オリジナルなりきり掲示板

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徒桜バーコード【〆切り】
日時: 2021/08/21 13:57
名前: ヨモツカミ (ID: oKgfAMd9)

徒桜バーコード-adazakurabarcode-


 ──死神の噂を知っているだろうか。

 それはただの少女の姿をしているだとか、少年の姿をしているだとか。とても誰かをころせそうには見えない子供なのに、もう数え切れないほどのカイヤナイトや研究員がころされいるらしい。

***

って、感じでいちいち? 指名? で也をやりたいなと思ってスレ立てしました。
関係が面白そうだったら本編に組み込ませてもらおうかと予定しています。が、もちろん本編に出されるの嫌だったら無理にとは言わないです。読者参加型小説にしたいので、できれば協力よろしくお願いします。

・複雑ファジーで連載している「継ぎ接ぎバーコード」や「AnotherBarcode」の世界観を元に作っていますが、それらの作品を読んでいなくても楽しめるように作っております。これをきっかけに本編に興味を持っていただきたいと考えております。
・ここで作っていただいた也のキャラを、私が気に入ったら本編でも使わせて頂きたいとか考えています。その場合私の解釈で動かさせていただくので、多少キャラの解釈違いが起こると思うので、それが嫌でしたらおっしゃってください。


***

正体不明の少女との出会いから始まります。
あなたは会話やストーリーの中で少女の正体を探っていってください。
死ネタ、流血、残酷描写、暴力表現ありです。
世界観を簡単に言うとダークファンタジーで、戦闘もありますが、回避することも可能。
バーコードという科学実験で生み出された生物と人間の対立、みたいな話です。

***

 自らを死神と呼ぶ少女。嘘くさい笑顔。自らの運命。歪な魂。
 泥にまみれて、踏み躙られて、血に汚れて。
 それでも生きたいと願うなら、“死神”の手を取れ。

***

>>1 キャラ選択①~⑤
>>7-9 キャラシート

>>10 世界観
>>11 用語説明
>>21 世界観2

***

①日馬さん(双子・兄)>>42
②心さん(双子・弟)>>43
③ヨモツカミ(研究員の息子)>>23
④黒狐さん(クリムゾン)>>30
⑤紫月さん(群青バーコード)>>22


目次
【紫月さん編】>>26-29>>31
>>33-35>>37-41>>45-46>>49>>53
>>57>>59-62>>64>>69>>70>>76
>>77>>79>>82>>84>>87>>90>>93
>>94>>96>>98
【黒狐さん編】>>48>>52>>55>>66>>68
>>72>>75
【日馬さん・心さん編】>>56>>58>>63
>>65>>71>>78>>80>>83>>85>>88-89
>>91>>92>>95>>97

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Re: 徒桜バーコード【〆切り】【色々書き足しました】 ( No.20 )
日時: 2021/01/06 07:28
名前: ヨモツカミ (ID: ejqmpl56)

>>19黒狐さん
迷惑だなんて思わないですよ、興味を持ってくださった時点でとても嬉しかったので。
よかった、じゃあ③は私がやります。キャラシでき次第載せておきますね。
万が一「エーッ③やりたかったのに!」と思ってる方、もしくは徒桜バーコードの世界観に興味を持っている方がいらした場合は、ご希望にあわせて枠を増やせば解決するかなー、と思ってるので。



>>all
じゃあ、参加してくださった皆様ありがとうございます。キャラシと心の準備ができ次第始めさせていただこうと思います。

ちなみに私は也、ほぼ初心者で、TRPGと小説の執筆、あとはリレー小説とリレー漫画しかやったことないから、ロルもそんな雰囲気になりがちだ、ということを先にお伝えしておきます。

一応世界観の説明とか、用語説明は書き足したのですが、それでも「これはなんぞや?」と思うところがあったら遠慮なくお聞きください。
また、キャラシ作成でわかんないとことかも、何でも相談に乗ります。

あとは雑談掲示板の方に私のことは載せたんですけど、皆さんのことももっと知りたいから、軽く自己紹介的なことをしてくださると嬉しいなーて感じです。自己紹介の内容は自由なので、好きな食べ物でも趣味でも部活でも、何でも教えてください。
(こっちがシリアスになりがちだからこそ)雑談掲示板の方ではほんとにのほほんと雑談したいなと考えてるし、皆さんに時間があればですが、普通に雑談もして仲良くなりたいなと思ってるので、よろしくお願いします!

