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・Seize the day『 長文推奨 』
日時: 2016/12/10 19:45
名前: 根薪 (ID: s2qZnqsK)
参照: 特に開幕の儀とかありませんのでお暇な方は絡み文ドゾー。







【 prologue 】



時は中世、舞台はとある国の城塞都市。
希望を手にした者達は光へと続く門を開いた。しかしそれは結果として多くの人々を巻き込み苦しめる事になる。

『お前達が人間として生きる事を望まなければ、私達は人間として生き続ける事が出来たのに。』

ある者は隠された真実に一人涙を流し、白衣を脱ぎ捨てると決死の思いで拡声器を手にした。
真実を知った民衆達は悩み考え続ける事を余儀無くされ、多くの人々は未だ答えを求め続けている。





――――――



閲覧ありがとうございます。
名前を改めまして根薪と申します。久々にカキコを開き、とりあえず初心に帰ろうかと思い初めて建てたこのスレッドを再建させていただくことにしました。掲示板自体が変わっているため二度目の再建となりますが、またお付き合い下さる方が居ましたらよろしくお願い致します。勿論初めましての方も歓迎致します。

当スレは城塞都市内の極秘研究施設で生み出された能力者達とそれに関わる人間達の、戦闘・恋愛・日常、割と何でもアリなスレとなっております。今回は長文推奨の中文スレとさせていただきます。その他の部分での変更もありますので、世界観やルールに一度目を通してから登録書を記入して頂けますよう宜しくお願いします。



――――――


 世界観 >>1

 ルール >>2

 募集枠 >>3

 登録書 >>4


――――――



【 参加者一覧 】>>5



――――――

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Re: ・Seize the day『 長文推奨 』 ( No.22 )
日時: 2016/12/15 23:08
名前: 根薪 (ID: Jr1Q7MLw)

>>21
私も嬉しい限りでございます!はい!私がちょっと文章を書くのが久し振りすぎてモタモタしてしまっているので、絡み文を先に投下出来る方が居らっしゃるようでしたら是非是非先に始めていただければと思います!

Re: ・Seize the day『 長文推奨 』 ( No.23 )
日時: 2016/12/16 23:29
名前: Dietrich (ID: YTT42QuR)

>>22
 了解しました! では、キリルで絡み分を投稿させていただきます。
 絡みにくいキャラなのですが、よろしくお願いします!



 ふと、目をあげた。しんと静まり返った研究所の中で、固い床や壁からひやりと冷たい空気がにじみ出ているような感じだ。ゆっくりと体を起してあたりに目を走らせる。これは、彼がこの研究所に来た当時から思わずやってしまう癖であった。

 キリルは先ほどまで行っていた実験の結果をレポートに書き込み、その作業も手早く終わらせた。めまいのような眠気を感じ、目頭を押さえる。椅子の背もたれに体重を任せると、テーブルの上に投げ出されていた煙草を手さぐりで引き寄せ、口にくわえて火をともした。

 ぶっ続けの実験は彼にとっては夢のような時間だった。昔からやりたかったこと、それをだれにも邪魔されず、ただ黙々と続けられる。こんなに幸せなことはなかった。この仕事を此処の人間は誰もとがめることはない。ただ少しばかり、食事をしろだとか、睡眠をちゃんととれだとか、そんなことは言われるが、それだけだった。結果はちゃんとついてきてくれる、実際に今、過去に積み上げてきたものがようやく輝かしい結果になろうとしているときだった。

 唐突に表れた研究の道。その光に心躍らない研究者がいるわけがない。キリルももちろん、興奮のあまり、心臓が締め付けられるような感覚に陥った一人だった。

 ――それと同時に、彼は交流の必要性を知った。人から人へ知識が渡る、その重要性を知った。人との接触に興味を持ち、今まで通り引っこんでいる暇はないと理解した。自分では考えられないようなことを目の前のこの人物は知っているかもしれない。そう思うとどうにも焦ってしまう。今まで自分は何をしていたのかと、悔しくなる。

 ため息をつき、紫煙を吐き出す。体制を戻し、煙草を口にくわえたまま靴を手に取った。少し高めのしっかりとした靴。それを脚に引っ掛けて立ち上がり、近くにあるカップをつかんで部屋を出る。

 だからと言って、すぐに人になれるはずがなかった。キリルはまだ人とまともに目を見て話すことができないでいた。歯がゆい感覚を何度も味わいながら、全く成長しない自分にイラついた。もし妹なら、そんな思考はただ彼の神経を逆なでするだけだった。

