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【お知らせ】真実の果て、愛は狂う【募集中】
日時: 2018/05/10 00:14
名前: 月無 (ID: nLPrrFyW)

____人の信頼関係なんてすぐに崩れてしまう。今まで築き上げてきたもの全てが一瞬で否定された時、人はどうしようもない喪失感に襲われ壊れてしまうのだ。____

とある本に書かれたこの文章に、どれほどの思いが詰まっているのかなんてわかりはしないだろう。
あの血まみれたゲームを生き延びた人にしかわからないこの思いを、幸せに暮らしている現代の人々にわかってほしいとは思っていない。けれど、知っていてもらいたいのだ。美化されて伝えられている英雄たちの本当の姿を。そんな英雄たちに置いて行かれた者たちの思いを。

五年がたった今なら伝えられる真実を、どうか頭の片隅にでも入れておいてもらい。英雄たちに憧れる者よ、英雄たちに感謝する者よ、五年前の真相を知りたいのならば今抱いている英雄たちへの想いを捨ててくれ。まっさらな心で聞くからこそ、きっと見えてくるものがあると思うのだ。

____英雄たちは、神ではない。愛する者を守るために必死な人間なのだ。____

だからどうか、今から聞く話の後にこれだけは覚えておいてほしい。
あいつらは子供で、お前たちが憧れるような理想の英雄なんかじゃないんだ。
もっと身近な存在で、ただの人間だった事を、どうか忘れないであげてくれ。



さて、前置きが長くなっちまったがさっそく本題といこうか。

...五年前、安都にはそりゃあ賑やかな連中がいたんだがな____

【プロローグ/虎灰 鎌】





今回はプロローグから説明文まで、すべて小説版のキャラがやらせていただきます。そしてストーリー性にしたいと思います。
名前を変え、リメイクしてしまいました月無です。色々変えちゃったけど原型はとどめてる...はず。

小説版をお読みいただかなくても参加できるようにいたしますので、どうぞお気軽にご参加ください。というか小説全然投稿してないので、読むことがないです。進み次第説明していきます((
ルールはありますが、そこまで厳しい方ではないと思います。が、他の参加者様の迷惑になられるような場合はご指摘させていただきますので。(そしてそれを見落とす可能性もなきにしもあらず)


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Re: 真実の果て、愛は狂う【募集中】 ( No.112 )
日時: 2016/10/09 18:29
名前: みこと (ID: 6vo2Rhi6)

>>107
【テスト週間中なのでしばらく返信送れます;;すみません】

【楠木梨乃/教会】

神は居ない。少女はまたそう言うと微笑んだ。
はっきりと居ないと言う人は今までにも何人か見てきたが、それでもまるで世のことわりを説いているように自然な口調で、澄んだ眼で否定はしていなかったと記憶している。
シスターとしては珍しいと思っていたが普通の人でもここまで確信を持って言ったりはしないだろう。

この人は、どんな人物なんだろうか。あの眼は、ナニを見てきたのだろうか。あの眼の奥にあるものに触れたらどうなるんだろうか。

莉乃は少女に対する興味がふつふつと腹の底から込み上げていくような感覚を覚えた。
神は居ないと言いのけて莉乃に対し理不尽に怒ってきたり憐れんできたり可笑しなことを言ってきたりしない。
それどころかギルドのメンバーには梨乃の個性として受け入れられてたカミサマへの信仰を信仰として認めてくれた。
ありがたいことだが正直あまりここまでしっかりとした理解を他人から得れた覚えはない。
珍しい人もいたものだ。彼女のような感性を持っている人はきっと少ないだろう。
出来るならこの少女のことを知りたいと抑えられないどころかむしろこのままでは溢れ出てしまうほどの興味。
徹底的に冷やされていた水が徐々に沸騰していくのによく似ている。

「貴女、シスターぽくないね。人を神と同等に扱うなんて神に対する不敬ですーとか何とかワケ分かんないこと言ってこないから楽でいいけど。」

莉乃は片膝をついた格好をやめて両膝を抱え込むように座り直してから不思議そうに、しかしどこか嬉しそうに言いながら少女を見つめ返し微笑む。
月の精霊ですと言われても今なら信じれそう。
心の中で一瞬はそう思ったが、すぐにありえないと否定した。神さえ居ない世界に精霊という存在が居るはずもない。
カミサマだって人間だ。人間だからこそあの御方はカミサマだ。
だからこそこの人だって人間だ。
うんうんと軽く頷きながら自分の中で勝手に完結させた時、少女の溜息が聞こえた。

