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長編小説の感想書きます【依頼者に質問】
日時: 2015/05/28 20:02
名前: 神 ◆sX3af.oNe6 (ID: VlEkFmzy)

タイトル通り、長編小説の感想を三段階で書きます。

↓以下は三段階の内容。

甘々:例えどんな駄作であろうとも、無理矢理に良い処を見つけて褒める。文章少なめ。


甘口:面白いか、面白くないかという感情的な面から見ての感想を述べる。文章少なめ。


激辛:面白くない作品ほど口調が悪く罵るが、具体的にどこのどの部分にどういう欠点があるという詳細な感想を述べる。物語的、人間関係的、設定的な矛盾など、国語的な間違いもあれば解説する。文章多め。心が弱い方にはお薦めはしない。


希望者は、作品名と作品のURLを貼り、三段階感想のどれかを選択して記載し、コメントを下さい。

まずは先着順で三名だけ募集。
感想が完了したらタイトルに【○○さん完了】と記載します。
三名とも完了後、再び三名を募集しようと考えています。



※注意事項

・長編の小説限定。ただし、長編小説であれば完結していなくても可。

・短編小説、詩などは受け付けない。

・感想の募集は、私がコメントで再度募集を掛けてから受け付けます。募集を掛けない内に依頼をしてきても受け付けません。

・一度神が感想を書いた方よりも、まだ感想を書いていない方の依頼を優先します。

・神はグロと鬱系が苦手です。感想が更に辛くなります。

・神は王道ファンタジー系と学園コメディ系が好きです。感想の返信が早くなるかも。

・文章量が多い作品は途中で切って感想を書くこととします。ハマれば最後まで読むかもだけど。



◇感想希望者◇

あーちゃんさん 完了 >>3 >>12

ゆづさん 完了 >>6 >>13-14

モンブラン博士さん 完了 >>16-18 >>24-25

ことりさん 完了 >>39

リリィさん

スピアーさん


@0人

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Re: 【甘々・甘口・激辛】感想を書きます【ゆづさん完了】 ( No.16 )
日時: 2015/05/25 00:34
名前: 神 ◆sX3af.oNe6 (ID: soVn9TCU)

モンブラン博士さん

お待たせしました。

『僕が贈る愛を』感想

とりあえず、今日は半分ということで。
スレナンバー順に最初から見て行きます。

No.1

—————
名前のアップルはりんご、苗字であるガブリエルは旅人の守護天使の意味を持つこの少年は、名前の通り日本人ではない。ドイツのギムナジウム(中高一貫校)から二年の五月に転校してきたのだ。
—————
最初からツッコミ所満載。
『名前のアップルはりんご、苗字であるガブリエルは旅人の守護天使の意味を持つ』この文を入れることに何の意味があるのだろうか? 『名前のアップルはりんご』この文は絶対に入れる必要はあったのだろうか? 名前の意味と、主人公自身に何か深い関わりがあるのだとしたら必要かもしれないが、読み込んで見ても特に関係はなさそうだった。
最初に構想云々言っているが、この時点で、特に考えなしに文章を書いているじゃないかという不安が浮かんでくる。

次、ガブリエル性は珍しくもないが、ドイツ出身なのに名前が英語? ドイツ語では林檎は『apfel(アプフェル)』。読んでいくと両親がアメリカで修行をしていたというから、そのせいかとも思ったが特に言及なし。現時点では意味不明な名前。

—————
だが、普通の転入生ならばクラスメートの興味もすぐに冷めてしまうものだが、彼の場合は違った。なぜか。それは、彼の美貌があまりにも美しく愛くるしかったからである。
—————
国語力の無さが透けて見える。
『彼の美貌があまりにも美しく愛くるしかった』
『美貌』とは『美しい顔かたち』という意味。つまり『美しい顔が美しい』と言っているようなもの。同じことを重複して書いている。『美貌』ではなく『容姿』や『顔立ち』などに変えた方が良い。


—————
彼の顔が付き合いたいけれど、付き合えないという優しさ故の苦しみと哀しみを表しているために、皆は彼が断わっても、それを素直に受け入れ悲観する事はなかった。
—————
『付き合いたいけれど、付き合えないという優しさ故の苦しみと哀しみ』それって優しさ? 『付き合いたい』と思ってたの?
国語力、語彙力がありません。
恐らく、告白してきた人の心情に共感し、感受性の高さからその想い強さを読み取り、自分に重ねることでその願いを叶えてあげたいという想いに駆られるが、自分には既に想い人が居るからその気持ちに答えられないという矛盾した思考に深い苦しみと悲しみを覚える〜〜〜的なことを言いたいのでしょうが、今のままだとただの優柔不断に感じます。
 


No.2

—————
剛力は所謂イケメンではなく、どちらかというと狼に近い顔立ちをしたワイルドな男だ。ボクシング部の主将かつ生徒会長も務めている文武両道な優等生であり、統率力に長けたカリスマ的存在の男である。常に冷静かつ無愛想でキザな一匹狼ではあるが、女性に対しては紳士的で女子なら誰であっても「お嬢さん」と呼ぶ礼儀正しさも持ち合わせている。
—————
思わず笑った。
『狼に近しい顔立ち』それって鼻と口が飛び出している犬顔ってこと?
まあ、恐らくは『狼を思い起させる雰囲気を持つ』ということを言いたかったのだろうが、『狼に近しい顔立ち』で『キザ』で『女性に対しては紳士的』というからワーウルフが一輪の薔薇を咥えてウインクしている姿を想像してしまった。確かにイケメンじゃない(笑)


