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【中文】四つの国と妖怪達【募集中】
日時: 2016/08/18 18:33
名前: 月無 (ID: nPUiXc5e)

心地の良い風と木漏れ日。
草原へと赴いていた少女は、お目当ての人物を見つけると口元に笑みを浮かべた。

「もう、またお昼寝?」
「んっ...あぁ。こんな天気のいい日なんだ、昼寝もしたくなるさ。」

上半身を起こし、手招きする少年の側へと駆け寄った少女は座り込む。そのまま正座をして膝を叩けば、意図がわかった少年は少女と同じように笑い、その白い膝へと頭を乗せた。

少女は少年の赤い髪をゆっくりと梳き、少年は少女を見上げながら「幸せだ」と呟く。 何気ない日常は2人にとっての宝物で、何よりも手放したくはないかけがえの無いもので。

「...ずっと、一緒だよ。」
「あぁ、勿論だ。」

どちらからともなく、2人の影は一つになって_





そこで少女__否、女は目を覚ます。
懐かしいものを見たと、そう言いたげに細められた目は柔らかい。
少女は長い年月を生きて妖狐となり、一つの国を治める長となった。 あどけなかった顔つきは大人っぽくなり、容姿だけでなく性格までも変えてしまった。
女の隣に少年はいない。心を通じ合わせ、手を取り合い、「ずっと一緒」だと約束した少年は、女の手の届かぬ所へと旅立ってしまった。

「まったく...お主が居らねば立てぬほど、あては弱くはないぞ?」

呟く声は優しくて、それでいてどこか儚くて。 目尻に浮かんだ涙を拭き取れば、窓の外へと視線を移して口元を緩めた。雲一つない晴天、少年がこんな天気の日は決まって昼寝をしていたことを思い出せば、女はより一層笑みを深める。


__いまだに思い出にすがりつく私を見たら、キミは呆れ果てちゃうかな。でも......それもいいな__


もう一度会いたいと願いながらも、それが無理だという事は百も承知。
妖狐の女は頭を降り、大切な思い出を胸の内に秘めた。


「お主が願った未来を...四つの国が仲良く手が取れる未来を実現させるためにも、頑張らねばなぁ。」

だからどうか見ていてな、その声は風に包まれて空へと消えた。
_______________

中文を作るのはすごく久しぶりの気がいたします、月無です。
今回は妖怪もの、少し設定がややこしいかも知れませんがお付き合い頂けると幸いでございます。





>>1【用語などの説明】
>>2【役柄と注意事項】
>>3【キャラ用紙】

Page:1 2 3 4 5 6 7



Re: 【中文】四つの国と妖怪達【募集中】 ( No.35 )
日時: 2016/08/20 23:18
名前: ドロシー ◆zfyqf4IqcA (ID: QY0WTXpS)

前スレ>>80

【西の国 猫又邸付近/猫石 火鈴】

陽斗の曖昧な笑顔と、頭を掻く仕草に少し言い過ぎたかなと思った火鈴は、頬を膨らませるのを止め、何時ものようにふんわりとした笑みを浮かべてフォローをすべく口を開いた。

「分かればいいんだ。私だって陽斗と話が出来なくなるのは嫌だからね」

言い終わった後、フォローというよりも唯の自分の本音になってしまったなぁと苦笑しながら陽斗の話を聞いて、その中の嫌いになるはずがない。という言葉でいつもの様な笑みでなく、小さい子供のような満面の笑みを浮かべた。
勿論、陽斗が言い詰まったのは気付いたし、続けて言った言葉との繋がりがおかしい事にも気が付いた。
けれど、そんなことは今の火鈴にはどうでもよかった。いや、どうでもいいというのは言い過ぎで、ちょっとの興味はあるのだが。
そんなちょっとの興味があっという間に思考の隅に放り投げられるほどに、どうでもいいと言えるほどに、陽斗の言葉は彼女にとってとてつもなく嬉しいものだったのだ。
火鈴はその喜びのままに、猫の尻尾をピンと垂直に立てた。

「うんうん!私も陽斗を嫌いになんてならないからさ!心配しないでよ!」

言いたいことを言って、少し落ち着いた火鈴は、そういえば陽斗がここに来た理由を聞いていないなと思い出した。
そして理由を聞こうとして、何か用事があってきたのならば陽斗から言うだろう、と考えて口を閉ざした。

Re: 【中文】四つの国と妖怪達【募集中】 ( No.36 )
日時: 2016/08/22 21:02
名前: 堕烙 (ID: q9W3Aa/j)

>>34【東の国、国境付近/坂上 源一】

 彼の流れるような動作で舞い降りた様子を眺めていた源一は、がらにもなく大したもんだと内心で感心し呟けば、亡霊じゃないと判断したのかは定かではないが、まだ気が向いているのか、彼の問いに

(何処ってそりゃ....まあ、そうなんのか....)

