二次なりきり掲示板
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- 【戦闘・恋愛】solipsism【募集中/内容変更】
- 日時: 2018/03/08 04:43
- 名前: 紬 ◆CoSO4yshlQ (ID: LI/icqd3)
- 参照: http://内容変更いたしました。
その昔、契約を結んだ二人の男女が居た。
それは、街では禁忌と呼ばれるもので勿論それが禁忌だと言うことは男もよく知っていた。だけど、男は禁忌を犯し女と契約を結んだ。
そう、それがいかに恐ろしいものかも知らずに。
そしてその数年後、禁忌を犯した者を処罰する為の部隊が作られた。その部隊は街でも有名で禁忌を犯した者を探しては処罰していった。
当然、それは彼等の耳にも届き遂には彼らは部隊に追い詰められた。
だが、追い詰められたにも関わらず契約を交わした彼女だけは笑顔だった。そして、部隊に彼に向かってこう囁く様に告げた。
『嗚呼、そうそう貴方達に言い忘れていたことがあったわ。仮に私をその今持っている銃で撃てば彼も死ぬわよ。ここまで言えば私の言いたいこと分かるでしょ?そう私達は一心同体なの。契約した時にそう決まっているの。ねえ、その真実を知った貴方達はどうする?』
そう彼女は呟き妖気に笑った。
_____これは禁忌を犯した者と、それを追うものの話_____
***
今晩は、この頃コロコロと名前を変えている紬です。どうしても契約ものを作りたかったので勢いで作ってしまいました。
内容はシンプルに。
何の捻りもないですが、契約を交わした者とそれを処罰しようとする部隊のお話。
勿論、戦闘も恋愛も有り。
そんな緩い感じですが興味を持たれた方は少し待っていただけると有難いです。
主人…【儀式魔術により(悪魔)などと、契約を結んだ人の事を指します。そして体の何処かに契約を交わした事を示す印が付いています。印は一般人にバレないようにと隠している人が殆どです。それなりの力がある故に術者を縛ることも命令する事も可能。】
術者…【儀式魔術によって呼び出され、自分の主人となる人と契約を結んだ者の事を示す。自ら自分の意思で契約するもののいればそうでないものもいる。自分から契約を解除することは出来ない。主人と同様に何処かに契約を交わした事を示す印が付いている。主人からの命令は無視することは出来ない。主人を見守ると言う役目もある。】
撲滅部隊…【禁忌を犯した者を処罰する為に作られた部隊。街では残酷と言うことで有名であるものの街の人には怖がられていない。力はそこそこでごく希に能力を持っている人もいるがそれは僅かである。普段の仕事と言えば禁忌を犯した者を探して処罰する事だがその仕事がない場合は街の安全を守る警護に徹している。一方で警察の役割を果たす】
契約【人間と(悪魔、吸血鬼など)が契約を交わすこと。交わした直後は主人と術者となり一心同体となる。つまり主人もしくは契約を交わした者が命を落とせば自分も命を落とすことになる。(逆も然り)契約を解除した場合でもそれは消えることなく主人を縛り上げる鎖となる。】
召喚魔術…【契約した者を呼ぶことが出来る魔術。召喚の際にはかなりの疲労が伴うため余り召喚魔術を使うものは少ない。】
儀式魔術…【悪魔などと契約をする時に行われる儀式。儀式を行う際に必要な専用の魔法陣を地面に描くためかなり酷だと言われている。力が弱いものは命の危険性もある。そのため儀式を行う者は16歳以上と制限されている。】
能力【誰しもが持つことを許される力。但し、能力を使うと1人1人何かしらの反動があり誰しも連続して能力を使う事が出来ない。】
後に加える可能性あり。
【主人と術者の組み合わせについてはこちらでは決めませんので、参加者同士声を掛け合って決めてくださって結構です。】
