オリジナルなりきり掲示板
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 小中高大一貫“夜明学園”! 終了
- 日時: 2021/02/13 22:50
- 名前: スノードロップ ◆U9PZuyjpOk (ID: rCT1hmto)
閲覧のみです
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44
- Re: 小中高大一貫“夜明学園”!《途中参加OK!》 ( No.243 )
- 日時: 2020/06/28 15:59
- 名前: 待雪草 ◆U9PZuyjpOk (ID: rCT1hmto)
- 参照: http:www.kakiko.info/profiles/index.cgi
朝日「何?」
夕夜「父さん、なんなんだろうな。」
朝日「ほぇ?」
- Re: 小中高大一貫“夜明学園”!《途中参加OK!》 ( No.244 )
- 日時: 2020/06/28 16:00
- 名前: 雪林檎 ◆iPZ3/IklKM (ID: w1UoqX1L)
- 参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
百瀬「隠していることは朝日ちゃんたちには」
学長『言うわけないじゃん、君のお母さんを交えた問題ごとなんて』
百瀬「……母さんは……私と同じくバンドをしてた」
- Re: 小中高大一貫“夜明学園”!《途中参加OK!》 ( No.245 )
- 日時: 2020/06/28 16:01
- 名前: 待雪草 ◆U9PZuyjpOk (ID: rCT1hmto)
- 参照: http:www.kakiko.info/profiles/index.cgi
朝日「怪しいけど、秘密があるんでしょ」
夕夜「秘密、暴いてみせようぜ」
その時の夕夜の顔が、わすれられない。
悪い事を、企むように、にやりと笑っていた。
- Re: 小中高大一貫“夜明学園”!《途中参加OK!》 ( No.246 )
- 日時: 2020/06/29 16:07
- 名前: 雪林檎 ◆iPZ3/IklKM (ID: w1UoqX1L)
- 参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
百瀬「母を壊したのは……学長、貴方です」
学長『……』
百瀬「貴方が母とバンドを組んで毎日のように一緒に居た朝日ちゃんのお母さん、美月さんを……」
学長『っ』
百瀬「貴方達家族は美月さんは早くに亡くなってしまったかもしれないけど二人の子に恵まれて幸せで良かったかもしれない、私達家族は嘘の家庭だった……ッ。それなのにも貴方という人は路上ライブをしていた私をこの学校へと引き入れて、芸能界という夢も手助けしてくれた」
「罪滅ぼしのつもりですか、なら―――――」
その時、学長の声が遮る。
学長『そうだよ、君のお母さん、文ちゃんには……』
百瀬「もういい、もういいです!!貴方と話してるだけで嫌になる……ッッ!」
私の頬から涙が流れていた。
苦しい。
- Re: 小中高大一貫“夜明学園”!《途中参加OK!》 ( No.247 )
- 日時: 2020/06/29 17:13
- 名前: 待雪草 ◆U9PZuyjpOk (ID: rCT1hmto)
- 参照: http:www.kakiko.info/profiles/index.cgi
朝日「………やっぱりダメ。」
夕夜「何で。気になるだろ。」
朝日「知っちゃいけない気がする。取り返しがつかない気がするの………」
- Re: 小中高大一貫“夜明学園”!《途中参加OK!》 ( No.248 )
- 日時: 2020/06/29 17:30
- 名前: 雪林檎 ◆iPZ3/IklKM (ID: w1UoqX1L)
- 参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
百瀬「そんな罪滅ぼしなんかしたとしても、私は許しません。父の顔を知りませんよね、母が他の人を愛していると知った絶望した父を。愛もない家庭に子供を産んだ、それで明るくなると少しでも望があると思った父を」
学長『ッッ』
百瀬「それなのに、、私の目の前に現れて……とりあえず、貴方の子供にあったのは予想外でした。学長の娘だから生徒会に入っていると予測して遭遇しないようにしていたのに、千早が」
学長『……千早ちゃんの前の……相方は』
千早に出会う前の相方。
同い年の男性。
百瀬「バンドは解散して音沙汰ないです」
学長『そうか』
百瀬「…………もう二度と私の大切な人に近づかないでください、もう壊したくない」
私は震える手でスマホを握りしめる。
千早とは離れたくない。
この事実を知ったら千早は離れてしまうだろう。
彼女は見た目に寄らず、繊細だから。
人の事は気にするくせに自分の事は抱え込んじゃうから。
私がこんな思いを抱いていると知ったら、悲しむだろう。
