は名前で呼ぶけれど、姉さんを撫子って呼んでいる自分は想像がつかないし」

 本当に思い浮かばない。だけれど、

(私の思う姉上様と、本当の姉上様は少し違うのだろうなあ……。この距離感が普通だったから)

 普段の振る舞いこそ無気力ではあるが、姉は丹よりずっと冷静で聡明であると思う。彼女には長男に続く能力があると丹は認めているし、その普段のようす自体、自分より大人びているように感じていた。兄も姉も、丹よりずっと大きくて、前を歩いている存在だと抱いた確信は思い込みに近いのだけれど。
 神格化に近いものがある。絶対に自分より強いものであると、そう信じてそれを真実にしてしまえば、丹は楽ができるから。安心して任せて、その人の負担は考えないようにしていた。いつも気遣うような言葉の裏で、自分が『まあ大丈夫だろう』と思っている事も自覚している。
 兄も姉も、当然完全ではあり得ない。その隙間を覆う役割があるとすれば、それを負うのは自分ではない筈だと思って薄く笑う。

「兄上様も姉上様も尊敬しているからねえ」

 軽い笑い声混じりにそう言って、網を水の中から引き上げる。制限時間を知らせる店主の声に椀と網を揃えて店主へ差し出しながら、姉の方に視線を向けた。

「着物乾くと良いね。戻って叱られる前に」

Re: 『 龍桜戦記 』〈 長文以上中文未満 / イベント中 〉 ( No.15 )
日時: 2016/08/25 09:39
名前: 林銭 (ID: UPSLFaOv)


【 龍鬼祭について 】

龍鬼祭終了前にイベント内容に関する絡みをスタートしていただければ、お祭り期間終了後もその絡みが終わるまではイベント続行という形で構いませんので、皆様九月に入ったら適当にキャラ同士の離別のタイミングで終わらせていただければと思います。よろしくお願い致します。


>>11
お久し振りです。そしてお疲れ様です;
元々まったり進行を推奨しているスレなので、リアルが忙しい時はお時間がある時に来て無理無く楽しんで頂ければと思います。
お忙しい中キャラクターシートの再投下ありがとうございました!確認させていただきましたが、問題ありませんので再登録させていただきます。こちらでもよろしくお願い致します!

>>12
キャラクターシートの再投下、ありがとうございます!確認させていただきましたが問題箇所は見受けられませんでしたので、再登録させていただきます。
こちらでもよろしくお願い致します!

Re: 『 龍桜戦記 』〈 長文以上中文未満 / イベント中 〉 ( No.16 )
日時: 2016/08/26 12:39
名前: 朧月 (ID: QnSr3K5Z)

【参加了承ありがとうございますっ。こちらでもよろしくお願い致しますm(_ _)m
イベントの件、了解いたしました。

いえいえっ、こちらこそお相手ありがとうございますっ。引き続きよろしくお願い致します。】

>>14

【 龍ノ宮 撫子 / 龍ノ国 】



「まぁ、それはそうやなぁ。めんどくさい事は嫌いじゃ。」


濡れてしまった袖を見て、そう答えれば目を細める。たしかに怒られないに越したことは無いだろう、怒られている時間がもったいないし何より面倒臭い。 何度も何度も言ったって無駄なのだから、いい加減諦めてくれればいいものを。
そうぼんやりと思いながら、弟の視線を感じればそちらに目を向ける。驚く事に無理はないと思う、自分だって昔は弟や妹とかなり歳が離れているものだとばかり思っていたから。 丹とたった一つしか変わらないと知った時、「なんて馬鹿な」と思わず口にしたほどだ。


「ふむ、確かにそうやなぁ。あては基本呼び捨てやし、唯一の兄も「兄者」呼びしとるが...そんなん気にしてなかった頃は、普通に呼び捨てやったぞ?多分やけど。」


記憶を探るが、確かに丹に「撫子」と呼び捨てされた覚えはない。覚えてないだけかもしれないが、特に思い出すことではないだろう。それと同時に唯一の兄を呼び捨てしていたのも思い出したけれど、そんなのほんとに幼い頃のみだ。自分の立場が良くわかってなくて、自分の存在意義を見つけていなかったほんの一時の間。「兄者」ではなく「東雲」と呼んでいた...気がする。

