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- かみさまのラルム【参加者募集】
- 日時: 2018/10/18 21:36
- 名前: ゆきしま ◆BV.fqgxxRU (ID: ejYHSi8p)
――――その島に聳え立つは三つの塔。
――――ねえ、私達って何なのかしら。
――――知らないってば、僕だって分からないんだから。
【募集開始】
>>1 【序章】
>>2 【世界観】
>>3 【用語、エリア】
>>4 【名簿、キャラ作成シート】
>>5 【ルール】
スレッド建設日 【2017/07/15】
- Re: 【中文・長文】かみさまのラルム【参加者募集】 ( No.86 )
- 日時: 2018/06/10 02:19
- 名前: ゆきしま ◆BV.fqgxxRU (ID: IhKpDlGJ)
【レッド/中央街にて】
此処は、いつも賑わっている。自分の塔の子等は勿論、他の塔の涙達も楽しそうに活発に動いている。私が此処に来たときは建物も涙も、会話も、何もかもがなかったこの土地が、こうしてすべての中心になっているというのは何よりも歓喜すべきことである。しかし、私には歓喜の中に寂しさが、波のように押し寄せるのだ。五万年前に自らを刺したあの子は、あの店のパンが好きだった。八五七○年前に海へと身を投げたあの子は、いつもあの酒場で笑っていたのに。忘れられない。今も確かにこの街で笑っているような、もはや呪いに近い其れは無数に私の心の針を刺していく。自分の執務室にある死亡者リストがなかったら、もしかしたら私は幻覚に向かっていつも通りに微笑みかけてしまうのかもしれない。膝から下が透けている思い出に、浸ってしまっているのかもしれない。
(そんなことは断じて許されるものか。私のおおよそ三十万年はなんだったのだという話にさせるのだけは許されるわけがないだろう。)
前を向くために、私は日々を懸命に過ごし、こうして“あの人”から赤の塔を、愛すべき命達を任されたのだ。それを今、投げ出すわけには行かない。だから、私は今日も、前を向いて歩くこの子達を眺めるのだ。喧騒の中心、様々の命の交差点。
(大丈夫、昨日欠けた命はない。)
勿論、それは赤の塔だけの話だが。
喧騒は、朝市が終わっても尚留まることはない。レッドは安堵のため息を吐いたあと、ほんの少し産声を上げた腹の虫の導かれるまま、飲食店の立ち並ぶ通りを歩き始めた。好き嫌いはないが、その日の気分というものはある。今日の朝は何を食べよう。辺りに漂う様々な香りを嗅ぎながら、さらに五月蝿くなった腹の虫を撫で付けた。
>>ALL
【久々稼働です。】
- Re: 【中文・長文】かみさまのラルム【参加者募集】 ( No.87 )
- 日時: 2018/06/16 21:47
- 名前: 宝治 ◆wpAuSLRmwo (ID: iihmFlhR)
【図書館/サラテリ】
昼夜問わず橙の明かりが灯るこの地下では、幾多の本がひしめき合っている。
今、私が座すこの図書の迷宮は大小の無数の部屋で構成される。
面積規模だけで言えば中央街の三分の二ほど、その全容を把握する者は一握りだ。数百年かけて館の地図と書物の定位置を照らし合わせるように情報をまとめているのだが、まだまだ先は長い。
過去に自分で書いたはずが、ふと読み返してみるとまったく現物と違っていたりするのだ。私の頭が腑抜けなのか、図書館が勝手に動いてカタチを変えているのか。
管理人用の個室に据えてある二人掛けのソファに寝そべり、ばかげた空想をする。
「この図書館が意思を持って動いていたとすれば、ここは胃袋の中で私なんか寄生虫の一匹にすぎないのかな?」
扉の横で待機する司書の一人に質問しても、返事は返ってこない。……つまらない。
その代わりに寄こされたのは、事務的な予定の告知だ。
蔵書整理の進捗確認、建物の修繕計画の承認、など変わり映えないラインナップの中に一件だけ、私の気分を明るくするものがあった。
「――新しいラルムが生まれたんだね、そっか。……久しぶりにあの部屋に行くな」
私はサラテリ。孤独の色にして図書館の主。生まれて間もないラルムにその名を教える者。
- Re: 【中文・長文】かみさまのラルム【参加者募集】 ( No.88 )
