二次なりきり掲示板

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【募集中】− TWILIGHT−『オリジナル中文』
日時: 2016/05/29 17:32
名前: ちゃんてぃこ (ID: lmeOXcX7)

——…


この種は現実に紛れ込んだ幸せの破片。

零れ落ちてしまわないよう慎重にそっと両手で包む。
それは心地よく、胸がほっとする愛しさを持っていた。
酸素を求めるかのようにはくっと口を開く。
慎重に慎重に、思わず閉じかけた口を再度開き、種を口に含む。
こくんと飲み込み、息を大きく吸う。
貴方のいない世界の空気はこんなにも冷え切っていた。
この温度に私は耐えられない。

だから、貴方の熱を再びこの世に灯すの。
『二回目の人生を』




温もりを思い出した身体は、再びその溶けるような宝石を開いた。
見慣れた風景。見慣れぬ景色。脳裏をよぎる知らない記憶。
その記憶は私を見ている。私が私を見ている記憶。

いいや、これはあの人の記憶。

そう、あの人は私を食べてしまったのだ。
それが禁忌と知りながら。

これが愛だとでも言うように。
神を嘲笑うかのように。

そうして貴方は還り、私は帰った。
貴方が求めたこの景色を残して。

冷めた私と温かい身体がここに生まれたのだ。
『ああ、貴方の温もりがただ恋しい』


——…



クリックありがとうございます。
初めまして、スレ主のちゃんてぃこと申します。

↓簡単な規約を記述しますので、少々長いですが一通り目を通して頂けると助かります。

カキコの基本ルール、ネットマナーを守って下さい。中傷・荒らしは固くお断り致します。
具体的な文字数は設けませんが、中文から長文あたりを理想としておりますので台詞のみやあまりにも短い描写での投稿はご遠慮願います。また本文中にて絵文字や顔文字といったものの使用は避けて下さいませ(本体同士での会話なら構いません)。キャラクターシートには案外突っかかるかもしれませんが問題なければ喜んで登録させて頂きます。
自演やドッペル、相手に強要させるような行為は禁止させて頂きます。自傷といった行為は構いませんが、それを使って相手に何かを強要するのは禁止です。
自分のキャラを美化するのも構いません。しかし相手に不快な思いをさせない範囲内で宜しくお願い致します。
グロや恋愛、戦闘はご自由になさって良いですがR18指定が付かないようにお気を付け下さい。死ネタは禁止させて頂きます。
何事も自分中心ではなく、皆で楽しむものだと心に留めておいて下さると喜びます。

先程書いた通り第一に皆様に楽しんで頂きたいので、基本的にスレ主は干渉せず自由度を高くしたいと思っております。口煩く言う事は控えるように致しますが目に余るのもがあったり世界観を損ねる場合は口を挟みます、あしからず。
質問等はお気軽にして下さいませ。説明が下手なので伝わり辛い事や不備が多いと思いますので、声を掛けて頂ければ自分としても助かります。

ほのぼの殺伐をコンセプトにしておりますので、把握の程宜しくお願いします。





『世界観 等』>>1 >>2
『参加者様とキャラ一覧』>>3
『キャラクターシート』>>4

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Re: 【募集中】− TWILIGHT−『オリジナル中文』 ( No.45 )
日時: 2016/06/19 12:56
名前: ちゃんてぃこ (ID: lmeOXcX7)

>>44
返信が大幅に遅れて申し訳ありません…!
三人目の子を丁度作ったのでそのキャラでデニス君と絡ませて頂いても宜しいでしょうか?

それと、キャラ製作は各自の自己判断にお任せしますので、どんどん作ってやって下さい。人数が増えるとより世界観が広がるので、スレ主としてとても喜ばしいです(^ ^)