—————
普段はキザな発言が多く、初対面の人間からすると気取っている印象を与えかねない彼であるが、言った事は必ず成し遂げるその行動力と実力が多いに教師側からも信用されている。
————ー
誤字
『多いに教師側からも信用されている』⇒『大いに教師側からも信用されている』

—————
他にも「苛めのない学校にする」と言い、すぐさま手配をして苛めのアンケートだけでなくカウンセリング室の積極呼びかけ、スクールカウンセラーの増員、監視カメラの設置などを提案し、自ら率先して動く事により、校内でのいじめは全くと言っても過言ではないほどに減少した。
—————
『カウンセリング室の積極呼びかけ』と簡単に書いてあるけど意味不明。カウンセリング室があるよーと生徒たちに宣伝したのか、カウンセリグの担当者に生徒への積極的な関わりを呼び掛けたのか?


—————
「登下校の最中に上級生や他の学校の奴らに目をつけられている奴もいるかもしれねぇじゃねぇか。だから、それも視野に入れて考える必要があるんだ」
冷静で的確な指示と、実行力で中等部をまとめ上げる彼に、いつしかアップルは憧れから恋にその思いが変わってしまったのだ。
アップルは転校して僅か二か月で彼の魅力の虜になってしまった。
—————
結局『登下校の最中へのいじめ対策』についての『冷静で的確な指示』というものが書いてなかった。

あと、時系列についておかしい。
『転校して僅か二か月で彼の魅力の虜』と書いてあるが、スレNo.1では『毎日のように男女から愛の告白を受けていた』と書いてある。剛力に恋に落ちるまでの転入から二か月間は一切告白されなかったのか?

—————
彼にしてみれば、剛力はさながらスーパーヒーローのような存在だった。けれど、ある日それは自分と学年が違い直接会話をした経験がないため、そのような感情を抱いているのかもしれないと考えた彼は、勇気を出して彼のいるクラスに会いに行く事にした。
—————
軽っ。サラっと書き過ぎでしょう。
女性が男性のことをスーパーヒーローと評するなら恋の対象と分かりますが、男性が男性のことをそう評してもただの憧れとしか思えません。
行動する前に、アップルが剛力に『憧れ』ではなく『恋』をしてしまったと確信を抱いたエピソードを入れるべき。
BL嘗めてんのか。恋をしたという衝撃が全く伝わってこない。『恋する少年』という印象が圧倒的に薄すぎる。
行動に移す前に、剛力への恋心をアップルは一度整理するべき。ただでさえ男性が男性に恋をしたというのは道徳的観点から見ても異端で異常。それに対する苦しみなどの心情もあればなおいい。背徳に苦しみつつ、しかし恋心ゆえにそれに抗えない、というのはBLでなくとも恋愛には付き物。
本当ならば恋する瞬間のエピソードもあればよかったのだが、まあそれを言うと物語全体が変わってくるので仕方がない。

—————
剛力は、彼に気づかれないように傍にいた彼の補佐を務めている女子の生徒会副会長にアイコンタクトを送った。
『お嬢さん、悪いが、俺に宛てられた今日の用事は全部キャンセルして貰えますかね?』
『OKよ、剛力くん』
『感謝いたしますよ』
彼は態々来てくれたアップルを落胆させたくないと、用事を全部断って彼に付き合う事にしたのだ。相手を喜ばせるためなら、時には大胆に行動する場合もあるのが、彼の生き方である。
—————
副会長にウケた。簡単に許し過ぎだろ。
「仕方ないわね、貸にしておくわよ?」とかだったらまだわかるけど、即答で「OKよ」って(笑) 何者なんだ副会長。
例えば『剛力の考えを察し、副会長はまたかと思いながらも無言で頷いた』みたいな一文を入れればまだ良かったですが、剛力のカッコ良さよりも謎な副会長の存在感が増しただけでしたね。



No.5

—————
「剛力は、好きな食べ物とかある?」
「好きな食べ物か……基本的に何でも食べるから、好き嫌いはあまりないが敢えてあげるとするなら、甘口カレーライスだな」
「甘口カレー!?」

予想だにしない答えに、彼は驚愕した。彼は転校してきた当初から、日本人はカレーが大好きという情報を耳にしていたし、実際クラスメートが給食でカレーが出た時に歓声を上げたのを見て、その情報は事実なんだなと思っていた。だが、ここにきてカレーが嫌いという人間が現れたのだ。彼の中にあった日本人の常識は早くも崩れ去ってしまった。常識だと思っていたことが覆されてしまったのでアップルは少しの間ポ〜っとしていたが剛力に名前を呼ばれ我に返る。
—————
まさかの会話文と地の文の矛盾。
好きな食べ物は甘口カレーと言っている剛力に対し、何故か『カレーが嫌いという人間が現れた』とか書いている。好きって言っているのに何故嫌いってことになっているのか? 『甘口カレーが好き』と言っているだけで『カレーが嫌い』とは言っていない。