*主人【何人でも可】
*水戸 雫 【月無様】>>25
*緋乃 夏月【スレ主】>>302
*
*術者【何人でも可】
*Charlotte=Grace=Oliva【スレ主】>>11
*イザベラ 【月無様】>>72
*ミナ・トラウム 【霜月様】>>86
*ミランダ【まらん様】>>137
*Levi=Lucas=Owen【スレ主】>>168
*撲滅部隊
*団長…齋熾 悠人 【スレ主】>>1
*副団長…ナタリア 【まらん様】>>3
*団員…月宮 梓 【霜月様】>>19
【何人でも可】
【キャラシート】
*( )は消してください。
【名前/読み方】(和名でも洋名でも構いません)
【性別】
【年齢】(術者であれば外見年齢をお書き下さい)
【性格】
【容姿】
【役職】(>>0からお選びください。術者を選んだ場合は人種もお書き下さい。)
【武器】(2つまで)
【能力】(チートにならない程度でお願いします)
【募集】(3つまで)
【乗っかり】
【備考】
【サンボ】
【注意事項】
・本体同士の恋愛、喧嘩は止めて下さい。
・成りすましや荒らしもやめ下さい。
・登録逃げ、チートキャラは御遠慮下さい。
・キャラ同士の恋愛は大歓迎です。してもらっても構いません。
・予約は可能ですが予約期間は1週間までとさせて頂きます。
※1週間過ぎた場合は取り消しとなります。
・何日も来ないと言うのも止めて下さい。
※1ヶ月以上来られない場合はこちらでキャラを解除させて頂きます。
・来れない時はスレ主に一声掛けて頂ければ幸いです。【一声掛けてもらった場合はキャラを解除致しません。】
・今回は文字数の制限は設けませんので、短くても長くても構いません。但し台詞だけは止めて下さい。
・本体同士の会話は【】でお願い致します。
・何かありましたら遠慮なくスレ主まで。
何か有り次第追加致します。
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- Re: 【戦闘・恋愛】solipsism【募集中/内容変更】 ( No.276 )
- 日時: 2018/01/09 17:32
- 名前: 紬 ◆CoSO4yshlQ (ID: jQHjVWGa)
>>275
【齋熾 悠人/城下町近くの原っぱ】
「ふーん、じゃあ無駄に記憶力がいいんだな。他の事にその記憶力使えばいいのに。いや、これは覚えてるんじゃなくてただ単に…やっぱり何でもない。俺としては、友好関係なんて築きたくないから避けるわけであって、そもそも友情なんて築けないと思うんだが。築いたとしても直ぐ、駄目になる予感しかしない」
口許に微笑を軽く浮かべれば、大袈裟に手を左右に大きく振り相手に抗議する。そもそも、目の前に居る相手と仲良くなるなんてもっての他。想像なんてできるはずもなく、どうせ何か違う目的が有ってその為に仲良くなりたいだけだろ、と自己完結をすれば相手から視線を外した。
「嗚呼、これ以上誤魔化しても無駄だって分かったからな。其だったら認めた方が楽じゃん。分からない振りをして隠すことが馬鹿らしくなったよ。へえ、オトモダチね。じゃあさ、オトモダチのあんたに聞くけど今でもあいつと会ったりしてるの?」
彼女が発した「オトモダチ」と言う言葉が引っ掛かり、イザベラにはそんな存在居ただろうかと考える。頭をフルに使い考えて見たものの其れらしき話をしたことや、会ったことが無いことに気づく。今更だが、結局はイザベラの事何にも知らないんだなと思えば自分に対する自嘲が溢れる。彼女の能力が何か気になったものの、流石に能力がどんなものか聞くのはどうかと思い聞こうとはしなかった。
***
【レヴィ/城下町】
「全く、雫は何処で油を売ってるのやら…毎度探す此方の身にもなって貰いたいものだねえ。」
