オリジナルなりきり掲示板
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- 放課後オカルティカ
- 日時: 2018/09/29 22:26
- 名前: 宝治 (ID: iihmFlhR)
終業のチャイムは放課後が始まる隠世からの知らせ。
がらんどうの校舎は生徒達の迷宮に変わる。
トワイライトに照らされる校庭、伸びる影が蠢く。
…… ねえ、知らない方が良かったなんて、今更だよ?
■ ■ ■ ■ ■ ■
【概要】
シリアスあり、ホラーあり、もしかしたら戦闘もあり。
シナリオゴール、イベントなどは用意しております。 参加者様は高校生として非日常的な現象を調査して頂きます。 各回ごとに参加メンバーを募り、予め定めた条件を満たせばシナリオEND(エンディング)に至ります。
【期間】(参加者の書き込み頻度にもよるが)2,3ヶ月以内の終了を目標とする。短期集中型です。
【注意事項】>>2
【投稿ルール】>>3
【設定】 >>4 <制服>>>10
【キャラクターシート】 >>5
【募集要項】>>6
【NPC一覧】 >>7
【生徒】
1-B 白銀礼>>12(銀色の気まぐれ者さん)
1-B 古沢友宏>>21(初心さん)
1-D 如月有栖>>46(ももももさん)
2-C 葉山梨乃>>42(詩音さん)
2-E 古版伊悠>>16(荏原さん)
2-E 垣戸了子 >>8(宝治)
3-A 鞍内令太>>9(宝治)
◆Very thanks!!◆!
2018/06/08 詩音さんより、応援イラストを頂きました!
オリジナルイラスト掲示板に掲載中ですので、ぜひご鑑賞下さい。
シーン別流れ
伊悠・了子 :>>14,>>17,>>26,>>29,>>31,>>33,>>36,>>39,>>51,>>53,>>60,(伊悠・有栖・了子シーンへ)
有栖 :(>>45,>>47,>>52,>>57,伊悠・有栖・了子シーンへ)
伊悠・有栖・了子:>>61,>>64,>>65,>>67
礼・友宏 :>>13,>>15,>>18,>>19,>>20,>>22,>>23,>>24,>>25,>>27(礼・令太シーンへ)
礼・令太 :>>28,>>30,>>32,>>34,>>35,>>37,>>38,>>40, (礼・梨乃・令太シーンへ)
礼・梨乃・令太:>>44,>>48,>>49,>>50,>>54,>>55,>>56,>>58,>>59,>>62,>>63,>>66,>>68
「あらすじ」
今年5月、夜津花学園に転校生・白銀礼がやってきた。
オカルト同好会、占術愛好会、宗教研究会はそれぞれの目的から彼を自身の部活へと引き入れようと画策したが、内気な礼は彼らの強引な態度に激怒し勧誘を断った。
その様子を陰から監視していた探偵倶楽部所属・鞍内令太。彼は探偵業の一環として、3つの部活の悪事を暴こうとしているそうだ。二人は彼らの陰謀を暴くために行動を共することになる。白銀が剣道部へ入部届を出す道中、了子の親友・葉山梨乃と遭遇し、成り行きで剣道部部長の交渉に協力してもらうが、希望は拒絶される。……どうやら裏で宗教研究会の働きかけがあったようで……?
