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徒桜バーコード【〆切り】
日時: 2021/08/21 13:57
名前: ヨモツカミ (ID: oKgfAMd9)

徒桜バーコード-adazakurabarcode-


 ──死神の噂を知っているだろうか。

 それはただの少女の姿をしているだとか、少年の姿をしているだとか。とても誰かをころせそうには見えない子供なのに、もう数え切れないほどのカイヤナイトや研究員がころされいるらしい。

***

って、感じでいちいち? 指名? で也をやりたいなと思ってスレ立てしました。
関係が面白そうだったら本編に組み込ませてもらおうかと予定しています。が、もちろん本編に出されるの嫌だったら無理にとは言わないです。読者参加型小説にしたいので、できれば協力よろしくお願いします。

・複雑ファジーで連載している「継ぎ接ぎバーコード」や「AnotherBarcode」の世界観を元に作っていますが、それらの作品を読んでいなくても楽しめるように作っております。これをきっかけに本編に興味を持っていただきたいと考えております。
・ここで作っていただいた也のキャラを、私が気に入ったら本編でも使わせて頂きたいとか考えています。その場合私の解釈で動かさせていただくので、多少キャラの解釈違いが起こると思うので、それが嫌でしたらおっしゃってください。


***

正体不明の少女との出会いから始まります。
あなたは会話やストーリーの中で少女の正体を探っていってください。
死ネタ、流血、残酷描写、暴力表現ありです。
世界観を簡単に言うとダークファンタジーで、戦闘もありますが、回避することも可能。
バーコードという科学実験で生み出された生物と人間の対立、みたいな話です。

***

 自らを死神と呼ぶ少女。嘘くさい笑顔。自らの運命。歪な魂。
 泥にまみれて、踏み躙られて、血に汚れて。
 それでも生きたいと願うなら、“死神”の手を取れ。

***

>>1 キャラ選択①~⑤
>>7-9 キャラシート

>>10 世界観
>>11 用語説明
>>21 世界観2

***

①日馬さん(双子・兄)>>42
②心さん(双子・弟)>>43
③ヨモツカミ(研究員の息子)>>23
④黒狐さん(クリムゾン)>>30
⑤紫月さん(群青バーコード)>>22


目次
【紫月さん編】>>26-29>>31
>>33-35>>37-41>>45-46>>49>>53
>>57>>59-62>>64>>69>>70>>76
>>77>>79>>82>>84>>87>>90>>93
>>94>>96>>98
【黒狐さん編】>>48>>52>>55>>66>>68
>>72>>75
【日馬さん・心さん編】>>56>>58>>63
>>65>>71>>78>>80>>83>>85>>88-89
>>91>>92>>95>>97

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10



Re: 徒桜バーコード【〆切り】 ( No.40 )
日時: 2021/01/16 14:23
名前: 紫月 ◆GKjqe9uLRc (ID: w1UoqX1L)

>>39続き

 たじろいだロストを見て、強く言い過ぎた? と心配不安に思っていればロストは、
 「そうだな、言い方が悪かった。すまないね。ワタシは度々言葉遣いが悪いから、その都度気分を害させるかもしれないが……気をつけるよう、心掛ける。よろしく」
こうすぱっと謝ってくるもので僕は眼を瞬かせ「え、あ、う、うん……」と頷く。
 言葉遣いが悪いから、とロストは言うが自分の方こそ言葉選びは苦手だし思っていることは言ってしまう質で嫌な気をさせてしまわないか心配だ。

 歩き出したロストを見つつ息を吐いていれば
「しかし、あのヒト……エルファバさんは勝手な方で、本当に困る。君もあのヒトの変な行動には思うところがあるだろう。正直、エルファバさんのことどう思う?」
と訊いてくるではないか。