だから別段、弟や妹に呼び捨てされても不快ではないため構わない。ただ少し擽ったいのだ、姉ではなく「龍ノ宮 撫子」として扱われているようで。 慣れていないというのもあるのかもしれないけれど、多分慣れる事はないと思う。気にしないふりをするのは得意だから、きっと慣れていると思われるのだろうけど。


「くくっ、「撫子」って呼んでええんよ?丹がそうしたいなら、やけどなぁ。」


結局一匹も掬うことがなかった網と椀を店主へと返せば、「ありがとう」と一言言って笑いかけた。無論、面を付けているのだからこちらの表情は分からないだろうが。
濡れた着物の袖をつかみ、「そうやなぁ」と答えながらもゆらゆらと揺らしてみる。少し重くなった袖は肌に張り付いて気持ち悪い、叱られる前から憂鬱になりそうだ。


「兄者はともかく、あてなんて尊敬しちゃいけんよ。......丹は立派な子や、やから自信持ち。あてらには出来んことを丹は出来て、少なくともあてはそれを頼りにしとーから。」


立ち上がり、丹の頭に手を置けばクシャっと髪を撫でる。生憎人の心を読める能力なんてものはないから、この可愛い弟が何を考えているかなんて知るすべない。だけどなんとなく予想することは出来るから、姉としてそう言えば手を離す。勿論言葉に嘘はないし、丹の事を頼りにしているのも事実だ。優秀な弟がいるからこそ、自由に振る舞うことも出来るし、命を捨てる覚悟が出来る。


くるりと背を向け、あたりを見渡せば賑やかな声に耳を澄ませた。この祭りが終わればまた、ピリピリとした雰囲気に変わってしまうのだろう。ならばこの一時の賑やかさを、しっかりと脳裏に刻んでおかなければ。


「着物、乾かさんにゃいけんし色々回ろうや。ほら丹、次はどこ行こっか?」


振り向き後ろで手を握れば、面越しに笑いかけて首をかしげる。濡れた着物を乾かすなんてただの口実だけれど、どうかそれには気づかないでくれと願いながら。

Re: 『 龍桜戦記 』〈 長文以上中文未満 / イベント中 〉 ( No.17 )
日時: 2016/08/26 19:28
名前: 依 (ID: /IDVKD3r)

諸用で遠方に出向いていた東子が戻るなり聞かされたのはあまり良い知らせとは言えなかった。国境に魔物が出た上に鬼ノ国と一悶着あったのだと言う。
城の者が言うには、兄と姉が国境まで出向いたらしいのだが少数で行われたその偵察の結果はあまり周りに知らされていないらしい。それだけで何か芳しくない事が起こったのは想像に難くない。
しかしそうなると兄か姉に直接話を聞くしか真相を知り得る術はないのだが、東子が慌てて兄姉の元を尋ねた時には既に皆龍鬼祭へと繰り出した後だった。弟も何か聞かされているのでは、と同じく彼の元へも尋ねてみたがこちらも時既に遅し。兄弟の中で未だ城に留まっているのは最早東子だけであった。
それなら祭に赴いて兄弟を探すほかないと東子は浴衣に着替える手間も惜しんで、帰城した際に着ていた黒色の袴に祭用の龍の面だけつけて早々に城を飛び出した。

城を出た途端、東子は息を詰まらせる事になった。見渡す限りの人、人、人である。溢れかえっていると表現しても過言でないその密度に、東子は早々に心を折られてしまった。こんな中でたった四人しかいない兄弟が見つかるわけがない。しかも彼らは面で顔を隠しているのだ。いくら彼らが皇族であり、他と違う気品を纏っていてもこの人混みの中では判別するのは難しいだろう。
それでも悪足搔きとばかりに暫くあちこち探し回ってみたものの見つかる気配すら感じられない。

どうしたものかと肩を落としたところで、子どもの喜色を含んだ高い笑い声が東子の耳を擽った。釣られるように顔をそちらへと向ければ、小さな子どもがこちらを見上げていた。

