オリジナルなりきり掲示板
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 雨恋【リュウ様と一対一】
- 日時: 2017/07/24 22:38
- 名前: ランゴスタ (ID: OLpT7hrD)
とある学園の話。
俺達は他愛ない出会いがきっかけだった。
どしゃぶりの雨の中を駆けていた日だ。
地面に鳴り響く雨の音は騒音をかき消し、前を見通せない霧を作っていた。
そんな中で、俺は鞄を傘替わりに雨を防いで駆けていた
雨宿りができるバス停まで着くと、服はびしょびしょになり、身体が湿気で熱くなってくる。
そんな最悪の日に、1人の彼女がバス停に駆け寄ってきたのだ。
それが、
俺(私)と君との出会いだった。
- Re: 雨恋【リュウ様と一対一】 ( No.15 )
- 日時: 2017/07/30 10:10
- 名前: リュウ (ID: /1jhe2RQ)
すみません!
昨日は習い事でそんなに来られませんでした。
絡み文の件了解です。
- Re: 雨恋【リュウ様と一対一】 ( No.16 )
- 日時: 2017/07/30 12:35
- 名前: ランゴスタ (ID: w32H.V4h)
【いえいえ(^^)
リュウ様のペースで大丈夫ですので。
絡み文の件、有難うございます!。】
次の日………
俺は晴れ晴れとした天気の中、静かに学校へと赴いた。
「…………」
俺は静かに自分の教室の扉を開ける。その扉の向こうには生徒達が仲良しな奴らと囲んで喋っていた。その中を俺は自分の机に向かって歩いていく。するとその席の隣から彼の声が聞こえた。
「おーーっす!空悟!。今日も朝から冴えない顔してんなぁ!」
海斗だ。相変わらず朝からハイテンションなのは他の人からしたら面倒な奴だとは思うが、俺からすればもうそれも目覚めの声に聞こえてくる。
「冴えない顔は余計だ。何時だってこんな顔だしまぁ、お前よりかはマシだろ?」
「なっ……言うようになったなぁ……。まぁいい、そんなことよりさ!今日はあれだぜあれ?」
「?……あれ?」
海斗はぐっと拳を握りながら目を輝かせて俺に何かを伝えたそうだが。そんな興奮するイベントがあったか?。
俺は海斗の問いに首を傾げた。
「席替えだよ席替え!!。しかも男女席だぜ!うおおおおぉ!!興奮するわぁ!」
「男女席?」
「男と女が隣になる席の事だよ!。ほら、最初の席替えの時に皆が男女別の席要望しただろ?。だけどこれで、女子との会話が増える!そしたら!俺の青春にぃぃ………花が咲くんだよぉ」
「………」
「女子と隣になった所で……お前が真面に話せるとは到底思えないけど」
すると俺達の間から割って、宗也が気だるく制服のブレザーを型崩れしながら鞄を持って俺の後ろの席に座った。
残念だが海斗。俺もそう思いながらお前を見ていた。
「な、なにをぉ…………!。お、俺だって真面に女子と話せる……し……」
「俺達がいない時に海斗は女子とワンツーマンで話せた事あった?」
「そ、そりゃあ………ありません」
「まぁ、空悟みたいに女子に対して興味が無いなんてのが一番駄目だと思うが…」
「えっ!?。いきなり俺の話かよ!」
「そうだぜ空悟!。女子は高嶺の花なんだぜ?。実際俺のクラスは綺麗な奴等ばっかだろ?。そしたらナンパとかできんのに」
「別に俺は興味が無いとかじゃ……」
「「ほほぅ……」」
その時俺ははっと気づいたら海斗と宗也はニヤニヤしながら俺を見てきた。やっぱり口を滑らせたのはいけなかったか!?。
- Re: 雨恋【リュウ様と一対一】 ( No.17 )
- 日時: 2017/07/30 13:37
- 名前: リュウ (ID: /1jhe2RQ)
【ありがとうございます!】
「おっはよー!あやたん!」
教室入った途端由紀ちゃんが得意なジャンピングハグを食らった。いや、慣れているけどさぁ……入った途端は受け身とれないから止めてほしいよ?実際、尻もちついたし。
由紀ちゃんが離れたのでそんなことを思いながら立ち上がると、由紀ちゃんを璃音ちゃんが叱っている。
「由紀、それ危ないから止めなさいって前から言っているよね?」
「うぅ、はい。」
そんなこと言ってるけど、明日も忘れて絶対やるのが由紀ちゃんだよね…
璃音ちゃんが一しきり叱った後、私に挨拶してくる。
「はぁ……あ、おはよう彩。」
「由紀ちゃん、璃音ちゃん、おはよう!」
いつもの朝。由紀ちゃんが予測不能な行動をして璃音ちゃんが呆れる。そんな和やかな雰囲気だった。
…が、由紀ちゃんが何かを思い出したような素振りを見せると真剣な顔で私に話しかけてくる。
「あやたん、あやたん!」
「ん?何?」
「今日席替えがあるよ!」
「……そっか?」
え?何でそんなことを真剣に言うの?私がきょとんとしていると、分かっていないなと璃音ちゃんがため息をつく。
「彩、席替えって言っても男女席でね。」
「え……それって…」
「そう。隣は男子。彩絶対にダメでしょ。」
「あやたん、ドンマイ。」
マジかぁ……今凄い気分が下がった。男女席で席替えにしようって言ったの誰?!
