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- 百合合作小説(完結しています)
- 日時: 2020/01/15 12:18
- 名前: 桜庭 優 (ID: e2TPmAz7)
皆さんで百合の小説を合作してみませんか?
お題は、話合って決めたいと思います
皆さんの参加をお待ちしています
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- Re: 皆さんで百合の小説を合作してみませんか? ( No.84 )
- 日時: 2015/12/13 00:19
- 名前: 桜庭 優 (ID: 1OZSm3LG)
>のれりさま
修正ありがとうございます
では小説をこのようになおしますね
>咲磨様
先生の過去は中学時代に先生がいずれ裏切られる同級生に告白して付き合う事になるけれども女性は先生の事を顔がいいだけで付き合うっていて尽くす先生をうっとうがって最後は酷い言葉をあびせて先生を捨ててそのせいで先生はゆがんだ性格になりました。みたいな感じです
もし宜しかったら先生の過去の小説を書いてみませんか?
- Re: 皆さんで百合の小説を合作してみませんか? ( No.85 )
- 日時: 2015/12/13 09:50
- 名前: 咲磨 (ID: RGQlo35.)
それは……蝶先生、とてもお気の毒ですね。
え、書いても良いんですか?是非書いてみたいです!
あ、でも私書くの初心者だから書けたとしてもとても短くなっちゃいます……。それでもいいですか?
- Re: 皆さんで百合の小説を合作してみませんか? ( No.86 )
- 日時: 2015/12/14 17:00
- 名前: 桜庭 優 (ID: o/TVAABW)
>咲磨様
大丈夫ですよ
私とのれり様でフォローしますから安心して書いて下さいね
- Re: 皆さんで百合の小説を合作してみませんか? ( No.87 )
- 日時: 2015/12/15 00:22
- 名前: 眠 (ID: EM5V5iBd)
参加したいです!
百合に目覚めたの最近なんですけど…
- Re: 皆さんで百合の小説を合作してみませんか? ( No.88 )
- 日時: 2015/12/15 16:48
- 名前: 桜庭 優 (ID: CR4RlOv5)
>眠様
参加は歓迎しますよ
これからよろしくお願い致しますね。
- Re: 皆さんで百合の小説を合作してみませんか? ( No.89 )
- 日時: 2015/12/20 12:27
- 名前: 桜庭 優 (ID: 3JS.xTpI)
一話が書けましたから投稿しておきますね
宜しかったら小説のアドバイスをお願いします
- Re: 皆さんで百合の小説を合作してみませんか? ( No.90 )
- 日時: 2015/12/20 12:47
- 名前: 桜庭 優 (ID: g2/uP3Bc)
これは中学生の百合小説です。
〜with love〜
〜第一話〜
ゆらゆらと大枝を揺らしながら、辺り桃色の雨を降らせる桜の木からは、今が春だという事が伺えました。
そんな桜が咲き乱れるとある公園からは、楽しげな子供の声が聞こえてきます。
その公園では、頭に大きなリボンを付けて、くるくるパーマの三つ編みの子が、熊のぬいぐるみを大事そうに抱え走り回っています。
幼稚園児ぐらいでしょうか?女の子の顔は、走れば走るほど赤くなっていき、息づかいも荒くなっていきます。
「おそいよ、しんちゃん、さくらちゃん。」
乃愛は、走りながら苦しそうに顔を赤らめながら後から追いかけてている同じ年位の二人の女の子に楽しそうに話しかけました。