「なあに?」

しゃがみこんで問いかければ、面をした子どもは東子の手に風車を押し付けてくる。赤と青と黄色と緑の羽根が鮮やかだ。あたりの人間に配っているのだろう、小さな手にはいくつも風車が握られていた。

「くれる、のかな?それともあなたは小さな商人さんかしら」

配っているのか売り歩いているのか判別がつかず戸惑うように顔を上げて再度問いかけると、小さな背中はすでに色鮮やかな浴衣の裾をたなびかせながら泳ぐようにして人混みの中へと消えていく所だった。それを見ていて不意に東子は思い出す。

「あぁ、そうだわ。今日は龍鬼祭だった」

兄弟を探すことに躍起になるあまり忘れていた。東子は小さく息を吐くと歩みを緩めた。思えば事情を知っている兄や姉が祭に参加しているのだから今日は多少なりとも気を緩めてもいい日だと判断したのだろう。そう一刻を争う事案ではないのかもしれない。何より、何かと気苦労の多い兄弟が祭を楽しんでいるのを邪魔するのも無粋な話だ。
少しばかり落ち着きを取り戻した東子は急激に疲れを感じて小さなため息をこぼした。頭に血が上りやすいのは東子の悪癖である。
落ち着いて辺りを見回せば先ほどまで聞こえなかった祭囃子まで聞こえ始めて、これが聞こえないほど視野狭窄な状態に陥っていたのかと驚いた。
一年に一度のこの祭を背にしてこのまま城へ戻るのもなんだか味気ないような気がして、少しばかりの食料を買った東子は人の流れは少ないが、祭の様子ははっきりと見える高い石垣の上に腰を落ち着けることにした。行儀が悪いとは思いつつも草履を脱いで脇に置くと、石垣から足を垂らしてブラブラと揺らしながら祭の様子を改めて観察する。祭はかなり賑わっているようだった。

「まるで生きてるみたい。すごい熱気だわ」

さながら息づく龍のごとき熱気である。すっかり得意になってしまった独り言でぶつぶつ呟いた東子は、先ほど貰った風車を目の前に翳してみる。東子が風を送ってやらなくても風車はくるくると回転を始める。人々の躍動が風を起こしているようだった。
龍鬼祭とは、龍ノ国と鬼ノ国の平和を願う祭だ。何が起きているのかは分からないにせよ、不安定な今だからこそこの祭は強い意味を持つのだろう。遥か遠くの国境へ視線を移した東子は両国の平和を心から願った。

「平和が一番ですものね」


キャラシ再登録ありがとうございます!スレ移動お祝いというにはあまりにお粗末ですが、折角ですので絡み文投下させていただきます。お手空き方に構っていただけると幸いです。

Re: 『 龍桜戦記 』〈 長文以上中文未満 / イベント中 〉 ( No.18 )
日時: 2016/08/28 00:40
名前: 林銭 (ID: s2qZnqsK)


>>17

【 鬼ノ宮 来都 / 龍ノ国 】


(ーー…此処に立つのは何時振りだろうか。二年、いや……)

 鮮やかな桃色の花弁が舞い散る橋の上でふと辺りを見渡せば、川を挟んだ両側の道には桜の木々が並び、どこに目を向けても龍や鬼の面を着けて歩く人々で賑わっていた。
 此処に生きる人々は、絶えず降り続けるその花弁を『当たり前』の光景だと思い込んでいたのだろう。

 今現在も、国境付近の桜の木々は痩せ細り枯れてしまっているが、少し歩けばこの国の本来の姿があり、ふと視線を落とせば川の水面さえも鮮やかに彩られている。その隙間に映る自分の表情から僅かな迷いを感じた来都は瞳を閉じて脳裏に妹と弟の顔を思い浮かべた。
 一人悩み抜いた日々はとうに過ぎ去ったはずだ。これ以上、何を迷う必要があるというのか。