- Re: 雨恋【リュウ様と一対一】 ( No.18 )
- 日時: 2017/07/30 18:31
- 名前: ランゴスタ (ID: RnkmdEze)
「空悟の事だからてっきり「当たり前だろ」的に返してくるかと思ったが、ひょっとして脈アリな人とかいたりして?」
「みゃ、脈アリ!?」
「空悟敏感になりすぎ。もうこれじゃあいるって反応しかできないぞ?」
「っ………べ、別にいねぇって!……そんなん俺みたいな奴が気になるなんて……あるわけないじゃんか!」
「必死だなぁ……」
「うぐっ……」
とことん痛い所を突く海斗と宗也の言葉の攻めに耐えきれなくなった瞬間にチャイムが鳴り出した。それと同時に白髪がぴょんぴょんと跳ねている中年の眼鏡教師がガララッと扉から現れた。
キーンコーンカーンコーン
「皆ぁ~席に座れぇ~」
「おっと先生だ!。ほんじゃ、席替えのお楽しみ会といきましょうか!」
「相変わらず子供みたいにはしゃぐな」
「うっせ!。これで俺の人生に花が……!」
「あぁ、空悟。さっきの話は忘れな。どうせいないとは思ってたし。きにするなよ」
そう言いながら、海斗と宗也は席に座り、俺も椅子に座って先生の方へと身体を向けた。
「そんじゃ~皆さんお待ちかねの席替えの発表をいたしますよぉ~」
そんな軽い先生の言葉の後に1部は歓喜の声が舞い、1部は重い雰囲気を醸し出している。この先生は別に悪気があって言った言葉ではない。寧ろこの先生は生徒からは好評だ。だからこそこうやって批判するものはいない。まぁ別に弱味を握られている訳ではないが…。
「今日は先生が気になる………席にしました」
「ちょっと先生。なんで間が入ったんですか?」
「それじゃあ発表していくからちゃんと覚えろよ?」
「無視かい!」
- Re: 雨恋【リュウ様と一対一】 ( No.19 )
- 日時: 2017/07/30 18:59
- 名前: リュウ (ID: /1jhe2RQ)
キーン コーン カーン コーン
肩を落としている私に追い打ちをかけるようにチャイムが鳴る。
「あやたん、頑張るんだよ!」
「自分を信じなさい!」
2人は私にエールを告げて席に着く。
慌てて私も席に着くが、ほとんど放心状態だった。普通の人は席替えぐらいで……と思うだろうがそんなの知ったことじゃない。
すると、教室に入ってきた担任の先生が『席に着け』と言った後に
「そんじゃ~皆さんお待ちかねの席替えの発表をいたしますよぉ~」
と、そんなことを言うものだから苦しい現実を叩きつけられた気分でますます落ち込む。
…あ、先生が席を決めるということは男女席にしようって言ったのはもしかして先生?!
