雑談掲示板
- 感染症ペディア
- 日時: 2025/09/05 09:05
- 名前: フルペデ委員会◆RzWJJvnJTo (ID: 92j420vI)
『感染症ペディア』へようこそ!
此処では様々な感染症(>>1)について解説をします。
身近に潜む感染症から危険な感染症まで……感染症と、それに関連する内容を記事化して掲載した百科事典です。
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[本百科事典について]
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感染症 ( No.1 )
- 日時: 2025/09/05 09:29
- 名前: フルペデ委員会◆RzWJJvnJTo (ID: 92j420vI)
感染症とは、細菌(>>4)、ウイルス(>>5)、真菌(>>6)、寄生虫(>>7)などの病原体(>>8)が体内に侵入し、増殖することによって引き起こされる病気である。
本記事では感染症の名称について纏めて掲載する。
[感染症の名称一覧]
特定の感染症について探す場合は以下を確認していただきたい(注釈1)。
なお以下の内容は感染症法に基づいており、数が小さいほど危険度が高くなっている。
一部の型(>>19)が変わる感染症は纏めている。
[[一類感染症]]
感染力(>>9)及び罹患した場合の重篤性からみた危険性が極めて高い感染症。
・エボラ出血熱(>>10)
・クリミア・コンゴ出血熱(>>11)
・痘そう(>>12)
・南米出血熱(>>13)
・ペスト(>>14)
・マールブルグ病(>>15)
・ラッサ熱(>>16)
[[二類感染症]]
感染力及び罹患した場合の重篤性からみた危険性が高い感染症。
・ポリオ(>>18)
・結核(>>20)
・ジフテリア(>>21)
・重症急性呼吸器症候群(>>22)
・中東呼吸器症候群(>>23)
・鳥インフルエンザ(>>24)
[[三類感染症]]
特定の職業への就業によって感染症の集団発生(>>25)を起こし得る感染症。
・コレラ(>>26)
・細菌性赤痢(>>27)
・腸管出血性大腸菌感染症(>>28)
・腸チフス(>>29)
・パラチフス(>>30)
[[四類感染症]]
動物、飲食物等の物件を介してヒトに感染(>>31)する感染症。
・E型肝炎(>>32)
・ウエストナイル熱(>>33)
・A型肝炎(>>34)
・エキノコックス症(>>35)
・エムポックス(>>36)
・黄熱(>>37)
・オウム病(>>38)
・オムスク出血熱(>>39)
・回帰熱(>>40)
・キャサヌル森林病(>>41)
・Q熱(>>42)
・狂犬病(>>43)
・コクシジオイデス症(>>44)
・ジカウイルス感染症(>>45)
・重症熱性血小板減少症候群(>>46)
・腎症候性出血熱(>>47)
・西部ウマ脳炎(>>48)
・ダニ媒介脳炎(>>49)
・炭疽(>>50)
・チクングニア熱(>>51)
・つつが虫病(>>52)
・デング熱(>>53)
・東部ウマ脳炎(>>54)
・ニパウイルス感染症(>>55)
・日本紅斑熱(>>56)
・日本脳炎(>>57)
・ハンタウイルス肺症候群(>>58)
・Bウイルス病(>>59)
・鼻疽(>>60)
・ブルセラ症(>>61)
・ベネズエラウマ脳炎(>>62)
・ヘンドラウイルス感染症(>>63)
・ボツリヌス症(>>64)
・マラリア(>>65)
・野兎病(>>66)
・ライム病(>>67)
・リッサウイルス感染症(>>68)
・リフトバレー熱(>>69)
・類鼻疽(>>70)
・レジオネラ症(>>71)
・レプトスピラ症(>>72)
・ロッキー山紅斑熱(>>73)
[[五類感染症]]
国が感染症発生動向調査(>>74)を行い、その結果等に基づいて必要な情報を国民一般や医療関係者に提供・公開していくことによって、発生・まん延(>>75)を防止すべき感染症。
五類感染症は、診断した医師に届出を義務づける「全数把握」(>>76)疾患と、指定届出機関(>>77)からの届出により把握する「定点把握」(>>78)疾患に分けて記載している。
[[[全数把握疾患]]]
・アメーバ赤痢(>>79)
・ウイルス性肝炎(>>80)
・カルバペネム耐性腸内細菌目細菌感染症(>>81)
・急性弛緩性麻痺(>>82)
・急性脳炎(>>83)
・クリプトスポリジウム症(>>84)
・クロイツフェルト・ヤコブ病(>>85)
・劇症型溶血性レンサ球菌感染症(>>86)
・エイズ(>>87)
・ジアルジア症(>>88)
・侵襲性インフルエンザ菌感染症(>>89)
・侵襲性髄膜炎菌感染症(>>90)
・侵襲性肺炎球菌感染症(>>91)
・水痘(>>92)
・先天性風しん症候群(>>93)
・梅毒(>>94)
・播種性クリプトコックス症(>>95)
・破傷風(>>96)
・バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌感染症(>>97)
・バンコマイシン耐性腸球菌感染症(>>98)
・百日咳(>>99)
・風しん(>>100)
・麻しん(>>101)