でも心の中では、早く乃愛を捕まえてよね。と思っていました。
「まってよ、のあちゃん。
そんなにはやくはしったらまたたいちょうをわるくするわよ。」
茶色い髪を低い位置で2つに束ねた女の子が、心配そうに乃愛を見つめながら、乃愛の後を必死で追いかけまいます。
桜は、乃愛が体が弱いのが良く解っていました。
そして何時も無理をして苦しんでいる乃愛を見てると何時も心が辛くなりました。
だからから早く乃愛を捕まえようと頑張りました。
桜は、あと少しで乃愛に手が届く所まで来たけれども乃愛を掴む寸前で乃愛に避けられて乃愛との距離が離れました。
「だいじょうぶだよ。
もうさくらちゃんは、しんぱいしょうだな。
でもはやくのあをつかまえてくれないとつまらないよ。」
乃愛は、楽しそうに笑うと走るスピードを速くしました。
すると、どんどん桜と乃愛の距離は、離れてしまいました。
乃愛が大きく右足を踏みだした、その瞬間でした。
乃愛が苦しそうに胸を押さえつけて、その場に倒れこんだのです。
「だいじょうぶか、のあ!?」
「だいじょうぶ、のあちゃん!?」
ツインテールの幼い女の子とのショートカットで黒髪の幼女が乃愛に走って近寄りました。
心配そうに乃愛を見つめながら体を支えてくれる紳とそれを今にも泣きそうな表情で乃愛を見つめる桜に乃愛は、二人を心配させないように辛いのを我慢して無理に笑って見せました。
「ごめんね、またふたりにめいわくをかけちゃったよね。」
乃愛は、申し訳なさそうに紳と桜を見渡すと一回深呼吸をするとゆっくりと立ちあがろうとしました。
「きゃっ!?」
「あぶない!?」
立ち上がる寸前の所で体のバランスが崩れて倒れようとしました。
でも倒れる前に紳が乃愛の体を支えました。
「まだたいちょうがかいふくしていないのにあんまりむりをするなよ、のあ。
わたしがベンチに、はこんでやるから、すこしやすんでいろよ。」
「もうこんなからだは、いやだよ…。」
紳は、乃愛の体を姫様抱っこするとベンチに向かいました。
紳に抱っこされた上で乃愛は、泣きそうに涙を瞳に溜めながら辛そうに俯いた。
紳は、乃愛を優しく見つめながらベンチまで運ぶとベンチの上に降ろしました。
「そんなかおをしないでよ、のあちゃん。
おおきくなったらからだのたいちょうもかいぜんされるとおもいますよ。」
桜は、乃愛の体を優しく抱きしめると耳元で囁きました。
それを見た紳は、桜の上から乃愛を抱きしめた。
「のあは、からだのことをきにしすぎだ。
からだのたいちょうがわるくしてもわたしとさくらがほろうするからのあは、どんとかまえていろよ。」
紳は、乃愛を安心させるように、優しく耳元で話しかけました。
顔を上げた乃愛は、手の甲で涙を払うと桜と紳に向かって、柔らかく笑って見せました。
「ありがとう、さくらちゃん、しんちゃん。
のあ、もうすこしがんばってみるね。」
それから乃愛は、体の弱さを隠すようによりやんちゃをするようになりました。
それが桜と紳それに乃愛の両親に気を使わせない一番の方法だと考えていました。
そして乃愛の事は、紳達にとってお転婆の姫様として受け入れられるようになりました。
「乃愛、朝よ、起きなさい。」
乃愛は体がゆらゆらと揺さぶられているのを感じ、目を覚ました。
目を開けるとそこには、呆れたような顔をした乃愛のお母さんが腰に手を当てて立っていました。
「う…んっ……お母さん……?」
乃愛は、目を擦りながら自分の体にかかっている布団を捲り体を起こしました。
それと同時に乃愛のお母さんは、部屋のカーテンを開けました。
「『お母さん……?』じゃないわよ。
いつまで眠ってるつもり?
