オリジナルなりきり掲示板
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- 【募集人数(あと一人)】紺碧の海淵で目を伏せて【指名制】
- 日時: 2021/03/11 16:55
- 名前: 紫月 ◆GKjqe9uLRc (ID: w1UoqX1L)
_________深く冷たい海の底で俺達は、私達は待っている。
再び君が戻って来ることを。
手を差し伸べれば、この手を取ってくれることを。
〚 Points to remember 〛
・初めての指名制スレ主なので至らない点が多いところあり。
・返信はゆったりまったり亀ペース。
・海&和風テーマ
・NLBLGL可
・人外×人間
・指名制&マルチエンディング制
〚 Ðiary 〛
・親記事 【>>0】
◎一気 【>>1-6】
・スレの説明 【>>1】
・世界観 【>>2】
・指名人物〈Boys〉【>>3】
・指名人物〈Girls〉【>>4】
・登録証 【>>5】
・也きりの仕方 【>>6】
・<水光>についてのQ&A【>>26】
◎参加者様名簿(五人までとします! 出来そうだと思ったら拡張します!)
・日馬様 【>>11】小尾竹春一(18/男)×真冬(16/海豚:女)返信>>54
・帆波様 【>>31】巳綴紅緒(18/女)×夜長(31/チョウチンアンコウ:男)返信>>37
・神和様 【>>33】七海刹那(19/男)×宵(23/ひらまさ:女)返信>>72
・心様 【>>70】佐藤碧波(19/男)×透子(19/人魚:女)返信>>72
・
- Re: 【募集人数(あと二人)】紺碧の海淵で目を伏せて【指名制】 ( No.62 )
- 日時: 2021/02/22 23:47
- 名前: 神和 ◆d0akhCFZ2s (ID: HZjgBtCK)
>>61
【刹那/洞窟】
みるみる間に頭を擡げた突飛な考えは、いとも容易く証明された。まるでそれが当然であるかの如く、否定のひの文字も無いくらい肯定的で、少しばかり拍子抜けしてしまいそうになったが。
いや、とは言うが、先程まで自分と同じ人間だと思っていたものが、実は人間ではなかった、と言われると多少恐怖も滲んでくる。頼れそうな人だと思っていたが、どことなく妖しげな雰囲気を纏った人物のようにも見えてくるようだ。実は彼は、自分だけに見えていて、周りから見たら虚空に話しかけているように見えるのかもしれない。そんな考えさえ過ぎりつつある。まるで何かのフィルターが掛かったみたいに、がらりと印象が変わってしまった相手を見つつ。いつの間にか多量に分泌していたらしい唾液をごくりと飲み込めば、相手の問いかけに口を開いて
「それは、そうでしょう。……当たり前じゃないですか」
肯定の意を示した。不思議なことに舌先は渇いていて、歯茎に張り付くようだった。人間、未知なる存在に遭遇すると、意外と身が竦むものだし、生理的なもので恐怖を覚えるものらしい。
「……ですけど、一つ、聞いても良いですか」
一応逃げられるように──いや、カミングアウトまでの彼の親切な態度を考えれば、そうすぐに自分をとって食ったりなどはしなさそうではあるけれどと変な安心を少し覚えつつ、半歩引き下がってはそう話を続ける。さっきから相手に質問してばかりだが、想像以上にここは自分の知らない世界が広がっているのだ。そんな場所で疑問が尽きるという方が不自然であろう。
- Re: 【募集人数(あと二人)】紺碧の海淵で目を伏せて【指名制】 ( No.63 )
- 日時: 2021/02/25 18:54
- 名前: 紫月 ◆8OwaNc1pCE (ID: w1UoqX1L)
>>62 神和さま
_
【宵/洞窟(自宅)】
口角を上げて問い掛けた言葉の答えは簡単だったらしく、七海は先程とは違い、多少の恐怖の滲んだ拍子抜けしそうなくらいの淵の表情で自分がどう見られているのかなんて容易く想像できた。自分を怖がっている、がらりと印象は変わっているだろう、人間の女、それも相手に怖がらせ過ぎてしまったか、と少しの後悔と愉快さが入り交ざる胸をそっと手を添えた。
「それは、そうでしょう。……当たり前じゃないですか」
宵は思わずその藍色の瞳を見開いてしまう。当たり前、そうだろう、だが彼女から素直にそんな言葉出るとは想像していなかった宵は息を呑む。実に肯定的。自分を怖がっているのならそんな真正面から言えないことを、彼女ははっきりと言い切った。それが何とも不思議で宵は愉しくなってしまう。
「そう」抱いた感情を隠すように短くそして素早く、そう返した。
会話は此処で終わりか、と目を伏せて踵を返そうとしていれば、七海は半歩引き下がって、会話を続けようとする。宵は立ち止まり、彼女の様子を悠然とした態度で見つめていた。
「……ですけど、一つ、聞いても良いですか」
自分の知らない世界にいる彼女の不安と疑問が尽きるなんてこと、ないだろう。また訊きたいことがあるんだ、自分に。
宵は眼を細めて「いいよ、何が怖い? 何が疑問? 教えて」と微笑んで。
- Re: 【募集人数(あと二人)】紺碧の海淵で目を伏せて【指名制】 ( No.64 )
- 日時: 2021/02/27 18:11
- 名前: 神和 ◆d0akhCFZ2s (ID: HZjgBtCK)
(/>>62の返信書いた時の質問案があまりに思い出せなくて、とりあえず書き出したんですけど七海が天然野郎(?)みたいになりました……、アンジャッシュのネタみたいなすれ違いになってるし、七海は急に頓珍漢なこと言ってるし、なんか……この二人ってもしかしてギャグなんでしょうか……(???))