・薬剤耐性アシネトバクター感染症(>>102)
[[[定点把握疾患]]]
・RSウイルス感染症(>>103)
・咽頭結膜熱(>>104)
・A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(>>105)
・感染症胃腸炎(>>106)
・感染性胃腸炎(>>107)
・水痘(>>108)
・手足口病(>>109)
・伝染性紅斑(>>110)
・突発性発しん(>>111)
・ヘルパンギーナ(>>112)
・流行性耳下腺炎(>>113)
・インフルエンザ(>>114)
・新型コロナウイルス感染症(>>115)
・急性出血性結膜炎(>>116)
・流行性角結膜炎(>>117)
・性器クラミジア感染症(>>118)
・性器ヘルペスウイルス感染症(>>119)
・尖圭コンジローマ(>>120)
・淋菌感染症(>>121)
・クラミジア肺炎(>>122)
・細菌性髄膜炎(>>123)
マイコプラズマ肺炎(>>124)
・無菌性髄膜炎(>>125)
・ペニシリン耐性肺炎球菌感染症(>>126)
・メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症(>>127)
・薬剤耐性緑膿菌感染症(>>128)
[注釈]
1.なお本節は感染症法(>>17)に基づく感染症のみの掲載となっている。その他の感染症については>>4、>>5、>>6、>>7を参照してほしい。
初めての方へ ( No.2 )
- 日時: 2025/09/05 09:41
- 名前: フルペデ委員会◆RzWJJvnJTo (ID: 92j420vI)
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ここでは『感染症ペディア』(>>0)を、ご利用いただく方へ注意点を、お伝えします。
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フルペデ委員会へ ( No.3 )
- 日時: 2025/09/05 09:49
- 名前: フルペデ委員会◆RzWJJvnJTo (ID: 92j420vI)
『フルーツペディア7』以来の百科事典となります。よりよい記事作成の為に、再び宜しくお願い致します。
[コンセプト]
誰かが『フルペデ』を、必要としている。
[ルール]
本百科事典では従来の百科事典とは異なるルールが存在します。従来の百科事典のルールと照らし合わせて、ご参照いただければと思います。
感染症が記事名の場合は「症状」などを先に掲載させてください。
緊急性を伴う恐れがあるため、「出典」は必要ありません。
一次資料に基づかず、なるべく多くの資料を集めてください(信憑性を高める為です)。
荒らし、なりすましは冷静に対処してください(何があっても我々がフルペデ委員会であることは忘れないようにしましょう)。
我々フルペデ委員会であれば以上の事は守れて当然です。
更なる充実を目指して頑張りましょう。
細菌感染症 ( No.4 )
- 日時: 2025/09/07 08:54
- 名前: フルペデ委員会◆RzWJJvnJTo (ID: 92j420vI)
細菌感染症とは感染経路(>>129)の一つであり、細菌が体内に侵入し増殖することで引き起こされる感染症(>>1)。対義語はウイルス感染症(>>5)。
[概要]
細菌は呼吸器・消化器・皮膚など様々な部位に感染(>>31)し、局所的または全身的な症状を引き起こす。
主症状は、発熱(>>130)・倦怠感(>>131)などがある。感染部位によっては、咳(>>132)・下痢(>>133)・発疹(>>134)などの特異的な症状も現れる。
重症(>>135)化すると敗血症(>>136)や多臓器不全など生命を脅かす状態に陥ることもある。
[診断・治療]
細菌感染症の診断には血液検査(>>137)や培養検査(>>138)などの臨床検査(>>139)が重要である。治療の主軸は抗生物質(>>140)などがある。
[予防]
予防には手洗いやワクチン(>>141)接種など、基本的な衛生管理が効果的である。また不適切な抗生物質の使用を避け、耐性菌(>>142)の発生を抑制することも重要である。
細菌感染症は、適切な診断と治療により多くは治癒(>>143)可能なため、早期発見と適切な対応が重要である。
[カテゴリ]
本記事は「感染症の種類」というカテゴリに含まれます。
・細菌感染症(本記事)
・ウイルス感染症(>>5)
・真菌症(>>6)
・寄生虫症(>>7)
ウイルス感染症 ( No.5 )
- 日時: 2025/09/07 08:55
- 名前: フルペデ委員会◆RzWJJvnJTo (ID: 92j420vI)
ウイルス感染症とは、ウイルスが体内に侵入し増殖することによって、引き起こされる病気の総称である。
[概要]
ウイルスは非常に小さな微生物であり自己増殖ができないため、生きた細胞に依存して増殖する。代表的なウイルス感染症には、インフルエンザ(>>114)や新型コロナウイルス感染症(>>115)などがある。
[症状]