 薄暗い廊下を歩きながら、いまだ誰にも会わないようにと願う自分がいた。煙をくゆらせながら何か温かい飲み物でもないかと、給湯室を覗き込んだ。

Re: ・Seize the day『 長文推奨 』 ( No.24 )
日時: 2016/12/18 23:46
名前: ちゅるる駅員 (ID: n0SXsNmn)

>>23
Dietrichさんお久しぶりです。
覚えていらっしゃいますでしょうか?前スレでは構っていただきありがとうございました^^
レス遅れますがもしよろしければロイおじさんで絡みにいってもよいでしょうか??

Re: ・Seize the day『 長文推奨 』 ( No.25 )
日時: 2016/12/18 23:57
名前: Dietrich (ID: YTT42QuR)

>>24
 わあああお久しぶりです! 覚えていますとも、何度も読み返したりしていますから! ロイさん嬉しいです、ぜひお願いします!

Re: ・Seize the day『 長文推奨 』 ( No.26 )
日時: 2016/12/24 23:01
名前: ちゅるる駅員 (ID: n0SXsNmn)

>>23

皆が集まれるフロアの端の方で広い長テーブルを埋め尽くすように実験機材を広げ、綺麗とは到底言えない文字で埋め尽くされたノートの上に男は突っ伏して死んでいた。正しくは死んだように寝ていた。
彼が寝ているすぐ側では機器に乗せられアルコールランプによって加熱されているビーカーがコトコトと音を立てていた。
水分は無くなり、空のビーカーだけが熱せられそのまま大きな音を立ててビーカーは割れた。
ガシャン!という音に肩を跳ねさせ飛び起きたロイは辺りを見回し状況を確認すれば「なんだ、」と自分がうたた寝をしていた事、それによりビーカーが割れた事を理解し安堵のため息を吐いた。

改めて割れたビーカーを見つめ今度はどうしたものか、とため息をつきながらアルコールランプの火を消し、よっこらせ、とオヤジくさい掛け声と共に立ち上がる。
いつの間にか冷めきったコーヒーカップを片手に新しく淹れようと給湯室へと向かう。
その間も暗い通路を歩きながら冷めたコーヒーで喉の渇きを潤し、自分でも行儀が悪いと思うものの元々育ちがいい訳でもないのでそれも仕方が無いと自分を慰める。

広間から数分程歩けばこじんまりとした給湯室が見えてくる。薄暗いそこはインスタント食品やインスタントコーヒーなどが数多く置かれ、研究者らの不摂生が垣間見える。共有のヤカンに水を入れコンロに火を点ける。程なくすると水がお湯になりヤカンが心地よい音を立て始める。沸騰によりカタカタと音を鳴らすヤカンの蓋に手を伸ばそうとした時に気づく。自分以外の足音がする事に。

「よぉ、お前もこんな時間まで研究か?
お湯、沸いてるがいるか?」

ここの施設の研究者達、いや研究者という生き物自体が他人との交流をほぼ拒む生き物だと分析しているロイは自分はせめて誰かと交流を取れるようにいようと心掛けていて、それは昼夜問わず自分が追い詰められていてもいなくてもいつだってそれを貫いて来たつもりで。そんな自分に少しは慣れてくれただろうか?人一倍頑張り屋な足音の主、キリルに声をかけながら自分のカップに熱々の熱湯を注いだ。




(すみません大変遅くなりました…!!
先にいた設定でぶっこんでしまいましたが大丈夫でしたでしょうか??;;)

Re: ・Seize the day『 長文推奨 』 ( No.27 )
日時: 2016/12/25 01:13
名前: Dietrich (ID: YTT42QuR)

 あと少しで声が出るところだった。口に煙草があってよかった。反射的に出てしまう、まるであった人物と自分は絶対に会いたくなかった、と思わせるような、そんな声。静かにその声を飲み下すと、先客――ロイをちらりと眺め、軽く頭を下げた。

 ロイは此処の研究員の中でもよく話す人物だった。能力は十分にあるものの、その性格ゆえ何かと注意をされる場面をよく目にするが、それはすべて愛情によるものであることも最近やっと分かってきた。あれだけ気楽に誰かと話すことができるのはうらやましい限りで、それと同時に、この人は自分の気持ちを理解することもできないのだろう、とかすかな劣等感も抱いていた。

