雑談掲示板
- 第十一回SS大会 お題「無」 結果発表
- 日時: 2014/02/27 20:57
- 名前: 風死(元風猫 ◆GaDW7qeIec
- 参照: http://www.kakiko.info/bbs/index.cgi?mode=view&no=16247
第十一回SS大会 お題「無」
>>523に第十一回大会結果紹介
始めましての方は、初めまして! お久し振りの方達はお久しぶり♪
何番煎じだよとか主が一番分っているので言わないで(汗
余りに批判が強ければ、削除依頼しますので!
題名の通りSSを掲載しあう感じです。
一大会毎にお題を主(風猫)が決めますので皆様は御題にそったSSを投稿して下さい♪
基本的に文字数制限などはなしで小説の投稿の期間は、お題発表から大体一ヶ月とさせて貰います♪
そして、それからニ週間位投票期間を設けたいと思います。
なお、SSには夫々、題名を付けて下さい。題名は、他の人のと被らないように注意ください。
投票について変更させて貰います。
気に入った作品を三つ選んで題名でも作者名でも良いので書いて下さい♪
それだけでOKです^^
では、沢山の作品待ってます!
宜しくお願いします。
意味がわからないという方は、私にお聞き願います♪
尚、主も時々、投稿すると思います。
最後に、他者の評価に、波風を立てたりしないように!
~今迄の質問に対する答え~
・文字数は特に決まっていません。
三百文字とかの短い文章でも物語の体をなしていればOKです。
また、二万とか三万位とかの長さの文章でもOKですよ^^
・評価のときは、自分の小説には原則投票しないで下さい。
・一大会で一人がエントリーできるのは一作品だけです。書き直しとか物語を完全に書き直すとかはOKですよ?
――――連絡欄――――
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_____報告
第四回大会より投票の仕方を変えました。改めて宜しくお願いします。
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Re: 第三回SS大会小説投票期間! 2/5~2/19まで! ( No.135 )
- 日時: 2012/02/16 00:06
- 名前: 檜原武甲◆gmZ2kt9BDc
- 参照: 初投稿
「Get up! You are a criminal!?」
「ん? 何?」
目やにが付いているせいか目が開けづらい。目を擦りながら目を開いた
「You killed Chairman Azuma!?」
俺の周りは三人の人間、黒服の日本人とチャライ格好をした青年、僕に向かって英語をしゃべっているアメリカ人が立っていた
「東さん? となりだよ」
隣を見ると東さんは座ってはいなかった…… まさかあのジジイ僕を殺し屋の身代りに逃げたか!!
一瞬僕が寝ているところをゆっくりと跨いで上空から飛び降りる東さんを想像したが、さっきアメリカ人が言った言葉がとても気になった。
You killed Chairman Azuma!?
お前が
東会長を
殺した?
僕の脳裏ににやけたジジイの顔が浮かんだ。
「東さんが殺されたんですか?」
嘘だ。嘘と言ってくれ
「そうだよ!! 初めて殺人現場にいて俺は動転している!!」
「こっちだ」
青年が暴れそうになっているのをアメリカ人が羽交い絞めしている様子を見ながら虚ろに黒服が指した方向を見た。
東さんは誰かが引いたブルーシートの上に載っていた。顔は隠されていたためどんな表情かは全く分からなかった。すこし呆然となった……久しぶりに楽しい話ができると思っていたのに……どうして……
そしてなんで僕が容疑者?
東さんの死んだときの顔はどうなっているかが気になった。もし笑っていたのなら良かったと思えるだろう。
東さんの遺体へ動こうとしたとき
「青年……そこを動くなよ。」
黒服の男が僕に対し命令をした。周りの乗客はこっちを困った顔で見たり指で指したりと恥ずかしい……ふと僕の頭の中で疑問が浮かんだ
「なんで僕なんですか! もう犯人は逃げているでしょ!」
腕組をして何故僕が容疑者というか犯人扱いになっていることを聞いてみた
「残念ながらまだ飛行機は飛んでいる…… 空という【完全密室】だよ……」
「おめぇは、通路側に座っていた。そしておめぇが善じゃない限り、犯人は寝ているおめぇを横切って毒物を飲ませることはできない!」
「Say the truth!」(本当のことをしゃべれ!)
