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- 【お知らせ】真実の果て、愛は狂う【募集中】
- 日時: 2018/05/10 00:14
- 名前: 月無 (ID: nLPrrFyW)
____人の信頼関係なんてすぐに崩れてしまう。今まで築き上げてきたもの全てが一瞬で否定された時、人はどうしようもない喪失感に襲われ壊れてしまうのだ。____
とある本に書かれたこの文章に、どれほどの思いが詰まっているのかなんてわかりはしないだろう。
あの血まみれたゲームを生き延びた人にしかわからないこの思いを、幸せに暮らしている現代の人々にわかってほしいとは思っていない。けれど、知っていてもらいたいのだ。美化されて伝えられている英雄たちの本当の姿を。そんな英雄たちに置いて行かれた者たちの思いを。
五年がたった今なら伝えられる真実を、どうか頭の片隅にでも入れておいてもらい。英雄たちに憧れる者よ、英雄たちに感謝する者よ、五年前の真相を知りたいのならば今抱いている英雄たちへの想いを捨ててくれ。まっさらな心で聞くからこそ、きっと見えてくるものがあると思うのだ。
____英雄たちは、神ではない。愛する者を守るために必死な人間なのだ。____
だからどうか、今から聞く話の後にこれだけは覚えておいてほしい。
あいつらは子供で、お前たちが憧れるような理想の英雄なんかじゃないんだ。
もっと身近な存在で、ただの人間だった事を、どうか忘れないであげてくれ。
さて、前置きが長くなっちまったがさっそく本題といこうか。
...五年前、安都にはそりゃあ賑やかな連中がいたんだがな____
【プロローグ/虎灰 鎌】
今回はプロローグから説明文まで、すべて小説版のキャラがやらせていただきます。そしてストーリー性にしたいと思います。
名前を変え、リメイクしてしまいました月無です。色々変えちゃったけど原型はとどめてる...はず。
小説版をお読みいただかなくても参加できるようにいたしますので、どうぞお気軽にご参加ください。というか小説全然投稿してないので、読むことがないです。進み次第説明していきます((
ルールはありますが、そこまで厳しい方ではないと思います。が、他の参加者様の迷惑になられるような場合はご指摘させていただきますので。(そしてそれを見落とす可能性もなきにしもあらず)
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- Re: 真実の果て、愛は狂う【募集中】 ( No.62 )
- 日時: 2016/09/02 22:41
- 名前: ジュン(June) (ID: 9AY5rS/n)
>>56
【遅くなってすいません!】
【アリシア/マフィア二階にあるバルコニー】
あぁ、やっぱりルーナはいつ見ても綺麗だな。風になびく髪を少し押さえて僕に問いかけるルーナを見て、ふとそんなことを思った。
「うん。僕、元々寝られない体質だからさぁ…?今日もなんか眠たくなかったからさ」
僕が元々寝られない体質なのはマフィア内の何人知ってるか、僕は知らないけれど多分その人たちが疑っている、信じているは置いといて有名な話だろう。
「うん、ありがとう」
お姉さん気質なルーナはいつも僕たちを気遣ってくれる。それこそ、貴女本当にマフィアかってほどに。それに助けられてばっかり、頼ってばっかの僕はまだ無力ということだろう。本当にいつ仕事ぶりを見ても死角が無い、完璧だ。弱音も聞いたことがない。僕は心の中じゃ今でも迷ってばっかりだ。自分が鈍感と言うのもあるだろうけど、僕の見ている限りそんな様子は全く感じられない。ルーナのそれは多分いつまでたっても僕の憧れで有り、目標でもあるのだろう。
「そうだね、僕も昔から星を見るのは好きだよ」
微笑んだルーナに少し微笑み返し、また夜空を見る。
今なら、どうしてそんな強くいられるのかを聞けるだろうか。
- Re: 真実の果て、愛は狂う【募集中】 ( No.63 )
- 日時: 2016/09/03 18:14
- 名前: 月無 (ID: ySW5EIo2)
- 参照: 魔女達なら...っ
>>61
【雨水 嵐/街の中央にある公園】
「あはは、その気持ちはわかりますよ。あそこはぶっ飛んだ人が多いですからね。遠慮してしまうのも無理はないと思います。」