「あぁ、自己紹介してなかったね。私イレギュラーパレードの楠木梨乃っていうの。」

自己紹介をしていなかったことに対して緩いと言われたのかと誤解し莉乃は軽い自己紹介をする。
これでどうだと言わんばかりの笑みだった。

Re: 真実の果て、愛は狂う【募集中】 ( No.113 )
日時: 2016/10/10 19:35
名前: 月無 (ID: nLPrrFyW)


【ゆっくりで大丈夫ですので、お気になさらないでくださいませっ。】

>>112

【シスター(蘇芳 暁)/教会】


「だって私はシスターじゃないもの。逆に「貴女は凄くシスターらしい人ですね」なんて言われたら驚きだわ。」

両膝を抱え込むように座り、こちらに微笑みかける少女。どうやらイレギュラーパレードの一員とはいえど、人を見る目というのはありそうである。この前教会に来た男が「あぁ、貴女はシスターに相応しい!」なんて言って拝め始めたから少し不安だったのだ。世界は広いとはいえ、神はいないと断言する奴のどこがシスターらしいのか不思議である。

とりあえずは名前を聞こうか、そう思っていれば先回りさせるように名乗られて内心で感心した。基本的、イレギュラーパレードのメンバーは名乗るのを勿体ぶる。もしくは通り名やらを名乗り、本名は明かさない。だからこうやって素直に名乗る子は珍しいと思ったのだ。まぁ、今の名前が本名かどうかなんて分かりはしないが、多分嘘はついていないだろ。というか、彼女が嘘をつけるほど器用だとは思えない。

「そう、楠木ね...覚えておくわ。私の事はシスターって呼んでちょうだい。」

覚えるように一度名前を呟けば、自分の名は名乗らずにここでの呼び名を言ってクスッと笑う。名前はタブーだ、私達が決めた「決まり事」の一つに「名は絶対名乗ってはいけない」というのがある。一応指名手配犯だから、本当であればこうやって普通に生活していことすら危ない。だから顔を隠し、名前も名乗らないという最低限度の「ルール」を決めて生活しているのだ。
今はまだバレてはならない。そう内心で暗示のように数度唱えれば、いつも通りの笑みを口元に浮かべながら立ち上がった。私はシスターではない、どちらかといえば聖とは真逆の存在。最古の吸血鬼__と、そこまで思えばまたやってしまったと内心で舌打ちを一つ。もうあの記憶は封じ込めているはずなのだけど、ふとした瞬間に蘇ってしまうのだ。所謂「黒歴史」というやつが。

「それで?お嬢さん、どうしてイレギュラーパレードに入ったのかしら。ギルド方針に惹かれて?おね...萌黄 若菜に惹かれて?それともその両方か、はたまた別の理由?」

Re: 真実の果て、愛は狂う【募集中】 ( No.114 )
日時: 2016/10/19 18:57
名前: みこと (ID: 6vo2Rhi6)

【ありがとうございますっ!
あと、ソロでやっているsummonの男性を二人目として投稿したいのですが、よろしいでしょうか…?】

>>113

【楠木莉乃/教会】

「え、うそコスプレだったの?本職の人じゃなく?」

少女の発言に驚きが隠せず莉乃はぽかんと間の抜けた顔になりながらそう言葉を零した。
莉乃の恰好が派手なせいで素行が悪い奴といったような判断されて彼女にとって余計なお世話な面倒くさいことになってしまう事が何度かあった。
そのため見た目だけで判断しないように心掛けていたが、どうも目の前に居る少女は修道服が似合いすぎており、コスプレや変装という意味で着ていると言われるより本職の人が着ていると言われた方がしっくりきてしまい本職だと思っていた。
もし少女が何も言わなければ彼女はこの先一生無神論者のシスターも存在すると勘違いしたままだっただろう。
まだまだだなぁ、と少し悔しくなるがすぐにその気持ちを表に出さないように心の奥に仕舞いこむと、莉乃は少女の言葉に対し深めに頷く。