ほら、早く起きて制服に着替えてご飯を食べちゃいなさい。
もう少しで紳ちゃんが迎えに来ちゃうわよ。」
「は〜〜〜い。」
乃愛のお母さんが部屋から出て行くのを見送ってから、乃愛は制服に着替え、髪をクシでとかしはじめました。
昔からの天然パーマのおかげで、髪をとかすのに毎朝苦労させられるのです。
やっとのことで三つ編みにした髪に、チャームポイントである赤い大きなリボンをつけると、乃愛はその場でくるりと回って見せました。
「うん、完璧だよね。」
乃愛は、鏡に映っている自分に向かって一回ウインクをしてから頷くとリビングに向かいました。
リビングでは、乃愛のお母さんが焼いた食パンをのせたお皿をテーブルに運びながらため息を吐きました。
「乃愛は、もう中学二年生なんだから自分で起きれるようにしなさいよ。」
テーブルの上には、乃愛のお母さんが妬いてくれた香ばしい匂いのするパンがお皿の上で「私を早く食べてよね!」と訴えるかのように、乃愛の食欲に、火をつけました。
「早く朝ご飯を食べないと紳ちゃんが迎えに来るわよ。」
「急いで食べるから急かさないでよ。」
乃愛が椅子に腰掛け、食パンを二口頬張り、牛乳を飲みこんだ、その時です。
家の中で呼び鈴が鳴り響きました。
「わっ、もう紳ちゃんが来たの!?」
「ほら、言わない事じゃない。」
乃愛は、急いで立ち上がると牛乳を一気飲みしてからお母さんに近づきました。
「いってきます、お母さん。」
乃愛は、お母さんの頬にキスをしました。
「行ってらっしゃい、乃愛。」
お母さんも、乃愛の頬に、軽くキスをしました。
乃愛が食パンをもぐもぐと頬張りながら玄関を開けると、黒髪のショートヘアーの女の子がそこに立っていました。
「おはよう、紳ちゃん。」
「おはよう、乃愛。」
乃愛は、食パンの最後の一切れを口の中に詰め込んでから紳ちゃんの方を向いた。
紳ちゃんは、呆れたようにこちらを見ていて一回小さくため息を吐いた。
「お前な…年頃の女の子なんだから行儀が悪い事をするなよ。」
「もう紳ちゃんは、硬いんだから、少し位良いじゃない。」
乃愛は、紳ちゃんの腕に絡みつき、甘えるように上目使いで紳ちゃんを見つめました。
「はぁ……乃愛に何を言っても無駄だな……。」
紳ちゃんは、苦笑交じりにため息をつくと、そっと乃愛の右手を左手で包み込んでくれました。
「ほら、早く行かないと学校に遅刻するよ。」
「うん、早く行こう、紳ちゃん。」
乃愛は、紳ちゃんの手を握り返すと歩き出しました。
しばらく歩くと茶髪のセミロングで低い位置にツインテールをしている女の子が見えてきました。
「おはよう〜〜〜〜さくらちゃん。」
乃愛は、左手を振りながらさくらちゃんに近づきました。
さくらちゃんが乃愛に気が付き乃愛の方を向きました。
「おはようございます、乃愛ちゃん、紳ちゃん。」
さくらちゃんも右手を軽く振りながら乃愛に近づいてきました。
「おはよう、桜。」
- Re: 皆さんで百合の小説を合作してみませんか? ( No.91 )
- 日時: 2015/12/20 12:49
- 名前: 桜庭 優 (ID: g2/uP3Bc)
紳ちゃんは、さくらちゃんににこやかに挨拶をしました。
さくらちゃんは、乃愛と紳ちゃんがつないでる手を見て、ふふふっと楽しそうに口元に手を当てて微笑みました。
「紳ちゃんと乃愛ちゃんは、本当に仲良しなのね。」
「うん、乃愛と紳ちゃんは、仲良しなんだよ。」
乃愛は、嬉しそうに微笑みながら答えると紳ちゃんと手を握ってない左手でさくらちゃんの右手を握り締めてにっこりと微笑みました。
「でも乃愛は、さくらちゃんの事も好きだよ。」
紳ちゃんとさくらちゃんは、乃愛の言葉を聞いて互いに見つめあうと互いに声をこらして笑い出しました。
「乃愛ちゃんには、敵わないですね。」
「本当だな…。でも乃愛らしくて良いと思うよ。」
