オリジナルなりきり掲示板
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- 太陽が死んだ【募集中】
- 日時: 2019/05/06 03:54
- 名前: 榎@ENOKI (ID: UeLkOLiI)
地球に太陽の明かりが届かず、
一日中真っ暗になってしまった世界を生き抜く
そんな感じのなりきりスレ
***
>>0-全レスをスクロールだけで読む
>>1 世界観(3/28 更新、補遺>>48にあり)
>>2 プロフィール
***
注意事項
・本体とキャラの見分けのために、文頭に(/や【といった記号をつけてください
・本体同士の喧嘩や恋愛の禁止
***
住民一覧
_都市部住民
>>9 フタミ(榎@ENOKI)
>>10 ヒロミ・フォン・モーレッド(榎@ENOKI)
_地方部住民
>>3 ユウヒ・サリャーヒ(榎@ENOKI)
>>4 ラッカ・サングリア( 一人の世界 様)
>>5 ナターシャ・ヴェゼル(百千 様)
>>53 メイ・アカル(名有りさん 様)
- Re: 太陽が死んだ【募集中】 ( No.38 )
- 日時: 2019/03/13 20:48
- 名前: 百千 (ID: lQjP23yG)
>>35
気を遣わせすぎている。自分の突拍子の無い行動のせいであると自覚済みのナターシャはしっかりとせねば、と改めて意気込んだ。
自分の言動一つ一つがユウヒに対して影響力を持っているとは思っていないものの、先程まで滑るように進んでいたペンの先から迷い線が生み出され、そのまま芯が仕舞われたのを見て何故かどうしようもない罪悪感が生まれる。
「もっと、いい案を考え付いたらいいのだけれど……。ごめんなさい、今はこれが精一杯だわ。春や桜の優しさとか柔らかさとかを活かした物を考えたいんだけれど、うまく言葉にまとめられない。」
正直にアイディアが無くなったことを伝え、座ったままだがしっかりと頭を下げる。
帰る途中本屋でデザインの本でも探してみようと思う程には申し訳無さと悔しさでいっぱいだった。
ナターシャはユウヒのブランドは素敵だから都市部でもかなり人気になりそうだなぁ、と思いつつ「そうだったの。」と頷きながらユウヒの方に顔を向け頷いていた。
「え。」
しかし、ユウヒの問いに笑顔のまま凍りつき、すぐにぎこちなく目を逸らして自分の足元に目をやる。
確かに都市部に居た。幼少期ではあるがナターシャの中にもある程度の記憶はある。家の中や家族のことばかりが残酷なほど鮮明に。虚弱な幼少期を過ごした彼女が見てきた狭い世界は、部屋の窓の外の風景と家族との微かな関わりがほぼ全てだったため、ユウヒに教えられることを見つけるのに時間がかかったが、ナターシャはゆっくり口を開く。
「小さい頃だったからあんまりだけど……。でも、そうね、地方部よりは明るかったし、人がたくさんいてみんな忙しそうだった。あと流行ると一瞬で広がるし、流行はみんな知ってる常識みたいだった、と思う。」
ありきたりなことしか言えていないのを自覚しつつそれでも思い出して話せそうなことは全て伝え、へらりとした笑みを浮かべながら「私、記憶力悪いみたいだわ。」と締めくくった。目を逸らしたまま。
- Re: 太陽が死んだ【募集中】 ( No.39 )
- 日時: 2019/03/14 10:59
- 名前: 一人の世界 (ID: MXUQ8YoR)
>>37
割と勘も侮れないなと思ってから
私はフタミさんの質問に答えた。
「北極は、地軸の一番北にある北極点の周辺海域や存在する小さな島々、周辺地域のこと。南極とは、地軸の一番南である南極点を中心として、南極大陸やその周辺に存在する小さな島々に加えて「南極海」と呼ばれる海域を含んだ地域のこと。因みに寒さで言うと南極の方が寒いらしいです。生きる生物の違いで言うと・・・北極には真っ白な熊と真っ白な狐が居てる。南極にはペンギンと言う鳥類の一種が居てるそうです。そのペンギンって飛べない鳥類らしいですよ。」
私は前に読んだ本の内容が確かそれ関係だったから必死に思い出しながら言った。その後に何故聞いたか?の疑問になった。本に関わる仕事ならそれなりの知識を持ってるはず・・・ なのに何故聞いた? ・・・とりあえず本当の本屋の場所を教えておこう、そしてすこし距離を置こう、そう思って。
「・・・・・・さっき言った本屋の場所は嘘です・・・ 本当は逆方向です・・・」
そう言ってから少し離れた。
