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お菓子の国のジンジャーマン 〈長文推奨〉募集中
日時: 2018/12/30 22:35
名前: もっぷ ◆AGbt8hXHsE (ID: kzjN7yPk)

 * 目次 *

 世界観 >>01
 用語・アイテム一覧 >>01
 ルール(必読) >>02
 キャラクターシート >>03

 絡み

◇ルシアン、ティアナ >>26 >>28 >>30-31 >>35-37

◇レジーナ >>33(単独文)



 * * *
 タイトルの雰囲気詐欺。此方は殺伐系世界観(戦闘、カニバ要素あり)で、長文推奨スレッドです。
 果たして需要はあるのか……?参加者様は集まるのか……?どぎまぎしております。世界観は殺伐としていても、スレの雰囲気はゆるく楽しく運営していく所存でありますので何とぞ、何とぞよろしくお願いいたします。
 募集中です!


 * プロローグ *
 とある小国。大国の属国という立場ではあるものの、真っ当な支配者のもと、民衆は明るく穏やかな日々を送っていた。
 その冬の日は酷い嵐だった。不毛の大陸で生まれた99人姉妹の魔女が海を渡り、人間の住む実りの大陸へ、美しいかの小国へと流れ着く。
 魔女はまず小国の王とその妃たちを殺め、それぞれの首をいれかえて遊び、それらを王都の広場に飾った。次に、王都に居あわせた人間全てにビスケットを1枚ずつ配り、それを口にするよう命じた。拒否した少しの人間は広場の飾りの一体となり、他の人間は全て魔女のビスケットを食した。
 見た目には変わらぬ魔女のビスケットは3種類。ひとつは普通のビスケット、ひとつは当たり紙いりのビスケット、最後のひとつは呪いつきのビスケット。魔女は当たり紙いりのビスケットを引いた者のどこかしらを欠損させ、呪いつきのビスケットを引いた者にはクッキー人形の魔法をかけた。そして魔女は言う。「ジンジャーマンの肉は、欠損者が食らえば体の不足を治し、健常者が食らえば理想のからだを叶える優れもの。魔法の期限は冬が明け、雪が溶けてなくなるまで。冬の間、入ることは許しても、国から出ることは許さない。わたしたちは春のはじめ、どこも損なっていない人間だけを生かして逃がす。ルールは分かってもらえたかしら?」


 * 名簿 *
【ジンジャーマン】
◇ティモ・ユルゲン(>>10 不知火様)
◇メイヴィー・ナイトリー(>>32 林檎様)
【欠損者】
◇ルシアン・ベル(>>12 もっぷ)
◇ティアナ=カーレン(>>21 月無様)
【ノーマル】
◇アリス・オーウェル(>>5 もももも様)
◇レジーナ・ユルゲン(>>20 猫のニャムシー様)

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Re: お菓子の国のジンジャーマン 〈長文推奨〉募集中 ( No.30 )
日時: 2018/12/18 19:20
名前: もっぷ ◆AGbt8hXHsE (ID: kzjN7yPk)

>>28
(お褒めの言葉&絡みありがとうございます……! ティアナちゃんとの絡み、とっても嬉しいです。それでは月無様、お相手よろしくお願いいたします!)


【ルシアン・ベル/王都内自宅アパート】

 かけられた言葉に階段の下を見ると、声の主だろう少女がルシアンを眺めていた。まず彼女の顔、次にヒールのないぺたんこの靴を見て、足音があまりしなかったのはこれか、と納得する。丸ごと存在しない左腕は魔女の仕業だろう。指一本のルシアンと比べたら随分大きな欠損だが、それほどの被害を見ても、彼女がジンジャーマンを狙う姿はなんとなく想像ができなかった。
 それにしても言葉と表情が似合っていない。感情と顔の筋肉が連動しない子なのだろう。それが意図的なのか、表情筋の力不足ゆえなのか、いずれにしてもルシアンに関係のない話であることに変わりはない。言葉の通り心配と受け取り、取り澄ました顔のまま言葉を返す。

「ああ、平気だよ。ご心配どうも」

 普段嫌味ばかりを言うものだから、口がそれを覚え込んでしまったのか、返答はどうにも“ありがとう”という雰囲気ではなかった。まあ無愛想はお互い様だし、彼女も構わないだろうとそのまま一度口を閉ざしたが、ふと少女の傷んだ髪が目について、ルシアンはなるべく柔らかな声色で「嬉しかったよ」と付け加えた。