—————
「この中庭もしかして、君が作ったの?」
—————
何故アップルは突然、こんなにも理解不能な質問をしたのだろうか?
例えば、此処に至る前の会話で、剛力がこの中庭のことを自分が造ったことのように話していた〜というのならば分かるが、質問がいきなり過ぎ。
『この中庭素敵だね。いったい誰が設計したのかな?』というから始まるのならばまだしも、脈絡もなにもなしにいきなり『君が作ったの?』って読者からしてみればどんな話の流れがあったのか理解不能。

Re: 感想を書きます【モンブラン博士さん半分完了】 ( No.17 )
日時: 2015/05/25 00:37
名前: 神 ◆sX3af.oNe6 (ID: soVn9TCU)

No.6

—————
夢のような一時を過ごしたという想い出だけが、心の中に残る。
けれど、その想い出は決して消えずに、その人の心でいつまでも輝き続ける。そして、アップルにとっての「夢のような時間」も終わりを迎えようとしていた。
—————
スレNo.5の会話から、どこら辺が『夢のような一時』だったのかがよく分からない。ただ『剛力は凄いことをやっていた』という情報が多かっただけで、剛力と話すアップルの幸せそうな心情については殆どなかった。他愛ない会話、だけど好きな人を話をしているというアップルの恋する少年としての心情をもっと描写するべき。
今のままだと、先の剛力との会話に何の意味があったのかがよく分からなかった。


—————
帰り道、アップルの瞳から一筋の雫が流れ落ちた。
それは、自分のためにここまで尽くしてくれた剛力に対する感謝の涙であった。
—————
『ここまで尽くしてくれた』何処まで?
アップルが泣くほど剛力が何をして尽くしてくれたのかが分からなかった。
予定をキャンセルして都合してくれたから?
話をしてくれたから?
アップルの心情が全然書かれていないから何に対して感謝しているのかがよく分からない。描写不足。


No.7

—————
簡単に見える試合の裏で実は凄まじい努力をしているのがプロなのである。
—————
剛力はボクシングの『プロ』なの?
プロは学生の大会に出られんだろ。

—————
「俺に気づかれないように背後から尾行しようと考えるとは、なかなかやるじゃねぇか……姿を現したらどうだ? 北徒十字星学園高等部のジャドウさんよ」
—————
この物語のジャンルが分からなくなる。
この場面はシリアスなのか? しかし言っていることはギャグ的という……。
『尾行』するんだから『気づかれないように』するのも『背後から』するのも当たり前だろう。どこらへんが『やるじゃないか』なのだろうか?
むしろ『気づかれるように』『正面』から尾行するなんてことが出来るのか? もはやそれは尾行とは言わない気もするが。



No.8

—————
「フフフフ……流石は仮にも中等部の生徒会長を務めているだけの事はありますなぁ」
「大した用ではない。お前の命を頂きに来ただけだ。それ以外に用など存在するわけがなかろう」
—————
「ます」と丁寧語を使っていたり、「なかろう」と尊大な言葉を使ったりジャドウの話し方に統一性が無いのは外国人だから?
それならそういうような一文を入れた方が良い。作者が登場人物が把握できていないのかなというような印象を読者が受けるかもしれない。


—————
剛力を一回り上回る長身の彼は、後輩をかけているサングラスの奥に覗く、深く冷たい瞳で見下ろし、不敵な笑みを浮かべる。
—————
文法的に『後輩を』の位置に違和感を覚える。だったら『見下ろし』の前に入れた方が良い。

剛力を一回り上回る長身の彼は、かけているサングラスの奥に覗く、深く冷たい瞳で後輩を見下ろし、不敵な笑みを浮かべる。

国語力ェ。

—————
「俺の答えはコレだ」
彼は挨拶代りに愛用のトランプを一枚、手裏剣のように彼に投げつけた。剛力はそれを片手でキャッチし、裏返してみる。
そこには、こんな事が書かれてあった。

『明朝7時30分、いつもの公園にてお前を待つ』
—————
ツッコミ所満載。
『挨拶代わり』とは『開始直後の攻撃を形容する表現』という意味合いで使われるが、別に試合が始まったわけじゃない。ただの質問に対する返答にこの表現を使うのはおかしい。

『愛用のトランプ』ってどういう意味? 普通に考えるのならば『いつも遊んでいるトランプ』という意味だと思うが、『投げつけた』とあるから『武器として愛用している』という意味なのか? 後者だとは思うが、だとしたらやはり『“武器として”愛用』という一文は欲しかった。トランプは基本遊戯用。愛用のトランプと言われたらいつも遊んでいるものという意味として捉えるのが一般的だと思う。普通に考えたら『いつも遊んでいるトランプの一枚を果たし状のように使ってしまった』ようなアホに見える。

『いつもの公園』って既に2人の共通言語になってるの? そしてそれを読者は知らないし、それについての言及も作中に無し。物語に入り込めない読者を置いて物語は進む。


————
「ポイ捨てをするのは気に入らねぇから、ゴミは待ち合わせのファミレスのゴミ箱に捨てるとするか……」
————
このセリフは良かった。
剛力の性格を表現しつつ、コメデイな感じでオチを付けていた。



