雑談掲示板

【完結】〜V計画〜【夢をありがとう】
日時: 2019/03/25 17:31
名前: 名無しのアキラ◆gAG34vIFP2 (ID: PtJBEP/Y)

皆さま初めまして。今はこの名前で失礼いたします。


こちらは某スレ閉鎖につき、臨時で建てた避難所スレになります。

主に某合作の創作物の保管庫として使う予定ですが、私以外の関係者の方のリクエストや、全く関係のない新参の方からのご質問や問い合わせ等も受け付けておりますので、よろしくお願い申し上げます。

荒らしスレではございませんので、皆さまのご理解を頂ければなと思います。


※2019/03/24 完結しました。また同日を持ってこちらのスレは閉鎖となります。短い間でしたがお世話になりました。


〜書いてる小説リスト〜

●「合作!!三千世界のヴァルキュリア!!」(完結)(リク依頼板・複雑ファジー板)


~創作イラスト紹介~

●「オリキャラ“ヴァルキュリア部隊”設定画」(>>2)

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Re: 【朗報】スレ主FGO微課金アカで圧勝(^O^) ( No.94 )
日時: 2019/01/30 20:52
名前: 名無しのアキラ (ID: sgbs9yII)

モンブランさん


こんばんは〜^_^

まあ銃兵がもう1人居てくれれば頼もしいと思ったので、出てきてもらいましたw
余裕があればもう少し皆さんのキャラを上手くセパレートさせながら登場させて活躍させようとも思っており、現在頑張ってますw
人数調整の関係でスターさんにはちょっと後方へ下がっていって貰いましたが、闇野を呼びに行ったってことにしてもいいですよ!
それか何の前触れも無く突然闇野が現れる、って流れでもいいです! モンブランさんの好きな方にしましょう!

Re: 【朗報】スレ主FGO微課金アカで圧勝(^O^) ( No.95 )
日時: 2019/01/30 20:52
名前: モンブラン博士 (ID: 0F.jRae2)

メンバーがズタボロにやられて、ヴァルキュリア達も「もうダメだ。勝てない!」と諦めるくらいのピンチの時に颯爽と闇野さんが現れて逆転!からの「どうしてあなた様がここに?」の不動かシャドウかカイザーの問いに「スターさんにお願いされたから」のやりとりがあると最高に嬉しいです。
スターの株も上がりますし!

Re: 【朗報】スレ主FGO微課金アカで圧勝(^O^) ( No.96 )
日時: 2019/01/30 20:54
名前: 名無しのアキラ (ID: sgbs9yII)

分かりました〜、なるべくその流れを汲むように持っていきます(^O^)

他の方も何かリクエストとかあればどうぞ〜w

Re: 【朗報】スレ主FGO微課金アカで圧勝(^O^) ( No.97 )
日時: 2019/01/31 16:18
名前: 名無しのアキラ (ID: tQKrJcQM)

先陣を切って機動兵器「ドラグーン・プロミネンス」を召喚し、フレスヴェルグへ向けて飛び出したソル。
プロミネンスには携行火器こそ無いものの、腕部の五指に組み込まれたハイレーザーライフルがある。五本の指から放たれるレーザーのシャワーで、空を覆い尽くすほどの数もある自律兵器の群れを一掃しながら、本体との距離を詰め続ける。

(あと300!)

プロミネンスの肩の上に乗り、フレスヴェルグ本体との距離を測定し続けるソル。そこへプロミネンスの迎撃を掻い潜った一機の自律兵器がソルへ向かって来る。
ソルはすぐに自身のレーザーブレードでそれをなぐ払うが、相打ち覚悟で撃たれた自律兵器のレーザーが、彼女の頭部を掠った。頭部から全身へ伝わる衝撃。ソルは一瞬倒れそうになるも、気合いで持ちこたえ、頭部パーツによって厳重に守られている脳内のリカバリーシステムを起動させた。

「くっ......あと200!」

自律兵器の攻撃が激しさを増す。破壊した自律兵器の破片が全身を擦り、出血する。ソルは姿勢を低くしながら自身のレーザーブレードの出力を調整し、レーザーライフルとしてレーザーを照射しながら自衛に努める。
プロミネンス本体も敵の迎撃で装甲が壊れてきた。各所の装甲が破壊され、内部のフレームが剥き出しになってくる。
それでも距離は100mを切った。ここまで来れば後は勢い任せで突っ込める、そう確信したソルの腹部を、飛んできた自律兵器の一機が大きく抉っていった。

