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百合合作小説(完結しています)
日時: 2020/01/15 12:18
名前: 桜庭 優 (ID: e2TPmAz7)

皆さんで百合の小説を合作してみませんか?
お題は、話合って決めたいと思います
皆さんの参加をお待ちしています

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Re: 皆で百合の小説を合作。一話完成です ( No.104 )
日時: 2016/01/06 13:10
名前: 桜庭 優 (ID: kKmRLwWa)


紳ちゃんは、さくらちゃんのお箸で向けた唐揚げを食べました。
紳ちゃんは、交互で乃愛とさくらちゃんに食べさせれました。
紳ちゃんとさくらちゃんと乃愛のやり取りは、紳ちゃんのお腹が一杯になるまで続きました。

「ごめん、乃愛、さくら、これ以上は、食べられないよ。」

紳ちゃんは、乃愛とさくらの方に両手を向けて拒否しました。

「本当に紳ちゃんは、小食だよね。」

乃愛は、お箸で昆布巻を掴むと自分の口に入れました。

「乃愛が大食いなんだよ…」

紳ちゃんは、ため息を吐きました。

「だって紳ちゃんの作る料理美味しいもん。」

乃愛は、弁当に残っている最後のおかずの唐揚げをお箸で掴むと食べました。

「う〜〜〜〜ん、美味しかった。ご馳走様、紳ちゃん。」

乃愛は、両手を合せてご馳走様をしました。

「ご馳走様です、紳ちゃん。」

乃愛がご馳走様をしたのを見て、さくらちゃんも両手を合せてご馳走様をしました。

「お粗末様でした。」

紳ちゃんは、乃愛とさくらちゃんに向かって薄く微笑むと弁当箱とお皿とお箸を鞄に直しながら話しました。

「そう言えば、乃愛、さくら、今日の放課後の事だけれども、先に帰ってくれないかな。」
「どうかしたの、紳ちゃん?」

弁当箱を鞄に直す手を止めて乃愛の方を向きました。

「先生に学校の進路の事で相談があるんだよ。」

紳ちゃんは、バツ悪そうに話すとそれを誤魔化すみたいにまた弁当を片付け始めました。

「それならその相談が終わるのをさくらちゃんと待ってるね。」

乃愛は、さくらちゃんの腕に自分の腕を絡ませながら紳ちゃんを上目使いで見つめました。

「その…ごめんなさい、乃愛ちゃん。
用事がありますから今日は、早く帰らないといけません。」

さくらちゃんは、すまなそうに話しながら軽く乃愛の手を触りました。

「え〜〜〜〜、さくらちゃん、今日は、早く帰るの?
それならちよちゃんの所で時間をつぶしていようかな…」

乃愛は、さくらちゃんを離すと自分の頬を触りながら考え込むように少しだけ上を見つめました。
紳ちゃんは、弁当箱を鞄に直し終わると乃愛をじっと見つめました。

「紳ちゃん、そんなに見つめてどうしたの?」
「…あんまり先生に近づかない方がいいよ。」

紳ちゃんは、少しだけ考え込むとゆっくりと話し始めました

「何でそう言う事を言うのよ、紳ちゃん!」

乃愛は、怒りを表しながら紳ちゃんに近づきました。

「でも先生が気に入った女の子に悪戯をしてるって噂があるのよ…」

紳ちゃんは、言いにくそうに横を向きながら自分の髪を触りながら話しました。

「酷いよ、紳ちゃん、先生がそんな事をするわけないでしょう!」

乃愛は、紳ちゃんを壁に追い詰めて怒りをあらわにしながら紳ちゃんを睨みました。

「でも私は、乃愛が心配なんだよ…」

紳ちゃんを睨む乃愛に向かって真剣な表情で見つめました。

「うるさい!
紳ちゃんの事なんか知らない!」

乃愛は、怖い顔で睨むと突然手を叩く音が聞こえてきました。
音が聞こえた方を向くとさくらちゃんが自分の両手を合わせてにこにこしながら乃愛と紳ちゃんを見渡しました。

「はい。喧嘩は、そこまでです。」

さくらちゃんは、乃愛の方に近づき優しく話しかけました。