 そうだな、思う事……と考えるも会ってそんなには数分ぐらいの関係で何があるんだろうと真面目に考えようとしていた自分に呆れ口を開いた。
 「どう思うって言われても僕と彼女、会ってから数分も経たないしよく知らないから、分からない。第一印象ってことなら、嫌で何だか普通じゃないヒト、ってきみと同じようなことくらいしか感じてないよ」
はっきりとぺらぺら言葉を放つと、我に返った僕は眼を見開いてバツの悪そうに眉を顰める。嗚呼、まただ、また……此処に本人が居れば傷付くようなことを言ったと頭が痛くなる感じがする。

Re: 徒桜バーコード【〆切り】 ( No.41 )
日時: 2021/01/16 18:19
名前: ヨモツカミ (ID: Ak8TfSQ3)

>>40 紫月さん 続き

「そのくらいか……。正直もっと、君があのヒトのことをボロクソに言うのを期待していた」

 鼻で笑って、口元を吊り上げるロスト。
 落ち着いた余裕のある女性、といった振る舞いを心がけていた彼女だったが、不意に感情が昂ったのか、声を荒げて喋りだした。

「……というか、もっと言え! その程度でいいのか? あのイカレピンクに話しかけられて、もっと思うことがあっただろう!? 気持ち悪いとか、薄気味悪いとか、変な髪型だとか、目が笑ってないのに笑顔を作るからちょっと気持ち悪いとか、お片付けだのお利口さんだの、言葉遣いが鼻につくとか、ヒト使い荒いし、すぐ自分の名前忘れるボケ老人で、あのさつまいもみたいな色のマフラーのババ臭さったらないわ、現代のファッションについてこれてないのに若作りした髪型とか、気持ち悪いし、なんというか、もう、上げたらきりがないが、全体的に典型的な老害のそれって感じで……!」

 普段思っていたが、口に出せなかったことを思い切り吐き出した。そうして(まだまだ言いたいことはあったが)満足したロストは、ふうー、と清々しげに嘆息する。

「まあ、イカレピンク──……あー、エルファバさんは、普通じゃない頭のおかしいヒトだが、それでもこんなワタシを助けてくれた。そうして今日、君のことも助けるという選択をした。間違いなく裏があるし、信用に値しないヒトだけど。きっと、エルファバさんにとっては数あるバーコードの中の1人かもしれないけれど。でも、ワタシにとっては、たった1人の恩人だ。悔しいけれど、あの魔女の思うツボで。こんな気持ちになったら、取り返しがつかない。……だから君も、魔女の思惑に踊らされないよう、精々気をつけるんだな」

Re: 徒桜バーコード【〆切り】 ( No.42 )
日時: 2021/01/16 20:05
名前: 日馬 (ID: SG60l.ki)

種類『翡翠バーコード』
名前『カナリア』
性別『男』
年齢『14』
身長『156』

一人称『ボク、兄ちゃん』
二人称『アナタ、○○様。アンタ、オマエ、○○(呼び捨て)』
三人称『上記に方や達、がつく』

髪『鎖骨くらいまでの長さのブロンドの髪。ヒワとお揃いで右側の横髪だけ三つ編みにしている』
眼『宝石のように輝いて見える紫色の瞳。パッチリと大きな目と、長い睫毛で一層可愛らしい印象を受ける。しかし信用していない人相手にはギンッと目つきが鋭くなり睨みつけている事が多い。ちなみに嫌いな人相手ではお人形のような顔でいることが多い』

その他容姿『金持ち男(主人)の趣味でクラシカルのメイド服を着ている。勿論頭にホワイトブリムも着用。いつも着ているのはそれだが、主人の気分で色んな服に着せ替えられる。華奢で筋肉もほとんどついていないので、余計に少女のように見える。双子の弟ヒワと目以外では見分けがつかないほどそっくり、というよりも自ら寄せに行っているかのようにそっくり』