まず……この状況を整理しよう。とても暗い気持から強制回復すると状況を整理した
1、東さんが殺されている
2、まだ飛行機は飛んでいる
3、2により犯人は逃げていない 1より東さんは窓側だから僕を跨がなければならない
4、3より、不運なことに僕が犯人。
うん、こうなるな。やはり【赤毛】の名は恐ろしい…… というか呪われてるのか?
「毒物ってなんですか? というか毒殺ってわかったんですか?」
黒服の男がいたって簡単に一言でみんながわかる言葉をしゃべった
「アーモンド臭。甘酸っぱい香りがした」
なるほど。つまりシアン化カリウムを飲まされての死因か……シアン化カリウムつまり青酸カリウム……ミステリーでよく使われる毒物
青カリ……この前なんかあったな。ちょっとだけ苦笑いしながら三人に聞いた
「あのう。さっきのカプセルの話聞いていましたか?」
僕は、三人は聞いていないというのを待っているのだが……
「もちろん」
「ああ」
「yes」(はい)
周りの目が僕を犯人だと確信したらしい……
「わかりました。わかりました では僕の無実がかなうまで静かに待機しています」
僕は東さんの座席を調べることにした。あぁあ、親友よ僕は【赤毛】と言われるのは必須のようだ。
Re: 第三回SS大会小説投票期間! 2/5~2/19まで! ( No.136 )
- 日時: 2012/02/16 00:06
- 名前: 檜原武甲◆gmZ2kt9BDc
- 参照: 初投稿
まず、僕が寝ていた時に話していた子分が犯人の可能性が高い…… それかどこかの組織の暗殺者か…… まず東さんを見ますか……
僕がブルーシートに手をかけた途端、さっきとは別のアメリカ人に手を抑えられた。オールバックの金髪に賢そうな青い眼、会社に行くとき用のスーツを着ている。
「Stop destruction of evidence.」(証拠隠滅はやめろ)
金髪で女性にもてそうな男だと再認識させられた。アメリカ人の手を無理やり放すと小声で言い放った
「I am looking for the dying message!」(僕はダイイングメッセージを探しているんだ!)
アメリカ人はすこし驚いている。たぶん英語をしゃべることが出来ないと思ったんだろう。そんなやわな頭はしていない。僕の運が悪いせいで――――だったからな!
「I need to be called Gil. It turns out that there is a dying message why?」(私をギルと言ってくれ。何故ダイイングメッセージがあると分かる?)
いきなり名乗り出してきたな。ギル…… いい名前なのかわからないが武士道に乗っ取ろう
「My nickname is red hair. There is no strength to the extent that potassium cyan ate dies instantly. It is troubled at the maximum for 15 minutes. Therefore, there is a message!」(僕のニックネームは赤毛。 青酸カリウムは即死するほどの強さは無い。最大でも15分は苦しむ。だからメッセージがある!)
ブルーシートを少し少し捲ると東さんがそこにいた。問題の東さんの顔は別に苦痛に見てはおらず逆に【重要任務を成し遂げた時のような顔をしていた】。僕は良い夢でも見て苦しむこともなく死に行ったと解釈した。
オールバックの髪形を整えるとギルはブルーシートをめくりシャツを探り始めた。僕もそれに連れられて一緒にズボンのポケットから靴の中まで調べた。
「It takes and is ! The notebook was found!」(おい! 手帳を見つけたぞ!)
ギルの手には黒く分厚い手帳が乗っていた。それを素早く奪い手帳の中をのぞくと――――
「永田町の闇」 山沢議員は21年前から闇献……
はい、パンドラの箱!! 誰も見たらいけない!! 手帳をすぐ閉じて地面に置いた。
「It did what?」(どうした?)