 何処って事じゃなくただ単に噂されている人物を見に来たようなものだったため特にないと云えるがこうも自然に切り返されると答えてやる気にもなるが生憎、何処かに行く気もないも行く予定もない

 思いだそうとしているようにも見える、頭に疑問符がついているようなはてと首を傾げた後に彼の問いに首を横に振り

「あー生憎ちげえんだ、このじじいには適度の運動が必要だと思ってな、ここら辺は最近では近寄る人居なくてよ....静かに休憩も出来るかと思ったんだが....そうか、何処かに行かねえとならねえ道だったか....」

 降り立った彼の呟きは聞こえたものの、それこそ首を突っ込まない方が良いだろうと思い、強ち嘘でもない言葉を彼に言っているようにもただの呟きにも聞こえる言葉を自分の事をじじいとあえて口にし気だるそうに答える、そして余計な事だとは思うが

「気が向いたらとは言わずに国に来たらどうだ?少なくとも此処にいるのは....用があんだろう?俺は坂上 源一、一源という酒屋の店主だ 本当に余計なお世話だと思うが....何か通れねえ事情でもあんなら....通れるように手伝ってやれなくはねえが」

 これでも、目の前にいる人物よりは名は廃るが、それなりに知名度はある、何せ他国からわざわざ来る客も居る、それに昔は贔屓にしてなかった狐の嬢ちゃんのお陰か売れ行きは上々だ

 まあ、取りに来るのは大体使いのものだったり、献上としてのもので直轄はしてなくどちらかと云えば酒をよく飲むと知られているからだ

(だが、まあ....何かほっとけねえのもある、本当に何やりてえんだ、俺は)

 そんな事を思いながらも、自分でも余計なお世話だと感じて自分自身に内心で苦々しく笑えば、がしがしと頭を掻きながらもはっきりと口にして、彼を見るが断られても仕方ないとも思っているため、何処となく声に抑揚がなかった

Re: 【中文】四つの国と妖怪達【募集中】 ( No.37 )
日時: 2016/08/23 13:21
名前: 堕烙 (ID: q9W3Aa/j)

>>35【西の国、猫又邸付近/御子柴 陽斗】

 火鈴のフォローのようにも本音にも聞こえる言葉をを聞いて内心ではほっとするが自分の言動でまた、拗れたらと思うと下手に口にするのは止めて、安心したように微笑し

(嗚呼....良かった、機嫌が良くなって....気も逸らせたみたいですし....まあ、本心からの言葉だから気を逸らしたと云う言葉は少し違いますが....)

 自分が言った発言で火鈴の嬉しそう表情と嬉しさを表すかのようにぴんと立った尻尾を見て、やっと心底から安堵をする

 もしかしたら火鈴はちょっとした悪戯心で言ったかもしれない、でも....流石に頬膨らませて怒る姿を見たら....焦ってしまう、だから、火鈴の嬉しそうな姿、笑っている姿を見ない限りは心底から安心は出来なかったのもあるが

(やっぱり、火鈴に限らず人の嬉しそうな笑みは好きだ)

 火鈴の笑みを見て内心でそう呟き、改めて自分が人の笑顔、特に嬉しそうな笑みが一番好きだと感じながらも口を開き

「そう言って頂けると嬉しいです、ありがとう....火鈴」

 自分から言うのは平気だが相手からこうもと直球に言われると照れてしまう、火鈴からしたら言いたいことを言ったまでというように晴々としているけれどとそんな事を思いながらもはにかむように笑った後

「えっと....その決まった用事はないのですが、火鈴の予定が空いていたら一緒に町回りません、か?」
 
 火鈴の様子に気付き、用事があるのではないかとも見れる火鈴を見て、火鈴が望むような返答はないため、伺うように聞いてから付け足すように微笑しつつ、

「....勿論、仕事が残っているのであれば僕もお手伝いします、休みを頂いたので火鈴に会いに来たまでですから」

Re: 【中文】四つの国と妖怪達【募集中】 ( No.38 )
日時: 2016/08/23 13:18
名前: 月無 (ID: nLPrrFyW)