No.11

—————
剛力の真向いに座ってミルクをストローでかきまわしている少年は、彼の後輩にあたる星野天使(ほしのてんし)である。中学生にしては幼い顔立ちで小柄なため、小学生と間違われる事が多いが、本人はそれほど気にしていない。日本人にしては茶色の髪をざっくりカットにしており、普段は目を半開きにしているが、実は少女漫画のヒロインのように大きな瞳をしているため、目を見開いた時の彼の姿は美少女同然にしか見えない。白いスーツ姿の剛力と比べると、白のシャツに灰色のズボンというラフな服装で、首に大好きなクラシック音楽を聴くためのヘッドホンをかけている。
—————
星野天使の容姿を説明するこの流れでどうしていきなり『服装で剛力と比べたのか』が分からない。恐らく作者も意味なんて考えて無いのだろう。素人にありがちな考えずに文章を書いているゆえの国語的な不自然さ。大多数は気にしなくても、私のように気にする人間は必ず居る。気を付けるべし。



—————
彼は星野にジャドウから受け取った決闘状のトランプを見せた。
それを拝見した星野は、無表情のまま訊ねる。

「まさかとは思いますが、彼の話に乗って決闘するなんて言い出しませんよね?」
「それはないさ。くらだねぇ喧嘩なんかして学校に迷惑かけたら、中等部生徒会長の名折れだ」
—————
トランプ破ってたけど、繋ぎ合わせて見せたのだろうか?
というかジャドウに『決闘してやるよ』といいつつ天使に『それはない』って。剛力ってジャドウ以上にゲスな感じがした。


—————
「そうだ星野、もしお前さえよければでいいんだが、奴と代わりに決闘してくれないか」
「いいですよ。僕も暇を持て余していましたし、いい退屈しのぎができそうです」

剛力はジャドウの決闘を自分と同等かそれ以上の実力を誇る後輩に丸投げする事により、邪魔者の排除と星野の実力が上昇したかどうかの拝見という一石二鳥を考えたのである。
生徒会長としては急な用事が入っても臨機応変に対応していかねばならないため、彼はときとして後輩に協力を願う場合もあるのである。
—————
ジャドウとの決闘を『くだらねぇ喧嘩』と言って『それをすると学校に迷惑をかける』とまで言ってるのに、後輩にその『くだらねぇ喧嘩』を押し付けるって生徒会長としてどうなの? 『丸投げ』という言葉も良くない。剛力の品を貶めている。
ジャドウと天使を戦わせたいのだったら、天使の方がこれを提案して、剛力が天使の力量を信じて託す、としたほうがいいのではないか? 剛力を褒める方向で行きたいのならこの展開はアウト。仮にも一度決闘を正式に受けたのに対戦相手に相談も無しで選手の交代をするなんて生徒会長云々ではなく一人の男として外道だろう。
交代を要請するなら、決闘を受けると明言するべきじゃなかった。

Re: 感想を書きます【モンブラン博士さん半分完了】 ( No.18 )
日時: 2015/05/25 00:38
名前: 神 ◆sX3af.oNe6 (ID: soVn9TCU)

No.12

—————
剛力は翌日、前日に話した通りにジャドウの相手を星野に任せ、とある家に向かって歩いていた。
彼がジャドウとの対決を破棄してまで、行きたい場所。
それは、他でもない彼女の家であった。
—————
最低だな剛力。
結局破棄するなら「望み通り決闘してやるよ」とかなんで言ったんだよ。
むしろジャドウが可哀想になってきた。


—————
「剛力くん、今日は私を誘ってくれてありがとう。ケーキを一緒に食べてくれるなんて、夢みたいだよ。あれ……? 確か剛力くんって甘い物嫌いじゃなかったけ?」
「ハニーお嬢さん、それは甘口カレー限定です。ケーキはそこまで苦手じゃありませんので、ご安心ください」
—————
あれ、剛力って甘口カレーが苦手なの? 最初のアップルとの会話では「好きな食べ物か……基本的に何でも食べるから、好き嫌いはあまりないが敢えてあげるとするなら、甘口カレーライスだな」と『好きな食べ物は甘口カレー』と言っていたのだけど、もしかしたら嫌いな食べ物が甘口カレーなのか? 作者のミスだったか。だとしたらアップルの感想にも納得。アップルとの会話の所を『好きな』ではなく『嫌いな』に直すべき。


—————
「お嬢さんが喜んでいただけて、俺も誘い甲斐がありますよ」
—————
誤字『お嬢さんが喜んでいただけて』⇒『お嬢さんに喜んでいただけて』


—————
ふたりは仲良く並んで歩く。
普通のカップルならばここは手を繋いでいるのだが、剛力はそれをしなかった。なぜならば、彼女のいない男子がその光景を見ると、妬むに決まっているからである。人に嫌な気持ちをさせてまで付き合うのは彼の良心が許さなかったのである。
—————
意味が分からん。
彼女が手を繋ぎたがっているのかいないのかも確かめず、彼女の気持ちよりも名前も知らない第三者の感情を優先しているのか? 良心云々とかではなくただのアホだろう。『彼女は幼馴染であるが故に、彼の性格をよく知っており、彼の自尊心を尊重しているからこそだ。』とあったが、もしやハニーは『見も知らない人たちが妬むのを心配して私と手を繋がない剛力くんステキ』とか思ってるのか? 勘弁してくれ。


No.15

—————
剛力は、以前のやりとりで、少なからず彼が自分に対し性別という壁をを超えた恋心を抱いている事に気づいていた。
—————
以前のやりとりってどこのどの部分だよ。恐らくあの会話のことを言っているのだろうが、だったらその時のアップルの心情をもっと書いておけよ。読者的にはあんな中身の無い会話のどこで自分に恋心を抱いている(しかも同性が)って感じたのか全然分からない。普通は気付くとしても同性なのだから憧れ的な好意だと思うのだが、剛力はアップルのどの部分で『性別の壁を越えた恋心』と気付いたんだ? 察し力高過ぎだろ。読者が付いていけないっつーの。



