オリジナルなりきり掲示板
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 放課後オカルティカ
- 日時: 2018/09/29 22:26
- 名前: 宝治 (ID: iihmFlhR)
終業のチャイムは放課後が始まる隠世からの知らせ。
がらんどうの校舎は生徒達の迷宮に変わる。
トワイライトに照らされる校庭、伸びる影が蠢く。
…… ねえ、知らない方が良かったなんて、今更だよ?
■ ■ ■ ■ ■ ■
【概要】
シリアスあり、ホラーあり、もしかしたら戦闘もあり。
シナリオゴール、イベントなどは用意しております。 参加者様は高校生として非日常的な現象を調査して頂きます。 各回ごとに参加メンバーを募り、予め定めた条件を満たせばシナリオEND(エンディング)に至ります。
【期間】(参加者の書き込み頻度にもよるが)2,3ヶ月以内の終了を目標とする。短期集中型です。
【注意事項】>>2
【投稿ルール】>>3
【設定】 >>4 <制服>>>10
【キャラクターシート】 >>5
【募集要項】>>6
【NPC一覧】 >>7
【生徒】
1-B 白銀礼>>12(銀色の気まぐれ者さん)
1-B 古沢友宏>>21(初心さん)
1-D 如月有栖>>46(ももももさん)
2-C 葉山梨乃>>42(詩音さん)
2-E 古版伊悠>>16(荏原さん)
2-E 垣戸了子 >>8(宝治)
3-A 鞍内令太>>9(宝治)
◆Very thanks!!◆!
2018/06/08 詩音さんより、応援イラストを頂きました!
オリジナルイラスト掲示板に掲載中ですので、ぜひご鑑賞下さい。
シーン別流れ
伊悠・了子 :>>14,>>17,>>26,>>29,>>31,>>33,>>36,>>39,>>51,>>53,>>60,(伊悠・有栖・了子シーンへ)
有栖 :(>>45,>>47,>>52,>>57,伊悠・有栖・了子シーンへ)
伊悠・有栖・了子:>>61,>>64,>>65,>>67
礼・友宏 :>>13,>>15,>>18,>>19,>>20,>>22,>>23,>>24,>>25,>>27(礼・令太シーンへ)
礼・令太 :>>28,>>30,>>32,>>34,>>35,>>37,>>38,>>40, (礼・梨乃・令太シーンへ)
礼・梨乃・令太:>>44,>>48,>>49,>>50,>>54,>>55,>>56,>>58,>>59,>>62,>>63,>>66,>>68
「あらすじ」
今年5月、夜津花学園に転校生・白銀礼がやってきた。
オカルト同好会、占術愛好会、宗教研究会はそれぞれの目的から彼を自身の部活へと引き入れようと画策したが、内気な礼は彼らの強引な態度に激怒し勧誘を断った。
その様子を陰から監視していた探偵倶楽部所属・鞍内令太。彼は探偵業の一環として、3つの部活の悪事を暴こうとしているそうだ。二人は彼らの陰謀を暴くために行動を共することになる。白銀が剣道部へ入部届を出す道中、了子の親友・葉山梨乃と遭遇し、成り行きで剣道部部長の交渉に協力してもらうが、希望は拒絶される。……どうやら裏で宗教研究会の働きかけがあったようで……?