>>36

【御伽 藍羅/東の国の国境付近】


「ふむ、そういう事か。いやいや、早とちりをしてすまないな。こんな場所だしこちらに向かってきてたから、どこかに出かけるのだと思ったんだ。」

苦笑を浮かべ、顔の前で手を振る。 そうか、どこかに行くわけではなかったのか。まぁ、大した荷物も持ってなさそうだし長旅というわけには行かないのだろう。
少々勘が鈍っているのかもしれないと思いながら、「はは、アンタがじじいなら俺は一体何なんだろうな」と付け足して目線を向ける。

確実に目の前の男よりも年上である自分は、果たして何と呼ばれるのだろうか。そう言えば今現在は琥珀が最年長らしいが、自分がいるとなるとそうもいかないだろう。なんたって同じ頃に生まれた同い年なのだから。


「あぁ...ならば、お願いしても良いだろうか。少し訳ありなものでな、一人で通るには少し勇気がなかったんだ。俺は御伽 藍羅、よろしく頼む。」


その申し出を有り難く受け取れば、ニコリと笑って少し頭を下げた。最近の妖怪はやはりいいヤツが多いらしい、昔はみんな血の気が多くて野蛮だったから少し安心だ。これならば琥珀も安心して長でいられているだろうと、そう考えればどれだけ自分がアイツの事を好きなのか改めて実感した。そのまま少し恥ずかしくなってしまうのだからやはり自分は馬鹿だ、いやそんな事は当の昔に知ってはいたけれど。

名乗れば手を差し出して、握手を求めているのか小さく笑いかける。第一印象は大事だとよく言われていたが、まさかこんなところで役立つことになろうとは。
というか酒屋をやっているのか、ならば酒好きらしい琥珀とも顔なじみなのかもしれない。 そう思えば何か面白い話が聞けるかもしれないと思い、少し胸が高なった。自分がいなかった時の彼女の話を聴けるのは、とても喜ばしいが少し妬いてもしまう。割れながらめんどくさいやつだ。




Re: 【中文】四つの国と妖怪達【募集中】 ( No.39 )
日時: 2016/08/23 23:21
名前: ジュン(June) (ID: 4vtppfc1)

【南の国/犬居 送】

「あぁ、風が気持ちいい」

あぁ、今日も南の国は平和だ。木々の間を通りすぎる風が速度、温度、音。全てが程よく気持ちいい。そして、小鳥のさえずりが聞こえる。太陽が森を照らし、葉が光っている。木々が風に揺れている。うん、平和だ。
                   
元々先祖の代からここ、森の奥の暮らしなのでそんなことにこだわるのかもしれないけど、自分にとっては「平和」を感じるために大切なことだ。


……にしても暇だ。暇すぎる。いや、暇なのは平和ということだから良いことなのか。

暇なのは嬉しいことなのだが、性格上暇を持て遊んだりするのは苦手でだ。


「人の役に立ちたい」

それが自分の望みであり、一つの生きる価値、生き甲斐、目的なのである。

人と話したり、一方的に話を聞いたりするのも好きだが生憎この森の中。人など滅多に訪れない。
と、言ってみても特に行きたいところも無いし、行く宛もない。いや、行く宛ならあるのだが、南の国からは遠い。

そんなことを言うなら、住むなと誰かに言われそうだけど僕はこの環境を気に入っているし、環境が突如変わるのでしばらくは慣れそうに無いし、何より生まれ育った故郷を離れるなど自分には到底出来っこない。

そういえば最近、源さんの住む東の国に何やら噂が立っているのだとか。
何やら、亡くなったはずの者の目撃証言がなんとか…。少し、興味があるし、そこら辺の地の理には詳しいはずだし、と色々あるのだが、やっぱり距離がさっき言った通りここから遠いので無理だ。


…思い付く手段は全て崩れてしまった。

どうしよう、昔は一人で遊んでても平気だったし、楽しかったのだが、一人でどう遊べと言うのやら。

…迷ったあげく、僕は暇をもて、いやいや、自然の演奏を聞くことにした。

【堕烙さん>>勝手にキャラの名前を出してしまいすいません!】

Re: 【中文】四つの国と妖怪達【募集中】 ( No.40 )
日時: 2016/08/24 07:38
名前: 堕烙 (ID: q9W3Aa/j)

