雑談掲示板

徒然なるままに――。
日時: 2020/10/02 00:38
名前: 黒崎加奈(黒雪)◆KANA.Iz1Fk

*人生色々ありすぎて嫌になるね。
1年振りにサイトを開いてもスレはきちんと残っているし、自分の思考回路が歳を重ねる毎に変わっているのが気恥ずかしくなりますね。


*徒然なるままに、広がるわたしの世界観。
独り言がメインです。話しかけられたら気分で返します。怖い人じゃないよ。
Twitterでやるような短文レスの応酬は、ここでは苦手なので高確率でさよならバイバイ。Twitterでやろうな。
荒らしは参照数が増えて喜ぶだけなので意味無いですよっと。

*気まぐれに、詩やSSなども投稿してる感じです。
もはや自分の思考整理というか日記みたいな使い方の割合が強いですが。


初めまして。あるいは、こんにちは。
黒崎加奈(くろさきかな)と申します。
加奈とでもお呼びくださいな。名前でトリップ変わってますが、黒雪とは同一人物です。
ファジーに生息して、1年に1回ぐらい更新しています。

*宣伝コメントとかは全力で無視します。ので、そのおつもりで。
間違っても自薦の小説とか読みませんから。


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*
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*

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徒然なるままに――。 *Autumn Tints* ( No.58 )
日時: 2013/10/26 22:44
名前: 黒崎加奈◆kcKQKURARA

【Autumn Tints Vol.2】



 この店に連れてきてくれたことに、素直な感謝の気持ちを述べる彼女に対し、『拓真』と呼ばれた彼氏の方はどこか上の空のようで。せっかくの料理の味も、よくわからないようだった。
 その後料理は、スープ『カボチャと栗の冷製ポタージュ』、魚料理『秋鮭のグリル マッシュルームソース添え』、口直しのグラニテ、肉料理『仔羊のロースト ハーブとパン粉焼き 蜜柑(みかん)と花梨のソース』と続いた。
 料理と共に、会話も弾む。しかし、喋るのは彼女だけで、彼氏はどこか気もそぞろで、適当な相槌を打っているのみ。ふと手元を見ると、あまり料理にも口をつけていない。彼女の方もそれに気が付いたようで、不安げな表情が顔に浮かんでいる。
 そのうち会話も途切れはじめ、肉料理を食べ終えるころには、2人の間に沈黙が降りていた。

「本日のデザート、『レモンと柚子のケーキ 国産キウイとリンゴのシャーベット添え』でございます」

 デザートの皿が運ばれてきたが、2人は口をつけようとしない。しばらく続く沈黙に耐えかねたように、彼女が口を開いた。

「拓真、今日、どうしたの? ずっと話しかけても上の空だし……なんか変だよ」

 再び続く、長い沈黙。それを断ち切るように、彼氏が言葉を紡いだ。

「美結(みゆ)……」

 一旦言葉を切り、大きく息を吐く。

「実は、来月からアメリカに行くことになった」
「え……?」
「この間の学会で発表した内容が想像以上に高評価で、向こうの大手企業から誘われたんだ。こっちに来ないかって。それを受けることにした。だから――」
「別れるの? だから……今日そんなに上の空だったの?」

 話しを途中で遮った彼女の目から、滴が零れ落ちた。1つ、また1つ。膝の上のナプキンの上に跡がついていく。

「そんなの嫌だよッ……。だって……」
「話を最後まで聞けよ」

 涙で濡れた顔を上げた彼女に、優しい笑みを向ける。

「だから――一緒に来て欲しい。遮られなければ、こう言うつもりだった」

 言われた言葉が理解できずに、ただ自分のことを見つめる彼女に、真剣な表情で。

「俺、いや、僕と――結婚してください」

 懐から、小さな白い箱を取り出し、開く。そこには、彼女の誕生石のタンザナイトが中央に置かれた、プラチナの指輪。
 吸い込まれるような輝きに、誰もが魅入った。

 嬉し涙を流す彼女の指に、それがぴったりとはまった時、店内には自然と拍手が湧いていた。

「いつから……?」
「アメリカに行くって、決めた時だな。この店は前々から予約していたし、タイミングも丁度良かったから。それに――」

――離れたくなかった。声は届かなかったが、確かに、口元はそう動いたような気がする。
 笑顔が広がった2人の間で、静かに、黄緑色のシャーベットが溶けていった。

「失礼いたします。当店から、ささやかなお祝いをさせていただいても宜しいでしょうか?」

 ゆったりとした足取りでテーブルに来た、若い男性が一礼して、窓の外を示した。
 カーテンの開けられた、その窓から見えたのは、紅(あか)。
 闇夜に浮かび上がる、鮮やかな色彩。月明かりに照らされて、風に靡(なび)く、枝葉。
 はらり、と1枚の葉が、ゆっくりと芝に舞い落ちた。