「本当は、紳ちゃんが乃愛ちゃんの事が心配で忠告してくれているって解っていますよね。」
「うん…」

乃愛は、気まずさそうに俯きました。
それを見たさくらちゃんは、次に紳ちゃんに近づきました。

「紳ちゃんも紳ちゃんです。
乃愛ちゃんにあんな言い方をしたら怒る事は、解っていましたよね。」

さくらちゃんは、紳ちゃんに優しく話しかけました。

「それは…」

紳ちゃんは、気まずさそうに横を向きました。

「二人とも悪いと思うのでしたらちゃんと仲直りしないといけません。」

さくらちゃんは、乃愛の右手を掴んでから紳ちゃんの右手を掴むと紳ちゃんと乃愛の手を重ねてから優しく紳ちゃんと乃愛を交互に見つめました。
それを見た紳ちゃんと乃愛は、互いに見つめるとどちらともなく謝りました。

「その…ごめんね、紳ちゃん。」
「こちらこそごめん、乃愛…」

Re: 皆で百合の小説を合作。一話完成です ( No.105 )
日時: 2016/01/06 13:11
名前: 桜庭 優 (ID: kKmRLwWa)

乃愛が紳ちゃんの手を握りしめると紳ちゃんも乃愛の手を握り返しました。
その様子をさくらちゃんは、紳ちゃんと乃愛ちゃんを親愛を込めて見つめながら微笑みました。

「やっぱり紳ちゃんと乃愛ちゃんは、仲良しが一番です。」

さくらちゃんの笑顔を見ていたら喧嘩してるのが馬鹿馬鹿しくなりました。
それから直ぐに昼休みの終わりを知らせるチャイムがなりました。
午後の授業は、眠気に襲われて授業所ではなかったです。
授業が終わると真っ先に保健室に向かいました。
保健室の中に入ると、真っ白い白衣を着た保険の先生が退屈そうに書類を見ていました。
白衣にちよちゃんの黒くて長い髪は、よく映えています。
白衣の下に着ている薄紫色のワンピースから伸びる綺麗な長い足と、一つにくくられた髪で、ちよちゃんの綺麗度が、格段に上がってるような気がします。

「ちよちゃん、忙しそうだね。」

ちよちゃんに話しかけるとちよちゃんが顔をあげてこちらを向きました。

「乃愛ちゃん、どうしたんだい?
保健室は、元気の人が来る所では、ないんだよ。」

乃愛は、保健室の中を少し歩き回りました。

「ちよちゃん、固いな〜〜〜。
乃愛とちよちゃんの仲じゃない。」

それから乃愛は、ベットの上に寝っ転がるとちよちゃんの方を向きました。

「だから先生をちよちゃんと呼ぶのは、どうかと思うよ。」

ちよちゃんは、ため息を吐くと書類に目を落としました。

「…ところで乃愛ちゃんは、少し疲れているみたいだね。」

ちよちゃんは、書類に目を通しながら話しました

「えっ、ちよちゃんには、解るの?」
「これでもお医者さんだからね。
乃愛ちゃんの体の調子位は解るよ。」

ちよちゃんは、書類から顔を上げて乃愛の方を向きました。

「さすがは、ちよちゃんだね。」
「今は、疲れを取るのが先よ。
時間になったら起こすから、安心してベットで眠っていなさい。」

ちよちゃんは、乃愛に近づき乃愛の頭を撫でました

「それじゃあ、ちよちゃんの言葉に甘えて少し眠らしてもらうね。」

ちよちゃんの頭を撫でる手が気持ち良くて直ぐに眠りの底に落ちて行きました。
しばらくすると頬を触る感触を感じて目を開けると近くにちよちゃんの顔が合りました。

「ちよちゃん、どうしたの…?」
「そんなに無邪気に眠られたら襲って下さいって言ってる物だと気づいて欲しいね。」
「それは、どういう意味なの…?きゃっ!?」

乃愛は、体を起こそうとするけれども、ちよちゃんに体を押し倒されました。

「ちよちゃん、お願い、止めて…」

乃愛は、子犬みたいに目を涙で濡らせながらちよちゃんを見つめました。

「こんなチャンスは、そう無いんだから、止めるわけない事くらい理解してもらいたいね。」

ちよちゃんは、乃愛の頬をキスをすると怖い表情をしながら乃愛の口にちよちゃんの口が近づいてきました。
乃愛は、目を瞑り心の中で紳ちゃんの名前を呼ぶと突然保健室のドアが開く音が聞こえると誰かが入ってきました。

