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- 【中文】不思議なサーカス団【募集中】
- 日時: 2018/01/26 00:19
- 名前: 咲来 ◆hjAE94JkIU (ID: TiyGL1QZ)
- 参照: http://www.kakiko.info/bbs3a/index.cgi?mode=view&no=2020
*上に貼られているものは以前のスレとなります。
【prologue】
ある街に一つの大きなサーカス団がやってきました。
見た目はごく普通のどこにでも居そうなサーカス団の団員。そしてどこにでもありそうなサーカス団。その外見から人はたくさん集まり毎日街は賑わっておりました。
しかし、サーカス団がこの街に訪れてから半年たった頃に事件が起こりました。不思議なことに子どもたちが次々と姿を消すようになったのです。いつの間にかその事件は街の所々で起こるようになりました。
不思議に思った警察官は犯人の捜索を行いましたが、情報も何もない中では犯人の足取りすら掴むことが出来ませんでした。
それもそのはず、
だってその犯人はサーカス団だったんですから。
***
初めましてこんにちは、咲来です。久しぶりに中文スレを建てさせていただきました。内容の説明は上記の通りになりますが、のちにもう少し説明させていただきます。開始まで暫くお待ちください。
>>1 注意事項
>>2 役職、説明
>>3 キャラシート
~お知らせ~
役職を追加させて頂きました。(7月29日)
注意事項追加させて頂きました。(7月30日)
(8月14日)
今現在予約してくださっている方にお知らせ致します。もし、予約してから1か月以内にキャラシートが上がらなければ申し訳ないのですが解除させていただきます。其処のところどうぞ宜しくお願い致します。
- Re: 【中文】不思議なサーカス団【募集中】 ( No.42 )
- 日時: 2016/08/25 14:29
- 名前: 月無 (ID: v8ApgZI3)
>>40
【はいっ、私はどちらでも構いませんよ〜。】
いえいえっ、咲来さんの作るスレは素敵なので(´∀`*)
- Re: 【中文】不思議なサーカス団【募集中】 ( No.43 )
- 日時: 2016/08/26 20:52
- 名前: 咲来 ◆hjAE94JkIU (ID: EkFUTbCM)
- 参照: http://何が最善策か分からない。
>>41
【おお、有り難う御座います。確認したところ修正点は御座いませんので追加しておきますね。】
>>42
【では、やらせていただきますね。遅くなりました。】
嬉しい御言葉有り難う御座います(*´∀`)♪月無様のスレも凄く素敵でいつも参加したくなります。
前スレより
【アネル=ハーバルト】
「ふふ、そうですか?主がそんなこと言うなんて珍しいですね。前から主を見ているからこそ今の言動は驚きですね」
ボソッと呟かれた言葉はアネルには聞こえていて何と返そうか迷った挙げ句普通の返答になってしまった。其れにしても、随分と彼女は変わったと思う。ずっと幼少期から側に居るわけでは無いのだが出会った当初から比べれば変化は明確である。
思わずその光景に笑みを浮かべニヤリと口角が上がる。その様な些細な彼女の変化ですら見逃したくないと思ってしまう自分はかなり重症なのかもしれない。
「駄目ですよ、主。命を粗末にしては。其に主には生きてもらわないと僕が困ります。折角、此処まで面倒を見てきたと言うのに、僕の苦労を無駄にするおつもりですか?」
びしっと、自分の人差し指を彼女の額に添えれば小首を小さく傾げた。彼女が言ったその言葉は本心か迄は分からない。でも、冗談でも仮に本気だとしても言っては欲しくなかった。自分を追うことだけはして欲しくはない。人間は寿命が短いから尚更。軽く言ってしまう彼女に此方も冗談を交えつつ口元を服の袖で抑えればやれやれと言った風に目を細め彼女を見据えた。