 苦手というわけではない、ただ自分が情けなく思えるだけだ。キリルはロイを尊敬できる人物とみていたし、世話にもなったこともある。あまり失礼はないようにと、出来得る限り表情を取り繕った。口から煙草を外し、手近にあった皿を引き寄せて火を消す。

「……ロイさんも、お疲れ様です」

 うつ向き気味にそう言うと、自分の目的をふと思い出して慌てて頷いた。体が冷えていることを感じながら、コーヒーにでもしようかとインスタントがあったはずと記憶していた棚へと足を引きずりながら近づく。インスタントの粉末を見つけると、その中身をカップに落とし、音を鳴らしながら沸騰した水を湛えたヤカンへと振り返り、近づいた。

 ……このようなとき、どのような会話をしたらいいのだろうか。必然的にロイと距離を縮めることになったキリルは、義務めいた感覚に陥り、かすかなめまいを感じた。

「……あの」

 一応声を絞り出したはいいものの、そこから何一つ思いつかなかった。普通の会話、と思うたびに自分が長い間それにかかわらなかったことに気づいた。

 思い出せば、此処に来るまで自分のことしか考えなかった。誰かと話し、共有する感情を持たなかった。そんなことをしていたのは、目の見えない妹と、食べ物もろくにない状況下にいた時ぐらいだ。よくだしぬけに妹は空の話をした。今日の天気はどうか、雲はいくつ流れているか、どんな形か、色か。晴れだと言えば、だからこんなにも温かいのね、と彼女は無邪気に笑っていた。

「……その、今日は、いい天気、でしたね……」

 そんなことを考えながら、口をつい出たのはそんな言葉だった。その言葉を口にした途端、条件反射のように顔が赤くなるのがわかった。今日もキリルは一度たりと外に出たりはしていなかった、外に出ていた研究員の一人がもらした一言を聞いていたから、外が晴れだと知っていただけだった。羞恥で目の前がかすんで、思わずその場で立ち止まった。やっちまった、と口の中で小さくつぶやいた。

 いえいえ大丈夫ですよ! のんびりと待っていますので!
 大丈夫です! つなげていただきありがとうございます!

Re: ・Seize the day『 長文推奨 』 ( No.28 )
日時: 2017/01/13 23:59
名前: ちゅるる駅員 (ID: vPGTCQ.l)

>>27

「おう、キリルもお疲れ。」

キリルの言葉に返事をしつつ自分の分を注ぎ終わり水量が少し減ったヤカンを差し出す。
絞り出すように吐き出された言葉にロイは苦笑した。
「いい天気でしたね」
まさかキリルとこんな会話を交わす日がこようとは思ってもいなかったロイは一人、彼の他者との関わり方への成長をこっそりと隠れ喜んだ。

しかしそれでもまだどうかかわったらいいのか、不安でいっぱいそうな彼にどう返すべきかと考える。茶化せば彼を傷つけるだろうか。まともに答えても彼は返事に困らないだろうか?

「…そうらしいな。
残念ながら俺は今日は地下から一歩も外に出ていないんだ。
いい天気だったのなら散歩すれば気持ちよかっただろうなぁ。」

なんでこんな日に俺はまともに実験研究をしてしまったんだろうな、と外への憧憬を漏らす。

いい天気といえば決まって若者は外で遊べと大人は言うが、ロイは小さな頃から家に引きこもり研究者に憧れ真似をしては失敗しその度に家のどこかや家具などを破壊しては怒られながらも、自分の道を進んできた。
決して成功ばかりだとは言えないがこうやって今現在、最高の環境で自分にとって未知でしかない研究に携われていることが素直に嬉しく思っていた。
幼い自分を思い出しては無意識に「ふっ、」と笑みを零し懐かしさに口角を上げればふとキリルの存在を思い出し現実へと意識は覚醒し、口角を戻し下げる。

そういえば、と切り出し
「キリルは小さいころはどんな事して遊んでたんだ?」

きっとキリルからしたらまたこのおっさんは突拍子もない事言って、と呆れられるかもしれないが、コミュニケーションを取ろうとしてくれている彼に応えるように他愛もない話を始めた。







【あけましておめでとうございます!本年もよろしくお願いします^^
相変わらずの遅レスですがご容赦を…!】

Re: ・Seize the day『 長文推奨 』 ( No.29 )
日時: 2017/01/15 21:04
名前: Dietrich (ID: saz7BosX)