- 日時: 2018/06/22 02:47
- 名前: ゆきしま ◆BV.fqgxxRU (ID: nS621nup)
>>87
【レッド/中央街から図書館】
探していた“気分にあう朝食”はしかし、何処にもありはせず、仕方なさそうに赤の塔へと足を運ぼうとする。やはり、なんだかんだ塔のご飯が一番美味しいのかもしれないと、塔の料理係の綺麗な黄色と赤のトマトオムレットに思いを馳せる。魅惑の黄色い妖艶な体を赤いドレスで飾った彼女を口に運ぶ時が何よりの幸せである。
(ついでに、モーニングティーにはイングリッシュブレックファーストを。)
綻ぶ口を、何とか持ち直そうとした時であった。見たことのない顔が、地下への階段を下りている途中だった。無論、彼女は赤の塔の管理人でしかなく、青の塔や緑の塔で見かけない顔は多数いる。下りているラルムも、青の塔のラルムである。しかし、その格好に、確かに見覚えが有る。生まれたばかりのラルムが臨時に着せられる白い服(実際は、袖を通す場所も脚を通す場所もない、大きな布である)だ。無表情の中におぼろげに見える不安も、その涙が生まれたばかりであることを指していた。
「ふむ、なるほど。サラテリの所へ行くのか。」
新しく生まれたラルムは、地下の広大な図書館の主、サラテリに会いに行き、彼女に名をもらうという。自分自身は、サラテリより長く生きているため、与えられたことはないが。
好奇心である。赤の塔ではないラルムの命名の場所にいてやる義理はないが、久しぶりに図書館の主にも顔を出そうと思っていたところだ。レッドは、不安げにゆっくりと階段を降りるラルムに向かって、
「初めまして、今日生まれた命の感謝を。」
そう言い残すと、青のラルムを追い越し、ぐんぐんと下へと進んでいった。
図書館へは、実に何十年、何百年ぶりだろう。安心するような橙のランプが均一に置かれている其処は、紙の匂いで溢れている。レッドは、すぐさま旧友のいるであろう彼女の部屋へと向かう。重厚のダークブラウンの扉を四回叩き、返事が返ってくる前にそのドアを躊躇いもなく開ける。
「こら、サラテリ。部下を前にその醜態はなんだ。今すぐ起き上がれ馬鹿が。それにもうじき客人も来るだろう。準備をしろよ。」
扉の横にいたサラテリの部下に小さく「ご苦労」と付け足しながら、そのままサラテリの前に仁王立ちをし、いきなり説教を垂れる。
「新しい我らの誕生だ。喜べよ。」
【合流が無理やりですかね? まあいいか。】
- Re: 【中文・長文】かみさまのラルム【参加者募集】 ( No.89 )
- 日時: 2018/06/20 21:41
- 名前: 宝治 ◆wpAuSLRmwo (ID: iihmFlhR)
>>88
【図書館/サラテリ】
「あらレッド。久しぶりに会ったというのに、馬鹿とはご挨拶ねえ」
私はぐてりと寝返りを打った。ソファの前に立ちはだかる紅が、モグラの私にはまぶしい。
「相変わらずお堅いなあ、君は。いいの、いいの。ここの子達はみんな優秀だから、私一人くらいサボってたってなにも問題ないの」
しかし、私のくにゃくにゃした言動について部下達とレッドは同様の意見を持っているらしい。
無理もないか。レッドと私について回る肩書はまがりなりにも「赤の塔の管理人」と「図書館の管理人」である。今回の彼女の訪問が私的な用事であるとはいえ、部下はそれなりに気を揉んでいるのだ。心底真面目である。ここには私以外に怠惰を好む者はいない。多勢に無勢である。参りましたとばかりに上体を起こそうとした。
座る・寝るという動作に慣れ切った私の体は起床だけでも多大な労力を払わねばならず、脳みそへ行き渡るはずの血流が急激に押し戻される感覚を味わう。無様な私を後目に、レッドは仁王立ちのまま新しいラルムが生まれたことを伝えてくれた。
「ええ、もちろん喜ばしいことですとも。我らの仲間がまた一人増えたのだから。島に色が増えてより一層、我らは美しくなる。何十万年と繰り返してもこの儀式だけは常に私に新しい何かを感じさせてくれる」
そして、何を失ったかを、思い出させてくれる。
あの「本」が私に伝える新生ラルムの名は、同じ日に死んだラルムの名の、すぐ下にあるから。
その法則を、私は誰かに教えられたのか?自分で見出したのか?それとも生まれながらに知っていたのか?