「先生…そこまでにしてもらえませんか?
それ以上、乃愛に近づいたら、いくら先生でも許しませんよ。」

目を開けると紳ちゃんが立っていました。

「紳ちゃん…」

乃愛は、涙を流しながら紳ちゃんを見つめました。

「綾倉さんは、本当に何時も良い所で現れるよね。」

ちよちゃんは、乃愛から離れました。
すると紳ちゃんは、乃愛に近づくと右手を掴むとちよちゃんの方を向くと怖い顔でちよちゃんを睨みました。

「乃愛は、連れて帰ります。
今度、乃愛に同じ事をしたら、いくら先生でも許しませんからそれを覚えていてください。」

ちよちゃんは、両手を軽く横に広げて苦笑いを浮かべました。

「それは怖いね。
あんまり痛い目に合いたくないから気をつけるよ。」

紳ちゃんは、キッて怖い顔でちよちゃんを睨むと直ぐに軽く頭を下げました。

「それでは、失礼します。」
「ちょっと待ってよ、紳ちゃん。」

乃愛は、紳ちゃんに手を引かれて保健室を出て行きました。
紳ちゃんに手を引かれて家に帰る時も紳ちゃんは、怒ったかのように無言でした。
乃愛は、紳ちゃんの様子に我慢できなくて恐る恐る紳ちゃんに話しかけました。

Re: 皆で百合の小説を合作。一話完成です ( No.106 )
日時: 2016/01/06 13:18
名前: 桜庭 優 (ID: kKmRLwWa)

