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- 【指名制恋愛】獣が食らうは恋の味【募集中】
- 日時： 2020/07/17 16:58
- 名前： 灘風 （ID: 7ikYb8tc）
『恋は盲目で､恋人たちは恋人が犯す小さな失敗が見えなくなる』シェイクスピア
キャラクターリクエスト(『この様なキャラクターを追加して欲しい』等)も募集しています
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キャラシ
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- Re: 【指名制恋愛】獣が食らうは恋の味【募集中】 ( No.92 )
- 日時： 2020/08/23 18:38
- 名前： ランゴスタ （ID: C/YHgPFP）
>>88
粗方準備が終わると、共用のベンチには車の鍵らしきものが置いてあり、「また俺かよ…」っと呟きながらもその鍵を手に取って足を急ぐ。
警察は獣人を良い目で見る事はしない、かと言って人にだけ良い目をする事も無い、一番腐り落ちた場所。
その中で俺は、獣人対策課とも呼ばれた場所に位置して、死ぬかどうかも分からない扱いを受けている。
一体何人の仲間が死んだのかなんて、数えるのも億劫になる。
そんな思いで今日も運転席に座り、鍵をかけて、現場まで車を走らせた…。
- Re: 【指名制恋愛】獣が食らうは恋の味【募集中】 ( No.93 )
- 日時： 2020/08/26 03:14
- 名前： 灘風 （ID: KS1r4ddx）
>>90
『泣いたり叫んだり､鬱陶しいなぁ』とでも言いたげな様子を隠すこと無く「あっそ｡わかったよ」とつまらなそうに短く返答すると､まるで床に転がった捨てる前のマネキンでも扱うかのように『姉様』を蹴り転がすと目隠しや口枷として噛まされた布すら取り除く事無く「それじゃ｡また今度ー」と手を振り､夜の闇に姿を消した
彼女としては『あの人の方を助けて』と言うのを予想していたのだろう｡そして､シェリルが彼女の読み通りそう答えていたら…想像しただけでもおぞましい
>>91
マロンの指さしたテーブルを見ると､まるで新品の様に汚れひとつ無い皿と『そんなものあったか？』と存在を忘れてしまうほど使っていなかったのに綺麗に磨かれたスープカップが湯気を立て置かれている
訝しげにスープカップの中を除くと､注がれていたのはシジミのスープで｡よく皿を見れば美味しそうな手料理が並んでいた
素直に礼を言った後､席につき『いただきます』と手を合わせ食事を始める
ずっとカップ麺やコンビニ弁当ばかりで､手料理なんて食べたの何年ぶりかになるだろうか｡少し涙が出そうになった
>>92
見慣れたパトロールカーに部下数人と乗り込みキーを回す
エンジン音と共に起動するカーナビゲーション｡無線機を手に取り話す
サクラギ「こちら第一班班長サクラギ｡現在PS(警察署)を出発｡現場の位置情報と犯人の特徴を」
数秒すると､大量のノイズ音と共に現場の警察から無線が入る
「こち…現……人……グリズ……」
何かをねじ切った様な音と共に通信は途絶えた｡間違いない｡奴に殺されたか
- Re: 【指名制恋愛】獣が食らうは恋の味【募集中】 ( No.94 )
- 日時： 2020/08/25 17:36
- 名前： 雪林檎 ◆iPZ3/IklKM （ID: w1UoqX1L）
>>93
蹴り返された姉様を抱き留める。
彼女は起きたらどんな表情をするんだろう。
最愛の人が自分の為になんて、慈悲深い姉は生きていけなくなる。
シェリル「……ふ……ご、ごめんなさい………ぃ」
彼女の額に顔を押し付ける。
もう、嫌だ。
自分に、もっと、もっと力があれば。
知能があれば。
シェリル「うぁああぁ……」
呻き泣き声が漏れる。