今となっては忘れてしまった、どうでもいい原初の記憶。
「それにしても生まれたのは青の塔の子だというのに、赤の君がご存知とはね。何か縁があるのかな。ふふ、面白い。
迷っていなければそろそろたどり着く頃合いかしら。……部屋の準備をお願い。鍵は私の机から持ち出して構わない」
最後は部下に向けて。彼らは黙礼の後に音を立てず部屋を後にした。
さて、新しいラルムを歓迎するにあたり、服装から何から正さねばなるまい。
壁掛けの鏡には、髪飾りをとんちんかんな位置につけた寝ぼけ眼の娘が、ソファの背にもたれかかっている。
……馬鹿との罵声も甘んじて受け入れるべきだったか。私は最後に大きく欠伸をしてから立ち上がった。
「ねえ、レッド。よければ名づけの儀式に立ち会わない?」
【ノープロブレム!】
- Re: 【中文・長文】かみさまのラルム【参加者募集】 ( No.90 )
- 日時: 2018/07/15 19:06
- 名前: ゆきしま ◆BV.fqgxxRU (ID: ejYHSi8p)
本日、七月十五日をもって、かみさまのラルムは一周年を迎えました。
私自身が忙しく来れなかったり、スレが下がってる期間も多かったかもしれませんが、ここまでこれたのはひとえに参加者の皆様のお陰です。
今は来ていない、という方もいるとは思いますが、参加したいなという時にいつでも迎えられるようなアットホームなスレを目指しております。また、参加していない人が読んでもこのスレのお話は面白いなと思えたらとても素晴らしいことだと思います。その為には私を含め皆様が文章を、自分のキャラを愛するところからだと思います。この世界観なら、この子はこういう個性が出せる。このスレだからこそこういう子ができる。そう思えるような素敵なスレにしていきたいと思います。
新規様もいつでも大歓迎ですので、お気軽にご参加ください。
今後共、かみさまのラルム、およびゆきしまをよろしくお願いします。
- Re: 【一周年!】かみさまのラルム【参加者募集】 ( No.91 )
- 日時: 2018/07/15 19:36
- 名前: ゆきしま ◆BV.fqgxxRU (ID: ejYHSi8p)
>>89
【レッド/図書館】
「私がお堅いんじゃない、お前が不真面目すぎるだけだ。少なくともお前は上に立つものだ。この図書館にはリーダーシップについての本は置いてないらしいな。」
額を右手で押さえ、嘆息する。何百年ぶりに会ってもこのやりとりだけは変わらないらしい。真面目であろうとする自分と、真面目であろうなんて思ったことなんてないんだろうというサラテリとの間では、こうした会話はもはや定型文である。
のっそりと起き上がるサラテリにもう一度ため息を付けば、サラテリから珍しいとの声。確かに赤の塔の管理人として、赤の住人には惜しみない愛を送っているが、他の塔の人間は把握しきれていない。故に、他の塔でラルムが生まれても、生まれてから少し経ったあとに知ることが多い。今日の青の塔の所属になるであろう彼の誕生をこうして早く知ったのは、自分の朝食を探す旅の副産物にすぎない(そもそも、目当ての朝食は得られていない。空腹の時に図書館にいると無性に疲れるのはなぜだろう。)。
「偶然と、気まぐれからだよ。まあ、それを縁というのならそうなのだろう。赤の塔の愛し子でさえ、私が命名の時に立ち会うのは少ないからね。他の塔の子らの命名に立ち会うなんて数えるくらいしかない。それだけでも彼に希少価値がつくのではないか。」
僅かに微笑みながら、レッドは言った。そも自分自身に価値がないのだから、あの新しい子に価値が付くことはないのだろうけれど。と自分の言葉に心の中で異議を申し立てれば、嫌に虚しくなったので、サラテリの言葉に意識を向けた。
「私より先に階段を下り始めてたのだから、迷ってはいないだろう。ほら、早く準備をし給え。まずはその情けない髪の毛を整えるところからだ。手伝ってやるからこちらへ来い。」
レッドは近くの棚を遠慮もなく開けて、櫛を取り出した。
「ほら、早く。」
【ブライトシーくんがもうすぐ固まりそうという判断から本編をとりあえず進めてみました。】
- Re: 【一周年!】かみさまのラルム【参加者募集】 ( No.92 )
- 日時: 2018/07/15 21:25
- 名前: ろっか (ID: 3w9Tjbf7)
【一周年おめでとうございます。
あいも変わらず、こっそりと覗かせて頂いております。