No.18

—————
「こんにちは。あなたが剛力くんの仲良しの後輩のアップルくんね。私はハニー=弥生=アーナツメルツ。よろしくね」
「こちらこそよろしくね。アーナツメルツさん」
「気軽に弥生って呼んでいいよ」
「本当に、いいの?」
「いいよ、気にしないで。もし私にできる事があったら、なんでも言ってね」
「ありがとう、弥生」
「どういたしまして」
—————
アップルとハニーの邂逅と自己紹介。
しかし何故ハニーは「もし私にできる事があったら、なんでも言ってね」と言ったのだろうか? 会話の流れからして不自然過ぎる。そのセリフは、相手が何か大きなものを抱えていると知ったときの受け答えに使われるものであり、この場面でいきなり出てくるのは違和感がある。まあ、作者さんが何も考えずに書いただけだろう。
もしくは、転入生という言葉が事前に入っていれば、新しい環境で何か困った事があったら〜という意味で言っていると分かるのだけど。


—————
そしてふたりを窓側の景色がよく見える席に案内すると、店の外に出て客寄せを再開した。ハニーと剛力は互いに色々訊ねたかったものの、取りあえずここは甘いケーキで空腹を満たす事にした。
—————
国語力ェ。
『ハニーと剛力は互いに色々訊ねたかった』。これだとハニーが剛力に、剛力がハニーに、という意味に見えます。ですが文脈からみると、ハニーは剛力に、剛力はアップルに、だと思うのですが、だとしたら『互いに』という言葉だけだと違和感があります。むしろ前述の私の読解が間違っていたのだとしたら正しい解答を希望します。描写不足。


—————
同時刻、星野は剛力の代わりにジャドウと決闘していた。
—————
決闘は朝7時30分だったはず。それなのに彼女の家に行って更に営業開始しているアップルの店に剛力たちが行った時刻と同じなんて、どんだけ長く戦っていたのか?
普通はケーキ屋でも10時から。まあ8時くらいから営業しているケーキ屋もあるが、そうだとしたらその時間には既に彼女の家に行ってケーキ屋に誘っていることになる。休日の早朝に突然やってくる娘の彼氏に笑顔で招き入れるハニーの両親マジ神だろう。そしてそんな早朝にやってきてケーキ屋に誘う剛力は常識が無い。


—————
No.11
「まさかとは思いますが、彼の話に乗って決闘するなんて言い出しませんよね?」
「それはないさ。くらだねぇ喧嘩なんかして学校に迷惑かけたら、中等部生徒会長の名折れだ」
「ですよね」
「そうだ星野、もしお前さえよければでいいんだが、奴と代わりに決闘してくれないか」
「いいですよ。僕も暇を持て余していましたし、いい退屈しのぎができそうです」

〜〜〜〜
No.18
「星野天使とやら、そろそろ諦めて降参してはいかがかな?」
「それは、できません」
「ほほう。それはなぜかね?」
「なぜって——あなたを剛力さんに合わせる訳にはいかないからです……!」
『剛力さん、僕の役目はこれで終わりです。後はあなたの友人達に任せますよ……』
—————
決闘を交代を受ける時と決闘中での天使の心情変わりすぎだろ。
こんな心情に変わる切っ掛けは何処に……って、作者が考えて書いている前提で読んでいる私は、何も考えずに書いている作者の支離滅裂さにうんざりする。


そろそろ読むのに疲れた。

此処まで読んで思った事。
人を客観的に表現する文章能力はあるが、人の心情を表現する文章能力は無い。
登場人物への作者的な愛は感じるが、彼らの心情を上手く表現してないせいで感情移入できない。
物語の構成が駄目すぎ。
全ての登場人物の行動には理由がある。いかにしてその理由を深く魅せるかが作者の腕の見せ所だが、半年以上の構想期間を費やしてこの程度か? 全く何も構想を練っていないようにしか見えない。
理想としては、全ての場面に意味があり伏線となっている、というのがあるが、その場面に何の意味も与えず、キャラの行動に何の行動理念も与えず、ただ思いついたから書いているという印象を受けた。

具体的には、アップルが恋に落ちる理由。現状では弱いし浅い。愛の深さが全然伝わってこない。
そして剛力の行動。考えて行動しているんだぜ的なことを書いてあるが、よくよく見ると意味不明な理由になっている部分が多い。思慮深いキャラにしたいという作者の思惑はわかるが、作者の頭、つまり想像力が付いていけていない。頭が良い設定のキャラクターも作者の頭が良くないと頭悪いキャラに見えてしまうというのは素人にはありがち。

次に一番思ったことは、キャラクターを褒め過ぎ。
これがさり気なく褒めているとか、登場人物の第三者が褒めているとか、その行動を見て読者がそういう印象を受けた〜とかならいいのだけど、直に褒め過ぎ。適度なら良い。しかしそれが続くと、しかも実際の言動がそれに伴っていないと作者の独りよがりをただ聞かされているという気分になる。
自分の作ったキャラのすばらしさを延々と語るような、自画自賛に見えて萎える。