『キャラクターシート』

名前【アロスト・ノークス】

性別【男】
年齢【18】

容姿【癖のある黒髪マッシュで目はタレ目気味の黄色。優しい顔立ち以外にこれといった特徴はなく、良くも悪くも平均並。174cmと体格も年相応に平均なので目立ちはしない。服装は基本学生服をほどほどに着崩して着用している。休日は洒落た格好をして出歩いていたり、Tシャツにジャージといったラフな格好で一日中家に引きこもったりと、自由気ままにしている。】
性格【自分から率先して動くタイプではなく、周りの状況を伺いつつ行動するタイプ。かと言って暗くもない。日常的に目立たないグループの中で学校生活を送っている。他人からの頼まれ事は断れなくはないが、何か急ぎの理由が無い限りは引き受ける。そのため周りから雑用係として見られる事もしばしばある。やる時はやる、しかしここぞという時のみ。他力本願思考だが騒動に首を突っ込む時もあり、解決したらそのまま気付かれぬ内にさっさと去っていく。少々精神が弱い節がある。初対面の人には崩れた敬語で話しタメ口で良いと言われるまで外さない。】
役職【魔法学生。】
故郷と現住居【故郷が九区。現住居が七区。】
備考【今年魔法学校へ入学した一年生。それまでは実家で暮らしつつバイトをしていた。それはそれで楽しくやっていたが魔法学校に昔から憧れていたため、周りからの勧めもあり入学。飛び抜けて魔法の才能がある訳では無く、これまた平均。魔法を自在に操るのは得意であるが、魔力の許容量が少ない。筆記ではぼちぼち上位を陣取っている。趣味は芸術であり、卒業したら魔法を使った芸術家になれたらと考えているらしい。トワイライトについては関係を持ったことがないどころか出会ったこともないので現実味を持っていない。それ故に、好奇心的意味合いで興味を抱いている。】
募集【】

「え? あ、俺ですか? 遠くで眺めてるだけでも結構楽しいんでここでいいですよ。騒がしいのは嫌いじゃないんですけど疲れるんで。」
「これ俺が描いたんですよ。初めて魔法を使って描いてみたんですけど、自分の手で描くのと全然勝手が違うんですよね。あ、実際にやってみます? 道具ならお貸ししますから。」
「トワイライトか。話では何度か聞いたことがあるけど、この目で見たことは無いよ。いや、もしかしたらあるのかな。姿形は俺たち人と変わらないトワイライトも居るって話だから。でも人や動物を食うんだろ? 街中に普通に居たりするのかな。」

Re: 【募集中】− TWILIGHT−『オリジナル中文』 ( No.46 )
日時: 2016/06/19 17:44
名前: 紋白蝶 (ID: zflF3NFd)

>>45

【恐れ入ります! はああなんたる素敵キャラ! デニスで良ければ是非絡んでくださいませ、よろしくお願いいたします!!】

Re: 【募集中】− TWILIGHT−『オリジナル中文』 ( No.47 )
日時: 2016/06/24 23:52
名前: ちゃんてぃこ (ID: lmeOXcX7)

>>35
『アロスト・ノークス / 十一区』

照り返す強い日差しの中を潮風が通り抜ける。それは、風が気持ちいいと言えるような爽やかなものではなく、どこか息苦しさを感じてしまうものだった。常夏の海辺、その言葉は活気と力強さと、少しの爽やかさとを孕んでいると思っていた。確かに前の二つは合っている。後者は自分の中の幻想であったとアロストは思い知る。実際には、暑くて暑くて倒れてしまいそうだという感想しか思い浮かばなかった。人混みに入ってしまえば最期だなと体感する。

学校の休暇を利用して遠出をして、あわよくばそこの風景を絵にしようと思っていたが、アロストの心は見事に挫かれた。こんな暑い中では、とてもじゃないが作業に集中出来やしないだろう。

滝のようにとめどなく溢れ、肌を流れる汗を袖で拭う。生まれてこの方春区から出たことのないアロストにとって、この暑さはなかなかに耐え難いものであった。

どこかで休憩しよう。
人と人の間を縫うようにしてかき分け、どうにか人の少ない道の端へ逃れることに成功した。

「はぁ……しんどいなぁ。」

深い溜息を吐き、ふと顔を上げる。そこにはグラデーションの掛かった落ち着いた緑色の髪をした、見るからに大柄の男性が座り込んでいた。思わずぎょっとする。いくら道の端の人が通らない空間であるにしても、そこに堂々と座り込むその存在はアロストにしてはそれなりに異形なものであった。
春区はどちらかと言えば景観を重視する意識があるため、道端に座り込む人間を見掛ける事はないからであろう。

そこで、アロストに話し掛けてみたい欲が生まれた。普段は自分から人に話し掛ける事はないのだが、変わった人にはこういう欲が湧くのだ。

「こんにちは。少しお話いいでしょうか?」

Re: 【募集中】− TWILIGHT−『オリジナル中文』 ( No.48 )
日時: 2016/06/30 21:09
名前: 紋白蝶 (ID: zflF3NFd)