ギルが死体をあさる手を止めて手帳に手を伸ばした。見る前に忠告しておこう
「A title is "the darkness of Nagatacho" although it was visible for a moment.」(一瞬見えたのだが、題名は「永田町の闇」。)
二人の間に沈黙が流れる。どちらも冷や汗をかいている。ギルがこの沈黙を破った
「It is better not to touch……」(触らない方がいいな……)
手帳をゆっくり東さんのポケットに戻し手を合わせた。
「ん。じゃ次は座席を見に行こうか」
やはり、日本語はまだ残っているらしい。ギルはまだ日本語は慣れてないかもしれない……僕がもう一度英語でしゃべろうとするとギルはそれを止めた
「ハハハ。日本にはなんども行っているから大丈夫」
腕を組んで大笑いし始めた。まるで二四東さんのように……
地球が破滅するまで笑っているのでだんだん腹が立ってきた。
「사람에게는 틀림이 있다. 시끄러운 남자이구나」(人には間違いがある。うるさい男だな)
相手の気分を悪くしないように韓国語で喋った。僕は人の悪口をその人の母国語以外でしゃべることがたまにある。そうすれば、相手も気が付かないしストレス発散になってみんな幸せだ。
Re: 第三回SS大会小説投票期間! 2/5~2/19まで! ( No.137 )
- 日時: 2012/02/16 00:07
- 名前: 檜原武甲◆gmZ2kt9BDc
- 参照: 初投稿
「うるさいだと? それは悪かった。私に気づかれないように喋ったみたいだが、実は私も韓国語がわかるのだよ」
ギルは気分が悪くなる笑いを止めると謝ってきた。静かに日本語をしゃべった。僕は悪口を見抜かれて後悔よりも驚愕していた。悪口を見抜かれたのはこれが初めてだ
「私は、英語と日本語、韓国語、中国語、フランス語、ドイツ語、イタリア語などいろんな言語を知っていて普通に使える。」
「君はいったい何のかな…… 普通の会社員じゃないだろ」
「会社員とはだれも言っていない。そうだね……お前ぐらい面白い人間はいないから私のニックネームを教えてやろう。
私のニックネームは
【天災と天才】
と言っていいだろう。 もちろんギルは偽名だ。私の本名は【シュリ】。」
静かに地球滅亡を待っている男という人間と認識した。ギル……いやシュリはいったいどんな仕事についているのだろうか……とても気になる。
シュリは静かに東さんの口からアーモンド臭をもう一度確かめると、座席の方へ向かった。さっきまで僕のことを見ていた乗客はそれぞれ好きなことをして空港までの暇つぶしをしていた。
「OK…… La causa di forza maggiore disse di essere una mossa di genios……」(さぁ…… 天才と言われた天災が動きますよ……)
シュリはイタリア語でつぶやくと座席へ向かった。だれにもわからないようにイタリア語で喋っただろうけど残念ながら僕はイタリア語を知っている。親が英語の塾にいれようとして満員で入れず、不運だがイタリア語を習いそれでも英語の塾が満席で中国語を習った。だから英語塾の席が空くまでいろんな語学を学んでいる。だから彼と同様いろんな言語知っている。ほんと僕は不運で不幸だ……
「おかしいな…… 青酸カリウムは即死という訳ではなく最大15分は生きることが出来る…… なのに【ダイイングメッセージが無い】」
座席を探してもまったく変わっていない座席を見て、シュリは考え込んだ。10分間静かに目をつぶっていたが突然溜息をついた。
「【ダイイングメッセージは無い】これがダイイングメッセージだ。私には謎が解けた。お前も静かに眠るといい……【お前は絶対に無実だ】」
シュリはウインクをすると名刺を手裏剣のように僕に渡し、優雅にビジネスへ戻って行った。何故シュリにはわかったのだろうか……もうすこし探ろう。そして東さんのために犯人を見つけてやる!!
気合を入れなおして席を立つと通路を挟んだ左側の席の20代の日本人女性が腕をつかんだ。長く伸ばした黒い髪で薄化粧の美人だった。
「会長のために静かに眠ってください」
その声はさっきの男の声だった。この女、いや男なのかもしれないがそんなことどうでもいい! 犯人を見つけたのだから!