図書室では、探偵部部長・垣戸了子と図書委員・古版伊悠が、怪文書の謎に挑んでいた。その文書の内容は「新しく来た学生と仲良くしてほしい」というもので、真意は不明。
分かることは、送り主の名が「ヨルガホ」であること。どうやらこの学園に伝わる噂「ヨルガオ様」と関係しているようだ。このヨルガオ様をよく知る者・図書委員長の神田栞子が現れ、「禁忌」「おまじない」「出没スポット、目撃証言」に関する情報を提供した。ヨルガオ様を目撃した者はオカルト同好会の影井実らしい。
図書委員・如月有栖は神田栞子と図書整理をしていたが、神田は仕事の途中で消えてしまう。
独り取り残された有栖は奇妙な体験をした。見つけた栞には黒い押し花の装飾と句が添えられていたが……。
- Re: 放課後オカルティカ ( No.42 )
- 日時: 2018/06/25 17:32
- 名前: 詩音 (ID: /1jhe2RQ)
キャラクターシートテンプレート
【希望PC番号】2,4,3
【氏名/性別】葉山 莉乃(はやま りの)/女
【誕生日】6/ 20
【学年/組】2年C組
【能力】[運動:2][知識:3][直感:5]
【部活/委員会】 吹奏楽部/所属無し
【外見】161㎝/49㎏/髪は黒色、瞳は青色/ボブヘアーで前髪はぱっつん/制服は普通に規定通りでブレザーの中にセーターを着ている。
【性格】優しいが、口が悪い。口が悪くても、良い人に関して蔑むことはない。1年生のころは怖がっている人も居たが、2年生になっていくにつれて一目おかれる存在になっていた。(莉乃は1年間思ったことをただ言ってただけ)
【備考】行きたい高校も無くどうしようかと考えているときに母に勧められてこの夜津花学園に入った。両親は中学の時に離婚していて今は母子家庭。そのため、意外にも家事はそこそこできる。
勉強は平均より少し上ぐらいで体育に関しては少ししかできないが、なぜかバスケだけ出来る。
音楽を聴くのとゲームをするのが趣味で歌うことは好まないが、歌は結構うまい。ゲームから得た推理力は侮れない。色々機械をいじるのは好きなので皆には隠しているがハッキングが出来る。なぜ吹奏楽部に入ったのかは謎。吹奏楽部ではサックス担当。
(PC2になれたら、垣戸ちゃんの友人で垣戸ちゃんにはハッキングの事を話している)
【サンプルボイス】
「葉山莉乃。よろしく。」
「は?クソかよ、マジありえない……ちょ、ストップ!喧嘩とか出来ないし。」
「推理なんて、穴埋めゲームとおんなじでしょ。詰むことは絶対に無い。」
「ウザッ、そういう事やるのめんどいことにしかならないから辞めた方がいいよ?」
「あー、こういう時に運動神経欲しいって思うよね。」
「ハッキング完了。…っていってもこいつクソな事しかスマホでやってないじゃん。」
- Re: 放課後オカルティカ ( No.43 )
- 日時: 2018/06/26 21:56
- 名前: 銀色の気まぐれ者 ◆MMJVxNkRYU (ID: o93Jcdrb)
>>40
「俺が買って行くし、お客様だからな。買ってこなくていいぞ。最悪なんか作るし・・・・。」
喜んでいるらしい鞍内に釣られ、表情が思わず緩む。ポケットからクシャクシャの入部届の紙のシワをのばしつつ、体育館へ移動した。体育館へつくと、聞くだけで頭痛がしてきそうな大声が聞こえてくる。それに気付いたのか、鞍内が体育館裏から二階に行く事を提案してくる。それにこくりと頷くと、ひんやりと涼しい告白の名所へ辿り着く。中学の頃の女子からの呼び出しが目に浮かぶようだ。
- Re: 放課後オカルティカ ( No.44 )
- 日時: 2018/06/27 21:34
- 名前: 詩音 ◆hqUXGoCkr6 (ID: /1jhe2RQ)
体育館から聞こえる声と音を聞きながらゆっくりとサックスに息を入れる。しっかりとサックスから音は出たものの、体育館からの騒がしさでその音が大きいと感じることが出来ない。
「はぁ…。」
体育館裏でサックスを練習をしていた私はサックスから口を離すとこれでは練習にならないと小さくため息をつく。
個人練習できる今日はまぁ、いいほうだ。そりゃ、外だから土煙とか来るし騒がしくて集中できないクソな状況ではできれば練習したくないけど最悪なときは練習できる場所すらないもんだからね…
教室使いたいって言ったら必ずと言っていいぐらい答えはNO。空いてる教室あるんだから使わせろよ、ケチな先生共め。
先生への怒りを心の中で叫んだことだし、練習を再開しようとしたその時、ふと2つの人影が目に入る。
「ん?鞍内と……転校生の白銀?だっけ。」
白銀って確かオカルト系の人たちに狙われてたやつだよね。あいつらが騒いでたので知ってる…てかそれで有名人になっちゃったしなあいつ。でも、鞍内と仲良いって話はなかったよなぁ。
そして、何で表からじゃなくて裏口にまわってるの?