- Re: 太陽が死んだ【募集中】 ( No.40 )
- 日時: 2019/03/15 23:36
- 名前: 榎@ENOKI (ID: 3edphfcO)
>>38
ナーシャが、謝罪の言葉を口にして頭を下げる。今日こうしているだけでも、ナーシャの生真面目さと快活さがわかる……。もう少しリラックスしてくれたらいいなあ、とは思うけど多分俺の一挙一動をちゃんと見てくれている証なんだろう。
そう考えると真摯に向き合ってくれて、頭を下げる実直さは、今までにないこそばゆさと嬉しさがあった。でもリラックスしてほしいなあ……と堂々巡りする思考を振り払うように、ナーシャの肩を持とうとして、俺の大きすぎる掌とナーシャの小さい肩を見比べて、手を戻す。代わりに慰めの言葉を口にした。
「ううん、気にしないで。誰だって行き詰まることあるし、そういう時は散歩したり、寝て起きてご飯食べたらなんとかなるよ」
ほぼ自分がしていることを例に出した。他の人の……特に同じ職場で働く人たちの気分転換は様々だし、たまに突飛すぎてわけがわからないことあるから言わない方がいいと思う。野生動物の干物作って食べるとか、2階の窓から飛び降りて1日帰ってこなかった時はちょっとした騒動になったし……。
「でも、そうだなぁ……俺たち、春や桜のことあまり知らないから、色んな資料を見たほうがいいかもしんないね。会議で出すときに参考資料で使えたりする……かも?うーん、予定は未定になっちゃうけど。ナーシャが春や桜のことで、いいなーって思ったのがあったら教えてくれると助かる……どう、かな?」
といって、体を縮こめながら両手を合わし、お願いのポーズをしてみる。巨体だから見栄えは悪いかもしれないけど上から一方的に見下ろすよりかまし、だと思いたい。
笑顔で固まるナーシャをみて、おやと不審に思い、だまって様子を伺った。ナーシャは最後まで俺の方を見なかった。
ナーシャの言う通り地方部に来たのは子供のころだし、それから都市部に帰省したとかそういった話は噂でも聞いた覚えはない。だから記憶があやふやでもしょうがない。
でも、今日ここで言葉を交わしただけでも、ナーシャは自分に非があればちゃんと謝る人だという印象を持った。なのに、都市部について話すときの歯切れの悪さというか、よそよそしさはたしかにあって、自身の記憶力について言及するときもその名残がある。明らかに、都市部について触れたくなさそうだった。何があったのか分からないけど、俺は……どうしたらいいんだろうか。
「しょうがないよ。だってナーシャ、ここに来たの結構前だもんね、そりゃ忘れることもあるよ。今は仕事に精出してて忙しそうだし……聞いた話なんだけど、いろんなところで働いてるんでしょ?めちゃくちゃすごいよ。それに、なんというか、こことは真反対な感じがするね、都市部って……。うーん、聞いておいてなんだけど、うちは基本地方部をターゲットにしてるから、今は都市部のことは置いておくかな」
腕を組み、しどろもどろになりながら喋る。何も分からないまま事情を聞くより、俺がはっきりと言えそうなことを言えばいいと思った。そのせいでまとまりのない内容になったけど、少しでも気が逸れてくれるなら構わない。
- Re: 太陽が死んだ【募集中】 ( No.41 )
- 日時: 2019/03/15 23:38
- 名前: 榎@ENOKI (ID: 3edphfcO)
>>39
サングリアの説明に、素直に「おお」と声を漏らして驚いてみせた。ほとんどの場合は学者相手に聞いて、専門的な解答がきて理解できなかったことが多かったからだ。
「お前すげーな。旅行ガイドとかできそうじゃん、南極や北極ゆきの旅行ツアーあるか知らんけども。あそこ氷しかねーからめっちゃ寒そう。いやでもすごいよな、海の水が凍ってんだろ、あれ。なんで溶けないんだろな?
……え?本屋の場所、嘘だったのかよ」
いや、嘘を教えたという申告すらも嘘かもしれない。何も言わずに俺から距離を取ろうとするサングリアを見て、自然とその考えが浮かぶ。警戒されているのは間違いないんだろうけど、なんでだろうな?俺変なことしたか?
「まあ、時間はあるし歩き回ってみるわ。縁が合えばまた会うかもな、じゃーな」
と言って、訂正された方へ向かって歩き出した。
(/キリがいいなと思ったので勝手に締める感じにしてみました。まだ続けられるようでしたら最後の部分を後回しにする感じで描いていただけたら返レスしたいと思います!