「ねえ、髪が随分傷んでいるけど、気にならないの?」

 女性の身嗜みに言及するのは褒める時だけにしろ、という父の教えは、今のところ活用した記憶がない。
 長く座り込んでいたのと冷えとで足の感覚が薄れ、今歩き出したらよろめきそうだったため移動は諦め、手すりに体重をかけてわずかに身を乗り出す。鮮やかな色彩の目と目を合わし、ルシアンはゆっくりと問いかけた。

Re: お菓子の国のジンジャーマン 〈長文推奨〉募集中 ( No.31 )
日時: 2018/12/18 20:27
名前: 月無 (ID: nLPrrFyW)

>>30

(こちらこそよろしくお願いしますっ)


【ティアナ=カーレン/王都内にあるルシアンの自宅アパート前】

幾分か無愛想な相手の返答に、けれどティアナは気にした素振りもなく傾けていた首を元に戻す。平気だと言うのなら平気なのだろう。生憎とその返答の裏側を読み取る力はないし、さほど他人に興味があるわけでもないのだ。無理だと言ったなら助けようとしたのに、なんて何処か上から目線なことを考えつつもその場を立ち去ろうと足を一歩動かすも、背を向けるよりも先に問いかけられたため足をその場に止める。

「ご迷惑でなかったのなら、良かったです。しかし……気にならないか、ですか」

嬉しかったと付け加えられた言葉が本心かどうかなんて分からない。しかし少しだけ声音が柔らかくなったのは感じ取ったのか、何処と無く嬉しそうな雰囲気を醸し出せば相手の言葉を咀嚼してから首をまた傾げる。
髪について言及されることは少なくない。けれどその殆どは“汚いと思わないのか”とか“みっともないと思わないのか”何ていう責め立てるようなものばかりだったので、今しがたの問いかけ方は珍しいものだったのだ。だからこそ少し迷うように、困るように瞬きを二回して視線を髪へと向ける。思わず左手を動かそうとしたが無いのを思い出せば、視線を相手へと移してから表情を変えることなく口を開いて。

「全く気にならない訳では無いです。けれど面倒臭いですし、何よりティアに手入れなんて出来るわけありませんから」

ふわりと吹いた風に髪が靡くが、お世辞にもそれは綺麗だとは言えなかった。最後の言葉には自分自身へと嘲笑を浮かべる。もちろん表情が変わることは無く、声音も淡々としたものであった。

Re: お菓子の国のジンジャーマン 〈長文推奨〉募集中 ( No.32 )
日時: 2018/12/19 01:02
名前: 林檎 ◆htte9fEPXs (ID: ncaxrNZI)

 * キャラクターシート *

名前〈 メイヴィー・ナイトリー 〉

種別〈 ジンジャーマン 〉
性別〈 男 〉
年齢〈 17 〉

性格〈 ぶっきらぼうで優しくない青年。いつもぼんやりと考え事をしているように見えて実はなにも考えていない。頭は良いほうでなく、口が悪ければ態度も悪い、おまけに足癖も悪い、と来ればまるで悪者のようだが、本質は繊細で寂しがりや。けれど人は呆気なく死んでしまうということを嫌というほど知っているし、だれかに希望を抱くのはとうの昔にやめた。自分さえよければいい、他人がどうなろうが知ったこっちゃないと日々唱えながらも、絶望の淵にある者に手を差し伸べるのは、同じように救ってもらった過去が彼自身にあるからだろう 〉
外見〈 すこしくせのある、細い毛質の髪を胸下まで伸ばしている。髪色は燻んだグレイッシュピンク。普段は黒色のリボンを使ってハーフアップに。重たい二重瞼から覗く、ひやりとした灰色の瞳。やや血色が悪く青白い肌。その髪型や顔つき身体つきが相俟って女にも見てとれる。手には黒いハーフグローブを嵌め、袖を捲った黒シャツに黒パンツ、ブーツと黒尽くめ。本人にとっては墓守らしくて格好いい服装らしい 〉