「オーケー、シスターさんって呼ばせてもらうね。」

通り名、みたいなものだろうか。イレギュラーパレードにはそれで呼んでくれという人が多いから特に驚きはしない。
莉乃にも通り名はあるのだが少女―――シスターにはそれを名乗るより本名を名乗りたかったのでやめておいた。
少し前に知り合いとの会話で、相手のことを深く知りたい時は自分のことも同じかそれ以上のことを相手に知られる必要がある。とか何とか言われたのを思い出したからだ。
名前が聞けなかったのは残念だが、ぽんぽん色んなことを教えてもらえないだろうし名前を聞くのは今回は諦めることにした。
しかしシスターでもないのにシスターと呼んでほしいという人がいるなんて世界は広いと楽しくなる。

そしてもしかしたら、と様々な憶測が頭の中で飛び交う。
初対面の自分には言いたくないのだろうか、言えない理由でもあるのだろうか、名前が嫌いなのだろうか。

まさかシスターは名前を隠さなければならない存在なのかな。

そう考えながら莉乃がもう一度彼女の顔を見てみると気のせいかもしれないが少しだけ妖しさが増しているように思えた。
それと同時にそんな人にほんの少しでも興味を持たれているとは本当に今日はいい日だと嬉しくなった。
夜という時間帯のも相まって普段より心躍り、シスターの問いにすんなりと応える。

「そうだね…私は方針に惹かれたのかなぁ。恰好とか髪とか直す気がないから月下の獣には入れないってのもあるんだけど、どんなに奇抜でも何やっても堂々としてろみたいなところが良いなって思ったの。」

どちらも暖かそうな雰囲気で悩んだのだが自身の恰好なども考えイレギュラーパレードを選んだ。
今でもその選択には後悔はしていないし楽しくやれている。
ただ、月下の獣の人達には迷惑をかけているのでほんの少し申し訳ない気分になる。
しかし、改善しようと思っていないようだが。

そしてシスターの言う“萌黄若菜”という人物について考える。
その人のことは何度かギルドの数名から聞いたことがあり、馴染みのあるような名前だが漠然としか知らないため少し悩んでから口を開いた。

「あと萌黄さんの名前は聞いたことある。その人ってイレギュラーパレードの人だよね?お知り合いなの?」

言い終わった後、ギルドのことを深く理解していない自分が情けなく感じながら、なぜ、何度も機会があったのに深く掘り下げなかったのか、そう自身でも不思議に思った。

Re: 真実の果て、愛は狂う【募集中】 ( No.115 )
日時: 2016/10/19 23:03
名前: 咲来 ◆hjAE94JkIU (ID: EkFUTbCM)

【すみません、大分返信遅れました。拙い文で申し訳ありませんがお暇な時にでも返信して下さると嬉しいです。】

>>73

【今和泉 京花/街の中央にある公園】

「ふーん、なら良いけど。そっか、思ってない何て言われたら危うく刺しちゃう所だったからこの剣で。話せない事がどんなに辛い事なのか全然想像はつかないな。いつか、大切な人が失った時分かるのかな僕にも。その辛さが」

ポンポンと軽く剣の鞘を叩き威嚇するように目を細める。然しながら、彼が言う話せない事の辛さは理解できない。辛さを体験していないから言えることかもしれないが、この先何があっても彼のように思うことは無いだろう。例え、大切な人を失おうと。

「嗚呼、何だそういう事だったんだ。なら、早く言ってよね。無駄に焦っちゃったじゃん。勿論誰かに告げるつもりは無いよ。君の政府への思いは秘密にしておくからさ__って、髪飾り投げないでよ。習わなかったの物は投げちゃ駄目だって」

まさか、彼が自分に保険を掛けてくる事には少々驚いたが秘密にして欲しいと言うのならそれに従おう。誰かしらにこのことをベラベラと告げるつもりは最初から無いし、ましてやこの話を言える人さえ居ない。居たとしても副リーダくらいなものなのだ。

ふと、そんな事を頭で考えていたらこちらに向かって何かを投げられて瞬時にキャッチする。手の中に収まったのは紛れもなく自分の大切な髪飾りで思わず相手に文句の言葉が溢れた。


「別にぃー、分かってたから謝らなくていいよ。謝られたら逆にそれはそれで心にグサッとくるから。それに「危機的状況」に慣れていることは悪いことではないし、この立場なら尚更。当てれなかったのは本当に残念だけど、今回は僕の腕が鈍ってたと言うことで」

