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あわいをうつろう小舟に揺られ [いちいち・指名制][〆]
日時: 2021/03/15 17:35
名前: 心 ◆sjk4CWI3ws (ID: cl9811yw)

 あなたが今いる世界とは別の世界があったとしたら。あなたはそれを信じますか? 妄言だと吐き捨てますか? ふふ、それをあなたが信じるか信じないかは、ここではさほど重要ではありません。
 何故って、ここであなたはそれを目にすることができるのですから。
 あちら側をご覧なさい。燃え盛る火が見えませんか? あれは地獄の世界。死者が裁かれ、罰を与えられる場所です。
 上を見上げてみてください、空を抜けていく光が見えるでしょうか。あれは天界への階段です。裁かれ、天国行きの名誉を得た死者たちが登っていくのです。
 ───ああ、ここですか。ここは……あわい、狭間、谷間。たくさんの呼び方をされますが、我々は『あわいの川』と呼んでいます。三途の川とよく間違われますけれど、ここは三途の川ではありません。それはまた別の場所にあります。あなたが死ぬことはない、安心してください。

 あなたがここに居られる時間はどれくらいあるでしょう? もしよろしければ、その時間を頂けませんか? 暇で暇で仕方がないのです、お話し相手になっていただけませんか────
 
 
 ━━━━━━━━━━━━━━━
 
 こんにちは、心です。久しぶりになりきりに復帰したので、ロルを練習する場所が欲しいなと思いまして、建てさせていただきました。
 ただ話すだけ、本当にそれだけのなりきりです。どうぞゆったり、よろしくお願いします。
 
 ━━━━━━━━━━━━━━━
 
[注意事項]

・いちいち、つまりは1対1のスレです。他の方と絡むのはやめてください。 

・ロルを練習する場所だったり、そうではなかったり。
  
・キャラクターリセットについて
 →もちろんそのまま続行してもまったく問題はありません。
 →ですが、ただひたすら喋るだけなので、途中で飽きてきたり話題が尽きてきたりすることもあると思います。その時はキャラリセしたい旨を申し出ていただければ、こちらでエンディングを回します。
 →その後他の船頭を指名して、再び語り合うこともできます。

・独断と偏見により、参加をお断りする場合がありますが、ご承知おきください。
 
・参加者さま一覧の下のアンカーは最新の返信です。
  
・3L可
 →ただひたすら喋るだけなので、恋愛ができるかというのは微妙ですが。
 
・也の掛け持ちについては検討中です。やりたい方いたらお声掛けください。また、おひとり様一名のみの指名でお願いします(船頭を複数指名することは出来ないということ)。
 
・私もたくさん返せる訳ではないので、4名様までで一旦締め切らせていただきます。
 
*注意事項いっぱい書いちゃって申し訳ない。分かんねーよ! ってところがあったら遠慮なくお聞き下さい。
 

[参加者さま]
 
・シャード・ナイト☪︎*。 様(>>5)
 >>58
・ヨモツカミ様(>>8)
 >>53
・紫月様(>>13)
 >>58
・日馬様(>>39)
 >>49


[説明とか諸々(>>1-4)]

・世界観   >>1
・船頭(男) >>2
 →ひとり追加しました(01/24)
・船頭(女) >>3
 →ひとり追加しました(1/1)
・キャラシ  >>4
 →軽い追記あり(01/24)

返信はのんびり気味になっています。一週間に一回は必ず返すはず。ゆっくり進行やで!

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Re: あわいをうつろう小舟に揺られ [いちいち・指名制][3/5] ( No.40 )
日時: 2021/01/17 07:50
名前: 心 ◆sjk4CWI3ws (ID: cl9811yw)

>>36/シャード・ナイト☪︎*。꙳ 様

「…アンタにも、大切な人が居たんだな」
 
 そう言われれば、今度こそはっきりと目をみはり。
 涙を拭う彼女を見て自分も目元へ指先を動かしつつ、口を開く。
 
「ええ」
 
 そう言ってははっきりと笑い、優しげに目を細めて

━━━━━━━━━━━━━━

>>37/よもつかみさま
 (/私もねむねむマン状態で書いたので何かあったら教えて欲しす……)
 