Re: 徒桜バーコード【〆切り】【色々書き足しました】 ( No.21 )
日時: 2021/01/07 12:11
名前: ヨモツカミ (ID: SDPjcky.)

【とあるふたりの会話】

「そいつもバーコードなのだろう? 〈能力〉はなんなんだね」
「いやいや、それもよくわかってないんだよ。目が合っただけで命を奪われるとか。そもそも出会ったが最後、証言をできるやつは大抵死んでるからな。運良く生き残ったやつは、その死神はカイヤナイトの裏切り者じゃないか、なんてのたまわってるらしいぞ。なんでも、突然剣で切りつけられたらしくて、右腕を切り落とされたって。あの動きは戦闘訓練を受けたハイアリンクと同じものだってさ」
「カイヤナイトなら、全員が青い首輪をしているだろう。その剣術とか、目撃証言に近い隊員を処分してしまえばすむ話じゃないのか」
「上の人達が探し回ったけど、死神と特徴が一致するバーコードはいなかったそうだ」

 ──だとしたら、その“死神”ってのは、何者なのだろう。




【とある少女のモノローグ】

 親を憎んだ。運命を呪った。世界を壊したかった。
 だから復讐のために、全てを壊したのに。
 彼女は笑って手を差し出した。
 宵闇の瞳に映るのは、儚くも美しい桜色。揺れる紅玉に、ワタシはどのように映っていたか。

 彼女はいつも嘘をついている。希薄な笑顔も、口にする言葉も、手にした刃の殺意すら。そこに、彼女の感情は伴っていない。
 いつも彼女は彼女自身を殺している。死んだ彼女が、そこいらに転がっているようだ。死屍累々。うず高く積み上がった死骸の彼女らと目が合ったように錯覚する。淀んだ紅の瞳には何も映っていない。最初から、彼女はワタシのことなど見ていなかったのだ。
 きっとこの、漆黒の双眸。それだけが彼女の興味の対象なのだ。同じ漆黒に呪われた彼女にとって、ワタシの瞳だけが目に映るのだ。
 だとしても、構わなかった。
 彼女はワタシの手を取ってくれたから。死を待つだけの、ただの子供だったワタシの。

 きっと彼女はワタシのことなど、なんとも思っていないのだ。永い時の中で偶然出会った、ただの翡翠バーコードなどを、いちいち気にしている暇はない。
 それでも良かった。彼女の隣が、ワタシの居場所だと。ただはっきり言える。
 彼女はワタシのことを太陽のようだと口にした。宵の瞳と、太陽の色の髪を持つから、あなたがそこにいるだけで昼と夜がやってきたみたいだ、と。

 桜色のあなたはを照らす太陽。桜色のあなたを美しく魅せる宵。そのどちらかであれることは、誇らしい。
 そうそう。夜桜の風情を引き立てるために焚かれる炎のことを、花篝というらしい。
 ワタシはいつか。あなたのための花篝になりたい。

Re: 徒桜バーコード【〆切り】【色々書き足しました】 ( No.22 )
日時: 2021/01/08 22:11
名前: 紫月 ◆GKjqe9uLRc (ID: JPZrFqIi)

【キャラシート】⑤
種類『群青バーコード』
名前『  』
性別『男』
年齢『13』
身長『148』

一人称『僕』
二人称『強気な時はあんた、おまえ。恐怖を感じた時はきみ、○○さん』
三人称『上記同様時はおまえら、あんた達。きみら、きみ達』

髪『赤毛。さらさらで指通りの良いしっとりとした髪質。前髪は長めで瞳に掛かるくらいで左へさり気なく流している。喉ら辺まで伸ばしている。後ろ髪は邪魔だと思ったら一括りに適当に結ったりそのまま放っておいたりと彼の気分次第で決まる』
眼『吸い込まれるような、闇のような濃い藍色。猫を彷彿させるつり目でぱっちりとした二重瞼。右目と首に小さな黒子ほくろがある』

その他容姿『色白。右腕肩ら辺に青々と刺青の様に遺った痣がある。指先は切れていて治りかけのもあれば最近出来たような傷もある。女の子のように可愛い顔立ちをしている為、舐められることが多く本人もそういう態度で向かって来られると喧嘩腰になる。猫背、手足がか細い。華奢』

