二次なりきり掲示板

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

『 龍桜戦記 』〈 長文以上中文未満 / イベント中 〉
日時: 2016/08/01 13:18
名前: 林銭 (ID: OjDUGINw)
参照: http:// まったり進行推奨です。

… … …


! 8月1日 〜 8月31日 『 龍鬼祭 』 >>85


… … …


・はじめに

このスレッドでは『長文以上中文未満』という新ルールを設けさせていただきます。『書く気になれば難なく長文を書くことが出来る方』を対象とした文字数制限無しのスレッドです。重要な局面では長文でのやり取りをお願いすることも御座います。キャラシートも長文スレのように作り込める方のみの募集とさせていただきますので、特に細かいルールは設けません。長文スレでの最低限の規約を心得ている方のみ参加申請をお願い致します。


… … …




遥か昔 ーー……

その大陸には人々を正しい方向に導き繁栄を齎す存在である『聖龍』と、人々を脅かす存在である『鬼神』が存在した。聖龍は人々に自らの力を宿した神器を与えて共に戦うことで鬼神を封印することに成功したが、それと同時に力を使い果たし、聖龍も命を落とした。

人々は聖龍の死を嘆き大陸の東側に【龍ノ国】を築き上げ平穏に暮らしていたが、鬼神の存在が忘れ去られた頃、大陸の西側に【鬼ノ国】が出現した。

鬼ノ国を築いた人物は、鬼神が封印される直前に遺した鬼神の神器を手にしてしまった者達だった。鬼ノ国の皇族は代々城の地下に眠る鬼神の言葉に従い国を繁栄させ、国の民の生気を少しずつ吸い上げ蓄えていた鬼神は着実に力を取り戻していった。

やがて鬼ノ国では力を取り戻した鬼神によって生み出された魔物達が人々を虐げるようになり、その事実を隠す為に国境は封鎖された。
しかし復活目前となっていた鬼神の前に一人の男が現れる。彼は鬼神を再び封じに来た訳でもなければ鬼神の言葉に耳を傾けようともせず、一つ不気味な笑みを浮かべれば鬼神の心臓部にその鬼の力を宿している刀を突き刺した。


   『お前の意志は俺が継いでやるよ、鬼神』


鬼神が完全に命を落とす直前にその瞳に映した人物は、数日前までは鬼神に忠実に従っていたはずの鬼ノ国の第一皇子であった。

そして再び戦乱の世が幕を開ける ーー……




… … …


『 世界観 / 説明 』 >>1

『 役柄 / 参加者 』 >>2

『 キャラシート 』 >>3


… … …

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11



Re: 『 龍桜戦記 』〈 長文以上中文未満 / イベント中 〉 ( No.92 )
日時: 2016/08/01 15:55
名前: 林銭 (ID: OjDUGINw)


>ALL
イベントへの反応ありがとうございます!参加者の皆様に楽しんでいただければと思い企画したので、そう言っていただけると嬉しい限りです。
今日からイベント開始となっておりますので、私も後程イベント文を投下させていただきます。
何かと至らないスレ主ですが今後とも宜しくお願い致しますm(_ _)m

>>87 >>89
お二人共、天使のような対応をありがとうございます;;では、今回はリセットとさせていただきます。本当に申し訳ありませんでした。ありがとうございました…!

>>90
初めまして。スレ主の林銭と申します。
早速確認させていただきましたが、修正箇所はありませんでした。東雲さんと来都の関係に対する心情等も可愛すぎて…!素敵なキャラクターをありがとうございます。
では、登録させていただきます!よろしくお願い致します。

>>91
お久し振りです。イベントへの反応ありがとうございます!
一つお願いがあるのですが、他の参加者様のキャラクターと離別となる際には、もう少し丁寧に相手の参加者様への挨拶をしていただければと思います;
よろしくお願い致します。

Re: 『 龍桜戦記 』〈 長文以上中文未満 / イベント中 〉 ( No.93 )
日時: 2016/08/02 03:01
名前: 林銭 (ID: OjDUGINw)

… … …



 『 鬼ノ国 』


・切花(せっか)