先生のあの笑顔は、もう、見れなくなってしまう。
姉を見つめる。
苦しそうに微笑んで、そして、震える手を動かし頬を撫でてくれる。
姉「ごめ……ん、ね……巻き込む……なか、ったの……よ」
途切れ途切れに呟く言葉にまた、胸が苦しくなる。
震える手を握って、何度も頷く。
- Re: 【指名制恋愛】獣が食らうは恋の味【募集中】 ( No.95 )
- 日時： 2020/08/27 00:32
- 名前： 火某 （ID: 1SpkEq/F）
>>93
気にしてない風を装ってもやはり少しばかり気になるものは気になるので埃を立てないよう注意しながら片付けをしつつ、帽子の縁を少しだけ上げてチラと横目を向ける。
マロン「食べ終わったら、そのままにしていただければ片付けるので」
不満はなさそうで、席について手を合わせると何を言うでもなく食事をしていた。礼儀正しく、ちゃんと美味しそうに食べてくれるのだから作り甲斐があるというものだろう。
自身もその光景に満足して古い雑誌をまとめ……頁が開いて放り出されていた記事に目を留め無意識に眉を顰める。
イワンがそれを読んでいたのか、たまたまその頁が開いたまま放置されてたのかは知らない。だが、見開きを飾っていたの『反獣人主義』による『レジスタンス』批判記事だった。
夢見心地なところに背中から冷水を垂らされたような心地になるが、やはり手は止めず雑誌を閉じると他と同じようにまとめて出入口付近に積み、そのまま放置された空き缶へ手を伸ばす。
そうして流れるようにアルミとスチールを分別しながら袋へと詰めていった。
- Re: 【指名制恋愛】獣が食らうは恋の味【募集中】 ( No.96 )
- 日時： 2020/08/27 22:28
- 名前： 灘風 （ID: KS1r4ddx）
>>94
自分は何をした？
殴ってでも聞き出すなりなんなり出来たはずなのに｡何も出来なかった
自分の無力が､彼女達姉妹を傷つけたのだと拳をにぎりしめる｡温かい血が手を伝う感触など知った事か
>>95
彼女が掃除をしている辺りに目をやれば､例の雑誌が置いてある場所で､ああ嫌な物を見せちまったなと少し後悔する
いくら獣人が良い目で見られない存在でも､反獣人主義者が褒め称えられ全てを肯定される訳じゃない｡少なくともああいう類のものは『他人に見せる物じゃない』のは確かだ
- Re: 【指名制恋愛】獣が食らうは恋の味【募集中】 ( No.97 )
- 日時： 2020/08/28 18:50
- 名前： 雪林檎 ◆iPZ3/IklKM （ID: w1UoqX1L）
>>96
シェリル「う、ぅ……うぅ……ごめんな、さい」
姉を抱き抱えて、起こす。
姉「シェリル。………無事でよか、……った」
優しく、私の頬を撫でる。
その手を握る。
嗚呼、姉様。
ごめんなさい。
貴女の最愛の人を私は犠牲にしたの、何も言う事ない。
死ねって言われば私は死ぬよ。
土下座しても良い。
シェリル「姉、さ、……ま」
姉様の肩に顔をうずめる。
抱き締め合う。
そして、むせび泣いた。
- Re: 【指名制恋愛】獣が食らうは恋の味【募集中】 ( No.98 )
- 日時： 2020/08/29 19:34
- 名前： ランゴスタ （ID: EugGu6iE）
>>93
「……今の通信で奴の位置は把握出来ました。態勢を整えてください」
今入った通信を元に現在地を特定し、その現場まで車を走らせた。
首一枚繋がっている事を祈るしかない。相手が獣人ならば、人間が手に負える奴ではないが、警官としてこの手を見逃す訳には行かない。
そして目的地まで着くと、拳銃を何時でも取り出せるようにケースを開けたまま車の外に出る。
- Re: 【指名制恋愛】獣が食らうは恋の味【募集中】 ( No.99 )
- 日時： 2020/09/03 11:27
- 名前： 灘風 （ID: KS1r4ddx）
>>97
ペルラン「……申し訳ない」