「その…紳ちゃん、今日は、助けてくれてありがとう。」

控えめに紳ちゃんに話しかけたけれども紳ちゃんは、無言で何も言わなかったです。

「紳ちゃんの忠告を聞かなくてごめんね。」

もう一度紳ちゃんに話しかけたけれども紳ちゃんは、何も言ってくれなかったです。

「その…もう紳ちゃんの事を疑わないから…」

もう一度勇気を振り絞って紳ちゃんに話しかけたけれども紳ちゃんに無言で返されました。

「ねえ、紳ちゃん…?」

恐る恐る紳ちゃんの顔を覗き込みながら話すけれども相変わらず紳ちゃんは、何も言ってくれませんでした。

「お願い、黙ってないで何か言ってよ…紳ちゃん。」

乃愛は、涙目になりながら話すと紳ちゃんは、突然立ち止まり、乃愛の方を向きました。

「あの…紳ちゃん……?」

紳ちゃんは、怖い顔で乃愛を睨みました。

「…私は、先生に気をつけろって言ったよね。」
「それは…」

乃愛は、気まずそうに俯きました。

「それを無視して先生に会いに行ったのは、乃愛だよね。」
「ごめんなさい…」

乃愛は、俯きながら涙を流しました。

「何時も乃愛は、そうだよ。
警戒心が無くて無鉄砲で私がどれだけ苦労してると思ってるんだよ!」
「ごめんなさい…ごめんなさい……」

乃愛は、ぼろぼろ涙を流しながら俯き自分の両手を握り締めました。

「乃愛は、体が弱いんだから少しは、大人しくしてろよ!!」
「ッ!?」

紳ちゃんに気にしてる事を言われて気付くと乃愛は紳ちゃんの頬を強く叩いていて涙を流していました。

「紳ちゃんだけは、そんな事を言わないと思ってたのに…紳ちゃんなんか嫌い…大っ嫌い!!」
「ま、待て、乃愛!」

紳ちゃんが乃愛の手を掴もうとする手を避けてその場を走って離れました。

「紳ちゃんだけは、そんな事を言わないと思ってたのに…紳ちゃんの馬鹿…」

乃愛は、昔から体が弱くてよく倒れていました。
乃愛の親は、それを心配されてばかりです。
だから乃愛は、わざとやんちゃをしました。
そうする事で両親を安心させようとしました。
その事は、紳ちゃんも解っていると思ってたのに…。
紳ちゃんにあんな事を言われたのが悲しくて走りました。
すると次から次と涙が溢れてきて、何度手でこすっても乃愛には、涙を止める事は、できませんでした。
〜つづく〜

Re: 皆で百合の小説を合作。一話完成です ( No.107 )
日時: 2016/01/06 13:24
名前: 桜庭 優 (ID: kKmRLwWa)

恋心が解るギリギリラインでで書いてみました。
宜しかったらアドバイスをお願いします

Re: 皆さんで百合の小説を合作してみませんか? ( No.108 )
日時: 2016/01/06 19:25
名前: 桜庭 優 (ID: KHP5yx1r)

すいません、・・・の後ろの。は全部とった方がよろしいのでしょうか?
「・・・。」の中のだけか解りませんでしたから教え下さい
それからまだ取り入れたほうが良いシチュエーションとかありましたら教え下さい
回答お願いします

Re: 皆で百合の小説を合作。一話完成です ( No.109 )
日時: 2016/01/07 14:56
名前: のれり (ID: R4l9RSpR)
参照: http://touch.pixiv.net/member_illust.php?mode

「」の中だけで大丈夫ですよ!
地の文の後は必ず『。』をつけますね
『。』は、『…』の後だけじゃなくて、」←の1個前はいらないです

例:「ちょっと待ってよ、紳ちゃん。」✕
  「ちょっと待ってよ、紳ちゃん」 ○


あと、いい忘れてて、すみません!
『…』は、1個だけじゃなくて『……』こう、2個です!
『…』は2の倍数だと覚えておいてくださいね
『……』よりも長い無言の場合は、『…………』となるので!


それ以外はいい感じだと思います!(`・ω・´)b

Re: 皆さんで百合の小説を合作してみませんか? ( No.110 )
日時: 2016/01/07 22:07
名前: 桜庭 優 (ID: 3JS.xTpI)

回答ありがとうございます
直ししだいまた投稿しますね
その時は、またよろしくお願い致します。

Re: 皆で百合の小説を合作。一話完成です ( No.111 )
日時: 2016/01/26 20:30
名前: 咲磨 (ID: 6DNfJ1VU)

 今に思うと、あたしの人生で一番幸せだったのは、彼女と付き合っていた時だった。



 人気がなく、静かな中庭に彼女を呼びだした。
 あたし達の通う学校の中庭は、所謂告白スポットだった。
 その事を知らないのか彼女は、何故呼び出されたのか分かっていない様で少し落ち着かず周りを見渡していた。

 あたしは呼び出す前に決めていた覚悟がしなしなとしぼんで行っている気がした。
 あぁ、気もち悪いと思われたらどうしよう。もう目も合わせてくれないかもしれない。
 そう考えると非常に憂鬱で、想像するだけど逃げ出したくなった。

 けれどその時、彼女はそんな逃げ腰になっている私を見つけてしまった。
 驚いた顔をした後、小動物の様にパタパタとこちらに走ってきて……。

「話ってなぁに?」

 と、不思議そうに首をかしげた。
 その際、彼女の長くふわふわした髪が傍ら一束落ちたのを見て、心臓がドキリと跳ねた。

 あぁ、どうしよう。ここまで来たらもう逃げられない。覚悟をもう一度決めないと。
 拒絶される事を考えると恐怖で胸が痛いほど跳ねる。
 のどが、手が、足が震え言葉が出せない。
 彼女が来たら言おうと思っていた台詞が、頭が真っ白になた事で何を言ったらいいのか分からなくなった。