そう言葉を返しながら、「アンタも似たようなもんだろ」と言う言葉を飲み込む。言っていいことといけない事の区別はついているし、何より「好青年」という仮面を自ら脱ぎ捨てるのは得策じゃない。 相手に媚を売るわけでも、懐に入り込もうとしているわけでもないけれど、何かとこちらの方が便利なのだ。世の中、印象が良い方が生きていきやすい。
転ぶために足払いをしたのだからそう言われても、そう思いながらもくるりと振り向いて自分の後にバク転で着地した相手をほんの少し見つめる。
綺麗だと、純粋にそう思ったのは内緒だ。手合わせにより興奮しているのか、はたまた月明かりが錯覚させているのか。その辺りはよくわからないけれど、あの人には敵わないなと思うあたり、初恋をまだまだ引きずっているのだろう。とっくの昔に諦めたはずなのだけれど、どうにもこの感情を消し去ることは無理らしい。
「っと...いやぁ、まさか受け止められるとは。さすがリーダーですね、お見事です。...だからと言って負けを認めることもないですし、心が折れる訳でも無いんですけどね。俺の周りには化け物みたいなのがうようよ居ましたから。」
斬撃を受け止められ、軋む剣の音を聞きながら少し驚いたような声を出した後に楽しげに笑う。 少し想定外__という訳では無いが、やはり目の当たりにすると驚くものがある。男女の力の差はどうしてもあるから、こうやって受け止められるのは関心深い。
「まぁ、イイじゃないですか。手合わせに付き合っているんです、俺の話に付き合ってくれたって言いでしょう? 何より、知っているのか知らないのか気になるんですよ。どうする、という訳ではありませんが...そうですね。間違った認識をしているのなら、それを正すのが俺の役目ですので。」
嵐も、事の真相を明確に把握している訳では無い。ただ一言、「そんなの有り得ねぇ」と言った親友の声からして、政府の発表は間違いなのだろう。 生き残りにそれを聞くのは流石に酷すぎて、わざわざ膿んでいる傷口を掘り返そうとは思えなかった。そこまで非道でも、悪魔でもない。
だから彼女が何かを知っていればそれを聞こうと思ったし、知らずに政府の発表を信じているのなら少し正そうと思っただけだ。自分の知人たちが間違った認識によってスパイ容疑をかけられ5年、今では指名手配されている彼らの身を案じるぐらいには情がある。
「それで、ホントの所どうなんですか?」
- Re: 真実の果て、愛は狂う【募集中】 ( No.64 )
- 日時: 2016/09/03 18:35
- 名前: 月無 (ID: 7pjyJRwL)
>>62
【ルーナ/マフィア本部二階にあるバルコニー】
「そっか。でも、寝れなくても身体はきちんと休めてね。横になるだけでもかなり違うから。」
その返答を聞いて微笑めば、なにか寝れるハーブティーを調べておこうと思った。体質というものはなかなか変えることは出来ないが、改善策がない訳では無い。寝やすくなる方法は人それぞれだから、この子にあった方法を見つけるためにも色々としてみよう。
そう考えながらも手早くできそうなことを思い出しながら、お礼の言葉に「どういたしまして」と返答する。お礼を言われるのは慣れている...と言ったら少し違うけれど、何かしたらこうやって気持ちを返して来てくれるのは好きだ。
「ふふっ、ほんとう?それなら良かった。」
星はいつ見ても綺麗だ。綺麗だけれど、それと同時に憎くもある。なんでか、そう言われたらうまく答えられないけど。何となく、本当に何となく憎くなってしまう。
「何か、私に聞きたいことがあるのかな?」
直感的にそう思えば、聞きやすいようにこちらからそう問うて首を傾げた。
昔から人の気持ちを察するのは得意だ、生きてきた年月とか生い立ちとかが大きく関係しているのだろう。周りの顔を見て行動を決めることが幼い頃は多かったし、正の感情よりも負の感情を感じることの方が多かった。だから、なんとなく分かってしまう。それが良いことなのか悪いことなのかは、時と場合によってかなり違うけれど。
- Re: 真実の果て、愛は狂う【募集中】 ( No.65 )
- 日時: 2016/09/03 20:29
- 名前: 咲来 ◆hjAE94JkIU (ID: EkFUTbCM)
- 参照: http://動かしてもらえたりしますか?