ウイルス感染症の症状は多岐にわたり、軽症(>>146)から重症(>>135)まで様々である。一般的な症状には、発熱(>>130)・咳(>>132)・喉の痛み(>>147)・下痢(>>133)などがある。
感染して無症状(>>148)の場合もあるが重症化することもあるため注意が必要である。
[感染経路]
ウイルス感染症は主に以下の経路で感染する。
・接触感染(感染者(>>144)の体液や汚染された物体を介して感染する)
・飛沫感染(咳(>>132)やくしゃみ(>>145)などで飛散したウイルスを吸い込むことで感染する)
・空気感染(空気中に浮遊するウイルスを吸い込むことで感染する)
[予防]
ウイルス感染症を予防するためには以下の対策が重要である。
・手洗い(正しい手洗いを行うことで、感染リスクを減少させることができる)
・ワクチン接種(インフルエンザやCOVID-19(注釈1)など予防接種が可能なウイルス感染症に対してはワクチン(>>141)を接種することが推奨される)
・感染経路の遮断(感染者との接触を避けることや、公共の場でのマスク着用などが効果的である)
ウイルス感染症は日常生活において常に存在するリスクであり、適切な知識と対策が重要である。
[注釈]
1.新型コロナウイルス感染症の略称。
[カテゴリ]
本記事は「感染症の種類」というカテゴリに含まれます。
・細菌感染症(>>4)
・ウイルス感染症(本記事)
・真菌症(>>6)
・寄生虫症(>>7)
真菌症 ( No.6 )
- 日時: 2025/09/07 08:55
- 名前: フルペデ委員会◆RzWJJvnJTo (ID: 92j420vI)
真菌症とは、真菌が体内に侵入し異常に増殖することによって引き起こされる疾患で、皮膚や内部臓器に影響を及ぼすことがある。
[代表的な真菌症]
代表的な真菌症には白癬(>>149)、カンジダ症(>>150)、クリプトコックス症(>>151)、アスペルギルス症(>>152)などがある。
[種類]
真菌症の種類は、主に以下の通りである。
・皮膚真菌症(皮膚の表面に感染し、かゆみ・赤みを伴う発疹(>>134)が現れる。主な原因は皮膚糸状菌(>>153)やカンジダ、マラセチアなどである)
・深在性真菌症(脳・肺・心臓などの内部臓器に影響を及ぼすことがあり、通常は免疫(>>154)機能が低下している人にみられる)
[症状]
真菌症の症状は感染(>>31)部位によって異なる。
皮膚真菌症では皮膚が赤くなったり、かゆみが生じたり、皮膚が剥がれたりすることがある。
重症(>>135)化すると、真菌が血液中に侵入することもある。
[診断・治療]
診断には皮膚の組織を採取して、顕微鏡で観察する方法が用いられる。治療には抗真菌薬(>>155)の使用が一般的で、塗り薬(>>156)や飲み薬(>>157)が処方される。
[予防]
真菌症を予防するためには、清潔を保ち、湿気の多い場所を避けることが重要である。また、プールや銭湯などの共用施設では、感染者(>>144)からの感染に注意が必要である。
真菌症は、早期に適切な治療を受けることで改善が期待できる病気である。皮膚の症状が気になる場合は、皮膚科や感染症内科を受診することをお勧めする。
[カテゴリ]
本記事は「感染症の種類」というカテゴリに含まれます。
・細菌感染症(>>4)
・ウイルス感染症(>>5)
・真菌症(本記事)
・寄生虫症(>>7)
寄生虫症 ( No.7 )
- 日時: 2025/09/07 08:54
- 名前: フルペデ委員会◆RzWJJvnJTo (ID: 92j420vI)
寄生虫症とは、寄生虫が人間や動物の体内に生息し、栄養を摂取することによって引き起こされる疾患。
寄生虫には原虫・蠕虫・外部寄生虫の3つのグループがある。これらの寄生虫は、主に衛生状態の悪い地域で多くみられるが先進国でも特定の条件下で発生することがある。
[感染経路]
寄生虫症の感染経路(>>167)は以下の通りである。
・経口感染(汚染された食物や水を摂取することによって感染(>>31)する。例えばアニサキス(>>158)は生魚を食べることで感染することがある)
・接触感染(環境中の寄生虫が皮膚を通じて侵入することがある)
・糞口感染(一部の寄生虫は、感染者(>>144)の便を介して感染することがある)
[症状]
寄生虫症の症状は、主に以下の通りである。
・腹痛(>>159)
・下痢(>>133)
・吐き気(>>160)
・体重減少(>>161)
・貧血(>>162)
[治療・予防]
寄生虫症の治療には寄生虫を駆除するための薬物(>>163)療法が用いられる。また予防策としては以下の通りである。
・食品や水の衛生管理
・生食を避ける
・手洗いの徹底
寄生虫症は特に衛生状態の悪い地域で、深刻な健康問題を引き起こすことがあるが、適切な予防策を講じることで感染リスクを減少させることが可能である。
[カテゴリ]
本記事は「感染症の種類」というカテゴリに含まれます。
・細菌感染症(>>4)
・ウイルス感染症(>>5)
・真菌症(>>6)
・寄生虫症(本記事)
病原体 ( No.8 )
- 日時: 2025/09/07 08:44
- 名前: フルペデ委員会◆RzWJJvnJTo (ID: v/SyGyp.)