そう相手に告げた直後パチンと京花は両手を合わせた。まるで、この話は終わりとでも言いたげな表情を浮かべては、気が抜けたのか欠伸を一つしたあと空に向かって大きく伸びをする。

彼が、鞘に剣を収めるのを横目に彼女は腕時計に目を落とした。暫くの間無口だったものの何かを思い出したのか、今が夜中の2時であると言うことも忘れて思いきり大声を上げた。

「え、もう2時じゃん。やばいよ、ねえやばいよ。」

戦闘に夢中になって本来の目的をすっかり忘れていたが、本来公園に来た理由は彼と戦闘を行う為ではない、あくまで彼を探すことが目的だ。

それを今更ながらに思い出し血の気がさぁー、と引いていく。すぐ近くに立っている嵐にさっと近寄れば、ろくに何がやばいのかも伝えずグラグラと相手の体を揺らした。明らかにパニックに陥っている様子でブツブツと呪文の様に言葉を紡ぐ。

「(嗚呼、やばい。何で戦闘なんてしたんだろう。確かに暇だったし、少しならと思ったのが間違えだった。そもそも、書類の作成手伝って貰うために探してたのに何処でどう道を間違えたんだよ)」

今更どうこう思っても無駄な事だとは分かっているが、どうしても考えずにはいられないのだ。もう、こうなっては仕方あるまい。目の前の彼にやはり頼むしか無いのだ。

「ねえ、雨水君書類作るの手伝ってくれないかな。どうしても今日中に持っていかないといけないんだけど終わらなくて。__え、何何手伝ってくれるって。有り難う、それじゃあ早速行くよ」

傍から見れば、完全におかしい子であるが、今の彼女はそれを気にしている場合では無かった。一人で芝居をうつかのように相手からの返事を待たずして自分の良い方向に解釈をする。そして相手に有無を言わせないように「やってくれるよね」と言う意味も含めニコリと軽く笑えば相手の手を握り走り始めた。これこそ自己中だと言われる原因ではあるが彼女に取っては相手の意思は全く持ってお構い無しなのである。

>>83

【ノア/街から少し離れた森の中】


「魔女、森の番人。ね」

相手の言葉を反復するように言葉を紡いて見たものの、この言葉に聞き覚えがあるのか無いのか自分でも定かではない。もしかしたら、街で聞いたことある名前なのかも知れないが正直言うと全く覚えていないのだ。勿論、偽名と言う線も捨てきれないが通り名と言うことも十分に考えられなくない。用心深くもう1度フードを深く被っている人物に目を配って見るがやはり、覚えがないのかいまいちピンとこなかった。

過去の記憶を手繰り寄せる様に、暫し唸っていると相手から暫くして質問を投げかけら思わずビクっと体を揺らした。

「何、そんな事を知ってどうするの。しかも、赤の他人に況してや知らない人にベラベラと目的をいう人なんて居ないだろ」

先程と打って変わって冷たい視線を相手に送った後まるで敵対しするかの如く睨みつけた。何を理由に目の前の人物が目的を聞くのかは分からない。もしかしたら単に情報収集かも知れないし、ただ単に興味本位かも知れない。一つ言えることと言えば、目の前の人物の意図が分からない以上迂闊に口を開けないと言うこと。

口を開き、相手のペースに飲まれうっかり話してしまったら元も子もないし全部水の泡だ。況してや、仲間でもなければ全く知りもしない赤の他人に。
そう思えば、必然と口元は引き締まり、頑として言わないとでも言いたげな表情を顔に浮かべた。

「別に手を貸して、欲しいなんて更々思わない。利害が一致した所でな。それに、良くも知りもしない奴に手を貸してくれるとは限らないだろ。上辺だけって事も充分に考えられるしな」

獣と狂人と言う言葉が一瞬気になりはしたものの、スッパリと相手の提案を切り捨てた。確かに、悪い提案とは言えないが最初から怪しい奴にこちらから手を伸ばすつもりも毛頭ないのだ。

それに、利害が一致すればと目の前の人物は言っているがその内容さえ分からない状態で「うん」なんて言えるはずはない。其れこそ、面倒事に巻き込まれて後後厄介になるだけだ。そう、ノアは頭の中で軽くそう考えを纏めれば相手の反応を待った。


Re: 真実の果て、愛は狂う【募集中】 ( No.116 )
日時: 2016/10/20 21:10
名前: 月無 (ID: nLPrrFyW)