図書室では、探偵部部長・垣戸了子と図書委員・古版伊悠が、怪文書の謎に挑んでいた。その文書の内容は「新しく来た学生と仲良くしてほしい」というもので、真意は不明。
分かることは、送り主の名が「ヨルガホ」であること。どうやらこの学園に伝わる噂「ヨルガオ様」と関係しているようだ。このヨルガオ様をよく知る者・図書委員長の神田栞子が現れ、「禁忌」「おまじない」「出没スポット、目撃証言」に関する情報を提供した。ヨルガオ様を目撃した者はオカルト同好会の影井実らしい。
図書委員・如月有栖は神田栞子と図書整理をしていたが、神田は仕事の途中で消えてしまう。
独り取り残された有栖は奇妙な体験をした。見つけた栞には黒い押し花の装飾と句が添えられていたが……。
- Re: 放課後オカルティカ ( No.52 )
- 日時: 2018/07/07 23:18
- 名前: 宝治 ◆wpAuSLRmwo (ID: iihmFlhR)
>>47
【旧書庫】
【a:栞を観察する】
手作りらしき押し花の栞だ。丸みがかった五角形の花弁と二股に分かれた特徴的な葉から、ヒルガオ科の植物と推測できる。
透明フィルムの部分は経年劣化で糊が剥がれ四隅は小さくめくれており、黄ばみもひどかった。
裏には俳句が綴られているが詠み人の名は無い。クオリティからしておそらく学生の創作句だ。
どこか神経質な震えを感じさせる繊細な筆致で、夜空に浮かぶ星々……天の川について詠われていたが、読み方を変えれば意味もまた変わるかもしれない。
【関連画像を投稿しました。小説イラスト投稿掲示板よりご覧ください】
有栖が句の意味を読み解いていると、ふいに背後から声がかかった。
「如月さん。手に持っているものは、なぁに?」
気づかない内に神田栞子が戻ってきていたようだ。
しゃがみ込む有栖の真後ろから腕を伸ばし、ひょいと栞を取り上げしまう。
「ああ、これは、」
一呼吸溜めて、
「……如月さんも巻き込まれちゃったのねえ」
同情とも自責の念ともつかない苦渋の表情を微かに浮かべて、栞子は呟いた。
「信じるも信じないもあなた次第だけど、あなたは今しがた一つの怪異に触れてしまった」
有栖は唐突に思い出す。この学園に初めて訪れた時、先輩の一人に囁かれた言葉を。
“知らないふりをしていれば、危険はまずおこりません。”
“……だけど、そう。一つだけ言えることは、”
「“ヨルガオ様には気を付けて”ねって、もう遅いかもしれないけど、一応忠告。
……それについてもっと知りたければ、古版さんと垣戸さんが調べてるの。明らかに偶然ではない。生物準備室に向かってるから、今からでも行ってみるといいわ」
◆ ◆ ◆
ざわめきを感じる。陰が蠢く。
「……少し、遊びすぎじゃない?」
それは独り言なのか、それとも見えない誰かに伝えた言葉なのか。
揃ってしまった栞と手紙。
夜顔、死の知らせ。
彼女の脳裏に十二年前の放課後が浮かぶ。
この学園では何が起こっても不思議ではない。
遠からず犠牲者が出ることを、栞子は確信していた。
- Re: 放課後オカルティカ ( No.53 )
- 日時: 2018/07/13 21:09
- 名前: 荏原 ◆vAdZgoO6.Y (ID: wooROgUa)
>>51
【図書室】
了子は恐らく、伊悠の思惑など全く分からなかっただろう。まさかオカルト同好会に持ち込めば厄介ごとになると思っただけの選択とも知らず、その選択を受け入れた。