>>63
【今和泉 京花/街の中央にある公園】
「何笑ってんのよ。僕がまさかいいね、なんて言うと思ってたの。自分自身でもそう思うなら提案しないでよね。全く」
幾ら自分が狂っていると言えど誰でも言い訳では無い。嫌いな人に勿論自らやったりしないし何よりこんな自分でも好みは存在する。ぶっ飛んだ思考、行動、考え方、を持っているためが故に回りからはそう思われない事も多いが。
だか、特別其を理解してほしいと思わないのも事実。そもそも自分自身の性癖を理解してくれる人なんて居ないだろう。そう誰であっても。
「本当にそう思ってるの?言ってる側から失礼だけど僕にはそうは見えないね。だろうね、でも良かったよ。此処でもし負けを認めるようなら遠慮なく斬るつもりだったから。化け物、ね」
此方に向かって楽しそうに、尚且つ余裕そうに笑う彼をみて京花は相手を睨み上げる。ギギ、と相変わらず剣は悲鳴を上げるように軋み堪えていた足はずるっと地面を滑るように少しずつ後退していく。そろそろ此の体勢も限界だろう。そう考えた後、力を振り絞り相手の剣を押さえつつ突進する形をとる。そして上手く押し退けては剣を弾いた。
「ちょっと、僕女の子なんだからもう少し手加減してくれてもいいんじゃない?」
弾いた後相手との距離をとれば空いている方の手を上げ指を思いっきり指した。男女の力の差はある程度理解していたものの流石に今持っている技術を糧にしたとしても埋めるのは困難であろう。相手だって其くらい分かっている筈だ、簡単に力の差が埋まらないことくらい。其なのに手加減されている感じは感じられない。ふっかけたのは自分だし文句なんて言いたくはなかったのだが此の場合は致し方ないのだ。むすっとした態度をとれば剣をその場でブンブンと意味もなく振った。
「む、それもそうだけどさ。なんか納得いかないと言うか、なんと言うか。んー、分かったよ答えればいいんでしょ。勿論知ってるよ、あの政府が公表した事実ならね」
ぐるぐると器用に髪を弄っては、納得していないのか声を上げ珍しく唸る。そして何かを諦めたのか漸くしてから重い口を開いた。5年前の事で自分が知っていることと言えば政府が公表した事実位だ。仮にもし此の事実が違っていたとしても彼女にとっては構わないしどうでも良いことなのだ。
だが、新しい情報をくれるというなら別である。情報と言うものはもらっていて損は無いのだから。其れにしても何故そんな事が気になるのかは不明では有るが、其をわざわざ相手から理由を聞き出そうなんて思わない。其処まで自分はせっかちではないのである。
「で、話したけれど何か間違えでもあるの」
念のため聞いておこうそう思い呟けば暫くの間相手の返答を待ってみることにした。
- Re: 真実の果て、愛は狂う【募集中】 ( No.66 )
- 日時: 2016/09/03 22:04
- 名前: 月無 (ID: nLPrrFyW)
- 参照: http://もちろんですよ!
>>65
【雨水 嵐/街の中央にある公園】
「思っていますとも、思わなければ速攻でぶった斬っておりますよ。生憎弱い人を虐める趣味は持ち合わせておりませんのでね。 あはは、それは怖い。斬られるのはゴメンです。...えぇ、皆化物並に強かったですよ。俺も貴女も、秒で地面にへばりつかなければならないぐらいには。」
冗談をいうような口調と声音で本心を口にすれば、少し刀にかける体重を増やして力を込める。ギシギシとなる音が不快ではあるが、これぐらいで折れるような軟弱な刀ではないため遠慮はない。 というか遠慮していたらこちらが押しやられてしまうから、顔は笑っていようとも結構ギリギリなのである。
「んっ...?!」と声を出し、弾かれた刀の反動で後ろへと飛ぶ。3歩ほど後退しその場で音もなく立ち止まれば、ぶんっと刀を横で振り下ろしてコキコキと首を回した。少し腕に負担がかかったが、まぁこの程度で済んだのだから良いと思うべきであろう。それよりも目の前のリーダーの力量である、少し情報を修正しないと痛い目を見るかもしれない。 冷静にそう考えつつ、不満をいうリーダーを見て目を細めた。
「手加減したら怒られるとおもったのですが...そうですか、ならば少しは手加減させてもらいますね。」