性格『一言でこの男を表せば小姑。口を開けば辛辣なことばかり、何かにつけて文句を言う。一言がいつも多い。
何時も不機嫌そうな表情をしておりそれこそ感情の起伏が分かりにくいのだがそれを察しなかったり気遣ったりしてあげないと急に黙り込んだり不貞腐れたような子供のような態度を取る面倒臭さもある。
優しくされたら最初は鬱陶しいくらいに疑うものの嬉しがったり照れたりするので其処は女の子のようで可愛い。
かなりの神経質。危険よりも安全を選び必ず自分の命の他に大事なものはないと言い切る糞さがある。生命力は雑草並み。頭が良さそうに見えて馬鹿、だがその雑草並みの生命力から覚醒するときもあり突然と頭が良くなる時もあることもなくはない。潔癖症の神経質』

経歴『実の親に金と引き換えに差し出されてしまった子供。カイヤナイトの待遇には不満を抱いていてものの勇気が出せずぺこぺこ言うことを聞いていた』

能力名〈シュトロス〉
能力名の意味や由来『夜明け(オルトロス)と星(シュテルン)を組み合わせたもの。夜明け星と言う意味。主に発動出来るのは夜などの暗い所。日が昇っている朝や昼、明るい所などでは使い物にはならないハンデがある』
能力『微かな光を利用しナイフのように標的を攻撃することが出来る。能力者の考えようによっては上手く利用し弓矢や弾丸などに変化出来るものの考えが足らない為、繰り出されるのはいつもナイフばかり』

サンボイ(いくつでも)
「あんたの言う事も聞くつもりないよ、やっと自由ってもんが目の前にあるのにさ……」
「痛いに決まってる……ッ! ていうかあんたのその顔、マジムカつく……だからどっか行ってよ!」
「も~どうしてあんたはそう笑いかけてくるんだし……気持ち悪いったらありゃしないよ……全く」
「うえッ? あんたの手を取れば生きられるって? 嘘嘘……え、ほんとにマジなの??」
 
その他補足等『お名前は桜色ちゃんに会ったときに付けて欲しいです((←丸投げ これからよろしくお願いしますね。』

付け足し-2021.1.8

Re: 徒桜バーコード【〆切り】【色々書き足しました】 ( No.23 )
日時: 2021/01/08 20:43
名前: ヨモツカミ (ID: mazIWFF0)

主催者がキャラシ書くことになると思ってなかったけども、とりま完成したので載せときます。返信は後ほど。

【キャラシート】③
種類『人間』
名前『ヒオウギ』
性別『男』
年齢『17』
身長『177』

一人称『僕』
二人称『君、あなた、』
三人称『君達、あなた方』

髪『浅葱色の髪を胸のあたりまで伸ばしていて、普段は邪魔にならないように右側で三つ編みにしている。たまにポニーテールにすることもある。寝る前以外は基本的に結んだ状態。ややくせ毛気味なせいと、それを治そうとしないズボラさのせいで2本ほどアホ毛がある。前髪は中央で分けている』
眼『灰色がかったブルーの瞳(スモークブルー)をしていて、タレ目がちで優しげな印象を与える。本の読み過ぎで視力が下がったため、縁のない銀色の眼鏡をしている。』

その他容姿『親が東方の出身なので、チャイナ風の服を着ている。インドアなので色白。やや猫背。』

性格『大人しく温厚。ずっと研究員の両親を見て育ち、それに憧れていたため、真面目で勉強熱心な努力家である。親に強制されたわけでもなく勉強に励むタイプだったので、バーコードのことだけでなく、何に関しても興味を持ち、知識を取り入れることが好き。難しい本も自力で読破する。
取り入れた知識量も豊富で、賢く、要領も良いので、勉強面においてはできないヒトに対する理解が欠如している。だからといって、ヒトを見下したり馬鹿にすることはないが、どうしてこのヒトはこんなことも理解できないのだろう? と内心呆れている。
それを表には出さないし、頭の良さを鼻にかけることはないので、周りには賢くて大人しくて優しい人間だと思われている。
研究熱心であまり構ってくれない親の元で育ち、そして1人でなんでも熟せたために、ヒトに頼ったり甘えるのが苦手。何でも自分1人で解決したり抱え込もうとする傾向にある。そのためとても大人びていて、自立した人間だと思われているが、本当は常に孤独感や寂しさを抱いている。だからか、数少ない友人である④の事をとても信頼しており、クソデカ感情を抱いている。
コミュ症なわけではないが、ヒトとそれほど多く言葉をかわした経験が少ないため、やや会話が苦手。知識量が多いので、喋る内容はいくらでもあるが、それ故に喋りすぎて相手にうざがられないよう、気をつけている。』