 そぷらがこちらをじっと見詰めているのを感じながらも、音羽はちらりとしか彼女の方を見なかった。何を言われるのかが分からなくて怖かったから。
 
「音羽は、悪くないよ。……悪くない」
 
 何を言われるか待ち構えていたところでそう言われて、つんと鼻の奥が痛んだ。喉の奥が泣く直前のある種特有な感覚に包まれる。そぷらは優しいのだ。不意に向けられた優しさに泣きそうになって、顔が歪むのが分かる。泣いた顔を見られたくないわけではなかったけれど、何となく嫌だった。相手からしたらきっと、こんな些細な言葉で泣くなんて、と思われてしまうだろうから。
 恐る恐るそぷらの方を見れば、彼女もまた、泣きそうな顔で必死に笑おうとしているような。少なくともわたしにはそう見える、と小さく思う。ああきっと自分も同じだな、と呟いてかすかに笑った。
 
「あ。いや……ごめんご! その、天界とか、貴族? とか、よくわかってないくせに、こういうこと簡単に言うのも良くないよね! まーでも、『特別』って言われてたのに、意味が違ったとか、親も親じゃね? やっぱ音羽は悪くないっしょ。夢を持つのだって、友達選ぶのだってさ、例えば職業選択で魔法使い選ぶか武闘家選ぶかくらい違うし、友達だって、フレンドは強いやつがいいし、姫プしてくるやつより盾プしてくれる人とフレンドになりたいし。まあほら、その辺子供の自由じゃん。子供は親の道具じゃねえってのってカンジ? ポケモンとトレーナーの関係じゃねえんだから、ジムバッジ全部持ってようが無かろうが言う事なんて聞く必要ないっていうかって、あ……そっか、貴族ってそういう自由、ないものなんだっけ……」

 圧倒され気味にその言葉を聞きながらも、音羽はまた自分が泣きそうになっていることを自覚した。すぐに返事をしなくてはと思っているのに、喉からは掠れた声しか出そうになくて。ありがとう、と言いたかった。 
 自分としっかり目を合わせようとしてくれているのに、目を合わせようともせず。答えようとしてくれているのに答えもせず。やはりそんな自分が嫌いだ、と表情が歪みきるのを感じた。それと同時に、ふっと糸がちぎれるような、そんな感覚。
 目元が急に熱を帯びて、そぷらの顔や周りの景色も全てが歪む。泣いている、と気付くのに時間がかかった。
 
「あ……ありがとう……」
 
 どうにかそう答えた声も酷く掠れていて、そしてようやくまじまじとそぷらの顔を見つめ返す。彼女もまた泣いていた。ひゅ、と息を飲む。誰かを傷つけたくなかった。半ば反射的に、謝罪の言葉が口をつく。
 
「……そぷら、きみも悪くないよ。……わたしにきみを責める意図なんてなかったから、わたしは大丈夫だから……ッ」
 
 派手に音を立てて息を吸って、目元を拭う。だからそぷらも泣かないでくれ、と言いながら、昔の癖で彼女の髪を撫でそうになり。慌てて手を引っ込めて、何もなかったかのように目元を赤く腫らしたまま微笑んだ。
 
「フレンドは友達って意味のことばだったか? それ以外はわからないな……きみたちの世界の本とかそういった類いのものに出てくる言葉なのかい、それは。だけど意外だ、そぷらはそういうものよりも友達と遊ぶのが好きなタイプだと思っていた」
 
 決めつけるのは良くないけれど、と付け加えて。未だ気持ちを切り替えきることができないのか、泣き笑いのような表情で続ける。
 
「そうだよな、子供は親の道具じゃない……わたしにも友達がいた。だから、わたしは大丈夫だ。わたしを天音から音羽にしてくれた、大切な友人がいたから」

━━━━━━━━━━━━━━

>>38/紫月様
(/やはり隆良くんよいですねイケメンですねでへh)

 手を握っていれば隆良の口元が嬉しそうに緩むのが見え、ふと自分も嬉しくなる。手を離したくない、と思いながらも未だ若干の羞恥心が勝るのか、少し目は逸らし気味で。
 
「嗚呼、うん! 四人兄弟の長男……でバスケ部の部長やってたからかなぁ?」
 自分の問いかけに彼が笑って答えてくれたことに喜びを感じ、それに引きずられるように自分の口角も上がる。手を離されないのも嬉しく感じながら、優しく握り返して。
 
「すごいですね! バスケ……ですか、私は運動出来ないので、隆良さんが羨ましい……ですッ」
 
 少し恥ずかしげにそう言いながらも、隆良からは目を外さず手を離さないままだ。

━━━━━━━━━━━━━━

>>39/日馬様
(/応募ありがとうございます! 問題点など見受けられないので始めさせていただきます、よろしくお願いします! 舟はきっと不思議パワーで沈みません、灯篭の加護を受けているでしょう(?))
 