腕をつかみ高々に犯人を捕まえたと言おうとしたとたん、眠気に襲われた。
視界が歪み、頭痛が始まる。睡魔に苦しみながら後ろを向くと注射針を持った【シュリ】だった……
「……シュリ! 何故君は!」
「東さんの為だよ。頼む……お前と私の為に眠ってくれ」
――――ほんと僕は【赤毛】だ。
Re: 第三回SS大会小説投票期間! 2/5~2/19まで! ( No.138 )
- 日時: 2012/02/18 18:47
- 名前: 檜原武甲◆gmZ2kt9BDc
- 参照: 初投稿
今、僕はアメリカで刑務所エンジョイしているのでなく、アメリカのニューヨークで買い物を楽しんでいるわけでもなく――――
「この前は大変失礼しました」
日本の普通の一軒家で薄化粧の美人とテーブルでお話をしていた。
「……確かに失礼しただろうよ。ま、僕は無実だったから日本へ戻れた」
お茶をすすった。宇治のお茶は渋みがあることで有名……
「私の名前は二四三七三(ニシミナミ)です。変な名前でしょう? 南の予定でしたが、祖父が勝手に三七三にかえたのです」
フフフと口を隠して優雅にしゃべった。この人もシュリのような人間だなと思った
「僕もアメリカで、じっくり東さんがなんで殺されたかを考えて正直分かったよ……」
また一口お茶をすすると溜息とともに言葉を吐き出した
「あまりにも裏社会で生きていたから消したかったんだろ?」
永田町と言えば日本の政治家がわんさか群がっている場所……そして闇献金が多いところ……トップに近づけば近づくほど裏社会へ染まっていたのだろう。だから家族や会社にも悪影響を与える……
「そうですね。祖父はいろんなところへチョッカイを出していましたから。」
「だから、殺したと?」
普通の一般人の会話とは思えられない……
三七三さんは馬鹿にするように嘲笑した。
「その通り! 会社も消されたら大変なので…… しかし、あの金髪の人は頭がいいですね。貴方も考えたらあの状態が危なかったとわかったでしょう?」
冷静に考えれば【人が死んでいるのにほとんどの人が静かに思い思いのことを飛行機の中でしていたということが異常だった】。
三七三さんはお茶を飲みほし僕の方へ湯呑をスライドしてきた
「ま、祖父をこの世から消すのは大変だったよ。なにしろ【一度に何百人のも仲間を入れるのは】…… おかわりね」
つまり、三七三さんは【飛行機内を自分の手に染まった人間だけにして殺そうとした】。 密室だからできることであり、膨大な金が必要だ。
ゆっくりとお茶を注ぎこぼさないようにコトンと机に置き頬杖をついた。
「……一秒の間に僕とシュリが入ったのは不運だった。 もしあの時暴れていたら僕は殺されていた。ねえ、【シュリ】」
お茶を注ぐと三七三さんへスライドで渡した。その同時に玄関が開いてオールバックのシュリが現れた。
「ま、私が麻酔を持っていたからお前を助けることが出来たわけだ。良かったな。私にもお茶をくれ」
「ほらよ。シュリは天才だからな」
天才発言を別に喜ぶ様子もなく普通に席に着いた。何故訪ねてきたのかは一目瞭然だろう。そして僕が落ち着いているのはいつも【ややこしい、めんどくさい場所に遭遇するからだ】
「そして、【保険金が欲しさに殺したんだろ?】」
シュリが三七三を人とは思っていない様だ。顔が恐ろしい顔つきになり、飲むときも荒くなる。
「ええ、私には大切な夫がいますから。」
すらっと挨拶をするように殺したことを認めた。三七三さんはいろんな修羅場を乗り越えてきたのだろう
「僕の予想ですが…… 東さんが心臓病で余命宣告されていたのでは?」
三七三さんの喉が止まった。一秒ぐらいたつと静かに喉は動き始めた
「へぇ…… なんで?」