「ぐはっ!」

プロミネンスの肩の上で仰向けに押し倒されるソル。その時、改めて「無茶な作戦だった......」と彼女は後悔するも、もう後戻りはできない。自分達ヴァルキュリアと人間達が始めてしまった戦争を今ここで終わらせる、かけがえのない仲間や明日に訪れる平和の事を思い、ソルは震える足で立ち上がった。


「行けえ!ドラグーン!」


ソルの咆哮に呼応したのか、プロミネンスはスラスターの出力を全開にした。周囲の群がる自律兵器を吹き飛ばし、弾丸の如くフレスヴェルグへ一直線へ迫った。

(よし!距離、30、20、ゼーー)

直後、ソルの身体は放り出され、何かに強く叩きつけられた。回る視界、全身を貫く激痛。それは痛みを通り過ぎ、もはや感覚がなくなるレベルだった。暗転していく風景。
ソルは思う「まずい、早く起き上がらなければ!」全身の身体で動かせそうな部位を探る。視界の端に映る右手の五指、力を入れれば自身の意思通りにしっかり動いた。そして脚に力入れて立ち上がると、見慣れた人物の姿があった。


「立てえ!クソガキ!」


それは先程まで自分の後ろから付いてきていた不動仁王だった。
気づけば自分は大理石のように冷たく、そして半透明な地面の上に倒れていた。その後方には、地面に突っ込んでうつ伏せに倒れる、我が愛機プロミネンス・ドラグーンの姿もあった。
そう、彼女達はフレスヴェルグの上に「降下」する事に成功したのである。
ソルと不動が落ちたのはフレスヴェルグの右翼の上だった。それを辿ると、山のように大きなフレスヴェルグの頭が見えた。


『!』


フレスヴェルグが今までにない程素早くソル達へ頭を向ける。まるで慌てているようだ。
そして大きく翼を羽ばたかせ、突風を起こしてソル達を振り落とそうとした。

「うわっ!」

ソルの身体は一瞬中に舞い上がるものの、すぐにアーマーのスラスターを吹かせて再び翼の上に取り付いた。

「大人しく、しろ!」

ソルの意思を読み取ったかのように、プロミネンスが動き出して起き上がる。そしてフレスヴェルグへ向けて両腕部を射出した。プロミネンスの両腕部は射出後、自在の素早く空を飛び回り、五指のレーザライフルを連続でフレスヴェルグの顔面に叩き込んだ。今までにない至近距離からの砲撃に大爆発が上がる。

Re: 【暫定】〜ヴァルキュリア開発計画〜 ( No.98 )
日時: 2019/02/02 20:30
名前: 名無しのアキラ (ID: aB0qg6Yc)

ヴァルキュリア・ソルと不動仁王が先陣してフレスヴェルグの羽の上に張り付いた頃、既に複数の空の軌跡が追うように防御を突破して迫りつつあった。
そのうちの一つ、流れ星のように輝かしく、しかし蝶のように煌びやかに舞いながら空を駆ける2人がいた。2人で同じボードの上に立ち、並みに乗るように滑空する嘉元とフェイルノート。嘉元はボードの先端で敵をレーザーブレードで斬り落とし、フェイルノートが腕部一体型のレーザーライフルで対空砲火をしながら舵をとる。

『いっけえ!』

吠える嘉元とフェイルノート。
そしてその後方から追いかけるように空を飛ぶ巨大ロボット「ドラグーン・シリウス」の強力なハイレーザーライフルの援護射撃によって邪魔な自律兵器を薙ぎ払い、彼女達もついにフレスヴェルグへの上陸に成功した。

「張り付き成功ー!」

「さあて、ここからどうしたもんかね......」

フェイルノートが「立ち止まったら蜂の巣っすよ!」という掛け声に、嘉元もすぐにフレスヴェルグの上を走り出す。2人の動きに合わせて、ドラグーンもホバー移動を開始した。

『ショット!』

フェイルノートはドラグーン・シリウスの肩の上に飛び乗って手で標準を合わせ、シリウスが右腕部のハイレーザーライフルをフレスヴェルグの顔面に発射した。巨大な光の柱がフレスヴェルグに命中し、その有り余るエネルギーは爆発となって衝撃波を発生させる。その衝撃でフレスヴェルグの頭が大きく仰け反る。
嘉元とフェイルノートが降りたのは、ソル達とは反対側の翼の上だ。