周りにいた知人の女に手加減したら、何時も怒られていたし何より自分の命が危なかった。そんな事実は言わずに軽い口調でそう言えば、相も変わらずヘラヘラとした笑みを浮かべたまま剣先を向ける。 手加減するのはもちろん構わないが、それで良いのだろうか。いや、あくまで彼女は「楽しみたい」のだからなるべく対等がいいのだろう。そうでなければ楽しくない気持ちは確かにわかるから、特に文句を言ったりはしなかった。
「納得しなくても、答えてくれるところがお優しいですよね。 そうですか...やはりソレしか知りませんか、分かってはいましたが少し残念です。」
初めて表情を変えれば、かすかな落胆じみたため息を吐いて剣先を下げる。別にリーダーが悪い訳では無いし、あまり期待もしていなかったため落ち込むことは無い。ないのだけれどやはり残念だ、せっかく真相の鍵がつかめると思ったのに。
やはりあの人たちに聞いた方が良いのだろうか、そう思いながらも髪を弄る姿を見れば何となく頬が緩んだ。似ているわけでも懐かしい訳でもないが、心がほんのりと暖かくなるのは一体全体何故なのだろうか。自分のことなのによくわからない。
「そうですね...俺も確証はないのであまり下手な事は言えないですけど。 あのゲームを知っていたのは、参加者と俺だけです。だから可笑しいんですよ、政府が「最悪のゲーム」が行われていたことを知っているのは。 あと...これは俺の推測ですけど、英雄二人は多分国を救うなんて考えてなかったと思いますよ。あぁいや、萌黄さんは考えてたかもですけどね。白狼さんに限ってそれはないと思います。あの人の行動原理は、そんな大それた物じゃないですから。」
- Re: 真実の果て、愛は狂う【募集中】 ( No.67 )
- 日時: 2016/09/04 12:57
- 名前: 咲来 ◆hjAE94JkIU (ID: EkFUTbCM)
- 参照: http://では、お願いしても宜しいですか?
>>66
【今和泉 京花/街の中央にある公園】
「あらあら、物騒なことを。君も中々怖いことを言うね。嗚呼、速攻でぶった斬られなくて良かった。まだやりたいことだってあるし、そもそも斬られる趣味はないもの。其処のところ残念だね。持ち合わせていればパーフェクトだったのにね。秒で…ねえ。是非とも、この世界から消えてなくなる前にお会いしたいものですね」
月明かりに照らされ赤い瞳は輝きを放つ。弧を描くように上がる口角。爛々と鋭さを増す瞳。まるで体全体で楽しみとでも言いたげで彼女の周りを取り囲む空気すら変わった。どうやら話の中に彼女にとって興味をそそられるものがあったようだ。目を軽く細めクスリと小さく笑えば服の袖で口許を覆う。強い人物と言うものは京花にとっては興味をそそり、自分自身わくわくする存在でもあった。だから、自分もましてや目の前に居る彼ですら秒で地面にへばりつけさせる存在に興味が湧き尚且つ会ってみたいとすら思ってしまったのだ。
「少し前の僕だったら、手加減なんてされたら怒り狂ってたと思うけど。今はそんな事じゃ怒らないよ。だって真っ向からぶつかったら力の差で勝てっこないじゃん?其に今は単なる手合わせだし。僕は楽しめれば良いって思ってやってるだけだから。其に手合わせじゃなかったら相手に了承を得ずともぶつかるけどね。不意打ちの方が楽しいし」
相も変わらず目の前の彼はヘラヘラしてばかりである。だからか彼に興味をそそられるのは。ついつい余裕がなくなるところを見てみたい等と言う欲望が思わず出てしまうのは。ぶらんと下げていた剣先を再び相手へと向ける。今度こそ見誤って仕舞わないように。しっかりと手を固定すれば右足を半歩下げては腰を屈めた。
「優しい、僕が?そ、そうかな。えへへ、初めて言われたよ。」
優しい、そう言われ京花は思わず目を丸くした。優しいとか自分にとっては掛け離れた言葉だと思っていたから。どちらかと言えば狂っていると言われることが多く優しいなんて言われたことがなかった。だからどう反応していいか分からずどもり、動揺してしまったのだ。でもやはり人から誰かしらからそう言われると嬉しくて仕方がない。その言葉一つでどうやら彼女は上機嫌になった様で気持ち悪いくらいニコニコとし始めた。
