オリジナルなりきり掲示板

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太陽が死んだ【募集中】
日時: 2019/05/06 03:54
名前: 榎@ENOKI (ID: UeLkOLiI)



地球に太陽の明かりが届かず、
一日中真っ暗になってしまった世界を生き抜く

そんな感じのなりきりスレ


***

>>0-全レスをスクロールだけで読む
>>1 世界観(3/28 更新、補遺>>48にあり)
>>2 プロフィール

***

注意事項
・本体とキャラの見分けのために、文頭に(/や【といった記号をつけてください
・本体同士の喧嘩や恋愛の禁止

***

住民一覧

_都市部住民
>>9 フタミ(榎@ENOKI)
>>10 ヒロミ・フォン・モーレッド(榎@ENOKI)

_地方部住民
>>3 ユウヒ・サリャーヒ(榎@ENOKI)
>>4 ラッカ・サングリア( 一人の世界 様)
>>5 ナターシャ・ヴェゼル(百千 様)
>>53 メイ・アカル(名有りさん 様)

Page:1 2 3 4 5 6 7 8



Re: 太陽が死んだ【募集中】 ( No.68 )
日時: 2019/06/10 23:25
名前: 百千 (ID: NypakStI)

(/た、確かに…!では榎様も私も楽しめるようのびのび(←)頑張りまする( ー`дー´)キリッ

大変申し訳ございませんでした<(_ _;)>次からは提案からきちんとするよう心掛けます…!!
そして、しでかしておいて何言ってんだこいつ感ありありではございますが精一杯頑張るのでよろしくお願い致します…っ。
あと、メニュー表には様々な飲み物(コーヒー系多め)と軽食系(色んな種類のサンドウィッチが有名)をぼんやり考えておりました。ガバガバではありますが(;´∀`))

>>67

 喫茶店を見つめるヒロミを見てナターシャは心の中で安堵を覚えていた。そして扉を支えていない方の腕で小さくガッツポーズを作る程度には歓喜もしている。
 自分の好きが他の人にも受け入れられるということは嬉しい。
(気に入ってもらえたみたいで本当良かったぁ。完全に私の好みセレクトだったし……。や、でも最初は興味なくてもすごく良いお店だし最後にはきっと気に入ってもらえてたはずよ!……多分。)

「良かった!窓際空いているみたい。……あそこにしましょう。」

 すぐさま窓際の席を確認すると何席か空いているようでその一つを控えめに指差した。店内なので声量を抑えてながら彼女はニコニコと笑みを深めて席の方へ動き出す。
 窓際の席は外も中も堪能できるためヒロミが決めかねているようなら勧めてみようかな、と思っていると彼の方から窓際がいいと言ってもらえたのは嬉しいことだった。より良く知ってほしかった気持ちを隠す気は無いのだろう。良かったと言葉に表している。
 そのまま2人掛けソファーが向かい合っているテーブルへヒロミを案内してナターシャはそのまま通路側にに腰掛けた。
 革張りのソファーは柔らかすぎなく程よい弾力があるため深くもたれても、体が沈みすぎなくて密かにナターシャのお気に入りポイントでもある。
 重厚感のある深い茶色をした四角いテーブルは少しだけ大きく、おそらくだが向き合っている者同士が物を広げても互いの邪魔にならないように配慮しているのだろう。
 窓側に立てて置かれていたページ数の多いメニューの一覧をナターシャはヒョイと取り出し自身の前に置いた。少し分厚い表紙と裏表紙に挟まれてどこか重厚感のあるメニュー一覧に毎回楽しみを覚えている。
 取り敢えずメニューを渡して存分に選んでもらおう。そんな事を考えて彼が座ったのを確認してから

「ここねコーヒー系とっても豊富なの。えっと……このページからドリンクね。」

 ドリンク欄のメニューを開いてヒロミ側に見えやすいようにして渡した。

Re: 太陽が死んだ【募集中】 ( No.69 )
日時: 2019/06/16 05:57
名前: 榎@ENOKI (ID: D6X4Nb68)

(/今まで好き放題やってきておいて急に「まかせるわー」って投げるのってすごい無責任というか、振り回しすぎじゃないかなって悩んで踏ん切りつけれなかっただけなんで、百千さまに色々ご迷惑かけてほんまに申し訳ないです……こちらもぱっと切り出せるように頑張りやす(´-ω-`)

メニュー了解です!