性格『弟の事以外はどうでも良い。例えパンと水を持っている時に目の前に餓死寸前の人がいたとしても絶対にやらないし、弟が小腹がすいていると言えば自分が腹がくっつきそうなほど空腹だとしても譲る。言うならば弟依存症。
 弟依存症になった理由はたった一人の家族だからと言うのもあるが、自分の能力のせいで変な奴らが集まってくる中、彼だけは変わらず自分の弟でいてくれたから。そして、彼自身も気づいていない事だが彼の精神は嫌悪感の湧く好意や悪意に晒され続けたせいで既にギリギリの状態。それを“自分が守らなきゃいけない存在”がいて守る事でなんとか精神を保てている。
 結構感情的なのだが、よほどの事でない限りはそれをコントロールすることができる。なので普段怒っているような態度を取っていても、怒ってはいるがそこまで怒っていないことが多い。喜怒哀楽では怒りが一番強い、と言うか大半を占めていて、弟に関する事だと他の三つもちょこちょこ出てくる感じ。
 弟以外から向けられる自分への好意に嫌悪感を持っている。と言うのもただでさえ周囲には自分たちを傷つける奴しかいなかったのに、彼の能力にかかりグレードアップしたヤバイやつになって自分へ好意()を向けてきたことがトラウマ。彼や弟に害がないやつで能力にかかっていない好意ならゆっくり時間をかけて与え続けていればワンチャン……?』

経歴『物心ついた時に弟とともに見世物小屋で売られていた。やめてと叫ぶと恍惚とした表情で商人はより痛めつけてきたから、本当に痛くても辛くても怒っていても死にかけていても、いつしか声を漏らさなくなった。金持ち男の事は本気で気持ち悪いし嫌い。自分達に対する対応や、いつも死にはしなかったけど危険な目にはあってきたことを思うと許せない。でもギリギリ死ぬことはなかったし、怪我も何もなければ滅多にしないから、ひとまずはここに居るかと我慢している。もしも弟に何かあればどうするか分からない。』

能力名〈シャルボイス〉
能力名の意味や由来『“魅力的な”と言う意味のシャルマン(仏)と“声”“命令”“(鳥の)鳴き声”等の意味があるボイスを合わせた。また“Shall”の「しなければいけない」と言うのも少しかけ合わせているし、あと中の人はシャルボイス→シャルボーイと変化させつけたあだ名が何となく可愛くて気に入っている。そう、つまり半分は駄洒落である。』
能力『感情が昂った時に声を発すると人を魅了してしまう。感情は怒りでも悲しみでも喜びでも何でもあり。ただ自分でコントロールできないほどの感情を持った時に喋った瞬間、無差別に人を魅了してしまうのでそう言った時に一切声を漏らさないようにする癖がついた。魅了のかかり具合は様々だが、個人個人の性質にもよる。貢ぎたい、触れ合いたい、傷つけたい、隣にいたい、愛されたい、■■したい。』

サンボイ(いくつでも)
「ボクにはヒワしかいらない。ヒワ以外必要ない。この世界はアイツ以外全部気持ち悪くて汚らしい」
「ご主人サマ。お飲み物をお持ちしました。いえ、ではまた何かございましたらお呼びください…………べっ」
「ヒワ、ヒワ。ボクが、兄ちゃんが絶対守ってあげるからね」
「別に、この場所が好きなわけじゃない。むしろ嫌いだよ。でもここに居ればヒワも死ぬことはないし、しょうがないから我慢しているだけ」

その他補足等『じ、自分の性癖を煮詰めている内に凄く重たいショタっ子が出来てしまった。大丈夫だろうか。引かれないだろうかと同時に自分になりきれるだろうか、という心配も。でもとりあえずできたので提出します。駄目な所があったら指摘して貰って編集しますので!(ヨモさんへ)。あとやりにくい、ヒワくんの設定と矛盾が生じる等がありましたら教えてください、編集しますので!(心さんへ)』

Re: 徒桜バーコード【〆切り】 ( No.43 )
日時: 2021/01/16 21:32
名前: 心 ◆sjk4CWI3ws (ID: cl9811yw)