「椛……」

 彼女が呟いた声は、空間に吸い込まれて消えた。
 先ほど、席に案内された時には無かった椛に、驚きを隠せない2人。

「来栖様、こちらで宜しかったでしょうか?」
「まさか、こんな形だなんて……。本当に、ありがとうございます」

 彼氏が、立ち上がって深々と礼をした。そのやり取りについていけない彼女。

「どういうこと?」
「四季邸ではご予約の1週間前に、予約の確認がてら、演出のご希望も承っております。今回、来栖様からはプロポーズの記念になるような演出を、とのことでしたので、このようにさせていただきました」

 彼氏の代わりに、先ほどの男性が淀みなく返答した。この男性、20代後半か30代前半に見えるが、れっきとしたこの店のオーナーである。

「僕としては、花などを予想していたのですが、まさか木を植えてくださるなんて。本当に、なんとお礼を申し上げたら良いものか」
「お気になさらずとも結構でございます。前々より、この中庭には秋の自然がありませんでしたので、私(わたくし)どもにとっても一石二鳥でしたから」

 男性は、そう言って淑(しと)やかに微笑んだあと、一礼して去って行った。
 残された2人は、互いに顔を見合わせると笑顔を浮かべる。そして、いつの間にか出来たてのものに取り換えられていたデザートを、外の景色を眺めながら、口にしたのだった――。


――いかがでしたでしょうか?
 その後、あの2人は無事にアメリカへと渡り、結婚式も挙げられたようで。毎年、この時期になると国際便で手紙が届いております。2人とも幸せそうな顔で笑っておられますよ。
 おや、もうこんな時間ですか。時が経つのは早いものですねぇ。そろそろ開店の準備をしなくては。今夜もお客様のご予約が入っておりますので。
 何故、この話を貴方にしたのか。
 そう問いかけられると返答に困りますが、なんとなく、でしょうか。今日は綺麗な満月の日ですし、何より、この辺りで椛が一番美しい時期は、この11月の中旬でございます。秋風に靡く、椛の葉を眺めていると、いつも、この話を思い出してしまうのです。

 大切な方との、かけがえのない時間(とき)を――。
 四季邸では、お客様に四季折々の料理を提供させて頂きます。友人、家族、恋人、相手と過ごす、何事にも変えられない『今』という時を、色褪せない、永遠に続く思い出にするために。
 大自然に囲まれた、心地よい空間の中で心を開いたとき、この四季邸が少しでも、お客様の記憶に彩りを添えられることを願って。
 そして――今宵もまた1つ、新たな物語が生まれることでしょう。

Re: 徒然なるままに――。 *Autumn Tints* SS掲載 ( No.59 )
日時: 2013/10/11 18:06 
名前: メイア_〆◆MEER/P790U

>>55

ご丁寧にありがとうございます。
私も一人称の小説を書いていたので分かりますが、極めるとなるとかなり難しいですね。
特にサスペンスものは、視点固定のハンデがある以上、そのキャラは殺されないなどのネタバレがあったりして、書くのに難儀します。
厳しいからこそ、どう書くか考えるのが楽しくもありますけどね、私は。

Re: 徒然なるままに――。 *Autumn Tints* SS掲載 ( No.60 )
日時: 2013/10/11 18:27
名前: 黒崎加奈(黒雪)◆kcKQKURARA

SSとか久しぶりすぎるw
うーん。どこか直そうと思ったんだけどなー。
どこだっけ……。


>>55
メッフィー様

*いらっしゃいましー( ´∀`)

あぁ、それもあったねぇ。
先ほど追記しておきました。
一人称と三人称の表現の違いは、本当に難しい。
三人称をまとめ終わったらそこらへんについても書いてみようかなーw


>>56
琴ちゃん

お断りしまーす☆((逃
おうッ! なんとでも言いやがれ! ←氏ねと
*そんなこと言ってると終わらないのだよ( ̄~ ̄;)
11月になると、また忙しくなるからそれまでに終わらせたいのさ((ぇ

Re: 徒然なるままに――。 *Autumn Tints* SS掲載 ( No.61 )
日時: 2013/10/11 21:01
名前: 琴◆ExGQrDul2E
参照: http:///www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode=view&no=15479

>>59
へぇぇー、メイアさんってすごいですねー。
私ならポキッと折れてしまいます……。
そういえば、メイアさんってここでは有名な方ですよね!
なんか、そんな方と話せてると思うと…うふふ((殴
あ、失礼してすいません!

