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- 旅館『環』においでませ! 合作(?)相談所
- 日時: 2015/09/23 13:55
- 名前: 優日・狐 ◆4K2rIREHbE (ID: owa39mxZ)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode=view&no=40619
狐が突然思いつき、丸投げした設定を、優日ちゃんが小説として書いてくれるということで……。
ここは、その小説「旅館『環』においでませ!」についての設定を話し合う場です。
この作品に関係のない方は閲覧禁止でお願いいたします^^
- Re: 旅館『環』においでませ! 合作(?)相談所 ( No.47 )
- 日時: 2015/12/26 12:12
- 名前: 優日 (ID: rBo/LDwv)
狐ちゃん
毎回遅れてごめん!
* * *
百人一首2
着くと既にブルーシートはひいてあり後は札を並べるだけだった。
私達は手分けして札を並べ、円の形に座った。
そこで私はふと気付く。
——つるさん、どうやって札をめくるんだ……?
読むのはいいが、読んだ札をめくり次の札に進むのは手がないつるさんには不可能だろう。
「大丈夫だよ、僕が彼の助手を見つけたから」
私の考えを読んだように稲荷さんが言う。
稲荷さんが、懐から笛を出しそれを吹くと……、
「可愛い!」
私は思わず声をあげる。
なぜなら木の陰から小さな狐が現れたからだ。
子狐は一直線に稲荷さんに駆け寄る。
その子狐に稲荷さんが簡単にやってほしいことを伝えると子狐は頷いてつるさんのそばに行った。
子狐はつるさんに向かって一生懸命何かを伝えるように鳴いた。
私にはよくわからなかったがつるさんには分かったらしい。
「そうなの〜。じゃあよろしくね〜」
とにこにこしながら言った。
「祭! 早く席についてほしいのだ! 我は早く始めたくてウズウズしているのじゃ!」
紅葉に急かされて私は自分の席についた。
* * *
「難波津に 咲くやこの花 冬ごもり 今は春べと 咲くやこの花」
これは場にない札の歌だ。
その歌を読み始めた瞬間、場が水を打ったように静まり返った。
「ほ——」
つるさんが最初の言葉を読んだ瞬間、雪ちゃんが札を取った。
取った札は「たたありあけの つきそのこれる」
多分合っているだろう。
私が高校の時、百人一首大会があった。
その時色々覚えたのだ。
流石に全部は覚えてないが1字決まりと6字決まりは覚えている。
そしてほではじまるのは「ほととぎす 鳴きつるかたを ながむれば ただ有明の 月ぞ残れる」のみ。
「ほととぎす 鳴きつるかたを ながむれば ただ有明の 月ぞ残れる」
つるさんは私が思ったのと全く同じ和歌を読む。
「雪ちゃん強いね」
「小娘の癖になかなかやるな」
私は思わず感心してしまう。
十六夜もこの速さは意外だったようで驚いていた。
雪ちゃんは、
「そ、そんなことないです……」
と恥ずかしそうに下を向いてしまった。
白い肌なので一層紅に染まった頬が際立つ。
「まあ雪はあまり外で遊ぶのが好きではないからね。よく百人一首とかあやとりとかしてたんだよ」
稲荷さんは私にそう教えてくれた。
確かに雪ちゃんは外より中で遊ぶのが好きそうだ。
「次いってもいいかしら〜?」
つるさんが会話がひと段落したのを見計らって声をかけてくれた。
「いいのじゃ!」
紅葉の一言で百人一首が再開した。
* * *
「最後の一枚は他にも空札入れて読むわね〜」
場に残った札が一枚になり、つるさんが言う。
その言葉で先ほどまで札めくりに専念していた子狐が今まで読んだ札を持ってきた。
本気ではないけど、流石にまだ2枚しか取ってないのは悔しい。
というか雪ちゃんと十六夜が速すぎなんだけど。
紅葉も稲荷さんもまだ2,3枚しか取れていない。
皆の目線が残りの一枚に集中し、つるさんが読み始めた。
* * *
「楽しかったのじゃ!」
紅葉は嬉しそうに言った。
結局枚数は年配者の意地か十六夜が一枚差で勝っていた。
「十六夜さん、強いですね……」
ちょっと悔しそうに雪ちゃんが言う。
どうやら百人一首やカルタは得意なようだし、負けて悔しいのだろう。
十六夜は少し自慢げな表情だ。
「片づけをして旅館に戻りたいのじゃ! やっぱり夏は暑いのじゃ……」
ちょっとぐったりしている紅葉。
だけど、こっちの暑さはまだましだと思う。
都会の方はもっと暑いよ……。
しかし、水分を取らず1時間近く外にいたので喉が渇いた。
私達は急いで片づけをしてそれぞれの場所に戻った。
* * *
「あら、祭。おかえりなさい〜」
笑顔で迎えてくれたのはお母さん。
いつも笑顔だが今日は一番機嫌がいいときの笑顔だ。
何かいいことでもあったのだろうか?