それは何としても避けたいことだ。
- Re: 小中高大一貫“夜明学園”!《途中参加OK!》 ( No.249 )
- 日時: 2020/06/29 18:17
- 名前: 待雪草 ◆U9PZuyjpOk (ID: rCT1hmto)
- 参照: http:www.kakiko.info/profiles/index.cgi
夕夜「…………ごめん。」
朝日「知りたく、ないよぉ………!」
- Re: 小中高大一貫“夜明学園”!《途中参加OK!》 ( No.250 )
- 日時: 2020/06/30 19:34
- 名前: 雪林檎 ◆iPZ3/IklKM (ID: w1UoqX1L)
- 参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
百瀬「では、切りますね」
そう言って震える指先でスマホを切る。
殺風景で生活感のないワンルームの中、私は深いため息を吐き、瞳から涙が伝っていた。
百瀬「いつまで私は母さんの過去に付き合わされるのかしら……」
一人で呟き、乾いた笑みが漏れる。
学長「文ちゃんを壊したのは僕、か」
美月と出会わなければ大切な子・朝日と夕夜は産まれなかっただろう。
今更になって誰かに憎まれていることを知った。
学長「………仕方がなかったんだ………許してくれ、……文ちゃん、許してくれると思うよな、美月」
今は亡き妻と今もなお自分を愛してくれる一つの家庭を持つ女性に問う。
分かってるさ。
自分がしたことは、一つの家庭を不幸に招いたことも。
朝日「ぁ……」
夕夜「父さん」
学長「聞いてたのか………学長室の前で………?」
唇を噛み締める。
- Re: 小中高大一貫“夜明学園”!《途中参加OK!》 ( No.251 )
- 日時: 2020/06/30 20:36
- 名前: 待雪草 ◆U9PZuyjpOk (ID: rCT1hmto)
- 参照: http:www.kakiko.info/profiles/index.cgi
朝日「どう、いうこと………?」
夕夜「…………」
- Re: 小中高大一貫“夜明学園”!《途中参加OK!》 ( No.252 )
- 日時: 2020/07/02 18:46
- 名前: 雪林檎 ◆iPZ3/IklKM (ID: w1UoqX1L)
- 参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
学長「………仕方がなかったんだ」
朝日「お父さん!!」
夕夜「親父……っ!」
学長「分かった、全て話そう」
過去の事を想いだしながら話していく。
学長「お前達の母親……美月と出会ったのはギターを片手に歌を歌っていた路上だ……そこで美月とともにバンドを組んでいた一人の―――知的で作曲力のある正に折笠百瀬、に瓜二つの女性……文と出会った」
朝日「っ」
初めて会ったのは雨の中、路上ライブをしていた美月を一目で好きになった。
ちゃんと話したのは……それから二年後。
ずっと追っかけをして差し入れもしていた。
美月『いつも私の事を応援してくれてるでしょ?ふふ、ありがとうね』
笑顔で言ってくれた彼女の声。
学長「僕らはデートもした、そんな時、僕はもう一人の文の気持ちを知らなかったんだ」
そのまま、何も言われず婚約を交わした時、彼女は泣きながら言ったんだ。
文『ずっとずっと、好きだったの!!!これ以上見て居られない、美月よりもあなたの事を愛しているなのにッどうして気が付いてくれないの!!?』
美月はその事で文との関係が崩れ、大好きだったバンドを解散した。
僕はショックだった。
二人で奏でる歌が大好きだった。
どこで、間違った?
何度も問い掛けてきた言葉。
学長「そんな母さんも亡くなってお前達がすくすくと成長をしている時、同じ路上でバンドを組んで清々しい笑顔を浮かべながら歌を歌う百瀬に出会った―――――そこで知ったんだ、文の子供だと」
毎年のように送られてくる年賀状、暑中見舞い。
書かれているのは僕への今だに続く愛。
子供を産んだことも知った。
望まない子供で結婚だとも――――――僕に会いたい、その一心が書かれている山のようにたまったはがき。
学長「一つの家庭の愛を壊した僕はせめてもの罪滅ぼしに百瀬と百瀬の新しい相方になった千早を無理矢理に入学させた。推薦として、支援もした」
朝日「ッッッ」
夕夜「親父……っ」
学長「本当は知っていた……百瀬が僕に会いたくないことも入学したくないことも、お前達が嫌いだという事も」
――――――全て。
だけど、気が収まらなかった。
なんとかして自分の荷を下ろしたかった。
汚い父親でごめん。
文ちゃん、ごめん。
美月、ごめん。
拳を握りしめ、こみ上げてくる涙を必死で止めた。
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44
総合掲示板
小説投稿掲示板
イラスト投稿掲示板
過去ログ倉庫
その他掲示板
スポンサード リンク