裏口から入るのは禁止ではないけれど表からの方が格段に近いから何かよっぽどのことが無い限り裏口から入る人はいない。
…ということは?何かあったってことだよね。
何だよ、了子の奴そんな面白そうなことあるんだったら教えてくれればいいのに。
まずは何しに体育館に来たのかの確認のために後を追わないとね。
持っていたサックスを手早く片付け、私は2人が行った方向へと向かった。
- Re: 放課後オカルティカ ( No.45 )
- 日時: 2018/06/28 23:31
- 名前: 宝治 ◆wpAuSLRmwo (ID: iihmFlhR)
【新規参加者様】
PC6 如月有栖
君は図書委員長の神田と共に旧書庫にて図書整理を行っていたが、
作業の途中で急用が入ったと告げられ、独り密室に取り残されてしまう。
そこで君が目にしたものは……。
----------------------------
【旧書庫】
時は少し遡る。
「ごめんね、如月さん。ちょっと今から図書室に行かなきゃ」
とある教員から旧書庫の整理を言い渡された有栖と神田は、自分たちの放課後をその業務に充てていた。
神田は図書委員長らしく夜津花学園の誇る奇書・稀書・危書の在処を有栖に教えてくれたり、オカルト同好会の愚痴に花を咲かせたりと退屈さを紛らわせてくれた。……一通のメールを受信するまでは。
その内容を確認した途端、栞子の手と口は同じタイミングで止まり、冒頭のセリフを有栖に言ったのである。
「本の整理は明日にでも私が一人で全部やるから、消灯と戸締りだけお願いします。…いつか埋め合わせするわね」
と言い残し、彼女は扉の向こうへ去っていった。事情を知らない者にしてみれば唐突すぎる行為だった。
――というわけで。
人間は、有栖独りになってしまった。
旧書庫はいわゆる閉架式であり、学校法人には分不相応なほどの貴重な資料が保管されているため図書委員および教職員以外の立ち入りは禁止されている。天井近くまでそびえ立つ移動式の書棚が延々と連なり、棚と棚の間の空間は通路と呼ぶにはあまりにも狭い。
二人で会話をしていた時は気づかなかったが、自然光が徹底的に排除され低温低湿に保たれたこの地下室は人に対してよそよそしい雰囲気だった。
◆◆◆
有栖が一通りの仕事を終えた後、小さな怪異が起こる。
……といっても、LED照明が勝手に点灯しただけなのだが。
消灯済みのため満遍なく暗い書庫の中、ただ一か所、まさにスポットライトを浴びたように強調されている。
ここの人感知センサーは誤作動しやすいことを神田は前もって伝えていたため、不気味ではあるが驚くには値しない。
ただ、スポットライトが落ちる床に一冊の本が見開きの状態で落ちていることを、君は気づいてしまう。
【如月有栖 直感:3→???】
本自体ではなく、ページに挟まれた栞が気になって仕方がないが、なぜかは分からない。
【行動選択肢:以下の選択肢のうち、1つを選んで下さい。
a:栞を観察する
b:栞を持ち返る
c:栞を確認せず逃げる!
d:その他(上記以外にやりたいこと)】
【有栖さん、これからよろしくおねがいします。
伊悠&了子シーンと合流後、有栖さん→スレ主→伊悠さん→……の順で回す予定です。
伊悠ちゃん分(>>39)はしばしお待ちくだされ】
- Re: 放課後オカルティカ ( No.46 )
- 日時: 2018/06/29 15:22
- 名前: もももも ◆x3VEvuLp2I (ID: D0RCrsH7)
キャラクターシート
【氏名】如月有栖(ありす)(女性)
【誕生日】9/6
【学年/組】1-D
【能力】[運動:2][知識:5][勘:3]
【部活/委員会】文芸部 部員/図書委員会
【外見】169cm/57kg 長身痩せ型
水色のロングヘア、紫色の瞳。普段は外に出ないので色白。制服はきちっとしている。メガネを付けていて、リボン型のピンをつけている。
【性格】恥ずかしがり屋。あまり話すのが得意ではなく、責任感を強く持ってしまう。
【備考】
5年前、親の転勤で夜津花に来た。
本が大好きで、物語を書いたりするのも好き。
勉学に励んでおり、テストは学年上位。
しかし運動が苦手で、貧血などはないが、体が硬く、体力もほとんどない。
【サンプルボイス】
「本って、わたしに大切なことを教えてくれるんです」
「わたしに何か、できることがあれば…!」
「ごごごごご、ごめんなさいっ…!」