両手で大事そうに持ったそれを、栞子に渡す。その際、念を押すような言い方をしていたが、流石に無くしたりするような人物でもないだろう。
──まさか、証拠を渡した人ごと消える。そんな展開はないだろう。
>>「何か分かったら真っ先に古版さんに連絡するわね」
>>「ちょっとセンパイ、あたしも忘れないで欲しいな!……じゃ、イユちゃん、下校時間も近くなってきたことだしちゃちゃっとオカ同に突撃しようじゃないか」
「……」
無言で栞子に一つ、その後了子に対して頷く。最初のは「携帯の確認はちゃんとします」という意。二つ目はさっさとすませようという方針に対しての同意。
そうだ、下校時間をすっかり忘れていた。と思いふと近くにあった時計を見る。今すぐ、という訳にはいかないが……もしかしたらヨルガオ様案件は数日かかるやもしれない。そう思いながら、彼女たちは生物実験準備室へと向かった。
【一応携帯電話はマナーモードのつもりでしたが、なっていなければここで切り替えます】
* * *
【生物実験準備室】
>「何の用でしょう」
「(……本、見っけ)」
生物実験準備室はオカルト同好会が占領しているといっても過言ではない。少なくとも、部室でも何でもないこの部屋を黒魔術の儀式を執り行う儀式場にするような権限は与えられていないはずだというのに。
ホルマリン漬け、はく製、骨格標本。どれも生物の知識を深めるにはいいものだが、恐らく彼らにとっては供物、装置の類であることは明白。
部屋が薄暗い、何故か明かりをアルコールランプに依存しているのも伊悠にとっては理解不能だった。おかげで本を探し当てるのに少々時間を食ってしまった。
運が良かったのは、今この部屋には影井しかいなかったことだろう。二対一、数的有利である。
「これ、返してもらう」
行動は(伊悠にしては)早かった。彼に対し督促状を手渡すとさっさと目的である本を手中に収めた。
「まだ研究の途中だった」とか「今それを動かすと災いが起きる」と言われるだろうと予測できる。慣れた彼女にとって、最適解とは言葉も解さず目的だけ達することであった。
これが普段であれば、了子を盾にしつつ、部屋を後にするというのに……そんな気持ちを抑え込む。
目の前の男、彼がヨルガオ様の目撃証言を持っているのは栞子の情報なので正しいのだろう。ならば聞くべきだ、知識の探求を原動力にして口を動かす。
「……本題、ヨルガオ様について……了子よろしく」
しかし、一から説明するのも面倒くさくなった彼女は、ここまでの経緯を了子に説明させることにした。
- Re: 放課後オカルティカ ( No.54 )
- 日時: 2018/07/14 00:29
- 名前: 宝治 ◆wpAuSLRmwo (ID: iihmFlhR)
>>49
剣道部部長が白銀礼の入部希望を一も二もなく断った。礼はその拒絶の理由を聞くでも反論をするでもなく、ただ彼の言葉を受け入れた。
……このままではいけない。
>「行こう。部活は帰宅部とかでいい。」
「いや、待て」
令太は、今にも部室の入り口から去ろうとしている礼をそっと押しとどめる。
すぐ隣では口達者な梨乃が剣道部の部長に説明を要求してくれているようだから、すぐに部室入り口から締め出されるということはないだろう。
彼女の頭の回転の速さとその素直ではない親切心に感謝しつつ、令太は礼に向き直った。
「礼、それでいいのか?耐えてるだけでも、逃げるだけでも周りは変わんねえよ」
令太の脳裏によぎるのは数時間前の男子トイレ前での騒動だ。
見知らぬ者に囲まれ自分勝手な言葉を浴びせかけられ礼はどうなったか?