- Re: 太陽が死んだ【募集中】 ( No.42 )
- 日時: 2019/03/17 10:36
- 名前: 一人の世界 (ID: MXUQ8YoR)
>>41
初めてそういう事に褒められて少し頬が緩むのが自分でも分かる。
自分の中で表情を引き締め、こう言った。
「本で読んだのを覚えてる限りそのまま言っただけなので、私は何も凄くないですよ。あと南極、北極のガイドは無理だと思います。太陽が無いので少しも暖かくないから実際は更に氷が広がってるでしょうし・・・」
確かそれが書かれた本はずっと古い物だった気がするので、間違った事は言ってない・・・はず・・・
「また縁があればいつか会いましょう・・・」
フタミさんが訂正した方の道へ向かったので何処か安心しながら別の小説を読み始める。
【私の方もキリ良く終わらせましたよ~】
- Re: 太陽が死んだ【募集中】 ( No.43 )
- 日時: 2019/03/17 22:04
- 名前: 百千 (ID: R8yf5QwW)
>>40
「え、えぇ!もちろんよ。ユウヒさんの力になりたいのは嘘じゃないもの。」
ユウヒがお願いのポーズをしてナターシャの方を見ると彼女はパッと顔を上げやっと彼の顔を見た。なるべく身体を小さくしようとしているのが彼の優しさを伺わせる。そんな気遣いに応えるようにしっかりとした口調で返した。
「良いなって感じたもの……、写真集に載ってたものは綺麗だったと思ったわ。年代物だから色褪せもすごいんだけど印象強くって。ユウヒさんさえ良ければまた今度持ってくるわ。」
古い写真って資料として弱いかしら?と片手を頬にあて首を傾げて少し悩みつつ、取り敢えず、というように口に出してみた。
その写真が載っていたのは、ナターシャが唯一相続した曾祖母の遺品の写真集だ。お世辞にも綺麗な状態とは言い難いがそれでも東の島国の四季を纏めた写真集はナターシャの宝物で今の家にもある。あまり人前に出してはいけないかもと思っていたので誰にも話した事はない。
「全然よ。極めてないし、手当り次第感否めないし。私からしたらユウヒさんの方がもっと凄くて格好いいわ。……んー、そうね。何となくここよりは明るいけど、ここの方が温かいわ。感覚論だけどね。」
彼が優しいから甘えてしまうのか、自身が甘えるから優しくしてくれているのか。どちらにしても自分の不甲斐なさを噛み締めながらナターシャは笑みを作りユウヒに「ありがとう」と伝えた。
「でも、実際はどうか分かんないわ。それにユウヒさんのブランドはどこでもきっと流行ると思うの。素敵だし着ていると元気が出るんだから。私、好きよ。」
自分の話で都市部に抵抗を持たれてしまったのではないか、と不安に思い早口になりながらも濁そうとした。自分の記憶が正しいとは言いにくい。本当はもっとずっと素敵なところかもしれないのに。彼の世界に悪い先入観を与えてしまうのが申し訳ない。
そして何よりも彼のブランドをもっと多くの人に手にとってほしいと思うのだ。ナターシャのただの自分勝手だと自覚はしている。
- Re: 太陽が死んだ【募集中】 ( No.44 )
- 日時: 2019/03/19 18:48
- 名前: 榎@ENOKI (ID: qToThS8B)
>>all
(/榎です。実は花粉症なんですけど、重症化したのか薬が合わないのかわかんないんですけど鼻水と鼻づまりと頭痛のトリプルコンボで、画面見るのがめちゃくちゃしんどくて、来週まで返レスめちゃくちゃ遅れるかもです。申し訳ないです…。
>>42
(/締め了解しました、絡みありがとうござぃましたー!