「祭、あなたも手伝って頂戴。お客様から予約が入りましたが、食材が足りないのです」
立ち話をしている時におばあちゃんが通りかかった。
お母さんが機嫌がいいのはこれが原因か。
たまにホテルを予約し忘れて困った方が環で泊まることがある。
今日もその類だろう。
「はい、分かりました」
近くのスーパーは自転車で20分ほど。
私は自転車の鍵を取るため自分の部屋に上がろうとした時、
「紅葉の機嫌取りありがとうございます」
耳元でささやかれたおばあちゃんの言葉。
「珍しく紅葉の着物が鮮明な赤です。紅葉の着物は機嫌によって鮮明さが変わるのですよ」
確かに最初に会ったときは赤と言っても丹色だった。
でも、今玄関でお母さんに今日あったことを話す紅葉の着物の色はスカーレットだ。
気付かなかったということは徐々に変化していたのだろう。
私は、紅葉が嬉しそうなことにほっとしつつ自分の部屋に向かった。
* * *
勝手にいくつか設定加えちゃったけど大丈夫かな?
誤字脱字、変なところあったら言って!
- Re: 旅館『環』においでませ! 合作(?)相談所 ( No.48 )
- 日時: 2015/12/26 19:23
- 名前: 狐 ◆4K2rIREHbE (ID: WO7ofcO1)
百人一首2
神社の境内に着くと、そこには既にブルーシートはひいてあり、後は札を並べるだけであった。
というか、この神社で祀られてるのって、稲荷さんのことだったんだ……。
先導して私の前を歩く稲荷さんを一瞥して、私は思わず息をのむ。
この月黒稲荷神社は、『環』のすぐ近くにあることもあり、幼いときからしょっちゅう遊びに来ていた場所だ。
高校に上がったころには、初詣の時期くらいしか行かなかったけれど、なんとなく思い入れのある場所である。
その神社の主と、実際に会って話しているだなんて、なんだか不思議な気分。
そんなことを考えながら、私達は紅葉たちのいる賽銭箱の前に行き、手分けをして札を並べると、円の形に座った。
そこで私はふと気付く。
——つるさん、どうやって札をめくるんだ……?
読むのはいいが、読んだ札をめくり次の札に進むのは手がないつるさんには不可能だろう。
「大丈夫だよ、僕が彼の助手を見つけたから」
私の考えを読んだように稲荷さんが言う。
稲荷さんが、懐から笛を出しそれを吹くと……、
「可愛い!」
私は思わず声をあげる。
なぜなら木の陰から小さな狐が現れたからだ。
子狐は一直線に稲荷さんに駆け寄る。
その子狐に稲荷さんが簡単にやってほしいことを伝えると子狐は頷いてつるさんのそばに行った。
子狐はつるさんに向かって一生懸命何かを伝えるように鳴いた。
私にはよくわからなかったがつるさんには分かったらしい。
「そうなの〜。じゃあよろしくね〜」
とにこにこしながら言った。
「祭! 早く席についてほしいのだ! 我は早く始めたくてウズウズしているのじゃ!」
紅葉に急かされて私は自分の席についた。
「それじゃ、早速始めるわよ〜」
不気味にウインクをしてそう言ったつるさんは、すぐ脇で子狐が銜え上げた読み札を覗き込むと、ゆっくりと口を開いた。
「ほ——」
つるさんが最初の言葉を読んだ瞬間、すぱんっ!と乾いた音が響いて、雪ちゃんが札を取った。
取った札は「ただありあけの つきそのこれる」
多分合っているだろう。
私が高校の時、百人一首大会があった。
その時色々覚えたのだ。
流石に全部は覚えてないが1字決まりと6字決まりは覚えている。
そしてほではじまるのは「ほととぎす 鳴きつるかたを ながむれば ただ有明の 月ぞ残れる」のみ。
「ほととぎす 鳴きつるかたを ながむれば ただ有明の 月ぞ残れる」
つるさんは私が思ったのと全く同じ和歌を読む。
「雪ちゃん強いね」
「小娘の癖になかなかやるな」
私は思わず感心してしまう。
十六夜もこの速さは意外だったようで驚いていた。