【キャラシート】②
種類『翡翠バーコード』
名前『ヒワ』
性別『男』
年齢『14』
身長『156』

一人称『僕』
二人称『おまえ/あなた』
三人称『あなたたち、おまえたち/あなた方など(TPOというよりは感情による)』

髪『鎖骨くらいまでの長さのブロンドの髪。右側の横髪を三つ編みにしている(兄とお揃い)。』
眼『右目が宝石(エメラルド)でできた義眼。左目は兄と同じ紫。兄と同じ、ぱっちりして大きな目に長い睫毛。女の子っぽい要素だが、兄とお揃いなのが好きなので別にいいと思っている。』

その他容姿『若干顔立ちの重心が下に寄っているので幼く見える。ロング丈のメイド服(クラシカル)着用。ホワイトブリムも着けている。髪型、喋り方や雰囲気などから一人称が僕の女の子と誤解されることも多い。』

性格『あらゆることに対して、その感情を隠さないで全力で露わにしていくタイプ。自信過剰な一面があり、自分の容姿を可愛いと思っていて、兄から褒められることが大好き(容姿に限らず)。他人から褒められるのは嫌いではないが苦手。過去のことは覚えていないが、兄がいつでもそばにいたことはうっすらと覚えているし、彼といれば自分は大丈夫だったことも覚えている。それ故に彼に対する依存(執着)が根強い。
 兄以外の他人に対しては、自信過剰の面を見せて強く当たることが多い。それは相手を圧倒することで自分の身を守るためであって、決して兄以外のヒトは嫌いとかそういうことはない。本気で嫌っているヒトに対しては完全に無視するし、そのヒトと兄が話してたら引き離そうとする。』

経歴『突発的に能力が発動してしまうこと(発作と呼んでいる)に苦しんでいたが、見たものを誰にも話さなければ他人を傷つけてしまうものではないことに気付き、能力の制御ができないことについてあまり悩まなくなった。ただし痛いのは嫌なので、今でも人と目を合わせることを恐れる(人と目を合わせない癖がある)。』
 
能力名〈ザケリアス〉
能力の意味や由来『司書という意味(古代ローマの役職名)。(スペルはbiblio thecarius)』
能力『相手と目を合わせることで、記憶を覗くことができる。
   選択的に閲覧できるわけではなく、現在から逆行しなくてはならないため、そこまで昔を見ることは不可能。せいぜい一週間前が限界。また、使用するためには目を媒介にする必要がある。だが、ヒワは両目が揃っていないため、能力を制御することが出来ない。発作的に目を合わせた相手の記憶が流れ込んでくることがあるが、その時間も多くて10数秒程度。その場合、片目に激烈な痛みを伴う(片目に負担が集中しているため)。』

サンボイ(いくつでも)
「お兄ちゃん……? 大好きに決まってんじゃん、何言ってるの」
「右目は義眼なの、綺麗でしょ。僕がブロンドだからこの色が似合うんだぜ? こういう可愛いものとか綺麗なもの、お兄ちゃんの次に好き。ほら、この服も僕嫌いじゃないんだけど……どう?」
「あ……ごめんなさい、人と話す時は目を合わせないといけないんだよね? 僕、それ苦手……なんだ」
「痛い、痛いから! 僕の意思じゃ止められないんだよ!? なんでかなんて分かるわけないでしょう!? だから人と目を合わせるのは嫌なんだ!」

その他補足等『自分大好きお兄ちゃん大好きのショタになりました。なりきれるのか。よろしくお願いします(よもつかみさんへ)/私の方は大丈夫ですが、何か矛盾点等あったら私も修正しますのでよろしくお願いします!(日馬さんへ)』

Re: 徒桜バーコード【〆切り】 ( No.45 )
日時: 2021/01/17 14:53
名前: 紫月 ◆GKjqe9uLRc (ID: w1UoqX1L)

>>41続き

 「そのくらいか……。正直もっと、君があのヒトのことをボロクソに言うのを期待していた」
鼻で笑って口角を上げるロストに僕は眼を見開いた。

 え? これ以上言っていいの??? ええ、どうどう、え??