行動方針〈 欠損者に身体をくれてやる義理もないので、春先まで逃げ切りたい。また、国の行く末を見届け、魔女の呪いによる犠牲者を弔うことが自分の使命だと思っている 〉
持ち物〈 魔女の香水、両親の写真、十字架のネックレス、古びたシャベル 〉
その他〈 空き巣によって父と母を幼い頃に亡くし、天涯孤独になった所をとある墓守に拾われた。それからは二人で慎ましくも幸せな日々を送っていたが、十二歳の冬に墓守が病で命を落とす。再び一人ぼっちになったメイヴィーは、墓守との思い出を忘れてしまわないように、彼の仕事を受け継ぐことにした。現在は墓地を管理しながら墓地横の小屋に住み続けている。学校に通わずまともな教育を受けてこなかったので、文字の読み書きや難しい言い回しに疎いほか、一般的な常識がいくらか欠如している。静かな夜に鼻歌を歌いながら墓地をうろうろするのが好き。 〉
関係性募集/のっかり
〈・よく墓参りに来るひと( 大切な誰かを亡くした人はぜひどうぞ。多少の面識があるレベルです )
・メイヴィーを構いたがるひと( ひねくれメイヴィーに自ら近付こうとする物好きさんに。初対面でも知り合いでも ) 〉

「なあ、いくらジンジャーマンって言ってもさ、ただの人間だろ?人間の肉なんか食って美味いのかよ。え、美味いの?そっか……」
「おまえなんか嫌いだ。おれのことすぐ馬鹿にするし、仕事の邪魔ばかりするし……。ーーけどさ。おまえが死んだときには、ちゃんと眠れるようにおれが守ってやるから」
「大丈夫だよメイヴィー、おまえはつよい子だ。おまえはひとりでも生きていけるよ。父さんや母さんや、あの人がいなくたって、きっと」

【はじめまして、参加希望の者です。スレを建てられた当初から、その素敵な設定にどきどきしておりました……!キャラシに不備萎え等ありましたらご指摘よろしくお願いします!】

Re: お菓子の国のジンジャーマン 〈長文推奨〉募集中 ( No.33 )
日時: 2018/12/19 06:26
名前: 猫のニャムシー (ID: 9mIqXUev)

【すみません、完璧に出だし遅れました……開始おめでとうございます!
ではでは、私も、絡みではありませんが単独文を……それに絡むのでも平気ですよ】


【レジーナ・ユルゲン/王都内公園→王都内大通り】


 作り物の花、作られた造花を上手く編み合わせ、冠の形になるように整える。時々指に巻いた包帯が引っ掛かってしまう事もあったが、引っ掛かる度に外し、再び編み合わせていく。向日葵と霞草の造花で作られた花冠。枯れる事は無い、色を失う事も無い、本物の花より美しさは劣るも、ずっと持っていられる。我ながら上手く出来た。その思いを胸に造花の花冠を小さなバッグにしまい、異様な静けさを纏った公園を後にした。


「お兄ちゃん、喜ぶかな……」


 どこかがおかしい大通りを歩きながら、レジーナは呟いた。魔女がやってきてどれくらい経ったか、レジーナはもう覚えていない。突然の数々の出来事は、レジーナを置き去りにして進み過ぎた。理解する気なんて失せている。だからだろうか。こうやって呑気に造花の花冠を作っているのは。

 それでも、恐怖はちゃんとある。

 不意に、呻きに近い声が聞こえた。怪我人かと思って振り返って見れば、体の一部が欠けた人間で、レジーナを無視してゾンビの様に歩いていった。レジーナは向きを変えて再び歩き出したが、その足取りは次第に速くなり、気付くと大通りを走っていた。一歩、一歩、進むにつれて背筋に寒気が走る、最悪な事態が脳裏をよぎる。

 兄は、無事だろうか。

 その不安が、たった一つだがとてつもなく大きな物が、レジーナを動かしていた。

Re: お菓子の国のジンジャーマン 〈長文推奨〉募集中 ( No.34 )
日時: 2018/12/20 20:03
名前: もっぷ ◆AGbt8hXHsE (ID: kzjN7yPk)

 ちょっとバタバタしているので浮上率が低下します……。申し訳ない。


>月無様(返信不要)

 お待たせしてしまって申し訳ありません……! 次の返信は明後日か、明日になるかと思います。時間的な余裕が今までより少なくなるので、全体的にこれからペースダウンするかもしれません。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。


>>32 林檎様

 初めまして林檎様、ようこそいらっしゃいませ! キャラクターシートの投稿ありがとうございます。すごくまとまっているキャラシートでありがたいです……! メイヴィーくん、名前がえげつなくかっこいいな、と思いました。三つめの台詞がとても好きです。よーしよしよしそんな悲しいこと言うなよ!おいで!!って感じになる(??) 王道的なギャップが素敵ですね!
 特に修正点などございませんので、このまま登録といたします。