雪ちゃんは、
「そ、そんなことないです……」
と恥ずかしそうに下を向いてしまった。
白い肌なので一層紅に染まった頬が際立つ。
「まあ雪はあまり外で遊ぶのが好きではないからね。よく百人一首とかあやとりとかしてたんだよ。この中じゃあ、一番手慣れているかもしれないね」
稲荷さんは私にそう教えてくれた。
確かに雪ちゃんは、外より中で遊ぶのが好きそうだ。
すると、雪ちゃんの横で今まで大人しくしていた紅葉が、突然ばっと立ち上がった。
そして、楽しげに十六夜の元に駆け寄ると、私のほうを見て言う。
「あのな、あのな。確かに雪は強いがのう、一番は十六夜殿じゃぞ。確か、60年くらい前だったか……雪はまだおらんかったが、撫子と百人一首をしたとき、十六夜殿は目にもとまらぬ速さで、ほとんどの札を取ってしもうたのじゃ。我ははっきり、この目で見て覚えておる……! なあ、十六夜殿?」
「ああ?」
黒目がちの瞳をきらめかせて言う紅葉を、気だるげに横たわっていた十六夜が、ぎろりと睨む。
しかし、そんな鋭い視線はなんのその。
紅葉は、十六夜のボロ雑巾のような着物の裾を掴むと、ぐいぐいと引っ張った。
「のうのう、十六夜殿。また見たいのじゃ、すぱーん!ってとるやつ。やってくれんかのう」
「てめえはいっつもうるせえんだよ。めんどくせえ、こんな茶番、俺が付き合うわけねえだろ」
「おお! まさに、能ある鷹は爪を隠すと。そういうことか?」
「……お前、頭わいてんのか?」
全く会話のかみ合わない二人。
会った時から思っていたけど、紅葉ってやたらと十六夜のことを買い被っている節があるみたい。
十六夜は、最初からどう見てもやる気0だったし、何度も暴言を吐いているのに、紅葉は面白いくらいそれを良い方向に受け取っている。
一体、紅葉と十六夜ってどんな関係なんだろう。
ぎゃあぎゃあと騒ぐ二人を、呆れたように眺めていると、不意に、十六夜が紅葉を思いっきり腕で振り払った。
小さな紅葉は、簡単に吹っ飛んで、ぼすんと地面に尻もちをつく。
「俺は寝る。やりたいならお前一人でやってろ!」
年甲斐もなく怒鳴って、十六夜はふん、と鼻を鳴らす。
その様子に、流石に心配になって、私は紅葉のほうに視線をやった。
だが、どうやらその心配は無用だったようで、紅葉はうっとりとした表情で立ちあがった。
「な、なんと……! 十六夜殿、出番を我に譲ってくれるのか!?」
「…………」
紅葉の言葉に、思わず絶句する。
彼女の思考回路は、一体どうなっているのだろうか。
十六夜はもう諦めたのか、一つ舌打ちをして、それ以上は何も言わなかった。
しかし、その時ふと、私はおばあちゃんの言葉を思い出した。
——あなたには紅葉のご機嫌取りをしてほしいのです
そうだ、なんだか色々起こりすぎて忘れていたけど、私は紅葉の機嫌を良くするために、今ここにいるのだ。
旅館『環』を経営難から救うため。
これからも学費を実家に払ってもらうため……!
私は、意を決して十六夜を見ると、なるべく可愛い声を努めて出した。
「い、十六夜さぁん。私も貴方のかっこいいところ、見たいなぁ……なんて」
詳しいことは分からないが、十六夜が百人一首に参加したら、紅葉は喜ぶこと間違いなしだ。
そうしたら旅館も黒字、万事解決である。
- Re: 旅館『環』においでませ! 合作(?)相談所 ( No.49 )
- 日時: 2015/12/26 19:30
- 名前: 狐 ◆4K2rIREHbE (ID: WO7ofcO1)
飛躍しているものの、完璧な計画を瞬時に頭の中で練り上げる。
だが、その計画を一瞬で破壊するような冷たい声で、十六夜が言った。
「は? 人間は引っ込んでろ、ブス」
「!?」
私は、身を乗り出して言い返そうとして、でも良い反論が思いつかず、口をぱくぱくと動かしたまま硬直した。
ブスって言った……この人!? じゃなくて貧乏神!