キャラのすばらしさを読者に理解させたいのなら、相応の行動をとらせるべき。地の文でひたすらに説明しただけではただウザいだけ。

まずは半分。

Re: 感想を書きます【モンブラン博士さん半分完了】 ( No.19 )
日時: 2015/05/25 08:24
名前: 刺塩 ◆ouFmvz3/3Y (ID: siGOcKQj)

お忙しいと言うのはお察し致します。

複雑・ファジー板に掲載している、
『雨上がり、ノートは濡れてた』という、
一応詩・短編集の評価を激辛で願うよ………。
全然書いてない所はツッコまないで戴きたき存分。

序でに、作者は読者を考えさせたい人なので。あまり心理描写等は明確に説明せず、ある程度の伏線的なのを張っておいて書くのでご了承を。
意味不明等という感想は、神が感想が出来ないと言う事で私的に別の意を持つ事になりますね。はい。


勿論、心の準備はd(

感想を書きます【モンブラン博士さん半分完了】 ( No.20 )
日時: 2015/05/25 13:16
名前: リリィ (ID: 9nquTbLL)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode

紫の瞳
複雑・ファジーにて連載しています。

メンタル弱めですが、できるだけ欠点をはっきりさせたいので、激辛でお願いします。
初心者ですので、予定とおり更新が進まず、かっ飛ばしてしまったシーンがぼそぼそあります。
不快に思われましたらごめんなさい。
今は、キャラクター紹介を書いているので、最初にそっちを読んだほうがいいかと思われます。
お忙しい中、長文失礼しました。

感想を書きます【モンブラン博士さん半分完了】 ( No.21 )
日時: 2015/05/25 13:37
名前: リリィ (ID: 9nquTbLL)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode=view&no=17843

さきほどお願いしたリリィです。
URL間違ってました。
すみません。
正しくは↑です。

Re: 感想を書きます【モンブラン博士さん半分完了】 ( No.22 )
日時: 2015/05/25 13:44
名前: モンブラン博士 (ID: CMSJHimU)

神さんへ
具体的かつ長文のご指摘ありがとうございます。
早速指摘してくださった箇所をいくつか訂正しました。アップルの出身はアメリカに変更しました。
アメリカはアップルパイが盛んに食べられていますので……少しずつ訂正していますので、序盤は以前と若干違う面もあるかもしれませんが、残りの半分も楽しみに待っています。素晴らしい感想に感動しました。

Re: 感想を書きます【モンブラン博士さん半分完了】 ( No.23 )
日時: 2015/05/25 19:31
名前: 神 ◆sX3af.oNe6 (ID: SA0HbW.N)

刺塩さん、リリィさん

わざわざ神の感想を希望して下さったことには感謝いたします。

ですが、一番最初にも記載している通り、最初の三人を完了させた後に再募集をかける、という話だったので、そこを曲げるつもりはありません。

申し訳ありませんが、モンブラン博士さんの感想が完了し、再度募集を掛けた時にもう一度コメントをお願いします。

Re: 感想を書きます【モンブラン博士さん半分完了】 ( No.24 )
日時: 2015/05/25 22:04
名前: 神 ◆sX3af.oNe6 (ID: SA0HbW.N)

モンブラン博士さん

感想の後半戦開始……といきたいところですが。

その前に文句を言いたい。
流石の神も開いた口が塞がりませんよ。
訂正した、というので一応見てみましたが……。
まさか神が例として出した文章を〝そのまま”使うとか。在り得ないでしょう。

神はあくまでも、『例としての表現』を書いたに過ぎません。
他人が書いた文章をそのまま使うとか、一人の物書きとして良いんですかそれで?
誤字の訂正とか、文法的指摘とか、一文字二文字くらいの指摘をそのまま直すとかだったらまだ良いですが、他人の表現そのものをコピペして使用するとか……。
言ってはなんですが、最低です。

これは何も個人的感情だけで言っているわけではありません。
何度も何度も先述した通り、作者さんが『考えて』書くのが重要なんです。
他人の表現をコピペして使用することであなたの表現能力は上昇しますか?
違うでしょう。
神はこういう表現を使った。だったら自分はどういう表現にすればいいのだろうか。
そうやって『考えて』欲しくて例文を書いたんです。

—————
彼はいつも告白してきた人の心情に共感し、感受性の高さからその想い強さを読み取り、自分に重ねることでその願いを叶えてあげたいという想いに駆られるが、自分には既に想い人が居るからその気持ちに答えられないという矛盾した思考に深い苦しみと悲しみを覚える。
—————
そして自分で考えていないから気付かない。
他人が書いた文章をそのまま自分の書いた文章に入れているから、文章的に不自然になっていることに。
浅はか過ぎる。そこが『考えていない』と言うのだ。


物書きとして最低なことをしたモンブラン博士さんは、個人的に好感度がガクッと下がったが、一度依頼を受けたことは必ず遂行するのが神クオリティ。


それでは感想の続きと行きます。



No.19

—————
「僕が倒れても、彼を守るという決意を固めた三人があなたを待ち構えていますよ」
「……それはどういう意味ですかな?」
「剛力さんの友人でもあり、親友でもある中等部の三人です」
—————
だから、『いつ』『星野と』『その他三人が』『どんな理由で』『剛力を守る決意を固めた』んだよ。
伏線も何もない。剛力を守る決意を星野含む四人がしたという理由、つまり行動理念が不明。読者困惑。

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No.8
人を食ったかのような飄々とした態度に加え、人を貶めるのが大好きという悪趣味から学園内では「悪夢」「大悪魔」「人間の姿を借りた死神」「闇の魔法使い」など数多くの悪名高い異名を持つ事で反られている評判の悪い男である。
〜〜〜
No.19
このまま地面に大の字に寝かせたままというのは、彼の騎士道精神に反するため、敬意を表して近くのベンチに仰向けに寝かせておくことにした。
—————
ジャドウってなんなの? 悪魔なの? 騎士なの? 騎士道精神持ってるのに、決闘を無断でブッチした剛力の代わりにいきなり現れて戦うことになった天使をベンチに寝かせてあげたりしてるのに……どうして死神とか言われてるの?
剛力なんかよりジャドウの方がよっぽどマシじゃね?