「其くらい、分かってますよ。だってずっと主を見てきたんですか。主狡くないですかそんな事言うなんて。これじゃまるで__」
「恋している見たいじゃないか」そんな言葉が頭の中で駆け巡る。其は自分自身でもよく分かってる。分かってて気づかない振りをしたのかもしれない。自覚をしてしまうとやはり恥ずかしい。顔が真っ赤に染まってしまうほどには。
其に彼女の気持ちも気づいてしまった。嗚呼言われればもう言うしかないのだろうか。自分の気持ちだって気づかれているはずなのだ。なのに、何も言わないのは此方から言われるのを待っているのだろうか。そんな気持ちが芽生えてしまうほどに少々自惚れていたのも確かであった。
「勿論、分かってますよ。其くらい僕は賢いんですよ」
言った後にあ、と思いその場に崩れるようにしゃがみこむ。彼女より完璧に僕の方が可笑しいじゃないか。羞恥心の余り何処か今すぐ隠れたいという衝動に駆られる。近くの木の影に移動しようと思い足を進めれば移動している途中で「其に」という言葉が聞こえ不意に動く足を止めた。
一瞬だが振り向くと何やら思い詰めた様な彼女の顔が目に移る。何か考え事かその理由が気になったものの羞恥心には勝てず木に身を潜めて、その場に腰をゆっくりと下ろした。
「それに、どうしたんですか。何か悩みごとですか?」
木に身を潜めたままで有るがやはり先程の言葉が気になり相手の返答を反復するように呟いた。もし悩み事なら彼女の力になりたい。聞いたところで口を開いてくれるかは分からない。でも、少しでも話してくれれば何かしら自分にも彼女にやってあげることは可能かもしれない。お節介だと分かっていながらも口を止める事は出来なかった。
- Re: 【中文】不思議なサーカス団【募集中】 ( No.44 )
- 日時: 2016/08/26 22:57
- 名前: 月無 (ID: nLPrrFyW)
- 参照: 一対一...学園モノ...
>>43
【あぁ、そう言ってもらえて嬉しいですっ。ありがとうございます(*´∀`*)】
「なっ、五月蝿いわね。最初は流石に警戒してたのよ...契約したのも流れだったし、アンタ何か胡散臭いし。」
ジロリとアネルをにらめば、ふんっと鼻を鳴らして目線を逸らす。第一印象は言ってしまえば最悪で、瞬発的に能力と武器を使わなくてよかったと今なら思える。 体中を駆け巡る電気のような感覚、全身から溢れ出す冷や汗、あんな思いをしたのはあれが初めてだしあれっきりで良い。あんな思いは二度とごめんである。
「そーいうつもりじゃないけど。アネルがいない世界なんて、生きてる意味無いと思うんだよねぇ。なんていうの?ほら...あー、存在意義がなくなっちゃう感じ?」
額に添えられた人差し指を掴めば、「へし折るわよ?」と言ってニコリと笑う。別に命を軽く見ているわけじゃないし、アネルの苦労を無駄にしたいとも思っていない。けれど、多分死ぬんだろうなと思う。自分の契約者が...初恋の相手が居なくなった世界で生きれるほど、自分は強くはないのだ。 ポッカリと空いた穴、当たり前でなくなった日常に順応出来るほど賢くもない。
見据えるその瞳に自分だけが映っている今は、多少素直になってやろう。きっとこの悪魔は遠回しの言葉や行動じゃ理解できない。ならば、多少の恥を偲んで行動を起こすのが主の役目だ。人差し指を掴んでいた手を離し、その手を後ろへと回す。ぎゅっと力を込めて握れば、多少の不安はなくなった。
「あらあら、顔が真っ赤よ〜アネルくん?それにー、分かってるって事は気づいてるってことよねぇ。...ふふっ、女は狡いぐらいが丁度いいのよ。」
自分の言葉で慌てふためく彼が面白くて。からかい混じりの口調でそういいながら、人差し指を口元に当ててクスッと笑う。容姿と普段の言動からは想像もできないような、妖艶な雰囲気を醸し出す彼女の本質なんてきっと誰にもわからない。だって本人が把握していないのだ、自分の性格というものを。能力のせいもありすべてを疑ってしまうから、自分のことだってたまに信じられなくなる。