【もちろん構いませんよっ!お待ちしておりますね。】


>>114

【シスター(蘇芳 暁)/教会】

「コスプレって、聞こえが悪いわね。好きでこんな格好してるわけじゃないわ。」

どことなく機嫌悪そうな声でそう返せば、「そう見られても仕方ないのだろうけどね」と付け加える。別にコスプレだと思われるのは構わないが、流石に面と向かってる言われるとイラっとくるものがあるのだ。彼女に悪気があった訳では無いだろうから、あまり機嫌を損ねるのも可愛そうだけど。
シスターと呼ばれるのも、実を言うとあまり好きではない。とはいえこの場所を提供してくれた男がそう名乗れと言ったから、今更「シスターって名乗りたくない」なんてワガママを言えないのである。そこまでの迷惑はかけられないし、かけたくもない。これ以上の借りを作るのは癪に触るのである。

「方針にねぇ...まぁ、あの緩さに惹かれる人は多いけど。格好自由、性格自由、ある程度のことならやっても許されるし?たしかに、自由でいいとは思うけど限度があるわよ。...私が言えたことじゃないんだけど。」

イレギュラーパレードの方針に惹かれる人は多い。それは暁もよく知っていた。ある程度のことは何をしても許されるという緩さは、月下の獣にはないからだ。とはいえ、暁はその方針に惹かれて入団した訳では無い。もちろん、そういう所も好きだったがそれ以上に好きなものがあった。
「萌黄 若菜」の存在である。今の暁は彼女がいたから作られたと言っても過言ではない、それほどまでに大きな存在がいたから「イレギュラーパレード」という問題児ばかりが集まるギルドに入団したのだ。

自分もかつてはかなり自由に振舞っていたから、とやかく言える立場ではない。とはいえ口から出た言葉は本心なため、最後に小声で付け足した。あの騒がしい日々は今でも鮮明に思い出せる、だから別にイレギュラーパレードの方針をまるっきり変えろとは思わない。ただ少しぐらい、月下の獣に迷惑をかけないようなあり方をしてほしいと思っているだけである。

「って、アンタ知らないの?ほんとにこの安都の子?」

信じられないというような眼差しで楠木を見れば、「一般常識よ」と言ってため息をつく。いや、関心がなくたって流石に何をした人かぐらいは覚えておいても良いと思う。一般人ならまだしもイレギュラーパレードの一員だ、名前を知ってるぐらいとはどういう事であろうか。

「萌黄 若菜、元イレギュラーパレードのマスターの実娘。「癒しの巫女」とさえ呼ばれた実力者で、ギルドの中では唯一と言っていいほどの常識人だったわ。...で、五年前に起こったゲームを終わらせた「英雄」の片割れ。」

スラスラとそう言うが、最後の方はどこか声に冷たさが宿っていた。とはいえほんとにごく僅かな変化だったから、目の前の少女は気づきはしないだろう。
萌黄 若菜、暁がイレギュラーパレードに入団した理由の人物。誰からも好かれ、尊敬され、羨望を集めたうら若き乙女。 今でも多くの人の憧れである、暁の姉のような存在の人。彼女の話をすれば一日では終わらないだろうと、暁は頭の隅でそう考える。簡単に説明できるような人じゃない、それほど偉大で尊き人。

尊敬とか羨望とかとはまた違う、少し異常とも取れる感情を暁は若菜に抱いていた。恋愛感情などでは無いが、きっとそれは傍から見ればおかしなものだったろう。でも、どれだけ指を刺されて噂されたって暁は気に止めなかった。大好きな姉が、自分の本質を見てくれた人が、「変わらなくてもいいんだよ」って言ってくれたから。だから胸を張っていられた、自分の足で立っていられた。思い出したら泣きそうになってきたから、一度目を閉じて溢れ出そうな感情を抑え込む。何も知らぬ子の前で、みっともない姿は見せられない。

「知り合い...そうね、そうだと思ってくれて構わないわ。」


_______________

【ゆったりご返信させていただきます。】

Re: 真実の果て、愛は狂う【募集中】 ( No.117 )
日時: 2016/10/21 15:23
名前: 月無 (ID: v8ApgZI3)