皆様お忘れでしょうシアンの主のろっかです。
一年続くスレッドなんて最近では珍しくなりましたが、こんな素敵なスレッドがここまでくるなんて。
誠におめでとうございます。
シアンは随分と前に絡み待ちにはなっておりますが、私もいつでも出動?できる状態ですので。
引き続きこっそりひっそり覗かせて頂きます。】
- Re: 【一周年!】かみさまのラルム【参加者募集】 ( No.93 )
- 日時: 2018/07/19 21:02
- 名前: ゆきしま ◆BV.fqgxxRU (ID: ejYHSi8p)
>>92
【ろっかさん、お祝いの言葉ありがとうございます。
私もいつでもうちの子たちを動かせるのでぜひぜひ気軽にお声がけください。これからもよろしくお願いします。】
- Re: 【一周年!】かみさまのラルム【参加者募集】 ( No.94 )
- 日時: 2018/07/19 22:05
- 名前: 宝治 ◆wpAuSLRmwo (ID: iihmFlhR)
【緑の森/ゼフィール】
緑の森。島でもっとも平和と言われる場所。
生い茂る草花を踏み分け、脈々と地を伝う根を軽やかに飛び越えて、ゼフィールは奥へ奥へと歩みを進めている。
途中で枝いっぱいに赤い実をつけたさくらんぼの木を見つけた。
戯れに一房摘んで口に放り込めば、口中に広がる甘さと微かな酸味。加工食品では得難い素朴で純粋な味だ。
よくよく注意して周りを観察してみるとゼフィールの周りには小動物がたくさん集まっていて、同様にこの甘味にありついている。
小鳥がしばし歌を歌わずに夢中で一粒を飲み込み、リスが頬袋いっぱいに実を溜め込み、虫たちがそのおこぼれを頂戴していて……。
こんなに多種多様な生物が一辺に集まっているというのに、食べ物の取り合いは起こっていない。それはたくさんの小動物達の腹を満たせるほど、さらにたくさんの実がなっているからであり、また暖かな気温と日差しがこの森の住人の心を穏やかにさせているからなのだ。
ここは本当に青の氷原と時間軸を同じくしているのか、ゼフィールは自分の認識能力を疑いたくなった。
ただ、どんなに疑っても結局のところ、ゼフィールがもっとも落ち着き、静かに世界を見渡すことができるのはあの氷に囲まれた冷ややかなあの場所なのだけれど。
しばし休憩の後、また森の奥に歩みを進める。しばらく歩き続けると突然視界が開けた。
緑の中に溶け込むようにして佇む青が、ゼフィールの目に飛び込んでくる。――ラベンデル。
「よ、相棒。待たせたな」
- Re: 【一周年!】かみさまのラルム【参加者募集】 ( No.95 )
- 日時: 2018/07/20 11:01
- 名前: 銀色の気まぐれ者 ◆MMJVxNkRYU (ID: O7xH2wYh)
【緑の森/ラベンデル】
森の奥にあるすこし開けた草原に、俺は佇む。風が気持ちいい。緑の色は、兄のシャルトリューズを思い出し、顔が緩む。あの人が生きていたならば、きっと俺に笑いかけてくれただろうか。草原のように綺麗な髪を、俺はいつも追いかけるのだ。そういえば、兄が言っていたな。ラベンデルの色は空の色だ、と。俺の色を綺麗とは言わないけれど、この広い大空にもし飛び立つのならば、兄がわかりやすいような色がいい。そんなことを考えていれば、ガサ、と音がする。・・・・こんな奥地までくるのは彼しかいない。俺は無意識に音がするほうへ向いていた。
「遅いぞゼフィール。さぁ、今日は果実がなっているところを見つけたんだ。美味いもんが食べれるぞ!」
目を輝かせて、無邪気にそう笑う。彼は、何に似ているだろうか。・・・・ああ、そうだ、そう。あの色だ。とても美味しい、果実の色。紫でも、青でもない、とても綺麗な色。ああ、彼が大空を飛ぶのなら。とても目立つのだろうね。・・・・やっぱり、あまりこの色は好きじゃないな。でも大好きだ。この色が俺の名前であり、存在でもある。ああ、でも。大空に溶け込むようなことにはなりたくないな。そうしたら、ただ一人の兄が、俺を見つけられないと思うから。
「こっちだ、ゼフィール。行こう!」
そういって、彼の手をひいた。・・・・今日はどんなスリルが、楽しみが待ち受けているのだろう。嗚呼、なんでもいい。だから、楽しめるようなことに出会いたい。ゼフィール。君も同じ気持ちなんだろうか。
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