行き交う人々の間を潜り抜ける様に歩くレヴィは、人を横目に溜め息を吐く。流石、一番大きい城下町と言うこともあり朝早いのにも関わらず賑わっていた。普段なら、足を止めて店のなかを回ったりするが、今はそんな時間は無いのでスルーする。目的の人物が居ないかくまなく辺りを見渡すが其れらしき姿を見つける事は出来ない。検討違い、と思い直せば歩いてきた道を引き返した。
「ブラブラするなら此処かと思ったけど、流石にこんなに混んでるところには朝から来ないか…」
- Re: 【戦闘・恋愛】solipsism【募集中/内容変更】 ( No.277 )
- 日時: 2018/01/09 17:55
- 名前: 月無 (ID: nLPrrFyW)
>>276
【水戸 雫/城下町近くの原っぱ】
「あら、あら、元も子もないことを言うのね。儚いからこそ美しいものだってあるのよ?勿論それに、オトモダチも加わるかどうかは分からないけれどね。それに私は縛られるのが嫌なんですもの。ロザリアちゃんぐらいの気ままなオトモダチは、無駄な詮索もしないから楽で付き合いやすいの。」
途中まで口にした言葉の先が気になりはしたが、無駄な詮索は良しとしないためすぐに意識から外した。寝転がる相手の顔を見つつもゆるりと微笑を浮かべれば、「オトモダチはロザリアちゃんしかいないけどね」と何とも悲しいことを口にしてから、視線を青い空へと向けて。
「ふふっ、賢明な判断だと思うわ。そうねぇ……お互いの意志が一致した時とか、心底暇な時とか、情報が必要な時なんかは会うかしら。」
空から相手へと視線を移せば、少し悩むように目を伏せたあとそう答える。例えば目の前の男の話だとか、例えば注意しておいた方がいい術者の情報だとか、そういうものを交換する“利害関係のオトモダチ”ではあるが仲がいいのは事実であろう。 伏せていた目を上げてニコリと笑えば、「気になるの?」と問いかけた。なにが、とは言わないがそれはきっとイザベラのことであろう。
___________
【イザベラ/城下町】
「ねぇ、雫……探してる、の?」
突然聞こえた声の主は、トンっという軽い音を立ててからレヴィの前に降り立った。眠たげに細められた瞳で自分よりも上にある顔を見れば、不満げなのを隠そうともせずに口端を下げつつも、ぎゅっとぬいぐるみを抱きしめてこてんと首を横に倒し。
「案内、してあげても、いい……よ?」
- Re: 【戦闘・恋愛】solipsism【募集中/内容変更】 ( No.278 )
- 日時: 2018/01/09 19:55
- 名前: 紬 ◆CoSO4yshlQ (ID: jQHjVWGa)
>>277
【齋熾 悠人/城下町近くの原っぱ】
「其が、本心だからしょうがない。嘘吐きまくるよりましだろう。儚いから美しいとは、良く言うよ。じゃあ、儚くなかったら美しくないとでも言いたいのかと俺は思うけどね。まあ、適度に付き合えるトモダチなら詮索も互いにしなくていいし楽は楽かもな」
悲しい事を口にした彼女に対して、哀れむ様子もなければ気にかける様子もなく「ふーん」と興味なさげに相槌をうつ。彼女の視線から逃れるようにコロコロと原っぱの上を転がれば、少し距離を空けて体を起こした。
「ずいぶんあいつと…仲いいんだな。別に、気になるも何も契約を切ったのも数年前だし、それにあいつが俺の事を覚えてるとは限らないし。まあ、覚えてないほうがせいせいしていいけど」
口では気にならないと言ったものの気持ちは正直な様で、雫がイザベラと仲が良いと分かれば分かりやすくムスッとした。当の本人は、自分の表情が変わったことに気がついていないようだが明らかに不機嫌なのは誰が見ても確かだった。
***
【レヴィ/城下町】