「もう紳ちゃんもさくらちゃんもそんなに笑う事は、ないじゃない!」
乃愛は、頬を膨らせながら紳ちゃんとさくらちゃんを少し睨みました。
「ごめんなさい、乃愛ちゃん。
でも乃愛ちゃんを馬鹿にしたのではないんです。
乃愛ちゃんの全てが愛おしいって紳ちゃんと思っていただけです。」
さくらちゃんは、後ろで腕を組むとやんわりと微笑みながら乃愛を見つめるとちらって紳ちゃんを見ました。
「まあ…。否定は、しないけれどね。」
さくらちゃんの視線と紳ちゃんの目が合うと紳ちゃんは、少しだけ気まずそうに軽く自分の後ろ髪を触りなが苦笑いを浮かべました。
「うぅ…なんだかさくらちゃん達に丸め込まれた感じがするよ…。」
乃愛は、不満そうにさくらちゃん達を見つめました。
「私達は、単純に乃愛ちゃんの事が好きってだけですから乃愛ちゃんは、私達の好意を素直に受け取っていいと思います。」
さくらちゃんは、優しく微笑みながら乃愛の頭を撫でました。
「んっ…。そうだよね…。ありがとう、さくらちゃん。」
さくらちゃんに、頭を撫でられて気持ち良さそうにしながらさくらちゃんが乃愛の撫でた手を軽く触りながら照れくさそうに微笑みました。
「早く学校に行こうよ、紳ちゃん、さくらちゃん。」
乃愛は、紳ちゃんとさくらちゃんに向かって両手を差し出しました。
紳ちゃんとさくらちゃんは互いに見つめあうと少し笑いながら紳ちゃんとさくらちゃんは、乃愛の手を握りしめました。
乃愛達は、三人で手を握り締めながら学校へ向かいました。
学校の校門に入るとある出来事が起きました。
「あ、あの、紳先輩!」
声をした方を向くと黒髪のおかっぱで乃愛よりも背の低い女の子が手紙を持って立っていました。
「これは私の気持ちです、受け取ってください!」
女の子は、紳ちゃんに手紙を差し出すと紳ちゃんは受け取りました。
「ありがとう。
気持ちは、嬉しいよ…。」
紳ちゃんは爽やかに微笑むと女の子は、顔を真っ赤にして舞い上がりながら声を裏返しにして答えました。
「は、はい!
それでは、失礼します。」
女の子は、ふかふかと頭をさげると走って去って行きました。
今の女の子は、女の子らしくて可愛らしい女の子だったな…。
紳ちゃんは、あんな女の子が好みなのかな…。
乃愛は、そう考えると胸が苦しくなりました。
乃愛は、苦しそうに自分の両手を握りしめながら俯きました。
「どうしたんだ、乃愛?」
紳ちゃんは、乃愛の異変に気が付き乃愛の顔を覗きこんできました。
「ッ!?何でもないわよ!
紳ちゃんは、可愛らしい女の子から貰ったラブレターでにやけてれば良いでしょう!
紳ちゃんの事なんかほっておいて先に行こう、さくらちゃん。」
乃愛は、さくらちゃんの手を握り締めると学校に歩き出しました。
「待てよ。乃愛は、何を怒ってるんだよ。」
紳ちゃんは、何もわかっては無いような不思議な顔をしながら乃愛に近づいてきました。
「ふん、あっかんべ〜〜〜〜〜!」
乃愛は、一回紳ちゃんの方を向くと両眼を瞑ってベロを出してあっかんべ〜〜〜をするとさくらちゃんの手を握り締めたままさくらちゃんと学校の下駄箱に走って向かいました。
乃愛とさくらちゃんが上履きに履き替えていると紳ちゃんが後から現れました。
「乃愛は、何を怒ってるんだよ…。」
「…別に怒ってないわよ。」
「は〜〜……。」
紳ちゃんは、深くため息を吐くと下駄箱を開けると下駄箱から大量のラブレターが落ちてきました。
紳ちゃんは、少しため息を吐くとラブレターを拾い始めました。
「紳ちゃんは、相変わらずモテるのね。」
さくらちゃんは、苦笑いを浮かべながら落ちたラブレターを紳ちゃんと一緒に拾い始めました。
さくらちゃんは、ラブレターを全て拾い終わるとラブレターを紳ちゃんに渡しました。
「そう言えば紳ちゃんは、何でいつも告白を断ってるの?