「(ま、アネルの言葉なら問答無用で信じるけどね。影から飛び降りろって言われたら、迷いもなく飛び降りるし。)」
彼が自分の不利益になるようなことは言わないと、そう信頼しているからこそのことだ。命令されるのとはまた違うけれど、彼が言うことなら大丈夫だと思えるから。だからこそ今こうしてここにいる、素を見せて話すことが出来る。
「...んやぁー?お前の隣にはあの子がいるから、俺が居なくなっても大丈夫だと思っただけだよ。」
口から出た嘘、とっさに取り繕った「男の仮面」。やっぱり自分には素直になるなんて無理なのだと、そう悟ればバレないようにため息を一つ。本当はこんなことが言いたいのではなかったし、もう少し可愛らしく探ろうと思っていたのに。自分には向かないのだとそう判断をすれば、木に身を潜めてしまったアネルがいるであろう方向を一瞥してその場に腰を下ろす。
髪を揺らす風は心地よい、やはり夜風は気持ちいいと思えば目を細めた。このままこの暗闇に溶けてしまえればいいのに、そしたら無駄なことを何一つ考えなくて済むのに。
「...攫って欲しい、なんて。」
そんなセリフを伝えたところで困らせるだけだと、そう考えて自嘲気味な笑みを漏らした。
- Re: 【中文】不思議なサーカス団【募集中】 ( No.45 )
- 日時: 2016/08/27 18:04
- 名前: 咲月−サクツキ ◆A7W5D1Q0J. (ID: l/9ga28M)
《これでいいでしょうか?》
【有明 時雨】
「ぐうぅ……。くそっ」
とある公園のベンチで、警察官である彼は資料である紙を両手に何枚も持っては溜息を付いては茶色の鞄に仕舞う。右手に持っていた資料は子供の失踪事件について、左手に持っているのはサーカス団についてだった。彼はあのサーカス団が怪しいと睨んだのだが、証拠が何一つ無く、困っている。
そして紙袋からドーナツを取り出してそれを素早く食べる。全て食べ終わると、サバーラップをゴミ箱へと投げ捨てて息を少し吐き、ゆっくりと立ち上がる。
そして警察署へ帰る道を歩く。短い休憩時間が終わったのだ。
帰る道中にも警察としてなのか何なのか、周りに怪しい者がいないか集中して周りを見る。
暫くして警察署に着いた。誰かいるのか彼は知らないがとりあえず「ただいま」と言い、自分の席へと座ると雑務をし始めた。
- Re: 【中文】不思議なサーカス団【募集中】 ( No.46 )
- 日時: 2016/09/08 21:28
- 名前: 咲来 ◆hjAE94JkIU (ID: EkFUTbCM)
- 参照: http://月無様、返信は後ほどさせて頂きますので暫く御待ちください。
【漆黒の騎士団の団員が後一人来ましたらイベント開始致したいと思います。もし、1週間経っても誰も来られない場合は募集を締め切らせて頂き此方からイベントを始めさせて頂きます。其処のところ御了承いただけると幸いです。
そして、かなり時間が経ちましたが予告通り移行されないキャラに関しましては申し訳ありませんが削除させて頂きます。】
- Re: 【中文】不思議なサーカス団【募集中】 ( No.47 )
- 日時: 2016/09/10 18:47
- 名前: 二毛猫桜 (ID: qVn3SWv8)
【キャラシート】
【名前/読み方】ティル・ヴァルガルア
【性別】女
【年齢】外見年齢10歳前後
【人種】祟り神
【性格】淡白、マイペース。到達点を決めたらとりあえずそこまで行って、休憩挟んで次の目標点を決める子。その間に誰に文句を言われようが止められようが、そんなものは関係ないと右から左で我が道を行く。対人行動は淡々としており、知能を持つ機械と会話をしている錯覚を持たせる。