良い先生なのはわかっているけど、悪気が無いのも分かっているけど……男女席にしないでほしかったし、その言葉は言ってほしくなかったです。先生……
先生が決めた席の並びは『先生が気になる………席」らしい。
誰かが『気になる』と『席』に空いた間を指摘するが先生は構わず続ける。
席、どうなっているのだろう?隣が男子というのは決定事項だよね…
等と考えながらぼんやりと先生の話を聞くのだった。
- Re: 雨恋【リュウ様と一対一】 ( No.20 )
- 日時: 2017/07/30 21:54
- 名前: ランゴスタ (ID: 9yNBfouf)
…………それから先生は一番廊下側の席から順に名前を行ってゆく。中には「まじか」とか「はぁ~」なんてため息をつく奴もいた。
そして、
「笹原海斗君と小波璃音さんは先生の一番近い席ね」
「い、一番前ですかぁ!?」
「君、居眠りとかするでしょ?。先生ちゃ~んと見ちゃってるからねぇ?」
「うぐっ………」
「終わったな……お前の青春」
海斗は先生の指摘に胸が突き刺さり、何も言い返せない。止めとしては宗也が毒の様に言ってはいけない言葉を吐いて、彼の青春は終わった。
それから先生は流れるように名前を言い続ける。
「高口宗也君。そして新橋由紀さん。君達は窓側の下から2番目の席ね」
「何だか知らない組み合わせだが、まぁいいか」
高口は一番に窓側の席か。だがそこから思ったが、まだ俺の名前が呼ばれていない。たぶん次に言われるのが俺なんだろう。隣の席の人は正直気になるがまぁ誰でも………。
「佐神空悟君。そして紫雨彩さん。君達は高口君の後ろの席ね」
「…………えっ」
…………この時、何が起きたのか良く分からなかった。
- Re: 雨恋【リュウ様と一対一】 ( No.21 )
- 日時: 2017/07/31 08:58
- 名前: リュウ (ID: /1jhe2RQ)
いよいよ席が発表される。2人の席は何処なんだろうな…
私はもはや吹っ切れたよ。うん。
「笹原海斗君と小波璃音さんは先生の一番近い席ね」
「いや、笹原君は納得だけど何で私なのよ。」
璃音ちゃん……とてつもなく嫌そうな顔をしてるけど、笹原君は納得って意外と失礼だよ。
まぁ、笹原君は反抗して先生に正論で返されて撃沈しているけど……何か可哀想だな。男子と話せるような体質ならたぶん、めっちゃ励ましていたと思うよ。
なんて考えていたら次の組が発表されていた。
「高口宗也君。そして新橋由紀さん。君達は窓側の下から2番目の席ね」
「やった!そうっち頭がいいから勉強教えて貰おう!」
もうあだ名付けたの?!早いなぁ由紀ちゃんは。高口君か、静かそうだし話しかけたりし無さそうなタイプだから意外と隣がよかったかも。
そろそろ私の席が発表されるな。気を引き締めておこう。
「佐神空悟君。そして紫雨彩さん。君達は高口君の後ろの席ね」
「はい………へっ?」
え?佐神君って、昨日バス停で一緒に雨宿りをした、よね?
ちょっと安心かも、由紀ちゃんも前に居るし。
なんとか、席替えで絶望的になることはなくてほっとしたよ。
- Re: 雨恋【リュウ様と一対一】 ( No.22 )
- 日時: 2017/07/31 11:40
- 名前: ランゴスタ (ID: qD0oxfww)
キーンコーンカーンコーン
「以上が席替えの内容になります。暫くは席変える気無いのでお隣さんと仲良く授業に励んで下さぁ~い。はいHR終了。次の授業の準備しといてよ~」
こうして俺達の席は、予想を斜め上に行った内容でガラガラと変わり始めたのだ。
海斗は青春以前に一番前にされた事に気に病んでるらしい。まぁ俺の見解では小波さんなら勉強とか教えてもらえっていう先生の計らいなのだろう。高口にしても意味からしてそんな感じか。だが、俺と紫雨さんは何故こんな組み合わせになったのかはそこだけが良く解らなかった。
「まじかぁぁ~。まじかぁぁ~。まじかぁぁ~」
海斗は自分の席で項垂れている。そんなにも前とか嫌だったのか?。まぁ自分の行いを呪うがよろし。高口とは前の席だから、そこは安心の定位置となっただろう。だが新橋さんと高口か。……合わなそうだがなぁ~。
何て、本当は自分の席でさえも納得と言うか理解が出来なかった。一体何を見てそう判断したのだろうか。
「あっ……あの。紫雨さん。これから、よろしく……」
- Re: 雨恋【リュウ様と一対一】 ( No.23 )
- 日時: 2017/07/31 17:07
- 名前: リュウ (ID: /1jhe2RQ)
先生が教室から出てきて、一気に教室が騒がしくなる。笹原君みたいに落ち込む人も居れば、高口君みたいに何も感じてい無さそうな人。由紀ちゃんみたいに喜んでいる人……など、様々だ。
「ねぇ……ごめん、これ教えてくれない?」
由紀ちゃんもう話しかけている!何を聞いているのかな?……あ、数学だ。由紀ちゃんの苦手教科の中で一番苦手なんだよね。
璃音ちゃんは何もせずに次の授業の準備。璃音ちゃんの事だから海人君みたいな人は苦手なんだろうな。
…で、何で佐神君が隣なのかという疑問が解けない。先生は何の理由でこの席にしたんだろう?安心だけど、まともに相手の顔が見られないし……
あ、声かけてくれた。答えた方がいいんだよね?
璃音ちゃんに頼む?でも、それじゃあまりにも不自然だよね。
「あ……ぁぅ…はい。」
頑張った。頑張ったよ私!璃音ちゃんが頑張ったねという顔でこっちを見ている。
……後で璃音ちゃんにいっぱい褒めてもらおう。
っと、私も次の準備をしよう。
- Re: 雨恋【リュウ様と一対一】 ( No.24 )
- 日時: 2017/08/01 22:11
- 名前: リュウ (ID: /1jhe2RQ)
上げまーす
総合掲示板
小説投稿掲示板
イラスト投稿掲示板
過去ログ倉庫
その他掲示板
スポンサード リンク