突如自分の目の前に舞い降りた彼女に驚いた様に目を丸くすれば、コホンと咳払いを一つする。この街では、天使や悪魔、吸血鬼など様々な人種の人達が暮らしており自分自身見飽きる位見ているわけでけして、彼女の存在に驚いているわけではない。レヴィが驚いたのは、目の前の彼女が自分の主である雫の存在を知っていた事についてだ。
「えっと、貴女は。誰ですか?」
不満げに口端を下げて此方を見つめる彼女に、思わず疑問を口にする。自分より幾分か小さい彼女を見据えては、信じて良いものかと考えるが見つからないよりは良いだろうと思い彼女の提案に乗ることにした。
「では、案内お願いしてもいいですか?」
- Re: 【戦闘・恋愛】solipsism【募集中/内容変更】 ( No.279 )
- 日時: 2018/01/09 20:14
- 名前: 月無 (ID: nLPrrFyW)
>>278
【水戸 雫/城下町近くの原っぱ】
「………………ロザリアちゃんの言ってた通りの人ね。」
相手の言葉を受け止めて目を閉じれば、聞こえない程度の音量でそう呟いてから目を開ける。中々に楽しめそうだ。そしてとても好きなタイプ、私を怖がらず同じ要領で言葉を返してくれる人はとても貴重だと、そう思えば風に髪を遊ばせながら口元に手を当てて微笑みを浮かべた。
「貴方はわかり易い、でも必要な時はちゃんと自分の気持ちを隠せる人ね。………羨ましいわ、そう言うの。」
あからさまに機嫌が悪くなった相手をそう評価すれば、向けていた視線を足元へと下ろしてから、ほんの少し自嘲じみた声音でそう付け加えた。分かりやすいというのは雫にとって縁もゆかりも無い言葉であろう。いや、本人からしたらとてもわかり易くしているつもりなのだろうが、普段から嘘か本音かわからない言動ばかりしているせいで疑われる方が多いのである。
___________
【イザベラ/城下町】
「………雫の、オトモダチ」
ただ簡潔にそう述べれば、向けていた視線をふいっと外してから背を向ける。「付いてきて」と小さな声で言いつつも足を動かし、人並みを抜けていく姿はまるで子猫のようだ。もちろん猫のように愛らしくはないが、気まぐれという意味では多少似ているところはあるのかもしれない。
「……悪魔、だよね?」
歩きながらもそう問いかければ、チラリと背後を振り返ってから首をまた傾げる。それを知っていたのは雫から聞いたからか、それとも直感でかはわからないが、おそらくは前者であろう。あまりイザベラは勘が鋭い方ではない。
- Re: 【戦闘・恋愛】solipsism【募集中/内容変更】 ( No.280 )
- 日時: 2018/01/09 21:56
- 名前: 紬 ◆CoSO4yshlQ (ID: jQHjVWGa)
>>279
【齋熾 悠人/城下町近くの原っぱ】
「君は、逆に凄く分かりにくいけどね。あんただって、ちゃんと気持ちを隠せる人だと俺は思うけど。でも、俺だって隠せないときは隠せないし失敗するときだってある。無意識に、気持ちが出てるときだってあるし。こんなのが羨ましいって言うのは君くらいだよ」
わかり易いと言われれば、此方からも嫌味たらしく言い返した。何を言われても、歪めた顔すら一切見せない彼女はこの言葉ですら反応する事はないのだろう。その事実は、悠人にとってはつまらなくて不意に彼女との距離を縮め近づけば何も言わずに彼女の頬を引っ張った。
「色んな表情を見せた方が可愛いと思うんだけど。君もそう思わない?」
突拍子もなくそう言えば、笑顔を作った。
【レヴイ/城下町】
「雫にこんな可愛い友達がいたとは何か意外ですね」
雫の友達と分かれば、こんな友達がいたのかと逆にまじまじとイザベラの顔を見た。そして付いてきてと小さい声で言われ、その言葉に頷けば彼女の後ろを追うようにしてついていく。人並みをするりと抜けていく彼女を見失わないように、成るべく彼女と同じ歩幅で歩いた。
「嗚呼、俺が悪魔だって良くわかったね」