病原体とは、生体に寄生して病気を引き起こす微生物やウイルス(>>5)のことを指す。
[概要]
主にウイルス、細菌(>>4)、真菌(>>6)、寄生虫(>>7)などが含まれる。これらの病原体は感染症(>>1)を引き起こす原因となる。
感染症は病原体が宿主の免疫(>>154)系を回避し、増殖することによって引き起こされる。感染経路(>>167)には、接触感染・空気感染・飛沫感染などがある。
病原体の病原性(>>168)は、宿主の免疫機能や環境要因によって影響を受ける。ある微生物が病原体として作用するかどうかは、その微生物の特性や宿主との相互作用(>>169)によって決まる。
病原体に関する理解は、感染症の予防や治療において非常に重要である。病原体の特性や感染経路を知ることで、適切な対策を講じることができると考えられる。
[種類]
ここでは病原体の種類について述べる。
・ウイルス(非常に小さな病原体で、宿主(>>164)細胞に侵入して増殖する。インフルエンザ(>>114)ウイルスや新型コロナ(>>115)ウイルスなどが例である)
・細菌(単細胞生物で体内や外部環境に広く存在する。病原性を持つ細菌には、肺炎(>>165)球菌や大腸菌などがある)
・真菌(一部の真菌は病原体として作用し、皮膚感染や内臓感染を引き起こすことがある。例として、白癬菌(水虫(>>149)の原因)やカンジダ(>>150)がある)
・寄生虫(他の生物に寄生して生活する生物で、マラリア(>>166)原虫やアニサキス(>>158)などが含まれる)
感染力 ( No.9 )
- 日時: 2025/09/07 08:49
- 名前: フルペデ委員会◆RzWJJvnJTo (ID: v/SyGyp.)
【感染症(>>1)→感染(>>31)→感染力(本記事)】
感染力とは、病原体(>>8)が他の人に感染する能力を指す。
[概要]
具体的には病原体が宿主(>>164)に侵入・生存・増殖できる範囲を示す。
感染力は、感染した人数と病原体にさらされた総人数の比率で測定され、集団における感染力(>>25)の尺度として発生率(罹患率)が用いられる。感染力が高いほど、病原体が効率よく広がり、集団内で感染が広がりやすいことを意味する。
エボラ出血熱 ( No.10 )
- 日時: 2025/09/07 13:50
- 名前: フルペデ委員会◆RzWJJvnJTo (ID: v/SyGyp.)
エボラ出血熱(エボラウイルス病)とは、フィロウイルス科に属するエボラウイルスによって引き起こされる致死率(>>165)の高いウイルス感染症(>>5)で、主にアフリカで発生する。
[概要]
1976年にコンゴ民主共和国で初めて確認され以降、アフリカを中心に何度も流行が発生している。致死率はウイルスの種類(>>19)によって異なるが、最大で90%に達することがある。
[感染経路]
エボラウイルスは、感染者(>>144)の体液(血液・唾液・汗・尿・便・吐しゃ物など)や感染動物(特にコウモリや霊長類)との接触を通じて感染(>>31)する。また、感染者の体液に触れることが主な感染経路(>>167)である。
[症状]
エボラ出血熱の初期症状は、発熱(>>130)・頭痛(>>170)・筋肉痛(>>171)・倦怠感(>>131)・食欲不振(>>161)などがある。進行すると下痢(>>133)・嘔吐(>>172)・発疹(>>134)・出血症状が現れることもある。重症(>>135)化すると、意識障害(>>173)や多臓器不全を引き起こし、死亡することもある。
[治療・予防]
現在、エボラ出血熱に対する特異的な治療法は存在せず対症療法(>>174)が中心である。
感染を防ぐためには、感染地域での体液との接触を避けることが重要である。また、正しい知識を持ち、基本的な予防策を講じることで感染リスクを低下させることが可能である。
[カテゴリ]
本記事は「一類感染症」というカテゴリに含まれます。
・エボラ出血熱(本記事)
・クリミア・コンゴ出血熱(>>11)
・痘そう(>>12)
・南米出血熱(>>13)
・ペスト(>>14)
・マールブルグ病(>>15)
・ラッサ熱(>>16)
クリミア・コンゴ出血熱 ( No.11 )
- 日時: 2025/09/07 13:51
- 名前: フルペデ委員会◆RzWJJvnJTo (ID: v/SyGyp.)