 再び水面を見詰めると、顔の上半分を覆い隠す龍の面をした来都は、その面から伸びる立派な二本の角、更にその奥……自らの頭部から生える二本の禍々しい角を見て目を細め、口元に小さく笑みを浮かべて踵を返した。

「……少なくともあの子らにとっての『善』でありたいとは思う。しかし、人々は俺のことを『悪』と呼ぶのだろうね。」

 来都の呟きは喧騒に掻き消され、誰の耳に入る事も無かった。誰に知って欲しい訳でもなかったが、今も逸れてしまった弟の姿を探し人通りの多い道を進んでいる来都にとって、それ以上に大切なことなど何一つ無い。それは鬼の中に唯一残る人間としての心でもあった。

 ぼんやりと考え事をしながら歩いていると突如脇道から飛び出して来た少年とぶつかり、その拍子に少年の手元から足元に落ちた風車を拾い上げる。
 子供は可愛いものだな、と、そう思う感情も嘘偽りではなく来都の中に確かにある感情の一つだ。しかしながら、龍ノ国に入る為に国境に居た烈旋隊の隊士を斬り捨てた際、微塵の躊躇いもなかったことも確かだ。
 あの隊士は生きているのだろうか。生きていたとして、今はもうすっかり妖気に侵され、人間とは言い難い醜い心を持つ存在へと変貌を遂げていることだろう。

 擦れ違った少年の後ろ姿に目を向けると、その手に何本もの風車を抱えて駆ける少年はすぐに人混みの中に姿を晦ましてしまった。改めて周りの人間達に目を遣れば、行き交う人々の手には風車が握られており、何人かの子供達が風車を配っているようだ。
 少し離れた所から弟を探した方が効率的かと来都は人通りの少ない道へと進み石垣を見上げれば、何処か懐かしさを感じる人物の姿がそこにあり、くるくると回る風車を翳し見ているその人物を面越しに見る来都は、穏やかな表情で東子に語り掛けた。

「……そんな所で何をしているんだい?」



… … …

リハビリ駄文で申し訳無いのですが折角なので絡ませていただきます…!お相手よろしくお願い致します。



>珠季様

前スレでの事があったので襲くんと逸れたというような描写にさせていただきましたが、問題があれば修正しますので何なりと仰って下さいませ!

Re: 『 龍桜戦記 』 ( No.19 )
日時: 2016/09/01 18:20
名前: 珠季 (ID: zflF3NFd)

 『 鬼ノ国 』


・鬼ノ宮襲(おにのみや かさね)

「名は襲さ。龍に衣と書いて“かさね”と読ませるの。おかしいよね、此方は鬼ノ国だというのに“龍”だとか、“襲う”だとか、“かさね”だとか。字といい音といい僕自身同様なんて業が深いんだろう。比べてお前は品の無い下民のくせに顔と名ばかりは美しい。僕は皇族の生まれだけれどこんなにも醜くさらに卑しい。それを思えば僕は今も、地獄に堕ちてしまいたい」
「……兄上も姉上も僕を愛していると言葉では言うけれど、ならばどうして僕はいまこんなにも孤独と疎外感に駆られているんだ? わからない。わからないことだらけだよ先生。あれ? なんか寂しい、寂しいったら寂しい。あは、ふはは、あれえ? 寂しいのにどうして僕は笑ってる? 嗚呼、そっか、そんな時こそ腹の底から笑えと、貴方が教えてくれたんだっけ。はは、ははは、本当だ。笑えば本当に楽しくなってくる。今ならなんだってできそうだ。この国の支配者になる事だって、今ならばあの神器とやらを自在に操る事だって!! アハ、アァアッハハハハハハハッ!!」
「こいつ犬畜生の分際で僕を殺そうとした……殺そうとした……こいつ! 犬畜生の分際で! この僕に! 楯突こうとしたよ!! この小娘絶対に僕が殺してやる!! 家族の前で地獄まで堕ちろ!!」