【容姿】黒髪青目の半眼。髪は肩につかない程度に適当に切られており、切り方を間違えたのか左の横髪だけ若干長い。身長、外見ともに10歳前後の少女。オーバーサイズの白いワイシャツ、黒のベスト、黒の短パン、黒い膝下までのブーツ型安全靴、黒のキャスケット帽子。ワイシャツは裾も袖もだらしなく伸ばされており、袖に至っては掌もう一つ分ほど余している。第一釦を閉めずにゆるく紐ネクタイを通し、赤い石の留め具をしている。
【役職】漆黒の騎士団平団員・特攻切り込み
【武器】サバイバルナイフ、仕込みの刃物
【能力】祟り神/皮膚接触した対象の運気を著しく下げる
【募集】世話役(男の人でお願いします)
【乗っかり】
【備考】どこかで信仰されていた普通の土地神だったが、ある日訪れたサーカス団が子供をさらい、町の人間が子供の仇を取ってほしいと願ったことがきっかけで祟り神になった。行動理念の第一目標は『子供の仇をとること』で、その目標とイコールするのが『サーカス団への攻撃』。本人は意識して漆黒の騎士団に入団したつもりはなく、利害の一致からここに所属しているつもり。
祟り神になる前はただの概念同然だったため、生活活動に関しての習慣、知識が大きくかけている。そのため食事や風呂などの世話を焼かれているが、本人は面倒くさがってやろうとしない。
女の人が苦手。「消えろ」「役立たず」「要らない」の三つは地雷ワード。
【サンボ】
「応答。ヴァルガルアはその忠告を唾棄する」
「自問。但し殺してしまえば何の問題はないと自答する」
「質問。それ以外にヴァルガルアが存在する意味は?」
【不思議ちゃんを目指しました。登録お願いします。
それから、咲来様の余裕がある時で構いませんので、途中になっている本編の方も続けたいです。
よろしくお願いします】
- Re: 【中文】不思議なサーカス団【募集中】 ( No.48 )
- 日時: 2016/09/16 21:22
- 名前: 咲来 ◆hjAE94JkIU (ID: EkFUTbCM)
- 参照: http://校内選考どうなったんだろう。
>>44
【アネル=ハーバルト/本編】
「嗚呼、そうでしたか。そう言うつもりは全くなかったんですが。僕的には貴方と仲良くなりたかったと記憶してますがね。うんさくさいとは失礼です。」
ジロリと此方を睨む彼女を見ては、興味深そうに目を細め笑みを溢す。彼女の言うとおり彼女と初めて会ったときは少なからず猫を被っていた。素を見せるなんてとんでもなかったし見せるつもりも更々なかった。だが、仲良くなりたいと思ったのは本当だったし、初めて会ったときから、あの瞬間からもしかしたら彼女に興味を引かれていたのかもしれないと今なら思うことが出来る。
「存在、意義か。そうだとしても、いつかは生きていたら新しい存在意義が見つかるかもしれないじゃん?そう思ったら生きる糧にならない?」
へし折るなんて笑顔で言われれば下ろさざる終えない。流石に痛い思いなんて悪魔で有ろうと御免なのだ。渋々言われた通りに掴まれた指を額からゆっくりと離す。突如はなされ支えを無くした手は重力に逆らうことなくその場に落ちていくはずだったが彼女の予測不可能な行動により今度は自分自身がバランスを崩した。転びそうになる瞬間に体制を立て直し目を白黒させるかの如く瞬きを繰り返した。
「な、何ニヤニヤしてるんですか。赤くなってません、唯熱くて熱が上がってるだけです。んん、そんな事言う主も本当は気づいているのでは。其をわざわざ僕に言わせたいのですか?」
自分が相手にからかわれていると言うことが分かり更に顔を赤く染める。相手をからかう事は好きでも自分がからかわれる事を嫌うアネルにとっては此の状況は何としてでも打破したかった。今しがた激しく混乱を起こしている頭をフル回転させれば何か良い妙案でも思い付いたのか赤く染まった顔を隠しながら声を上げた。