「あの、えっと」
「?」
「あぅ……」

 思わず言い淀むあたしに、彼女は非常に怪訝そうに私を見ていた。
 あたしは視線を泳がせ手をせわしなく動かして居ると、いつの間にか数分立っていた。

「えぇっと。何もないならもう帰っても良い……かな?」

 とうとう待ちくたびれたのだろう。彼女は困ったように頬を掻きながらあたしに言った。

 あたしは慌てながらも、このままでいいのでは? と思った。
 彼女がこのまま帰れば、彼女に拒絶されることはない。また、友達としてずっと一緒にいられる。
 あたしは了承の言葉を告げようと口を開いた———。

「待って!」

 中庭に響く大きな声。
 誰の声だと問われればすぐに答える事が出来る。
 これはあたしの声だ。

 口から出たのは真逆の、待ったの言葉だった。
 自分でも驚いた。すぐさま口を閉じようとするが、体は真逆の行動をする。

「気持ち悪かったら、ちゃんと振り払って。あたしを、拒絶して……」

 ぽつりと漏らした、消えて無くなりそうなほど小さい声。
 彼女は今一つ分かっていない様子だったが、それでもジッと、あたしうの事を見据えた。

 また震えてきそうな声を、必死になって抑えている。
 数秒たつと、落ち着いてきたのか口から言葉がするすると出て行った。

「単刀直入に言う。あたし、貴女に一目ぼれして、恋をしました!」

 あたしの言葉に彼女は息をのんで驚いていた。
 あたしはまくしたてる様に喋る。
 何かを喋っていないと、彼女は目の前から消えていなくなってしまいそうで、必死だった。

「あたしに優しくしてくれた時、とても嬉しかった! ちょっと手が触れただけで心がぽかぽかして……
 あなたが他の人と話していると、連れ去りたいって思ってた。私だけを見てほしいって……!
 自分勝手でごめんなさい。でももう、我慢できなくなったの……っ」

 声がぶるぶると震え、目が熱くなる。
 感情が高ぶり、涙がたまっているんだろう。

 あたしは目の前にいる彼女の肩に手を乗せた。すると彼女はピクリと肩を揺らした。
 怯えているんだろうか。気持ち悪いって、思っているんだろうか。
 そう思うと悲しくなり、目の前の彼女も見えにくいほど涙がたまる。
 こんなみっともない顔を見られたくなくって、あたしは無理やり、私より頭一つ分ほど小さな彼女を腕の中に閉じ込めた。

「ねぇ、いやだったらここから逃げて。あたしを拒絶して。嫌いになって!
 じゃないと……じゃないとあたし……っ。あなたを、諦められないからっ!!」

 あたしは彼女がココからされるように、キツく抱きしめていた腕を、彼女が去れるくらいの強さまで緩めた。
 彼女は動かなかった。きっと、何が起こっているのか分かっていないんだろう。

 それから、どれくらいたっただろう。もう、数時間たっているようにも感じたけれど、中庭にある時計を盗み見て見るとさ程経っていない。
 だけど三分は経っている。あぁ、拒絶するならば早くしてほしい。

 そう思っていると、背中に小さく温もりを感じた。
 酷く動揺していると、ぐぐもった声が聞こえてきた。

「わ、たしね。女の子に告白されたの、初めてなの」

 喋っているのはあたしの腕の中にいた彼女だった。
 ゆっくり、語りかける様に彼女は喋る。

「だから今、すっごく混乱している。でもね、ひとつだけ、分かる事があるの」

 するすると、耳に入ってくる。
 一旦、彼女は喋るのをやめたが、それは一瞬の事ですぐに言葉をつづけた。

「私、多分その……貴女とキ、キスとかしても嫌じゃない……と思う」

 ずっと都合の良い妄想の中で言われ続けた言葉が、今、聞こえた。
 思わず私の胸の中にいる彼女を引きはがし顔を覗き込むと———。

「!」

 彼女の頬は夕焼けに照らされているかのように真っ赤になっていて、恥かしいのか目は固く閉じられていた。










ココまでは書けたのですが、ここから先が書けませんでした……
散々待たせておいて申し訳ありません。

ちなみに考えていたのは↓に書かれている通りです。
この後、めでたく少女と付き合えた蝶先生は一時の祝福を噛み締めます。
が、しかし。高校になり、別々の高校になると一気に会えなくなります。
そして高三の時、少女に呼び出された蝶先生は「好きな男が出来た」「彼に嫌われたくないからわかれてほしい」と幸せそうな笑顔で振られます。

男の為に幸せそうな笑顔で言われる事が一番傷つくのでは……と思った結果です
少女の正体が乃愛の母親とか血族とかだったら、私が嬉しいです。

可笑しな所があると思うので、バシバシ教えてください!