「ああ、良かった。予想以上の体格といったところでしょうか……ですがこの舟は沈まないはずです」
 
 誰にともなくそう言っては、目の前の彼を見上げて。清々しいほどの身長差である。おそらく自分の二倍はあるだろう、と思いながらも、彼の体重で舟が沈まないかを気にしてみせた。ちらりと身を乗り出して川の水と舟が接している部分を確認する。少し水深が下がっているのを確認しつつも、気にするほどでもなかったのかそう言って。
 
「こんにちは、私は凛歌。……天界人です。あなたのお名前を伺っても? いや、その前にあなたが何者なのか訊くべきでしょうか」
 
 目の前の青年に向けてそう言って、少し首を傾げ。
 
「まずは謝罪を申し上げた方がいいのです……? いきなり呼びつけるような真似をしてしまってごめんなさい」

Re: あわいをうつろう小舟に揺られ [いちいち・指名制][3/5] ( No.41 )
日時: 2021/01/17 08:15
名前: シャード・ナイト☪︎*。꙳ (ID: 0bK5qw/.)

>>40

「…そうかい」

そう一言だけ言う
そして、気が向いた、とでも言うように

「暇つぶし、付き合ってやろうか?」

Re: あわいをうつろう小舟に揺られ [いちいち・指名制][4/5] ( No.42 )
日時: 2021/01/22 16:21
名前: 心 ◆sjk4CWI3ws (ID: cl9811yw)

>>シャード・ナイト☪︎*。꙳ 様

 今後の也についての話です。
 ひとつめ、現状レスペが合っていないことに関して、わたしは特に問題とは思っておりません。純粋にわたしが返すの遅いだけとも言えるので……しかしながら、他の参加者様方がわたしの返信に気付かないという可能性があります(最終更新欄がすぐに変わってしまうため)。その辺の配慮はわたしの方でもしていこうと思います(わたしも早めに返信を投下する/親記事に返信のアンカーを載せるなど)

 その上で、ひとつ申し上げます。
 前提になりますが、わたしはあなた様の参加を切るつもりは毛頭ございません。その点は安心していただきたいです。
 理由としては、ロル文に限らず、文章は書けば書くほど上手くなるものだと思っているからです。上手い人のものを参考にしたりとか、基本的ルールを守ったりなどすると上手くなると思います(上手いという定義がどういうものかは分かりませんが)。
 これが本題になりますが、それを踏まえていくつか注意をさせていただきます(下記)。
 
・文章の終わりに句点(。)をつける。
・もうすこし動きの描写を入れる。
 
 などです。僭越ながら、シャード様の場合、とくに後者が欠けているかと思います。視線の動きとか手の動きとか、なんでもいいのでとりあえずやってみるのがいいかな……と。たとえば、怒る→近くにあったものを殴る、叩く/恥ずかしい→顔を手で覆う/悲しむ→肩を落とす、などです。
 悠理から榑葉さんの気持ちは見えません。テレパシーとか使えないので。なので、行動や声音から気持ちを推測するわけです。これは也全体において言えることだと思っていて、返信全てが心理描写と台詞であると、やっぱりうーん、となります。
 
 グダグダ書いてしまった。まとめると、動作の描写を入れてほしいな、ということです。無論すぐにとは言いませんし、心情描写もかなり大事な要素です。その辺との釣り合いが大事かなあなどと愚考しています。
 
 本当にわたしはシャード様を切るつもりは一切ないです。わたしのスレに興味持ってくださったのも嬉しいし、(返信が遅いのに)参加してくれているのもありがたいです。
 ただ、今後シャード様が様々な也スレに参加していく上で重要であるかな、と思った次第でした。
 これを絶対に守ってくれとかそんなことはないです。あくまでも進言レベルですし。
 
 
 ……なにぶんこういうの慣れてないもので、結構失礼なこと言った気がします。ほんと。申し訳ない……


>>41
「暇つぶし、付き合ってやろうか?」
 
 そう言われれば、先程と変わった彼女の態度に僅かに口角を上げ。膝の上に置いていた手を顎へ持ってきて、考えるフリをする。す、と薄氷色の両目を細めてもっと明確に唇をつりあげれば、はっきりと口を開いて。
 
「ありがとうございます。では遠慮なく……」
 
 す、とおもむろに身体を榑葉の方へ接近させ。唇には悪戯っぽい笑みが浮かべており、彼女が冗談と分かるだろうと思っているようで

Re: あわいをうつろう小舟に揺られ [いちいち・指名制][4/5] ( No.43 )
日時: 2021/01/23 07:51
名前: シャード・ナイト☪︎*。꙳ (ID: 0bK5qw/.)