経歴『東方の田舎出身の両親がその田舎で結婚して、ヒオウギが産まれたのを期に、この辺に引っ越してきた。バーコードの研究員である両親の仕事に興味を持ち、子供の頃から親の研究資料を漁ってきたので、バーコードのことにやたらと詳しい。』

サンボイ(いくつでも)
「へえ……それは実に興味深い。よかったらもっと詳しく調べさせてくれないかな? だって、あなたももっとこの現象について知りたくはないかい?」
「ああ。まさか、資料でしか知らなかった存在を、この目で見る日が来るなんて。僕は幸せなのか不幸なのか、よくわからないね。研究者として幸福で、友人としては……不幸、かな」
「1つだけ方法はある。でもこれは最終手段だから。万が一の最悪の事態が起こった場合。その時が来たら……。来て、しまったなら。僕が、全部何とかする」
「悲しいのか、恨めしいのか。僕のことなのによくわからない。でも、強いて言えば、激しい憤りを感じるよ。君のために何もできない、ただの人間で、無力な子供でしかない、僕自身に」

その他補足等『我ながらアーティスティック括、完成度の高い、秀逸なキャラシができてしまったな、ボーテ100点! という気持ちで自分の書いたキャラシを見てます。私の好みの情報を書き連ねたらこうなっただけなので、参加ししてくださってる皆様もこういうキャラシをかけ! とか言う気はもちろんありません。でも、参考程度にしていただけたら嬉しいかな。
キャラシの情報は書けば書くほど読み手としては面白いので、好きに沢山書いてください。細けえキャラシだな、めんどくせえ、とかは思わないけど、薄いキャラシだな……と思ってしまう場合はあるので。』

Re: 徒桜バーコード【〆切り】【色々書き足しました】 ( No.24 )
日時: 2021/01/09 15:40
名前: ヨモツカミ (ID: 4pC6k30f)

>>22紫月さん
返信遅くなってごめんなさい!
うん、キャラわかりやすくて、(キャラ絵勝手に描こうとか思ってたので)想像しやすくて良さげですね。特に問題ないです。

じゃあ早速、

 満身創痍で森の中に逃げ込み、木にもたれかかって座り込んでいると、足音が近づいてくるのが聞こえました。「──いました」と、若い女の声。追手がきたのか、と絶望するあなた。しかしあなたは体中が痛くて、逃げ出すこともできないだろう。

的なところから初めてよろしいですかね?

あと、私、也の主催者やるの初めてで、クトゥルフTRPGしか経験がないので、TRPGで学んだことを元にロル回していきます。
だから、紫月さんの知ってる也となんか違うなーってなるかもしれません、それを理解した上でよろしくお願いします!

Re: 徒桜バーコード【〆切り】【色々書き足しました】 ( No.25 )
日時: 2021/01/09 16:59
名前: 紫月 ◆GKjqe9uLRc (ID: CEzLXaxW)

>>24 ヨモツカミさん
いえいえ、返信遅くても大丈夫ですよ!! 謝らなくていいですから……!!
キャラ描いてくれるんですか!! 嬉しいです!!
問題なくて良かった。
始めて大丈夫です!! これからよろしくお願いします笑

Re: 徒桜バーコード【〆切り】【色々書き足しました】 ( No.26 )
日時: 2021/01/10 07:08
名前: ヨモツカミ (ID: ybF6OwlW)

>>25紫月さん
老人の早起き! おはようございます!
キャラ絵書いちゃうぜー、じゃあ始めちゃうぜー、ほぼ、さっき載せた文のままやるので、私の返信に対して「>>数字 続き」みたいな感じで続けてください。


【⑤脱走した群青バーコード/紫月さん編】

 とある夜。

 あなたはカイヤナイト育成施設から脱走するも、追手の人間による銃撃を受け、脚や腕を負傷し、満身創痍になり、最早何処を走っているかもわかりません。後ろを振り向く勇気も無く、夜闇の中を我武者羅に逃亡し続けていると、森が見えてきたので、そこへ逃げ込みます。
 しかし、しばらく進んだところで遂に足に力が入らなくなりました。そうして、息を切らしながら、木にもたれかかって座り込んでしまうでしょう。
 ああここまでか。あなたはそう思うかもしれませんし、もしかしたらこのまま追手に気付かれずに、やり過ごせる、とも考えたかもしれません。
 ですが、しばらくあなたがその場でじっとしていると、2人分の足音が近づいてくるのと、女性の話し声が聞こえました。不意に足音は、ピタリと止み「──いました」と、若い女の声。ああ、追手がきたのか、と絶望するあなた。しかしあなたは片脚を撃ち抜かれているし、その他にもいくつもの掠り傷や銃創があり、体力も限界で、逃げ出すことはできないでしょう。