役職【第二皇子】

性別【男性】
年齢【18】

性格【元々はおっとりとしていて穏やかな気質であり、マイペースな子供だった。このまま健やかに育てば良かったものの、今の彼に昔日の面影はない。大変に根暗で陰鬱であり、サンプルボイスの様にはっきりと物を言う事は或る程度打ち解けるか、在る時以外ありえない(備考欄参照)小兎並の小心者で必要なことも遠慮して言えないような度胸と思いきりの欠如っぷり。歯切れが悪くてテキパキせず何かを考えていることはあってもそれをはっきりと表明することは無く、影のように静かにしている。故に何を考えているのか解らない不気味な青年である。肉食獣から逃げ惑う草食獣の様に神経質で、少しでも気に障る事があると夜も眠れなくなって明かりの消えた自室をぐるぐると歩き回ったりするくらい神経が細く心配性である。更に用心深く警戒心の塊であり特に意味もない事でさえ何かの陰謀のように思えて仕方がない程精神的セキュリティが厚く、自分の知らぬ間に使用人が増えていたら怖いし、それが部屋に運んできた食事を食べるのも怖いしと、大変。ザ・疑心暗鬼である。このようにかなり生きづらく病んだ性格をしているが、自分が醜い性格をしていることには自覚があり、それ故に他人に大事にされることは無いのだと感じている。そんな自分から抜け出せないでいることをかなり気にしている様ではあるがどうせ今更変わる事なんて出来ないと諦めている。精神異常で思い上がったコンプレックスだらけの十八歳である】
容姿【身長168㎝で虚弱で貧相な体つき。兄弟と同じものを食べているはずが削ったかのようにあばらの浮いた華奢さと軟弱さの目立つ体格。長所を上げるとするならば胴に比して脚が長いことくらい。太くて硬い毛がたっぷりと生えていた彼の髪の毛は兄弟同様の黒髪であったが艶が合って美しいと言うよりは彼の厚ぼったくて重々しい雰囲気を助長する様な闇のオーラを放つ黒髪であり、鬼神の魔力を吸収してからは肌は生白く髪は白みの強い灰色に変化している。髪の毛は毛先が少しぴんぴんと跳ねていて襟足にギリギリ届かないくらいの短さに切っており、後ろ姿だけ見たらショートカットの女性の様でもある。童顔気味で子供じみた顔つき。こめかみのあたりに薄く細い静脈を浮かべる額は広くそれを厚い前髪で隠している。神経質に間をぴくぴく動かす眉は特徴的に眉間側が少し太めで少し垂れ気味であり髪の毛同様の灰色である。目は兎の様な眼。大きくて丸い様であるがアーモンド形に縁どってあるような形。心持薄鼠色の隈が目の下に浮かんでいる。くすんでいるような赤黒い瞳の色で三白眼気味で瞼の肉はとても薄く血色ががさがさ。灰色の睫毛は短めで下に向かって伸びており下睫毛が目立つ。頭の両側には髪の毛で隠れているが少しとがった大きめの耳。鼻は指の腹でいつでも摘み取ってやれそうに小さく触覚みたいに鼻先がつんとしている。引きつれてやつれた様な青白い頬は引き締まり過ぎて、若者らしい膨らみやつやつやとした感触はないのに触れてみると此奴も一応人間だなと確認できるほどには柔らかで弾力がある。その頬には心から笑えばわざとらしいほど愛嬌ある笑窪がはっきりと見える。普段はぎゅっと結びっぱなし……かと思いきや半開きになる事もある薄くて非精力的な唇は少し斜めに歪み紫色でさらに乾いてざらざらとしており、なんども舐めては切らしたらしく瘡蓋がある。上の歯が下の歯に重なる出っ歯で唇と閉じると目の印象も相まって更に齧歯類のような顔つきになる。滅多に覗くことの無い舌はざらざらとしていて真赤。歯並びはガタガタとまではいかないがまあ悪い。不気味なまでにそこだけが綺麗に隆起した喉仏にくぼみの深い項をした細い首に痩せた撫で肩、腕、括れのある手首の先には骨ばった細長い手が繋がっている。手の甲は静脈がいちいち浮かび上がり手のひらもまた薄くしなびている。砂の様にがさがさとした指の爪は齧り過ぎてでこぼこな形をしている。こめかみの少し上の辺りから前に向かってぐんと伸びた短くて太い角が頭の両側に生えている。