>>60
逃げんじゃねー、さっさと鑑定しろやー((殴
↑すいません。 切実に、すいません。
あやまります((ぺこり
本当は、ゆっくり待ちます。
来年でも再来年でも((

Re: 徒然なるままに――。 *Autumn Tints* SS掲載 ( No.62 )
日時: 2013/10/11 22:22 
名前: メイア_〆◆MEER/P790U

>>60

個人的には三人称の方が書きやすいけど、三人称も慣れないと表現が単調になってしまうからねえw
そういう意味では、一人称の方が始めやすいかもしれない。
文章リズムとかの言及があると、私が助かるわね(´∀`)


>>61

まあ、私自身の実力は大したことないですけどね。語るだけしか出来ませぬ((
うーん、そんなに有名でしょうかねえ。たまーに暴れてたりしますがw
あまり外部と交流しなくなったし、ここでの知人友人も大分少なくなったから、もはや古参でも何でもなくなってしまいましたね。

Re: 徒然なるままに――。 *Autumn Tints* SS掲載 ( No.63 )
日時: 2013/10/11 22:31
名前: 琴◆ExGQrDul2E
参照: http:///www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode=view&no=15479

>>62
そーなんですか? メイアさん、有名だしすごいと思いますっ。
密かにすごいなー、とか思ってた私ですがっ…なんか、メイアさんのスレに入っちゃったらダメな気がしてとにかく密かにしてましたー…。
とりあえず、メイアさんはすごいと思いますよっ♪

Re: 徒然なるままに――。 *Autumn Tints* SS掲載 ( No.66 )
日時: 2013/10/14 12:23
名前: 黒崎加奈(黒雪)◆kcKQKURARA

>>61
琴ちゃん

きゃーこわーい((棒読み
ら、来週までには必ず(°Д°)ガクガクブルブル((ぇ
あ、テンプレの記入はいらないわよ☆


>>62
メッフィー様

確かに、メッフィー様が一人称書いてるのはあまり見ないねぇ。
うーん、三人称は文章リズムが難しいからなー。私も自信ないし。
一人称の方が作者自身と主人公を重ねやすいからねw
おk、いつか書くb

Re: 徒然なるままに――。 *Autumn Tints* SS掲載 ( No.67 )
日時: 2013/10/14 19:28
名前: 黒崎加奈(黒雪)◆kcKQKURARA

*うっひゃっひゃっひゃっひゃ!

今ね、@のおにーさまに教えてもらった画集のコーナーにいるんだけどね、最高すぎる。
最初はメイク集を見ていたんだけどね、隣に暗黒メルヘンとかグロ画集があるのが悪いわ((ぇ
いや、もう、好みのど真ん中ね。

うん、このコーナーに何日でもいられる。

なんて表現すれば良いのだろう。
一歩間違えば、壊されてしまう。
そんな危うさを兼ね備えた狂気って言うのかしら。
綺麗なのよ。
ちょっとした角度や、カメラの向き、被写体の指一本、髪の毛一つ、どれかが違ったら駄目なの。

見たら気持ち悪いって言う人もいると思うわ。
それを美しいと感じるのは、その歪んだ美しさを持った狂気を、私自身もどこかで持っているからだと思うの。

うん、時間遅くなるけど、もう少し、この世界に浸ろうと思う。
だって、この手の画集って高いんだもの!
ねぇ、誰かクリスマスプレゼントでちょうだい←
暗黒メルヘンの挿絵付き小説で手を打つからさ。

ハロウィンは閲覧注意のSSを書こうと思いました。
そんな感じ。

Re: 徒然なるままに――。 *Autumn Tints* SS掲載 ( No.68 )
日時: 2013/10/14 19:46
名前: 琴◆ExGQrDul2E
参照: http:///www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode=view&no=15479

>>66
あら、テンプレ書かなくてオッケーなの?それはお得ねっ((
というかーっ、 厳しくなるのか……。
よし、防弾ガラス持ってくるねっ♪

Re: 徒然なるままに――。 *Autumn Tints* SS掲載 ( No.69 )
日時: 2013/10/17 17:36
名前: 黒崎加奈(黒雪)◆kcKQKURARA

>>68
琴ちゃん

だって依頼内容把握してるし面倒じゃない((
その防弾ガラス……砕いて差し上げよう←嘘です

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