ついき 最後ら辺ぶつ切り感があったので加筆してます、間を置いての変更、もうしわけござぬ

>>68


いくつか空いている窓側のソファ席に座ることになった。席への誘導もナーシャがしてくれて、小声で礼を言ってナーシャの向かい側の席に、真正面で向き合うのは少し恥ずかしいから若干斜め前の位置に座る。
ソファのクッションやテーブルの広さはこの店のこだわりなのだろう。おそらく長い時間座ってもあまり疲れなさそうだし、今まで利用したことのある喫茶店と違って広いテーブルがあるならストレスなく本を広げて勉強ができそうだ。長時間の利用は店によるけど……コーヒーのおかわりや食べ物の注文しておけば怒らないでくれるかなあ。

身じろぎしながら革張りクッションの弾力を確かめていると、ナーシャがメニュー表を取り出していたので視線で追う。一見かなり分厚いようだけど、ナーシャは難なく持てていたのでカバーの厚みで余計に重厚感を覚えたのだろうか。いや、表紙に挟まれたページが喫茶店にしては多いような気がする……。
ナーシャがページをめくっていたので、背筋を少し伸ばして斜め上からメニュー表を眺める。ページが次々に捲られていく中、パンの色と、赤や緑などの鮮やかな色が目につくぐらいに沢山あった。もしかするとサンドウィッチが種類豊富にあるかもしれない。
目的のページを見つけたらしく差し出されたので、軽く頭を下げて受け取る。コーヒー系がとても豊富、というので「とても豊富」と鸚鵡返しをしながら、ドリンク欄に視線を落とし、驚いた。コーヒーの数が、想像以上に多い。

「ほんとうに、とても豊富なんですね……コーヒーの文字がいっぱいある……。普段は缶コーヒーかインスタントなんで、沢山あるとどれにするか悩んじゃいますね……ええと、アメリカン、コーヒーで」

コーヒーのゲシュタルト崩壊を起こしかけていたけど、かろうじてコーヒー以外に知っている単語を見つけたのでアメリカンコーヒーを選んだ。
……いや本当にアメリカンコーヒーなのか?
メニューに落とした視線はそのままに、右手の中指で目的の名前をすっと撫でて「アメリカンはゲシュタルト崩壊してない……」と呟く。確認ができたので、顔をナーシャの方へ向けて「ナーシャさんも見ます?」と聞きながら、先ほどとしてくれたように、僕もメニュー表を差し出す。

Re: 太陽が死んだ【募集中】 ( No.70 )
日時: 2019/06/16 22:25
名前: 百千 (ID: NypakStI)

(/お気になさらないで下さいっ!むしろ毎回作って頂いた道筋を全力走行して楽しんでいる感じですので!!いつもありがとうございますっ。ヾ(*´ω`*ヾ))

 
 鸚鵡返しのように「豊富」と言うにナターシャはヒロミが可愛らしく感じ笑みが零れる。
 その目線がメニューに注がれているので多少興味を抱いているのだろうか。ナターシャは遠慮がちに口を開いた。

「ここね、軽食も美味しいし、サンドウィッチならテイクアウトできるのが何種類かあるから……また時間さえあれば来てみてね。」

 食べないのは勿体無いという気持ちはあるがそれはナターシャの考えででしかない。勿体無いという感情は人によるのだから押し付けてはいけない。下手をしたら遠ざける結果になる可能性もあるのだから余計に控えたつもりだ。

「ふふっ、そうね、ここコーヒーも色々種類あるから全種制覇!とかするのも楽しいわよ。……あ、メニューありがとう。」

 メニューをじっと見ながら悩んでいる姿が微笑ましく眺めているとヒロミが「ゲシュタルト崩壊していない」と安心しながら呟くので、それが可笑しくて可愛くてつい彼女は吹き出してしまったが目を細めてそのまま笑みを深める。
 さて自分も決めないとな、とヒロミから受け取ったメニューにざっと目を通しだした。正直どれも美味しいので悩みそうになったがそれに時間を費やしてしまうとヒロミと話す時間が減るのは嫌だとなんとか思い直すことができたのでカフェモカにしようといつもよりさらっと決められた。
 タイミングよく店員がお冷を持ってきたのでそのままナターシャは「アメリカンコーヒー1つとカフェモカ1つ」と注文をする。店員がにこやかに頷きながら畏まりました、と返しその場を立ち去る。その姿をメニューを仕舞いつつ横目で確認するとナターシャは途端に少し前のめりにヒロミにに近づき小声で