- Re: 太陽が死んだ【募集中】 ( No.45 )
- 日時: 2019/03/19 18:49
- 名前: 榎@ENOKI (ID: qToThS8B)
>>43
「写真集かぁ。いやいや、記録として残ってるだけでも十分だよ。色褪せたものでもそれはそれで味があるし……そう言われてみれば、最近の写真集でも植物がメインのはよくあるけど、季節がテーマのものは見たことないな…?」
縮こまった姿勢を直す。それから、ナーシャの仕草につられて首を少し傾けて、芯をしまったシャーペンで顎をとん、とんと叩く。桜の解説を載せた図鑑を見つけたとき、曾祖父のもので修繕はしてるけど乱雑に使わないでねって母親に注意されたっけ?俺って小さい頃からうっかりで壊すことが多々あったから、図鑑の強度とか関係なく注意されただけかもしれないけど。
「ネットなら写真や動画が残ってる……と思うんだけど、色褪せてる写真でも、それはそれで見てみたいな。なんなら、オールド・スプリングって銘打って新しいジャンル開拓、してみたいなあ。できるかわかんないけど……」
ファッションは大衆に共有されてこそ価値を持つもの。そうじゃなきゃいずれ廃れる。——デザイナーのひよっこだったころ、父親が俺のデザイン案をチェックするときにいつも愚痴っていたフレーズを思い出す。今なら記録に残すのは簡単だし、処分さえしなければ記録は残り続ける。でもデザイナーとしての願望は自分のデザインが多くの人に届くことで、俺の目標は誰かの“好き”を増やすこと。正直な話、父親の意見は納得するけどやや反対の立場だ。
だからこそ、今日ナーシャに俺のデザイン案を見て、一緒に考えてもらって、桜モチーフのファッションに興味を示してくれただけでもめちゃくちゃに嬉しい。会議で通るように頑張らなきゃ。
にしても……あんなに綺麗な桜があまり知られてないのはなんでだろう。ここらで見かけないから知られてないだけ?いやでもネットで手軽に拡散できるのに?不思議だなあ……。
「えへへ、そういってもらえて嬉しいよ」
こっちを見て笑ってくれたナーシャの姿に安心する。サリャーヒのブランドを好いてくれて、思わず頬の筋肉が緩んでへにゃりと笑みを浮かべた。
「こっちが温かく思えるのは間違ってないかも……。地方部っていつも暗いじゃん?気分が落ち込んだり、身体が冷えないように生地が少し厚めのものが多いし、見た目も冷たい印象にならないように……こう、ほわ〜って感じになるように心がけてるよ。あーでも、町の人たちが朗らかというか、明るい人が多い、てのもあるかな?」
ナーシャの口調が早くなり、その原因を逡巡するけど思いつかなかった。とりあえず引きずられないように、視線だけ斜め上に向けて、何かを思い出すような素振りで喋る。なんなら、ほわ〜って言うとき、両手のひらでふわふわと上下に動かしてみせた。
「都市部は人工の太陽があるから、薄手のものがここより多いんだよね。こっちだと、職場の環境に合わせて薄手のものを重ね着とか、上着を羽織るとかして調整するのが多い…………あ、そういや、今何時…?」
作業の話で、荷物運びの手伝いが今日だったことを思い出した。
午後から知り合いの手伝いがあるんだけど……、と言いながら慌てて腕時計か携帯がないか服のポケットをあさる。なかった。わあ、時間大丈夫かな……。
「ナーシャ、今何時かわかる……?」
両手をポケットに入れたまま、震える声で尋ねる。朝は確かに約束があったのを覚えていたし、早めに昼食とるためにせめて腕時計だけでもつけていこうと考えていたけど、今の今まですっかり頭から抜け落ちていた。
- Re: 太陽が死んだ【募集中】 ( No.46 )
- 日時: 2019/03/23 22:00
- 名前: 百千 (ID: R8yf5QwW)
>>44
(/返信遅くてすみませんでした…(;・∀・)ちょっとバタバタしちゃって。
花粉症大変ですねっ!?Σ(・・; )どうぞご自愛下さいね。私が遅筆ですし、返しはいつでも本当に大丈夫ですので。)
>>45
「確かにそうかも。もしかして結構貴重な物だったりして。」
ナターシャは少しだけ悪戯めいた笑みを浮かべながら冗談を言ってみた。
そんな時ふとユウガイトショ、という単語が頭の中に浮かんだ。都市部にいた頃に隣の家から叫び声と悲鳴や怒号が響き、ひどく怖い思いをした思い出がある。
子どもだったので何があったかが全然分かっていないもののユウガイトショやカイシュウ、という単語があったような気がする。
(もしかして、季節に関する書籍が有害図書だから……なんて、ね。)
変なこと考えたなと少し自嘲気味にため息を吐いてから打ち消そうと頭をゆっくり横に振る。
「オールド・スプリング……。とっても興味ある!春だけじゃなくて過去も表すだなんて本当に素敵だわ。写真集必要になったらいつでも言ってね?必ず持っていくから。」