ー
>>63
【刹那/洞窟】
相手への質問が許されるだろうかと思い一つに絞ってしまったが、こうしていざ許可されると何を質問すれば良いのか悩むものだな。顔には出さないものの内心そう思い。一つ質問していいかと聞いたものの、実際気になることや疑問に思うことは、一個の質問では到底収まりきらないほど沢山ある。
「宵さんは、何者なんですか。……人間、じゃないんですよね。幽霊とか、妖怪とかですか」
何を訊ねようかと悩んだ結果、そんな台詞を口にした。至って真剣な顔だし、声色もふざけたものではない。この水光だかなんだかよく分からない場所のことも大切ではあるが、刹那にとっては“宵が一体何者であるのか”もそれと同様重要であった。人間ではないと一言で済ませど、人間でないとされる者は、UMAや宇宙人を筆頭にこの世には溢れるくらいわんさかと居るのだ。……故に、刹那は彼の詳しい身元について興味がわいたのだろう。相手の言葉を待つように、じっと相手の顔を見つめて
- Re: 【募集人数(あと二人)】紺碧の海淵で目を伏せて【指名制】 ( No.65 )
- 日時: 2021/02/28 15:01
- 名前: 紫月 ◆8OwaNc1pCE (ID: w1UoqX1L)
>>64/神和さま
そうですね、確かに……すれ違いすぎやね!!? って思いながらも宵ちゃん、七海君の事どんだけ可愛い可愛いって思ってんや!! と突っ込みいれながら僕もあわわ書き出してました。いやいや七海君どした?? って密かに笑いを噛み締めて読みましたけど、妖怪って……大真面目に言うかって……かんっぜんにギャグですよね。っもう、宵ちゃんも大真面目に受け止めちゃうし……ど、どうすれば……(?)
_
【宵/洞窟(自宅)】
「宵さんは、何者なんですか。……人間、じゃないんですよね。幽霊とか、妖怪とかですか」
七海は居たって真剣な、大真面目な表情で言い出す。宵は真顔で「は?」と瞬きを繰り返せば。相手がどういう意図何だろうと、これはふざけているのか、これが今時の人間の女の子の質問と屋良なのか?? と頭をぐるぐる悩ませて。
「心霊部類ではない。ボクは人間寄りの魚かな、まあ魚の姿にもなりたきゃなれる感じ? 変身戦隊みたいな……」
自分も何を言っているのだろうと内心目を細めて思うも宵は混乱のあまりぺらぺらとそんなことを言ってしまい。表情は真剣で七海と同じくふざけている感じは全くなく。
「あのさあ、そんなにも君は………ボクの事、そんなに知りたいの?」
と言って見て。
- Re: 【募集人数(あと二人)】紺碧の海淵で目を伏せて【指名制】 ( No.66 )
- 日時: 2021/03/02 20:10
- 名前: 神和 ◆d0akhCFZ2s (ID: HZjgBtCK)
(/分から……分からない……急にコントが始まったので……(原因は自分)。多分定期的にこの二人はコントすると思います……出会った当初から高度なすれ違いネタ(?)を我々はもう既にしているので(( )
>>65
【刹那/洞窟】
「……つまり、宵さんは半人魚、ということですか」
自分から聞いたものの、“人間寄りの魚……とは?”と、とても常識の範疇とは思えないことを話し出す相手に少し首を傾げる。少し時間はかかる作業ではあるが、頭の中で相手の言葉を噛み砕いては自分なりに整理してみて。つまり彼は、今は人間の姿を取っているけどその気になれば魚にもなれる、ということを言っているのだろう。
──……いや、それってUMAの一種なのでは? 彼は河童か何かの親戚なのだろうか……。
そんな考えがふと頭をよぎるも、いやいやこんなことを考えては彼がだんだんと美しい河童に見えてきてしまう、とその考えを払拭して。いや、同時にそんなことを考えている間に、ある種の親近感に似たものを感じて、少しずつ相手への恐怖心は和らいでもいたが。頭の中はふざけた思考で忙しなかったものの、器用な所が幸いしてかそんなことを一切考えていないような、至って真剣な顔でそう話を続けており。