「まず、僕が眠っていた時「【爆弾】を持参してきたか?」という意味の言葉を話していました。僕は爆弾を【ニトログリセリン】だと推測します」
ニトログリセリン……超危険な爆弾の材料と言ってもいいが、これは心臓病の薬にもなる。
「へぇ…… 良く見抜きましたね。」
「さらに……東さんは【まるでこれが最後の飛行機】のような発言と行動をしています。まだ60ぐらいの現役で下っ端の時を思い出して泣くなんて死ぬ前の人間しかいませんよ。」
僕の推論を聞いた三七三さんは湯呑を静かに置くと机の上に札束を置いた。見たところ100万ぐらいだろうか……
「ま、これを迷惑料と思ってください。ではさようなら」
札束を冷たく見つめたシュリは帰ろうとする三七三の背中にきつい言葉をふっかけた
「これで黙っていろと?」
「別に喋ってもいいですが……【命は無いと思ってください】」
すこし笑った顔を見せるとドアを豪快にあけ僕らの視界から消えて行った
僕はゆっくりと心の中でこめられていた日本語をしゃべった。
「東さん…… 貴方…… 殺されそうになっていることを知っていたでしょう……」
シュリも気が付いていたようで驚きもせずにお茶を飲んだ。僕は、口直しと茶菓子を持ってくると静かに貪った。
「ま、どう見ても薬を持ってきていないし…… 死因が【心臓病】だったことも東さんの策略と言っていいでしょう。これもまた【孫娘への愛】だったのか……」
僕も静かに呟いた。最初から飛行機内で死ぬことだと思っていたのだろう。だから苦しそうになり、僕のことをからかったのだろう。孫娘の為に自ら毒を飲んで、汚れていた自分を代償に孫娘を助けようとした。だから【ダイイングメッセージ】を残さなかった。これは単なる考えで会って違うかもしれない。
だからと言って確実に、
【僕を容疑者に仕立て上げようとした人生最後の悪戯はとんだ迷惑だ】
「ねえ。シュリ……」
茶菓子を食べながらぼそぼそと呟いた
「ん? なんだ?」
「一緒に探偵やらないか?」
「俺も思ったんだ。不幸と不幸が掛け算になって幸運になるといいな」
「いや……足されてもっと不幸になると思う……」
僕とシュリは固い絆を結んだ。
結びながら今回の一連からこう思った。
【本当に僕は赤毛と言われて当然だろうな】
――――とある非日常的な赤毛 i話終――――
Re: 第三回SS大会小説投票期間! 2/5~2/19まで! ( No.139 )
- 日時: 2012/02/16 00:09
- 名前: 檜原武甲◆gmZ2kt9BDc
- 参照: 初投稿
あとがき
ここでは初めまして、檜原武甲です。
なんとなく参加する気になり、『空→密室』という発想からこの小説を書きました。
なんとなく主人公を決めたら気に入ったので【赤毛】のミステリ書くかもしれません(ですので虚数のi話になっています)
ミステリー風になっているとうれしいです。まだ解かされていない謎はあるので考えてみてください。
例えば
「何故主人公のニックネームが赤毛か」
駄作だと思いますが、よろしくお願いします。
Re: 第三回SS大会小説投票期間! 2/5~2/19まで! ( No.140 )
- 日時: 2012/02/16 09:45
- 名前: 秋原かざや◆FqvuKYl6F6
『無限のソラと、タダのカラ箱から』
「ウッソーッ!! マジ!?」
青髪の盗賊、アーケイディアの目の前にあったのは。
「たぬきの宝箱……つまり」
宝箱から、たを抜いて、『空箱』。中身が何も入っていない。つまり、アーケイディアは骨折り損のくたびれもうけというやつだ。
「すんごい宝が眠っているって聞いて、死にそうになりながらもやってきたのにーっ!!」
その空箱を怒りに任せて投げようと、手をかけた瞬間!!