>>47


『デニス・フライリヒラート / 十一区』



相変わらずの日差しに身を焼かれても、鈍重なデニスの精神は火傷することがなくなっていた。周りのことなんて一切考えず猫のごとく自由勝手に路の端っこに尻を下ろす。端っこならいいだろう、このでかでかとした図体で道をふさいでいるわけじゃなし、それに町人たちだってきっと目先のことに夢中になってデニスに構う暇はない。人に踏まれるほど、人が踏めるほど軟でも地味でも無いデニスだし、まあきっと此処でちょっと一息ついても問題ない。そう思っていた。

がそごそとポケットを探ってみるとそこから2枚のメモがぐしゃぐしゃになって取り出される。一枚目には近場にあるというスーパーへの道順及び地図が記されたメモ、もう一つは仕事の先輩たちが先のデニス顔負けに自由勝手に書き散らかしたお使いメモ。インスタントラーメンとかドーナツとか夏野菜のヘルシー弁当とか、ピザまんとか、思い思いの昼食がそこにある。

「……ふう」

そこにある一つ一つが、当たり前のように人間の食べ物であることが、デニスにはわずかに憂鬱だった。そりゃ、当然か。自分を昼食の遣いに出したのは間違いなく人間達なのだから。思い出してしまう、己が人間であったこと。尚且つ今は人間ではないことを。
嫌な考えに囚われる前に、デニスはメモを乱雑にポケットにしまった。さて、もう少ししたら立ち上がろう。そう思って気を抜いていたデニスだったが。

「……あ?」

丸で愛想の無い粗野な返事、尚且つ元々の極悪な目つきで声のする方に顔を上げれば、其処に居るのはまだ十代後半頃の年若い少年だった。右を見て左を見ても、自分以外に少年が話しかけそうな人間なんて一人もいない。
声が、微笑みが、態度が、いかにも温厚そうな少年の顔をデニスは眉間にしわを寄せながらじっと目を凝らして見つめた。思い出そうとしていた。自分とは生い立ちが大分違っていそうな、もっと解り易く言い換えれば接点なんて見当たらなさそうな少年だがもしかしたら何処かで会ったことがあったのだろうか。
しかし駄目だ、考えるのなんてデニスの一番苦手なことじゃないか。
話がしたいと言う少年に、デニスはそうしてしばらく考え込んだ後、考えるのを諦めた様に言い放った。

「……いやよくねえ。誰だアンタ」

Re: 【募集中】− TWILIGHT−『オリジナル中文』 ( No.49 )
日時: 2016/07/10 23:33
名前: ちゃんてぃこ (ID: lmeOXcX7)

>>48
『アロスト・ノークス / 十一区』

まず自分から話しかけたにも関わらず、その返事だけでアロストは心臓を鷲掴みにされた気分だった。そもそも返事ととっていいものか分からない声と共に、その鋭い目はアロストを視界に入れる。怖いという言葉が素直に頭に浮かび、ああ、と喉まで出掛けた情けない声を飲み込んだ。
以前足を運んだ旅先でも誰かに自分から声を掛け、冷たくあしらわれたのを思い出す。旅先でこうも積極的になってしまうのは何故であろうか。普段の自分からはなかなか想像も出来ない行動であり毎度少々の後悔と苦さを味わっているというのに、これで何回目だろう。きっと新しい地で、自分を知っている人間が一人もいないという事にちょっとした開放感と高揚感を覚えてしまうからだ。

いや、そもそも今回はまだ冷たくあしらわれている訳ではなくただ知り合ってもない人間から声を掛けらたからこういう反応なのではないか。知らない人間から突然そんなことを言われれば俺だって驚くだろう、きっとそうだ。しかも見た目だけで相手を決め付けるのはあまりに失礼だ。

この間約十五秒余り五秒。沈黙がいい加減痛くなってきたところで男性からトドメとも言えよう言葉が返ってきた。その言葉を聞くや否や思わず「ですよね。」と口の中で呟く。自分の情けなさを心から痛感した瞬間である。

「すみません、俺はアロスト・ノークスって言います。実は春域から遊びに来たんですが、予想以上に暑くて休憩しつつどなたかとお話出来ればなぁと。」

こんな状況でも案外喋れるもんだと感心する一方、緊張でのそれなのか暑さでのそれなのかもう区別も出来ない汗がだらだらと全身を流れる。先程まで夏区の暑さを呪っていたが、それでも今は夏域で助かったのかもしれない。いくら汗をかこうとも、暑さでのそれで片付くからだ。自分の情けなさを悟られることもないだろう、と思うも、先程の自己紹介で声が震えていた気がしないでもない。それでも気のせいであることを願った。
もはや固まってしまった笑顔のまま、ちょっとは静かにしろよと、働き過ぎで止まってしまいそうな心臓を理不尽に責めた。