「いえ、……どうでしょう、それほどでもないといえば嘘になります。だって、宵さんと俺とでは、あまりに色々違いすぎるじゃないですか。……なので、興味はありますよ」
相手からそう問われ、即座に否定しようとしたが踏みとどまって。少し考えては、“人間とそうでない者。その種族間で生じる大きな違いが、七海の宵に対する興味をそそらせる一つの動力源になっているのだ”と端的にそう言い述べて。
先程の魚にもなれるという話も、人間である七海には到底為し得ない業である。七海は、そういった種族の違いに好奇心が刺激されているのだろう。七海にはそういった感情を隠す気はない為、フッと僅かに頬を緩ませては「興味はある」とはっきり告げて
- Re: 【募集人数(あと二人)】紺碧の海淵で目を伏せて【指名制】 ( No.67 )
- 日時: 2021/03/05 18:33
- 名前: 紫月 ◆8OwaNc1pCE (ID: w1UoqX1L)
>>64/神和さま
この二人だいぶぶっ飛んだ思考回路してますからね。これからも高度なすれ違いネタ(?)、期待してます。河童のところでツボりました七海君、良き……宵ちゃんはまさかの美しい河童と一瞬だけでも見られていたことは、ねえ………なんか、ほんと良いですよね。このペア。
_
【宵/洞窟(自宅)】
「……つまり、宵さんは半人魚、ということですか」
人魚。その言葉が頭を埋め尽くしてしまう宵は瞬きを繰り返して「にん、ぎょ……」と呟く。唇に触れ、次の瞬間、顔を手で覆い隠す。半人魚、と彼女は確かに言った。可愛らしい、この子が、自分の事をあんな美しい人間のような魚だと。
人間に恋をしてしまった悲しき愛の象徴のろまんちっくな人魚姫。そんな自分の中で憧れの魚なのかと訊かれた。夢のような、泡のような存在。見つめるだけのそんな存在に。
「……ふっ」
笑いを押し殺していたはずなのにも声が漏れてしまう。嬉しさを隠そうとばかりに顔を手で覆っていた有頂天の宵をぴたりと止めさせたのは次の七海の言葉だった。
「いえ、……どうでしょう、それほどでもないといえば嘘になります。だって、宵さんと俺とでは、あまりに色々違いすぎるじゃないですか。……なので、興味はありますよ」
一気に有頂天だった宵の気分が下がっていく。酷く、冷静な程に。
「……ボクに興味が……? 種族が違うだけで? 何言ってるの君、もしかしたらボクに殺されるかもしれないんだよ、怖くないの?」
こんなにも可愛い女の子なのに、と言いかけるがそんな言葉は至って真面目に話を続ける七海の表情で搔き消される。
「はっ、………ふふ、あはははは」
吐き捨てるように声を出し、今にでも食って掛かって来そうな鋭い眼光を向けたと思えばその藍色の瞳をゆったりと三日月形にし。可愛らしく口元に手を添えて大きく無邪気に笑う。
「あー……君ってば、変な人だね。こんなボクに、興味があるって……」
- Re: 【募集人数(あと二人)】紺碧の海淵で目を伏せて【指名制】 ( No.68 )
- 日時: 2021/03/07 20:37
- 名前: 神和 ◆d0akhCFZ2s (ID: HZjgBtCK)
>>67
【刹那/洞窟】
もしかしたら殺されるかもしれないのに。そう告げる相手に、なるほどそれはその通りだ、と心の中で相槌を打ち。けれども万が一、彼が自分を殺すつもりだとして、わざわざ“殺すかもしれない”などと相手に忠告をするものだろうか。もし本気で命を取るつもりだったとしても、そんなことを言うなんて、よっぽど自信があって余裕があるか、相手に逃げられるリスクも考えられない馬鹿な人、のどちらかであろう。もっとも、前者ならばとうのとっくに手をかけていそうなものだが。だから少なくとも、彼はまだ俺を殺さない筈。何故か、自信を持ってそう思えた。
とはいっても、彼の一瞬の獲物を射止めんとする冷たさを感じる視線には少しばかりゾッとする感じを覚えてしまった。少しの時間がだったとはいえ、食われるかもしれない、しまった、と命の危機を感じてしまったのだ。