「あのね、ずーっと聞きたかったんだけど、ヒロミ君って誰と待ち合わせしてたの?もしかして……彼女?」

 と聞きコテンと首を傾げてヒロミに問うた。プライベートなことを聞いてしまうので彼女の部分はより小さな声で口に片手を添える程控え目に囁いた。その目は恋話に期待して目を光らせウズウズとしている。
 聞いてはいけない、と聞いてしまいたい、の天秤は後者に完全に傾いてしまっているようだ。

(*'ω'*)天にも昇る気持ちや……ありがとやで…… ( No.71 )
日時: 2019/06/21 19:17
名前: 榎@ENOKI (ID: D6X4Nb68)

>>70


メニュー表に指が触れたときに、サンドウィッチのテイクアウトがあるとナーシャが教えてくれたので「おぉ、そうなんですか」と片眉をあげる。
ページ全てに目を通したわけじゃないけど、おそらくサンドウィッチもこの店の看板商品だろうからテイクアウトできて当然っちゃ当然かな。店で朝食にするか、間に合わなかったらテイクアウトでお昼に……。いや、やっぱり作りたてが食べたいな。
そんなことを考えながら、アメリカンの文字に指を滑らせた。

上の方で吹き出す気配がして、咄嗟にキュッと目をつぶる。なんだろう、ナーシャのツボに入ったのかな……。単なる呟きのつもりだったから思わぬ反応に驚いてしまった。でも呆れられるよりマシかな。マシだと信じよう。メニューから顔を上げて背筋を伸ばせば、少しだけ自信が持てた。
ナーシャのお勧めを受けて「明日早起きして、ここで朝食とってみます。僕が起きれたらですけど……。次は他のコーヒーに挑戦してみたいです!」と、メニュー表を渡す際に言い添えた。


「わっ……」

注文を受けて引き下がる店員に目礼し、ナーシャの方へ向き直ればちょうど僕の方へ少し前のめりになったところだった。あまりにも突然だったので、小さく開いた口の中で驚きの声をあげる。
が、すぐに顎が外れんばかりに口を開けた。小さな声だったけれど「彼女との待ち合わせ?」と言ったのを、聞いてしまったからだ。

「あわ……や、そんなんじゃないです……授業の現地課題でぇ……」

一日に二度も顔が熱くなるなんて初めてだ!視界が若干滲んでいるような気がするけど涙も出たの?!
バグバグと激しく脈打つ心音を聞かれまいと背凭れに体を押し付ける。何度か瞬きすれば涙も引き、何をしたらいいのか分からずナーシャの顔をじっと見た。
彼女から提案してくれたお茶だったけど、こんなドッキリがあるんて思わなかった。や、ナーシャにドッキリのつもりはないに違いないけど、あまりにも突然すぎた。
今になって分かったけど、気遣いで周りに聞こえないように前のめりになったんだ……。
お冷の存在を思い出して、手に取ると心地よい冷たさに少し落ち着く。両手で持ち、人差し指を無意味に交互に動かしながら「あ、う、えと、そのぉ……」と言葉を探す。

「今日会うのは少年なんです……。授業の課題が、サイボーグ技術と医療技術の両分野で……ああ専門的な話はだめだ……えっと、僕がやろうとしてるのは、難病をサイボーグ技術で治した人の実子の調査で……」

ナーシャが聞きたいのは、彼女がいるか、その点だけだ。頭で分かってるのにプライドが口を動かす。言い訳がましく、絶対に興味を持たれない部分まで喋ってしまった。

Re: 太陽が死んだ【募集中】 ( No.72 )
日時: 2019/06/25 23:43
名前: 百千 (ID: NypakStI)

>>71

 せめて昼ご飯として食べてくれたら良いなぁ。と思っていたが彼が「朝早起きして行く」と言ってくれたのでナターシャは嬉しくなり笑みを深めて「是非!」と頷いた。

「そうだったの?ごめんなさい。つい地方部こっちで待ち合わせって聞いたから皆に内緒で付き合っている人がいるのかなって思っちゃって……。というかまず無遠慮が過ぎてるわねこれ……。私を優先しちゃってごめんなさい。」