クリミア・コンゴ出血熱(CCHF)とはウイルス(>>5)によって引き起こされる重篤(>>135)な感染症(>>1)で主にダニを媒介とし、発熱(>>130)や出血を伴う。
[概要]
クリミア・コンゴ出血熱は急性熱性疾患である。
クリミア・コンゴ出血熱ウイルス(CCHFウイルス)は、主にダニ(特にHyalomma属)を媒介として感染(>>31)が起こる。また、感染者(>>144)の血液や体液に接触することでも感染が起こる。
[感染経路]
感染経路(>>167)は以下の通りである。
・ダニの咬傷(感染したダニに咬まれることによって感染する)
・動物からの感染(感染した動物の血液や組織に触れることによって感染する)
・人から人への感染(感染者の血液や体液に接触することによって感染する)
[症状]
クリミア・コンゴ出血熱の潜伏期間(>>175)は通常2-9日で、初期症状は風邪(>>176)やインフルエンザ(>>114)に似た非特異的なものである。主症状には以下が含まれる。
・突然の発熱
・頭痛(>>170)
・筋肉痛(>>171)
・リンパ節の腫れ
・出血症状(点状出血、紫斑(>>177)など)
重症化すると、全身出血や消化管出血がみられる。感染者の約30%が死亡するため、非常に危険な病気である。
[治療・予防]
今日クリミア・コンゴ出血熱に対する特別な治療法やワクチン(>>141)は存在していない。そのため症状に応じた支持療法(>>178)が行われる。
予防策としては、以下が推奨される。
・ダニが多く生息する地域への渡航を控える
・屋外では虫よけスプレーを使用する
・感染動物や、その血液に触れないようにする
[流行地域]
クリミア・コンゴ出血熱はアフリカ大陸・東ヨーロッパ・中近東・中央アジアなどに広く分布している。特に、ダニの生息地に関連して患者が発生することが多い。
この病気について理解を深め、適切な予防策を講じることが重要とされる。
[カテゴリ]
本記事は「一類感染症」というカテゴリに含まれます。
・エボラ出血熱(>>10)
・クリミア・コンゴ出血熱(本記事)
・痘そう(>>12)
・南米出血熱(>>13)
・ペスト(>>14)
・マールブルグ病(>>15)
・ラッサ熱(>>16)
痘瘡 ( No.12 )
- 日時: 2025/09/07 14:15
- 名前: フルペデ委員会◆RzWJJvnJTo (ID: v/SyGyp.)
痘瘡(天然痘)とは、非常に感染力(>>179)の強い痘瘡(天然痘)ウイルスにより引き起こされる致死性(>>165)の高い病気(>>5)。この病気は過去の病気で、現在は世界から根絶されたと考えられている(1980年にはWHOにより根絶宣言がされた)。
研究用にウイルスが保存されているため、これがバイオテロなどに悪用されないかが懸念されている。
[症状]
主症状は高熱(>>130)・悪寒(>>180)・頭痛(>>170)・腹痛(>>159)・発疹(>>134)などになる。
[診断・治療]
診断は感染(>>31)した組織にウイルスがいるかどうかで下される。治療はワクチン(>>141)を用いて行う。痘瘡が心配な人や治療したい人は、感染症(>>1)内科を受診することが重要である。
なお歴史的には人類で初めて予防接種(>>180)が行われた病気であり、1796年に英国医師のエドワード・ジェンナーにより開発された。
[感染経路]
唾液を介して感染する(経口感染)。
[カテゴリ]
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・クリミア・コンゴ出血熱(>>11)
・痘そう(本記事)
・南米出血熱(>>13)
・ペスト(>>14)
・マールブルグ病(>>15)
・ラッサ熱(>>16)
南米出血熱 ( No.13 )
- 日時: 2025/09/07 14:15
- 名前: フルペデ委員会◆RzWJJvnJTo (ID: v/SyGyp.)
南米出血熱はアレナウイルス科に属するウイルスによって引き起こされる重篤な感染症(>>5)で、主に南米の特定地域で発生する。
[概要]
南米出血熱は、アルゼンチン出血熱・ボリビア出血熱・ベネズエラ出血熱・ブラジル出血熱・チャパレ出血熱など、いくつかの病型(>>19)を含むウイルス性出血熱の総称である。
これらの病気は主に南米のげっ歯類(特にネズミ)を自然宿主(>>164)とし、ウイルスを保有する動物との接触や、汚染された食品を介して感染(>>31)する。
[感染経路]
感染経路(>>167)は以下の通りである。
・接触感染(ウイルスを保有するネズミの排泄物・唾液・血液との接触)
・汚染食品(ネズミの糞尿によって汚染された食品の摂取)
・空気感染(汚染された塵や埃を吸い込むことによる感染)
・人から人への感染(患者との接触によっても感染することがあります)
[症状]
南米出血熱の潜伏期間(>>175)は通常6-17日で、初期症状は以下の通りである。
・突然の高熱(>>130)
・筋肉痛(>>171)
・頭痛(>>170)
・消化器症状(嘔吐(>>172)、下痢(>>133)など)
・出血傾向(歯肉からの出血、皮膚や粘膜からの出血)
重症(>>135)化するとショックや多臓器不全を引き起こし、致死率(>>165)は20%-30%に達する。
[治療・予防]
リバビリン(>>181)などの抗ウイルス薬(>>182)が使用されることがあるが、早期治療が重要である。症状に応じた対症療法(>>174)が中心となる。
現在ワクチン(>>141)は存在しない。そのため感染を防ぐためには、流行地域に立ち入らないこと、衛生管理を徹底することが重要である。
南米出血熱は重篤な感染症であり、特に流行地域では注意が必要である。また、感染のリスクを減らすためには、衛生管理や感染経路の理解が重要である。
[カテゴリ]
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・クリミア・コンゴ出血熱(>>11)
・痘そう(>>12)
・南米出血熱(本記事)
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・ラッサ熱(>>16)
ペスト ( No.14 )
- 日時: 2025/09/07 14:39
- 名前: フルペデ委員会◆RzWJJvnJTo (ID: v/SyGyp.)