Re: 【募集中】− TWILIGHT−『オリジナル中文』 ( No.50 )
日時: 2016/07/09 17:52
名前: 琴葉 (ID: KS1.rBE0)

>>42

『ナック・ティナー/十一区』


「あるんだなぁこれが。まぁそんな多くはねぇけど。基本どんちゃん騒ぎが好きな連中の方が多いし」

皮肉とも取れるような彼の言葉をさして気にするでもなく、アルメリアの向かいに腰掛けるとやけに疲れた様子の彼を一瞥する。そんな相手を見て自分も気が緩んだのか、再開したお腹からの抗議に腹の減り具合を急に思い出させられた。

「此処の店はなんつっても肉が美味い。特にビーフシチュー。あ、因みに俺はナック・ティナーっつーんだ、よろしく。ナックで良い。」

メニュー表を指差しがてら簡単にそう名乗ると、近くに居たウェイトレスに今日のオススメのワインは何かと声をかけ、そのついでにとでも言うように僅かに談笑し始める。

その最中も時折ちらりと彼の様子を伺いつつ、未だに何処かで見た事があるような違和感を拭いきれぬまま頭の中の情報を探り続けていると、何故かふと、昔見たトワイライトの最期の瞬間を思い出す。どうしてかは分からないが、何処か自分と同じ匂いを感じたのかもしれない。

(まぁ、その内思い出すか)

ひらひらと手を振りウエィトレスを見送ると、決まった?とでも言うように視線を彼へと投げかけるのであった

--------
>>42
すっごく遅くなってごめんなさい!!
ちょくちょく見ては居たのですが中々返信出来ず申し訳ないです;;

>>43
いえいえ!お気になさらず^ ^
此方こそ仲良くしてくれると嬉しいです!
www 良かったねナック君←

Re: 【募集中】− TWILIGHT−『オリジナル中文』 ( No.51 )
日時: 2016/07/10 13:54
名前: ちゃんてぃこ (ID: lmeOXcX7)

>>50
『アルメリア・イングリス / 十一区』

へえ、と一言で片付ける。全く興味が無い訳では無いが、愛想のある返事をするという考えがないのだ。それでいて悪気が一切無いというのもこの男の悪い所である。

「ああ、宜しく。」

まるでついでに、とでも言うような自己紹介に視線をメニュー表から上げる。ウェイトレスと楽しげに話すその横顔を僅かに見ると、すぐに視線を戻した。

ナック・ティナー。その名前に聞き覚えはなかった。ということは、少なくともかつて店へ訪れたかもしれない客では無いことを確認する。商売をやっている以上知り合いが増えるのは仕方ないのだが、他人の顔を覚えるのは少々苦手だった。

(そもそもトワイライトなら、物好きじゃない限り一緒に食事なんて不毛な事しないだろうな。)

そう、彼らはもう人間ではないのだから人間の生活は必要ないのだ。自ら望んで手にいれたのか、はたまた不運に見舞われた結果なのか。どちらにせよ、本当に幸せそうなトワイライトは見たことが無かった。上辺だけは明るく振る舞おうとする者は沢山いようとも、その姿はただ痛々しい。他人に興味が無いアルメリアでさえも強い同情心を抱くほどに。

(ああ、なんだっけ……ビーフシチューが旨いのか。)

ふっと我に返り、ナックとウェイトレスの話を聞き流しながら視線を滑らせる。これといって心惹かれる物はない上、特別これが食べたいという物もない。それなら既に旨いと分かっているそれを頼むべきだろうとメニュー表を仕舞った。

ウェイトレスとの談笑を終えたらしいナックと目が合う。その表情と人懐っこそうないい性格といい、自分とは真逆の人間だなと思いながら「ああ」と頷く。

「オススメのビーフシチューを頂こう。」


ーーーー
>>50
【いえいえ。皆様お忙しいと思いますし、自分の都合がつく時に返信してくだされば遅くても全然構いませんのでお気になさらずに!
それと、これは上の話とは関係ないのですが…!ナックさんの募集欄にある、贔屓にしてくれているトワイライトにウィジックで乗っからせて頂いても大丈夫でしょうか? 他にいらっしゃれば譲らせて頂くのですが、ご検討のほど宜しくお願いします。】

Re: 【募集中】− TWILIGHT−『オリジナル中文』 ( No.52 )
日時: 2016/07/26 17:57
名前: 紋白蝶 (ID: zflF3NFd)