「え、え。何か僕もしかして悪いこと言ったかな。言ったなら後免」
相手の落胆ぶりに違う意味で今度は同様を見せる。珍しくその場でオロオロとすれば頭を捻った後訳も分からず相手の目を見て謝った。最善策は見いだせず困り果てる一方である。此れからどうしようか、そんな疑問が彼女の頭の中を埋めつくしとても正常に判断できる状態ではなかった。
「むむ、と言うことは政府への内通者がゲームに参加した人の中に混じっていた恐れがあるかもしれないなあ。でもそんな事が有り得るのか。だが、そうでもしないと政府へ最悪のゲームの内容がばれる分けないし。そもそも政府側がゲームに参加した…なんて事は有り得ないよなあ」
一時止まっていた思考を相手の話を聞いた後フル回転させぶつぶつと独り言を唱えるように呟き始めた。
- Re: 真実の果て、愛は狂う【募集中】 ( No.68 )
- 日時: 2016/09/04 16:36
- 名前: 月無 (ID: caCkurzS)
【上の方が文字数制限で打てないのでこちらで。
もちろんでございますよ。絡みたい子を仰って貰えると。あと、よろしければそちらから始めてもらえると嬉しいです。】
>>67
【雨水 嵐/街の中央にある公演】
「そんな趣味を持っているのなら、政府ではなくイレギュラーパレード行きですよ。ふふっ、そうですね。いずれ会う機会もあるかと。 ...嗚呼、そういう考え方ですか。それならそれで構いませんが、後で怒らないでくださいよ?」
くつりと笑いながらもそう返し、空気が変わっていくのを肌に感じる。目の前で妖しく笑うリーダーはほんとに読めない、単純そうに見えて複雑で理解不能だ。多分自分よりも強い存在がいるというのに惹かれたのだろうと、そう考えながらも「ほんとにいつか会うことになるであろう」とそう思う。真実を読み解いて行くうちに、必ず彼らとは顔を合わせることになるはずだ。真相を知っているのも、鍵を握るのも、この国の運命だって変えてしまうほど力を持つ彼らのみなのだから。
「優しいですよ。ほんとに酷い人は、貴女みたいには笑いませんからね。俺はそういう人を見た事がありますが...そうですね、一言で言えば「血が通ってない人」でしょうか。」
もうこの世にはいない男の姿を少し脳裏に思い浮かべ、思ったことをそのまま口にすれば口元に笑みを浮かべる。目に見えて嬉しがる姿を捉えながら、「かわいらしい人だ」とそう思ってそれに驚いた。目の前のリーダーを「狂っている」「理解不能」と思う事は多々あったが、「可愛い」と思うことなんて今まで一度もなかった。というか、異性に対してそういった感情を抱くのは随分と久しぶりである。
もっと色んな表情が見てみたいと、そんなことを思いながらもそれは表に出さないように気をつける。多分手合わせにより興奮しているのだろう、だからこんなことを思っているだけだ。そう自分自身に言い聞かせ、ニコニコと笑うリーダーから一度視線を逸らす。
「いえいえ、リーダーが悪い訳では無いので気にしないでください。勝手に少し期待していただけですし、貴女に非があるわけではありませんので。」
先ほどとは打って変わり、オロオロし謝ってくる姿に不謹慎ではあるが笑ってしまった。案外彼女は普通の女の子なのかもしれない、ただ単に剣を交えるのが好きなだけで。そういった面が表に出ていたから勘違いもしていたが、見方を変えてみると色々とわかることもあった。これは、今回の手合わせは引き受けて良かったかもしれない。
「参加してたのは月下の獣とイレギュラーパレード、後はまぁ...向こう側の人ですね。俺は色々理由があって知っていましたが、それ以外であの中に政府の人間と繋がって居る人はいませんでしたよ。俺が知る限り、ですけどね。」
表情をただし、真面目な顔つきになればそう話す。そう、あの中で政府に密告する人など居ないはずなのだ。己が情報を渡すように掛け合っていた2人も、親友も、それ以外も。まぁ...唯一可能性があればあのヤンデレ男ではあるが、あいつは最後まで生き残っていなかったため除外である。とすれば、ほかにはだれが...?