「切花です。よろしくしないでね?私には関わらなくて良いから……だってほら、私こう見えても魔物ですし。あなた達で少し遊ばせてもらおうかと思っただけだから…」
「あの御方にお借りした書物も全て読み尽くしてしまったのよ…要するに暇なの。だからあなたを生かしているのよ?…私に知識を与えてちょうだい。あなたから私の知らない言葉が出るうちは生かしておいてあげるから。そう、まだ知らないことが沢山あるの…」
「あやとりって楽しいわ…!私『遊び』って人間を痛め付けることを言うのだと思っていた。けれど違うのね……人って不思議だわ。まだまだ『楽しい』と感じられるようなことが沢山あるのかしら?」


役職【妖将】

性別【女性】
年齢【14歳】

性格【少々おっとりとした部分があり、マイペースで協調性が無い。その場から逃れる為の言い訳を考えている時だけは本気で頭を働かせている。何でも諦めグセがあり、すぐに自分には無理だと判断する。しかし鬼ノ国の皇族からの命令であれば無理だと判断しても従って行動し、その結果命を落としてしまっても構わないと思うくらいには強い忠誠心を持つ。最近『楽しい』という感情が芽生えたばかりで、自分が楽しいと感じることを探して回っている。しかしその感覚もやはりどこか普通の人間とは異なる部分がある。どんな状況下においても皇族を守る覚悟をしている故に自分の命はそう長くはないであろうことを悟っており、楽しそうにしている時もどこか冷めている。】

容姿【元々は麒麟のような姿をした魔物だったため、その名残りがあり肩と両足の付け根が鱗に覆われている。禍々しい角が頭部両側から二本生えており、透明感のある澄んだ琥珀色の瞳は丸く、顔立ちは幼い。艷やかな黒髪で前髪は眉下で切り揃えており、両サイドの髪は一束ずつ胸の辺りまであるが全体的には肩の辺りまで。身長は138cm。色白で細く、着物は羽織も帯も全て黒で統一している。装飾品は魔物の角を削って作った逆三角形の耳飾りのみ。】

備考【切花という名は自分で付けたもので、その名の由来は『鬼ノ国の皇族にとって邪魔な者は躊躇わずに全て切る』という自分の中で唯一明確な意志から来ている。しかし花のように美しく舞いたいという思いも込められており、まるで人間のような愚かな願いだとは自覚しつつも、そんな自分とその時の感情を忘れぬようにと敢えてその名を付けた。他の妖将達に比べると非力だが、軽く素早い動きで舞うように戦う。仲間と比べて非力とは言え人間よりは遥かに強い力を持っているため、持ち歩く武器は小型の卍釵のみ。非戦闘時は帯の中に隠している。魔物のことは可愛い弟や妹のように思う反面、知性の無い道具のような存在である事も理解しており、可愛がりはするが特別な感情や執着は無い。妖将の仲間達の事は皇族とも魔物達とも異なり、数体しか存在しない同志という認識があるため、一応守ろうとしたり積極的に関わってみたりと特別視している。知識欲が強く、自分が知り得ていない新たな情報を貪欲に求め、その為ならば多少無茶をする事もある。】
募集【保留】



… … …

Re: 『 龍桜戦記 』〈 長文以上中文未満 / イベント中 〉 ( No.94 )
日時: 2016/08/02 14:43
名前: 六巴 (ID: lmeOXcX7)
参照: http://きょうだいの絡みがそろそろ見たく…((

【 龍ノ宮 東雲 / 龍ノ国 】

 普段から華やいでいる龍ノ国であるが、ここのところはそれ以上に賑わっていた。


 ここ龍ノ国で毎年行われる龍鬼祭。その名前から分かるように龍ノ国と鬼ノ国の平和を願った祭りであり、龍鬼大戦後から続いている伝統ある行事だった。

 先日の奇襲から幾分日は経ち、一時期よりも落ち着きを取り戻していた龍ノ国では、この祭りを開催することが決まった。その決定に異議を唱える声が無かった訳ではないが、こんな時だからこそという意見が通ったのだ。

 東雲自身、それには賛成だった。
 この期に及んで祭りなどと悠長に構えている場合ではない、という意見も分からなくはない。確かにそんな事態ではないのも理解しているつもりである。これでもその状況を最前線で目の当たりにしたのだ、嫌でもその緊張感と圧迫感は肌が覚え、禍々しいものが渦巻く中に凛と立つその白銀と紫の混ざった艶やかな黒は未だ脳裏に焼き付いている。
 それでも、突然の出来事に疲弊しきった国民の癒しになるのなら、少しくらい楽しく過ごしたって良いだろう。そして、まるで図ったかのように魔物の攻撃が止んだのだ。魔物が何かを考えて行動することは恐らくないであろう事を踏まえると、この静寂は来都が仕組んだに違いない。そうだからといって、安心できるのかと言われれば弱いが。
 根拠も何もない、いわゆる勘だった。