>>49

『アロスト・ノークス / 十一区』

 どうやらデニスが思い出せないだけと言う訳ではなく、彼は正真正銘の初対面のようだった。アロスト・ノークス。少年はそう名乗る。その目をデニスはじっと見据えていた。睨んでいるように見えたかもしれないがそんなことにも気づかずに檸檬の様な彼の双眸を瞬きもせずにただ見ていた。特に何かを考えているわけではないが話し手の目を見るデニスの癖だ。

 物腰軟らかく語る彼の言葉をデニスが無遠慮に拒否する。しかし少年はそれに対して怪訝そうにする事もなくあくまで柔和なまま仕切り直した。こちらが無愛想だからと言って気を悪くしない当たりは面倒くささが無くて良い。この様に普段から普段から他人に大して気を使うどころか、作り笑いさえもできない奴だ。彼の勤める自動車修理場では整備士が接客することもあるが、彼の感じ悪さに痺れを切らして依頼を辞める客が今までにいなかったわけじゃない。ざっと6,7人。以降彼に絶対に接客は任されることが無かった。
 
 アロストは春域の者らしく、言われてみれば納得するほど暑さに参っている様子だった。滝のように流れる汗は徐々に洋服に滲んで大きな水たまりにでもなりそうだ。無理もない。他の区で暮らす者からすれば夏域の暑さは悍ましいほどの灼熱だ。傍から見ればまる太陽が出ていることに気付いていないみたいに暑さをもろともしていない風だが時折額を拭ってみれば、手のひらは汗で濡れる。
 
「いいよ、スーパー見つからねえし」

 少年には関係の無い余分な一言も付けて、今度はあまり間を開けずに答えた。パシリに徹して昼休みを潰すのもなんだか癪だし、億劫なものだ。なら、この少年に付き合って何処かでのんびりしてやろう。意気込むと言うにはやや覇気が足りないながらいざ歩かんと思い身体をぬらりと持ち上げ、伸びをした。

 

Re: 【募集中】− TWILIGHT−『オリジナル中文』 ( No.53 )
日時: 2016/08/01 22:19
名前: 琴葉 (ID: FSHRfx37)

>>51

『ナック・ティナー/十一区』


「おっけぃ。おねーさんビーフシチュー2つ。後赤ワインボトルで。種類はおねーさんのおすすめで」

よろしく、と語尾にハートマークが付きそうな声音でニコリと笑ってみせながら手短に注文を済ませ、改めて目の前の男に向き直る。

アルメリアというこの男、反応こそ薄いが一応してくれる返事の感じからして恐らくこれが素なのだろう。何を考えているのか読めないというか、或いは何も考えてなどいないのか。それすらも少し分かりかねる。この騒がしい街において彼のような雰囲気の男は少し異質なように感じた。そして、そこまで考えた後でふと、先程まで彼が抱えていた紙袋に意識が向く。

「そういやお前さん、この街でなんか買い物でもしたのかい?他所から来てるみてぇだしわざわざこの街に何買いに来たんだ?いやその前に、何区の人間なんだ?」

疑問に思った事を思わず食い気味に並べたかと思えば、興味津々といった感じで少し身を乗り出した所ではっとしたように小さく苦笑を浮かべて見せる。

「あぁいや悪い、いっぺんに聞かれても困るよな。職業病だとでも思ってくれ。そうだなぁ、じゃあまず、その袋の中身はなんだい?」

そうバツが悪そうに頬をかくと彼が持っていた紙袋を指差しながら、片手間にメニュー表を片付けるのであった。

−−−−−−

>>51
有難うございます、そう言って頂けると助かります!
うおぉ本当ですか!是非!
お願いしたいです\(^o^)/!!

Re: 【募集中】− TWILIGHT−『オリジナル中文』 ( No.54 )
日時: 2016/08/19 01:56
名前: ちゃんてぃこ (ID: lmeOXcX7)


  お知らせ


こんにちは、スレ主のちゃんてぃこです。
皆様既にご存じかもしれませんが先日、長文・オリジナル掲示板が新設されました。その事をうけ、当スレッドはそちらの方へ移転させて頂こうと思います。

その関係で、新たに建てたスレッドの方へご自身のキャラクターのシートを張り付けて頂くようお願い致します。そのままコピーしたもので構いません。

また、流れとしてはこのまま絡みは切らず、移行先のスレッドの方で続行させて頂きたいなと思っております。

ご協力のほど宜しくお願い致します。


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