ペストは、ペスト菌(細菌)によって動物とヒトに起きる感染症(>>4)である(人獣共通感染症)。
[概要]
元々は森林原野(ペスト菌の常在地域)にいる、げっ歯類がかかる感染症(>>1)だったが、この地域に近づいた木こりやハンターがノミなどを介してペストに罹患するようになった。
災害などによって人がいる地域まで降りてきた、げっ歯類によって家ネズミや人にペストを媒介することもある。稀に、この地域のイヌ・ネコ・ブタ・ヒツジなどへの感染(>>31)や、これらペットから人への感染事例もある。
[種類]
ペスト菌の感染部位によって腺ペスト・敗血症ペスト・肺ペストの三つに分類される。
[[腺ペスト]]
ペスト菌がリンパ節(腺)に広がることを「腺ペスト」と呼ぶ。突然の発熱(>>130)、悪寒(>>180)や元気の無さに始まって急速にリンパ節が脹れる。リンパ節のある脇の下や足のつけ根が脹れることが多く、治療をしない場合の致死率(>>165)は50%以上にもなる。
[[敗血症ペスト]]
血液の中にペスト菌が入ることによって起こるペストを「敗血症ペスト」と呼ぶ。症状がないままペスト菌が全身に伝わり敗血症(>>136)を起こす。急激なショック症状・昏睡(>>184)・手足の壊死などを起こし2-3日以内に死に至ると考えられている。
[[肺ペスト]]
ペストが肺で増える状態は「肺ペスト」と呼ばれ気管支炎(>>183)や肺炎(>>165)を起こし、咳(>>132)・くしゃみ(>>145)によって他の人に感染するようになる。
ペスト菌が肺に侵入し発熱・頭痛(>>170)・血痰(>>184)・咳などを起こす。嘔気(>>160)、嘔吐(>>172)、腹痛(>>159)、下痢(>>133)の症状がみられることもある。肺炎は2-4日間で悪化してショックを起こす。直ちに治療しなければ死亡する可能性がある。肺ペストは気道の分泌物を介してヒトからヒトへ感染しうる。
[世界]
世界では特定の地域の野ネズミがペストに感染しており、その近くで人のペストの流行(>>25)が起こっている。WHOの報告では1991年よりペスト患者が増えたことが指摘され、ペストが発生している地域を示した。
・アフリカの山岳地帯と密林地帯
・東南アジアのヒマラヤ山脈周辺と熱帯森林地帯
・中国、モンゴルの亜熱帯草原地域
・アラビアからカスピ海西北部
・北米西部ロッキー山脈周辺
・南米北西部のアンデス山脈周辺と密林地帯
1899年にペストが日本にも入り流行を起こし死者も出していたが、ペスト菌発見者の北里柴三郎の指導の下、当時の日本政府のペスト防御対策によってペスト根絶に成功し、1926年から今日まで国内でペスト患者は発生していない。
しかし現代では海外との交流が盛んになり、ペスト菌の常在地域を訪れる日本人観光客やビジネスマンなどが増えるようになった。
市場の自由化によってペスト菌常在地域から資材、食物やペットを輸入する機会も増えている。
アメリカでは輸出予定のプレーリードッグがペストに感染して多量に死亡した例から、プレーリードッグの輸出入や売買を禁止するように指導しているが、日本にもアメリカ産プレーリードッグが多く輸入されていることが分かっている。
厚生労働省が行った実態調査の結果は陰性の結果が出たが、引き続き注意が必要である。
[予防・治療]
ペストの治療には抗菌薬(>>185)が、よく効くため直ちに抗生物質(>>186)を投与して治療する。予後は良好で後遺症(>>187)は殆ど残らないとされている。ただし肺ペストは、病気の進行が早いので早期から治療が必要になる。
感染者(>>144)と直接接触した人や医療従事者、専門家などペストを発病する可能性の高い人に対しては、予防のためのワクチン(>>141)はないが抗菌薬を投与することが勧められている。
流行地域に行く場合は、ネズミが生息している場所に入らないことに気を付けることが重要である。肺ペストが流行していれば激しい咳をしている人の近くには寄らない、接触した場合は直ぐに医療機関を受診して予防のための抗生物質の服用について相談することも重要である。
なお近年では生物テロによるペスト菌の噴霧も心配されている。
[カテゴリ]
本記事は「一類感染症」というカテゴリに含まれます。
・エボラ出血熱(>>10)
・クリミア・コンゴ出血熱(>>11)
・痘そう(>>12)
・南米出血熱(>>13)
・ペスト(本記事)
・マールブルグ病(>>15)
・ラッサ熱(>>16)
マールブルグ病 ( No.15 )
- 日時: 2025/09/07 14:52
- 名前: フルペデ委員会◆RzWJJvnJTo (ID: v/SyGyp.)