(まあ、それで良かったのかもしれないな。)

 国全体を使った祭りは、それでも活気付いていた。多くの人が集まった通りは賑わっており、龍や鬼に姿を変えた人々で溢れ返っている。人と人の僅かな隙間を潜り抜け走る子どもや、若い男女から年配の夫婦の姿が映る。色とりどりの浴衣が忙しなく行き交う中を、甘い林檎飴の香りがかき混ぜられるようにして宙を漂っていた。屋台には大人一人がやっと通り抜けられるか否かなほど、多くの人でごった返している。 夜になれば明かりが灯り、昼間の忙しなさは不思議と感じられなくなる。そういった祭りの二面性は嫌いではなかった。

 お面越しに覗く祭りは、昨年見たものと大差はないように思えた。飾り結びされた赤い紐が風で揺れた際にくすぐるように微かに首に触れ、手で軽く払う。いつものように息の詰まるような服装とは違い、ゆったりとした浴衣であるが故の動きやすさに違和感すら感じる。そこで、今は自分もその群衆の中の一人だということを思い出す。人々を遠くから眺めるのに慣れてしまったのか、それがなんだか不思議な気分であった。

 しかし民の中に混じってその一員として過ごすなんて、こんな機会はなかなかにない。命の次に大切であろう神器まで置いてきたのだ、楽しまなければ損というやつだろう。

「うん、そうだな。とりあえず腹ごしらえといこうか。」

 甘い香りに誘われるように、東雲は子どものように踊る心を密かに隠して群衆の中へと紛れて行った。



————


>>ALL様
恐れ多くも東雲で絡み文を投下させて頂きました。どなたか絡んで下されば嬉しく思います…!

Re: 『 龍桜戦記 』〈 長文以上中文未満 / イベント中 〉 ( No.95 )
日時: 2016/08/02 08:06
名前: 朧月 (ID: aW5Ed34M)
参照: http://あぁ、私もそれは見たいです((

【 龍ノ宮 撫子 / 龍ノ国 】

「今年もやる事になるとはなぁ。...ま、あては楽しいからいいんやけど。」


艶のかかった黒髪は青いリボンで一つに結び、いつもよりも着るのが楽そうな黒と青の着物を身に纏い、カツンカツンッと下駄を鳴らしながら歩いていた撫子はその歩みを止めて辺りを見渡した。 人通りがいつもよりも多い気がする街の中には、龍や鬼の角やらお面やらをつけた人ばかりが楽しそうに笑いながら歩いている。それは撫子も例外ではなく、こういう時にだけつけている鬼の面をかぶっていた。

あんな事があった年だから、今年はこの祭りも中止になると思っていた。しかし自分の予想と反して開かれたこの「龍鬼祭」、案外開いてよかったのかもしれない。人々の不安が少しでも和らぐのであれば、多少危険だろうとバカ騒ぎする場所を設けた方が良かったのだろう。あちら側も何の気まぐれか、魔物達の攻撃は今は止まっているし。


「兄者は早々に遊びに行ってしもうたし...あてはお仕事をしますかねぇ。こんな時やないと役に立てんし。」


どれだけ祭りが楽しかろうと、向こうが攻撃を仕掛けてこない今が安全であろうと、この前のような「嵐の前触れ」がいつくるかは分からない。バレないように警戒をし、何かいいキッカケや糸口が無いかを探すのがわざわざ外に出てきた理由である。もちろん、自分も祭りを楽しみたい気持ちは十分にあるし、出来ることなら何も考えずに怠惰に過ごしたい。視界に映るたくさんの屋台が、色とりどりの浴衣や着物が、どこか懐かしく思えるのは多くの事が一気に起こったからであろう。そして自分はこの風景を守るためにも、重い腰を上げなければならないのだ。


「(ホントは誰かと回ろうと思っとったけど。あてが声をかけるのはなんだかなぁ。)」


ため息は周りの賑やかな音にかき消される。自分から声をかければ良かったと思いつつ、撫子は空を見あげ少しの間
心ココにあらずの状態だった。


___________________

【>>ALL
少し短いような気もしますが、撫子の絡み文を投下させていただきました。もしお暇なお方がいらっしゃれば、このような子ではありますがお相手いただけると幸いでございます。】