—————
「僕は中等部一年の王李(わんりー)。貴様を倒しにきた」
「フン、お前のような軟弱な男がか?」
「言ってくれるねぇ、騎士道大好きのジャドウさん」
—————
『李』というのは名字として使われるけど、単字で名前の方で使われることはないんだけど……。作者さん無知。
つーか、悪魔や死神と呼ばれているのに騎士道大好きは有名なんだ……。キャラが分からん。


—————
ジャドウは放ってきた彼の右足を捕まえ、そのまま関節技に極める。
王李は地面に倒れ、身動きが取れなくなってしまった。
それをいい事にジャドウは両腕両足ともに極める関節技ロメロスペシャル、別名つり天井固めを彼にかけた。彼は技を振りほどこうと必死でもがくも、全くの徒労に終わる。
両腕両足を完全にロックされている状態で吊り上げられているため、次第に頭に血が上り、意識がもうろうとしてきた。
—————
展開早過ぎー。王李とのバトルは戦闘描写にすらなっていないし。
そしてジャドウ、レイピアは何処行った?
つか三分とか言っておいて逆に秒殺とか。現れた意味あるのか王李。


—————
「虚勢だけの男はつまらぬ。俺が求めているのは、本物の強者だけだ。剛力徹は俺の好敵手になれる素質を持った男だ。彼でなければ——彼でなければ俺の悲しみは満たされぬ!」
—————
もはや剛力やアップルよりもジャドウが主人公に見えてきた。
つか……もう言い飽きたけど、伏線も何もないね、ジャドウの悲しみってなんだよ。


No.20

ツッコミ所しかない。
伏線も何もないのに新キャラが続々登場。別に登場するのに否はないけど、出し方が不自然過ぎ。
しかも既存の登場人物との関わりを突然出している。
—————
実は、川村とジャドウはライバル同士であり、これまで幾度も刀を交えてきた。
—————
知らねえよ。簡単に書きすぎだろ。
読者に新キャラの性格も掴ませないまま、いきなりライバル同士の戦闘突入。
此処に来てストーリーの支離滅裂さに磨きがかかってきた。誓って褒めているわけではない。


No.21

—————
勿論、剛力は彼に悪気があってこのような真似をしたのではない。
あくまでアップルの好意に気づいた上で彼に自分達が恋人だとばれないように振る舞う事で、彼の繊細な心を悲しみに暮れさせたくはなかっただけなのである。

「剛力、ありがとう……」

カの鳴くような小さな声で、呟き、涙を流した。
それは哀しみではなく、そこまでしてまで、彼の恋愛に希望の光を残そうとした剛力の優しさに対する感謝の涙であった。
—————
作者さんは恋愛モノの小説、漫画、あるいはアニメでもドラマでも何でもいい、見たことあるんですかね?
恋人が居て、アップルの気持ちに応える気も無いのに、ただ希望だけ残すとか、どれだけ残酷なことか分かってないんですかね? 人それを八方美人という。無論、褒め言葉ではない。
そして剛力の八方美人さをやさしさと捉えるアップルの勘違いぶりに喜劇でも見ているかのようです。間違っても恋愛ものではない。

とはいえ、アップルのように剛力のそれをやさしさと受け取る、という人物の居る小説というのは少ないですがあります。そしてそれらは不自然さを感じさせずに、その人物の純真無垢さを表現できています。

ですが、この作品では表現できていません。
ますは恋愛モノをたくさん読みましょうねー。
素人が恋愛を語るのはそれからです。

Re: 感想を書きます【モンブラン博士さん半分完了】 ( No.25 )
日時: 2015/05/25 22:13
名前: 神 ◆sX3af.oNe6 (ID: SA0HbW.N)

N0.22
—————
川村とジャドウは、ほぼ同時に飛び出し相手目がけて刀を振り下ろす。
—————
川村はともかく、ジャドウの武器はレイピアじゃないのか?
レイピアでの戦い方くらい調べておけよ。
ていうか、No.22に書いてある文章。これを戦闘描写だと思っちゃってますか?
真面目に説明するのが億劫になってきますねこれ。
———————
そのまま鍔迫り合い状態のまま、互いの力量を測り、間合いを取る。
そして再度敵に突進し、愛剣で斬りつけるものの、敵はそれを受け止め斬り返しに発展する。
———————
この場面では、どっちを『敵』と表現しているのか? 悪役的にはジャドウ? ポッと出の川村?
つか『斬り返しに発展する』て意味わからん。発展という言葉を使うのならば『斬り合いに発展する』じゃねーの?
まあ、それでもおかしいんだけどね。前後の文章的に。