 林檎顔負けの赤さになり涙目になる彼を見て彼女もやっと(やっちゃったー!?)と気が付いたのか前のめりを止め座り直すときちんと頭を下げて謝罪した。
 図々しく彼のプライバシーまる無視の話題をしてしまうなんてまず年上として云々より人としてどうかしてる。と言われても仕方がない。
(……穴、穴を掘りたい。すごく大きくて、そう、ひとが1人余裕で入っちゃうくらい。絶対に引かれたどころではない。)

 ゆっくりお冷を飲みながら目線だけ上向きにしつつヒロミの様子を伺った。
 そんな微妙な空気が流れかけていたがヒロミが口を開き説明を始めてくれた。ナターシャはせめてしっかり聞こう!と意気込み耳を傾けるがただただ驚きが隠せられなかった。

「ヒロミ君の大学、中央部でも指折りに賢そうね……。難病をサイボーグ化で治しました!で終わらせないなんて凄いわ。アフターケアの一貫みたいなもの?またちょっと違うのかしら?子どもに何が……あ、これは聞いちゃ駄目かしら。」

 2世に何か影響があるのだろうか。しかしこれはさっきと同じプライバシーに踏み込む話になりそうだ。さっき反省したばかりなので同じ鉄は踏みたくない。好奇心を無理やり押し留めつつ苦笑しながら「ごめんなさい。」と呟いた。
 大学の課題として、にしてはかなり凄い。としか言えなかった。ナターシャ自身があまり専門的な事が分からないのもあるが今まで医療関連のニュースでちらりとサイボーグに関して聞くこともあるが毎回考えている人すごいなぁと思って終わっていた。
(今目の前に凄い人が座ってる。しかも大学の課題……。ヒロミ君ってかなり凄い人だわ。)
 そんな感動を胸に抱きつつ今まで持っていたお冷を机に戻すと手を膝の上に乗せじっとヒロミを見る。あまり年も変わらないかもしれないが自分より若いのにこんなに賢いのか!なんて凄い子だろう!と感動していた。先程から凄い、としか言えないほどである。

Re: 太陽が死んだ【募集中】 ( No.73 )
日時: 2019/07/01 15:00
名前: 榎@ENOKI (ID: ZFblzpHM)

>>72


言い訳がましい僕の発言を拾ってくれたけど、それよりも頭を下げて謝るナーシャの姿が脳裏にこびりついていて「あ、いちお、国から募集のかかってる技術分野も専門にしてるんで……」と誤魔化しながら、少しの間目を伏せた。
無遠慮だとか言って反省しているナーシャだけど、多分僕自身が世俗に疎い、疎すぎるのが原因だろう……。適当な相槌をして流せておけば、お互いに傷つかずに済んだのだろうか……。女性相手に適当な相槌とかできるの?僕が?男友達のノリでいったらやばいだろ、たぶん即アウトだ。いやどっちだよ、でもどのみちアウトだ。
ともかく、今回で判明したけど、僕自身が女性への接し方をすっかり忘れた(というか、分からないというか)って点と、青臭いプライドでグズグズして持て余していた点、厄介と厄介の掛け合わせで致命的になる。タメ口で喋れる頃には治ると思ってたけど無理だ。意識してセーブしていかなきゃ、いつまでたっても、このままだから。忘れろ、羞恥を忘れろ、捨てろ、生きていくのに邪魔なものは。
気づけば止めていた呼吸をゆっくり取り戻す。僕の頭の後ろに暗幕のカーテンを垂らす、そんなイメージを強く思い浮かべて目を開けた。
そういえば、中途半端に喋って思考にふけってしまった。慌てて、素直に謝った。

「——ごめんなさい、ちょっと考えごとをしてました。ええと……僕の大学なんですけど、先進技術の仕事の求人も給料も、ここ数年で著しく増加したので、 教育現場が間に合わなくて綻びがあるんですよね。被験者の実子への被害が、目に見えて分かるようになってから慌てて研究に本腰を入れた、という状況なんで……あまり褒められるようなことじゃあないんです。僕も、養親がその研究の現場で働いてなきゃ実情が分からないままだったろうし、もっと需要の多い他分野を選んでたと思うので……」