クスッと笑みを溢せば、イザベラの横を歩き「誰かに聞いたの?」と首をかしげた。自分自身、イザベラの言った通り悪魔ではあるが端から見れば普通の人間と代わりないのだ。其を、見抜いたが如く言われれば興味を持つのは必然でワクワクとしながら彼女の返答を待った。
- Re: 【戦闘・恋愛】solipsism【募集中/内容変更】 ( No.281 )
- 日時: 2018/01/09 22:16
- 名前: 月無 (ID: nLPrrFyW)
>>280
【水戸 雫/城下町近くの原っぱ】
「ええ、それはよく言われるわ。隠してないのよ?隠してるつもりは無いのだけれど、誰も気づいてくれないだけでね。……人間ですもの、失敗するのは仕方ないし、当然のことなんじゃないかしら。」
浮かべていた笑みに変化はなかったが、瞳の奥に見えた影がゆらりと揺れた気がした。ほんとに些細な反応だったので気づくか気づかないかは人によるだろう。相手の嫌味にもゆるりと笑みを浮かべるだけで済ませれば、こちらに近づいてきたので微かに首を傾げる。「どうかしたの」と、そう問いかける前に頬を引っ張られれば、くるりと目を丸くして。
「………ひひゃいわ。」
向けられた笑顔に一瞬息を止めるも、すぐに活動を再開させた脳内で指示を飛ばして言葉を紡ぐ。まずは離せ話はそれからだと、そう言いたげに相手の目を見れば、軽い力でぺちぺちと頬を引っ張る手を叩いて。
___________
【イザベラ/城下町】
「雫……オトモダチいないみたい、だしね?」
可愛いと言われても特に反応を示さず、淡々とそう言えば大通りを抜けて広場へと出てくる。若干人は少ないもののの数時間もすれば賑わいを見せるだろう。そこは素通りで路地裏に続く道を歩きながらも、相手からの問いに少しだけ考える素振りを見せて。
「雫に、聞いた。でも、聞いてなくてもわかった、はず。……天使は、悪魔を見つけるのが上手いから。」
ゆるり、浮かべた笑みには慈愛の欠片すらない。あるのは挑発的な、自虐的な、言葉では言い表せない何かだ。翼を出すことははばかられる為彼女が天使だという証拠はないが、それは目の前の男も同じなので特に気にしていなかった。
- Re: 【戦闘・恋愛】solipsism【募集中/内容変更】 ( No.282 )
- 日時: 2018/01/09 23:19
- 名前: 紬 ◆CoSO4yshlQ (ID: DUUHNB8.)
>>281
【齋熾 悠人/城下町近くの原っぱ】
「だろうね。でも、君の事をちゃんと側で見てくれている人は居るんじゃないかな。その人は、多分君の些細な変化にも気づいていると思うけど。例えば、君の身近に居る術者とかね」
瞳の奥が微かに揺れたことには気づいたような素振りは見せることなく会話を続けた。先程、言った嫌味も彼女は笑うだけで、それ以上は突っ掛かっては凝らず、自分だけ意地悪してる見たいじゃんと心のなかで密かに思った。
「御免よ、君があまりにも反応を示してくれないから何かつまらなくてさ」
手をペチペチと叩かれて、やっとの事で相手の頬を引っ張る事を止めれば「さっきのは冗談だよ」と言いながら手を軽くヒラヒラとその場で振る。
「頬強く引っ張って御免よ。痛かった…?」
彼女の頬が軽く赤くなっていることに気づけば、そっと頬に手を伸ばし両手で覆う。
***
【レヴィ/城下町】
「ふ、君にまでそう言われるとか雫の交友関係狭すぎでしょ」
普段のリヴィであれば、決して主を貶す様なことを言わないものの久し振りにテンションが上がったのか本来の性格が見え隠れする。くく、っと喉をならし笑いを何とか堪えようとするがどうやらツボに嵌まってしまった様だ。数分、笑い続けやっと満足したのか目尻に溜まった涙を手で脱ぐった。
「やはりそうでしたか。私の目の前に来たとき何かしら同種といいますか、同じ気配と言いますかその様なものを感じましたので。しかし、まあ雫が教えてるのは予想外でしたけど。」