2機のヴァルキュリア、そして2人の異界人に張り付かれ、以前よりも迎撃力が落ちていた。
それをチャンスに、今度は美琴とヨハネスが再び正面からフレスヴェルグへ迫る。更にカイザーとシャドウもそれぞれ左右から挟み込むように迫った。
そして更に加速し、1人飛び抜けて来た美琴が大きく拳を振りかざした。彼女の右手の拳は光を放つ程に熱を帯び、周囲一面に黄金のオーラのカーテンをオーロラのようにはためかせる。

『太陽の拳!』

右手に集中したエネルギーをそのままフレスヴェルグの頭にぶつける。下から突っ込んできた美琴のパンチは、丁度フレスヴェルグの下クチバシへアッパーカットの形で綺麗に入った。最大火力のエネルギーはフレスヴェルグの巨大な頭部を飲み込み、光の柱となって空へ伸びていく。

爆炎が収まり燻る黒煙の中から、フレスヴェルグの頭部が現れる。半透明だった身体の上半身の表面はあまりの熱に蒸発していくドライアイスのように形状が崩れてきている。
しかし表面を焼き尽くしても尚、フレスヴェルグの動きは止まらない。丁度目と鼻の先に浮いている美琴は格好のいい的だった。
口を開き、すぐさまレーザーを発射しようとする。

Re: 【暫定】〜ヴァルキュリア開発計画〜 ( No.99 )
日時: 2019/02/02 22:04
名前: 名無しのアキラ (ID: aB0qg6Yc)

輝くフレスヴェルグの口内、そして丁度その目の前で硬直してしまった美琴。レーザをまともに照射されれば、如何なる能力者でも消し炭と化してしまうだろうが、その攻撃が放たれる事は無かった。
上空から降り注ぐ大量のミサイルが、フレスヴェルグを押し戻す。
美琴が空を見上げると、そこには空間が歪んでる箇所が一つあった。
すぐさま周辺の自律兵器がそこへ一斉にレーザーによる迎撃射撃を開始する。
しかしそのレーザーの雨はそこまで届かない。届く前に屈折してあらぬ方向へ行ってしまうのだ。

地上からその様子を見上げていた魔導師の少年リクセスは、その能力に見覚えがあった。

「あー、あの厄介な能力は......」

リクセスが呟くと、迎撃のせいで丁度透明化の機能が切れたのだろう。
空間が歪んでる場所から、大きな船首のようなものが現れる。そしてゴテゴテの武装が施された飛空艦のような兵器が現れる。

「相変わらずだねえ、“あの娘”は」

リクセスは呆れたような、けれども何処か安心したような表情で呟いた。



空中に浮かぶ飛空艦のような兵器は、大きいと言えどフレスヴェルグと比べたら大人と子供程の差がある。
その内部にある広間程の空間のある巨大なドーム状のコックピットには、送られてくる様々な情報が流れていき、更にドーム面360度全体に周囲の風景まで全て映し出されていた。
正に電脳空間どころか異世界レベルのコックピットの中央に座席に、その「少女」は居た。肩までの銀髪を頭の左右でまとめ、お馴染みのバイザー一体型の猫耳型レーダー付きの頭部アーマーを被る。小柄な体格と重装甲のアーマーにギャップがある少女、“ヴァルキュリア・アイギス”は、掛け声と共に操縦桿を傾けた。

「“アイギス号”火力支援を開始するであります!」

飛空艦型の兵器、アイギス号のミサイルカバーが一斉に開き、一気に弾幕を張る。それはまるで一個大隊による一斉射撃にも匹敵する規模だ。フレスヴェルグの全身へミサイルが襲いかかる。
しかもその一発一発の精度の尋常じゃない、全てフレスヴェルグ上の味方位置と移動ルートをを検知し、自動的に避けていた。これもアイギスとアイギス号による高い演算能力だからこそなせる技だ。
アイギス号の登場に、ソルが指示を出す。

「アイギス!“特殊弾(ブルー・バレット)”投下!」

『了解!』

アイギスは「ご武運を」とまるで祈るように呟きながら、操縦桿の発射ボタンを押す。そして機体下部のハッチが開き、これまでのミサイルとは全く違う形状のものを1発射するーー

ーー刹那、一線の光がアイギス号を貫いた。それはフレスヴェルグが咄嗟に放った、口から発射されるハイレーザーだった。火花を上げ、そして爆散していくアイギス号。
分厚いバリアーと装甲を持つアイギスの兵器ですら一撃で沈む。その威力を間近で目の当たりにした、デスタムーアも思わず声を漏らす。