人前に出ることをあまり好まないので着物はかなりだらしなく着ている事が多いがそれで人目にさらされても別に恥ずかしくないと言うとんでもない奴。しかしいやいや綺麗に着る。白茶色の地味な着物を吉岡染めの帯でだらりと締め、上からセミの様な黒羽織を着て白い足袋にそこのまだ擦り減らない奇麗な下駄をはく。首からは二つの宝石の付いた首飾りをつけており一つは土くれの様にきたない色をした宝玉でもう一つが一刻も無駄にしないかのように色を変え続ける宝玉でどちらかが神器である。これは若し宝玉を狙われたときに敵の目を欺くためのものである】
備考【鬼ノ国第二皇子と出自は立派だがメンヘラヒキオタ。操る神器は『宝玉』他人を癒すなんて自分の柄にもないことである尚且つ、興味もない他人の傷を何故身を呈してまで治さねばならないものかと個人的には不満である。加えて体力も消耗するイコール疲れるので出来ればやりたくないが兄姉に逆らうこともできないので従う。最初は何故か宝玉も上手くコントロールすることが出来ずにやはり自分にはなんの才もない、全てに拒まれると嘆いていたもののある時突然に宝玉に受け入れられるかのようにそれを己の意志で操ることが出来るようになる。疲れるのは嫌だし他人に献身するなんてもってのほかではあるものの、それが嬉しかったというのもあり、3兄弟の中で治癒を担当している。一人称は『僕』二人称は『お前』『君』『貴方』『貴女』が主。姉に倣って実兄を『兄様』実姉を『姉様』と呼んでいる。
政治や俗世に疎く、戦術に長けているわけでもない、加えて兄や姉と比べて容姿も見劣りする。自分がみっともない性格をしているという自覚もある。コンプレックスだらけで自分に自信が持てず、更には他人(※一部除く)も愛せず、兄弟、姉妹から注がれている愛情も若しかしたら表面上だけのものであり本当は誰も自分を大事に思ってくれているわけではないのではないかと被害妄想とついでにそんなことを考えてしまう自分への自責の念に駆られながら毎日を送るナイーブすぎる青年である。兄や姉の思想などは支持するでも反するでもないが、ただ鬼らしく悍ましく怖ろしい。けれども、兄や姉に失望されてさらに孤独になりたくはないから、何も言わずに従うのである。
脅えたような悲しそうな兎の眼を虚ろにして、唇を半開きにしてぼんやりと虚空を見つめていることもあれば、逆にいつ襲われるかいつ食われるかと辺りを警戒しているかのようにぎゅっと縮こまって辺りをぎょろぎょろしていることもある。ぼんやりとしていても頭の中では色々と考えているが、大抵よくないことである。
心を開いていた人物に関して元教育係兼家庭教師であった人物の信者(過激派)であり、幼少期より勉強や身の回りの面倒を見てくれていたその人を尊敬し崇拝し、何か不安なことがあったり不安定になるとその先生の言葉を思い出してそれにしたがって落ち着きを取り戻したり言動を取る様な一面がある。何かっていうと「先生が言ってた」と口にする。しかし「兄上や姉上を愛せ」と言う言葉にはどうしても気持ちよく従えないままである。現在この教師は龍ノ国に亡命中である。
荒ぶると普段の引っ込み思案ぶりは何処へ行ったのかと言うほどに荒ぶる。
もう一人、ある世話役について。上記の先生の「愛する対象は誰にでも必要なものである」「愛さない者は愛されない」という言葉に則った結果か、何が切っ掛けはは明確ではないものの世話役の一人である少女に驚くほどやたらめったら心酔し、普段は誰も寄せ付けない筈が彼女に対してのみとろけた表情で浮かれたことを口にする。気色悪い。】
募集【備考欄にある龍ノ国に亡命している元家庭教師兼教育係だった鬼ノ国の民1名。穏やかで落ち着きがある十歳以上年上の男性希望です/年齢は十代後半から二十代前半までの彼に盲目的に愛されている皇族の世話役である女性を1名。襲の好き好き攻撃に対して嫌がったり困惑したり、とにかく良い感情は抱いていないとありがたいです】