先程までの笑顔は、其処にはなくて急に真面目な顔をしたと思いきやいきなりその場に不釣り合いな不適な笑みを浮かべた。まるで、今の会話を心から楽しむように。久々に主人ではない人と、しかも似たような立場の人と喋るのは久し振りである為ある意味レヴィ自身この会話を楽しんでいるようだった。
- Re: 【戦闘・恋愛】solipsism【募集中/内容変更】 ( No.283 )
- 日時: 2018/01/09 23:33
- 名前: 月無 (ID: nLPrrFyW)
>>282
【水戸雫 /城下町近くの原っぱ】
「従者は従者ですよ。もちろん、信頼も信用もしてますけどね?それとこれとは話が別なんです。」
自分の従者であるレヴィの顔を思い出せば、ふっと笑ってからそう答える。そう違うのだ。いくら自分のことを見ていてくれてるとはいえ、その間に主従の関係があるのであれば、雫が求めているものとは違うもの。本人も何が本当に欲しいのかはわかっていないのだろうが。
「これでも反応はしているのだけれどね?」
手を離されてほっとするも、何だか名残惜しいような気がして複雑な気分になってしまった。自分はマゾではなかったはずだと、そう思いながらもなにか言おうと口を開く前に、再び頬に手が触れて肩を揺らす。今度は引っ張るのではなく包み込む様に。その優しさがむず痒い、けど何となく嬉しくて恥ずかしい。
「だ、大丈夫よ。大丈夫だから、……その、離れてちょうだい。恥ずかしいわ。」
どこに向けたらいいかわからずに彷徨わせていた視線は、相手の瞳を見て伏せられる。引っ張られて付いた赤みとはまた違う紅さが頬を染め、行き場を無くした手は相手の服の裾を軽く掴む。離れてと言っているくせに掴むのだから、果てさて本心はどうなのだろうか。
___________
【イザベラ/城下町】
「雫は、人脈はある、けどね?」
笑いが収まるまで待ってあげるつもりなのか、歩みを止めれば振り向いてからじっと見つめる。初対面であるにもかかわらず彼女がここまで話すのは珍しい。雫の従者、という理由もあるのだろうが、彼女も自分と近しい存在に会えて少なからず高揚しているのかもしれなかった。
「真反対だけど、類似した存在、だからね……? 雫は、案外口軽いよ。本音かどうかは、目見れば、わかるし。」
コロコロと変わる表情に、やはり主と従者は似るものなのだと再確認する。雫の表情はコロコロ変わる訳では無いが、何方かと言えば喜怒哀楽がわかりやすいほうだと思う。もちろん、そう思っているのはイザベラだけではあるのだが。
- Re: 【戦闘・恋愛】solipsism【募集中/内容変更】 ( No.284 )
- 日時: 2018/01/10 16:59
- 名前: 紬 ◆CoSO4yshlQ (ID: TiyGL1QZ)
>>283
【齋熾 悠人/城下町近くの原っぱ】
「術者は別なのか。じゃあ、自分の事を見てほしい人は違う人ってこと?自分の主である人に信用と信頼をされてるのって、術者にとっては嬉しいことだよね。……ある意味そういう人がいるのってちょっと羨ましいかもしれない」
軽く笑みを溢した彼女を見ては、目を丸くした。何を思い出しているのかは、彼女本人ではないので分かりかねるがきっと信頼、信用されている術者の事であろう。それは、自分にとっては羨ましく思えて、静かにその光景を眺めていた。
「そうなの。じゃあ、もっと分かりやすく反応してくれた方が嬉しいな。ん、分かったよ。見かけによらず恥ずかしがり屋なんだね」
もう少しこのままでもと思ったものの、彼女の言ったと通りに頬から手を離せば、少しだけ距離をとる。彼女との会話が楽しくてついつい忘れていたが、本来彼女とは敵対している同士なのだ。仲間に見つかりでもしたらヤバいのだが、この瞬間を楽しんでいる自分もいたのだ。くるっと、辺り一面を見渡せば、見た限り誰も居ないと分かりホッと胸をなでおろした。