Re: 皆で百合の小説を合作。一話完成です ( No.112 )
日時: 2016/01/26 19:13
名前: 桜庭 優 (ID: 2Qb1dQBE)

>咲磨様
素敵設定と小説ありがとうございます
設定は付き合っていた女性が乃愛の母親って設定を使わせてもらいますね
その方が愛がありますから
そんな事はありません
途中まででも素敵な小説をありがとうございます
皆さんで続きを考えていきましょう

Re: 皆で百合の小説を合作。一話完成です ( No.113 )
日時: 2016/01/31 14:19
名前: 桜庭 優 (ID: TDPFE706)

れは中学生の百合小説です。
〜with love〜
〜第一話〜
ゆらゆらと大枝を揺らしながら、辺り桃色の雨を降らせる桜の木からは、今が春だという事が伺えました。
そんな桜が咲き乱れるとある公園からは、楽しげな子供の声が聞こえてきます。
その公園では、頭に大きなリボンを付けて、くるくるパーマの三つ編みの子が、熊のぬいぐるみを大事そうに抱え走り回っています。
幼稚園児ぐらいでしょうか?女の子の顔は、走れば走るほど赤くなっていき、息づかいも荒くなっていきます。

「おそいよ、しんちゃん、さくらちゃん」

乃愛は、走りながら苦しそうに顔を赤らめながら後から追いかけてている同じ年位の二人の女の子に楽しそうに話しかけました。
でも心の中では、早く乃愛を捕まえてよね。と思っていました。

「まってよ、のあちゃん。
そんなにはやくはしったらまたたいちょうをわるくするわよ」

茶色い髪を低い位置で2つに束ねた女の子が、心配そうに乃愛を見つめながら、乃愛の後を必死で追いかけまいます。
桜は、乃愛が体が弱いのが良く解っていました。
そして何時も無理をして苦しんでいる乃愛を見てると何時も心が辛くなりました。
だからから早く乃愛を捕まえようと頑張りました。
桜は、あと少しで乃愛に手が届く所まで来たけれども乃愛を掴む寸前で乃愛に避けられて乃愛との距離が離れました。

「だいじょうぶだよ。
もうさくらちゃんは、しんぱいしょうだな。
でもはやくのあをつかまえてくれないとつまらないよ」

乃愛は、楽しそうに笑うと走るスピードを速くしました。
すると、どんどん桜と乃愛の距離は、離れてしまいました。
乃愛が大きく右足を踏みだした、その瞬間でした。
乃愛が苦しそうに胸を押さえつけて、その場に倒れこんだのです。

「だいじょうぶか、のあ!?」
「だいじょうぶ、のあちゃん!?」

ツインテールの幼い女の子とのショートカットで黒髪の幼女が乃愛に走って近寄りました。
心配そうに乃愛を見つめながら体を支えてくれる紳とそれを今にも泣きそうな表情で乃愛を見つめる桜に乃愛は、二人を心配させないように辛いのを我慢して無理に笑って見せました。

「ごめんね、またふたりにめいわくをかけちゃったよね」

乃愛は、申し訳なさそうに紳と桜を見渡すと一回深呼吸をするとゆっくりと立ちあがろうとしました。

「きゃっ!?」
「あぶない!?」

立ち上がる寸前の所で体のバランスが崩れて倒れようとしました。
でも倒れる前に紳が乃愛の体を支えました。

「まだたいちょうがかいふくしていないのにあんまりむりをするなよ、のあ。
わたしがベンチに、はこんでやるから、すこしやすんでいろよ」
「もうこんなからだは、いやだよ……」