Re: お菓子の国のジンジャーマン 〈長文推奨〉募集中 ( No.35 )
日時: 2018/12/22 19:51
名前: もっぷ ◆AGbt8hXHsE (ID: kzjN7yPk)

>>31
【ルシアン・ベル/王都内自宅アパート】

「ああ違う、きみの髪は色がいいから、櫛を通したらもっと艶が出てきれいだろうと思っただけだよ。そんな顔……いや、きみさっきから表情は全然変わってないな。まあつまり、そんなに自己否定的になるなよ。別に苛めやしないから」

 ルシアンはばつが悪そうな顔をして、言葉を選びながら話した。本当は返答の後に苦言を呈する気だったので、全然“だけ”ではないのだけれど。ただ面倒だという理由だけだったなら彼女の親よりも口喧しく注意したろうが、流石にルシアンも、すでに崖から落ちそうな相手に早く落ちろと石を投げるような真似はしない。風に靡いた彼女の髪に視線をやり、身嗜みは自分の手入れなのよ、自分を大事にすることなの、という母の言葉を思い出した。
 さて、どうしたものか。元よりルシアンは社交的な人間ではない。彼女も先ほど歩き出しかけたようだし、あまり長く話をする気はないのだろう。そもそも、掴まり立ち状態のルシアンの姿を見て心配の声をかけてみただけで、話をする気など最初からなかったかもしれない。じゃあここでお別れ、変なことを言って悪かったねと話を締めて、このまま自室へ踵を返したらいい。むしろそうするべきだ、とルシアンは思った。
 ふう、と一拍おき、邪魔な髪をかきあげながら口を開く。

「……少し話をしたから、そろそろ名前ぐらい知り合ってもいいんじゃないかな。僕はルシアン。きみ、名前はなんていうの」

 まあ、古今東西、酔っぱらいとは人に絡むものだ。さっきまで随分飲んだし、醒めたと思っただけで、まだ残っていたのかもしれない。誰に対してか分からない言い訳をしながら、「まだ歩けるか不安だから、やっぱり話し相手をしてよ」とねだる。左腕のない彼女からあまいにおいはしないから、今はそれだけで、少し心を許せるような気がした。

Re: お菓子の国のジンジャーマン 〈長文推奨〉募集中 ( No.36 )
日時: 2018/12/24 19:44
名前: 月無 (ID: nLPrrFyW)

>>35

【ティアナ=カーレン/王都内にあるルシアンの自宅アパート前】

バツが悪そうな顔をする相手を見て、気を遣わせてしまったのかもしれないとそう考える。相手の口が紡いだ褒め言葉は社交辞令と言うやつなのだろう。けれどティアナにとってはそれでも有難い言葉であることに変わりはなく、だからほんの少しだけ照れたように視線を逸らして空を見上げた。褒められるのは嬉しいことだ。胸がポカポカとして、ほんの少しくすぐったくて、けれどそれが心地よい。人間というのは不思議なものだと空を見つめつつもそう思う。
いや、それはともかく相手の口が紡ぐ後半の言葉が些か気になった。そんな顔、とはどんな顔なのだろうか。彼自身“表情は全然変わってないな”と言っているのだからやはり表情筋は全く持ってうごいてないらしいが、それでも彼から見た自分は何かしらの変化があるということだろう。でなければそんな言葉出てきやしないのだから。

「そんな事を言われたのは随分と久しぶりです。あと、これが通常なのでお気になさらず。自己否定も何も事実であることに違いありませんから」

空へ向けていた視線を相手へと戻し、そう答えればほんの少し迷ったように視線を伏せる。名前を教えるのは構わないが自分が話し相手なんかで良いのだろうか。別段面白い話ができる訳でもないが、そう思うもそれが相手の望みならば良いのだろうと、数秒の思案の後そう結論づければ伏せていた視線を上げてじっと相手を見つめ。

「ティアナです、お好きにお呼びください……ルシアンさん?」

なんと呼ぼうか、そう迷った後無難な呼び方で相手の名前を紡ぐ。誰かの名前を呼ぶのは友人以外久しぶりだから少しだけ緊張した。「ティアで良いのであれば、もちろん」とそう答えれば、内心では微小を浮かべつつもゆるりと目を細めて。

Re: お菓子の国のジンジャーマン 〈長文推奨〉募集中 ( No.37 )
日時: 2018/12/30 22:29
名前: もっぷ ◆AGbt8hXHsE (ID: kzjN7yPk)
参照: 毎度遅れて申し訳ないです…!