ずももももも………。
「……はい?」
奇妙な煙と、その変な音が途中で。
タカタカタカタカ……と、珍妙な、いや、お馴染みのドラムロールが聞こえてきて。
「ぱんぱかぱーんっ!! おめでとうございますっ!!」
「へ?」
ぱーんと、アーケイディアの頭の上で何かが割れて、紙ふぶきが舞う。
ぴよぴよと、ひよこまで降りてきた。
ついでにしゅるんと『おめでとうございます!』という達筆の紙まで落ちてきている。
「……なに、これ……?」
そして、一番腑に落ちないのは。
目の前にいる男。
何故かサンタさんがよく被る赤いサンタ帽を被り、何故か鼻眼鏡を付けて、クラッカーを鳴らして喜んでいる。良く見るとイケメンのようにも見えるが……。
「おめでとうございます、アーケイディア様。空を司る精霊『カラ』をお呼びいただき、光栄でございます」
「何も私、あんたを呼んでいないけ………あっ」
もしかして、この空箱……と、手に持っていた空箱をまじまじと見つめるアーケイディア。
「そのとおり。その箱を開けたことによりアーケイディア様は、このわたくし、『カラ』を使役する権利を得たのです」
「……いまいちよくわからないんだけど、まあ、その、あんたのいう使役ってのをやったらどうなるわけ?」
待っていましたと言わんばかりに、謎のイケメン(?)カラは、嬉しそうに微笑んだ。
「空にいるかぎり、アーケイディア様は無敵でございます」
…………うさんくさい。
アーケイディアはウンザリした顔で告げた。
「間に合ってます。ではさようなら」
「え!? 契約しないんですか? ねえ、ねえってばーーっ!!」
青髪の盗賊の通り名は、もう一つある。
「触らぬ神にたたりなし、だよねーこれって」
天下一品の逃げ足を誇る、疾風の盗賊という、名が。
「行ってしまわれましたー」
残ったカラは、しょんぼりしつつも、その口元に笑みが零れていた。
Re: 第三回SS大会小説投票期間! 2/5~2/19まで! ( No.141 )
- 日時: 2012/02/16 09:46
- 名前: 秋原かざや◆FqvuKYl6F6
このファジカル国では、様々な者達が住んでいる。
竜もいれば、天使もいる。
そして、精霊も。
伝説級の精霊や天使になれば、世界を揺るがす力も持っている。
ただ、その力を得るには、かなりの努力と根性とラッキーが必要ではあったが。
まあつまり、このファジカル国は、俗に言うファンタジー世界であった。
何でもアリの、規格外の。
「で、姐さん。結局、骨折り損のくたびれ儲け、だったわけですかい」
酒飲み友達(兼子分)のモッポと、アーケイディアは酒を飲んでいた。
「そ、もうやってらんないって感じよねー」
ふうっと少し大げさにため息をつけば。
「お疲れやんした。けど、まあ、あそこの洞窟になにもないと知ることができてよかったんじゃ……」
「なんにもなかったわけでもないんだけどね」
ふと思い出す。
カラとかいう、不思議な男。なんか変なことを言っていたが、もうどうでもいい。
とにかく、また新しい仕事を見つけなくては……。
そうこうしていると、どうやら、外が騒がしい。
「なんか外が騒がし……」
アーケイディアは、彼女の持つ第6感で逃げ出した。モッポもそれに気づいて見事に逃げたようだ。現に追いかけられているのは。
「見つけたぞ! 青髪!!」
「うっわー、マジ?」
こっちは少々酔っ払って、方向感覚がズレている気がする。
自分が向こうだと思っていても、それが正しいと言えない所を見ると、やはり、私は酔っ払っているんだと思い知らされる。
建物の屋根を駆け抜けて、下では自警団が私を追いかけている。
嫌な予感がする。
こういうときの予感は、必ずと言って良いほど当たる。
そう、こんな風に。
バアアン!!
「やったぞ! あの青髪をやったぞっ!!」
--------えっ!?
何が起きたのか、分からなかった。
体が浮き上がり、胸が燃えるように熱くて。
下を見たら驚いた。
私の胸は、銃の弾で、真っ赤になっていた。
ご丁寧に、心臓があると思われる、その胸が。
宙に浮かびながら、私は瞳を閉じた。
もう、私は長くない。
なのに……私の瞼の下には、別の何かが見えてきていた。
遠くで、誰かが泣いている。
しくしくと、なぜそんなに悲しむのか。
見ていられなくて、私は声をかけた。
「どうして泣いてるの?」
「ボク、半人前だから、追い出されちゃったの」
小さい男の子。私と同じ髪色の、男の子が泣いていた。
「どうして、半人前なの?」
「……名前が、ないから」
涙を拭きながら、そう私に教えてくれた。
「じゃあ、私が名前付けてあげる!!」
簡単なことだった。
綺麗な髪色。
よく、母さんが言っていたっけ。あなたの髪の色は、空色ねって。
でも、ソラじゃ、ありたきりすぎる。
だから、最近母さんに教えてもらった言葉を、男の子の名前にしてあげた。
「あなたの名前は、今日から、『カラ』よっ!!」
私とお揃いの髪の色が、こんなに嬉しいことはなかった。
そして、彼もすごく嬉しそうに微笑んでくれた。まだちょっと涙の跡が残っていたけれど、本当に嬉しそうに。
----------アーケイディア。
そういえば、さっき会ったあの男。
彼もそういえば、私と同じ、青い色だった……ような気がする。
「………カラ……」
思わず空に手を伸ばした。青い空が見えた。
「アーケイディア!!」
その手を掴んだのは、さっき会った、あの男。
「……えっ?」
「契約を、早くっ!!」
「……そんなこと……どうすれ、ば……」
カラは堪らないといった表情で。
私の唇を奪った。
ドクンッ!!