そんな時にユウヒの言葉はするりと彼女の耳に入り無意識にオールド•スプリング、と呟くと目を輝かせて思いを馳せた。ユウヒは本当に素晴らしい発想の持ち主だとナターシャはしみじみと思った。
誰も思いつけなかったものや誰もの目に止まる新しい考えがすぐさま生まれていく。それは早々出来ないもののように彼女は考えているためにユウヒが眩しく見える。
何より思考回路が迷子になりそうだった自分があっさりとその考えを捨て去ることができた辺りかなりのファンなんだなぁと笑えてきた。
「ほわ〜……。確かにそうかも。暖かくて柔らかい感じする。」
ユウヒにつられて同じように両手のひらでふわふわと上下に動かしてみると彼女自身も確かになぁと言わんばかりに柔らかく笑った。
「時間?ちょっと待ってね……。今12時45分くらい、かしら。ごめんなさい、もしかして何か用事があった?」
焦り気味のユウヒにきょとんとしつつ腕につけていた腕時計で時間を確認してユウヒに伝えた。
時間の確認が必要、となると待ち合わせか何かだろうか。優しい彼のことだから自分が話しかけた事でなかなか言い出せなかったのではないか。と思ってナターシャはおろおろとしつつユウヒに聞いてみた。
- Re: 太陽が死んだ【募集中】 ( No.47 )
- 日時: 2019/03/28 17:25
- 名前: 榎@ENOKI (ID: XsTmunS8)
>>46
(/ご心配かけてすみませんでした!すっかり治ったので返レスです。ナーシャちゃんに仕事を付き合わせ続けっぱなしだったので、一区切りいれるつもりで締めの雰囲気にしてみました。他に話したいこととかやりたいことがありましたら続けてもらっても構いませんので…!
「サイボーグ技術とかあるのに、桜の写真とかが貴重なものになってて……?うん?あれ?」
ナーシャの笑みや発言の意図が分からず(ましてやジョークなんて発想は出てこなかったので)、腕組みをしてまじめに考えてみたけど、理系知識や先進技術はこれっぽっちも分からない俺には正解どころか予想すらもできなかった。
どういうことなのだろうか。ナーシャに聞けば答えてくれるだろうか…。でも、その前に俺自身、理解できるの?できない気がする。
この手の話は無理に知る必要もないかもしれない。デザイナー業も日常生活にもなんら差し支えなければだけど……。
「わー!本当に!?すごく嬉しい!写真見たい!」
実現するかどうかもわからない考えを褒めてられ、今日だけでたくさん褒められたせいか嬉しいの限界を迎えて咄嗟に思いついた言葉を叫ぶ。
視界が突然開け、街灯の明かりや道に落ちる影が新鮮な色で写り、隣にいるナーシャの姿が瑞々しさを帯びて見えた。呼吸が上手くできず、酸素を吸い込む一方なので胸が大きく膨らみ、自然と姿勢が真っ直ぐになる。
自分は今とてつもなく興奮している、と自覚したけど、逸る心が抑えきれず頭に浮いてきた考えをそのままに喋り出した。
「古いものってだけで進んで手に取る人が限られるって言われるけどっ、昔のものでも今風にアレンジすれば今までにないスタイルもできるし、桜モチーフ自体が珍しいから、デザインは今までに出てきたものとうまく馴染むようなアレンジを中心に出して徐々に侵食していきたいなって、あっ待って小物がやりやすいな?!そっちは俺の管轄外だー!でもやりたーい!…………あ」
視界の端に捉えた通行人の目線が、確実に自分に向いていることに気づき、すぐさま身を縮こませて片手を喋り散らかした口にあてる。俺のしでかしたことを振り返ると顔が急に熱くなった。とてつもなく、恥ずかしい。己の失態から立ち直れず、「ごごごめん、急に大声出しちゃって……あ、あはは……」とナーシャに謝る声がもそもそとしていた。
「45分か…。うん、午後から手伝う約束してたんだけど今の今まで忘れてたんだよね……。午前の仕事終わったら行くって伝えてたから、時間は決めてないんだけど遅くなりすぎるのもって……でも1時前なら、今からご飯食べても大丈夫」
恥と照れが抜けきらず、わずかに火照る頬を指先でかく。ナーシャが心配そうにしているのを見て、親の姿と重ねてしまった。こういうところでうっかりをやらかすのが俺の子供っぽいとこなのかなあ、と反省しつつ、スケブとシャーペンを鞄にしまった。ナーシャに謝る前に、今いるところから見える食堂前の様子を伺う。店から出て行く人が多いから、席も厨房も空いたころだろうし、あそこにしよう。ナーシャの方へ向き直り、軽く頭を下げた。
「ということで、俺、ご飯食べに行かなきゃ。ごめんね、色々振り回しちゃって……。でも、すっごく助かった。ナーシャ、ありがとう」
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