【いえいえ、大丈夫ですよ。ゆっくりのんびりで構いませんので、お相手お願い致しますm(*_ _)m】

>>115

【雨水 嵐/街の中央にある公園】

「それは怖い、物騒な事は好きではありません。...貴女のような人は、わからない方がいいと思いますよ。あぁいや、別に悪口とかじゃありませんからね?なんと言えばいいのでしょうか...底抜けに明るかったり狂ったりしている人ほど、知った時の絶望は大きいですから。」

威嚇されてもなお笑顔を浮かべる嵐は、鞘に収まった剣を一撫でしてどこか遠くを見つめる。彼女のような人は辛さなんてわからなくて良いと思う。知っていた方がいいというほど、この感情は軽いものではない。

「投げるためのものなら、別に構わないのかと思いまして。気を悪くされたらすいません。...ふふっ、ありがとうございます。そう言っていただけると安心します。」

どうやら投げてはいけなかったらしい。髪飾りを受け取った彼女に注意され、「貴女がいうセリフですか」と思いもしたがなんとか心に留めておく。まぁ、きっと大切なものだったのだろう。少し悪いことをしたなと思いつつも、必要最低限の謝罪だけすれば言わないという言葉に安心する。
いま政府から目をつけられたり、追い出されたりするのは避けたいところだ。親友たちの居場所を提供できているのは政府という肩書きがあるからなので、辞めてしまえばそれが使えなくなる。自分ひとりの問題ではないため、少し行動は慎重にしないと。

「まぁ、それもそうですね。立場的には慣れていた方が危険も減りますし、いいのかもしれません。ふふっ、ならそういうことにさせて頂きます。いつでもお相手致しますので、どうぞお気軽にお声かけください。」

柔らかな笑みを浮かべつつ、彼女が話を切るように手を叩いたことに安堵する。話すのは構わないが相手が相手だ。 今まで絡んだ事がなかったのもあり、若干ではあるが緊張していた。社交的な性格だと良く言われるが、別に他人とコミュニケーションを取るのが得意な訳では無い。どちらかといえば苦手である、見ず知らずのは人というは何を考えているのか読めないから。

色々と考えていれば体を揺らされ、「やばいよ」とか何とか言われて少し困惑する。確かに夜更けだが、別に子供ではないため何時に帰ろうが咎められることはない。公園で騒いだことを気にしているのだろうかとも思ったがすぐに否定する、彼女の性格を考えればそんなことでやばいと思うことはないと思う。
ならばどうしたのだろうか、そう考えていれば横で「資料作り」という単語が聞こえて視線を向けた。こちらに向けられる有無を言わせぬ視線と声に、内心舌打ちをするも面には出さない。

「わ、わかりましたから走らないでください。夜は暗くて危ないですし、きちんと終わるまでお付き合いいたしますから。」

Re: 真実の果て、愛は狂う【募集中】 ( No.118 )
日時: 2016/11/06 14:40
名前: みこと (ID: 6vo2Rhi6)

【すみません!ありがとうございます…っ!
 返信はまた後ほどさせて頂きます!】

参加用紙

__まぁ、あれよあれ。語れる人生ってのは何気羨ましがられるんだぜ?__

名前/読み方【諏佐 昌宏/すさ あきひろ】
性別【男】
年齢【32】
所属【フリー】
性格【ちゃらんぽらんで面倒くさがり。仕事はできるのに隙あらばサボろうとする不真面目。やる気がなかなか起きないために必要最低限以上はしようとしない。そのために重要な仕事は自ら進んでやりたがらないため大事な仕事は任されにくい。しかしあまり表には出し手はいないが、関わったらどんな結果になろうとも最後まで付き合い見届けるといったように責任感はある。
隠すほどの事はないと思っているので基本的に包み隠さず自分のことを話すがそれは聞かれたら話す程度。逆に言えば聞かれないなら一切を話すつもりがない。なぜなら人に話すことより人の話を聞く方が好きで自分のことより相手の話が優先純度が上なため。
話を聞くのは好きだが無理に聞こうとしないように細心の注意は払っている。
他人に対しての興味心他人と同じ時間を共有したいという欲求が強いため誰とでも仲良くなろうとするために少々馴れ馴れしいと思われがちだが本人なりに付き合いには気をつけている。
自身のことをおじさんというが本人なりにいずれ言われても良いように耐性をつけておこうという心構えからで認めているわけではない。】
容姿【青みが強めの藍色に近い色のたれた眼。少し癖のある黒い髪を襟足を短くしたウルフカットにしており前髪を立たせている。
服装は白シャツに緩くループタイ(留め具は黒い石が埋め込まれているもの)をして杢調カーディガンとデニムパンツといったスタイルが多い。
大体はへらへらしたような笑顔でいる。】