>>42
 注意内容、了解いたしました。そして、アドバイスありがとうございます。
 前後共々、特に前者の方、今、私が(なりきりに関わらず)直そうとしてるとこでして、指摘してもらえるとより意識出来るので、有り難いです。
 それと、返信のペースみたいなのは、全然私は気にしませんので、遅れても全然大丈夫です! これからも、よろしくお願いします。
________________________________

「……何のつもりだい?」

 明らかに距離が近くなった悠理を、真っ直ぐに見つめる。そして、見た目ではあまり動揺してないようだが、榑葉は内心動揺していた。
 何だいきなり! 冗談のつもりか? そうだろうそうであってくれ!
 榑葉は心からそう願っていた。

「ッ~~……!」

 耐えきれなくなり、バッと顔をそらす。

Re: あわいをうつろう小舟に揺られ [いちいち・指名制][4/5] ( No.44 )
日時: 2021/01/23 06:39
名前: ヨモツカミ (ID: joMfcOas)

>>40 心ちゃん
(またねむねむ……誤字とか探してられなロホロ)

「……そぷら、きみも悪くないよ。……わたしにきみを責める意図なんてなかったから、わたしは大丈夫だから……ッ」

 ハッとして、そぷらは慌てて涙を拭い、首を横に振った。
 違う。あなたに傷付けられたから泣いたのではない。あなたが救われないのが、救えないのが、自分の無力さが悔しくて泣いたのだ。
 だから泣かないで。そう言われて、彼女の手が一瞬そぷらの頭部に伸ばされたのに、引っ込んでしまったのを見て、緩く笑う。
 大丈夫だなんて言う人は、みんな大丈夫じゃない。
 音羽はまた、自分の中の何かを噛み殺して、そういう言葉を紡ぐんだ。狡い、と思う。確かに、こうして偶然出会っただけの。ほんの少しの会話しかしてないそぷらに簡単に心を開かないのは、当然かもしれない。でも──もう、そぷらにとって、音羽という存在はどうでもいい他人ではなくなってしまっていた。だから、彼女の心を救いたいと思うのに、音羽自身が「大丈夫」という言葉で蓋をして、そぷらから身を隠すのだ。
 二人して泣いて、悲しみを共有した気になって、でもきっと音羽の涙とそぷらの涙、理由は違うのだろう。上手く近づけないなあ。そう思いながらも、音羽の顔を見た。泣いていたことなんてなかったかのように振る舞って、彼女は笑っている。

「フレンドは友達って意味のことばだったか? それ以外はわからないな……きみたちの世界の本とかそういった類いのものに出てくる言葉なのかい、それは。だけど意外だ、そぷらはそういうものよりも友達と遊ぶのが好きなタイプだと思っていた」

 あ。
 ぞく、と血が凍りつくような恐怖を覚える。指先が震えた。
 気持ち悪いオタク。根暗。コミュ症。過去に突きつけられたそんな言葉が脳裏にチラついて、血の気が引いていく。なのに、表情は笑顔作ることに慣れすぎてしまったから、薄く笑っている。
 決めつけるのは良くない、と言った彼女に対して、いやー、えへへー、まーね。適当な相槌を打って誤魔化して。それで取り繕って自然に流す。
 大丈夫、ウチはいつもどおりに振る舞えているから。
 まだ若干涙の余韻を拭いされていないように見えたが、音羽は続けて言った。