「一撃......か」

その光景にソルの表情も真っ青になった。

「ばっ、な、なにやってんだこのドジが! アイギス!アイギスー!」

『ガガッ......ガッ......』

ソルが叫ぶも応答がない。デスタムーアはアイギスが最後に放った特殊弾がヴァルキュリアの切り札だとすぐに察知し、それを追いかけるように援護に移る。両手の剣による斬撃技「闇斬」で自律兵器どもを押しのけ、更に両手からは遠距離技「波動弾」を周辺の敵に投げつけながら吹き飛ばしていく。高速で飛行しながらも多彩な技で敵の群れを捌いていくデスタムーアはかなりの実力者だ。

と、その時、爆散して落ちていくアイギス号の残骸に中から、一線の光が飛び出して来た。


「まだまだあ!」


その小さくて空も自在に飛べるヴァルキュリアは、あのアイギスに他ならなかった。撃ち落とされる寸前にうまく脱出していたようだ。
そしてアイギスは不思議な呪文を唱え、両手をかざす。


「出てくるであります!自分の“ドラグーン”!」


かざした両手の前の空間で大爆発が起こり、その中から鋼鉄の巨人“ドラグーン”が現れる。白い装甲に赤いラインの模様が入ったデザインはアイギスとお揃いだ。しかし重装甲のアイギスに反して、出てきたドラグーンはやや細身、しかも武装も右手のライフルと左手のシールドぐらいしか無さそうだ。
更に彼女の起こす奇跡は止まらない。


「か・ら・の!」


更にアイギスは詠唱を積んだ。周辺の空間一面に光のホログラムによる設計図が映し出される。正に設計図の海、異世界レベルだ。その膨大な情報はアイギスの能力で全て実体化していき、召喚されたドラグーンを包み込み、2度目の光の大爆発が発生した。
一際大きな爆発の後に現れるは、さっきのアイギス号よりも一段と大きい、ドラグーンをコアユニットとする戦艦レベルの超巨大兵器だった。


『でやああ!【超(スーパー)アイギス号!】ここに爆誕でありますう!』


ドラグーン(?)「スーパーアイギス号!」の先端に立ち、高々と叫ぶアイギス。その姿にソルは「アイギス......」と安心するような、半分呆れてしまいような声を漏らし、微かに目に涙を浮かべる。
デスタムーアも思わず振り向きながら、アイギスの姿を目に捉えると「ふん」と鼻を鳴らす。

「まさか、この俺が一瞬でも“心配”してしまうとはな。我ながら足りぬ所がーー」

そして再び視線を前方に戻すと、先程自分が守っていた特殊弾に、今まさに弾幕を抜けてきた自律兵器の一機がレーザーを発射した所だった。

(なんだと!俺が見逃した!?まずい!)

デスタムーアが手を伸ばすが、そのレーザーは特殊弾先端の“ドーム状の何か”によって弾かれる。更にその特殊弾は、まるで何者かが操作してるかのように複雑な軌道を描いてフレスヴェルグへ迫った。

「“バリアー”......か? それにあの動き、まるで意思があるようだな」

そのバリアーはヴァルキュリアの物にそっくりだった。しかしヴァルキュリア以外にバリアーを持つ兵器は未だデスタムーアは見たことがない。明らかな新兵器、しかしそれならもっと導入されていてもおかしくないはずだが......そこでデスタムーアの脳裏に一つの可能が浮かぶ。
しかしそれは普通は考えられない、されどヴァルキュリアならばやりかねない策だった。

「ーー“神風”とは正にこの事か」

デスタムーアがなにかを悟るように呟いた刹那、特殊弾がフレスヴェルグに命中する寸前で先端が半分に割れ、中から“蒼いマント”をはためかせ、同じく蒼い王冠型の頭部アーマーを装備した1人のヴァルキュリアが飛び出してきたのだ。
そう、特殊弾とは名ばかりの、それは厳密には彼女をフレスヴェルグの所まで届ける使い捨ての“乗り物”のような兵器だった。
蒼いチャイナドレスに赤いヒール、美しい艶のある茶髪のツインロール、そして“その鉄壁の笑顔”は正しく、史上最強のヴァルキュリア「イクリプス」に他ならなかったのだ。


『ただの特殊弾だと思いましたか?残念♪“わたくし”ですわ......よっ!』


イクリプスは一瞬フレスヴェルグのクチバシの先端に着陸し、しばらく力を溜め込んだかと思うと、物凄い衝撃波とともにそれを拳の力に変えて放った。
最強のヴァルキュリアによる最強の正拳突き!その山のように大きな頭部を崩さんばかりの破壊力、しかし......すぐにイクリプスは理解した。フレスヴェルグの頭部には、微かにヒビが入っただけだったのだ。