胸が熱い。
燃えるように熱い。
「空を司る我、カラは、これよりアーケイディアとの契約に従い、アーケイディアを我が主と認めん」
声が聞こえた。心地良い声。カラって、こんなに良い声してたんだ。
それにしても、胸が熱くて熱くて堪ら……。
良く見たら、私を貫いた弾が、宙に浮かんでるではないか!?
「へっ!?」
思わず立ち上がった。
「な、なにっ!? やったんじゃないのか!?」
下の方、自警団達も驚いているようだった。
「……そうね、弾は私を貫いたわ。けど、私の方が『無敵』だったみたい」
側にカラがいた。
「なんだ、あの男は!?」
やっと気づいたみたいだった。
「ねえ、カラ。一つ聞いて良い?」
「なんでしょうか、アーケイディア様」
「この場から、一気に逃げること、できる?」
「お安い御用です」
カラは勢い良く私をお姫様抱っこすると。
「飛びますよ」
空高く舞い上がり、そのまま一気に隣町まで飛んでいった。
文字通り、一気に飛んでいった。
「きゃああああ!!」
息もできないうちに、私は、隣町のどっかの建物の屋根にいた。
「着きましたよ。ですが、あれくらいの輩なら、一気に蹴散らせますよ」
「そ、それよりも息できなかった」
「それは申し訳ないことをしました。ですが、アーケイディア様。空にいるかぎり、貴方は『無敵』。それは空気がなくても、です」
「そう」
なんだか、成行きですんごい力を手に入れちゃった気がする。
「でもまあ、いっか」
ぐっと伸びをして、何処までも続く澄んだ青空を見上げた。
「父さんも空賊目指して、海賊になってたし。父さんがなれなかった空賊になるのも、いいかもね!」
くるりと振り返り、カラに告げる。
「ついてきてくれる?」
「YES、マスター」
こうして、私のとんでもない空賊ライフが始まったのであった。
Re: 第三回SS大会小説投票期間! 2/5~2/19まで! ( No.142 )
- 日時: 2012/02/16 09:48
- 名前: 秋原かざや◆FqvuKYl6F6
◆あとがき
まさか2レス使うことになるなんて、びっくりどっきりでした。
一つ前の檜原さんの作品見て、主人公の髪の色を急遽変えたのは、遠い記憶の彼方です(笑)。
とにかく、この作品を作る間に、3作ほどボツにしましたが、それはそれ。
少しでも、読んで楽しんでいただけたのなら、嬉しいです☆
私は楽しかったです♪
Re: 第三回SS大会小説投票期間! 2/5~2/19まで! ( No.143 )
- 日時: 2012/02/19 08:33
- 名前: 瑚雲◆6leuycUnLw
【空からは色々な物が落ちてくるのです。】
麗らかな春の日。
俺は軽いバックを片手に揚々と歩いていた。
今日は始業式で、荷物もなければ午前帰り。
まぁ教室に行ってぐーたらと担任の長い話を聞く羽目になるのだが。
然し、今日の俺は一味違う。
何故だろうな、いやぁ本当に何故だろう。
空からバナナ(皮)が降ってきた。
「――――――――ってえええええええ!?」
空から突如出現したバナナ(皮)。
それを避けようと思うが運悪く今日の俺は不慣れな靴を履いている。
ちくしょう。調子に乗って新学期から靴を換えるんじゃなかったっ!!
迫り来るバナナ(皮)を目前に最終手段を結構。
そうだ、そのまま頭を回して避ければ良い。
ナイスだ俺っ!、流石俺っ!!