紳ちゃんは、誰か好きな人がいるの?」
さくらちゃんは、不思議そうに首をかしげました。
紳ちゃんは、自分の髪を少しだけ触りました。
「そんな子は、いないよ。
それに今は、うちのじゃじゃ馬のお姫様の面倒をみるので精一杯だしね。」
紳ちゃんは、乃愛の方をちらって見ました。
「もう紳ちゃんたら酷いな、そんな事を言わなくてもいいじゃない!」
乃愛は、ぽかぽかと紳ちゃんの胸を強く何回も叩きました。
紳ちゃんは、乃愛をなだめるように軽く乃愛の肩を触りました。
「ちょっと痛いって、あんまり叩くなよ、乃愛。」
「あ〜〜もううるさい、うるさい、うるさい、うるさい!」
乃愛は、紳ちゃんの頭を強く何回も叩きました。
紳ちゃんは、少しだけため息を吐くと乃愛を軽く抱きしめました。
「私が悪かったから機嫌を直せよ、乃愛。」
「ふん…紳ちゃんなんか知らない…。」
乃愛は、不機嫌そうに横を向きました。
紳ちゃんは、乃愛を抱きしめたまま乃愛のおでこにキスをしました。
「これで、機嫌を直してくれるよね。」
「うぅ…紳ちゃんは、ずるいよ。
そんな事をされたら許せないわけないよ…。」
乃愛は、紳ちゃんを抱きしめると恥ずかしそうに顔を赤らめながら紳ちゃんを見つめました。
紳ちゃんも乃愛を抱きしめ返すと乃愛を見つめ返して紳ちゃんは何か言おうとすると咳が聞こえてきました。
咳が聞こえた方を向くとさくらちゃんが立っていて申し訳なさそうに乃愛達を見つめていました。
「お取込み中すいません。
もう少ししたら予鈴が鳴りますから、早く教室に行った方が良いですよ。」
「えっ、もうそんな時間なの!?
早く教室に行こう、紳ちゃん、さくらちゃん。」
- Re: 皆さんで百合の小説を合作してみませんか? ( No.92 )
- 日時: 2015/12/20 12:50
- 名前: 桜庭 優 (ID: g2/uP3Bc)
乃愛達は、急いで教室に向かいました。
急いだおかげでどうにか遅刻せずにすみました。
学校の授業は、難しくて席が窓際って事もあって、眠気に襲われて気付くと眠っていました。
しばらくすると名前を呼ばれた声が聞こえてきてゆっくりと目を開けると呆れた表情で紳ちゃんが見つめていました。
「う〜〜ん…紳ちゃん…?」
乃愛は、目を擦りながら顔を上げてから口元を押さえて小さく欠伸をしました。
「何まぬけの顔をしているんだ、もう昼休みよ…。」
紳ちゃんは、ため息を吐きました。
「えっ、もうそんな時間なの!?」
「そうですよ。ですから早く弁当にしましょう。」
声がした方を向くとさくらちゃんがにこにこしながら立っていました。
「うん、弁当にしよう。さくらちゃん、紳ちゃん。」
乃愛は、紳ちゃん達の方を向きながら話すと紳ちゃんとさくらちゃんと一緒に屋上に向かいました。
屋上に着くと紳ちゃんは、敷物をひいて鞄から4段重ねの弁当を広げました。
「わ〜〜〜〜〜、凄く美味しそうだね。」
乃愛は、目を輝かしながら弁当の中を覗き込みました。
「どうぞ、めしあがれ…。」
紳ちゃんは、弁当に向かって軽く手を広げました。
「いただきます、紳ちゃん。」
乃愛は、両手を合せていただきますをしました。
「いただきますね、紳ちゃん。」
乃愛が両手をあわせていただきますをしたのをみて、さくらちゃんも両手を合せていただきますをしました。
「う〜〜〜ん、やっぱり紳ちゃんのおにぎりは、美味しいよ。」
乃愛は、おにぎりを幸せそうに食べました。
「さすがは、紳ちゃんですね。
口がとろけるほど美味しいです。」
さくらちゃんは、唐揚げを美味しそうに食べました。
紳ちゃんは、乃愛とさくらちゃんがおかずを食べるのを優しく見つめていました。
しばらくすると紳ちゃんは、口元を押さえてくすくす笑いながら乃愛に近づきました。