と頭がフリーズした。あの女の事、悪く言っていいの、一緒に居るのにどういう事と眼を瞬かせ思う。

 「……というか、もっと言え! その程度でいいのか? あのイカレピンクに話しかけられて、もっと思うことがあっただろう!? 気持ち悪いとか、薄気味悪いとか、変な髪型だとか、目が笑ってないのに笑顔を作るからちょっと気持ち悪いとか、お片付けだのお利口さんだの、言葉遣いが鼻につくとか、ヒト使い荒いし、すぐ自分の名前忘れるボケ老人で、あのさつまいもみたいな色のマフラーのババ臭さったらないわ、現代のファッションについてこれてないのに若作りした髪型とか、気持ち悪いし、なんというか、もう、上げたらきりがないが、全体的に典型的な老害のそれって感じで……!」
急に声を荒げて話し始めたロストに圧倒されひええと内心恐怖で震える僕はかちんこちんに固まってしまう。まるで赤に突進する牛のようだ。
「は、え……あ、えと」
口を金魚のように開閉させていたらロストは満足したように息を吐いた。
 
 
 イカレピンク、魔女とあのエルファバの事を称したロストは思惑に踊らされるな、僕を拾ったのには裏があると言い切った。
「………え、えと……僕はヒトに面倒臭い好きとか感謝何てそんな感情、持たないよ。両親に売られた時点で、僕はもう感情なんかなくなってる」
きっとあの家に置いてきたんだろうね、と僕は薄く笑えば向き合って。

 「普通のヒトならもしかしたら……ってこともあったと思うけど君や魔女、そんな奴らに抱けると思う? そんな生ぬるい感情何て、イカれた奴にさ」
エルファバはともかくロストも一纏めにイカれた奴と言った僕は気が付いて怒りださないか様子を窺うかのように見て。

Re: 徒桜バーコード【〆切り】 ( No.46 )
日時: 2021/01/18 18:13
名前: ヨモツカミ (ID: xbduus1y)

>>45 紫月さん 続き

 ロストはクク、と短く笑った。

「そうか。簡単に絆されてしまわないようなら、安心した。ワタシのように、魔女に誑かされて取り返しのつかないことになるなんて、本当に愚かだからな」

 言いながら、ロストは目元に巻いていた黒い布に触れる。

「……名前。お前はあのヒトに名前をもらう約束をしていたな。忠告しておくが、多分あのヒトはとても真面目にお前の名を考えて、与えて、我が子のように可愛がるかもしれない。それでも絶対に、あのヒトの中に愛なんて無い。お前を駒として扱うだけなんだ。あのヒトがどんなにお前を大切に扱っているように見えたとしても、騙されるな。あのヒトは誰も愛せないし、切り捨てることに迷いがない。あのヒトに少しでも情を抱けば、苦しむのはお前の方だ」

 そうして、黒い布を引っ張った。スルリ、と容易く布は離れて、ロストの双眸が顕になる。
 黒曜石のような漆黒。全ての光を吸い込んでしまいそうな闇。吊目気味のその瞳は、混じりっ気のない完全な漆黒だった。
 この世界に黒い瞳をもったヒトなんて存在しない。真っ黒の瞳なんて、ありえない色なのだ。だからこそ、誰もがロストの目を見て、恐ろしいとか不気味だと感じる。
 つまりは、これが“欠陥”だった。ロストは翡翠バーコードであり、このおぞましい色の双眸が、翡翠バーコードたる所以。
 やはり、怖がられるだろうか。ロストは少年の反応を伺いつつ、目元を優しげに細めて、続けた。

「ワタシは、あのヒトを愛している。あのヒトの命令なら、なんだってやれる。あのヒトの都合のいい駒でも構わない。そんな思いが……こんなに苦しいなんて、知りたくはなかったがな」

Re: 徒桜バーコード【〆切り】 ( No.47 )
日時: 2021/01/18 18:14
名前: ヨモツカミ (ID: xbduus1y)