腰を極限まで曲げてバナナ(皮)を避けきった。
そしてそのまま落下――――――――せず。
「え」
春の暖かな気持ちの良い風が、バナナ(皮)を押すように流れ込む。
バナナ(皮)の向かう先は唯一つ。
俺の顔面。
「はよーっ、…ってどうしたよお前? 朝からちょっと顔がぬめってるぞ」
「言うな。それ以上言ったら顔を潰す」
「何言ってんだよぬめ顔くn――――――でぎやあああぁッ!!!!」
友達の顔をこんな風に鷲掴みにするのは数日ぶりだろうか?
そういえば3日前やったな。カラオケとかなんかで。
「いってー…お前マジバカ」
「お前が言うなバカ」
「……始業式から罵倒での精神的な殴り合いはやめようぜ。まだ4月だぞ。えーぷりるえーぷりる」
「あぁ、そう」
大体始めに突っ込んできたのはあいつだろうに。
俺は悪くない。はず。
「つうかお前さぁ、バナナで滑った事ある?」
「え、何突然」
唐突すぎて分からん。
こいついっつも突然何かを言い出すから色んな意味で怖いな。
「いやぁ俺さ、マジ滑った事あんだよ。すげぇだろ、なぁすげぇだろ」
「自慢になる事ではないに一票」
「んだよつまんねぇーな、どうせバナナトラブルなんかお前にないだろー」
「いや、あるけど」
「え、マジで!?」
なにゆえにそんな驚く…。
俺って普通すぎ? そんな風に見えますかね。
「朝、バナナ(皮)が顔面にダイレクトアタックした」
「ご丁寧に(皮)までつけてくれたなおい」
しょうがないだろ、中身なかったし。
あれはあれで衝撃的だったしな、うん。
「えー皆さん、席に着いて下さい」
あ、担任が来て――――――、ない?
「あれー?何で別の先生なんすかー?」
あのバナナトラブル自慢男(略:バナ男)がいつも通り大きな声で叫ぶ。
そういえば何でだろう。いつも長時間喋っていられるあの滑舌の良い担任がまさか休みとは思えない。
じゃあ、家族がインフルエンザとか?
「実は今朝…交通事故に遭った」
マジですか。
てか…そんな騒ぎあったかな。
クラスがざわめきを起こして数秒後、先生は咳払いをして皆を沈め、もう1度机に手をつく。
「さっき意識が戻ったそうだが…先生はある台詞しか吐かない、だとかで…」
ある台詞って…助けてとか、苦しい、とかかな。
大体交通事故に遭った人って…初めに何て言うんだろう。
やっぱ怖いものだし…家族の名前とかかもしれないな。
「“バナナ(皮)を失くした”…とな」
その台詞を真顔で言う貴方も貴方だ。
…え、てか、え?
「バナナ…(皮)?」
あれ、この言葉どこかで聞いたな。
そういえば朝、頭上から変な物が落っこちてきたよーな。あれ。
「心当たりがある生徒は学活終了後職員室に来るように」
ヤバイ、ありすぎてヤヴァい。
これは偶然ですか? いいえきっと運命ですよね。
「あれー?お前何処行くんだよー?」
「あぁ…ちょっとね」
「はぁ?」
「…バナナ(皮)を語りに、行ってくるよ」
あーあ、ホントろくでもない日だよ。
朝からバナナ(皮)が降ってくるなんて、知らなかった。
まぁ知ってたら怖いけど。
空って何が落ちてくるか分かんない。
雨だったり雪だったり雷だったり。
ま、今日の天気予報は“バナナのち晴れ”だったけどね。
…今思えば、そんなに悪くない新学期の始まりだったかも。
なんちて。
*あとがき*
初めてコメディ物にチャレンジしてみましたっ。
いやぁ、ホント下手ですね(笑)
どんだけ(皮)が出てくるのか…もうホント疲れました。
意味不明な終わり方になってしまい…短編の難しさを改めて痛感した気分です。
あぁー…疲れたっ!
Re: 第三回SS大会小説投票期間! 2/5~2/19まで! ( No.144 )
- 日時: 2012/02/16 23:53
- 名前: 檜原武甲◆gmZ2kt9BDc
- 参照: 秋原かずやさんへ >>142のスレ(?)すこしばかり嬉しかった……
質問ですが、ここに載せたSSは自分の小説の方にも載せていいでしょうか??
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