たん、と軽々と宙に舞うイクリプスの右手からは微かに出血し、腕からのジンジンした反動の痺れが全身へ浸透してくる。

「わたくしの“フルスイング”でも“コレ”ですか、いいでしょう! もっと、もおっとお“わたくしの力”をお見せしましょう!!」

イクリプスは高々と宙を舞いながら詠唱する。まずは拳の強化、彼女が長い間宇宙を旅して知り得た最硬の物質構成で己の両拳を覆い尽くす。
鋼鉄にように真っ黒になった拳へ、更にイクリプスは詠唱を重ねて強化し始める。
そして、なんと彼女の両拳は光を放つ。それは太陽が如く、眩しく暖かいものだった。
それを見た美琴が叫ぶ。

「あれは! “太陽の拳”!?」

クルクルと宙を舞いながら落ちてくるイクリプスと美琴の目があった。

「すいません美琴ちゃん、違いますけど、“ちょっとパクり”ました♪」

そしてフレスヴェルグの頭の上に落ちた瞬間、凄まじい連鎖爆撃によって周囲の空間が焼き尽くされていく。
それはイクリプスの灼熱の拳による怒涛の連続パンチだった。しかも1発1発が凄まじく重い。まるで地震のような衝撃がフレスヴェルグの全身に走り、頭部のヒビは見る見る増え、深く大きく広がっていった。


『オラぁ! ソルちゃんに何してるんですのテメェはあああ! オラオラオラオラオラオラあああ!!』


自分の盟友であるソル・ヴァルキュリアを傷つけられたことにより、ここで始めてイクリプスは「キレ」ていた。リミッターが半分外れたイクリプスのパワーによって、フレスヴェルグの巨大な身体がだんだん沈んでいく。
そしてイクリプスは飛び上がりーー


「か・ら・の!」


イクリプスは呪文で素早く強化した両脚を断頭台のようにフレスヴェルグの脳天に叩き込む。


『龍・爪・脚!』


火山の噴火のように、フレスヴェルの頭部から、砕けた表面が岩のように舞い上がる。そして更にイクリプスはそこからもう一度宙に舞い、もっと詠唱を重ねまくる。


「か・ら・の!」


イクリプスは傍の空間に手を入れ、そこからーー光り輝く神々しい大槍を抜き取った。
彼女はそれを、雷の如く勢いで、最大級の力を持って振り下ろしたーー



『【神槍・グングニル】!!』

Re: 【暫定】〜V開発計画〜【2月中完結】 ( No.100 )
日時: 2019/02/03 01:06
名前: 名無しのアキラ (ID: HqoTe5WI)

イクリプスはただでさえボコボコ状態になってるフレスヴェルグの脳天に、彼女が持ちうる最大必殺である神槍グングニルを思いっきり叩きつけた。
周囲の空間がねじ曲がりそうな程のエネルギーは逃げ場を求め、光の柱となって再び空を貫通する。その破壊力はフレスヴェルグが生み出した空を覆う程の宇宙空間にヒビまで入れる。
美琴の太陽の拳とは違えど、それに匹敵する程の威力を誇る必殺技だ。
そして、異界人とヴァルキュリアの猛攻の末、遂にフレスヴェルグの頭部の装甲が粉々に砕けた。
そして内部に赤く光る丸い球体が露わになる。

まず間違いない、あれがフレスヴェルグの【コア】である。
それを見た瞬間、面子の表情が一気に強張った。

「畳み掛けろおー!」

最初に声を上げたのはソルだった。召喚したドラグーンと共に、レーザーをコアに向けて撃ちまくりながら突撃する。
それの続いて反対側の翼に着陸したフェイルノートと嘉元もコアへ向かって駆け出す。

更に地上から高度を上げてきたエリアスとファランクスも、丁度フレスヴェルグのコアを発見し、その波に加わった。

「エリアス! 狙うならあそこやで!」

「ええ!」

エリアスが聖気を練って作り出した槍を投擲する構えを取ると、奇しくも隣のファランクスも同じポーズで、鋼鉄製の槍を構えていた。
ファランクスはその名の通り、盾術や集団戦法を得意とする一方、投槍も得意なのである。
2人はほぼ同時に己の必殺の槍を撃ち出した。