—————
実力伯仲。仮にも模造刀であるとは言えども、当たればダメージは受ける。両者の刀はどちらも本物さながらの再現ぶりであるため、偽物としらない者が見たら腰を抜かしてしまう光景には間違いなかった。だが、真剣勝負を繰り広げている彼らに、そのような事を気にする余裕など、どこにもなかった。少しでも隙を見せれば相手の猛攻を受け、敗北してしまうこの勝負、筋金入りの負けず嫌いであるふたりは、何としても負ける訳にはいかないと火花を散らす。
—————
なんだろう。戦闘描写というよりも、戦闘の描写の合間合間に書く情報補足的な文章?
戦闘描写では無い。というより戦闘描写が無い。



——————
対するジャドウは、これだけの時間闘っていながら、息ひとつ乱れていない。どうして彼が全く疲れていないのか。それは彼が必要最小限の動きだけで、攻撃を避けたり受け流しているからに過ぎない。陸上で例えるとジャドウは長距離マラソン向きで、川村は短距離向きであった。そのためふたりには、絶対的なまでのスタミナの差があったのである。
——————
えー。
短距離選手と長距離選手とならスタミナの差があるのは分かるけど、その例を出すとなると、短距離選手の方が瞬発力や反射神経は上ってことになるんだけど、そこんところどうなの? 長距離選手の長所しか言ってないけど、短距離選手の長所だってある。そこのところを作中に入れていないから文章が浅く感じる。やはり何も考えて(ry



もう勘弁してくれ。もうこれ以上は無理。
後半は文章の指摘所の話じゃなかった。
圧倒的にストーリーがクソ過ぎる。

モンブラン博士さんはこの作品で何を言いたいのか?
全然分からない。
何を構想を練っていたのか、一から十まで説明して欲しい。

精神的につらいが、仕方がないので最後にストーリーについて解説しておこう。

まず最初、アップルの人物説明の場面。
第三者視点の地の文、つまりは作者視点で褒めまくり。自画自賛のようで見ていて気分はよくない。ただ、プロローグの終わりにこの作品のアピールポイントであるBL要素を持ってきたことは『引き』として良い。まあ、狙ってやっているわけではないと思うけど。
その次にアップルの恋愛対象である剛力の説明。これも褒めまくりだし、褒める内容が微妙だしで読者は共感しづらい。
そして自分の気持ちを確かめようと起こすアップルの行動。しかし行動するのは良いけど、只話しかけるだけって。しかも会話の内容が全然意味ないし。
要は、話全体にインパクトが無いのだ。
例えば……例えばですよ? これをそのまま使えと言っているわけじゃないですよ?
念を押しますけど、これは一例です。
『転入生のアップルは学校の転入手続きの際に生徒会長である剛力と出会った。紳士な剛力はアップルに学校の案内を申し出る。剛力との会話を楽しく感じていることに気付くアップル。しかし案内中、突然のアクシンデントがあり、怪我をしそうになるも剛力に助けられるのだが、その時の衝撃でアップルと剛力の唇が触れ合ってしまう。しかしてそれが、アップルが剛力を意識するようになった切っ掛けであった……』
みたいな話にすると、例えばプロローグでキスシーンを抜き出して初っ端からインパクトを見せるとかできますし、男同士なのに恋愛感情を持ってしまった劇的な出来事と読者に印象付けることもできます。

まずは、読者がこの話の続きが読みたくなるような、インパクトのある展開を魅せるのが一番の関門です。
自画自賛的に登場人物を褒めることから始めている物語を、誰が読みたいと思ってくれるのか? そんなのは物好きだけです。

まずはインパクト。
そしてその次に重要なのは、読者が共感を覚えるような、登場人物の思考と行動です。
アップルは自分の想いを確かめるために別に知り合いでも何もない剛力に会いに上級生の教室へと一人で赴いた。中学生がですよ? そこまでする想いは確かに強いのだろうけど、それを明確に文章として出さなくちゃ読者には伝わらんよ。
行動の前には、必ず思考がある。そして思考には、その結論に至った道筋というものがある。
剛力のことが気になる。
ただの憧れか?
いや、憧れだけにしてはこの胸の苦しみは説明つかない。
では何か?
この思いに、この苦しみに経験は無い。
思いつかないか?
いや、それらしきものはある。
だけどそれは本来、異性に抱くべきもの。
同性に抱くものじゃない。恋心なんて。
恋心。
ありえない。けど。
もしかしたら。
確かめるべき?
確かめてみたい。
ならどうする?
話をしてみれば、あるいは……。

と、これはアップルが剛力に話しかけるという行動に至った思考を、神が想像してすごく簡単に書いたものです。思考の道筋というものは何となくわかりましたか?
物語の登場人物たちは、全てこういった思考を経て行動しているのです。

あなたの作品の登場人物たちは、どうでしょうか?
しっかりと、他人が見て共感できるような思考の果てに、喋って、行動していますか? そしてそれを文章として表現できていますか?

神が、幾度となく『考えていない』といったのは、そういうことです。

数多の作家さんたちは、全員とは言いませんが、それらを考えて作品を作り上げているのです。
構想を練る、というのは、こういうことをいうのですよ。

その観点からすると、失礼ながらモンブラン博士さんの作品はダメダメです。
全然なっていません。
まずは小説100冊読んで出直してきて下さい。

申し訳ありませんが、今回はこの辺で感想とさせて頂きます。

総評:駄作

点数:10点


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