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- 自分用
- 日時: 2025/05/18 16:42
- 名前: webhook505◆5iKZ/29xvI (ID: oF7gXZfI)
自分用です。
2025/05/18 復元しました。
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Re: 自分用 ( No.9 )
- 日時: 2025/05/29 10:27
- 名前: webhook505◆5iKZ/29xvI (ID: EO3oDomg)
第3節 「秩序の炎」──国連南日本秩序回復ミッション(続)
華南におけるもうひとつの灯火──「国連華南秩序回復ミッション」
九州地域での秩序回復作戦と並行し、アジア大陸においても同様の危機が進行していた。とりわけ中国南部(華南地域)では、ホロウ災害とそれに伴う資源枯渇、行政機構の麻痺により、国家の維持は限界に近づいていた。
当時、かろうじて広州・深セン一帯に拠点を残していた旧中国政府は、南西部内陸(現在の雲貴高原域)へと撤退。広東省全域を放棄する判断を下すに至る。この判断は、混乱の渦中にあった周辺諸勢力による勢力争いや略奪の激化を招いた一方で、国連による直接的な統治介入の余地を生み出した。
こうして発足したのが、「国連華南秩序回復ミッション(South China Order Restoration Mission/S.C.O.R.M.)」である。
秩序の移植と「旧エリー都」の萌芽
S.C.O.R.M.は、S.J.O.R.M.の教訓と技術体系を直接継承したミッションとして知られる。派遣部隊にはホロウ対応の専門知識を持つ技術士官、医療班、地形再編用ドローン部隊が投入され、従来よりも高効率な安全圏確保が可能となった。
とりわけ、珠江デルタ地帯における旧都市遺構群を統合・再設計し、秩序と機能性を両立させたセーフゾーン「Central Recovery Zone 05(通称:C.R.Z.-05)」が建設されたことは、後の歴史において決定的である。この区域こそが、のちに旧文明最後の都市──**旧エリー都(Old Eridu)**の礎となる。
S.C.O.R.M.は、ホロウ災害に対する「持続可能な都市運営モデル」の最初の成功例であり、また初めて治安維持と再生産活動が両立された例でもあった。
二つの「秩序」──そして受け継がれる意志
S.J.O.R.M.が混沌の中で「人間の正義」を証明したとすれば、S.C.O.R.M.はそれを「形にした試み」である。両者の精神的遺産はのちの旧都建設において統合され、旧都陥落事件を経て現代にまで連なる「秩序の系譜」として語り継がれている。
コラム:旧エリー都──「秩序の建築」
旧エリー都(Old Eridu)は、ホロウ災害後における最初で最後の「再建された完全都市」として、旧文明末期の象徴とされている。高密度な多層都市構造、防衛用ドーム式気候制御システム、そして高度に統制された人工資源循環インフラ。これらの基盤は、すべてS.C.O.R.M.期における設計思想に端を発している。
その初期設計には、かつて南日本任務に参加していた国連軍技術士官らの知見が多数活かされた記録が残っており、「秩序は敗北しなかった」という思想が形となって刻まれている。
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