まずは逃げた。逃げ場が無くなれば耐え忍んだ。しかし許容できるストレスの容量を超えた時、普段の穏やかな白銀礼は去り、代わりに攻撃的な人格が現れた。
あの状態はどう考えてもまずい。一見して何物も寄せ付けない強さを装ってはいたが見ていてあまりにも脆く危ういのだ。
他人があの状態の礼を見ればきっと誤解が生まれる。そうすれば彼はますます孤立してしまう。今、礼は"キレて"はいないけれど、これから先いつそうなってもおかしくはない。
「だからさ、自分の意見をもっと他人に伝えてみようぜ。自分が何をしたいかとか、どんな気持ちかとか、まずはそういうのでいいんだ。
俺、頼りないかもしれないけどついてるからよ」
◆ ◆ ◆
>>50
自分なりの言葉で友を鼓舞する令太の傍ら、梨乃と剣道部部長の激しい口戦が繰り広げられている。
剣道部部長は「美作雄太」という三年の男子生徒だ。使い込まれた藍色の胴着を着用し、利き手には竹刀を携えていた。
自分よりも頭一つ分ほど背が高い美作に対し梨乃は臆することなく自分の意見を言葉にする。
>「あのさ、剣道部って最近新入部員が少なくて困ってたよね?それなら、運動とか出来る人は大歓迎なんじゃないの?――」
「うるさいな、部外者が口を挟んで来るなよ。…色々と面倒なことがあんだよ!」
>「昨日とか明日とかの剣道部の新入部員が増えたとかそういう事情があるなら知らないけど理由も言わないで断るって納得出来無いし部長としてどうなの?良くないと思うんだけど。」
「……!良いもクソもあるか……俺だってこんなことしたくねえよ!で、でも…」
リーダーとしての素質を問う梨乃に、彼は大きく揺さぶられたようだ。
もう一押し。というところだろうか。
◆ ◆ ◆
同時刻。礼、梨乃、令太のいる体育館裏とは正反対のエントランスにて。
スキンヘッドが特徴的な男子生徒が子分を従えて悠然と体育館を去ろうとしていた。
「剣道部の部員もかわいそうですよね、あんな小心者が部長だなんて」
「本当だよ。脅せばなんでもしてくれますよ、ははは」
「口が過ぎるぞ二人とも。第一、拙僧は脅しなどしてはおらぬ。ただ、忠告と助言をしたに過ぎないのだからな……」
- Re: 放課後オカルティカ ( No.55 )
- 日時: 2018/07/16 13:59
- 名前: 銀色の気まぐれ者 ◆MMJVxNkRYU (ID: ShMn62up)
押しとどめられ、へらっと笑って「いいんだ、慣れてるから。」と、そう言おうとした時に、会話の内容が聞こえる。・・・・おかしい。いわれるまで気付かなかったが、新入部員が少なくて困っているなら、何故新しい人をいれない?
「・・・・ああ、成程。」
すっと顔色が変わる。頭痛も腹痛も、溶けるように消えていった気がする。いや、気付かない程別の事に集中しているのだろう。”俺だってこんなことしたくない”?じゃあ。じゃあ、”誰かに脅迫”された可能性しか思いつかない。怒れば周りが見えなくなる、なんてよく言われるが、自分でもまぁその通りだと思う。正直言ってしまえば、脅迫しか思いつかない。それ以外の可能性が見えなくなるのは、悪い癖かもしれない。なんて思いつつ、何もつうさないような、落ち着いた目で剣道部部長のを見据える。そして口を開いた。
「じゃあ理由とすれば、・・・・脅迫、とか。オカルト同好会?占術愛好会?宗教研究会?まぁ、どちらにしろ邪魔してくるのには変わりないか。」
自分の無力さに、唇を噛む。はいれと言われたのがついさっき。俺は剣道部へはいろうと思っている。あの時は頭に血が上っていたから覚えていないが、もしかしたら言ってしまったかもしれない。その結果、はいらないように忠告、というか脅迫をする、と。まぁトイレまでついてくる位だ。それくらいするだろう。
(他の人を巻き込むなんて・・・・絶対にはいってやらねぇ!)