普段なら同じ授業や、近い分野を専攻している人と喋るので、一般の人を相手にどこまで喋ったらいいのかわからず、少し不安になる。
ナーシャの様子はちゃんと見ていた。持っていたお冷やをテーブルに置いて、僕を見る目つきが変わった——長いこと見たことがなかったから何なのか思い当たるまでに時間を要したけど、たぶん、驚きの類いの目線を向けられていた。
技術畑の話なんて、何の役にも立たないのに……と思いながら水を飲んで唇を湿らす。
ただ、やはりというか2世の話は興味を持ったようだ。なんとなく想像はしていたので、自制をするナーシャに「気にしなくていいですよ、いずれ社会に周知されることなので」と相槌をうつ。
視線を手の中の水面に落とし、上下左右に揺らしながら話の続きを考えた。

「それで……えっと……そう、僕の課題の話でしたよね。課題テーマは自由だったんで、“彼ら”の調査は、以前に手伝いで関わったのでそのまま続けてるような感じです。地方部ここの周辺地域はまだ数が少ない方です。
例えば、人体に不必要な突起物があったり、これは人それぞれなんですけど、分かりやすいもので言えば“ネコミミ”や“ケモミミ”を連想するような頭部の突起物とか。他にも異常な五感能力、身体能力や記憶力にも……といった突然変異が見られます。……都市部あっちだと、天才だとか宇宙人だとか、好き勝手に言われてるんですけど、周知されればここもいずれ……」

話題が愚痴になり始めていたので誤魔化すようにふう、と息を吐いてからコップの水を一気に飲み干す。項垂れていた頭を上げて、「ごめんなさい、長々と喋ってしまって。つまんないですよね、こういうの」と苦々しく笑みを浮かべた。

Re: 太陽が死んだ【募集中】 ( No.74 )
日時: 2019/07/14 22:13
名前: 百千 (ID: NypakStI)

(/お久しぶりでございます…っ!!申し訳ございません(;´Д`)バタバタとしておりましたらこんなにも返信が遅くなってしまい…。まだ続けさせて頂けるならいくらでも待てますのでよろしくお願い申し上げます!ご迷惑をおかけしてしまい申し訳ございませんがお願い致しますっ!!)

>>73
 
「そんなこと無い。分かりやすく教えてくれるから私理解しやすかったし、第一聞こうとしたのは私なんだから。……そんな顔しないで?」

 苦々しく笑う青年に対してナターシャは首を横に振って言う。そもそも専門家でも何でもない――しかも賢いとは到底言い難い――ナターシャにも分かりやすく言葉を選んでもらっていたのだ。そして簡潔にではなくしっかりと内容も教えてもらっている。感謝の念しか湧かないのも当たり前だろう。
 ただ1つ悔やむ事があるとすれば、浅学な己くらいだろう。せめてそれ関係のニュースさえ詳しければとも思う。彼はナターシャが聞こうとしたから答えてくれただけだろうと予測をしているものの何かを返したいと思う彼女は遠慮がちに言葉を零した。

「えっと、私はなんだけど、気付いて対応し始めたっていうところに少し安心した、かな。大学でも選択できるくらいに研究?みたいなのも進んでるみたいだし……何より原因を隠したり見て見ぬふりしたりしないでその人達が暮らしやすくなるようにするって事でしょ?黙っていない、って大事だと思うの。……ただ、宇宙人ってやな感じね。」

 自然と眉間にシワがより渋い顔をしてお冷を持つ手に力が込められる。天才という言葉はおそらく称賛の意が込められているだろうが宇宙人という言葉を称賛では使わないだろうとナターシャは感じる。おそらくは影響が著しく強く出た子達のことを指すのだろうか。子どもに対してなんと心の無い言葉を――――。
(ここでも周知されたらそんな言葉を使ってしまう人が出てくるかもしれない……嫌だわそれ。それに、なぜ子どもに対する影響に気付けなかったか、って言って騒ぐ人もいそう。でも、でも、救くえる人が増えるように尽力した人が悪いわけでもないし……。でも今大変な子達がいて……。)

「ん〜……、色んな事思うけど言葉に表すのは難しいわね。でも、やっぱりヒロミ君はすごいわ。」

 誰かを責める必要もなくて、でも運が悪かったで片付ける事は絶対にしてはいけなくて、ただ見て見ぬ振りせず向き合っている人が今いる事は素晴らしい事は確かだとナターシャは一人思った。