- Re: 放課後オカルティカ ( No.47 )
- 日時: 2018/06/30 17:03
- 名前: もももも ◆x3VEvuLp2I (ID: D0RCrsH7)
本を整理する、そんな仕事を有栖は図書委員長の 神田 栞子 と一緒にやっていた。
有栖はそんな委員長に、憧れていた。
今だって、色々なことを教えてくれたり、話してくれたり。いつか、そんな人になれるといいなと思いながら栞子の話を聞いていた。
ーー仕事に慣れてきた、その時。
栞子に、それを言い渡されたのである。
「え、あ、はい。えっと、消灯と、戸締りですね。OKです。」
有栖は、途切れ途切れに返答する。話すのが苦手なので、あまりスムーズに話せないのだ。
そうして栞子を見送り、彼女が去って行ったあと、有栖はポツリとつぶやいた。
「…あ、何の用か聞くの忘れた…」
「(でも、そんなこと聞いても厚かましいよね…なんだろう、彼氏からの呼び出しとか…いいや、図書室って言ってたし。じゃあ、同じ委員会の人とか、先生の呼び出しかな?あ、なんでこんなこと考えてるんだ…)」
考えながら、仕事を終わらせた有栖は、ドアに手をかけた。
「ひゃいっ!!!!!!」
その直後、LED照明が、勝手に点灯したのだ。
「(こ、怖っ、思わず叫んじゃった…あでも、栞子さんが人感知センサーよく誤作動するって言ってたよね…)」
それでも…有栖にはもう1つ、故意にライトがついた、と思ってしまった理由がある。
「(なんで、丁度ライトがついたところに本が一冊あるんだろう…)」
有栖は、恐る恐る本に目を向けた。
「(み、見開き…?まるで本を見ろって言ってるような…でも、何でだろう、妙にそれより栞が気になる、ムズムズする。でもこれ呪われない?大丈夫?いや、機械いじりの得意な人とかこの学校にいるらしいし、もしかしたらそういう人がいたずらしてるのかもしれない。栞子さんと組んで…そうだ、ドッキリだドッキリ…!きっと10秒後には後ろのドアからドッキリ大成功〜!っていう看板を持った2人が入ってきて…)」
有栖は10秒後目を閉じて、振り向く。勿論そこには誰もいない、だってそれは有栖の現実逃避なのだから。
「(…なわけないよね〜)」
有栖は本の元へ、溜息をした後しゃがみ込んだ。
「(にしてもこの栞…気になるし、調べてみるか)」
有栖は、栞を手に取り、じっと見つめた。
【行動選択肢:以下の選択肢のうち、1つを選んで下さい。
a:栞を観察する
b:栞を持ち返る
c:栞を確認せず逃げる!
d:その他(上記以外にやりたいこと)→a】
- Re: 放課後オカルティカ ( No.48 )
- 日時: 2018/07/04 22:33
- 名前: 宝治 ◆wpAuSLRmwo (ID: iihmFlhR)
>>43
>「俺が買って行くし、お客様だからな。買ってこなくていいぞ。最悪なんか作るし・・・・。」
「まあまあ、ここは俺が奢っちゃるって。先輩なんてーのは遠慮せずバンバン利用するもんだぞ。
つうか礼、料理男子かよ……料理ができるイケメンってなんだよ、ずりぃよ……」
ぶつぶつと神様に文句を垂れる令太であった。
◆ ◆ ◆
>>44
「むむ、梨乃じゃねえか!なんだよ、声くらいかけろよな!」
令太のあまり鋭いとは言えない五感が冴えわたり、奇跡的に梨乃の気配を察知した。先ほどまで辺りに朗々と響き渡っていたサックスの音色が止んだのだから当たり前なのかもしれない。
「今日は了子と一緒じゃねえんだな。さっき奴から変な電話掛かってきたから、てっきり梨乃とまた悪いことしてんのかと思ったけど、違ったのか」
友達の友達は友達というやつで、令太と梨乃は“了子”という存在を介してつながっていた。
了子は自分が好きな人物や物事に関してなら延々としゃべり続けられるタイプであり、
『梨乃チャンはすごいんだぁ、インターネットとか機械のことならなんでも知ってるすごい子なんだぁ。この前も学校のパソコンで……うへへ、ここからは内緒』
『梨乃ちゃんはゲームが大得意なんだよ!今度令太君のPS4でゲーム大会やろうよ!』
……など、頼みもしていないのにペラペラスラスラ友達のことを話すので、令太はいやでもその人となりを把握してしまう。
まさかこんなところで奴のおしゃべりが役に立つとはなあとしみじみ思いつつ、令太は二人の仲介役を買って出る。