***
【レヴィ/城下町】
「そうだね。雫は人脈はあるもんね。それこそ、それなりに傍で雫の事を見てきたから雫がどんなに凄いかは分かってるつもりなんだけどね。」
相手の言葉に頷けば、小さなため息を溢す。彼女を見つめ返す瞳はどこか悲しそうで何か言いたげでもあった。先ほど自分の笑いが収まるまで待ってくれた彼女に軽くお礼を述べれば、にこっと笑って見せた。
「類似した存在……所詮似た者同士か。そうですね、雫は口が軽いかもしれませんね。別に僕の事を誰に話そうが問題ないんでいいですけど。君意外と雫の事知ってますね。流石、オトモダチと言うべきでしょうか」
鼻歌を歌いながらイザベラの横を通り過ぎたかと思えば、何歩か前の所で足を止めれば「あ、そうそう…」なんて呟きながらイザベラの方に体を向ける。
「聞き忘れてたんですが、何故貴女は雫の場所を知っているんですか?偶然見つけた場合もありますけど、この街無駄に広いですしそうそう見つからないと思うんですけどね。嗚呼、でも雫のオトモダチっていうくらいだから雫がいつもどこ行くのか見当がつきやすいんですかねえ」
- Re: 【戦闘・恋愛】solipsism【募集中/内容変更】 ( No.285 )
- 日時: 2018/01/10 17:39
- 名前: 月無 (ID: nLPrrFyW)
>>284
【水戸 雫/城下町近くの原っぱ】
「えぇ、そうなるのかしらね。別の誰かに見てほしいのかもしれないわ。……んふふ、そうかしら、そうだったら嬉しい限りだわ。あの子には迷惑をかけっぱなしですもの。」
相手の言葉に少し考える素振りを見せてから答えれば、「誰か別の人…」ともう一度言って口を閉ざす。何かを考えているのだろう。視線を伏せてじっと地面を見つめていたが、相手からの視線に気づいてゆっくりと視線をあげた後、本人でも気付かぬうちにふわりとした笑を漏らして。
「あら、それは無理なご相談だわ。だって私、泣いたり怒ったりしたことがないんですもの。あるのかもしれないけどきっと小さな頃の話ね。……別に、恥ずかしがり屋じゃないから。男の人と接することが無いだけよ。」
最後に泣いたり怒ったりしたのはいつだっただろうかと、そう思い出すも全くもって記憶になかった。だからそう言って視線を空に向ければ、何処と無く浮かなそうな表情を浮かべるも、続いた相手の言葉に少しだけ考えてからクスリと笑を漏らして反論をする。
___________
【イザベラ/城下町】
「……羨ましい。側に居ること、許されてるなら。1日1日を、大事に過ごしてね?……先輩からの、助言で忠告。」
その瞳の意味などどうでもいい。そう言いたげに視線を逸らすが、すぐに戻してからそう言葉を紡いだ。声音に乗るのは後悔と嫉妬だ。それを向けられているのは目の前にいるレヴィであり、今彼女の元主と一緒にいる雫でもある。
「利害関係、でもある……だからこそ知ってる。雫のことは満遍なく。……………、嫌味ったらしいよ?別に、偶然といえばそう、必然といえばそう。たまたま一緒にいたから………あぁ、ほんとやだ。」
ゆっくりと言葉を紡ぐため返答速度が極端に遅い。そして答えを選ぶかのように悩むものだから、いつもの倍は遅くなっていた。それでも彼女にしては珍しく男の問に答えていたが、何故場所を知っていたのかを問われれば、瞳の奥に浮かんでいた嫉妬心を強いものにして唇を軽く噛む。きっと元主を探している時に、一緒にいるのを見つけたのだろう。そして何だか割り込めなくて仕方なく街に戻ってきたら、雫を探しているのであろう従者がいたので声をかけた……多分そんなところである。
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