>>42-43てぃむさん、心ちゃん
問題ないです、共依存な双子可愛いですね、可愛い、女の子みたいな男の子大好きです、
かわいい子ほどいじめたくなるね……
そしたら、お二人の心の準備がよろしかったら始めてもよろしいですかね?
わかんないことがあったらいつでも聞いてください。

Re: 徒桜バーコード【〆切り】 ( No.48 )
日時: 2021/01/18 18:51
名前: ヨモツカミ (ID: xbduus1y)

>>黒さん
では、心の準備はできてないとのことでしたが(笑)まあ、容赦なく始めていきたいと思います。
私の返信に対して「>>数字 続き」みたいな感じで続けてください。

【クリムゾン・研究員の息子/黒狐さん編】

 見慣れた我が家。その玄関を潜れば、いつも通りに父と母が優しくおかえりと言ってくれる。そういう当たり前が、たった今、壊れたのだと気付く。

「父さん……母さん……」

 ヒオウギは、一応両親を呼んでみたが、当然のように返事はない。死んでいる。それを理解した瞬間に、体中の力が抜け落ちて、立っていることができなくなった。
 視界の端で自分の浅葱色の三つ編みが揺れている。床についた色素の薄い両手は、小刻みに震えていた。そうして、ヒオウギの視界がグラグラと揺れた。涙が溢れそうになっているのだ。こんなときなのに、眼鏡のレンズに涙が落ちるのを嫌って、慌てて上を向く動作ができたあたり、結構自分は冷静なのかもしれない。
 泣いたって仕方がないし、とりあえずは両親が亡くなったことを誰かに伝えなければ。
 ヒオウギがそう考えながら立ち上がったとき、背後に何者かの気配を感じた。
 ぱっと振り返ると、慣れ親しんだ友人の姿がある。アキだ。なんだ、おどかさないでよ。そう声をかけようとして、友人は何か様子がおかしい事に気付く。


***

【アキくんの今の状態】

 抗えないほどの殺意。他人を殺したくてたまらない、という謎の衝動に駆られて、あなたはまず、家族である母親を殺しています。
 それだけでは足りないと思ったあなたは、ヒオウギの家に忍び込んで、彼の両親を殺害しました。
 まだ殺したい。そう思っていると、丁度ヒオウギが帰宅して、亡くなった両親を見て衝撃を受けた様子でした。
 あなたはヒオウギの背後に立ち、彼のことも殺してしまおう。しかし、友人を殺すなんて。いや、友人だからこそ殺したい。そんな葛藤をしています。
 そうこうしていると、ヒオウギはあなたがいることに気がついて、振り返りました。

・母親、ヒオウギの両親を殺害した方法、凶器などは自由なので、好きに描写してください。刃物を使ったなら返り血がついているかもしれませんし、血が付かないように気をつけて別の方法で殺害したのであれば、あなたの見た目は特に変化はないでしょう。

・現状、とても人が殺したくてたまらない、という状態であるものの、正気がない激やばバーサーカーモードというわけではないので、普通に会話をすることは可能です。ですが、ヒオウギに対して殺意があることに代わりはないです。

・ヒオウギはまだ、あなたがどういう状態なのか、理解していません。しかし、なんだかいつもと違う、ということには気づいています。ですが、まさかあなたが両親を殺した犯人だということには気付いていません。

・ちなみに、あなたがずっと隠し通していたなら、ヒオウギはあなたが翡翠バーコードだということは知りません。過去に打ち明けたことがある、もしくは〈能力〉を使っているところを見られた、などをしていた場合、ヒオウギはあなたが翡翠バーコードだということを知っているということになります。
(その場合、ヒオウギはあなたの正体を知った上で友人として仲良くしていたということになります)
そして、翡翠バーコードであることを知っていた場合、あなたの様子がおかしいこと、両親が死んでいることから、あなたが犯人であることや、あなたの殺人衝動について、その対処法について、すぐに理解するでしょう。

(という感じです。では、始めてください)

Re: 徒桜バーコード【〆切り】 ( No.49 )
日時: 2021/01/19 20:06
名前: 紫月 ◆GKjqe9uLRc (ID: w1UoqX1L)