『 龍桜戦記 』〈 長文以上中文未満 / イベント中 〉 ( No.96 )
日時: 2016/08/02 11:33
名前: 珠季 (ID: zflF3NFd)


 主様>> 彗理ちゃん本体様>>

【お早うございます。いよいよ祭りの始まりですね^^ 主様の新たなキャラクターも可愛らしくて困ります(( 早速文章投下させていただきたいのですが、襲の性質上最初から外で一人で行動させるのもどうかなと思うので、最初だけ兄姉様と行動させてもらってもよろしいでしょうか? ご返答お待ちしております】

Re: 『 龍桜戦記 』〈 長文以上中文未満 / イベント中 〉 ( No.97 )
日時: 2016/08/03 09:09
名前: 林銭 (ID: OjDUGINw)


イベント開幕直後で申し訳ないのですが、リアルが少々慌ただしく参加が遅れてしまいそうです。参加者の皆様には気にせず楽しんでいただければと思います;;
時間が取れ次第切花と来都を動かす予定なので、その時にちょうどお暇な方が居らっしゃれば、お相手よろしくお願い致します!


>>95
いつも素敵な絡み文をありがとうございます。タイミングが合わず、なかなか絡みに行くことが出来ずに申し訳ありません;;
リボン程度なら良いかなぁとも思い、白百合さんのキャラクターシートの時にもそのまま承認させていただいたのですが、前回の絡み文でもベッドが出てきていたので、この世界観でそういった物は存在しないのではないかな、と少し思うのです…
その辺りは各々の世界観の受け止め方にもよるとは思うのですが、描写の表現としてカタカナが使われることは全然構いません(むしろ私も多用します)ので、基本的には日本の古き良き時代のイメージで楽しんでいただければと思います。よろしくお願い致します。

>>96
おはようございます。
切花も何かとクセがある子だなぁと少々不安に思っていたのですが、そう言っていただけると嬉しいです…!
私は少し文章の投下が遅れてしまいそうなのですが、そういう事でしたら来都はお好きなように使っていただいて構いません。一緒に龍ノ国に入り込んだものの逸れてしまった、という形で進めていただけると、その後も各々キャラクターを自由に動かせるかと思います。
キャラクターの動きを極端に制限してしまうような内容にならなければ、どのように使っていただいても問題ありません!描写内だけになってしまいますが、襲くんと絡める事がとても嬉しいです。

Re: 『 龍桜戦記 』〈 長文以上中文未満 / イベント中 〉 ( No.98 )
日時: 2016/08/03 22:28
名前: 朧月 (ID: nLPrrFyW)

>>97

【いえいえ、私もあまり来ることは出来ませんし、皆様の絡みを見るのも楽しいのでお気になさらないでくださいませ。
ご指摘ありがとうございます。私の中で和風と洋風が混じっているところがありましたので...改めて言われると恥ずかしいばかりでございます。主様の世界観に合うようなイメージを固めておくとともに、今後はそういったものが出てこないように注意して文を書かていただきますね。
カタカナの件に関しても了解いたしました、また白百合の方のリボンは直しておこうと思いますので、ご確認くださると幸いでございます。 お手間をかけさせてしまい申し訳ございません。】

Re: 『 龍桜戦記 』〈 長文以上中文未満 / イベント中 〉 ( No.99 )
日時: 2016/08/06 06:54
名前: 琉美 (ID: FSHRfx37)


>>94

【 龍ノ宮 三月 / 龍ノ国 】


カラン、カランと軽快な音を立て、人混みを掻き分けながら走り抜けていく一つの小さな影。その手には真っ赤な果実の飴玉一つ。これだけ沢山の人で溢れているというのにその足取りに一切の迷いは無く、かといってぶつかるといったような事も無く、まさにその言葉の通り縫う様に三月はその身を人混みの中に滑らせていく。

ー 今年はやらないかと思ってたけど、良かった。案外みんな元気そうだ!

