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- 雨恋【リュウ様と一対一】
- 日時: 2017/07/24 22:38
- 名前: ランゴスタ (ID: OLpT7hrD)
とある学園の話。
俺達は他愛ない出会いがきっかけだった。
どしゃぶりの雨の中を駆けていた日だ。
地面に鳴り響く雨の音は騒音をかき消し、前を見通せない霧を作っていた。
そんな中で、俺は鞄を傘替わりに雨を防いで駆けていた
雨宿りができるバス停まで着くと、服はびしょびしょになり、身体が湿気で熱くなってくる。
そんな最悪の日に、1人の彼女がバス停に駆け寄ってきたのだ。
それが、
俺(私)と君との出会いだった。
- Re: 雨恋【リュウ様と一対一】 ( No.1 )
- 日時: 2017/07/25 08:16
- 名前: ランゴスタ (ID: 9AGFDH0G)
雨は最悪だ。
都合の悪い時にそれは降ってくる。
俺は鞄を傘代わりに頭に乗せ、勢いよく走る。
雨の勢いは増すばかりで止む気配は無い。お陰で、俺の制服は雨でずぶ濡れになってしまった。そんな中でも雨宿りできる場所は無いかと探し回っている。
「…………!」
一番に目にしたのは屋根付きのバス停だった。幸いにも小屋型で、雨が来る事は無い。だが、見た目からしておんぼろなのはこの際気にしない。
俺はすぐ様にバス停へと駆け寄った。中に入ると雨に浸った征服から水が零れてくる。癖っ毛の激しい髪の毛も雨に濡れていた。
これは帰ってすぐに洗濯行きだな。身体もベタベタしている。だから雨は嫌いなんだ。
こんな思いはもうしたくないと、何回も起こるたびに思ってしまう。
そして案の定に俺は、こんな雨など来なければ良いなんて思いが頭に過ぎっているのだろう。
「…………雨、止まねぇな」
- Re: 雨恋【リュウ様と一対一】 ( No.2 )
- 日時: 2017/07/25 18:06
- 名前: リュウ (ID: /1jhe2RQ)
…神様、私は何か悪いことをしましたか?
学校に残る友人たちに挨拶をして普段通り通学路を歩いていただけなのに突然雨が降ってきた。
生憎、折り畳み傘を家に忘れてきた私はだんだん激しくなる雨の中を全速力で走っている。
近くに雨宿りできそうな場所が在ればいいのだけど、そんな場所も見当たらない。
たぶん、雨が降り出してからまだ数分しか経っていないのだろうけど身体は数十分走ったように感じられる。
ここまで疲れると、体力の無い自分よりもこの世に居る筈のない神様を恨んでしまう。
「……疲れたぁ」
そうぼやいてみるが、状況は変わるわけでもない。
早く雨宿りができる場所を探さないと!
そう考えている私の前に屋根が付いた小さなバス停が現れる。
神様、有難う!
さっきまで恨んでいた筈の神様に感謝をしながら見つけた瞬間、疲れていた筈の身体が軽くなりバス停へとどんどん足が進んでいく。
………………が、『あること』に気付いた瞬間私はその場で立ち竦んだ。
そのバス停に男子が一人雨宿りをしているのだ。格好からして、私と同じ学校で遠目だから分からないがたぶん、同級生だろう。
私はあまり男子が得意ではなくてまともに話したのは幼馴染ぐらい。そんな私に一対一で男子と接しろ打なんて…
「神様本当に、私は悪いことをしましたか?…」
本日二回目。私は神様を恨みながら立ち竦むのであった。
- Re: 雨恋【リュウ様と一対一】 ( No.3 )
- 日時: 2017/07/26 14:53
- 名前: ランゴスタ (ID: Kot0lCt/)
「…………ん?」
雨が止まない気配が無い中で彼はタオルを持って身体の濡れた部分を拭いていると、遠くから人影が見えたのだ。
勢いが強い霧雨なので、細かい容姿とかは分からないが、方角からして同じ学校の生徒だろうか。
しかも女の制服を着ているので、女子には違いない。
そしてこれは俺の視力が悪いのか、傘を差していない。かといって合羽を来ている訳でもない。
ずぶ濡れの格好であると俺は予測立てた。
立てたは良いが、生憎、人と接するのは苦手だ。
此処で2人きりとなると雰囲気というものが現れ、空気が重くなるのは目に見えている。
だが、濡れた女子を放っておく事は出来ない。
自分の善し悪しで決める事は罪悪感が出てきてしまう。
正直、若干ではあるが1人になりたいと思ってしまう自分がいるから、それを押し殺す為にも先ず行動からなさなければならない。
幸いにもタオルと暖かい物はある。
俺は小屋の前に来て、女子の方に手を少し振る。
「そ、そこの君!。そんな所にいたら風邪引くぞー!」
人をこんな大声で呼ぶ事は初めての体験だ。しかも初対面、しかも女子相手に。
だが雨の中である為、俺と彼処の彼女以外は誰もいない事はこの上ない救いだった。
- Re: 雨恋【リュウ様と一対一】 ( No.4 )
- 日時: 2017/07/26 20:30
- 名前: リュウ (ID: /1jhe2RQ)
「へぁ?!」
少し遠くにあるバス停の下にいる男子に声を掛けられてここまでビクッとした自分を情けなく思う。
私、社会で生きていけるかなぁ?
…って、そんなことを考えている場合じゃないね!
まぁ、あの子の言うとおりこのままここに居たら完全に風邪をひくよね……バカでない限り。
いや、私勉強は出来る方だからね?!学年でトップの方にいるよ!
……はい。取り乱してしまいました。
取りあえず、仕方がないのでバス停の下に駆け寄り、声を掛けてくれた男の子とは微妙に距離をとる。
大雨の中から雨の当たらないところに来たのだから私の周りには水たまりができ、濡れた髪のせいで頭が重い。
「へくちっ……」
蒸し暑いものの、体は冷えているみたい。
とても、恥ずかしかったこのくしゃみ…たぶん、今私顔が真っ赤だと思う。
…………最悪だ。
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