「そうだよな、子供は親の道具じゃない……わたしにも友達がいた。だから、わたしは大丈夫だ。わたしを天音から音羽にしてくれた、大切な友人がいたから」

 また、大丈夫という言葉を使う。そこに引っかかりを感じつつも、少し気になっていた名前のことを聞かせてくれた、と気付く。天音という名前を捨てたなら、音羽という名前はどこから来たのか。それが友人から与えられたものなのだとしたら──音羽には、音羽を救ってくれる友人が、ちゃんといたのだ。ならば、本当に大丈夫なのかもしれない。そぷらとは違い、そぷらが手を差し伸べなくとも、彼女は……。
 自分と音羽はよく似ていると思っていた。けれど、違うのかもしれない。そぷらにはそぷらを救おうとする友達なんかいなくて、でも音羽にはいるのだから。
 新しい傷が刻まれる。痛いとしても、声にしなければ、血は流れ続けても、我慢できる。その裂傷を見ないふりして、隠してしまえば、そのうち勝手に血は止まるのだ。だから大丈夫なのだ。

「……へえー、音羽が大丈夫だって言うなら良かったよ。良い友達なんだね。どんな人なん?」

 今、いつもどおり上手く笑顔を作れているだろうか。声は震えなかっただろうか。
 気持ちの悪い自分なんか、殺してしまえ。ネトゲ廃人とか根暗とか、キモいから消えてくれ。服の裾を強く握って、自分の中の何かを傷付ける。また新鮮な痛みが襲うのを、ぐっと堪えた。

Re: あわいをうつろう小舟に揺られ [いちいち・指名制][4/5] ( No.45 )
日時: 2021/01/23 14:35
名前: 紫月 ◆GKjqe9uLRc (ID: w1UoqX1L)

>>40/心さん
 美少女よきですな…ぐへh((
ぽぽぽーって書いたので変なところあれば教えて下せえ

_

 「すごいですね! バスケ……ですか、私は運動出来ないので、隆良さんが羨ましい……ですッ」
目線を逸らしてそう答える実鈴をそっと見つめ瞬きを繰り返してめちゃ可愛いと握り返された力に顔が緩み切っていないか、不安になる。
自分も実鈴の事が知りたいと思い始め、「オレも実鈴ちゃんの事知りたい! ……から、質問していーですか?」とやや上目遣いで言って実鈴を逃さぬよう視線を合わせ握り返し。
 
 「えっと、具体的に言えば、何が好きで嫌いなのかなーッとか……それと……」
考えもなしに思い付きで言ったことだからと隆良は首を捻る。
「とりあえず、実鈴ちゃんが、す、……いや、えっと」
えっと、を繰り返す隆良は思わず濁していた言葉を……はっきり“好き”だと言う事を伝えそうになり慌てて口を噤んで。

Re: あわいをうつろう小舟に揺られ [いちいち・指名制][4/5] ( No.48 )
日時: 2021/01/26 20:04
名前: 日馬 (ID: SG60l.ki)

>>40/心さん
(/そうですかー!よかった!開始早々溺れたら大変ですもんね!(笑)
 よろしくお願いします!)

「? ……?」

 理解が追い付いていないのか目を瞬かせながら周囲の状況、そして目の前にいる自分の一回りも二回りも小さな少女を観察する。
 自分がいる場所が船、それも自分のような大きなものが乗るには不釣り合いな小舟である事に気付き、沈んでしまうと慌てるが少女の言う通り沈む気配は一向にないことに静かに驚いた。
 しかし、沈まないのであればこの子とは言ったん脇に置いておくべきだろう。
 自分に今必要なのは、情報だ。雰囲気からして自分を害そうとするものではないだろう、と察して、兵器としてではなく紛い物になり果てたとはいえ、元人間として話そうと口を開く。

「こん、にちは、りんか。えっと、てんかいじん……ってなんだ?」

 挨拶をされたから。時折聞こえてくることはあれど、自分に向けて言われる事は過去に一度もなかったから(もしかしたらあったのかもしれないが覚えていない)。だから少し戸惑いながらも挨拶し返すも、彼女の言う事がよく理解できなくて問い返し

「あ、ぅ、おれ、おれの名前……名前……アルプ、トラオム。そう呼ばれてる」

 名前、それが親や保護者からつけられたものを指すのであれば自分には名前はない。なので少し困ってしまった。
 しかし自分を識別するための呼び名ならあるので、ひとまずそっちを教えて。何者なのか、という質問に対しては何と答えればよいのか分からず、スルーしてしまう。

「りんか、謝る、なんで? おれ、さっきまで寝ようとしてた。ここ、どこだ?」

 たどたどしい口ぶりで、なんとか自分が先ほどから感じていた疑問を投げかけて。

Re: あわいをうつろう小舟に揺られ [いちいち・指名制][4/5] ( No.49 )
日時: 2021/02/05 16:30
名前: 心 ◆sjk4CWI3ws (ID: cl9811yw)

>>ALL(?)
□次の返信は二週間〜三週間空く可能性があります。ご確認のほどよろしくお願いします…
□現在の四名さまで一旦募集を締めさせて頂きます。また3月中旬くらいになったら5名に戻そうかと思います、よろしくお願いします。

━━━━━━━━━━━━━━

>>43/シャード・ナイト☪︎*。꙳ 様
 (/良かったです〜、これからもよろしくお願いします!)
 