2つ綺麗に並行して飛翔する双槍は、真っ直ぐフレスヴェルグのコアに突き刺さるーー
ーーかに見えた。

しかしそれは、“見えない球状の何か”によって弾かれる。そしてソルやフェイルノートが放ったレーザー攻撃も、同じくそれに弾かれてしまう。
フレスヴェルグの頭部を逆巻く光の粒子、それは、その場にいる全員が一度は見たはずのものだった。

「馬鹿な!“プライマル・フィールド”!?」

それはソルを含む全てのヴァルキュリア自身が一番よく知っている、正しく自分達が用いる能力の1つである「バリアー」そのものだったのだ。
驚愕の表情を浮かべるソルだが、冷静に考えれば当たり前の事なのかもしれない。元々ヴァルキュリアは上位者によって生み出された人口生命体だ、その上位者の一角であるフレスヴェルグが同じバリアーを張れたとしても何ら不思議はなかった。

そして、その「対処法」も至ってシンプルで分かりきった事だった。

「みんな! いくら上位者とはいえ、バリアーの耐久力にはヴァルキュリアと同じく限界がある筈だ! 攻撃を集中して“割って”しまえ!」

「当たり前だ、それしかないだろ!」

ヨハネスの声に、デスタムーアも無論だと吐き捨てるように返事を返す。
ヨハネスは拳で炎をちらつかせ、デスタムーアは詠唱して空に隕石を出現させる。

『火炎弾!』

『消し飛べ!流星雨!』

灼熱の火炎弾と、青く輝く流星。2人の大技が、まるで美しいコントラストを描くように螺旋を描きながらフレスヴェルグのコアへ降り注ぐ。
その時だ、“異変”が起こり始めたのは......
その異変に真っ先に気づいたのは、一歩引いた間合いからフレスヴェルグへ接敵していたヴァルキュリアのアイギスだった。スーパーアイギス号のコックピット内に警報が鳴り響く。
それと同時にフレスヴェルグの胸元に光が集まり始めたのだ。まるでエネルギーを貯めてるが如く、それはどんどん大きくなっていき、周囲の空間が揺れ始める。

『これは......“大規模エネルギー圧縮”!? ソル殿! すぐにフレスヴェルグから離れてください!』

「何ですって!? 皆んな逃げーー」

刹那、解き放たれた白い閃光が、周辺の全ての異界人とヴァルキュリアを飲み込み、辺り一面が白に染まるーー

Re: 【暫定】〜V開発計画〜【2月中完結】 ( No.101 )
日時: 2019/02/03 02:09
名前: † 彩都 †◆fnkquv7jY2 (ID: O5qjZbxM)

>>0
 そういえば、ちょっと気になった事が?
 嘉元って、一応人工(人?)ヴァルキュリアですよね? そしてヴァルキュリア自体、様々な能力がある。
 と言う事は、人工ヴァルキュリア自体にも能力って、あるんですか? あるのなら、嘉元のヴァルキュリア能力を教えて欲しいんですが……ありますか? 無いですか? どっちでしょう?

Re: 【暫定】〜V計画〜【2月完結】 ( No.102 )
日時: 2019/02/03 10:28
名前: 名無しのアキラ (ID: HqoTe5WI)

彩都さん

おはようございます〜(^O^)
今の嘉元さんの持ってる能力は、前から引き継いだコーヒー生成能力と、
ヴァルキュリア化によるバリアーやレーザーブレード、メイド服に新たに装備されたスラスターによるジャンプ&ホバー移動能力とかですね

その他リクエストがあれば、ヴァルキュリア化による新しい能力を追加してもいいですよ〜

Re: 【暫定】〜V計画〜【2月完結】 ( No.103 )
日時: 2019/02/03 22:03
名前: † 彩都 †◆fnkquv7jY2 (ID: JM.6sRZA)

>>102
>>ヴァルキュリア化によるバリアーやレーザーブレード、メイド服に新たに装備されたスラスターによるジャンプ&ホバー移動能力とかですね
 成程。
 つまり、ヴァルキュリア達みたいな、あの露出度の高い感じのメイド服みたいなのになるんですか?

>>その他リクエストがあれば、ヴァルキュリア化による新しい能力を追加してもいいですよ〜
 今日一日考えていたけど、嘉元の能力とか、体格を考えて、『戦闘向きではない』能力の方が良いと思ったんだ。
 だから『彼女の作った、能力のコーヒーを飲んだ者の体力や疲労を回復する』って感じの能力は如何でしょうか? これなら、回復役に、ヒーラーになれると思うんだ。

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