「失礼致します。お待たせ致しました、アメリカンコーヒーとカフェモカをお持ち致しました。」

「ありがとうございます。アメリカンコーヒーは彼でカフェモカは私です。」

 店員がお盆に注文していた品を乗せてやって来たのでナターシャは掌で彼を示しながら店員の方に声をかける。
 その案内のまま店員が二人の前にカップを置くとふわりと珈琲の香りが心地よく香る。ナターシャの心は少しだけ踊りそうになるが自分だけ落ち着きないのは如何なものかと思ったのかぐっと堪えて微笑を浮かべてカップを眺めるのみに徹した。珈琲の香りの中に微かにチョコレートの匂い。嗚呼、さぞ満たされることだろう。

「よろしければ、お注ぎ致しましょうか?」

 ナターシャがうっとりと眺めそうになるのを堪えている最中、店員は伝票が挟まっている木製の盾に細長いバインダーを机に置く際ヒロミのお冷が空になっていることに気が付きにこやかに伺った。

(/店員の行動説明しますと、ヒロミ君がお冷がいる場合→お冷を注いでから「ではごゆっくりお寛ぎ下さいませ。」と言い一礼して去ります。
 お冷がいらない場合→「失礼致しました。ごゆっくりお寛ぎ下さいませ。」と言い一礼して去ります。お好きな方でお願い致しますっ!)

Re: 太陽が死んだ【募集中】 ( No.75 )
日時: 2019/08/04 14:41
名前: 榎@ENOKI (ID: l1OKFeFD)

>>74

(/課題やら何やらに追われていたら気づけば半月も放置しててすみませんでした……!各々の都合も色々あると思うんで、よほどのことがない限りリセット等はしませんので気になさらないでください!でも長いこと待ってて寂しかったのでくそなが長文で返しますね



空になったグラスをテーブルに置いて、ナーシャの言葉を黙って聞く。何も知らない人たちが付けた彼らへのあだ名に触れたので「ええ、あまり喜ばしくはないですよね……」と相槌をうつ。専門外の人からの意見をこうして直接聞くのは初めてのことだったからナーシャの表情や目の動きを注視する、なんてことをしていたことに僕自身が気づくのはその直後だった。
ナーシャの意見を頭の中で咀嚼し、これ以上得られるものはないだろうと結論づける。このままだと彼らのプライバシーに踏み込みかねない。地方部で彼らの情報が出回ってからなら、多少変わってくるのだろうか。
ふと、政府の人たちと会議し終えた養父の姿を思い出した。やらなきゃいけないことはあるのに踏み出せないもどかしさを表情にたたえて「この歳になってもまだ馬車馬か……」と愚痴をこぼし、ソファに深々と腰を沈めて顔を掌で覆う姿を見たのは、その時が初めてだった。シルバーグレーの髪と口髭が様になっていて、歳なんて関係ないとばかりに昼夜研究をしてスーツでも構わず動き回るような活発な人だから、驚きのあまり「あなたのような人でも疲れることってあるんですね」と思わず言ってしまったのだ。彼は乾いた笑い声をあげて「いくら重宝されても、私たちに主導権はないんだ。君もいずれわかるよ」と、日焼けした手で僕の頭を乱雑に(今思えば彼なりの仕返しだったのかも)撫でた。養父のように、何某かに雇用されている立場にいるなら多少の制限はやむを得ない、ということだろうか。……彼の言い草に合わせるなら御者と馬車馬の関係だから、多少どころか絶対的な従属で雁字搦めかもしれない。いやいや、さすがに、馬車なんて、非効率的なものなんて、このご時世にそんなことは……。

変わらぬナーシャの優しい言葉にどう返答したらいいのか思いつかず、とりあえず笑顔を浮かべてみせた。僕の許容値をぶち破ってもなおこぼれ落ちず満たさんとするものは、僕の脳漿になるのだろうか、それとも僕の脳を溶かすのだろうか。いや、僕そのものを包み込むつもりか……。
僕を優しく握りしめる掌の中で、ぬくもりと、平たい部分から細長く分かれた指が今も僕の体に触れている様子を、意識する。ひどく緩やかな曲線で構築された凹凸が強力な接着剤で繋がってほしいと思った。いつでも離れるはずの凹凸が離れないまま、二度と向こうの景色が見れなくなるかもしれない恐怖感がいつのまにか僕の奥底に鎮座しているのに気づいた。
矛盾してる。本当はどっちなんだろう……。
ナーシャのような人とは多分今まで一度も接触したことがない。初めて体験したことだから、躊躇いとか戸惑いとか、そういうものが起因してるのかもしれない……。それならばいずれ解消されるに違いない。これ以上考えるのはよそう。