>>39ジュン様、大丈夫ですよ!寧ろ沢山使って良いです!俺も使うかもしれません、もう使っているかもしれませんが記載しても平気でしょうか?】

>>38【東の国、国境付近/坂上 源一】

「別に良いってことよ、どっかに行くときに通る道にはちげえねえからな....そう思って当然だ」

 彼の様子に首を左右に振り、何処か楽しそうに笑うと大丈夫だと云うような柔らかい表情と穏やかな声音で口にして彼の次の言葉に

「まあまあ、良いじゃねえか外見は俺の方が上だ、この姿の俺があんたを何とかじいなんて付けたら可笑しいじゃあねえか、気にすんなって」

それでも上に見られたいなら話は別だがなあと付け足して、

(意外と細かい実年齢が上の兄ちゃんだなあ...それにしても....確かに狐の嬢ちゃんは俺より歳上だ、しかも見かけたのは....俺が子供だった頃だ、今どのくらい経ってんのかすら分からんしなあ....こいつに合わせて外見年齢を変えると....12才位な外見になるのか....それじゃあ酒を気軽に飲めないじゃねえか)

 脳内は彼の云うように実年齢を考えた上だの、実年齢が上だが外見は自分よりも下という事を考慮するが段々と酒が気軽に飲めなくなる、自身の外見を想像してげんなりし少し侘しそうな面持ちになるが、深く考えるのは止める事にする、考えても気が滅入るだけだ

「んあ、嗚呼....勿論だ、この源さんに任せな。 おう、俺の事は源さんって呼んでくれたら良い、まあ....個人的に源じいの方が良いんだが....あんたは例外らしいからな、俺はあんたを何て呼べば良いんだ?」

 自分の余計なお世話、お節介が通るとは思ってなかったため、僅かに反応が遅れたが言ってみるもんだなと内心で呟けば、差し出された手をちらりと見て、握手すればそう上記を述べて、手を放すと僅かに困ったような笑みをして御伽を見た

 何せ彼は例外らしい、何せ見た目より実年齢、妖でこんな拘りがあるなんて、いや拘りじゃなく彼からしたら違う意味合いで呟いたのかも知れないが上手くはいかないものだなあと瓢箪酒器あいぼうの存在を確かめるように優しく撫でながらもそんな事を思っていた

Re: 【中文】四つの国と妖怪達【募集中】 ( No.41 )
日時: 2016/08/24 12:24
名前: ドロシー ◆zfyqf4IqcA (ID: QY0WTXpS)

>>37

【西の国 猫又邸付近/猫石 火鈴】

フォローの成果があったのか、安心したように笑った陽斗を見て火鈴も安心したように笑い、やり過ぎてしまうのは悪い癖だなと苦笑した。
苦笑した、といっても心の中でだけで、表情には出来るだけ出さずにだが。
そんな中で陽斗から「ありがとう」という言葉が届き、そういえば自分は礼を言っていないということに火鈴は気付き、少し慌てながらいつもの様にふんわりと笑った。

「こちらこそ嬉しかったよ、ありがとうね。後、素敵な演奏を今日も聞かせてくれてありがとう。私、陽斗の演奏が大好きだよ。勿論陽斗の事もね」

勢いで何か恥ずかしくなるようなことを言ってしまったような気がするが、言ってしまったのだから仕方ない。気にしないようにしよう。と少し下を向いて考え気を取り直し、陽斗の嬉しい申し出に答えようと陽斗に向き直った。
正直、火鈴は今日の仕事がまだあったかどうかをはっきりとは覚えていなかった。一通りは終わったはずではあるが残っている可能性が無いとは言えないのだ。
とはいえ重要な仕事は先にするようにしているし、残っているとしても大したものではないだろう。
それに、自分のうっかり癖は有名である上に、幼馴染であり、自分が仕えている相手である猫又は自分の事をよく知っている。
だからまぁ、自分が仕事をうっかり忘れて友達と遊びに行くくらいの事は許してくれるはずだ。

「仕事は多分ないはずだし、大丈夫。一緒に行こう。いやぁ、久しぶりだし楽しみだなぁ」

久しぶり、というのは陽斗と一緒に出掛ける事でもあり、西の国の町を見て回る事でもある。
最近は家で読書をすることが楽しく、あまり出掛けていなかったのだ。
そういえば、陽斗が仕えている相手である雪男が治めている北の国にもあまり言っていなかったなぁと思い出し、また行ってみたいなと思った。

Re: 【中文】四つの国と妖怪達【募集中】 ( No.42 )
日時: 2016/08/24 22:07
名前: ジュン(June) (ID: 4vtppfc1)