刀を下げたまま、思考をフル回転させて一人一人の特徴を思い出す。ダメだ、誰も黒とは言えない。
「ほんと、何で政府が知ってたんですかね。五年たって今でも謎ですよ。」
- Re: 真実の果て、愛は狂う【募集中】 ( No.69 )
- 日時: 2016/09/05 21:15
- 名前: 咲来 ◆hjAE94JkIU (ID: EkFUTbCM)
- 参照: http://おたふくになった、最悪。
【了解致しました。では、魔女さんと絡ませて貰っても宜しいでしょうか?分けて返信させて貰いますね。】
>>68
【今和泉 京花/街の中央にある公園】
「まあ、そうなるよね普通。自分でも時々何故特殊課のリーダーやっているのか分からなくなるもの。わああ、其本当?本当ならもっと力つけなくっちゃね。勿論、怒ったりはしないよだから安心してね」
ガシャ、と音を鳴らしては剣先を相手に向ける。まるでその行動は目の前にいる獲物を狙っている用にも捉えることが出来る。妖しく笑い相手に返答を返すが本心は定かではない。口ではそう約束するものの大抵はその約束は守られない事が多いのだ。だからそれを分かっているメンバーはそうなる前に自らやめたりと手合わせを放棄することも珍しくない。尚且其を分かった上で、理解した上で彼女も行っているのだから余計たちが悪いのだ。
「~っ。もう、その口チャックしてくれるかな。閉じないならこの剣で塞ぐけど。分かったよ、君がどんな人の事を冷酷と思っているのか。でも、その前に」
プルプルと恥ずかしさからなのか小刻みに震え始める京花。その顔は真っ赤で赤いリンゴの様だ。キッときつく相手を睨めば瞬時に髪留めに手を伸ばす。そして髪止めを外し小型ナイフにすれば相手目掛けて投げつけた。支えをなくした髪は重力に逆らうことなく綺麗にストンと肩に落ちた。
投げつけた後ばっと顔を上げれば「じゃあ、君の言うとおりの血が通っていない人になれるように頑張るね」なんて言って相手を見つめた。
「本当、それなら良かった。そっか、余り力に慣れなくて御免ね。少しでも力になれるといいんだけど、そう言う情報は耳には入ってこないからな」
自分勝手、自分中心が当たり前となっている彼女にとっては相手に謝ることなど珍しくそう言う場面に遭遇することは余り無いのだ。逆に謝ると言うことは彼女自身罪悪感を感じているという示しにもなっていた。だが、ごく稀であるためその行動じたい嘘では無いのかと口々にいう奴が居ることも事実。信じてもらえない反動からか何時しか暴れ気持ちは変化し今の状態に至ると言うわけだ。そして唇を噛み締めフラりと頭を上げた。
「と言うことは、読みは完全に外れたわけだね。政府の人間と繋がっていないとなると、逆にどうやってその情報を広めたのかが謎になってくるね。その手が使えないなら一体どうやって。」
首を傾げ考え始める。何故目の前の彼とこんな話をしているのかは謎であるものの突っ込まないで置こうと心の中で思った。突っ込んだら終わりな気がする、ついでにこの楽しい時間が終ってしまう気がしてなら無いのだ。しかしながら、話をすればするほど最悪のゲームについては謎が深まるばかりである。一向に解決の糸口は見つからず逆にイライラが募る。はあ、と溜め息を吐いては無意識に拳を強く握った。
考えとは気持ちとは裏腹に今にも相手に突進する勢いの体勢で有ったものの相手が剣を下げたことによりその行動を止め不意に踏み止まった。
「そうだね。君はもしかして5年前の最悪のゲームを追っているの?そうだとしたら、何で知ろうとするの?知ってどうするの。もしかして其は誰かのためなの。」
- Re: 真実の果て、愛は狂う【募集中】 ( No.70 )
- 日時: 2016/09/06 19:18
- 名前: 月無 (ID: mXDJajPZ)
【はい、了解いたしました。お待ちしておりますね。】
>>69
【雨水 嵐/街の中央にある公園】
「世の中、どうなるかはわかりませんしね。俺は流れに身を任せてここに居るので、この先も政府に所属しているかは定かではありませんが。 あはは、それは良かった。それが聞けて安心しましたよ。」
剣先を向けられても大して怯む様子もない。彼女の言葉が本心か嘘かなんてことはわからないが、どちらにしろこちらが不利なことには変わりない。「女性だから」と言うのも本気を出せない理由の一つではあるが、そんな隙を突かれたら命がいくつあっても足りないためあまり気にしないようにしている。一番の不利要素は何故か彼女に惹かれている事だ。