自分の秘めている思いだってきっと主は気づいている。其を言わそうとするのだから尚達が悪い。普通なら自分の方から先に伝えるものだけど、此処は是非とも相手に言わせてみたいものだ。いつの間にか顔の赤みは引き逆にいつも通りの調子を取り戻す。ほんの彼女に仕返しとばかりに意地悪も含めつつ余裕を取り戻したアネルは身を潜めていた木から顔をひょっこりと覗かせた。いつもと違う雰囲気を醸し出す彼女なら言ってはくれるだろうか。ほんの少し期待を秘めつつも返答を待つことにする。
「あの子…?嗚呼、アルファの事ですか。アルファは唯サーカス団の仲間ですよ。仲が良い其だけの事です。僕にとって主とアルファは違うんです。主が僕の前から居なくなっては困ります。」
急にあの子と言われ首を傾げて見たものの、数秒後には彼女の意図が読み取れ頭の中に一人の人物を思い描く。たぶん彼女が言っているあの子とはアルファの事だろう。だが、何故アルファが居るから自分が居なくても大丈夫と言う結論にたどり着くのか正直アネルにとっては理解しがたい事だった。確かにアルファはサークル団の一員で自分にとっても大切な人だ。主と会わなければ確実に好きになっていたであろう人物。勿論アルファの事も守りたいとは思うけれど、でも主とはまた別の意味で違うのだ。
強く守りたい、側にいてほしいと思えるのは目の前の彼女で自分が本気で恋をしているのも彼女だ。だから、簡単に居なくても大丈夫なんて言って欲しくなかったのも確かで胸が締め付けられる思いもした。いつかその言葉が現実のものとなり自分の目の前から自分の手の届かない所へと行ってしまうのではないかと恐怖も芽生えた。
「お望み通り僕がさらってあげましょうか?」
いつの間に側に居たのか李緒の前に腰を下ろしていたアネルは彼女の前に手を差しのべ声を発する。仮に其が彼女の本心では無くとも無意識に言っただけだったとしてもアネルは本気であり其を実行に移そうと心から決めていた。
- Re: 【中文】不思議なサーカス団【募集中】 ( No.49 )
- 日時: 2016/09/16 22:15
- 名前: 咲来 ◆hjAE94JkIU (ID: EkFUTbCM)
- 参照: http://校内選考どうなったんだろう。
>>47
【不思議ちゃん有り難う御座います!確認させて頂いたところ修正点は御座いません。登録させて頂きますね。了解致しました。直ぐに返信させて頂きます。】
>>ALL
【団員が揃いましたのでイベントを行いたいと思います。>>46で此方から始めさせて頂くと申し上げましたがもしかしたらイベント用の絡み文の投下が遅くなるかもしれません。なので、参加者様から振って貰ってイベントを始めて貰っても結構です。その場合は此方から勝手に乗らせて頂きます。其処のところどうかご理解頂けると幸いです。】
※絡み文を投下する際はお手数をお掛け致しますが【キャラの名前/イベント】と付けて投下してくださると有り難いです。
- Re: 【中文】不思議なサーカス団【募集中】 ( No.50 )
- 日時: 2016/09/16 22:02
- 名前: 咲来 ◆hjAE94JkIU (ID: EkFUTbCM)
- 参照: http://校内選考どうなったんだろう。
>>47
【羽根晴/本編】
「悪いって分ければいいんですよ。これ以上おちょくったら相手が幾ら武器を持っていなかろうと容赦しませんから。仮に謝られたとしてもこの武器は仕舞うつもり更々有りませんよ。この体制で話し合うのが何なら私の手から無理矢理剣を奪い取ってもいいんですよ?貴方に出来るとは到底思えませんがね。」
此方にひきつった笑顔を顔に浮かべる彼を横目に彼女は口角を上げ笑みを溢す。剣の先は確実に今彼に向いているものの其は進むことを許されず彼の掌によって止められている。あと幾分か力を加えれば動くであろう剣を見ても彼女は力を入れようとはしなかった。どうせなら多少の傷を付けるのではなく思いきり派手にドカーンやりたいのだ。其が彼女の本心であり剣に力を入れようとしない理由でもあった。だが、だからと言って此処で剣を下ろす何てこともしない。よりいっそう敵意が深まる中で相手を少々小馬鹿にしたような態度をとり始めては余裕そうに笑う。