 彼女がばっと顔を背ければ、上手くいったとでも言うかのように唇を釣りあげて。何事もなかったように身体の位置を元に戻す。ただし表情はニヤついたままであり、言葉はからかうようなトーンを帯びていて。
 
「冗談です。貴女の人間らしいところが見られてよかった」

 そう言っては今度こそ声に出して笑って。
 
━━━━━━━━━━━━━━

>>44/よもつかみさま
 
 そぷらを慰めようと試みれば、彼女は急に涙を拭って否定の意を示した。何を否定しているのか一瞬分からなかったけれど、彼女が次の瞬間には淡く笑っていて。そのタイミングで、ようやく気付いた。自分は彼女と同類なのだな、と。声に出すことはしなかったけれど、そこにひとつ納得を覚えた。
 そぷらはきっと、近付こうとしてくれている。少し関係のある第三者というだけでなく、さらにその先に。それに気づけないで、一方的に自分だけで解決しようとしているのは私だ、と思いが過ぎる。

 次いで自分が言った言葉に、そぷらの纏う雰囲気が一瞬だけ変わった。す、と冷えたような表情が一瞬だけ滲む。指先と表情とが、細かく震えていた。まずいことを言ったか、と一瞬思考が瞬く。次の瞬間には彼女の表情はいつもの笑みにもどっていたから、見間違いかと思って自分の中で誤魔化そうとして。誰かを傷付けてしまったかもしれない事実を認めたくなかった。そうすれば自分が傷ついてしまうからだと分かっている。
 ほんとダメなやつ、と小さく呟いて、視線をそぷらから逸らした。彼女が打つ相槌は、いつものように軽快なものではなくて、どこかおざなりなものに思える。
 ぐ、と膝の上で拳を握った。
 
「……へえー、音羽が大丈夫だって言うなら良かったよ。良い友達なんだね。どんな人なん?」

 そう問うてくる彼女の声は、いつもの彼女とどこか違うように思えた。先程の言葉が、やはり良くなかったのか。声と表情とが、そこはかとない震えを帯び続けているように見える。
 そう思えば思うほど、彼女へ視線が向けられない。
 
「我慢、してるのか」
 
 ああ。そう問う自分はどこまでも白々しい。自分への嫌悪と罪悪感で、語尾が酷く震えた。
 
「悪い、変な事聞いた。……そう、友達ね。すごい明るくて、真っ直ぐで───わたしとは全然違うヤツだったよ」
 
 彼の顔が頭をよぎって、そうすれば笑えるかと思ったのに笑えない。そぷらと目を合わせることも出来ない。酷く震えている手を見るのが嫌だ。視線のやり場なんてどこにもなかったから、とりあえず川の向こうへ視線を飛ばした。
 
「ッあ……ごめん。ごめん……わたしはこういうヤツなんだよ。めんどくさいヤツだろ。自分のこと盾にして逃げようとするみたいな、そういうのがわたしなんだ。こうやって自分を貶しておけば、誰かが勝手に肯定してくれると思って、そんなの卑怯でめんどくさいヤツなだけなのに」
 
 堰が切れた。言葉が上手くまとまらない。涙こそ流れなかったけれど、今言わないとタイミングを逃してしまいそうな気がして、早口でそう告げる。

━━━━━━━━━━━━━━

>>45/紫月様

 自分が言った言葉を受けて、隆良の頬が緩んでいるのを見て嬉しくなり微笑み。質問していいか、と問われれば「ええ!」と元気よく答える。そのまま隆良の言葉を待ちながら、上目遣いにどぎまぎしつつも手を離さぬようにして。
 
 何が好きで何が嫌いなのか、と訊かれると、ぱちぱちと目を瞬かせ。隆良が自分のことを好きと言いかけたのに気が付いていないのか、真剣に考え込むように目を伏せる。
 どういう意味での好きなんだろうと考えながら先程の隆良の言葉を思い返してみれば、もしかして自分のことを好きだと言いかけていたのか? とようやく気が付いて。
 
「わ……!? わ、えと、私は……ッ」
 
 ふわりと頬を染めて、恥ずかしくて握っていられなくなり、思わず手を離してしまい

━━━━━━━━━━━━━━

>>48/日馬様
(/よろしくお願いします!!)
 