恋愛感情か__否、それはないと思う。あの頃あの人に抱いたような感情は、生憎目の前のリーダーには持ち合わせていない。
笑うリーダーを見ながらそんなことを思っていれば、不意に震え始めたためどうしたのかと少し心配になる。なにか病気持ちだったりしただろうか、知る限りでは彼女は至って健康体だったはずなのだが。
真面目に心配をして声をかけようとした矢先、真っ赤な顔が見えて口を噤む。嗚呼そういう事か、それならば震えた理由も分かるし特に心配することもないであろう。我ながらもう少し動揺した方がいいのではないかとか、客観的に自分を見てそう思えばその思考にすら苦笑した。
「それは怖い、言う通り黙っておきましょうかね...あぁ、でもそんなことをしたらリーダーと話せなくなってしまいます。 それは嫌なので、必要最低限の事は話させていただきますね?」
いつも通りを心がけて口元に笑みを携えれば、指の間で飛んできたナイフをキャッチしてクスクスと楽しげに笑う。髪留め型のナイフとは面白い、何度か見たことはあるが自分が標的になったのは初めてである。
「それは困りますね。リーダーには血の通った人でいてもらいたいです。」と当たり障りのないことを言えば、ナイフになった髪留めを元に戻して邪魔になるためポケットにしまった。あとできちんと返しておこう。
「まぁ、あまり知られていいことでもないでしょうからね。上層部の方も、念入りに隠蔽したりしているんでしょう。」
謝られて少し目を開けば、クスリと笑ってそう返答する。上の考えることはよくわからないが、どうせ良からぬことをしているのだろう。いつの時代も、上に立つものが力を握り好き勝手にやっているものである。指名手配されている知人たちよりも、よっぽど犯罪者らしくはないだろうか。
情報の流出については自分もよく分からない。自分以外に政府関係者がいたか、繋がりのある人物が居たか。居なかった、とは断定できないため何も言わずに口を噤んだ。憶測だけを言っていては、リーダーの頭を混乱させてその苛立ちを増加させるだけである。
「んー...追っているといえば、そうなのかも知れません。理由と言われても、そんなに大それたものでもカッコイイものでもありませんよ。ただあの人が、何を思いあの場にいたのか知りたいだけです。それさえわかれば何もする気はありませんよ、俺に出来ることなんて限られていますからね。」
くるりくるりと刀を回し、珍しく自嘲気味な笑みを浮かべれば掌に視線を落とす。何もできなかった、弱くて哀れで惨めな自分。ゲームに参加することも、彼女や親友を助けることも、力になることだってできなかった。所詮は部外者、あの輪の中にはいつまで経っても入れないのだ。
「力があれば、何か変えられたのかも知れませんけど...」
今更言っても遅い事ですよね、そう言って顔を上げればすぐにいつもの笑みへと戻した。
- Re: 真実の果て、愛は狂う【募集中】 ( No.71 )
- 日時: 2016/09/19 15:19
- 名前: 咲来 ◆hjAE94JkIU (ID: EkFUTbCM)
- 参照: http://お待たせいたしました。
>>70
【今和泉 京花/街の中央にある公園】
「そうよね、此の時代だって少しずつ変化していく訳だし未来がどうなるかなんて誰にだって分からないわ。僕だって今は政府に所属ているけどこの先どうなるかなんて分からないもの。そう言うの考えたくもないけどね。安心されるんだったら言わない方が面白かったかもね。少しは君がおどおどと動揺するところ見たかっただけどなあ」
パンと両手を合わせれば大きな音と共にそう呟いた。先程から、剣先を幾ら相手に向けても驚いたり怯む様子を見ることすら出来ない。その様子に思わず落胆する。少し位は驚いてくれてもいいと思うのに逸れすらないとなると、怖くない、余裕とでも言いたいのだろうか。
此は唯、自分の勝手な想像に過ぎない。頭ではそう分かっていても悔しさや相手に沸々と吹き上がる怒りすら覚える。
思い返せば初手から間違っていたのだ。少しの興味本位から近づき声を掛け、手合わせをお願いし今に至ると言うわけなのだが今の状況は彼女にとっても何の面白味も感じることは出来なかった。逆に相手に失態を見せているだけである。そうなるなら最初から声を掛けずに近づき剣を突き刺せば良かったのだ。
そう思えば顔は曇り、相手へと向けていた剣を綺麗に鞘へと収めた。その場から1歩下がり降参とばかりに上に手を挙げ微笑する。物事に対して諦めることがなかった彼女にとってはその行動は珍しかった。然しこれ以上続けても相手に剣を当てることすら難しいと結論付けての行動であった。