(というところから自由に行動してください。)

【現在わかる情報】
・若い女の姿は、あなたのいる位置から4mほど離れたところに確認できます。オレンジ色の長い髪を耳の下で2つに結っている、10代後半くらいの女です。それだけなら普通なのですが、彼女は目元に黒い布を巻いていて、それ前見えてるの? みたいな状態です。まあ、あなたの方を見て「いました」と発言したのだから、見えているのでしょう。

・彼女の「いました」という発言と、話し声や足音から、相手は1人でないこと、少なくとも女性が2人いることが想像つきます。もう1人の姿はまだ確認できません。

・あなたが追手の顔を一々覚えているわけではありませんが、少なくともカイヤナイト訓練施設で彼女のような雰囲気のヒトと出会ったことはありません。そして、彼女は銃やナイフなどの武器を構えていません。服装の雰囲気からしても、施設の追手とは違う、とあなたは気付くかもしれません。

・夜の暗い森(というか山)のため、あなたの〈能力〉の使用は難しいかもしれませんが、〈能力〉を使用する程度の体力は残っています。

・全身の痛み、未だに出血する傷口。かなりゆっくりとなら歩くことはできそうですが、逃亡を図っても、すぐに追いつかれてしまうと予想がつきます。

・持ち物は、カイヤナイトの戦闘訓練で使用していた刃渡り40cm程のマチェットナイフが1本と、刃渡り12cmほどのサバイバルナイフが1本。あとは戦闘訓練で支給された服や靴を着用しているだけです。

・木々は深く、草木も茂り、道は整っていません。木の隙間から照らす心もとない月明かり以外に光源は無く、そういった場所での訓練をしたことのないあなたが上手く立ち回るのは難しいでしょう。そしてあなたは、そんな場所であなたをすぐに発見した相手の技量を察することができたかもしれません。

Re: 徒桜バーコード【〆切り】【色々書き足しました】 ( No.27 )
日時: 2021/01/10 14:30
名前: 紫月 ◆GKjqe9uLRc (ID: w1UoqX1L)

おはようございます……老人の早起きにツボりそうになりました笑
こんにちは、これから宜しくお願いしますね。


>>26続き

 「──いました」

足音は止んで、代わりに自分を探していたような言葉が聞こえてくる。逃げようと木に手をやり立ち上がろうとするも刺されるような鋭い痛みにまた崩れ落ちてしまう。
 逃げることも場を取り繕うことも出来ない。
なら終わりかと、僕は苦笑交じりに思う。走っていた間は少なくとも仄かな希望が見えたように感じたのにも。
持っているのはナイフ二本。使えるのは二度。
 「……ふ、は……」
流れ出すどろっとした赤黒い血。慣れてしまっていたはずの痛みも逃げ出そうとすれば強まりまるで逃げられないとでも言われているようだ。此処に居ろと。捕まれと。
自分の身体に邪魔されるなんて可笑しいんじゃない? と薄笑いを浮かべ戦闘訓練で使用していたマチェットナイフを握る。
撃たれた片足を擦りながら一つの影を見つめる。丸腰の女二人なら、いけるかもしれないと。

 近付いてきたら、仕留める。

僕は手汗の滲んだマチェットナイフを強く握り締めてやけに生々しく鳴り響く胸を抑えるように深呼吸を繰り返して。
少しの光が差し込んでないこの暗すぎる所では〈能力〉の発動が出来ないかもしれない。でも体力は残っている、ナイフが当たらなかったら、やってみようと込み上がってきた生唾を呑み込み。

Re: 徒桜バーコード【〆切り】【色々書き足しました】 ( No.28 )
日時: 2021/01/10 19:39
名前: ヨモツカミ (ID: EAhWcc2P)