「礼、一応紹介しとくぜ。彼女は葉山梨乃、高等学部の二年だ。口が悪いこと以外は基本いい奴だと思う。女子だからってあんま構えないでもいいぞ」
次に梨乃の方へ向き直る。
「んで、梨乃、情報通のお前ならもうご存知かもしれねえが、このイケメン君は噂の転校生だ。結構ナイーブなとこあっから、お手柔らかに頼むぜ」
令太は大家族の長男であるせいかやたらと面倒見が良い。というか、兄貴面をしたがる。特に礼という存在は『引っ込み思案な弟』を想起するようで、コミュニケーション面でのフォローはもはや自分の使命だと思い始めている。
「こいつ転校しょっぱなから宗研・オカ同・占愛にストーカーされててさぁ……」
おせっかいの本領発揮だ。令太は礼に代わり今までの成り行きをかいつまんで伝えた。
「つーわけで。礼の希望は剣道部らしいから、護衛と道案内でついてきたわけ。じゃ、外階段上がった先に部室あるから行こうぜ」
しかし。
◆ ◆ ◆
「ごめん、うちは今新規部員募集していないから」
剣道部の部長は入口に立ちはだかり、礼にそう言い捨てたのだ。
……何か裏があるようだ。
【お次、礼君お願いします】
- Re: 放課後オカルティカ ( No.49 )
- 日時: 2018/07/05 21:07
- 名前: 銀色の気まぐれ者 ◆MMJVxNkRYU (ID: clpFUwrj)
「ずりぃ、と言われてもな・・・・。生活する上で必要だし・・・・。」
困惑しながらそう返せば、よく響いていたサックスの音が鳴った事に鞍内の言葉で気付く。声をかけた方向を向けば、ボブヘアーの女の子が居た。”葉山梨乃”、彼女の名はそういうらしい。それにしても蔵内は警戒をしなさすぎて困ってしまう。友人だとしても知人だとしても、人の情報を気軽に流していいものじゃない。一度言わなくてはならない・・・・。彼に協力を頼んだのが間違いだっただろうか。念の為、「個人情報漏洩は控えてくれ。」とできるだけ強く言い過ぎない様に注意しながら、小声で伝える。
(無神経なのか、兄貴面なのか。本当に直に言いたいが、俺は引っ込み思案何て程度じゃないし、コミュ障でもない。精神的なトラウマによる”人間不信”だ。わかっているんだろうか・・・・?)
特に異性に対しては辛いし、勘違いされ気味だがクールな印象を持たれる。まったくもって幼少期は元気だったし、傷も多い様な子だった。”小学校に入るまでは”。彼のお節介が悪いとは言わないし、代わりに話してくれたりはありがたいのだが、まったく警戒していないのが問題だ。人のほとんどがいい人な訳じゃないし、無条件で人と話すことを辛いと思う人だっている。正直、もうちょっと控えてほしい。笑顔を貼り付けようか思ったが、真顔で頭だけを下げ、鞍内と共に二階へ向かった。先程の言葉に後悔しつつ、剣道部の扉を開けた。その後に聞いた声は、意外な声だった。”ごめん”その言葉に偽りがあるかどうかは知らないが、無理なら仕方がない。ただ、酷く落ち込んでしまう。プライドがあった訳ではない。ただ、話の流れ的にはいれるんじゃないかとか、馬鹿な事をぬかし期待したのが悪いのだ。
(初めから、期待なんてしなきゃよかった。)
そう思いつつ、俯きながら「行こう。部活は帰宅部とかでいい。」と鞍内に声をかけ、階段をゆっくりと降りる。得意は得意でも、募集してなきゃ意味がない。人がいない場所で練習していたって、別にいいんだ。
【白銀君落ち込み気味です。本人的には、「兄貴肌や世話を焼いてもらうのはありがたいが人を増やすのはすこし勘弁してほしい。」だそうです。どうしよう友達とは大分遠くなってきてる・・・・どういう風に変えればいいのか・・・・。】
- Re: 放課後オカルティカ ( No.50 )
- 日時: 2018/07/06 19:52
- 名前: 詩音 ◆hqUXGoCkr6 (ID: /1jhe2RQ)
>『むむ、梨乃じゃねえか!なんだよ、声くらいかけろよな!』
「相変わらずうるさい。今声かけようとしてたところなんですけど。」
令太達に声を掛けようとした瞬間、令太に気付かれた。ほんと、気付いた瞬間に声出すからビビる。一方隣に居る白銀は…警戒気味かな。知らない人が急に現れたら当然か。
>『今日は了子と一緒じゃねえんだな。さっき奴から変な電話掛かってきたから、てっきり梨乃とまた悪いことしてんのかと思ったけど、違ったのか』
「いつも悪いことしてるみたいに言わないでよね。今日はサックスの個人練習してたの。」