どうしてそこまで俺をいれようとするのか、その理由もわからない。だがしかし、他人に迷惑をかけるのはおかしいんじゃないだろうか。自分が中心にまわっているわけじゃない。ふざけるな、そう何度も言いたくなる。目的を突き止め、ぶち壊してやる。そう密かに誓った。
- Re: 放課後オカルティカ ( No.56 )
- 日時: 2018/07/17 17:09
- 名前: 詩音 ◆hqUXGoCkr6 (ID: /1jhe2RQ)
>『うるさいな、部外者が口を挟んで来るなよ。…色々と面倒なことがあんだよ!』
>『……!良いもクソもあるか……俺だってこんなことしたくねえよ!で、でも…』
「面倒なことがあるから数ある部活の中から有り難くここを選んだ転校生を切り捨てる、と?」
受け答えからして本当はこんなことはしたくないという気持ちはあるらしい。そもそも、見るからに強そうな感じはあるが怖い、と思うほどの言葉を言われていない。短気なわけでも暴力をしようとする人でもなさそうだ。
この性格からいくと断らなければならない理由として最もあり得るのは…
>『じゃあ理由とすれば、・・・・脅迫、とか。オカルト同好会?占術愛好会?宗教研究会?まぁ、どちらにしろ邪魔してくるのには変わりないか。』
自分の考えてたことを先に言われ、振り向くと帰ろうとしてた白銀が部長を見据えていた。諦めモードは終わったらしい。
理由的にはそいつらしかいないし、逆にそれ以外の理由が思いつかない。その理由離してもらうために脅迫し返すか?いや、でもあからさまに脅迫するとこっちが悪いっていう雰囲気になるからなぁ…それはめんどくさい。
まー、やってもらうことは変わらないけど攻めるんじゃなくて違った方法で切り込んでみるか。
「今話した限りで、悪いやつではないのは分かった。何か訳があるのも分かった。話したくないかもしれないけど、私たちに話してみてよ。部外者だからこそ話せることもあるでしょ?解決出来るかもだし。」
一回引いてみる。これでだめだったら脅迫することになるけど…さあ、部長さんはどう出るかな?
- Re: 放課後オカルティカ ( No.57 )
- 日時: 2018/08/05 09:11
- 名前: もももも ◆x3VEvuLp2I (ID: 66F22OvM)
>「如月さん。手に持っているものは、なぁに?」
「しししし、栞子さん!!すすすすすすいません、ええとこれは…」
心拍数が上がる。
(ただの栞眺めて何やってるんだ、自分はそんなこと頼んでないとか言われるんじゃなかろうか…。ううっ、被害妄想が止まらないっ…)
>しゃがみ込む有栖の真後ろから腕を伸ばし、ひょいと栞を取り上げしまう。
「ああ、これは、」
一呼吸溜めて、
「……如月さんも巻き込まれちゃったのねえ」
同情とも自責の念ともつかない苦渋の表情を微かに浮かべて、栞子は呟いた。
「信じるも信じないもあなた次第だけど、あなたは今しがた一つの怪異オカルトに触れてしまった」
有栖は唐突に思い出す。この学園に初めて訪れた時、先輩の一人に囁かれた言葉を。
“知らないふりをしていれば、危険はまずおこりません。”
“……だけど、そう。一つだけ言えることは、”
「“ヨルガオ様には気を付けて”ねって、もう遅いかもしれないけど、一応忠告。
……それについてもっと知りたければ、古版さんと垣戸さんが調べてるの。明らかに偶然ではない。生物準備室に向かってるから、今からでも行ってみるといいわ」
「…巻き、こまれた…?」
眉毛を下げて、有栖は呟く。
いったいこれは何事だ?オカルトって、一体何が起こるんだろう。
背中がぞわっとする。こわい、こわいこわいーーーー部屋に差した影さえおばけに見える。こわいーーーー
しばらく思考を停止した有栖は、はっとなり走り出した。
「(私が何かしらタブーを起こしたなら…取り消さないと)」
「(それにーーーあの栞、栞子さんが持っていったよね)」