>>27紫月さん続き

「ふふふ、手負いの獣って感じだね? そんなに警戒しなくていいのに」

 オレンジの髪の彼女と少年の緊迫した空気。それを打ち破るような、明るく陽気な声が響いた。この場にはあまりにも似つかわしくなく、仄かな不気味さすら孕んでいるような。そんな声が。
 姿を見せたのは、桜色の髪を後頭部の高い位置でリボンのような形に結び、前髪を編み込んだ少女だった。紅色の大きな瞳に、少女らしい声質。少年よりは年上のようには見えるが、纏う雰囲気のせいで、年齢がよくわからない。ちなみにオレンジの髪の女は二十歳前後に見える。
 桜色の少女は首に巻いた赤紫のマフラーに手を当てて、薄く微笑んだ。

「こんばんは。私達はあなたを助けるために探してたんだよ。だから、ね? 安心してよ。そんな危ないものは下げて?」

 口調は優しく、やはり年相応の少女らしさがある。……はずなのに、どうしてこのヒトはこんなに不気味なのだろう、とオレンジの髪の女は思った。

「やはり、どう考えてもワタシ達怪しいですよ。そんな言い方では、彼の信頼を得るのは難しいのでは?」
「そうかな。じゃあ、ロストちゃんならどんな言い方するの」

 オレンジの髪の女は、ロストという名のようだ。失う、という意味を持った単語だというのは、流石の少年でも知っているだろう。だから、変わった名前の女だ、と思うかもしれない。
 ロストは桜色の少女に訊かれると、肩を竦める。

「そう聞かれましても。ワタシは見た目からして怪しいので、何を言っても無駄ではないでしょうか。とはいえ、あなたもまた、雰囲気が不気味なので……さて、どうしたものか」

 少し悩む素振りを見せつつ、ロストは少年に向き直る。

「あー、ええと、少年。ワタシ達はお前に危害を加えるつもりはない。だが、抵抗する場合は、こちらもそれ相応の、」
「あはは、ロストちゃん。それ、脅迫だよー」
「うう、申し訳ございません……やはりワタシにこのような事は難しいです」
「困ったねえ。ねえ君、とりあえず武器を降ろしてくれるかな?」

 全く困ってなさそうに笑いながら、少女はそう言った。
 それから、少年が何か反応を見せる前に、少女はゆったりとした足取りで少年との距離を詰めてくる。

Re: 徒桜バーコード【〆切り】【色々書き足しました】 ( No.29 )
日時: 2021/01/11 16:30
名前: 紫月 ◆GKjqe9uLRc (ID: w1UoqX1L)

>>28続き
 
 「ふふふ、手負いの獣って感じだね? そんなに警戒しなくていいのに」
場違いな程、明るく陽気で、楽しんでいるような声に僕は眼を見開いた。
 警戒するな、と言われてもこの状況を楽しんでいるかのような何処の誰かも分からない女達に警戒心を解ける馬鹿が何処に居るんだと僕は汗が頬を伝う中、目を細めた。

 「こんばんは。私達はあなたを助けるために探してたんだよ。だから、ね? 安心してよ。そんな危ないものは下げて?」
薄く優しく微笑む桜色の髪の……何歳かは検討が付かないが大体自分自身より年上だろうと思い、下げろと言われたナイフを握る力を弱めるも、やっぱり安心出来ないと強めるのを繰り返してしまう。
 「やはり、どう考えてもワタシ達怪しいですよ。そんな言い方では、彼の信頼を得るのは難しいのでは?」
「そうかな。じゃあ、ロストちゃんならどんな言い方するの」
失うという名の二十代前後の女、変な名前だ。そんな名前を付ける奴がいるかと思いながらも自分だって名前が248。と言う番号じゃないかと皮肉を感じ、唇を軽く噛む。
 番号よりかは、ロスト、と言う名の方が良い。羨ましいと素直に思う。

 
 「あー、ええと、少年。ワタシ達はお前に危害を加えるつもりはない。だが、抵抗する場合は、こちらもそれ相応の、」
笑いが起こるようなダラダラした逃走中だと忘れるような会話に呆れつつあった僕は声をやっと掛けられ顔を上げる。
抵抗するなら此方も容赦はしない、と桜色の少女が脅迫だと突っ込んだことを口にするロストは申し訳なさげに謝っていればもう一度声を掛けられ。

 「困ったねえ。ねえ君、とりあえず武器を降ろしてくれるかな?」

困ったというも全然そんな表情を浮かべてない少女に恐怖を覚え、こんな状態でも無理をしてまで逃げようか迷っていればゆったりとした足取りで距離を詰めて来て。
 「ッ………、………わッ、わかった」
自分の安全がやはり大事だと、逆らったら何をされるかは分からないと身の危険を感じ渋々、ナイフを地面に置いたところをちらりと睨んで見せて。


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