あちこちから聞こえてくる楽しそうな笑い声や屋台のおっちゃんの威勢の良い野太い掛け声。そんな祭りの喧騒に心躍らせながら、仮面に隠れているとはいえその下の笑顔を感じ取れる事に安堵し、自らも顔の上半分を隠す龍の面の飾り紐を揺らしながら、ニコリとその口に笑みを浮かべる。

去年より少し丈が短くなった紺色のシンプルな浴衣をその身に纏い、ご機嫌な様子で持っていた飴をしゃくりと口に含むと、見慣れた後ろ姿を遠くに見つける。人混みに紛れている上に顔が隠れてはいたが、見間違いなどではない自信が三月にはあった。

「しのにぃ!」

すぐにその人のもとへとかけ寄り、人違いかもしれないという躊躇いを一切見せないまま、後ろからその人物の腕を彼より一回り小さい手が勢いよく絡め取る。

「って、ごめん、あんま大きい声で呼んじゃ周りにバレちゃうよね。でも小さ過ぎると聞こえないし…」

彼の中に「兄ちゃん」や「兄貴」といった一般的な呼称を使うという選択肢は無いのか、その腕を離さないまま、ふと悩み始めてしまう。彼にとって「しのにぃ」は「しのにぃ」であって、そう呼ぶ事自体に意味があるのである。

「あ、ねぇあそこで焼きそば売ってる!もっと色々食べたいし半分こしよ!」

良い匂いに気を取られ、自分が飴を持っている事を忘れているのかはたまた食べ合わせなど気にもしていないのか、嬉しそうにその方角を指してみせる。

東雲よりかは多少外に関わる事もある三月だが、彼とてここまで気軽にこの国の民と接する事が出来る機会など殆ど無い。背中に神器の重みを感じないのは些か違和感と不安もあったが東雲に会った事でそれも和らいだ。そして、自分の言葉への反応を待つ様にじっと見上げてみせるのであった。

ーーーー

>>92
承認有難う御座います!
こらからよろしくお願い致します^ ^

>>94
三月君で絡ませて頂きました!
よろしければお相手お願いします!

Re: 『 龍桜戦記 』〈 長文以上中文未満 / イベント中 〉 ( No.100 )
日時: 2016/08/07 01:53
名前: あまちゃづる (ID: 9yNBfouf)

 お久しぶりです! 大会終わりの解放感そのまま復活致しました。
 イベント……お祭り……!!って思いながら書いていたら丹の性格ぶれっぶれですがご容赦ください(‾▽‾;) 祭り好きだから私のテンションが上がり過ぎたんです……。
 あと丹のきょうだいの設定が素敵すぎて途中記憶がないです。危うい。


 前半ほぼ心情なので面倒だったら読み飛ばし推奨です。文字数だけが多いのです←

 >>95 勝手ですが絡ませて頂きます……! 不都合があればお知らせくださいm(__)m

【 龍ノ宮 丹 / 龍ノ国 】

 国境から兄姉と帰還して後、表面上は丹に変化は無い。勿論やる事は増えたけれど、振る舞い全てにおいて丹は感情を主張しないよう努めた。
 兄姉に手の掛からぬ良い弟だと思わせたい見栄がある。妹弟の様子も見てやりたい。可愛い可愛いと言ってばかりだけれど、彼らには丹とは別の、戦うための力があるのを知っているのだから。傍で引っ込んでいて欲しいと思うのは丹の身勝手で、ただの過保護だと理解している。

(物騒なものは嫌いだな。……この先どうなるか…………どうであれ私は、大丈夫だ)

 身体も心も正しいと信じる方向を向いている。
 龍ノ国、特別きょうだい以上に自分が気をやる事など有りはしないのだから。きょうだいに刃を向ける者は、害だ。害とは悪だ。自分の心さえ決めてしまえば、相手に対して揺らぐ事は無い。
 丹は自己中心的である自覚がある。自分の陣地のものだけ幸せであるのなら構わない、と。きょうだいは皆優しいから、こんな考えは良くないから、わざわざ言って回る事をしないだけの話。
 そう。丹のきょうだいは、皆、優しいと思う。

「——私が斬り捨ててしまえたら良いのにな」

 自分の力では到底無理な話だと分かっている。
 丹に刀を振るう才能は無い。魔物を討伐するのだって簡単では無いのだろうと自覚してしまう。姉の後ろから見た時、圧倒的だと感じた。
 だったら、無意味で過激な本音など飲み下してしまった方が良い。微笑んで大人しい言葉を並べて、最善の道が選べるのならそれで良い。
 それで丹の思考はまとまった。

 、

 龍鬼祭の開催は良い影響になりそうだ。賑やかなのは昔から大好きで、自然と口角があがる。
 身に着けようと選んだのは二つ角の生えた女の鬼の面。特別拘りは無いけれど、あがった口角と下がった目じりがにこやかで良いかな、という判断。昔から面は鬼のを選ぶ。少し悩んでから刀は念のため持ってきたけれど、一見して得物と分からないよう袋に入れて背に背負う形だ。