有栖は、栞子が心配でたまらない。好奇心で手を出してしまった、それだけなのに誰かを巻き込んでしまったのではないかーーーという自責の念に心を絡まれる。
「(私が責任を取らなきゃーーー栞子さんを早く助けに行かなきゃーーーまずい)」
不思議の国に巻き込まれた有栖は、ただただ走り出した。
【急いで書いたので文章が拙いです…!すいません】
- Re: 放課後オカルティカ ( No.58 )
- 日時: 2018/07/24 23:20
- 名前: 宝治 ◆wpAuSLRmwo (ID: iihmFlhR)
>>55
>「じゃあ理由とすれば、・・・・脅迫、とか。オカルト同好会?占術愛好会?宗教研究会?まぁ、どちらにしろ邪魔してくるのには変わりないか。」
その名を聞いた瞬間、剣道部部長は息を鋭く吸い込み、慌てて周囲を確認した。
彼のリアクションを見るところ、礼は的確に“当たり”を突いたようだ。
剣道部は何者かから脅迫され、白銀礼を部活に入れないよう命じられている。
令太は美作の様子をじっと見つめて考えこんだ。そしてしばし経った後、自分なりに各組織の分析結果を皆に伝えた。
「一番怪しいのは宗研だな。オカ同に運動部を屈服させるような権力はねえし占愛も自分の手は汚さないタチだ。
権力があって自分の手も堂々と汚せるだけのやつは宗研どもしかねえ」
美作は下を睨んで黙りこむ。この推理に何も否定をしないところを見ると大筋は正しいようだ。
しかし、普通ならばこう疑問に思うはず。なぜ私立学園の中の部活がここまで学園内で幅を利かせているのだろう?と。
令太は解説を続ける。
「礼も梨乃も雨汲の人間じゃないよな?説明しておくと、ここら一帯は土着信仰と仏教がミックスされた新興宗教が盛んでな。宗研はその実、宗教法人の下位組織みたいなもんよ。んでもって金剛道夫は幹部の息子。……ここまでくれば大体察しちまうよな」
>>56
話が込み入りそうになったところで、梨乃がきりあげて話の本筋をもとに戻した。
>「今話した限りで、悪いやつではないのは分かった。何か訳があるのも分かった。話したくないかもしれないけど、私たちに話してみてよ。部外者だからこそ話せることもあるでしょ?解決出来るかもだし。」
「……解決か、簡単に言うなよ。俺たちみたいな学生がどうこうできる問題じゃない」
抱えきれないほどの絶望感。美作はがくりと座り込んでしまう。
「俺の家族が、その新興宗教の…【業仏天宮教】の熱心な信者でな。いまじゃあもうなんでも幹部サマの言いなりさ」
金剛が剣道部を訪ねてきた時、彼は脅迫などしなかったという。
ただの世間話の中に「白銀礼はウチの部活に欲しい逸材である」という一言を混ぜただけなのだ。
信者として家族を人質に取られている同然の美作にとってはそれで充分だった。重ねて、彼には部長という立場があった。
「うちの部活は人数は少ないけど弱くはない。ほぼ毎年といっていいくらい国体出場もするし、スポーツ推薦で大学行く部員もいる。ここで問題は起こせないんだよ」
「そんな!礼の気持ちはどうなるんだよ…知らない奴と話すのが苦手なのにここまで頑張ったんだぞ?それを自分たちの都合押し付けやがって」
美作は苦しそうだった。
「白銀、お前には本当に悪いことをしたと思っている。葉山も怒鳴ってすまなかった……謝罪の意味を込めて、入部以外のことならお前らに協力はする。宗教のことを教えられるかもしれないしな。そうだ、宗教研究会と占術愛好会が仲悪いのは知ってるか?あいつらなら金剛と対等に渡り合えるかもしれないぞ。うまくすればだが…」
【まとめ
・剣道部は宗教研究会に礼の入部を拒むよう脅迫されている(解決にはまだ情報が足りない)
・宗教研究会の母体は業仏天宮教という新興宗教だった
・宗教研究会の天敵は占術愛好会…うまくすれば力を貸してくれるかもしれない】
- Re: 放課後オカルティカ ( No.59 )
- 日時: 2018/07/29 14:01
- 名前: 銀色の気まぐれ者 ◆MMJVxNkRYU (ID: eso4ou16)
