オリジナルなりきり掲示板

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

【中文】幸福days 【募集中】
日時: 2016/09/08 07:19
名前: 月無 (ID: mG18gZ2U)


__鳴り響くチャイムと、賑やかになるクラスメイト。代わり映えのない日々に少し退屈だと思いながらも、この平穏が続けばいいと思っていたとある夏の日の話__




_______________

初めましての方は初めまして、お世話になっている方は毎度ありがとうございます。
月無と申します。

今回は学園モノ、今のところ戦闘系は予定しておりませんが、なにかの拍子に加えるかもしれません。とりあえず最初は普通に学園モノでございます。
前作の「真実の果て、愛は狂う」と、そのまた前の作「四つの国と妖怪達」の方は完璧に戦闘やら異次元やらで。そういえば中文で学園モノを見たことがないな、と思い白ランキャラも作りたかったため作りました。動機が不純です...。とりあえず3つ作らせて頂きましたが、当分の間はこれ以上増えることは無いかと。少しリアル面がばたつきそうですので。

それでは、開始までどうぞ御付き合いお願いします。

>>1 世界観、学校内などの簡易説明
>>2 部活動、並びに委員会説明
>>3 制服説明、並びに募集事項(役柄)
>>4 入学用紙
>>5 注意事項(前作品のコピペ大半)

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10



Re: 【中文】幸福days 【募集中】 ( No.90 )
日時: 2016/09/29 23:31
名前: 〜 (ID: bUOIFFcu)

>>87-88
【白樺 菓/演劇部部室】

「ち、違うんですかっ?」

寝ることが幸せというのとは違うらしい。でも、「幸せ」であること自体とは違わないらしい。そして、単に「幸せ」だと甘いらしい。

…やっぱり、最初に調べたやつみたいなの…かな…?

それを睡眠に当てはめる。気絶に当てはめる。意識の無い状態に「興奮」する。

うさぎの寝巻きなら、人が着るものだから、化け兎は無しか。いや、兎が人に化けているなら、アリ?

そうこう考えているうちに、部長の「そういう説明得意そうな人連れてくる」という言葉を聞いた。こんな自分でもわかるように説明してくれるのだとしたら、それは凄腕の方に違いない、などと菓は考える。

じゃあ、そっちの解釈はとりあえず置いといて、他のことだ。

「あの、あたしだけ人でいいんですか?ウンディーネとか、吸血鬼とかじゃなくて」

電話がかかってきた部長にはきけないので、御倉先輩に聞いてみた。

>>89
【わかりました、見てみます!ですが私のリアルの方がちょっと忙しくなってきそうなので、参加できるかはわかりませんが…】

Re: 【中文】幸福days 【募集中】 ( No.91 )
日時: 2016/09/30 23:08
名前: 日比谷 (ID: WR6BJnUH)
参照: 文章が上手く纏まらない;;;

>>84

【高坂 紡/2年2組教室】

真面目で責任感が強い彼女のことだ。きっと真剣に考えていてくれているのだろうなと思い、黙っている緋桐の姿をじっと見つめる。
しばらくして発せられた依頼を引き受けるという言葉に紡は顔を綻ばせた。

「ありがとうございます…! ああ、でも、あまり気負いすぎないようにしてくださいね。」

“他でもない先輩の頼みですから”
ただの社交辞令だと頭では理解しているのに、胸には暖かい感情が溢れる。

「奇遇ですね、私も好きなんですよ。普通の書店では巡り合うことのできない本にも出合うことができますし、前の持ち主によって刻まれた痕跡も味わいがあっていいですよね。
…私も行こうと思っているので、よろしければご一緒に行きませんか?」

呟くように放たれた言葉に、緋桐と2人で古本市に行ったらきっと楽しい時間を過ごせる
だろうなと思い、柔らかな笑みを携えながら紡は提案した。
しかし言い終わった後に、その提案はあまりにも自分本位な願いだったことに気付き「あ、いや、彩香も誘うので…3人で行くというのはどうでしょうか。」と慌てて言葉を付け足した。
休日に2人で会っているところを同じ学校に通う誰かに見られでもしたら、きっとあらぬ噂が広がってしまう。聞いたことはないので分からないが、もし彼女が好意を寄せている相手がいればそれはとても迷惑になるだろう。緋桐のことを思うなら提案自体を取り下げるべきなのは十分に理解しているが、どうしてもその決断ができずにいる諦めの悪い自分にこっそりと小さく溜息をつく。