……いや、今はそんな視線の面影などどこにもない笑みを彼は浮かべているし、まさか彼がそんなことをするなんて思ってはいなかったけれど。たった一瞬のあの鋭い眼光、たったそれだけだと言うのに、ぞくりとする感じが手のひらにまだ残っている辺り、やはり彼は人ならず者らしい。
「……そんなにおかしいですか」
ひとしきり笑い終えたらしい彼がどこか愉快そうに告げる言葉を聞いて、そう短く問い掛ける。自分の返事を聞くなり笑い出した辺り、自分は何かおかしなことを言ったのだろうと考えてはいたけれど。確かに、彼自身について聞き出すよりは、水界とやらについて詳しく聞いたり、ここから地上へと帰る方法を聞くのが普通なのかもしれないが、ここまでドストレートに変人だと言われるのは些か心外に感じ、少しだけ相手から視線を逸らして
- Re: 【募集人数(あと二人)】紺碧の海淵で目を伏せて【指名制】 ( No.69 )
- 日時: 2021/03/08 19:00
- 名前: 紫月 ◆8OwaNc1pCE (ID: w1UoqX1L)
>>68 /神和さま
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【宵/洞窟(自宅)】
「……そんなにおかしいですか」
ひとしきり笑い終え、告げた言葉に七海は心外そうに、短く問い掛けてくる。ひゅ、と喉がまだ笑いたそうに空気を吸う音に宵は目を静かに伏せて久し振りに流れた涙を拭い、「ああ」と答える。
「君はおかしい。こんな得体の知れない生物でこんな風貌のボクに興味があるってね……でも、別に嫌味で言ってるわけじゃないよ。初めて会ったから、君みたいな人。興味津々っていう良い意味での?」
少しだけ視線を逸らした七海の視界に入るように真正面に動いて、顔を覗き見るように。何か勘違いしてる? と思った宵は薄ら笑いを浮かべてやんわりと弁解し。
- Re: 【募集人数(あと二人)】紺碧の海淵で目を伏せて【指名制】 ( No.70 )
- 日時: 2021/03/11 11:15
- 名前: 心 ◆sjk4CWI3ws (ID: cl9811yw)
こんにちは……!! ずっと前から参加したいなと思ってたんですが、時間が出来たので失礼します……!
不備などあったら教えていただければ修正しますのでよろしくお願いいたします!
〚 登録証 〛
【名前】佐藤碧波
【年齢】19歳
【性別】男
【性格】基本的に無気力。やれと言われたことしかやらない。それ以上のことをできる能力を持ちながら、それを活かそうとしない節あり。最近は生きることすらも面倒だと思っており、最悪の場合死んでもいいと思っている。その割には楽しいことや面白いこと、新しいことは好き。つまり、死んでもいいと思っているのは日常に目新しいことが何もないからである。自分から何かを始めることに関しては労力がかかるので嫌い(だから新しいことがない)だが、巻き込まれたらやろうとする。
【備考】
中学、高校とバスケ部に所属していた。ただしそれば部活動所属必須であったからであって、特に運動が好きな訳ではない。
日本人として普通な黒髪。くせ毛の気があり、外側に跳ね気味。タレ目で、どこかぼんやりとしているように見える。身長178cm、大人っぽい顔立ち。バスケ部所属だったことから体格は良いが、大学生になってからは微塵も運動をしていないので鍛えた(はずの)身体は衰えてきているよう。白のインナーに上から黒の薄い開襟シャツを羽織っている。ズボンは特になんの変哲もないジーンズで、それなりに長く履いているのでダメージジーンズ気味。靴は某有名ブランドのもの(一度買ったら長く使えるように。買いに行くのが面倒だから)。
実は頭の中でごちゃごちゃと考えることが苦手で、メモするか口に出すかして思考する癖がある。
一人称は「僕」。
【指名/年齢】透子/19歳
【地雷】特にないです。
【その他】透子さんと友達というか、甘えられる対象になりたいな……と思います。
【開始文章】
せめて、一番になるという快感を味わえていれば、それもまた少しは違ったのではないかと思う。