とんでもないクソ神である。
人間とはいえ初対面の女性にブスだなんて。
大体、十六夜だって頭ぼさぼさだしガリガリだし、十分不細工である。
私は、こみ上げてくる怒りを胸に留めながら、深呼吸して身を戻した。
こういうときは、感情的になった方が負けだ。
冷静に、冷静に。
そう自分に言い聞かせて、私は再び十六夜を見やると、すっと目を細めた。
「……そんなこと言って、本当は百人一首、全然できないんじゃないの?」
「……なんだと?」
ぎろりと睨んできた十六夜の圧に押されつつ、私は心の中でガッツポーズをする。
こいつ、挑発には乗るタイプとみた。
「……だってそうでしょ? お願いしてるのにやってくれないんなんて。やらないんじゃなくて、やれないとしか思えないもの。60年前はどうだったのか知らないけど、もう百人一首なんて忘れちゃったでしょ!」
びしっと十六夜を指さして、明言する。
その光景に、紅葉と雪はあわあわと慌てた様子だったが、つるさんと稲荷さんは何やら可笑しそうにぷっと吹きだした。
なにか変なこと言っただろうか、私。
十六夜は、怒り心頭といった顔でこめかみに筋を浮かべると、勢いよく立ち上がった。
「なんだと!? 小娘の分際で! ごちゃごちゃほざいてると、てめえの財布の中身すっからかんにするぞ!」
大学生にとっては痛い一言だったが、それでも私は、負けじと十六夜を睨み返す。
「は、はあ!? なによそれ、脅しのつもり!? 言っておきますけど、私のお財布、今220円しか入ってないんだからね。そんなこと言われても、ちょっとしか痛くありませんー!」
「はっ、だからなんだ、小娘がいきがりやがって!」
「そっちこそ、貧乏神とはいえ、神様ならもっと神様らしくしたらどうなの!?」
売り言葉に買い言葉。
百人一首のことなどすっかり忘れて、私と十六夜は喚きながら言い争った。
他の面々は、しばらく面白可笑しそうにその様子をながめていたが、やがて、私と十六夜の息が切れ始めると、ぱんぱん、と稲荷さんが手を叩いて、静止をかけた。
「はいはい、もう喧嘩は終わり。折角百人一首をしてるんだから、早く続きをしよう」
「そうそう、私も賛成。次いってもいいかしら〜?」
次いで、つるさんも会話がひと段落したのを見計らって声をかけてくれる。
私は、その2人の声ではっと我に返ると、一度十六夜を見てから、おとなしく席に戻った。
なんというか、十六夜を挑発しようとしただけなのに、まさか自分の方が感情的になってしまうなんて。
地味に恥ずかしい。
いたたまれなくて、縮こまったまま黙っていると、紅葉がくすくすと笑った。
「なんじゃなんじゃ、祭。十六夜殿と仲良しじゃのう」
「ど、どこをどう勘違いしたらそうなるのよ……」
すでに疲れ果てて、恨めし気に紅葉を見ると、紅葉は更に微笑んだ。
「ふふ、まあよい。さあ、早く続きをやるのじゃ!」
その紅葉の一言で百人一首が再開する。
そのとき私は、十六夜がぎらぎらと目を光らせ、腕まくりをしたことに気づかなかった。
* * *
「楽しかったのじゃ!」
夕焼け空の下、紅葉は嬉しそうに言った。
結局あのあと、剥きになった十六夜が大健闘し、沢山の札があっという間に彼の手に渡った。
もちろん、雪ちゃんの強さも本物だったので、十六夜が一方的に札を取れていたわけではなかったのだが、それでも枚数は、年配者の意地か、十六夜が1枚差で勝っていた。
「ふん、みたか、小娘」
「あー、はいはい、すみませんでした」
得意げにそう言ってきた十六夜に、私は適当に返事をする。
けれど、実を言うと、雪ちゃんと十六夜の強さを侮っていた。
私も、本気ではなかったとはいえ、流石に2枚しか取れなかったのは悔しい。
ちなみに、紅葉や稲荷さんも2,3枚しか取れていない。
「十六夜さん、本当に強いですね……」
同じく、ちょっと悔しそうに雪ちゃんが言う。
彼女の場合、百人一首やカルタは得意なようだし、負けて悔しいのだろう。
十六夜は、いつまでも自慢げな表情だ。
「あー! 片づけをして旅館に戻りたいのじゃ! やっぱり夏は暑いのう……」
満足げだが、ちょっとぐったりしている紅葉。
だけど、こっちの暑さはまだましだと思う。
都会の方はもっと暑いよ……。
しかし、水分を取らず1時間近く外にいたので喉が渇いた。
私達は急いで片づけをしてそれぞれの場所に戻った。
* * *
「あら、祭。おかえりなさい〜」
笑顔で迎えてくれたのはお母さん。
いつも笑顔だが今日は一番機嫌がいいときの笑顔だ。
何かいいことでもあったのだろうか?