>>86

【真柴 彩香/美術室】

祐樹が零した言葉を拾い、彩香は柔らかい笑み浮かべた。
経験してしまえば彼もきっと虜になるだろう、そう思ったからだ。
誰もいない美術室というのは見慣れた場所でありながらもどこか非現実的で、独特な空気を味わえる。彩香はそれが好きだった。自分以外の時が止まっているかのように錯覚し、誰にも咎められることなく永遠に絵を描き続けられる、そんな幻想を抱くことができるから。

「…ふふっ、期待に応えられるように頑張るね。
そうなんよ。1人で見に行くのは心細いし、女友達だけでっていうのも夜やけんちょっと危険かなーって思って。悲しいことに頼れる人はつっくんくらいしかおらんしね…。んーと、他に人おらんくてゆっくりスケッチできたけん、私はすごく楽しかったよ。」

本当に自分の作品を楽しみにしてくれていることが伝わってきて、思わず笑顔になる。
途中で決まり悪そうに逸らされた視線は少し気にはなったが、気のせいだろうという結論に至り、視線を宙に向けて夜桜を見に行った日のことを思い出しながら言葉を紡いでいく。

それにしても、そういう時に頼れる男友達が幼馴染1人しかいないというのはなんだかあれである。彩香が関わりを持つ男子と言えば、紡か美術部の男子部員だけなのだからしょうがないことではあるのだが。
自分の枯れ具合に複雑な感情を抱きつつ絵を描く準備をしていると、祐樹の予想もしてなかった返答に思わず目を見開いた。

「成犬って、訂正するとこそこなんやね。…うん、やっぱり可愛い。」

驚いた顔を向けぱちぱちと瞳を数回瞬かせると、ぷっと笑い声が漏れてしまいとっさに口元に手を当てる。可愛いと言ったことに対して何か言われると思っていたのに、まさか子犬の方とは。笑いを懸命に堪えようとしたがその努力は結局実らず、くすくすと声に出して笑ってしまう。

「えーそこは愛想よくしてあげてよ。祐樹くん、いつもは荷物置いたらすぐどっか行ってしまうけど、皆話しかけたそうにしとったよ?…それに、女の子たちはミステリアスでクールな感じがしてかっこいいーって話してたし、きっと喜ぶよ。」

祐樹の正直な発言を聞いて、彩香は困ったように眉を下げながら微笑む。需要と供給はなかなかつりあわないな、と。
彼は知らなかっただろうが、祐樹が荷物を置いて出て行った後の美術室で1年生の女の子たちが祐樹の話題で盛り上がることはもう恒例となっていた。恋に恋するお年頃というのか、同じ部活の先輩に憧れと理想をのせて語り合う少女たちの姿はとても可愛らしくきらきらと輝いて見えていた。

Re: 【中文】幸福days 【募集中】 ( No.92 )
日時: 2016/10/01 23:34
名前: みこと (ID: 6vo2Rhi6)
参照: ぐだぐだしてしまう…

>>91

【田辺 祐樹/美術室】

今、あの人の眼の前には夜桜が映っているのだろうか。
そう思いながら宙に向いた彩香の眼線の先にあるであろう所に祐樹も視線を向けてみる。

「……かなり楽しみにさせてもらいます。綺麗なもん見てスケッチできてたってそれすげぇ満喫してるじゃねっすか。」

これから描かれていく絵をどんなものかと楽しみし思いながらも絵のことになると自制が効かない自分はまるで小さい子どもみたいだと恥ずかしく感じていた。
そして少し遠い眼をする彩香にどう返事するか悩んだ挙句触れないまなになってしまい、自分の会話力の無さと察しの悪さを痛感する。
人見知りも問題だと思っていたが対人関係全般が苦手とは正直笑えない。
祐樹が自分の失敗を苦々しく思いながら彩香の準備している姿を追っていると彼女から発せられた言葉とくすくすと本当に楽しげに笑う目の前の彼女に抗議するように不満そうな声をで返す。

「いや、大事っすよ。成犬はかっけぇじゃねっすか。俺に可愛いって言えるのまっしー先輩だけっすよ。つか可愛いて言葉が似合うのまっしー先輩の方ですよ。」

なぜ自分が可愛いと言われなければならないのか、とんと理解ができないししようとも思わなかった。
そんな時、彼の耳にまた信じられない言葉が入ってくる。

「はぁ!?俺がステリアスでクールな感じがしてかっこいい!?冗談だろ。実物こんなんだっつーのに……。」

ガタリと椅子から立ち上がり勢い良く頭を横に振る。
いつもなら砕けてはいるが敬語で言えたであろうことも今回はそうもいかなかった。
実物はただの人見知り拗らせている男だというのに、一年に都合よく美化されてしまっている。