「本当に怖いとか思っているの?僕には其が本心だとは思わないけれどね。僕は構わないよ。話せなくたって。だって、回りから文句を言われずにすむし。その方が好都合なんだけどなあ」
予想通り難なく髪留め型のナイフはキャッチされ思わず調子が狂う。こんなことで落ち込みなんてしないが多少は自分の腕に自信がなくなったりするものである。
「そっか、でももう手遅れだろうね。元からねじが外れてるし修正不可能だと思う。自分自身が血が通ってない等と言うつもりはないけどほんの少しは逸脱していると思うよ。あくまで、予想にすぎないけど。__ちょっと、その髪留め返してよ。人から貰った物なんだよ。僕の大切な物なの。」
キャッチされた髪留めをどうするのかと見ていると相手は此方に向けて返すわけもなく髪留めを綺麗に元通りに戻せばポケットの中に仕舞ったではないか。頭では返してくれると分かっていても思わず口から言葉が溢れる。上記の言った事は本当であり彼女の手によって少しは改造されたものの大事なもので有ることは確かであった。
「隠蔽はしているだろうね。隠す必要なんてなかったらもう既に公表されているだろうし。だから政府は本当の事を隠蔽してまでも知られたくない情報を握っているのは確かだろうね。其が政府にとって不利になる情報かすら分からないけど。知りたいってほど興味は無いけれど少しばかりで話してくれてもねえ」
そう一人呟いた所で政府が話してくれるなんて更々ないと思うが呟く位なら良いだろう。政府が其処までして隠蔽したい情報に興味が沸かないと言えば嘘になる。だが、政府の回りを嗅ぎ回ってまで手にいれたい情報かと聞かれるとそれも其でまた違う気がする。だから政府がいつか話してくれる迄待つことにする。其が何年前かかったとしても。其処まで頭の中で考えれば思考を絶ちきり再び相手の話へと耳を傾けた。
「そっか、僕からは話を聞いても頑張れとしか言えないけれど無理も程ほどにね。探求するのとか自分が知りたいと思うことを追うことは悪い事じゃないって僕は思うよ。話してくれて、有り難うね。」
珍しく自嘲気味に笑う彼にほんの少し驚きを隠せなかったが其処には触れずこれ以上相手に追求するつもりはなかった。聞けば聞くほど、相手の昔の記憶を自分が掘り返している気がしてならなかったから。そう言うことに関しては一切関わらない方がいいのである。関わって余計なことをするよりかは確実に。
いつもの笑みに戻った彼に何て声を掛ければ良いのか分からずその場で返事を返すことなく口を固く閉ざした。
【ノア/街から少し離れた森の中】
街から少し離れた所にある大きな森に彼の姿はあった。彼__ノアは、いつも通りに寝付けなかった事もあり気分転換がてらに一人森を訪れていた。
いつ来てもその森は不気味なほど薄暗く何か出そうな雰囲気を醸し出していた。それ故に余り人は近づかずノアにとってはお気に入りの場所であり唯一静かに過ごせる場所でもあった。そして此の森を訪れるのがノアの日課でもあった。
「やっぱり、此処はいつ来ても落ち着く場所だな。静かだし人は居ないし。気分転換に此処に来て正解だったな。」
何をするわけでもなくぶらぶらと散歩をすれば近くにあった切り株に腰を下ろす。空を見上げれば満点の星が目に止まる。思わずその光景に息をのみ「綺麗だ」何て柄にも無いことを呟いた。星が輝いている此の時間帯は此の場所は最高の眺めでもあった。
ついつい綺麗で見とれてしまったが本来の目的を思いだしガバッ、と効果音がなりそうな程勢いよく立ち上がる。此処には星を見るために来たわけではなく剣の修行を一人で行うために来たのである。
「んー、ここでいっか。」
うろうろとその場を動き回りよい場所を見つければ近くにある木にジャケットをぶら下げる。そして今一度回りに人が居ないことを確認すれば鞘から剣を抜き出し一先ず近くに立っている木に向かって剣を振り上げ抜刀する。何発か打ち込めば木は倒れその行動を繰り返し倒れてはまた違う木へと移っていった。
夜と言うこともあり念のため力は押さえているものの、木の倒れる音はどうすることも出来ず大きな森に響き渡った。暫く木に向かって打ち込んでいたノアだったが満足したのか剣を鞘に収め来た道を戻り始める。
「そろそろ、時間も時間だし帰るか」
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