【キャラシートに”剣道部”と書いてしまいましたが、はいらない、という選択は大丈夫なのでしょうか・・・・?】
・・・・あたっているんだなぁ。嗚呼、クソみたいな手口に吐き気がする。どうして巻き込まれた、かなんて知らないさ。ここまで邪魔してくるのなら、ここまで人を傷付けるのなら。何度だって抗ってやる。何度も、何度も。なにをされても、ぶちのめしてやる。さぁ、ゲームの始まりだ。俺が勝つまで終わらない、終わらせない。静かに復讐を決意して、顔にださないようにへらっと笑った。
「大丈夫だ鞍内、相手だってやりたくてやったことじゃない。俺一人の為に、複数人が犠牲になる必要はないさ。部長さん、あるだけの情報を教えてもらってもいいか?迷惑はかけない。」
できるだけ自然に微笑んで、情報を引き出そうとする。彼ならきっと話してくれるだろう。過度な期待はやめておいたほうがいいと思うが。国体出場するならそちらを伸ばしたほうがいい。こっちはどうせ趣味程度だ。そもそも、初めにあんな態度をとられた事でどうするかなんて決まっている。無理にはいらせる、なんて論外だ。ふざけるな、そう面向かって言いたい気分だ。正直、剣道はとても楽しい。それを人に見てもらう、というのは少々抵抗があるが、見てもらって評価してもらうのは好きだ。あの瞬間を、何度も見てみたいと思う。・・・・なのに。邪魔をして、挙句の果てに本人の意思関係なしにいれる、とか。ふざけるな。俺の意思関係なくはいることになる、だなんて。まっぴらごめんだ。強制は、だいっきらいなんだ。
「えーっと・・・・葉山さん、協力してくれてありがとう。」
そう言って頭を下げる。・・・・ん、待てよ?思えば、葉山さんも鞍内も先輩だよな。鞍内先輩、とか使った方がいいのか・・・・?いや、違和感があるな。うーん、でも今更だが失礼な気もするし・・・・。
- Re: 放課後オカルティカ ( No.60 )
- 日時: 2018/07/29 22:59
- 名前: 宝治 ◆wpAuSLRmwo (ID: iihmFlhR)
【生物実験準備室】
>>53
>「これ、返してもらう」
「あ、図書委員の方でしたか……ほ、本のことはすみません。でも延長申請を忘れただけなんですよぅ。今回は別に汚してもないですし、そんなに怒らないでくださいぃ」
「君ねえ、これが初めてって訳でもないんでしょ?こういうことが何度も続くと本借りられなくなっちゃうんだからね!」
「は、はひぃ!ごめんなさいごめんなさい。悪気があってしてるわけではないというか、うっかりというかなんというか…」
言い訳がましい謝罪をくどくどと続ける影井と、その彼に最低限の言葉しか発しない伊悠……
図書委員とオカルト同好会の確執ここに極まれりという構図である。
>「……本題、ヨルガオ様について……了子よろしく」
「おうともさイユちゃん」
影井と直接話したくなさすぎる伊悠が了子を頼る。了子は自分の胸に軽く拳を当てて、任せろのジェスチャーを作る。頼られてちょっぴりうれしいようだ。
「へいへい、影井くんよ。本のことは今は水に流そうじゃない。今日君に会いに来たのは、ヨルガオ様について聞きたいから!風の噂で聞いたんだけど君、……見たんだって?そのこと詳しく教えてくんない?!」
単刀直入に切り出し今までのいきさつを説明する。話のうちに先ほど伊悠に見せた怯えの表情は消え失せてゆき、影井の双眸は爛々と輝きを帯びる。
「……ふふふ、そういうことなら大歓迎ですよ。立ち話もなんですしどうぞ空いている椅子にお座り下さい」
影井はそう言って自らも部屋の最奥のいわゆる“お誕生日席”と言われる位置のパイプ椅子に座ったが、了子はすすめを断って伊悠の隣から動こうとはしない。
「僕が彼女を見たのは去年の暮れ。雨の日でした。旧校舎の裏で儀式用の薬草を摘んでいたんですよ。ちょうど今みたいな夕方だったかなあ。こう屈んで地面に生えてる草を摘んでいて、なんとなく傘を持ち直したところ、見えたんです」