「……先輩、後輩が未知の生物みたいに思えてきた俺ってやばいっすかね。」

そう絞り出すように声を出し彩香に意味のわからない言葉を告げるほどに困惑は酷かった。
彩香を困らせてしまうということは分かっているのだが、彼一人では抱えきるには事は大きすぎた。

Re: 【中文】幸福days 【募集中】 ( No.93 )
日時: 2016/10/02 23:41
名前: トキ (ID: 99568qQj)
参照: 文才を買いたい(切実)

>>91

【猩條 緋桐/2年2組教室】

 
 …私が先輩の頼みを断るとでも思っていたのだろうか。了承の返事を返すとほっとしたように顔を綻ばせた先輩につられて、普段仕事をしない表情筋が珍しく頬を緩めた。気負うな、と言われると先程の自分の思考を見抜かれたように思えてどきりとする。紡先輩からの、滅多に無いお願い。気負わない方が無理な相談ではあるんですけどね、なんて思いつつ表では平静を努めてはい、と返事をした。


 彩香先輩や紡先輩と出会って、前と少し変わったことがある。以前は促されたって意地でも明かさなかった本心や思考や感想を、今では気を抜くと口に出してしまうようになった。17年間ずっと気味悪がられるばかりだった感性が今になって肯定され始めた。その嬉しさでつい。
 先程も、古書が好き、私も行ってみたい、だなんて言ったりして。言った後で喋りすぎたかと後悔して言葉の内容をぐるぐると頭で反芻していると、同意する言葉が返って来た。それも、同意よりももっと嬉しい言葉がセットで。……段々この人達に絆されていってる気がする。満更でもない事実を噛み締めながら、今日はよく働くらしい表情筋をゆるっゆるに解きつつ。

「お誘い嬉しいです、すごく。行きましょう、三人で。……ふふっ、楽しみですねえ、紡先輩」

 大輪の花のように、とはいかないけれど、不慣れな満面の笑みを不器用に浮かべた。浮き足立った声の調子は鼻唄でも歌い出しそうな勢いだ。上機嫌なままふと帰り支度の済んだ鞄に手を伸ばし、中から愛用のスケッチブックとペンケースを取り出す。
 もう半分ほどデッサンや作品のネタなどで埋まったそれをぱらぱら捲り、鉛筆で白紙のページにかりかりと何かを描きだす。中心に大きな樹、そこに生っているのは果実ではなく本で、妖精のような小人のような生き物がせっせとそれらを摘んでいる。全体的に洋風の絵本のようなタッチだ。即席で描いたので線は荒いが、何となくポスターのような成りにはなったはずである。

「一応知恵の樹をモチーフにしているんですけど…。紡先輩から見てどこか可笑しいところはないですか?」

 描き上げたそれをくるりと方向転換させて先輩に見せる。色んな人が見る、一般受けするように、を念頭に置いて描いたけれど、自分では気付かない部分でいつもの癖が出ているかもしれない。いつもなら彩香先輩にお願いする事を思い切って紡先輩にお願いしてみた。

Re: 【中文】幸福days 【募集中】 ( No.94 )
日時: 2016/10/03 23:08
名前: 日比谷 (ID: P/D0CuiW)
参照: お一人ずつ返信します…!

>>92

【真柴 彩香/美術室】

夜桜の幻想的な美しさや夜特有の風の冷たさは1か月経った今でも鮮明に覚えている。
確かに満喫していた。いや、満喫しすぎていたとでもいうべきか。スケッチに熱中してしまい、自分から誘ったくせに紡を放ったらかしにしてしまい怒られてしまったことを思い出す。
勿論そんなかっこわるいエピソードを後輩に話せるわけもなく、祐樹には小さく笑みを返すだけだった。

抗議するような不満そうな声で返ってきた返事に、私だけというのはなんかいい響きだな、と見当違いなことを思う。
地毛だと知っているが明るい髪に細身だがガリガリすぎない丁度いい体格、それに加えて高身長。これが世にいうイケメンなのだろう。そんな彼の内面の可愛さを知っているのは自分くらいなのかと思うと、思わず笑みがこぼれる。そして、これからはもっと本人に伝えていきたいな、と祐樹にとっては迷惑そうなことを考えていると不意に耳に入ってきた可愛いという言葉に一瞬にしてフリーズしてしまう。