備考【summonになったのは二十歳の誕生日。休日だったのもあり昼頃から初めての飲酒で羽目を外し過ぎたため。
出来上がってしまい友人とノリでjudgeをインストールしてしまった。友人はインストールをした振りだったが昌宏は本当にしてしったので直後に酔ったままの状態でだが登録に行った。
その次の日から「酒は飲んでも呑まれるな」という言葉を胸にしっかりとセーブするようになった。
データはループタイの留め具の黒い石に入っている。メイスや槍と言った長物を好んで使用する。21の頃一人で第七区に挑んで死にかけた際に守護神を召喚できた。魔術名は「誰ぞ為に吠えるのか」尾が毒蛇で獅子の頭と山羊の頭を持つ双頭の合成獣キマイラだった。
瀕死だったせいで幻覚でも見たのではないか、と言われるが本人は現実であったと思っている。しかしその時一回だけだったので自信はない。
ソロ活動しているがちょくちょくパーティーに参加させてもらっている。
人の話を聞くのが好きなので世間話として知っていることも多いが信憑性は薄い。
summonになる前は美容師の見習いとして働いており今も手先は器用で人の髪をいじるのが好き。
5年前、莉乃の髪を染めた張本人。莉乃が所々白い髪を気にしていたのでいっそどーんと全部染めちまえ、と遠慮なく染めた。
それから今現在まで彼女の髪を染め直したり整えたりするようになる。
あまり家に帰りたがらず基本的に外にいる。特に理由はないが、夜は一向に眠れず明け方からしか眠りにつけないため、毎日3,4時間くらいしか眠れていない。欠伸をよくするが眠いわけではない。
愛することは尽くすことだと思っている。なので恋人は今までに何人かはいて、相手に求められることは全て叶えるよう努めている。
しかし自分からは何も求めないため毎度の如く、私のことを本当に愛しているのか分からないといった言葉と共に振られる。本当に愛していたのでしばらくは落ち込む。
ただ単に自分のことを必要と思ってくれたことに報い入れようと思った結果で、自分の為に時間を割いてくれたという事実で満足してしまうだけ。
一人称は俺/おじさん。二人称はあんた。
イメージCVは藤原啓治。】
募集/乗っかり【昌宏が夜眠れないという事を知っている友人(性別問わず数名)/】


ボイス「初めましておじさんは諏佐昌宏です。できれば気軽に昌宏さんとか下の名前で呼んでくれ。オススメは昌くんなんだけど…どーぉ?」
   「昔っから本当に人気だったり有名だったりした人らは結構今も人気で有名なもんだよ。まぁそれが幸せなコトかどうかはしらねぇけどさ。」
   「俺の為に有限の時間を割いてくれたんだ。これ以上の我儘俺は言えねぇかなぁ。満足しちまってるし。」
   「……帰るの?あーうん、夜更け込んできたもんな…そりゃそうか。引き止めて悪かった!俺の分まで良い夢見てくれよー」

【こんな感じで大丈夫でしょうか?不備があれば直します;】

Re: 真実の果て、愛は狂う【募集中】 ( No.119 )
日時: 2016/11/06 14:34
名前: みこと (ID: 6vo2Rhi6)

>>117

【大変お待たせ致しましたっ!!ちょっとごたついていました……;;】

【楠木莉乃/教会】

ありゃ、やってしまった。怒らせちゃったかな?と彼女の不機嫌そうな声色に莉乃の内心はしくじった時に生まれる感情とよく似た感情が生まれた。
思ったままのことを言ってしまうのは流石に失礼だったか。不快な思いをさせてしまったのなら謝らなければ。そう思い「ごめんなさい」と言ったのだが急いで謝ろうという気持ちが先走り早口言葉みたいだ。
自分に非があると思って謝ろうとするといつもこうだ。あまり謝らないからだと思うようにしているがどうも自分に少し苛立ちを覚えてしまう。謝るのが下手くそだなんて小さい子じゃあるまいし。