 黙ったまま彼が自分や周りを観察しているのを見上げて。しかしずっと上を見上げているのも首が痛くなってきたとばかりに軽く手を肩に当てて、彼の胴体の方へ目を移す。白い鱗に灯篭の橙が反射しているのを美しいと思ったのか、淡く顔に笑みを浮かべて。
 若干の困惑を見せる彼へ、どう説明すればちゃんと伝わるのか答えを考えつつ、アルプトラオムと言うらしい彼が話終わるのを黙って待ち。
 
「ここはあわいの川。あなたから見て左手側が地獄、右手側が現世……あなたが元いた世界です」
 
 そういっていったんことばを切り、両手を広げて川向こうを一度に指し示し。そのまま右手だけを空へ向け、続ける。

「あの空を走る光が、天国へ続く道。私はもともとそこに住んでいた者でしたので、天国の人……つまりは天界人といったところです。先程の質問の答えですが、ここはどこでもない場所ということだと私は理解しています。一方的に呼びつけたのは私なのですし、一旦謝るのは当然かと」
 
 先程の彼の言葉を思い返しつつ、軽く首を傾げて。
 
「……アルプトラオムさん、ですか。いささか長い気がしますね……どうでしょう、この際ニックネームなどを決めてみるのは」
 
 そう言っては、さも名案を思いついたとでも言いたげに人差し指をぴっと立てて。

Re: あわいをうつろう小舟に揺られ [いちいち・指名制][〆] ( No.50 )
日時: 2021/02/05 16:30
名前: シャード・ナイト☪︎*。꙳ (ID: 0bK5qw/.)

>>49
 こちらこそ、よろしくお願いいたします。
________________________________

「んなっ、からかったのか⁉」

 笑っている姿を見て頭にきたのか、顔を真っ赤にしてそう言う。照れてるような、怒っているような、そんな顔をして。

Re: あわいをうつろう小舟に揺られ [いちいち・指名制][〆] ( No.51 )
日時: 2021/02/06 08:49
名前: ヨモツカミ (ID: oUAIGTv4)

>>49 心ちゃん
(了です。リアル生活大事にしてね)

「我慢、してるのか」

 彼女の言葉に、心臓が跳ねた。
 上手な返事ができなくて固まっていると

「悪い、変な事聞いた。……そう、友達ね。すごい明るくて、真っ直ぐで───わたしとは全然違うヤツだったよ」

 そう言って微笑みかけた音羽の表情が崩れる。そうして、苦しげに視線を彷徨わせたあと、彼女は川の流れの中に視線を投じた。

「ッあ……ごめん。ごめん……わたしはこういうヤツなんだよ。めんどくさいヤツだろ。自分のこと盾にして逃げようとするみたいな、そういうのがわたしなんだ。こうやって自分を貶しておけば、誰かが勝手に肯定してくれると思って、そんなの卑怯でめんどくさいヤツなだけなのに」

 音羽が、そのまま壊れてバラバラになってしまいそうな気がした。その断片を逃したら、彼女は消えてしまいそうで。それを慌てて捕まえるようなつもりで、彼女を抱きしめた。

「謝んなくていい」

 拒まれるだろうか、とも思ったけれど、ここで放したら、音羽がいなくなってしまいそうだから。一人になるのは嫌だったし、彼女を助けたい。そう思った。

「卑怯で何が悪いの。逃げることの何が悪いの。強く真っ直ぐであろうとする必要なんかないよ……多分、音羽もウチも、とことん弱いんだ。ウチらは、とっても弱くて、誰かが助けてくれないと、粉々になって、消えちゃうんだ。だから自分を守るための武器と防具が必要で……」

 そぷらはふ、と笑った。

「音羽は面倒くさいやつだよ。弱いくせに大丈夫なんて言葉で自分を隠して、それで大丈夫な気になってる。卑怯で、面倒で、馬鹿だ。……ウチじゃ務まらないのかもしれない。でも、ウチは、音羽が思っているよりもずっと、音羽の味方だから」


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