 どうやら自分の言葉は無事に相手に届いてしまったらしく、どうしようかと思い悩んでいたところ、ロイはそんな自分の心境でも汲み取ったかのように意外と真摯に話を返してくれた。これで沈黙でもされたらどうしようかと考えていたキリルはほっとすると同時にあまりにもつまらない話題を口にした自分を激しく責めていた。

 しかし、自分のこの考えもまた杞憂だった様子で、ロイは何やら自分の突飛な話に何か思うところでもあったらしく、少しの間を空ける。自分も外に入っていないんだが、と口の中でもごもごと言い訳をしていると、ロイからの問いかけを返されて、驚きながらも安堵を覚え、次に表情をゆがめるしかなかった。

 嫌だったわけではない、それはキリルの数少ないと言っていい表情であっても分かることだったが、すぐには思い出せなかった。小さな頃、ぱっと思い出すのは苦労した時期の話で、そのころには自分の中で自分自身のために何かをして楽しむ、という時間は残されていなかった。

「……そうですね」

 ヤカンを受け取り、湯をカップに注ぎながら、随分と昔まで記憶をさかのぼらせる。霞んで良く分からないところも多い、両親がいた頃の話だ。その時は妹の世話をしていたとはいえ、自分にも自分の時間があった。

「……あまりにも小さなころのことは覚えていませんが、妹がいた時には近くの林に出かけたり、両親の聖書を借りて説教のまねごとをしていました。林の中に猟師がたまに使うあばら家があって、そこで、家から持ってきたシーツをかぶって、妹が聖書を朗読したりして」

 自慢をするわけではないが、妹は目鼻立ちも整っていて、人に良い印象を与える顔をしていた。兄の自分の目から見ても、春の暖かな日差しを受け、あばら家の古い床に真っ白なシーツを引きずりながら優しげな笑みを浮かべる幼い少女は美しいと思ったほどだ。

 コーヒーの黒い水面を眺め、ため息をついた。あまり家族の話をするのは得意ではなかったが、話を始めたのは自分でもあるし、なぜか今は思い出すこともあまり苦しくはなかった。

「……ロイさんは、どうだったんですか」

 ヤカンを元あった場所に戻し、コーヒーをすすりながら、興味本位でわいた疑問をそのまま口にしていた。


 あけましておめでとうございます!
 お時間がある時で構いませんよ! ゆっくりお待ちしております!

Re: ・Seize the day『 長文推奨 』 ( No.30 )
日時: 2017/01/22 23:27
名前: ちゅるる駅員 (ID: 5YaOdPeQ)

>>29

キリルは自分のくだらない世間話に一瞬顔を歪めるものの、そうですね、と過去を思い出しながら自身の思い出を話し始める。
そうして初めて知る本当のキリル。妹がいる事、そしてロイからしたら、今とは全く想像がつかないあばら家に潜り込んで悪戯に妹と遊ぶ少しやんちゃな所。

「案外普通に過ごしていたんだな」

と思わず本音を漏らしてしまうロイだったが、自分はどうなのだ、という問いかけに、そうだなあ、と再び自分の幼いころを思い出す。

「まぁ今とそんなに変わらないのだが、そうだな…家の近くに研究所があってな、小さい頃はよくそこに入り浸っては叱られたりしてな。こっそり器材を持ち帰っては部屋に閉じ篭り野草だなんだと混ぜて遊んでいたなぁ。今思えばそこから俺の研究者としての人生が始まってたんだな…。」

研究所から盗んだ、もとい借りた器材をこっそり返す頃には「この悪ガキが!」とよく怒られたものだ。
はは、今とやってることは一緒なんだよな。と乾いた笑いに少し温くなったコーヒーをすすりながらもどこか上機嫌であった。
苦い過去もあったがそれも全て今に繋がっていると考えればロイはきっと恵まれているし幸せであるのだろう。

コーヒーを飲み終わると、さて、と一息つきキリルに視線を戻す。

「俺はそろそろ実験も少しで切り上げて寝るとするか…。
キリルはどうするんだ?」

キリルに背を向けあくびをしながら空になったコーヒーカップをシンクで洗い流し伏せまたキリルへと向き直る。

Re: ・Seize the day『 長文推奨 』 ( No.31 )
日時: 2021/02/13 15:51
名前: しゅんた。 (ID: u0Qz.mqu)

参加したいです!


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