高校と中学でバスケ部所属だった。中学では地区大会止まり、高校では県大会の一回戦で敗退した。スターティングメンバーであったこともあったけれど、活躍なんてした記憶がなかった。
成績も、中学ではそれなりで、高校では上の下といったところだった。
なら努力しようとしても、そもそも自分に『努力する才能』なんてものはないんだと悟った。努力は才能ではないのかもしれなかったが、性格上なのかなんなのか、努力は続かないし実らない。実るほどの努力をしたかなど知らないが。
茹だるような暑さが纏わりつく夏の夜、大学から家へ帰るのがとてつもなく面倒で、ふらふらと川岸に寄っていった。じわじわと温度が下がっていくのを感じる。息をついて、もう河川敷に座ってしまおうかと地面へ目を落とした。
「───うわ」
果てしなく透き通った水たまりかと、一瞬錯覚する。
違う。遥か彼方まで続くこれは。うみ、と小さく呟く。しゃがみこんで底を覗けば、確かに珊瑚がそこにあるのが見えた。そこはかとない非日常の気配を感じとって、抗えずに手を伸ばす。手が水に浸ったと思った瞬間、大きな音が聴覚を刺した。波だ。
波に飲み込まれてしまう、と思って反射的に目を閉じて、刺すような痛みを感じてそれを強める。虚無の中で揺さぶられているような。
しばらくして、ふっと体が持ち上がる感覚がした。体にかかる圧力が緩む。
「かは──ごほ、おえ……」
それにわずか安堵して、咳き込みながらもそっと目を開けた。口の中がひりひりした。口内炎になっていなければいいが、と思う。
「面倒なのかな。怖くは……ない。期待しているのか、僕は」
言葉とは裏腹に、心の内にほんの少しだけ期待感が宿った。小さくそう呟いてから、思わず息を飲んだ。その期待感が膨らんで、興奮で胸が跳ね上がる。青い世界だ。水の中なのか、小魚の群れと思しき光がはるかむこうに見える。
小学校に入学した時以来だろうか。何かが始まる予感がした。向こう側に透けて見えるそれは、どうやら海底都市のようである。
ただ、何をしたらいいか分からない。このまま探索をするのか? それはいささかかったるい、と呟いて。とりあえず立ち上がってみて辺りを見回せば
- Re: 【募集人数(あと二人)】紺碧の海淵で目を伏せて【指名制】 ( No.71 )
- 日時: 2021/03/11 05:58
- 名前: 神和 ◆d0akhCFZ2s (ID: HZjgBtCK)
>>69
【刹那/洞窟】
ド直球に、それもはっきりと“おかしい”と言われ側から見た程度では分からないが僅かに言葉に詰まった様子になり。怒りとも何とも言えない気持ちになりつつ、何と言えば良いのか分からずそのまま相手の言葉に耳を傾けて。そうして最後まで聞けば先ほどまで心の中にあった蟠りのような、そんな嫌な感覚はただの勘違いであったと分かり、緩やかに氷解していったが。
「……いえ、宵さんは綺麗な方だと思いますよ」
“ああ、なんだ”と、相手の弁解に誤解が解けたかのような、少しだけ安堵が滲んだような笑みを浮かべるも束の間。その相手の弁解の言葉に中に気になる箇所があったのか、“うーん……”と少し微妙な顔になりつつ相手の顔をジッと見ながらもそう言い
「ほら、こんなにも化粧が映えそうな顔をしているのに、」
確かに男だと思って彼を見ると、どことなく女っぽさがあるが、それは一般的には中性的と呼ばれるものだろう。もしかしたら彼はそんな『中性的』にコンプレックスを抱いていて「こんな風貌」と言ったのかもしれないが……そう考えつつそこまで言ったところでハッと気付き、口を閉じて
自分がメイクをしているときは、よく「男なのに凄い濃いメイクするじゃん」とか「なんか女みたいだな」等と、周囲から笑われながら揶揄われたものだ。もし彼にそういった中性らしさにコンプレックスがあったならば、先刻の発言はいわゆる彼にとって地雷と呼ばれるようなものにあたるのではないか── そうおもいながら、相手の様子を確認するように相手の方を見て
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