確かに学校のパソコン使って悪いことしたことはあるけど、それを毎日やっていると思われちゃ困る。というか、あれも了子にお願いされてやってたことだし。まぁ、共犯者も悪いけどね。
了子の奴がペラペラ喋っていたから、令太が私と白銀の仲介人をしてくれている。
令太は情報通っていうけど興味あること以外あまり調べないから何でも知っているって訳ではない。クラスの女子とかから白銀について聞いたけど、別に聞くまでは興味なかった。聞くまでは…ね。
白銀って結構オカルト系の同好会に目付けられてたからどんな奴かって思ったけど仕草的にあいつらが目付けるのも納得するわ。あと、令太がお節介焼く理由もよく分かった。
一応、頭下げられたし必要最低限の言葉で返しとくか。
「ん、よろしくー。」
>『こいつ転校しょっぱなから宗研・オカ同・占愛にストーカーされててさぁ……』
あいつら、もう動いてたんだ。行動早すぎるでしょ、ほんとあいつらに目付けられるときついよね。普通に誘われるならまだしも異常者だらけだし。
>『つーわけで。礼の希望は剣道部らしいから、護衛と道案内でついてきたわけ。じゃ、外階段上がった先に部室あるから行こうぜ』
大体の流れを説明してくれて今の状況が大体わかったけど、何で人混みとか苦手そうなのに部活入ろうとしてるんだろ。単に剣道が好きだったり得意だったりするから?それとも、令太の礼に対する解釈が間違っている?
何にせよ、本人が望んでる事らしいし私は何も口出ししないけど。
それで剣道部の部室に行ったはいいものの募集してない、だって。何かあるな、これ。
謝ってはいるけど、断り方としては不十分だし白銀だって納得は出来ないと思う。何か白銀、諦めモードに入ってるし。
あぁ、イライラする。どうやら、令太のお節介が私にも移ったらしい。キレそうだけど、自分を落ち着かせて部長に物申すか。
「あのさ、剣道部って最近新入部員が少なくて困ってたよね?それなら、運動とか出来る人は大歓迎なんじゃないの?昨日とか明日とかの剣道部の新入部員が増えたとかそういう事情があるなら知らないけど理由も言わないで断るって納得出来無いし部長としてどうなの?良くないと思うんだけど。」
【剣道部、新入部員が少ないってことにしちゃったんですけど大丈夫ですかね(汗)】
- Re: 放課後オカルティカ ( No.51 )
- 日時: 2018/07/07 23:05
- 名前: 宝治 ◆wpAuSLRmwo (ID: iihmFlhR)
>>39
【図書室】
>「……手紙、渡そ」
「おっけ」
了子は神妙にうなづき、握っていた手紙を栞子へ差し出した。
「で、では、鑑定をどうぞよろしくお願いします。……無くさないで下さいよ」
「もちろん」
笑顔をさらに深めて栞子は手紙を受け取る。
「何か分かったら真っ先に古版さんに連絡するわね」
「ちょっとセンパイ、あたしも忘れないで欲しいな!……じゃ、イユちゃん、下校時間も近くなってきたことだしちゃちゃっとオカ同に突撃しようじゃないか」
図書室から去る二人の後ろ姿を見送った後、栞子はおもむろに立ち上がった。
【図書室→生物実験準備室(オカルト同好会部室)へ移動】
【手紙は栞子の手に渡ったが、伊悠の機転で写しを所持している】
◆ ◆ ◆
【A:了子と二人で取り立てに行く】
【生物実験準備室】
「何の用でしょう」
小柄で猫背気味の少年がどんよりした表情で伊悠と了子を見つめる。
オカルト同好会・会長こと影井実は、すんなり二人をその部室…もとい生物実験準備室へと招き入れた。
十畳ほどの部屋の中央には折り畳み式の長机が据えられており、背もたれの無い丸椅子がランダムに配置されている。
オカルト的雰囲気作りのためだろうか、すでに夕陽も遠のく頃合いだというのに蛍光灯をつけもせず、その代わり実験備品のアルコールランプに火が灯っていた。
全ての窓は遮光カーテンで覆われ、壁には所せましと並ぶ動かぬ異形のオブジェ。
ホルマリン漬けのカエルが白く濁った眼で虚空を見つめ、剥製にされたオオカミが明後日の方向に向かって牙を剥き、骸骨の標本と人体模型が不動明王の如く立ちはだかる。不気味の展覧会だ。
彼らを背後に従える影井の影は肥大化して見え、彼自身を大きく、強く、そして不可解に見せていた。
◆ ◆ ◆
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