>>ALL様

(ご無沙汰しております。鬼ノ宮襲のPLをさせていただいる珠季です。新館(!?)開幕おめでとうございます! やや出遅れましたが投下させていただきました)


>>スレ主様 (>>18)

(いえいえ、私もそのようにしていただいた方が都合が良いように思いますので修正不要です! ご報告有難うございます<m(__)m>)

Re: 『 龍桜戦記 』〈 長文以上中文未満 / イベント中 〉 ( No.20 )
日時: 2016/09/29 01:47
名前: 林銭 (ID: qbtrVkiA)

>>19
承認遅れてしまいまして申し訳ありません…!キャラクターシートの再投下、ありがとうございます。確認させていただきましたが問題箇所は見受けられませんので、再登録させていただきます。
こちらでもよろしくお願い致します。

襲くんの描写の件ですが、問題無いようで良かったです…!返信ありがとうございます。

Re: 『 龍桜戦記 』〈 長文以上中文未満 〉 ( No.21 )
日時: 2016/10/21 10:41
名前: 珠季 (ID: zflF3NFd)



>>20

( 時間が経ちすぎてもやは返信していいのかわからないのですが……登録ありがとうございます! こちらこそよろしくお願いいたします!! )

Re: 『 龍桜戦記 』〈 長文以上中文未満 〉 ( No.23 )
日時: 2017/10/08 10:51
名前: 銀色の気まぐれ者 (ID: eso4ou16)

【参加いいでしょうか?・・・長文かけるかわかりませんが・・・
 ・・・男の巫女って覡だった気がする・・・できますか?
 ・・・性格とか長文になってなかったらすみません・・・苦手なもので・・・】

 『龍ノ国』


・楼想 怜(ろうそう れん)

「ふぇっ?ああ、ビックリしました・・・こんな処に
 人が来るなんて珍しいですね・・・僕は楼想 怜と
 いいます、貴方は?」

「貴方が龍ノ国の敵とは残念です・・・夢から覚めて
 いただきましょうかね」

「どうやって死にたいですか?湖があるから溺死がいいですかね
 決定権?ないに決まってますが」

役職【龍ノ国の覡】

性別【男性】

年齢【18才】

性格【味方には優しいが敵には冷酷、好きな相手ならこちら側へいれようとする
   いつも敬語で頭がいい、人の気持ちを汲み取ったりするのが得意
   お世話好きで小さな子の勉強等を見ていたりもする、笑顔で怖いことを
   言ったりする処が怖いらしい、脳内で考えていても口にだすことはほぼせず、
   よく謙遜する、動物が大好き、役目はしっかり果たす真面目、マイペース
   頑固で自分があっていると思ったものをひたすら貫くスタイルでやっている
   決めたら誰にも捻じ曲げられない事が多い、自分の気持ちを表現するのが
   苦手で、人間関係がうまくいかない事が多い。】

容姿【髪は綺麗で艶のある銀髪で目はたれ目でもつり目でもないよくある形の
   紺色の目、顔立ちは整っており、美青年という程でもないがかっこいい
   ほうであるが、童顔で低身長なので年下に見られやすい、身長は168.7
   で18才にしては低い方だと思われる、体格はガッチリしているわけでもなく
   ひょろひょろしているわけでもない間らへんの体格で、意外と力は強くて
   俊敏、肌は焼けているわけではないが健康的で手入れをしていないのに質がいい
   常に浄衣という服を着ているのだが、烏帽子を着用せず、笏も持っていない状態で
   過ごしている。】

備考【代々覡をやっている家計に生まれ、その為の教育を受けてきたのだが、両親が
   戦争によって他界、その後は覡になり龍ノ国を支えている、一年に一回、6月26日に
   両親の墓参りへ行く、たまたま誕生日が次の日の6月27日である、弟が一人おり、
   この子だけは守り抜くと両親に誓っている】

募集【年が3つ離れた弟募集、容姿、性格はなんでもよし、龍ノ国在住でお願いします】


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