顔はもちろん耳まで真っ赤にして、「え、う、その……」と言葉になっていない声を零す。
お世辞をさらっと流せない自分にまた恥ずかしくなって俯いていると、突然ガタリと音を立てて椅子から立ち上がった祐樹に驚き視線をあげてしまう。

「……未知の生物って、…ふふっ。困惑しちゃう気持ちは分かるけど、先輩に憧れちゃう女の子たちの気持ちも分かるからなぁ。……んー、とりあえず祐樹くんはそのままでおったら大丈夫よ。飾ってない感じが私は好きやから。」

表現の仕方が可笑しくつい笑ってしまい、先程の恥ずかしさはだんだんと薄れていく。

Re: 【中文】幸福days 【募集中】 ( No.95 )
日時: 2016/10/06 00:43
名前: みこと (ID: 6vo2Rhi6)

【テスト週間になったので返信遅れます;;すいませんっ;;】

>>94

【田所 祐樹/美術室】

「す、すぅっ!?……あ、いや、そそっすかね?とりあえずなんか、こう……頑張ります。」

彩香が言った好きはライクとしての意味の好きだとは分かっていても、気恥ずかしさと嬉しさといった感情が入り混じり素っ頓狂な声をあげてた。
それでもどうにか次の言葉を言い、落ち着くために髪をほどき結び直そうといったどうでもない行動をとる。
きっと変な後輩と思われてしまっただろうな、と内心焦りを覚えながら乱暴に髪をまとめた。
しかし結ぼうとした時、手が思うように動かず髪ゴムをうっかりと落としてしまった。

落ち着きというのは大事だな、とかなり身に沁みて感じ取りながらゴムを拾うためにしゃがむと祐樹は動きを止める。
ふとあの時小さく彩香がどもったような声が聞こえた気がしてきたのだ。
そしてそのままの姿勢でばれないよう彼女を横目で見るとほんの少し顔が赤くなっていていつもとは何かが違うようだ。
先程まで祐樹一人で困惑して彩香には迷惑をかけてしまったかもしれないが、失礼に繋がるような態度はしていないはず、そう思いながら会話をゆっくりと辿っていく。

そして自分が何とも普通に可愛いと口に出していること気が付いた。
自分と比べてはるかに、いや普通に考えて彩香は可愛い。
真っ白な肌と栗色のふわふわな髪に艶やかさを与えてくる睫毛が縁どるくりりとした黒い眼。
可愛い以外にぴったりな言葉はないはずだ。
嫌がられてもこればかりは譲れない。

「まっし先輩!あのですね!……あー、一年とか他の人らとか来んの遅いっすね。」
可愛いと言ったのは本心だと伝えようとしたが急にそんなことを言ってしまって呆れられたくなかったために関係の無いことをぼそりという程度になってしまった。話せることがそれ以外思い浮かばない自分が歯痒く感じる。
二人で居たくないわけではないし、むしろこの空間を二人きりで共有できなくなるということは惜しく感じるのでまだ来てくれなくて全然構いやしないのだが。

Re: 【中文】幸福days 【募集中】 ( No.96 )
日時: 2017/03/19 16:01
名前: 月無 (ID: nLPrrFyW)

【お久しぶりでございます、スレ主の月無です。 長らく空けており申し訳おりません。完全にスランプを脱出した訳ではありませんが、区切りをつけたいということもありこれより再開させて頂こうと思います。 それに伴いこちらの都合ではありますが、私のお相手してをしてくださっていたものは一度リセットさせていただきたいと思います。誠に勝手で申し訳ないですが、ご理解くださいませ。

キャラリセットなどをする予定は今のところありませんので、気が向いた時にでも顔を出してくださると嬉しいです。それでは、今後ともよろしくお願い致します。】

Re: 【中文】幸福days 【募集中】 ( No.97 )
日時: 2017/03/21 10:49
名前: 月無 (ID: nLPrrFyW)

【前のを少し修正してのALL文。お暇な方が居ましたら、宜しくお願い致します。新規様も大歓迎ですっ!】



>>ALL


【篠崎 明日菜/一番奥の棟にある美術室】


暖かな日差しが差し込む美術室に、精密で繊細な絵を描いてゆく一人の生徒がいた。栗色の髪をハーフアップにし、真剣そのものと言える顔で鉛筆を動かす姿は学生には見えないほど大人びている。
否、本来ならば彼女は学生と呼べる歳ではない。とある理由で学校に来れず、今年からやっと来始めた成人済みの女性なのだ。
開けた窓から入った風に髪を揺らせば、不意に顔を上げて息を吐く。キリのいいところまでいったのか、手に持っていた鉛筆を机の上に置いて何処か満足げな笑みを浮かべればすぐにその表情を曇らせて。スケッチブックをパタンと閉じて窓の外へと目を向けた。