>>46続き

 自分が愚かだと言うロストは短く笑う。

「……名前。お前はあのヒトに名前をもらう約束をしていたな。忠告しておくが、多分あのヒトはとても真面目にお前の名を考えて、与えて、我が子のように可愛がるかもしれない。それでも絶対に、あのヒトの中に愛なんて無い。お前を駒として扱うだけなんだ。あのヒトがどんなにお前を大切に扱っているように見えたとしても、騙されるな。あのヒトは誰も愛せないし、切り捨てることに迷いがない。あのヒトに少しでも情を抱けば、苦しむのはお前の方だ」

僕は小さく息を呑んだ。あの女には期待なんて微塵もしていない。笑顔も悲しみも何もかも知らない嘘だらけのあの女に、愛される気も可愛がられる気もないのに苦しいのはどうしてだか。
僕がその意味を知ることなんて出来ないのか。
ああ、虚しいんだ。
気付いたら僕は無意識のうちに手を強い力で握り締め、その力を緩めを繰り返していた。顔を俯かせればすっと口を開く。
 「僕が駒として扱わせられる? 笑わせるな」
その言葉に怒気が籠ってしまったことに内心驚くが気にせず淡々と続けた。僕は俯かせた顔を上げればロストのはっきりとして見えなかった吸い込むような、真っ黒い双眸が顕になっていた。思わず眼を剥いてしまうがこの女は翡翠バーコードなのかと解釈する。
 
 翡翠バーコードの、欠陥。彼女にとっては瞳が、そうだったのか。
一般的には不気味とされているが、だから何なのだろうか。
僕は“普通”じゃない。カイヤナイトとしてあるまじき行為を犯した。脱走兵になってしまった、待遇に耐え切れず、訓練が嫌でヒトが嫌いだから。
 翡翠バーコードに欠陥があることは一般的だ。彼女は自分と違って“普通”である。

 「………僕は、一人で生きて行くと決めて脱走して君らと出会った。誰かの駒にはもうなりたくはないから危険を冒してこうやって傷だらけになってでも光を、自由を目指した。それがあの女によって壊され閉ざされるのならその時は、僕はあの女を君を、殺すくらいの気持ちだよ」
優し気に細められた黒い双眸に睨み返す藍色の瞳。強く強く強く手を握り締めていた。爪の形がかたどられるまで。
鋭い痛みに襲われるも顔を歪めずにロストを怖がっては居ないと言うようにその黒い瞳をまじまじと見つめる。

 「ワタシは、あのヒトを愛している。あのヒトの命令なら、なんだってやれる。あのヒトの都合のいい駒でも構わない。そんな思いが……こんなに苦しいなんて、知りたくはなかったがな」
あの女を愛している、か。
その誰かを大切に想う感情が知ったロストが羨ましいと妬んでしまう自分が心の何処かに居る。“あい”とは苦しいのか、痛いのか。その苦しみや痛みまでも僕は喉から手が出るくらい愛しく想う。
ロストが、エルファバが眩しく感じるのは何故だろうか……まあ、そんなことは知る必要なんてないか、今は。

 「………“あい”か…………僕は、一生知ることはないな」
ロストから通り過ぎるように一歩二歩三歩と歩いていけば「そんな感情、此処に売られることを知った日、あの思い出したくもない胸糞悪いあの人間達の家に棄ててきちゃったからさ」と儚げな微笑を浮かべロストへと振り返って見て。

 涙が何故か溢れそうにじーんっと目頭がなったような気がするのは気のせいだろう。こんなこと、棄ててきた筈なのにも。 

Re: 徒桜バーコード【〆切り】 ( No.50 )
日時: 2021/01/21 21:04
名前: 心 ◆sjk4CWI3ws (ID: cl9811yw)

>>47 よもさん
 わたしは大丈夫です、死なないように頑張るのでよろしくお願いします! 返せるのは金曜日以降になると思われます


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