「てか本当にシスターさんて呼んでもいいの?もし嫌なら別の呼称考えるけど……シーちゃんとかシス様とか」

目の前の少女をシスターさんと言った時ほんの一瞬だけ嫌そうな諦めたような顔になった気がしたので莉乃は少し遠慮がちに聞いた。
気のせいかもしれないがとりあえず、といったように。
気のせいならいいのだが、もし本当に嫌なら呼ぶこちらも向こうも気を使ってしまうことになる。
そんな気まずい状況には極力関わりたくない。

「そう、緩いの。それがちょっとありがたい。やりたいだけやれるってすっごく恵まれてることだし。……まぁ、そのせいでちょくちょく迷惑かけてしまうのは悪いなぁて思う時はあるんだけど。」

自分の自由を満喫したい、たくさんたくさん欲しい、いつか破滅が来たとしても笑顔で終われるようにしたい、と願ってしまう。上限なく、やれるだけ遠慮なく。そう思って相手のことより自分の欲を優先する自分はなんとも自分本位だろうか。いつかきっとバチが当たるだろうけど今の自分でありたいと願ってしまう。
だから分かってはいるのにうしても変えようと思えない。
しかしいつも制限を超えた行動した後は誰に、とは一切言わないがほんの少しの罪悪心がにじみ出て苦笑が生じてしまう。
本当にあのギルドは優しいから甘えてしまう。

「その、イレギュラーパレードでなんかすごい人ーとしか
……常識知らずです……」

ボソボソと呟くしかできなかった。そこまで浸透している常識を知らない自分はかなりの滑稽だなとしか思えない。
あのノリなら世捨て人であっても知っていなければならないことだったのだろう。
もう笑いしかない。しかし今は笑えない。
大人しくしっかりとシスターの説明を真剣に聞こうと正座に座りなおし聞く体制をとった。

「そう、なんだ。」

しかしシスターの口からスラスラと出てくる淀みのない萌黄若菜に対する賛辞の言葉に返せたのはそれだけだった。
予想以上にすごかっただの、その人のこと好きなんだねだの言えることは沢山あったし、そんなすごい人いるんだね、どれほどの自己犠牲を平和の為に強いられたんだろうね、なんて言葉が喉から出てきそうになったが、それでも言わない方がいいと思って必死にバレないよう咀嚼するように飲み下す。
きっとそれは言ってはいけない言葉だろう。それくらいなら梨乃も理解している。
素晴らしい功績を残した英雄にそんな事を聞くのは不敬だと分かっている。分かっているのに言いそうになってしまった。
きっとこれは自分が捻くれてて広い世界について理解を示してないせい。急いで蓋をして思ってないことにしなければ。

英雄は英雄なのだ。

全然関係の無い者がとやかく言う資格はない。ただそう伝えられたことを鵜呑みにするしかない。そうすることしかできない。
それが捻じ曲げられた事実だとしても。

「お知り合いなんだ……その、もしかしてすっごく大事な人だったり?」

そう言った後、すぐさま「いや、何でもない。」と首を振る。
自分がカミサマに対する想いと同じに考えてしまうのは彼女の想いに失礼かもしれないがそれと近しい物がありそうだと感じ出てきた言葉だった。

Re: 真実の果て、愛は狂う【募集中】 ( No.120 )
日時: 2016/11/09 18:37
名前: 月無 (ID: .g3iy5Ut)

【お久しぶり?でございます。
ご返信をしてなくて申し訳ないのですっ。今現在中文を打てない状態(スランプ気味です)で、立ち直りに一ヶ月弱はかかると思います。ですので、お相手してくださっているお方で待てないと思われれば蹴って頂いて構いません。 本当に私事で申し訳ありませんが、ご理解の程よろしくお願い致しますm(*_ _)m】



>>118
【特に不備はないためOKでございます。ちょっとアプリが現れた年とか、その他諸々の年月確認が済んでいないのでもしかしたら修正をお願いするかもしれません。その時はよろしくお願いいたしますっ】

Re: 真実の果て、愛は狂う【募集中】 ( No.121 )
日時: 2016/11/21 18:32
名前: みこと (ID: 6vo2Rhi6)

>>120
【ありがとうございます!よろしくお願い致します<(_ _)>
スランプはきついですね;お気になさらずゆっくりなさってください。

トキ様
よろしければなのですが、拙宅のおじさんをラザール君のお友達に立候補させていただいてもよろしいでしょうか?
もちろん蹴って頂いて構いません!!
返事はいつでも大丈夫ですのでご一考のほどよろしくお願い致します…っ!!】


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