「乃愛、頬にご飯がついてるよ…。」
「えっ、嘘!?」
乃愛は、慌てて両手で自分の頬を拭きました。
「紳ちゃん、取れたかな?」
「いや、取れてないよ。
私が取ってやるから少しじっとしてろ。」
紳ちゃんは、乃愛に近づくと右手で乃愛の左頬に付いているご飯粒を取るとそのままご飯粒を食べました。
「取れたよ、乃愛…。」
「ありがとう、紳ちゃん。」
乃愛は、紳ちゃんに頬に付いたご飯粒を食べられたのを見て恥ずかしそうに顔を赤らめながら紳ちゃんにお礼を言いました。
「別にお礼言われる事ではないよ。」
「そう言えばさっきから紳ちゃん、弁当のおかずを食べていないよね。」
乃愛は、お箸で唐揚げを掴むと紳ちゃんに唐揚げを向けました。
「はい、紳ちゃんも食べてね。」
「いいって、自分で食べれるから…。」
紳ちゃんは、顔を赤くしながら横を向きました。
「遠慮しないで、食べて、紳ちゃん。」
乃愛は、紳ちゃんの態度に根負けしてため息を吐きながら乃愛を見つめました。
「は〜〜〜…、解った、食べるよ。
本当に乃愛には、敵わないな…。」
「はい、紳ちゃん、あ〜〜〜〜〜ん。」
乃愛は、にこにこしながらお箸で唐揚げ掴むと紳ちゃんの口元に持ってきました。
紳ちゃんは、一回唐揚げを見ると一口で唐揚げを食べました。
乃愛は、紳ちゃんが食べたのを見て満足そうに微笑むと今度は、卵焼きをお箸で掴むと紳ちゃんの口元に持ってきました。
「はい、紳ちゃん、あ〜〜〜ん。」
「ちょっと、乃愛、もう良いって!」
「紳ちゃん、今の乃愛ちゃんに何を言っても無駄ですよ。」
声がした方を向くとさくらちゃんが苦笑いを浮かべながら紳ちゃんを見つめていました。
「こうなった乃愛ちゃんは、誰にも止める事は出来ません。
ですから紳ちゃんは、諦めてください。」
「それは、私も理解してるよ。
乃愛、好きにしてくれ…。」
紳ちゃんは、ため息を吐くと乃愛が向けた卵焼きを食べました。
「うん、そうするね。」
乃愛は、にこにこしながら今度はプチトマトをお箸で掴むと紳ちゃんに向けました。
紳ちゃんは、自分に向けられたプチトマトを食べました。
紳ちゃんと乃愛のやり取りは、紳ちゃんのお腹が一杯になるまで続きました。
「ごめん、乃愛、これ以上は、食べられないよ。」
紳ちゃんは、乃愛の方に手を向けて拒否しました。
「本当に紳ちゃんは、小食だよね。」
乃愛は、お箸で昆布巻を掴むと自分の口に入れました。
「乃愛が大食いなんだよ…。」
紳ちゃんは、ため息を吐きました。
「だって紳ちゃんの作る料理美味しいもん。」
乃愛は、弁当に残っている最後のおかずの唐揚げをお箸で掴むと食べました。
「う〜〜〜〜ん、美味しかった。ご馳走様、紳ちゃん。」
乃愛は、両手を合せてご馳走様をしました。
「ご馳走様です、紳ちゃん。」
乃愛がご馳走様をしたのを見て、さくらちゃんも両手を合せてご馳走様をしました。
「お粗末様でした。」
紳ちゃんは、乃愛とさくらちゃんに向かって薄く微笑むと弁当箱とお皿とお箸を鞄に直しながら話しました。
「そう言えば、乃愛、さくら、今日の放課後の事だけれども、先に帰ってくれないかな。」
「どうかしたの、紳ちゃん?」
弁当箱を鞄に直す手を止めて乃愛の方を向きました。
「先生に学校の進路の事で相談があるんだよ。」
紳ちゃんは、バツ悪そうに話すとそれを誤魔化すみたいにまた弁当を片付け始めました。
「それならその相談が終わるのをさくらちゃんと待ってるね。」
乃愛は、さくらちゃんの腕に自分の腕を絡ませながら紳ちゃんを上目使いで見つめました。
「その…ごめんなさい、乃愛ちゃん。
用事がありますから今日は、早く帰らないといけません。」
さくらちゃんは、すまなそうに話しながら軽く乃愛の手を触りました。
「え〜〜〜〜、さくらちゃん、今日は、早く帰るの?
