二次なりきり掲示板

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【東方】『紅魔の葬られた歴史』
日時: 2016/06/20 21:33
名前: ヴァルター・ゴッド・スカーレット (ID: ySW5EIo2)


かつて、スカーレット家には『強大な敵対勢力』がいた、『暴君の父親が支配していた』とあるが、それらは全て、本来のモノから改編された歴史であり、事実では無かった・・・

その昔、スカーレット一族には兄弟がいた・・・

一人は、生まれながらに、北欧最強とさえ称えられていた父や母をも越えた魔力と悪意を持ち、あらゆる才能を兼ね備えていた兄であり

一人は、兄と比べると劣るも、兄に近い強大な力を持っており、才能が無い事を努力で補い、仲間や家族を大切にする弟がいた

兄はその生まれつき持っていた桁違いの魔力と悪意を用いて、スカーレット一族の名を全世界に轟かせ、数多くの闇の者達を従え、『闇の帝王』とさえ呼ばれていた。

しかし、彼はあまりにも残虐で無慈悲であったため、実の娘達さえ、余興として奴隷に近い待遇で扱い、日常的に拷問に近い暴力を振るっていた・・・・

それを見かねた弟は、兄をスカーレット一族から追放し、兄に関するあらゆる情報や記憶を改編する事によって、彼の存在を隠蔽した・・・

そう、彼が兄の代わりに彼女らの父となる事によって・・・・

これは、スカーレット一族の存続と繁栄をかけた遥か遠い過去の物語・・・

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Re: 【東方】『紅魔の葬られた歴史』 ( No.22 )
日時: 2016/06/22 21:33
名前: 井伊の赤鬼 (ID: FEqFrkLe)

【巨大食堂】
クロード「兄さん。遅れてすまない」

巨大な入口のドアを二回ノックをした後入る

Re: 【東方】『紅魔の葬られた歴史』 ( No.23 )
日時: 2016/06/22 22:32
名前: ヴァルター・ゴッド・スカーレット (ID: hk96105K)

ヴァルター「・・・来たようだね。」

パチンッ

ヴァルターが右手に持ったナイフを置き、口許をナプキンで吹きながら、指を鳴らして扉の施錠を解除し、優しく微笑みながら迎える。


ヴァルター「たまには兄弟仲良く食事でも取ろうと思ってね。
今回は少し趣向をこらしてみたんだ。」

ヴァルターが優しい笑みを浮かべたまま、一見すると、縦長の長大なテーブルの上に並べられた豪華な料理が指して、そう告げる。

Re: 【東方】『紅魔の葬られた歴史』 ( No.24 )
日時: 2016/06/22 23:58
名前: 井伊の赤鬼 (ID: FEqFrkLe)

クロード「兄弟仲良く…か。」
席に着く

クロード「そう言えば、明日曾祖父母の代から我々スカーレット家と同盟を結んでいる『ハイゼンベルグ家』の当主が今後の方針について話し合いたいそうだ。」

【勿論ハイゼンベルグ家の当主と言うのはミカエラさんです】

Re: 【東方】『紅魔の葬られた歴史』 ( No.25 )
日時: 2016/06/23 00:05
名前: ヴァルター・ゴッド・スカーレット (ID: hk96105K)

ヴァルター「ハイゼンベルク?
・・・・ああ、あの一族か。
今後の方針か・・・
良いだろう、今の私はとても機嫌が良い。
たまには、他の一族の意見にも耳を傾けよう。」

クロードが席に着くと、スカーレット一族に仕える半人半獣の女性の従者がクロードのカップに紅茶を淹れる。

ヴァルターは世界の全てを掌握したためか、とても機嫌が良く、ハイゼンベルク家との会談も許可する。


ガチャン

従者「・・・!!?
す、すすすす、すみません!!!」

彼女はまともに休暇を与えられていないのか、過労死しても、可笑しくない状態で食事を運んだり、お茶を淹れていたためか、手を滑らせてクロードの服の一ヶ所に小さな染みを作ってしまう・・・・

Re: 【東方】『紅魔の葬られた歴史』 ( No.26 )
日時: 2016/06/23 00:26
名前: 井伊の赤鬼 (ID: FEqFrkLe)