「............」

女__篠崎 明日菜はとある理由から声を出さない。簡潔な返事であればたまにするが、基本は手話か筆談である。その理由を知る者は高校内では初瀬の苗字を持つ三人のみ、それ以外の人達には曖昧にして伝えているため不思議がられている事は本人も自覚していた。けれど、声を出そうとは思わない。自分自身が嫌っている自分の声など聞きたくないと、そう思っているからだ。

「(部活、行かなきゃな。)」

周りの半場強引な勧めにより、明日菜は今美術部の副部長をしている。本人的にはあまりなりたくはなかったのだが、頼まれれば断れない性格なため押し切られてしまったのだ。もちろん、引き受けてしまったからには最後まできちんとやり遂げようとは思っている。
本来ならば明日菜の高校生活は遠の昔に終わっていて、今頃はあのメンバーと共に音を奏でていたはず。それなのに皮肉な神は明日菜の一番大切なものを奪い、心をズタズタに引き裂いてしまった。 翼のない天使は堕ちることしか出来ないとの同じように、声を奪われた明日菜はただ暗闇へと落ちるしかできない。そしてやっと奪い返せたと思ったら交通事故により長期入院を余儀なくされ、必死でつなぎ止めていた明日菜の心は破壊。落ちた先で見つけた光は消え去り、ただの暗闇のみが目の前に広がっていたのだ。

そして今、こうやって年の離れた子達と高校生活を送っている。青春を謳歌する子達の中にいれば必然と思ってしまうのだ、「居心地が悪い」「消えてしまいたい」と。

「(なんで私が、副部長なんて...。)」

もっと適任の子が居るだろうに。そう思いながらも立ち上がれば、窓を占めて部活へ行く準備をし始めた。サボりたくはないし、皆が集中しているのを邪魔する形で部室に入りたくもない。もう無理かもしれないが、急がないに越したことはないであろう。


Re: 【中文】幸福days 【募集中】 ( No.98 )
日時: 2017/03/21 15:47
名前: ぶりっ子 (ID: yTMm.exa)

【御無沙汰しています。拙い文ですが何卒宜しくお願いします】


>>all

【方喰 姫恋/教室】

本を紐解いたり、近くの友達とおしゃべりしたりしていい感じにざわめいていた教室の波に揺られている少年少女が、ひとり、またひとりと席から立ちあがり廊下の向こうへと消えていく。運動部だろうか、鞄よりも大きな荷物を持っているものもいる。この高校にはたくさんの部活があり、みんな向かうところもそれぞれだ。それぞれだ、としか言いようがない。なぜなら姫恋が全員の部活を把握しているわけではないから。とはいえ、姫恋がまったく他人の部活に興味がないという訳ではない。中には、尋ねれば姫恋に所属している部活を教えてくれる子もいるのである。そして問うのだ、姫恋はどこの部活に属しているのかと。そのときは決まって

「姫恋はね、軽音に入るつもりなの!」

と笑顔で答えていた。憧れの軽音楽部に入ろうとしてひと悶着あったことを思い出すと少し気がめいるが、それくらいでへこたれる姫恋ではないと自分に活を入れているのである。

窓際から差し込む光が教科書をバター色に染め上げていて、指先を乗せるとほんのりと温もりが伝わってくる。冷めないうちにとそれらを鞄の中にしまった。

あの時は入ることを断念してしまったけれど、もう一度あの場所に行ってみようか。そんな思いが胸をよぎった。賑やかに響く音の中に、もう一度飛び込んでみたい。それに、自分だけ部活に入らないでくさっていても仕方がないし。

姫恋は鞄を持ち、立ち上がる。そして机の中に忘れ物がないか確認した。





Re: 【中文】幸福days 【募集中】 ( No.99 )
日時: 2017/10/31 07:20
名前: 月無 (ID: ZRBjN/Ul)

【ああ、せっかくALL文出してくださっていたのに絡んでなかった……申し訳ないっ。
かなり日はあいておりますが、誰かいらっしゃいますでしょうか?新規様も募集しておりますので、お付き合いして下さる方がいると嬉しいです。】


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10



スレッドをトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 5000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。