それならちよちゃんの所で時間をつぶしていようかな…。」
乃愛は、さくらちゃんを離すと自分の頬を触りながら考え込むように少しだけ上を見つめました。
紳ちゃんは、弁当箱を鞄に直し終わると乃愛をじっと見つめました。
- Re: 皆さんで百合の小説を合作してみませんか? ( No.93 )
- 日時: 2015/12/20 12:51
- 名前: 桜庭 優 (ID: g2/uP3Bc)
「紳ちゃん、そんなに見つめてどうしたの?」
「…あんまり先生に近づかない方がいいよ。」
紳ちゃんは、少しだけ考え込むとゆっくりと話し始めました
「何でそう言う事を言うのよ、紳ちゃん!」
乃愛は、怒りを表しながら紳ちゃんに近づきました。
「でも先生が気に入った女の子に悪戯をしてるって噂があるのよ…。」
紳ちゃんは、言いにくそうに横を向きながら自分の髪を触りながら話しました。
「酷いよ、紳ちゃん、先生がそんな事をするわけないでしょう!」
乃愛は、紳ちゃんを壁に追い詰めて怒りをあらわにしながら紳ちゃんを睨みました。
「でも私は、乃愛が心配なんだよ…。」
紳ちゃんを睨む乃愛に向かって真剣な表情で見つめました。
「うるさい!紳ちゃんの事なんか知らない!」
乃愛は、怖い顔で睨むと突然手を叩く音が聞こえてきました。
音が聞こえた方を向くとさくらちゃんが自分の両手を合わせてにこにこしながら乃愛と紳ちゃんを見渡しました。
「はい。喧嘩は、そこまでです。」
さくらちゃんは、乃愛の方に近づき優しく話しかけました。
「本当は、紳ちゃんが乃愛ちゃんの事が心配で忠告してくれているって解っていますよね。」
「うん…。」
乃愛は、気まずさそうに俯きました。
それを見たさくらちゃんは、次に紳ちゃんに近づきました。
「紳ちゃんも紳ちゃんです。
乃愛ちゃんにあんな言い方をしたら怒る事は、解っていましたよね。」
さくらちゃんは、紳ちゃんに優しく話しかけました。
「それは…。」
紳ちゃんは、気まずさそうに横を向きました。
「二人とも悪いと思うのでしたらちゃんと仲直りしないといけません。」
さくらちゃんは、乃愛の右手を掴んでから紳ちゃんの右手を掴むと紳ちゃんと乃愛の手を重ねてから優しく紳ちゃんと乃愛を交互に見つめました。
それを見た紳ちゃんと乃愛は、互いに見つめるとどちらともなく謝りました。
「その…ごめんね、紳ちゃん。」
「こちらこそごめん、乃愛…。」
乃愛が紳ちゃんの手を握りしめると紳ちゃんも乃愛の手を握り返しました。
その様子をさくらちゃんは、紳ちゃんと乃愛ちゃんを親愛を込めて見つめながら微笑みました。
「やっぱり紳ちゃんと乃愛ちゃんは、仲良しが一番です。」
さくらちゃんの笑顔を見ていたら喧嘩してるのが馬鹿馬鹿しくなりました。
それから直ぐに昼休みの終わりを知らせるチャイムがなりました。
午後の授業は、眠気に襲われて授業所ではなかったです。
授業が終わると真っ先に保健室に向かいました。
保健室の中に入ると黒髪のロングヘアーでポニーテルをしていて薄紫のワンピースを着ていて白衣を羽織っている綺麗系の女性が椅子に座りながら書類を読んでいました。
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