(先日の来都様と妹君の姿……を思い出しそうで龍にしようか迷ったけれど、比べたらお面なんて可愛いものだもの。龍はちょっとなぁ…………)

 人をするすると避けながら歩く。小さいときからの祭りなので慣れたものだけれど、昔はきょうだいとはぐれそうで少し慌てていた記憶がある。
 屋台を物色するのも楽しいけれど、丹は通行人を眺めるのが好きだ。龍ノ宮を名乗る身であるのを一時忘れるぐらい、周囲に溶け込めるのが楽しい。
 さてどうしよう? このまま歩いて見ても良いけれど、話し相手が欲しいような気もする。どうせ面をつけているし構わないだろう。誰か話し掛けやすそうな人が居ないかな、と周囲を見回して、面でやや狭い視界の中美しい黒髪の後ろ姿を捉えた。

(あ、姉上様みたい……)

 何をしているのだろう。上を見たまま、少し立ち止まっている。
 だいたいのきょうだいが先に出てしまったようだから、きょうだいを見つけられなければ通行人に声を掛けて一緒に回ろうと皇族らしからぬ考えでいたのだけれど、もしかして早くもきょうだい発見だろうか。
 そっと近寄って、前に立つ。

「あの、人違いだったら申し訳無いのだけれど。姉う——姉さん? 撫子姉さん?」

 自分のことを伝えるため、面をずらす。
 町中だからと呼び方を変えて話し掛ける声は、賑やかな雰囲気に影響されて、加えて久々に姉と祭りを回れるだろうかと年齢より少し幼い期待で弾む。
 姉と祭りに出掛けるなんて滅多に無い。その珍しさで嬉しくなっている部分もあるのだろう。丹にとって姉は寄り掛かる対象では無いけれど、その庇護下にあるような感覚が抜けなくて、情けない話傍に寄ると安心する。……切実に逆の関係になりたい。

「お祭り来たの? ね、あの、良ければ私、姉さんと一緒に回りたいんだけれど、良い?」

Re: 『 龍桜戦記 』〈 長文以上中文未満 / イベント中 〉 ( No.101 )
日時: 2016/08/07 08:16
名前: 朧月 (ID: 74mf9YND)

>>100 お絡みありがとうございますっ。可愛らしい弟と絡めて嬉しい限りです。

【 龍ノ宮 撫子 / 龍ノ国 】

不意に近づいた音と気配、現実に引き戻された撫子は、視線を少し下ろして声をかけてきた人物__自慢の弟である丹に視線を向けた。
面を少しずらして顔を見せ、気を使ってか呼び方を変える弟はやはり愛らしい。そんな愛らしさに頬を緩めるも、面を被っていたためその表情が丹の目に映ることは無かった。 一度息を吐いて表情をいつものものへと変え、自分も同じように面を少しだけずらして顔を見せる。丹と目が合った瞬間、撫子はまた頬を緩めたのだが本人はそれに気づいていない。

「人違いやあらへんよ、丹。」

クスリと微笑を一つ、ゆったりと持ち上げた手で丹の頭を優しく撫でれば、通行人たちに気づかれないうちにお面をかぶり直した。別にバレても構いはしないのだが、万が一の時のためにもなるべく身バレは避けるのようにと言われている。まぁ、自分たちのような立場の人間であればそれは最善であり当たり前でもあるだろう。あのような事が起きたのに、自分たちも祭りを楽しんでいると知られたらよく思わない輩も沢山いる。

可愛い弟の頼みを聞けば、「物好きやなぁ」と心中で呟いた。姉とはいえど、こんな自分と一緒に回っても何も楽しくないと思うのだけど。しかし期待するような声と表情の丹の頼みを無下にできるほど、自分は弟や妹たちに冷たくはないと思う。

「ええよ、一緒に回ろうか。可愛い弟の頼みやし、何よりあてが一人やったら暇やからなぁ。」

お仕事は後回し、今はこちらが最優先事項でる。 少しでも丹が立場やらの重みを忘れ、この祭りを楽しめるように頑張ろう。心のケアも姉の大事な仕事だし、何よりも可愛い弟が病んで伏せてしまうのは避けたい未来だ。いつでも明るく笑っている姿を見るのが、「生きていて良かった」と思える瞬間なのだから。



Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11