マールブルグ病は、フィロウイルス科に属するマールブルグウイルスによって引き起こされる致死率(>>165)の高いウイルス性出血熱(>>5)である。
[概要]
1967年にドイツのマールブルグで初めて感染(>>31)が確認された。
この病気は主にアフリカのウガンダ・ケニア・コンゴ民主共和国・アンゴラなどで発生している。感染者(>>144)の血液や体液との接触を通じて人から人へと感染する。
[症状]
マールブルグ病の潜伏期間(>>175)は通常2-21日である。マールブルグ病の症状は以下の通りである。
・突然の発熱(>>130)
・頭痛(>>170)
・筋肉痛(>>171)
・背中の痛み
重症(>>135)化すると、全身の様々な部位から出血が起こる。致死率は24%から88%と報告されており、ウイルス株(>>19)や治療状況によって異なるため幅広い。
[感染経路]
この病気の自然宿主(>>164)はオオコウモリと考えられており、感染は主に感染者の体液や排泄物との接触(噴口感染)によって広がる。また感染者と接触した医療従事者や家族は、一定期間の監視が行われる。
[治療・予防]
現在、マールブルグ病に対する特別な治療法はなく、症状に応じた対症療法(>>174)が行われる。なお予防接種(>>180)も存在しない。
感染を防ぐためには、感染者との接触を避けることが重要である。
[状況]
最近では2024年にルワンダでの感染が報告され、政府はアウトブレイク(>>25)を宣言した。過去には2005年にアンゴラでの大規模な流行があり、300名以上が死亡した事例もあった。
マールブルグ病は非常に危険な感染症(>>1)であり、早期の発見と適切な対策が求められるとされている。
[カテゴリ]
本記事は「一類感染症」というカテゴリに含まれます。
・エボラ出血熱(>>10)
・クリミア・コンゴ出血熱(>>11)
・痘そう(>>12)
・南米出血熱(>>13)
・ペスト(>>14)
・マールブルグ病(本記事)
・ラッサ熱(>>16)
ラッサ熱 ( No.16 )
- 日時: 2025/09/07 15:07
- 名前: フルペデ委員会◆RzWJJvnJTo (ID: v/SyGyp.)
ラッサ熱は、アレナウイルス科に属するラッサウイルスによって引き起こされるウイルス性出血熱(>>5)で、主に西アフリカで流行している。
[概要]
アレナウイルスは主に西アフリカに生息するマストミス(野ネズミ)の体内に存在する。
感染(>>31)はウイルスを保有するマストミスとの接触や、その糞尿に汚染された食品を摂取することによって起こる。また感染者(>>144)の血液や体液に触れることでも人から人への感染が発生する。
[症状]
潜伏期間(>>175)は7-18日である。主症状は以下の通りである。
・発熱(>>130)
・全身倦怠感(>>131)
・関節痛(>>188)
・頭痛(>>170)
・嘔吐(>>172)
・下痢(>>133)
重症(>>135)化すると消化器出血・脳症・ショックなどの深刻な症状が現れ、死亡することもある。回復後に聴覚障害(後遺症(>>187))が残ることもある。
[診断・治療]
血清学的検査(>>188)やPCR検査(>>189)によってウイルスの存在を確認する。
抗ウイルス薬(リバビリン(>>181)など)による治療が行われるが、ワクチン(>>141)は存在しないため感染予防が重要である。
[予防]
流行地域ではマストミスとの接触を避け、糞尿による汚染を防ぐことが重要である。また、医療現場では個人防護具を使用することが推奨される。
ラッサ熱は重篤な病気であるため早期の診断と治療が重要である。流行地域に行く際は十分な注意が必要であるとされている。
[カテゴリ]
本記事は「一類感染症」というカテゴリに含まれます。
・エボラ出血熱(>>10)
・クリミア・コンゴ出血熱(>>11)
・痘そう(>>12)
・南米出血熱(>>13)
・ペスト(>>14)
・マールブルグ病(>>15)
・ラッサ熱(本記事)
感染症法 ( No.17 )
- 日時: 2025/09/07 21:11
- 名前: フルペデ委員会◆RzWJJvnJTo (ID: v/SyGyp.)