急にぴしっと人差し指を立てたかと思えば此処で一つ提案と言わんばかりに口を開く。相手が乗ってくれるかは定かではないものの多少ながらイライラすることは間違いないだろう。聞き方によってはおちょくられていると言う捉え方もすることは可能で有るものの決して目の前の奴が癪に触るからとは言えそう言うつもりで言ったつもりはなかった。唯目の前の奴に関してはそう言う行動事態しなさそうと言うことを含め`出来ない´と勝手に結論付けただけである。其処の意図まで汲み取ってくれとは流石に言わない。だけど、其処のところ分かって欲しいなんて思ったりしたりしなかったり。激しい矛盾が起きている事は確かであった。
「ええ、もしかして気づいてなかったんですか。そうなら言わない方が良かった。あ、でもどうせ後々行動とかでばれるか。いやいや、ばれないだって変装完璧だったし。ちょこっと怪しかったかもだけどこんな鈍感な人なら分からなかったかも。うー、もしかしたら上手くいってたかもしれないのに勢いでばらすとか自分の馬鹿。」
相手の思わぬ返答に、へ、と思わず間抜けな表情を浮かべる。一瞬フリーズしたかと思えば今度はぶつぶつと大きめの独り言を呟き始めた。この光景は正に異様で回りに彼しか居ない事が今の彼女にとっては何よりの救いであった。もしいたら変わり者のレッテルを張られること間違いなしであろう。そんな事はお構いなしに更にヒートアップしていく。目の前の彼の存在すら忘れているのか暫くの間独り言を永遠と呟いていたもののはっ、とすれば羞恥心からなのかうなり声を上げその場にしゃがみこむ。
「確かに貴方の仰る事は正しいですし、何も言うことはないです。警察官とサーカス団の人が仲良くなるのだって別に悪く、はないですよ。其々人の自由ですし其に口だしするつもりもないです。でも、やはり今の立場上では私は厳しいんです。一個人の意見としてですけど仲良くなったら面倒事になるの目に見えているじゃないですか。それなら仲良くなる必要ありますか?無いですよね、なるべくなら貴方だって面倒事避けたいでしょ?なら、ならなくていいんですよ。敵対した関係が私にとっては良い関係なんです」
副団長を務める彼女としてはやはり立場というものはどうしても気になるもので切り離せない存在でもあった。仲良くなりたくてもいざとなったらその立場やプライドが邪魔をする。敵対している奴と仲良くなっても良いのかと囁くもう一人の自分が何処かに要るのだ。押さえ込んだ両手から顔をひょっこりと覗かせれば気づかれないように口を噛み締め視線を地面へと落とした。
「…貴方って変わっていますね。普通なら警察官と友達に何てなりませんよ。と言うか、友達になろうとすらしないでしょう。」
相手に突きつけたままであった剣をそっと離し鞘へと収めれば苦笑を浮かべた。ゆっくりと右手を持ち上げ相手へと向ける。言葉では言わないものの此が彼女なりのOKサインなのであろう。相手に押し負けた事もあるが本当は嗚呼、言いつつも目の前の彼と友達になりたかったのかもしれない。あれは自分を納得させる為だけの建前に過ぎなかったかもしれない。案外、寸なりと考えをひっくり返してしまった自分には自分自身驚いているが案外これで良かったのかもと思っている自分も確かに存在した。
- Re: 【中文】不思議なサーカス団【募集中】 ( No.51 )
- 日時: 2016/09/16 23:28
- 名前: 二毛猫桜 (ID: cKFXF7i4)
【帝狩筝鍵/本編】
綺麗に剣筋を伸ばしたままの彼女の言い分には素直に驚いた。これまで挑発的な行動をとって相手の不快をかっていたのは主に筝鍵である。そんな状況の中でわかりやすく純粋に挑発されたからだ。
謝ってみたものの武器を仕舞うつもりはないらしい。それは筝鍵でも納得できる。そしてその状況で剣を奪えるものなら奪ってみろと。