>>36
【ルシアン・ベル/王都内自宅アパート】
「ああ、ありがとう。音がきれいな名前だし、僕はそのままティアナと呼ぶよ」

 変化したティアナの表情に微かに目を見張り、数秒のためらいの後、ルシアンは微笑みを作り彼女に応じた。作り慣れない表情はぎこちなく、気を抜けば色んな箇所が痙攣してしまいそうだったし、特にいつも下がりっぱなしの口角は久しぶりの動きにぴりぴりと痛いような気さえするほどで、とても素敵な笑顔だとは言えない仕上がりだろうことは鏡を見ずとも分かる。――いや無理だ、できないことはやめよう。ルシアンは仏頂面に戻り、誤魔化すように視線をあらぬ方向へと向けた。笑顔といい、うまい会話といい、世の中少しやめると途端にできなくなることばかりで、ルシアンは時おり人生そのものが面倒くさくなるのだ。それでもなお、自分からどうこうなりたい訳じゃない。

「……まあ、僕も笑顔が下手だけど、それについてはきみも上手じゃない仲間だし、いいか、何も言うなよ。言及するな。……ああ、変な勘違いをしたら悪いから言うけど、きみのさっきの顔は変じゃなかった。まあまあかわいい。安心して」

 階段下のティアナへ視線を戻し、言いながらルシアンは首を傾げた。彼女の表情を褒めようと思ったのに、人を褒めようと思いながら日々を生きていないからか、どうにも褒め言葉という雰囲気にならない。まあまあかわいい、は褒め言葉として弱いのかもしれない、と思った。けれどこれ以上言葉を重ねたら、それはそれで必要以上に大袈裟になり、嘘くさく聞こえるような気がして、結局ルシアンはこのまま話題を切り替えることにした。

「ねえティアナ、僕が上にいるから、きみずっと見上げながら話しているけど、首が痛くならない?」

Re: お菓子の国のジンジャーマン 〈長文推奨〉募集中 ( No.38 )
日時: 2019/01/04 12:48
名前: 月無 (ID: fnIUO/jv)
参照: http://返信遅くなり申し訳ありませんっ

【あけましておめでとうございます。至らぬ点も数多くあると思いますが、何卒よろしくお願い致しますっ】


>>37

【ティアナ=カーレン/王都内にあるルシアンの自宅アパート前】

「………変わった人ですね。ティアが言える様なことではないのでしょうけど、本当に変わった人」

音がきれいと、そう言ってぎこちない笑みを浮かべるルシアンに僅かにだが目を見張る。両親が自分にくれた唯一のものを褒められるのは良い気分だ。そして頑張って笑みを浮かべてくれる、目の前の人を少しばかり可愛いと思ってしまう。きっとそんなことを口にしたら不快にさせてしまうだろう。だからその気持ちは自分だけの秘密にして、右手で握るバスケットを軽く揺らせば、視線を逸らした相手を見つめてクスリと内心笑顔を浮かべ。

「ええ、そうですね、ティアは感情を顔に出すのがとても苦手なので……言及はしません、しませんよ。ほんの少し頑張った笑顔が面白かったですけど」

視線をこちらへと向けた相手に言葉を返す。それは言及しているような気がしなくもないが、ティアナからすればしていないのだからギリギリセーフラインなのかもしれない。 というよりも“まあまあかわいい”何てどういうつもりなのだろうか。彼は目が悪いのでは、なんて思いながらもほんの微かに眉を寄せれば、「変わった人です」ともう一度口にする。かわいい何て自分には不釣り合いな言葉だ。まあまあとつける辺り凄く可愛いという意味合いではないのだろうけれど、それでもやっぱり自分には似合わない言葉だと感じる。

「…………言われてみれば少し痛いかもしれません」

かわいいと言われたことに対して考えすぎていたせいか反応が少し遅れる。けれどそれを悟らせぬようゆらりと視線を一度揺らせば、再び相手と視線を合わせてからか今気づきましたと言わんばかりの反応を示して。

Re: お菓子の国のジンジャーマン 〈長文推奨〉募集中 ( No.39 )
日時: 2019/01/13 20:01
名前: 猫のニャムシー (ID: 8keOW9sU)

〔んー、どうもお久し振りです!最近メビウスリングという所で「ユーニアス」という名前で活動しだしたニャムシーです!えっとですね……ずっと待っていたのですが絡みの方が全く来ないのですよね……んー、続き文を投稿しようにもこのままじゃ絡みが難しいので……どうしたら良いでしょうかね?〕


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