視界の端から白いソーサーとティーカップが姿を現し、考え事から意識が戻ってハッと息を飲む。視線を上にやると店員がいたので慌てて軽く会釈をする。
コーヒーの香りが満ちる店内でも、注文したアメリカンコーヒーの匂いを確かに嗅ぎとった。喫茶店などでたまに飲むけど、香りなんて意識したことがないのにも関わらず(アメリカンコーヒーの香りだ……)と直感でわかったのが可笑しかった。まじまじと黒い水面を見ていると、注文の品を持ってきた店員がお冷のお代わりを聞いてきたので何も考えず「お願いします」と言う。
無駄のない動きで空のグラスに注いでから、店員は「ではごゆっくりお寛ぎ下さいませ。」と一礼して去った。
その後ろ姿を一瞥してから口を開く。
「僕ばかり話すのもなんですし……ナーシャの話、よければ聞きたいです。この辺のこととか。観光する時間もあまりないので……そういえば、土地を買うって言っていてましたよね、何か建てるんですか?」

Re: 太陽が死んだ【募集中】 ( No.76 )
日時: 2019/09/14 22:37
名前: 百千 (ID: V8KiefHx)

(/お久しぶりでございますっ!まとまった文を書く時間がなく返信遅くなりまして大変申し訳ございませんでした。
こそーっと、返させて頂きますのでよろしくお願い申し上げます!)

>>75

 暫く考え込むように目線を自身の指に向けるヒロミの様子をぼんやりと眺めつつカフェモカの入ったカップのふちに口をつける。
 一口飲む途端にほぅと幸せな気分になるあたり彼女は簡単かもしれない。
 彼も気に入ってくれただろうか。いや、せめて嫌いな味じゃなかったら良いなとナターシャは思いつつ彼の様子をまた伺う。
 何事にも真摯に向き合う子。それがナターシャの彼の印象だった。そしてとても賢い。だからこそきっと様々なことを感じてじっくりと自身の中で精査するのだろう。
(……彼の目に私はどう写っているのかしら。)
 カップを軽く揺らして泡を揺らすと下のコーヒーと混ざり合って端の泡からふつふつとコーヒーに溶けて消える。まるで自己に浸食してくる他者の価値観のようだった。
 もし彼の自己に微々たる侵食を――――いや、無いな。まず有り得ない。驕りもここまで来るといっそ笑えてしまう。彼に私が与えられる事と云えばせいぜい美味しい喫茶店の情報くらいだ。だからこそナターシャは気になったのかもしれない。どう思われているのか――初対面の距離感をうっかりと忘れながら接してしまった相手に対する心配にしては今更感があるが――を。
 出来れば味方寄りの無害、な位置付けだったら良いのに。と酷く自分本意なことを思ってしまっていたことに気が付きナターシャは己をひどく責めたい気持ちになった。彼の期待を裏切るのがとても怖い。でも仲良くしたい。嗚呼ここまで我儘か。欲深いという響きがナターシャの頭を埋め尽くすと、彼女はその思考ごと飲み下すかの様に二口目を口に運んだ。さっきより苦く感じた。


 ヒロミに問われてハッとした為に少し慌てたように言葉を紡いだ。

「あ、そうよね!私ばかり気になる事を聞いたら不公平だわ。ごめんなさい。……えっとまず私ね、喫茶店を開きたくってお店を開けそうな場所探してるの。何なら建物がすでにあっても良いんだけど、喫茶店用の造りじゃないと後で直したり色々大変そうだから土地買って建てた方が良いかなぁって思ってて……まぁ、どこにも決められなかったんだけど。」

 少し眉を下げつつ笑みを浮かべる。
 あまりに口にしなかった夢なので気恥ずかしくなり目を伏せてカフェモカを続けて飲む。

Re: 太陽が死んだ【募集中】 ( No.77 )
日時: 2021/02/13 16:06
名前: はっぴー (ID: u0Qz.mqu)

おもしろい🤣🤣🤣🤣


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