感染症法は、感染症(>>1)の予防と感染者(>>144)に対する医療を定める日本の法律であり、感染症の発生を防ぎ、公衆衛生の向上を図ることを目的としている。
[概要]
感染症法(感染症の予防及び感染者に対する医療に関する法律)は1998年に制定され、1999年に施行された。この法律は従来の伝染病予防法・性病予防法・エイズ予防法の3つを統合したもので、感染症の予防と感染者に対する医療に関する措置を定めている。
[目的]
この法律の主な目的は以下の通りである。
・感染症の発生を予防し、そのまん延(>>25)を防止すること
・公衆衛生の向上及び増進を図ること
・感染者の人権を尊重し、良質かつ適切な医療を提供すること
[分類]
感染症法では、感染症を危険性に応じて一類から五類に分類している(詳しくは>>1を参照してほしい)。例えば一類感染症にはエボラ出血熱(>>10)やペスト(>>14)などが含まれ、特別な対応が必要とされる。
[改正・施行]
この法律は2007年に結核(>>190)予防法を統合し、最近では新型コロナウイルス感染症(>>115)に関連する改正が行われた。改正法は、感染症対策に係る国際的な状況を踏まえた必要な措置を定めている。
[義務]
感染者を診断した医師は、直ちに届け出る義務がある。これは感染症の早期発見と対策に寄与するためである。
このように感染症法は日本における感染症対策の基盤となる法律であり、感染症の予防と患者の医療に関する重要な規定を含んでいる。
ポリオ ( No.18 )
- 日時: 2025/09/08 18:28
- 名前: フルペデ委員会◆RzWJJvnJTo (ID: xwCD.5ek)
急性灰白髄炎(ポリオ)とは、ポリオウイルスの感染(>>31)による神経感染症(>>5)。軽症(>>146)で自然治癒(>>143)する場合も多いが、麻痺(>>191)の後遺症(>>187)が残る場合もある。
[概要]
ポリオウイルスに感染しても多くの場合は発病(>>192)しないと言われている。感染者(>>144)の5%ほどが発病し1-2%が髄膜炎(>>193)に至り、その一部が麻痺を起こし後遺症が残ると言われている。ポリオに罹った時は風邪(>>194)のような症状があり発熱(>>130)・頭痛(>>170)・のどの痛み(>>147)などになる。
ポリオに対してはワクチン(>>141)が存在しており、日本ではワクチンが定期接種となっているためポリオウイルス感染者はほとんど存在しない。
診断のためには、便や血液中にポリオウイルスが存在するかを調べる検査を行う。有効な治療方法は存在しないため、予防接種(>>180)などで感染を予防することが非常に大切である。ポリオを疑った場合は感染症(>>1)内科に罹ることを推奨する。
[メカニズム]
病原体(>>8)はポリオウイルス。ポリオウイルスがヒトの口の中に入り、喉や腸の中で増殖する。ポリオウイルスに感染しても、90-95%は症状が出ないと考えられている。体内に侵入したウイルスはリンパ管や血液を介して脊髄・脳に感染する。ポリオウイルスは感染者の便を介して他人に感染する。感染しても多くの場合は発症しない。感染者の5%で風邪のような症状が現れる。感染者の1-2%では上記の症状に引き続き、無菌性髄膜炎(>>125)を発症する。感染者の0.1-2%で弛緩性の麻痺が現れ、麻痺は後遺症として残る場合がある。日本をはじめ多くの国ではワクチンの接種が普及していて感染率は低い。海外の流行地で感染した人から、国内にウイルスが持ち込まれることがある。乳幼児は免疫(>>154)力が低いため、特に注意が必要。弛緩性の麻痺(筋に力が入らなくなる)などの症状が現れ、後遺症として麻痺が残ることがある。
[症状]
感染してから数日から1か月後に、だるさ、くびの後ろや背中の痛みなどの症状が現れる。かぜ様症状(発熱、頭痛、のどの痛み、吐き気(>>160)、嘔吐(>>172))のみで自然治癒することもある。ウイルスが脊髄に感染して重症(>>135)になると、手足に弛緩性麻痺が現れる。弛緩性麻痺は一生残ることもあり、また呼吸困難で亡くなることもある。
[検査・診断]
検査・診断は以下の通りである。
・ウイルス分離(糞便の中にウイルスがあるか調べる)
・血液検査(血液中にウイルスがいるかを調べる)
[治療・予防]
治療法は確立されておず、対症療法(>>174)が行われる。呼吸障害に対して気管内挿管を行って人工呼吸器を用いて呼吸をサポートする。気管内挿管が長期的になる場合は、気管切開を行う。弛緩性麻痺に対してリハビリテーションによる、残存機能を活かした身体機能訓練や生活設計など。
予防接種(ワクチン)。特に流行国へ渡航するときには追加の予防接種、手洗いの励行。
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