手元のアルコールランプを引き寄せて、影井はむやみやたらに顔の影を深めた。
「見慣れない女子生徒の足が!!あのスカートはウチの今の制服じゃありません。しかも雨なのに傘を差してなかった!旧校舎に現れる意味もない!間違いなくあれがヨルガオ様だ!」
「え、え、そんだけ?」
了子は至極まともなリアクションをとったが、幸か不幸かそれは部室外からする物音にかき消されて影井には届かなかった。
>>57
何者かが廊下を猛スピードで駆けてきて、この部屋の前で急に止まる。
オカルトモードの影井は動揺することなくその音の主に向かって声を上げた。
「おやおや、また新たなお客様が現れましたねえ。どなたか存じませんが、いらっしゃいませ。僕でよければ知っていることをなんでもお伝えしますよぉ」
- Re: 放課後オカルティカ ( No.61 )
- 日時: 2018/08/11 19:41
- 名前: 荏原 ◆vAdZgoO6.Y (ID: YxL1EeSq)
>>「は、はひぃ!ごめんなさいごめんなさい。悪気があってしてるわけではないというか、うっかりというかなんというか…」
「(ん、思ったより素直)……」
てっきり強情に奪い取ったことに文句をつけられると思っていたが、これでは悪者の様だ。取り返した本を懐に入れると、思わず顔を背ける。
とりあず本に損傷は見られないことだし、まあ反省してくれるというなら彼らの利用禁止処分はまだまだ先になることだろう。
……影井以外の人物はどうなるかは不明だが。
了子は伊悠が望んだとおり、目撃情報についてを聞き出そうとしてくれている。やはりこういった時に行動力のある人物と言うのは頼りがいがあるなと一人思う。
この勢いならば、日が沈み切る前には上手く物事が進むかも──
>>「僕が彼女を見たのは去年の暮れ。雨の日でした。旧校舎の裏で儀式用の薬草を摘んでいたんですよ。ちょうど今みたいな夕方だったかなあ。こう屈んで地面に生えてる草を摘んでいて、なんとなく傘を持ち直したところ、見えたんです」
>>「見慣れない女子生徒の足が!!あのスカートはウチの今の制服じゃありません。しかも雨なのに傘を差してなかった!旧校舎に現れる意味もない!間違いなくあれがヨルガオ様だ!」
「(訂正、無駄足もいいとこだった)」
自然とため息が出そうになるほどの落胆。だが同時になっとくの感情。人は「理解しがたい」現象を目の当たりにするとそれを超常のものと考える傾向が強い。
例えば、今回の手紙だって伊悠は「誰かのいたずら」として、了子ならば「解決するべき謎」と捉えただろう。だが影井の下駄箱にそれが入っていれば、彼は「非生物的存在であるヨルガオ様からのコンタクト」と素直に受け取ったはずだ。
あくまで思考の問題、決して彼がデマを広めようとしているわけではないはず。
「(……そういえば禁忌、彼は引っかかってないのかな?)」
ふと、愚弄の禁止。おまじないの最悪の結果。その二つを思い出す。特に後者であれば、オカルト研究を銘打つ彼らが試していないとは思えない。
その問いが浮かび上がり、形を成す前に別の疑問が思い浮かぶ。
「(──旧校舎の裏で、薬草を摘んでいた?)」
『旧校舎に面した裏庭には野生の夜顔が群生しているから、一つ蕾を摘んで来る』
彼の行動が、栞の言葉をリフレインさせる。もし、仮に、だ。と伊悠の思考は一つの仮説を生み出した。
たどり着くまでの時間はごく僅かだった。了子の呆気にとられた発言が誰かが廊下を駆ける音にかき消され、その音さえも消えるまで。
「……影井さん、ヨルガオ様のおまじ──」
>>「おやおや、また新たなお客様が現れましたねえ。どなたか存じませんが、いらっしゃいませ。僕でよければ知っていることをなんでもお伝えしますよぉ」
了子に伝言を伝えるのも忘れ話しかけようとした言葉は、部屋の外に意識を向けた彼の言葉によってかき消された。
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