(……痛覚が麻痺しやすい動物にそういうこと言っちゃいけないんだぜ、お嬢ちゃん)
心がけ一つで簡単に理性が外せる動物たちは、自己暗示で痛覚を無かったことにできる。そうしろと逆らえない命令があれば、直ちに虹彩を縦にして犬歯を見せることだってできるのだ。さて、挑発は好感度を下げるとはわかっているが、相手が狐であろうがなかろうが彼女の今後の行動が心配なので一つ説こう。
「こらこらお嬢ちゃん、簡単に武器を手放すような発言しちゃあ駄目だぜ。どーすんだよ、オレが変な薬キメてる痛覚遮断野郎だったら。こーんなふうになるんだぜ? 剛体力学って知ってる? 剣先もってがっちりつかまれたら、握力ゴリラならともかく君のような女の子は剣動かせなくなるぜ」
どっかのインテリな地域で学んだ知識をお披露目とばかりに剣先をぐっと握る。力を加える場所が離れていれば離れているほど加える力は大きくなるとかなんとか……まあ筝鍵自身握力ゴリラではないので、柄をきちんと握っているこの剣を動かすことなどできないのだが。
筝鍵は握った手をぱっと開いて悪戯っぽく笑った。掌は少しヒリヒリする程度なので特に気にしなければならないほどの流血沙汰ということでもないのだろう。
「先生からのアドバイスです。この先気をつけな……てか普通はこんな状態にもならずに首落ちてるか。うわぁ、命拾ったー」
さして深刻でもなさそうに、しかし首は惜しいようで、筝鍵はさりげなく掌をもとの位置に戻した。
「え、ああ、うん。変装とかなんか隠してんなーとは思ったけど、警察官とかは視野にはなかったかな……大丈夫か、お嬢ちゃん」
そんなに筝鍵の発言が爆弾だったのか、警察官は思いっきり間抜けな顔をした後になにやらをぶつぶつと呟き始めた。大半が自分の失態に対する文句だったと理解したが、その中でさらっと悪口を言われた気がするのは気のせいにしておこう。
筝鍵は彼女の立場を詳しくは知らない。警察官だとは彼女自身の口から聞いたが役職を知っているわけではない。もしかしたらサーカス団でいう団長、副団長のような大事な役職かもしれないし、或いは自分のように簡単に代えが聞くような人間なのかもしれない。そのどちらだったとしても彼女には警察官としての矜持や思想があって、きっとそれは筝鍵の提案を飲み込めない要因の一つになっているのだろう。
面倒ごとを避けたいか否かときかれたら当然前者をとる。筝鍵は面倒ごとに突っ込んでいってスリルを味わいたいという種の嗜好は持っていないし、やはり平穏は大切だ。でも今回の前提は別の話である。
率先して面倒ごとに突っ込みたくはないし平穏も大切だが、寂しく一人で真夜中に一服するくらいなら、何も知らない気兼ねもいらない、そんな友人が欲しいと思うのだ。差別偏見趣味趣向諸々も全て水に流すように、馬鹿な真似と一蹴できるような友人。
こうして非合法的な活動を黙認して間接態に加担できるくらいなら、非常識ぶるのだって醍醐味だろう。こうして勝手気ままに動き回る仲間に付き合っているのだから、勝手気ままに動いてもいいのだと勘違いするのは個人の自由だろう。
自分に敵意を向けていた白刃がすっと引かれていくことに目を丸くする。
こんな風に食い下がってまでみっともなく主張を押し付けていたはずなのに、いざ受け入れられて一瞬状況を把握し損ねる。
そうして苦笑して差し出された彼女の掌を見て、嗚呼、非常識も捨てたものではないと積極的に勘違いした。
(随分人間染みてきたもんだな、逸れ狐如きが)
今異形の耳や尻尾があらわになっていたら、どれもぴんと空を目指している自信がある。
一瞬きょとんとした間抜けな顔を、目論見が成功した悪餓鬼の笑顔に変えて、狐は刃に充てていなかった方の右手で応えた。
「オレは帝狩筝鍵。みんなは先生って呼ぶよ。お嬢ちゃんは?」
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