紳は、乃愛の体を姫様抱っこするとベンチに向かいました。
紳に抱っこされた上で乃愛は、泣きそうに涙を瞳に溜めながら辛そうに俯いた。
紳は、乃愛を優しく見つめながらベンチまで運ぶとベンチの上に降ろしました。

「そんなかおをしないでよ、のあちゃん。
おおきくなったらからだのたいちょうもかいぜんされるとおもいますよ」

桜は、乃愛の体を優しく抱きしめると耳元で囁きました。
それを見た紳は、桜の上から乃愛を抱きしめた。

「のあは、からだのことをきにしすぎだ。
からだのたいちょうがわるくしてもわたしとさくらがほろうするからのあは、どんとかまえていろよ」

紳は、乃愛を安心させるように、優しく耳元で話しかけました。
顔を上げた乃愛は、手の甲で涙を払うと桜と紳に向かって、柔らかく笑って見せました。

「ありがとう、さくらちゃん、しんちゃん。
のあ、もうすこしがんばってみるね」

それから乃愛は、体の弱さを隠すようによりやんちゃをするようになりました。
それが桜と紳それに乃愛の両親に気を使わせない一番の方法だと考えていました。
そして乃愛の事は、紳達にとってお転婆の姫様として受け入れられるようになりました。

「乃愛、朝よ、起きなさい」

乃愛は体がゆらゆらと揺さぶられているのを感じ、目を覚ました。
目を開けるとそこには、呆れたような顔をした乃愛のお母さんが腰に手を当てて立っていました。

「う……んっ……お母さん……?」

乃愛は、目を擦りながら自分の体にかかっている布団を捲り体を起こしました。
それと同時に乃愛のお母さんは、部屋のカーテンを開けました。

「『お母さん……?』じゃないわよ。
いつまで眠ってるつもり?
ほら、早く起きて制服に着替えてご飯を食べちゃいなさい。
もう少しで紳ちゃんが迎えに来ちゃうわよ」
「は〜〜〜い」

乃愛のお母さんが部屋から出て行くのを見送ってから、乃愛は制服に着替え、髪をクシでとかしはじめました。
昔からの天然パーマのおかげで、髪をとかすのに毎朝苦労させられるのです。
やっとのことで三つ編みにした髪に、チャームポイントである赤い大きなリボンをつけると、乃愛はその場でくるりと回って見せました。

「うん、完璧だよね」

乃愛は、鏡に映っている自分に向かって一回ウインクをしてから頷くとリビングに向かいました。
リビングでは、乃愛のお母さんが焼いた食パンをのせたお皿をテーブルに運びながらため息を吐きました。

「乃愛は、もう中学二年生なんだから自分で起きれるようにしなさいよ」

テーブルの上には、乃愛のお母さんが妬いてくれた香ばしい匂いのするパンがお皿の上で「私を早く食べてよね!」と訴えるかのように、乃愛の食欲に、火をつけました。

「早く朝ご飯を食べないと紳ちゃんが迎えに来るわよ」
「急いで食べるから急かさないでよ」

乃愛が椅子に腰掛け、食パンを二口頬張り、牛乳を飲みこんだ、その時です。
家の中で呼び鈴が鳴り響きました。

「わっ、もう紳ちゃんが来たの!?」
「ほら、言わない事じゃない」

乃愛は、急いで立ち上がると牛乳を一気飲みしてからお母さんに近づきました。

「いってきます、お母さん」

乃愛は、お母さんの頬にキスをしました。

「行ってらっしゃい、乃愛」

お母さんも、乃愛の頬に、軽くキスをしました。
乃愛が食パンをもぐもぐと頬張りながら玄関を開けると、黒髪のショートヘアーの女の子がそこに立っていました。

「おはよう、紳ちゃん」
「おはよう、乃愛」

乃愛は、食パンの最後の一切れを口の中に詰め込んでから紳ちゃんの方を向いた。
紳ちゃんは、呆れたようにこちらを見ていて一回小さくため息を吐いた。


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