【堕烙さん>>勿論全然okです!使って下さい>∀<】

Re: 【中文】四つの国と妖怪達【募集中】 ( No.43 )
日時: 2016/08/25 13:56
名前: 月無 (ID: nLPrrFyW)

>>40

【御伽 藍羅/東の国の国境付近】


「確かにそれもそうだ。...ふふっ、源じいは勘弁してくれ。外見がどうであれ、年下をオジサン呼ばわりするのは気が引けるよ。俺の事は好きに呼んでくれて構わない。」


ふにゃりと笑えば、握手した方の手を一度握りしめて開く。他人と触れ合ったのなんていつ以来だろうか、すごく懐かしい気がした。いやまぁ、「あんな場所」につい最近までいたのだから、それは同然のことなのか。


上に見られたい訳では無い、というか上に見られることには慣れていない。だから別に年齢がこうだからー、とか何とか言うつもりはなかったのだが、流石に自分より年下をじいさん呼ばわりするのは嫌だった。変なプライドである、これをプライドと読んで良いならばの話だが。


「ならば行こうか。いつまでもこんなに所にいたって、あまり意味は無いしな。」


源一の横を通り抜けて門へと歩いていきながら、何処からともなく聞こえた鈴の音に歩みを止めた。多分今の音は幻、自分の錯覚に過ぎない。それでもやっぱり懐かしくて、戻ってきたのだと実感することが出来る。 髪を揺らす風に目を細め、自然の香りを嗅げば体の内側から震えるような感覚。 懐かしい香り、聞こえた鈴の音だって時期にきちんと聞けるのだろう。


(土産話、沢山あるからな...アイツの驚く顔が早く見たい。)


ここに居なかった__死んだとされる長い時間何をしていたのか、面白おかしく話そうじゃないか。 きっと彼女は怒って、泣いて、最後には笑うんだろうけど。そのコロコロと変わる表情を早く目の当たりにしたい。

鈴の音は聞こえなくなった。くるりと振り向き、源一の目を見れば小さく笑う。早く行こう、そういう藍羅は今にも飛び出したい気持ちなのだ。街がどんなふうに変わったのか、今はどうなっているのか、早く見たくて仕方がない。

Re: 【中文】四つの国と妖怪達【募集中】 ( No.44 )
日時: 2016/08/27 14:25
名前: 堕烙 (ID: q9W3Aa/j)

>>42
【ジュン様、ありがとうございます!】
ーー

>>41
【西の国、猫又邸付近/御子柴 陽斗】

 先程の言葉ですら照れてしまいそうになっていたが、更に上回る直球な言葉に見る見るうちに火鈴から見ても分かるほど頬が紅くなるが言った本人が俯いているので急速に紅潮した様は見えていない事が幸いだった、まだ赤みの帯びた状態で口を開き

「いえ、そんな....此方こそ聞いてくれて、ありがとうございます 僕も火鈴が好きですよ」

 言われたから返すと言う訳ではないが、自分も火鈴が好きなので、思いのままに告げる、自分がどの好きなのかは明確には分からないが多分、友達としてで照れてしまったのは火鈴があまりにも直球だったからなんて内心で思うようにして、微笑するものの

(嗚呼、もう.....何で直球に言えるんだ 火鈴は)

 頭の中では、直球に言える火鈴に羨ましいなんて云う意味で内心で呟く、人に直球で言葉を投げ掛けるほどの度胸は持ち合わせてないが火鈴の言った言葉が素直に嬉しく僕も言ったまでの事で顔をすぐに上げた火鈴の頬にそっと触れて

「....多分は余計です、火鈴 ですが....もしあっても環さんなら許してくれますね、拗ねるかも知れませんが....でも、空いているんですね、良かった」

 多分だと心配になるじゃないですかとそう思わず言ってしまいそうになるがせっかく火鈴が僕の申し出に受けてくれたんだ、自分から話の腰を折るような真似はしたくないと思い、僅かに困ったような笑みでしかしながら嬉しそうに笑い、そう言うと

「それじゃあ、行きましょうか....あ、火鈴着替えたいなら言ってください、待ちますので」

 火鈴の頬を撫でていた手を下ろして、その手を火鈴に差し出しながら言うが言っている途中で、不意に気付くとそう付け足す

 僕から見たら今のままでも構いませんが、もし着替えたいならと思い、首を僅かに傾げて火鈴を見る


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