クロード「私は大丈夫だよ。服の染みも能力を使えば取れるからね。
君こそ大丈夫?何処か怪我とか火傷はしていないかい?」
自分の服の事は気にもせずに相手を気遣う

Re: 【東方】『紅魔の葬られた歴史』 ( No.27 )
日時: 2016/06/23 00:44
名前: ヴァルター・ゴッド・スカーレット (ID: hk96105K)

従者「・・・あ」

ドンッ

半獣半人の少女が申し訳なさそうに、従者である自分でさえ気遣ってくれるクロードに感謝と尊敬を込めた言葉を言おうとするも、それが銃声によって妨げられ、彼女の額には魔弾が貫き、彼女を一瞬にして絶命させてしまう・・・・


ドサッ

レミリア「ひっ・・・・・」

ヴァルター「・・・・・・。」

ヴァルターが邪悪に目元を歪めながら、左手で手元の紅茶を持って飲みながらも、右手の人差し指は倒れた少女に向けられていた・・・

彼女の倒れる様子を見た幼き頃のレミリアは、体を震わせながら怯えている・・・・


カチャッ

ヴァルター「獣の血を持った者なら体力があるだろうと思ったのだが・・・
なんて事は無い、たった二ヶ月間酷使しただけでこの様とはね。」

その整った顔立ちや妖艶な姿でさえ、隠しきる事の出来ない、何処までも悪意に満ちた笑みをこぼしながら、そう告げる・・・

誰も彼を止められない・・・

彼の暴虐に異を唱えた者がどれだけ悲惨な最期を遂げるのか・・・

その場にいる誰もが・・・

いや、全ての者が嫌と言うほどそれを知っているからだ・・・・

彼は『世界を蝕む病』

彼が存在している限り、多くの命が無駄に奪われ続ける・・・

Re: 【東方】『紅魔の葬られた歴史』 ( No.28 )
日時: 2016/06/23 00:54
名前: 井伊の赤鬼 (ID: FEqFrkLe)

クロード「……」
少女のすぐそばにいたクロードにも頬に返り血が少量かかる
席を立ち目を見開いたまま絶命した少女のそばに膝を付き目を閉じさせ遺体を横抱きで抱え立ち上がる
クロード「…死体を片付けてくる。
そこの子も手伝ってくれ」
遺体を抱えながらレミリアに手伝うように伝える

Re: 【東方】『紅魔の葬られた歴史』 ( No.29 )
日時: 2016/06/23 01:02
名前: ヴァルター・ゴッド・スカーレット (ID: hk96105K)

ヴァルター「死体の処理は手間だろう?
・・・・・おい。
何をグズグズしている?
目障りな『アレ』を処分しろ。」

従者1「・・・ひっ!!」

従者2「は、はい!!」

ヴァルターが近くに立っている従者二人に、少女の死体をまるで壊れた物を棄てるかのように言うと、クロードの前に怯えながら移動する。


従者1「そ、その死体の処分は我々がします・・・」

彼らにとって、ついさっきまで一緒に働いていた仲間であり、年端も行かない少女の死体を片付ける事など、したくないであろうにも関わらず、誰もヴァルターに逆らえない事から、クロードに自分達がその死体を処分すると言う・・・

豪華な従者の服を着ているものの、彼らもまた、ヴァルターによって食事も休憩もまともに与えられていない事は明白・・・

Re: 【東方】『紅魔の葬られた歴史』 ( No.30 )
日時: 2016/06/23 01:28
名前: 井伊の赤鬼 (ID: FEqFrkLe)

クロード「…彼女は私のせいで死んだも同然だ。丁重に弔って上げてくれ。
辛い思いをさせてしまってすまない」
悲しそうな顔をしながら従者に死体を渡す

Re: 【東方】『紅魔の葬られた歴史』 ( No.31 )
日時: 2016/06/23 01:36
名前: ヴァルター・ゴッド・スカーレット (ID: hk96105K)

ヴァルター「・・・はぁ、まったく、役に立たないな・・・・」

スッ

ヴァルターが、死体の処分もろくに出来ない従者達に呆れたようにそう呟くと、ゆっくりと左手を前に突き出す・・・・


従者1「ひぃぃ・・・・」

従者2「あ・・・うあ・・・死にたくない・・・」

ヴァルターが自分達も殺そうとしている事に気付いた従者達が輿を抜かしたのか、怯えている・・・

レミリアもまた、彼らを助ける事は出来ないと悟ったのか、固く目を瞑って視線を逸らしている・・・・


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