俺のような獣人を頼ったばかりにこの様な惨状に巻き込まれてしまった
少し鼻をきかせると自分の血とは違う､嫌な香りがする
彼女達に悟られぬよう匂いの元である茂みの中を暫く進むと拘束され気絶した黒髪の男の顔にメモ紙が貼り付けられていた
よく調べると､膝から下は強靭な力で捻じ切られていて出血は止まっている｡滴り落ちた血が固まり乾燥しているのを見ると落とされてから数時間は経過しているのだろう
メモ紙を剥がし読めば『良い夜を！』と見慣れた字で書かれている
拘束を解き､彼の羽織っていた上着で切断面を隠してから運んだ
>>98
サクラギ「了解」
短く返事をすると前の車の後を追い､現場を目指す
現場に着くとそこは文字通りの地獄だった
はらわたを剥ぎ取られた死体が転がっている｡しかし『ヤツ』の犯行にしては損傷が軽微だ｡模倣犯を掴んだ可能性も考えなければ
先程無線で話したであろう警官も､話している途中に仕留められたのだろう｡無線機を掴んだまま首を落とされ死んでいる
…壊滅か｡私達だけで対処するしかないらしい
- Re: 【指名制恋愛】獣が食らうは恋の味【募集中】 ( No.100 )
- 日時： 2020/09/03 16:32
- 名前： 雪林檎 ◆iPZ3/IklKM （ID: w1UoqX1L）
>>99
ペルラン「申し訳ない」
彼のそんな言葉が聞こえても私は振り向けなかった。
彼の知り合いに、姉の、私の、大切な人が＿＿＿＿＿＿＿＿殺された。
いくら、彼の事を愛していてもそれは、赦し難いことだった。
姉を抱き立てて、何処かに行ってしまった彼を捜す事もなく父や母のいる本宅ではなく自分の家へと運ぶ。
シェリル「ねえさま、痛いところはない？」
家に入って、ソファに横たわらせた姉に話し掛ける。
姉「ねぇ、シェリル。わたしの、彼は……？」
自分の事よりも未来の夫を捜すその不安げに瞬く顔を見るに堪えなくなり、思わずぎゅっと目を伏せた。
姉「……そ、ん……な、彼って人は……どうしていつも」
そんな妹の耐えきれないと言っている姿に状況を察したのか、絶望の色を満面に塗る。
姉「そっか……わたしの事をもう優し気に『アリシア』と呼んでくれる彼は……、いないのね」
アメリア＿＿＿＿＿＿＿＿姉は渡された薬指にはめた綺麗な玉石の指輪を撫でた。
まるで、人間を撫でているように、抱きしめているように口元に寄せ、むせび泣いた。
シェリル「ご、めんな……さい」
- Re: 【指名制恋愛】獣が食らうは恋の味【募集中】 ( No.101 )
- 日時： 2020/09/03 16:33
- 名前： 雪林檎 ◆iPZ3/IklKM （ID: w1UoqX1L）
>>99
ペルラン「申し訳ない」
彼のそんな言葉が聞こえても私は振り向けなかった。
彼の知り合いに、姉の、私の、大切な人が＿＿＿＿＿＿＿＿殺された。
いくら、彼の事を愛していてもそれは、赦し難いことだった。
姉を抱き立てて、何処かに行ってしまった彼を捜す事もなく父や母のいる本宅ではなく自分の家へと運ぶ。
シェリル「ねえさま、痛いところはない？」
家に入って、ソファに横たわらせた姉に話し掛ける。
姉「ねぇ、シェリル。わたしの、彼は……？」
自分の事よりも未来の夫を捜すその不安げに瞬く顔を見るに堪えなくなり、思わずぎゅっと目を伏せた。
姉「……そ、ん……な、彼って人は……どうしていつも」
そんな妹の耐えきれないと言っている姿に状況を察したのか、絶望の色を満面に塗る。
姉「そっか……わたしの事をもう優し気に『アリシア』いえ……愛称で『アリス』と呼んでくれる彼は……、いないのね」
アメリア＿＿＿＿＿＿＿＿姉は渡された薬指にはめた綺麗な玉石の指輪を撫でた。
まるで、人間を撫でているように、抱きしめているように口元に寄せ、むせび泣いた。
シェリル「ご、めんな……さい」
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