雑談掲示板
- 死神さんの雨宿り。
- 日時: 2020/05/22 22:12
- 名前: 恋するウサギちゃん◆0RbUzIT0To (ID: c.aOmOBU)
小説掲示板の方では脳内クレイジーガールと名乗っております。はじめまして。
小説になれなかった短い文章とかが溢れるくらい沢山あるので、ここに載せていきたいと思います。自己満足な上にポエムみたいな感じですがご容赦ください。
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Re: 死神さんの雨宿り。 ( No.3 )
- 日時: 2020/08/11 00:16
- 名前: 恋するウサギちゃん◆0RbUzIT0To (ID: eoZtmj/A)
会いたいとか、そんなの馬鹿みたい。
今すぐ会いに行くよ、とかそんなのメール越しでしか言わないくせに。
君はいつも私を喜ばせようと嘘ばっかりついて、結局上手くいってない。
でも、そういうとこが好きなんだよ。
寝室で私の枕元のスマホがブンと振動する。閉じていた瞼をゆっくり開いて通知を見る。君の名前が見えた瞬間、私はぎゅっと両手でスマホを抱きしめる。期待しても無駄なのに。
君の「好きだよ」というメッセージが、胸の奥をぎゅうっと締め付けるんだ。
ばあか、と返信して私はまたゆっくり瞼を閉じる。
明日も君に会えないのに。それなのに、私は期待をしてしまう。
今すぐに、君が私を迎えに来てくれるって。
□
このあと雨が降るよ、と君が窓越しに呟いた。
私がそうなんだ、と相槌をうってスマホで天気予報を調べると、降水確率は彼の言葉とは反対にとても低かった。
「あれ、雨降らないじゃん」
「降るよ」
簡単に信じてしまった私が馬鹿みたいだ。
君が私のむくれた顔を見て笑って言った。
「いつもその天気予報に騙されてばっかなのに、信じちゃうんだ」
「たまに外れるけど、でも今日は降らないってほら」
私が見ていたスマホの画面を君に見せる。彼は笑って私の頭をくしゃって撫でた。
君がそう思うなら、それでいいんじゃない。君が下駄箱から靴を取り出して足早に進んでいく。私は少し駆け足になりながら追いかけて、君の隣を歩いた。
君からほんの少しだけ雨の匂いがした。
地面が濡れていたのに気づいたのは、君がどや顔をして私の頭をまたぐしゃぐしゃにした時のことだ。君が「だろ」と嬉しそうに言うから、私もつられて笑ってしまった。
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