「祭、あなたも手伝って頂戴。お客様から予約が入りましたが、食材が足りないのです」
立ち話をしている時におばあちゃんが通りかかった。
お母さんが機嫌がいいのはこれが原因か。
たまにホテルを予約し忘れて困った方が環で泊まることがある。
今日もその類だろう。
「はい、分かりました」
近くのスーパーは自転車で20分ほどだ。
私が自転車の鍵を取るため自分の部屋に上がろうとした時、ばたばたっと軽い足音が聞こえて、私は顔を上げた。
その一瞬、廊下の曲がり角に、翻った赤が見える。
紅葉の着物の裾だ。
旅館には私やおばあちゃん以外にも人がいるのに、あんな騒がしい帰還の仕方で大丈夫なんだろうか。
そう思って眉をひそめていると、不意に、誰かが私の近くに寄ってきた。
「紅葉の機嫌取りありがとうございます」
耳元でささやかれたおばあちゃんの言葉。
「珍しく紅葉の着物が鮮明な赤です。紅葉の着物は機嫌によって鮮明さが変わるのですよ」
確かに最初に会ったときは赤と言っても丹色だった。
でも、今玄関でお母さんに今日あったことを話す紅葉の着物の色はスカーレットだ。
気付かなかったということは徐々に変化していたのだろう。
私は、紅葉が嬉しそうなことにほっとしつつ自分の部屋に向かった。
- Re: 旅館『環』においでませ! 合作(?)相談所 ( No.50 )
- 日時: 2015/12/26 19:24
- 名前: 狐 ◆4K2rIREHbE (ID: WO7ofcO1)
優日ちゃん
いえいえ、大丈夫だよー^^
基本的には優日ちゃんの好きにやってもらえればいいかなって思ってるから、新しい設定とか加えてもらってもOK!
ただ、ちょっと区切りが多いかなと思って、私のほうで書き足してみたんだけど……妄想が膨らんで倍くらいの長さになってしまった(;´∀`)
優日ちゃんが書いてくれたところは基本いじってないつもりだけど、申し訳ない。
それこそ優日ちゃんが直したいところは直しちゃっていいからね!
ありがとー(*'▽')
- Re: 旅館『環』においでませ! 合作(?)相談所 ( No.51 )
- 日時: 2016/01/01 21:24
- 名前: 優日 (ID: rBo/LDwv)
狐ちゃん
明けましておめでとう!
やっぱ狐ちゃんの文章上手いね。
情景が目に浮かんでくるよ……。
もしよければこのまま使ってもいいかな?
- Re: 旅館『環』においでませ! 合作(?)相談所 ( No.52 )
- 日時: 2016/01/01 21:34
- 名前: 狐 ◆4K2rIREHbE (ID: tDpHMXZT)
優日ちゃん
明けましておめでとうー!今年もよろしくね(*´-`)
いやいや、そんな大したものでもないよ(笑)
優日ちゃんの土台あってこそっ
いいよ、そのまんま使っちゃって(*´∀`)
- Re: 旅館『環』においでませ! 合作(?)相談所 ( No.53 )
- 日時: 2016/01/01 22:34
- 名前: 優日 (ID: rBo/LDwv)
狐ちゃん
ありがとう!
そのまま使わせてもらいました!
あと>>49の部分は明日か明後日にアップするね。
- Re: 旅館『環』においでませ! 合作(?)相談所 ( No.54 )
- 日時: 2016/01/17 12:38
- 名前: 優日 (ID: rBo/LDwv)
狐ちゃん
更新遅くなってごめんね!
>>49の分も更新しました。
1月と2月は土曜日に講座があったり、大会があったりするからもしかしたら更新遅くなるかもしれない……。
本当にごめんね!
- Re: 旅館『環』においでませ! 合作(?)相談所 ( No.55 )
- 日時: 2016/01/17 13:26
- 名前: 狐 ◆4K2rIREHbE (ID: 3KWbYKzL)
優日ちゃん
ありがとうー(*´-`)
いえいえ、大丈夫だよ。
大会とか色々頑張ってねー(*´∀`)
- Re: 旅館『環』においでませ! 合作(?)相談所 ( No.56 )
- 日時: 2016/03/22 18:52
- 名前: 優日 (ID: HqZtjX4Q)
狐ちゃん
お久しぶりです……。
全然来れなくてごめんなさい。
次の話、百人一首が一段落したから新しい話にしようと思うんだけど今回みたいに遊び系にするか、旅館関係の話をいれるかどっちがいいかな?
遊び系だったら皆でわいわいみたいな感じで旅館関係だったら梢&撫子メインにしようと思っているんだけど……。
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